悟空「オッス!オラヤムチャ!」 (285)
悟飯「おとうさん!いきなり何を言い出すんですか!?」
悟空「いや~……ヤムチャとは付き合いが長いだろ?」
悟飯「ええ……クリリンさんよりも早く知り合たんですよね?」
悟空「それにオラがガキの頃にはすごく良くしてくれたし、手伝おうと思ってな」
ベジータ「待て!俺の方が奴と過ごした時間が長いはずだ!!俺こそがヤムチャだな」
悟飯「ベジータさん、こんにちは~」
クリリン「過ごした時間ならオレの方が長いぜ?」
悟飯「あ!クリリンさんもきてたんですか?」
悟空「ベジータは兎に角、クリリンはあんまりヤムチャと変わんねぇしなぁ」
悟飯「なんの話か見えませんけど、僕がクリリンさんを手伝いますよ」
悟空「それなら、オラがヤムチャA、ベジータがヤムチャB……」
ベジータ「待て!カカロットがAで俺がBと言うのは気に食わん!!」
悟空「…オラがB、ベジータがA、クリリンがヤムチャC1、悟飯がヤムチャC2だな!」
ベジータ「そうだ……それでいい」
悟飯「それで具体的には何をするんですか?」
悟空「………何をしよう?」
ピッコロ(……こいつら神殿を町内会の集会所か何かと勘違いしてないか?)
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悟空「……とりあえず、ブルマに相談だ!!」
一同(ベジータ以外)「お~~~~う!!」
ブルマ「……それでアタシの所にきたのね」
悟空「そうだ!おめえも付き合い長げえし、いいアイデアがないかなぁ~…と」
ブルマ「ヤムチャに何かしてあげたいのは解ったけど、あんたたち何ができるの?」
ベジータ「ふん!愚問だな。俺様は戦えるぞ」
悟空「オラも戦えるなぁ」
悟飯「僕も戦えますね」
クリリン「そりゃ、悟空達と比べるわけにはいかないけど、オレだって戦えるぜ?」
ブルマ「ちょっと頭が痛くなってきたわ。戦えるかどうかじゃなくて、何ができるか聞いたのよ」
ベジータ「戦いとトレーニングだな」
悟空「オラは…戦いと修行かなぁ?瞬間移動もできっぞ」
悟飯「僕は戦いと……勉強ですね。よく出来るって褒められるんですよ」
クリリン「戦いと……料理と子守りと老人介護と18号のご機嫌取りなら自信があるぜ」
ブルマ「……それでヤムチャにどうすると?」
ベジータ「戦いながらトレーニングを付けてやれるぞ」
悟空「戦いながら修行をつけれるなぁ」
悟飯「戦いながら高校レベルの勉強なら教えられますよ」
クリリン「ボロボロになったヤムチャさんの介護なら……」
ブルマ「悟飯くんのは戦いながらする必要ないじゃない……」
ブルマ「ちょっと、ヤムチャーズ!そこに座りなさい!!」
悟空「ヤムチャーズって……ひでぇなぁ」
ブルマ「あんたたちヤムチャのことを全く考えてないじゃない!」
悟空「そんな事言ったって……なぁ?」
ベジータ「……ああ、俺たちは戦闘民族だからな。最大のプレゼントのつもりだ」
ブルマ「ヤムチャはもう戦いたくないの!天下一武道会に出なかった時点で察しなさいよ」
悟飯「でも、天津飯さんも出なかったし、気分が乗らなかっただけかも……」
ベジータ「ああ……奴は戦闘民族じゃないからな。そんな日もあるだろう」
ブルマ「あんたたち、馬鹿じゃない!?……そんなに言うのならヤムチャに確認を取ってあげる!」
このSSはどうしましょう?
