水道水「飲料学園に入学した」 (126)

教室

水道水「……」

クリスタルカイザー「よう、席となりだな」

水道水「あ、うん」

クリスタルカイザー「俺はクリスタルカイザー、お前は?」

水道水「僕は水道水です」

水道水(イケメンだなぁ)



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クリスタルガイザーだった

ミス

食堂

クリスタルガイザー「なぁ水道水」

水道水「え?」

クリスタルガイザー「一緒にトップを目指さないか?」

水道水「トップ?」

クリスタルガイザー「そう、この学園にはたくさんの派閥がある」

クリスタルガイザー「比較的おとなしいが頭が良い[お茶]、何をしでかすかわからない不良[炭酸]、圧倒的優等生[乳酸菌]、などなど」

水道水「すごいね……」

クリスタルガイザー「俺ら[水]は今まで他の飲料水より軽視されやたら安く売られてきた!」

クリスタルガイザー「今こそ奴等に復讐するんだ!」

水道水「でも僕らには味がない……奴等に対抗できるの……?」

クリスタルガイザー「難しいな……だからまずは味方を増やしつつ敵の情報を得る」



[水]

水道水「でも僕らに強い仲間っている?」

クリスタルガイザー「狙うはハイブリットだ」

水道水「それって?」

クリスタルガイザー「例えば……あいつを見ろ!」



桃の天然水「ふふふ~」



クリスタルガイザー「奴にはあるッ……」

水道水「《味》!」

桃の天然水「え~トップぅ~?」

クリスタルガイザー「そうだ!一緒にのしあがろうぜ!」

桃の天然水「私ぃ~痛いの苦手で~それに暑苦しいの苦手っていうか~」

水道水(ぶりッ子……)

クリスタルガイザー「もしトップを取れば一本300円になれるとしてもか?」

桃の天然水「潰すわ、皆殺し」

水道水(現金……)



クリスタルガイザー「あとは敵の視察だ」

水道水「まずはどこに?」

桃の天然水「いけすかない[お茶]潰した~い」

クリスタルガイザー「ふむ…じゃあ見に行くか」

[お茶]

