教皇「ではこれより、処女教会定例会議を始める」 (11)

教皇「まず、国務長官から報告してくれたまえ」

国務長官「はっ。では、ご報告いたします」

国務長官「近年、同人界隈において我が教団最大の敵、『NTR真理教』が伸張していることはご承知でしょう」

教理長官「当然知っていますとも。おぞましい……あの橘家の同人ときたら……」

国務長官「そして、つい最近、ヤン○ジャンプ誌上にてレ○プシーンが描かれたこともご記憶に新しいかと存じます」

教皇「あの痛ましい事件か……」フゥー

秘書長「カレー漫画で未遂はありましたが、処女がレ○プされるのは久々でしたからな……」

教理長官「あれも、我らにとっては余裕でアウトだがな」

司教長官「して、それが何か?」

教皇「まず、国務長官から報告してくれたまえ」

国務長官「はっ。では、ご報告いたします」

国務長官「近年、同人界隈において我が教団最大の敵、『NTR真理教』が伸張していることはご承知でしょう」

教理長官「当然知っていますとも。おぞましい……あの橘家の同人ときたら……」

国務長官「そして、つい最近、ヤン○ジャンプ誌上にてレ○プシーンが描かれたこともご記憶に新しいかと存じます」

教皇「あの痛ましい事件か……」フゥー

秘書長「カレー漫画で未遂はありましたが、処女がレ○プされるのは久々でしたからな……」

教理長官「あれも、我らにとっては余裕でアウトだがな」

司教長官「して、それが何か?」

国務長官「あの作者がNTR真理教の信者だということが判明いたしました」

秘書長「な、なんですと!?」

教理長官「ね、NTR教の連中、既にそこまで……ッ」

国務長官「そして、更に。幼馴染みのヒロインまでも今後レ○プ展開に持って行こうとしていることが諜報員の調べで解りました」

司法長官「……な、なんと」

教皇「馬鹿な! NTR教の連中に良心はないのか!!」

国務長官「さらにこれは未確認なのですが、どうも件の先生を自暴自棄になり娼婦に落ちた姿で再登場させようとしているという動きが……」

秘書長「…………ッ!?」パクパク

教理長官「……あ、悪魔か奴らは」

教皇「……やはり、NTR真理教は最も恐ろしい敵だな」

国務長官「はい。NTR教から分派した『陵辱物ならアリだろ派』は一般紙でのNTRには反対していますので」

国務長官「今後は彼らとの一部連携も視野に入れて活動を強化していきたいと考えております」

教皇「うむ、ご苦労だった」

教皇「では、次に司教長官、頼む」

司教長官「はい。我々は根強い勢力を誇る、『ビッチ・人妻連合教会』について調査いたしました」

教理長官「うむ。連中もおぞましい敵ですな」

秘書長「当然このヒロインは処女だろうと思って発売日に買ったのに、実際は非処女だった時の、あの悲しみ……嘆き」

教皇「全てはビッチ・人妻連合教会があるせいだ!」ドンッ


司教長官「連中がどういう存在であるかは今更申し上げるまでもないでしょう」

司教長官「ビッ妻連合の恐ろしいところは、『男は非処女を受け入れて当然』という風潮を広めようという世論戦を仕掛けているところにあります」

司教長官「非処女を受け入れられないのは男に度量が無いせいだという妄言を拡散し、我ら処女教を駆逐しようと目論んでおります」

教理長官「ぬうう、卑劣な奴らめェ……ッ!」


司教長官「しかも、ビッ妻連合が厄介なのは、実際のビッチと手を組み、『女性の声』という形でそれを吹聴しているところです」

秘書長「汚い手ばかり使いおってからに!」

司教長官「狡賢いことに、最近では、我々処女教をカルトである統○教会と結びつけ」

司教長官「あたかも処女崇拝がカルトの教義であるかのようにネガティヴキャンペーンまで行っているのです!」

国務長官「おのれェ……!!」

司教長官「我々も貞操観念を世間に取り戻させるべく、『当然犯人も悪いが男の部屋にのこのこあがるのも悪い』」

司教長官「『当然犯人も悪いがそんなところで泥酔するのも悪い』『当然犯人も悪いが、夜中に1人でそんなところをふらついているのも悪い』」

