目を開けると、息がかかる位近くに顔面偏差値65位の美少女の顔があった。顔が地味に堀北真希に似ているので堀北としよう。本物と違って髪の色は真っ赤だが。
男「あの、顔が近いんで、もう少し距離とってもらっていいですか?」
俺がちょっと気まずそうにそういうと、堀北は顔を少し赤らめた。
堀北「あ、すいません。あーえっと」
堀北は俺と距離を取ったあと、両手を広げ、顔を引き締める。
距離を取った直後に小声で、「これでよし」と呟いてたのがほんのすこし可愛かった。
堀北「目覚めたか、我が勇」
男「いや、もうそれはいいんで、聞こえてたんで。」
堀北「あ、そうですか……。すいません。」
会話が途切れ、気まずい空白が訪れる。なんだか、罪悪感があったので、今度は俺が話しかけよう。
男「あ、あの、勇者って何ですか?全く身に覚えが無いんですけど。」
堀北「え、いや、なんか、設定っていうか、何て言うか。」
男「設定?」
堀北「とにかく周りを見てください!」
言われた通り周りを見てみると、なんだかファンタジーの世界に入りこんだような気持ちになれた。人1人横に寝そべったのと同じ位の横幅の大木があちこちに生えている。
堀北「なんだか幻想的じゃないですか?」
男「はぁ、まぁそうですね。」
堀北「で、なんか幻想的な空間で意識を失ってたんで、ふざけてみたんです。」
男「なるほどね」
堀北「それじゃぁ私はここで、村に帰らなくては行けないので」
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