烏龍茶「いやー疲れますわ、焼肉に引っ張りだこで」

黒烏龍茶「お姉さまとご一緒できてうれしい…」

午後ストレート「焼肉ですって、なんて野蛮な」

烏龍茶「なんですって」

午後ミルク「私たちは午後のティータイムを優雅に彩るもの……」

午後レモン「下品ね……烏龍茶」

黒烏龍茶「お姉さまを侮辱する気!?」

午後ミルク「あなたもよ」

綾鷹「また選ばれてしまいました。ごめんなさいね」

お~いお茶「うふふ、私は遠足には必須ですから」

伊右衛門「ただでさえ美味な私に抹茶まで入りました……残念ながら貴女方は眼中にありませんの」

綾鷹「ふん、貴女に急須でいれたような味ができて?」

お~いお茶「親しみが持てる味が一番よ」

麦茶「みなさんお忘れのようで。夏は私の独壇場よ!」

ほうじ茶「素朴な味……良い……」

ジャスミン「ワタシもオイシイデス」




水道水「仲悪いね……」

クリスタルガイザー「[お茶]は日本では馴染み深い、アイドル気取りなんだろ」

桃の天然水「死ね」

水道水「これなら少しずつ倒していけばやれるかも」

クリスタルガイザー「結束力皆無だしな」



ワーワー



水道水「校門が騒がしいね」

クリスタルガイザー「なっ……あれは……」

桃の天然水「帰ってきたのね……」



ペプシ「ヒッヒッヒ……」ズカズカ



水道水「あの人は……?」

クリスタルガイザー「ペプシさんだ。この学園の現トップであるコーラさんと犬猿の仲でな……入学式前に抗争を起こして停学を食らったらしい」

十六茶「何をしている!」

水道水「!」

クリスタルガイザー「見つかったか!いったん逃げるぞ!」

桃の天然水「無理そう」


爽健美茶「そこまでだ」


クリスタルガイザー「ちっ……挟まれたか」

水道水「つ…強いの?」

クリスタルガイザー「二人ともなんか無駄に多い種類のお茶を組み合わせたブレンドだ」

桃の天然水「なかなかの強さよ」

クリスタルガイザー「そのわりにあんま人気ないが……」

水道水「どうすれば……」

クリスタルガイザー「まかせとけ!桃の天然水……俺が隙を作るから攻撃しろ」

桃の天然水「わかったわ」



爽健美茶「食らえッ」

【爽やかな風】

水道水「ぜんぜん爽やかじゃない暴風が!」

クリスタルガイザー「ぐ……っ」

水道水「大丈夫!?」

クリスタルガイザー「ああ……大丈夫だ」

爽健美茶「なすすべもないでしょう」

クリスタルガイザー「油断したな!いまだッ」

【クリスタルの煌めき】

爽健美茶「ぐあっ……」

十六茶「何!?目が……!」

クリスタルガイザー「味(威力)はないが……目潰しはできる」

桃の天然水「死ねやゴラァァアァ!!」

【カビ混入疑惑】

爽健美茶「ぎゃあぁあああ!」

十六茶「なんか入ってるー!?」



桃の天然水「ふふふ……」

水道水「なんて技だ……」

クリスタルガイザー「恐ろしいやつ……」

赤ワイン「何してるザマス!」

クリスタルガイザー「まずい、赤ワイン教頭だ!」

桃の天然水「勝てる相手じゃないわ!」

クリスタルガイザー「逃げるぞ!」




[水]

水道水「でもなんとか二人倒したね」

クリスタルガイザー「だが……やはり攻撃できるのが一人ではな」

桃の天然水「どーすんの?」

クリスタルガイザー「ふっ……同盟を組む!」

水道水「同盟って?」

クリスタルガイザー「ああ!仲間は[水]でなければならない……訳ではない」

桃の天然水「でも[水]以外の奴等ってウザくない?」

クリスタルガイザー「基本的には相容れないが……」

クリスタルガイザー「仲間になれそうなやつらがいる」

水道水「?」

クリスタルガイザー「【ジュース】だ。奴等も安っぽいイメージに苦しんでいる」

水道水「たしかに……子ども向けなイメージだね」

[ジュース]

小岩井「歴史を持つものは偉大なのだよ」

バヤリース「その通り」



Qoo「おら、ヤキソバパン買ってこいや」

りんご100%「……」

Qoo「なんだ?不満かこら!俺はコカ・コーラ製だぞ!?」

ぶどう100%「い……いますぐ行きます」

りんご100%「なぜだっ……俺らの方がQooより果汁が多いのに……!」

ぶどう100%「所詮……ブランドには勝てないのさ……」

クリスタルガイザー「諦めるのか?」

りんご100%「!」

クリスタルガイザー「ブランドがなんだってんだ!」

クリスタルガイザー「男は中身だろ!」

ぶどう100%「でも……通用しないんだよ」

ぶどう100%「なんだってそうさ……ただのパスタだってカワゴエが作るだけで何万円さ!」

ぶどう100%「くそっ……!」

水道水「実際に戦えばわかるよ」

りんご100%「え…?」

水道水「どんなに外を取り繕っても中身は変わらない」

クリスタルガイザー「剥がしてやろうぜ……奴等のメッキを…!」

Qoo「あん?なんだテメーら」

クリスタルガイザー「年貢の納め時だ」

Qoo「俺に楯突く気か……」ブチブチッ

りんご100%「はぁっ」

【マジLove100%】

Qoo「……」ヒョイ

りんご100%「避けられたか……」

Qoo「うぜーな……全員潰してやる」

【青いマスコットキャラ】

青いの「く~っ」シュバッ

りんご100%「ぐあっ……」

ぶどう100%「りんご!」

桃の天然水「召喚獣……!」

水道水「や……やばいよ」

Qoo「……」プルルルル

クリスタルガイザー「電話……誰にかけている!」

Qoo「知ってるか?飲料は[水]や[炭酸]などのカテゴリーだけでなく製造社でも結束する」

水道水「え……?」



ファンタ「よう、生意気なルーキーってのはどいつだ」

爽健美茶「………」


クリスタルガイザー「なん……だと……」

桃の天然水「爽健美茶!テメーは私が倒したはず!」

爽健美茶「知らないのですか?私が少し前に味を変えてリニューアルしたのを」

桃の天然水「!」

爽健美茶「貴女が倒したのは旧・爽健美茶、私は新・爽健美茶」

爽健美茶「旧とは別次元の美味しさ(強さ)を持つ」

爽健美茶「さらばです」

【どくだみ】

桃の天然水「ぐぅっ……なんか毒々しいイメージ!」



ファンタ「ククク……死ねや」

【ファンタ学園~ドラゴン先生】

ドラゴン先生「ホォアタァァアッ!」ダンッ

クリスタルガイザー「ぐぁあぁっ」

水道水「ぐぅぅ……」



青いの「子供だって~」ドンッ

ぶどう100%「歯が立たない……」

りんご100%「ちくしょう……」

爽健美茶「月を眺めて逝け」

【月見草】

ズババババババババババババ!!