司教長官「といった世論戦を仕掛けていますが、あまり効果が上がっているとは言い難い状況です……」


教皇「……破壊するのは容易いが、一度壊れたものを復元するのは困難を極める」

教皇「ビッ妻連合は壊す方で、我々は復元する側だ。辛抱強くやるしかない」

司教長官「御意にございます、猊下」


司教長官「ここで更に一つご報告が」

教皇「言ってみよ」

司教長官「はっ。実は、我が教団内部で、『人妻容認派』なるビッ妻のスパイ組織が根を張りつつありました」

教理長官「な……ッ!?」

秘書長「なんですとぉッ!?」

国務長官「して、そ奴らはどのように!?」

司教長官「既にメンバーは全員逮捕し、組織は壊滅済みです。幸いほとんど浸透していなかった為、大事に至らずに済みました」

教皇「そうか……しかし、異教の手先が我が教団に侵入していたとは……」


教理長官「そのことに関連して、私から報告が」

教皇「うむ……そうだな」

教理長官「私共が調査したのは、ヤブキ名誉会長を神、あるいは使徒として崇める、通称『ヤブキ学会』です」

国務長官「ぐぅ……」

司教長官「……出たか」

教理長官「ご存知の通り、奴らは処女崇拝者であります」

教理長官「しかし、奴らが信奉する教義は、我が教団とは相容れない!」

教理長官「すなわち、異端者の集団なのです!」

秘書長「うぬぬ」

教皇「……」

教理長官「ヤブキも含めて学会の信者達は、元は全員処女教の一員でした」

教理長官「しかし、ある時から奴らは教皇庁の決定に真っ向から反旗を翻し、独自の組織を作り上げた」

教理長官「それがヤブキ学会……にも関わらず奴らは、自らこそが処女教の本流であるなどと主張しているのです!」

教皇「……」ギリギリギリッ

国務長官「恥知らず共め!!」

教理長官「奴らと我らの決定的な違い……それは」




教理長官「奴らは『レズを許容』しているということにあります!!」バンッ

秘書長「ぬおおおおおおお!!」

国務長官「許すまじ! 断固許すまじ!」

教理長官「ヒロインが、女友達に胸を揉まれることも、スカートをめくられることも、そして更にはキスされることまでも……ッ」

教理長官「奴らヤブキ学会は肯定しているのですッ!!」


教皇「許せん!!」ドンッ

国務長官「レズなど……考えただけでも虫酸が走るわ!!」

秘書長「なぜヒロインを主人公以外の者に触らせねばならぬ!」

司教長官「そうとも! 主人公が命じてレズプレイをさせるならともかく!」



教皇「え?」

教理長官「は?」

国務長官「あ?」

秘書長「……なんですと?」



司教長官「……え?」

教皇「……司教長官。いま、何と言った?」

司法長官「……え、い、いえ、私は、ただ、主人公が命じたうえでヒロイン同士にレズらせるのはありかなー、と……思って……」

教皇「ギルティ!!」

司法長官「ええ!?」


教理長官「貴様ァ、司法長官!! 異端者であったか!!」

司法長官「い、いえ! 私は!!」

教皇「異端審問は必要ない。貴様はこの場で異端認定」


教皇「葉っぱの名作『鎖』を全ルートプレイの刑の後、破門に処す!」

教皇「連れて行け」

衛兵「はっ!!」

司法長官「きょ、教皇猊下お待ちを! ど、どうか鎖だけは! 鎖だけはあああああ!!」ズルズルズルズル

教皇「……ふう」

秘書長「まさか、上層部にまでヤブキの手が及んでいようとは……」

国務長官「厳格な調査が必要なようですな」

教理長官「私はもう少し突っ込んで『レズ許容派』について調べてみます」

教皇「ああ、頼む」

教皇「皆の者、ご苦労であった。これからも処女の為に精進してくれたまえ」

『はっ!!』


しかし、その数日後、教皇の首つり死体が発見される。
遺書にはこう記されてあった……。

『武編バッドエンドで告られた優が、少年編で少年に寝取られたので処女神のもとに召されます』

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