1.ヤムチャが戦って大活躍
2.ヤムチャーズがヤムチャにお節介
レス番号で需要が多そうな方にします。
〆ます。
同じくらいなので、まず1からやって、モチベが残ってたら2をやります。
ブルマ「それじゃ、ヤムチャに電話するわね。あんたたちもスピーカーで聞いてなさい」
ヤムチャ「……正直言うと戦いに未練がない訳じゃない。」
ブルマ「え!?何言ってるの?正気!?」
ヤムチャ「勿論今からどうこうって気は無いけどさ、もうちょっと努力すれば……」
ブルマ「………」
ヤムチャ「天津飯程じゃなくてもクリリンくらいには強くなって活躍できたんでは?とか」
ブルマ「………」
ヤムチャ「ブルマにも呆れられず、捨てられることもなかったんじゃないのか?とか」
ブルマ「………」
ヤムチャ「アハハ…何言ってんだろう?これは未練じゃなくて後悔だな………」
ブルマ「………」
ヤムチャ「…でも後悔があるから未練があって……愚痴を聞かせちまったな…わりぃ」
ブルマ「……いいのよ。聞いたのはこっちなんだし。最後に確認だけさせて」
ヤムチャ「なんだ?」
ブルマ「今から戦う気は全くないわよね?」
ヤムチャ「…ああ、悟空達はもとよりクリリン達にまであそこまで水を開けられちゃ今更だな」
ブルマ「そう……ありがとね」
ブルマは電話を切った。
ブルマ「……聞いての通りよ。今更戦う気は無いって!」
悟空「でもよ~ 後悔してるっていってたぜ?」
クリリン「過去に行って修行を手伝うのはどうかな?」
ブルマ「あのねぇ……過去のヤムチャを鍛えてもこっちのヤムチャには影響が無いの!」
クリリン「ああ……そうか……」
悟空「それって何か問題があるんか?」
ブルマ「……孫くん話を聞いてた?」
悟空「だって、オラが手伝いたいだけなんだぜ?その結果を求めるのはちょっと違わねぇか?」
ブルマ「いや、その理屈はおかしい…わよ」
悟空「ブルマも考えてみろよ。今更ヤムチャが強くなっても仕方がねえだろ?」
ブルマ「いや……だからヤムチャはもう戦わないって………」
悟空「まぁ、そう言うなって!ヤムチャが活躍する世界があってもいい!そんなオラの自己満足だ」
ブルマ「まぁ、そういう話なら納得できるけど……」
悟空「ヤムチャも活躍してブルマとくっつけるしな」
ベジータ「……それは俺が許さんぞ」
悟空「そう言うなって!別の世界の話なんだからさ~」
ブルマ「どうでもいいけど、ヤムチャを鍛えずに活躍だけさせる気じゃないでしょうね?」
悟空「え?そのつもりだけど?」
ブルマ「馬鹿じゃない!?ヤムチャは努力を怠ったのを後悔してるのよ!?」
悟空「でもヤムチャだし……」
ベジータ「ヤムチャだと努力したところで、そこの地球人と同レベルが限度だろう。活躍などできん」
悟空「ああ……不断の努力をすれば天津飯くらいまでなるかも知れねぇけど、ヤムチャだしな」
クリリン「…………」
悟飯「あ!?いや、クリリンさんくらいでも十分活躍できますって!」
悟空「あんまり無責任なことは言わねぇ方がええぞ」
ベジータ「……ヤムチャは俺たちサイヤ人と違って簡単に死ぬからな」
悟空「ああ、死んじまったら元も子もねぇ」
悟飯「はぁ……」
ブルマ「どうでもいいけど、どうやって過去に行く気なのよ?」
悟空「そりゃブルマ。おめえしか居ねぇだろ?」
ベジータ「カカロット……ブルマはあれを言って欲しかったんだろう」
悟空「ああ!!あれか!!………おめえの出番だぞ!ブルマ!!」
ベジータ「……フン!」