爽健美茶「他愛もない……」

桃の天然水「それはどうかしら」

爽健美茶「っ!?」

桃の天然水「見せてあげるわ……真の私を!」

【桃の天然水スパークリング】

爽健美茶「バカなッ……炭酸だと……!」

桃の天然水「アリーヴェデルチ!」

【弾ける桃の香り】

爽健美茶「うわぁああぁ!?」



青いの「うまいんだも~ん」ズドッ

りんご100%「くっ」

ぶどう100%「ぬぅっ」

Qoo「よえー」

りんご100%「ここまでなのか……?」

ぶどう100%「いや……見ろ!」



爽健美茶「……」プスプス



りんご100%「た…倒したのか……?」

ぶどう100%「俺らだって……できるはずだ……」

ぶどう100%「みんなが……コスト削減とか言って……薄めてよ……ヘラヘラしてる間も……」

りんご100%「……」

ぶどう100%「俺らだけは守り抜いたろ……不純物のない……ありのまま……100%を……!」

りんご100%「ぶどう……!」

?「気づいたようだな……100%がいかに大事なのかを」

Qoo「なんだテメェは!」

青いの「飲んだら~こう言っちゃうよ~」ズバッ

?「無駄」バシッ

青いの「!?」

?「消えろ」

【愛媛の希望】

青いの「ぐぅうぅううぅう!」バタッ

Qoo「お前まさかッ」

ポンジュース「ふ……」

りんご100%「ポンジュース先輩……」

ポンジュース「お前たちでケリをつけろ」

ぶどう100%「はい……!」

Qoo「いやぁ~……悪かった!もうしないからサー」

りんご100%「ブランドを盾に好きにしてきた貴様は……」

ぶどう100%「もう消費期限が過ぎている……中身が腐りきってな!」

【マジLove200%!!】

Qoo「ぐぎゃあぁあああ!!」



ポンジュース「よくやった……決して忘れるな……100%の誇りを……!」

「「はい!」」

ファンタ「なんだ……二人もやられちまって」

水道水「チャンスだよ!クリスタルガイザー!」

クリスタルガイザー「いや……ファンタは格が違う……」

水道水「?」

ファンタ「見な!俺の恐ろしさを……」

【無果汁】

水道水「うぁああ!?」

クリスタルガイザー「奴は堂々とグレープだのオレンジだの言っておきながら無果汁……!」

クリスタルガイザー「しかも果汁が無くてもこの味……!別格だ……」

ファンタ「ここでテメーら全員ファンタ学園の餌食にしてやってもいいが……」

ファンタ「ペプシの奴が帰ってきた今コカ・コーラ様に何かあれば不味いからな……」

ファンタ「あばよ!」



水道水「圧倒的すぎる……」

クリスタルガイザー「だが俺らはあいつらを打ちのめさなきゃならない……!」

第一章 完




赤ワイン「なにやら生徒が騒がしいざます」

白ワイン「問題児が帰ってきたからでしょう」

カクテル「ペプシですか……」

ビール「そんだけじゃなさそうだぜ」

バカルディ「あ?ペプシ以外になんかいんのか?」

日本酒「[水]………」

赤ワイン「校長!どうなさいますの!?」

ロマネ・コンティ「今は様子を見よ……」

ドデカ民「ふっ、俺達に勝てるとでも…?」

レッドブル「グレートホーン!!」

現実黄金「時よ止まれッ!リアル・ゴールドッッ」ゴアッ

ここまで想像した

水道水「昨日は100%君たちを味方につけたけど……次はどうするの?」

クリスタルガイザー「今、俺たちと相性が良い[スポーツドリンク]に桃の天然水を送ってる」

水道水「一人で大丈夫なの?」

クリスタルガイザー「アイツは強い……大丈夫さ」

クリスタルガイザー「こっちは作戦会議だ」

水道水「次にどこを攻めるかだね」

クリスタルガイザー「俺は[お茶]か[コーヒー]あたりが良いと……」

クリスタルガイザー「!」

水道水「どうしたの?」

クリスタルガイザー「桃の天然水の水圧が………消えた………?」

クリスタルガイザー「不味い!」

水道水「[スポーツドリンク]へ向かおう!」

クリスタルガイザー「ああ!」



[スポーツドリンク]


桃の天然水「」

水道水「桃の天然水!」

クリスタルガイザー「………」

リポビタンD「来たか」

クリスタルガイザー「お前がやったのか…?」

リポビタンD「ああ」

アクエリアス「に……逃げろ……お前たちがかなう相手では……」

アクエリアス「ぐっ……」バタン

水道水「たった一人で桃の天然水とスポーツドリンク達を………」

クリスタルガイザー「奴自信の水圧は高くない………ということは」

リポビタンD「ご名答。我が最強の召喚獣を見よ!」

【リポビタン・D・ルフィ】

ルフィ「俺はドリンク王になる!」

クリスタルガイザー「ヤベェ……」

水道水「なんて水圧だ………」

ルフィ「リポリポの~~」

ルフィ「スプリンクラー!」

クリスタルガイザー「ぐぁぁあああっ!」

水道水「うぐ………!」

クリスタルガイザー「なんてこった、ここまでか……」

水道水「いや、僕に考えがある」

クリスタルガイザー「!」

水道水「少し時間を稼いで!」

クリスタルガイザー「わかった!」



ルフィ「リポリポの~~」

ルフィ「シャワー!」

クリスタルガイザー「させるか!」

【クリスタルガイザー~なんかカッコいい響き~】

ルフィ「やるな!」

クリスタルガイザー「……っ!無傷か……」

リポビタンD「まぁよく頑張りましたね、さようなら」

ルフィ「うし!」

クリスタルガイザー「くっ……」



水道水「待て!」

リポビタンD「いまさら雑魚が一人増えた所で……」

リポビタンD「!?」

リポビタンD「なんだこの水圧は……?」

クリスタルガイザー「さっきまでとは別人……だ」

リポビタンD「貴様、何をした!」

水道水「聞こえないですか?」

ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ

クリスタルガイザー「水の……音……?」

リポビタンD「まさか……」

水道水「校舎内の全ての蛇口を開けてきた……!」

ルフィ「うりゃ~~!」

ズガガガガ!

水道水「無駄だよ」

水道水「君は強くて……僕はダメージを負うけど」

水道水「それを上回るスピードで蛇口から力が湧いてくる」

水道水「いくよ……!」

【部活中の水道水】

ルフィ「うわぁーっ!」

リポビタンD「なんて……爽やかな技……」ガクッ



水道水「大丈夫?」

クリスタルガイザー「お前のお陰でな、ありがとよ!」

水道水「とりあえず桃の天然水やスポーツドリンク達を助けなきゃ」

クリスタルガイザー「ああ、そうだな」

桃の天然水「」

アクエリアス「」


担架で運ばれる桃の天然水とスポーツドリンク達……


ポカリ「お前たち……」

クリスタルガイザー「ポカリさん……」

ポカリ「僕たち[スポーツドリンク]は壊滅状態……君たちの力にはなれそうもない」

水道水「……」

ポカリ「これを………受け取ってくれ」

水道水「粉……」

ポカリ「君たち[水]がこれを使えば一時的に僕らの力を使えるようになる………」

クリスタルガイザー「しかし……リポビタンD一人にあなた方がやられるとは……」

ポカリ「実は…ずっと僕たちは[エナジードリンク]と戦っていたんだ。かなり消耗していてね……」

ポカリ「気をつけてくれ……僕たちが倒れた今、奴等の標的は……」バタン

[水]

水道水「エナジードリンクって強いの……?」

クリスタルガイザー「強いが……それ以上に……ヤバい奴等だ。例えば」

キレると手がつけられない暴れ牛【レッドブル】

死ぬほどの守銭奴【リアルゴールド】

キチガイな放火魔【バーン】

ただただ不気味な魔物【モンスター】

水道水「うわぁ……」

クリスタルガイザー「炭酸とは別の意味で戦いたくない相手だな……」

クリスタルガイザー「奴等に対抗する力はには俺達には無い」

水道水「……」

クリスタルガイザー「……訳ではない」

水道水「えっ!?」

クリスタルガイザー「あらゆる水を飛躍的に強化する伝説のアルテマウェポン……」

クリスタルガイザー「カルピスがある!」

水道水「カルピス……」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月25日 (金) 22:57:57   ID: ioteNR5V

頑張ってくれ

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