ブルマ「相手にするのも疲れるわ……もういいわ四人乗りのタイムマシーンを作っておくわ……」
ベジータ「頼んだぞ」
悟空「いや五人乗りで頼む」
ブルマ「え!?まさかヤムチャーズに私も入ってるの!?」
悟空「行きたいならブルマでもいいけど、プーアルとかヤムチャ自身とかウーロンとか色々いるだろ?」
ブルマ「ホッ…………」
悟空「まぁ、オラには他に連れて行きたい本命がいるんだけどな」
ベジータ「他に本命?さっき挙がった連中以上の適任者がいるとは思えんが……」
悟空「オラが連れて行きたいのはブウだ」
ベジータ「ブウ!?」
悟空「おっと、違ったな。………おめえの出番だぞ!ブウ!!」
悟飯「……おとうさんここにブウはいませんよ」
ベジータ「すでに戦力は足りているだろう?」
クリリン「ブウは不思議な力を一杯もってるからじゃねぇか?」
悟空「ああ。回復から魔法まで色々出来るからな。」
ヤムチャーズ一行はブウのもとに向かった。
ブウ「暇だからいいぞ。代わりに苺パフェを奢れ」
悟空「……ああ、帰ったらな。おめえはヤムチャDだ」
ブウ「それは嫌だ」
悟空「……じゃあヤムチャBなら?」
ブウ「それならいい」
悟空「わかった。じゃあオラがヤムチャDだな」
一週間後、ブウを加えたヤムチャーズ一行はタイムマシーンで過去に向かったのである。
クリリン「おれだけ場違いじゃねか?」
という言葉とともに……
一行が着いたのは、ヤムチャと悟空が初めて出会った場面である。
悟空「うひゃ~!!あれオラだぞ!!」
悟飯「おとうさんの子供の頃って、悟天にそっくりですね~」
悟空「オラが似てるんじゃねぇ。悟天が似てるんだ」
ベジータ「それでどうするんだ?」
悟空「ここからヤムチャの連勝街道がスタートするんだ」
ベジータ「具体的にはどうするんだ?」
悟空「ブウ、オラたちをあの長髪の奴そっくりにできるか?」
ブウ「おう!できるぞ」
悟空「それなら、誰かがヤムチャに化けて、オラがそいつと一緒にヤムチャの所に瞬間移動する」
ベジータ「なるほど」
悟空「後は、ヤムチャを気絶させて、ヤムチャを連れてこっちに瞬間移動するんだ。」
悟飯「入れ替わるって訳ですね」
ベジータ「一回目はこのヤムチャAが行ってやろう」
悟空「ブウ、ベジータの見た目を変えてくれ。」
ブウ「わかった」
悟空「ベジータ、あの子供はオラなんだ。殺さないでくれよ?」
ベジータは不敵に笑いながら答えた。
「な~に、任せろ」
悟空はヤムチャAとともにヤムチャの近くに瞬間移動をした。
目にも止まらぬ手刀でヤムチャを気絶させるとヤムチャを連れて悟飯の所に瞬間移動した。
悟飯「眠っていたら、戦いが終了。『眠りのヤムチャ』って感じですね」
悟空「……ベジータはなんとなく不安なんだよな~」
悟空(子供)「なんだ?おめえ、今一瞬2人にならなかったか?」
ヤムチャA「貴様には関係がないことだろう?」
ヤムチャAはそれだけ言うと悟空(子供)の腕を掴み遥か上空に放り投げた。
悟空「ベジータなにを!?」
ヤムチャA「ヤムチャに逆らうサイヤ人は必要ない!死ね!!」
そういうとヤムチャAは強力なエネルギーの球体を上空に放った。
ヤムチャA「弾けて混ざれ!」
そう言うと球体は広がり、ほのかな光を放った。
悟空(子供)は大猿化した。
その刹那、ヤムチャAは尻尾をちぎり勝利した。
プーアル「え?え?え?」
悟空によって、ヤムチャとヤムチャAは入れ替わった。
ヤムチャAは元のベジータに戻った。
ベジータ「どうだカカロット!!びっくりしただろう!!」
悟空「ああ!!流石のオラも驚いたぞ~!やっぱりベジータは天才だな」
ベジータ「ハッハッハッ!そうだろう!!」
ブウ「今の何が面白かったんだ?」
クリリン「さぁ?サイヤ人で通じるものがあるんだろう」
悟飯「……一緒にしないでください」
その後、ヤムチャはプーアルが回収して去って行った。
ヤムチャはブルマ達一行を諦めておらずつけていった。
ヤムチャーズはそんなヤムチャに付いて行った。
道中、ブルマの入浴を覗いたヤムチャをベジータが花火にしようとした。
その時は、悟空や悟飯、クリリンらが宥めて、最終的には暴力に訴えて制止した。
また、ある時はヤムチャがチチ(少女)に暴力を振った為に悟飯が切れた。
悟空やクリリンが苦労して宥めた。
その後、何故かヤムチャがチチ(少女)を口説いていたが、悟空は平気な顔をしていた。
フライパン山で亀仙人のかめはめ波を覗いているヤムチャを尻目にクリリンが口を開いた。
クリリン「何時まで付いて回る気なんだ?」
悟飯「僕も学校があるし……」
ベジータ「いつまでもトレーニングをサボるわけにはいかんしな」
悟空「ああ……オラも飽きた!!初めは二十年くらいのつもりだったけどな!」
クリリン「いっ!?」
ベジータ「ふざけるな!!聞いてないぞ!!!」
悟飯「僕のこれまでの人生より長いじゃないですか!!」
悟空「だから、飽きたって言ってるって!…そこでブウに頼みがあるんだ」
ブウ「なんだ?」
悟空「オラ達『ヤムチャーズ』を代表して、『ヤムチャB』としてこの世界に残ってくれねえか?」
ベジータ「何時から『ヤムチャーズ』になったんだ?」
悟空「オラ達には退屈だけど、おめえには新鮮だろ?二十年も屁みたいなもんだろうし……」
ブウ「………」
悟空「頼む!!おめえにしかできねえんだ!終わったら苺パフェにプリンを加えるからさ!!」
ブウ「プリン?何だそれは?」
悟空「なんだ?おめえプリンを食ったことがねえのか?美味いんだぞ~」
ブウ「そんなに美味いのか?」
悟空「ああ!」
ブウ「わかった。やってやる。」
悟空「そうか!サンキュー!!任せたぞ!」
そう言って、ブウを残してタイムマシーンは消え去った。
ブウ「『ヤムチャB』になって何をすればいいんだ?」
~~~~元の時間~~~~
悟空「ただいま~」
ブルマ「おかえり。あれ?ブウは?」
ベジータ「ブウは置いてきた。はっきり言って時間の流れに俺たちは付いて行けそうもなかった」
ブルマ「置いてきたって……」
悟飯「ブウにとっては人の一生なんて一瞬ですからね」
ブルマ「何言ってるの?この時間のブウはいなくなったのよ?どうやって帰ってくるのよ?」
悟空・ベジータ・悟飯・クリリン「……あっ!」
悟空「オラ達帰りたい気持ちがいっぱいで気が付かなかったな」
ブルマ「全く……この連中は………」
悟空「…考え方を変えたら、苺パフェとプリン代が浮いたんだな。ラッキー!」
ブウ「とりあえず、あの賑やかなのに参加すればいいのか?」
いつの間にか車中の人となっていたブウとブルマ達一行は少々揉めたものの、
最終的には、『一緒に行きたいならいいんじゃねぇ?』といった感じになった。
ブウ「俺はヤムチャBよろしくな」
お互い自己紹介も終えて合流したのであった。
その後、ブルマ達一行は兎人参化と出会った。
ブルマが人参となってしまったが、ブウが即時解除した。
ブウは逆に兎人参化を生卵に変えた。
兎人参化達を反省させるとブウは彼らを解放した。
ピラフ一行に襲撃されて車が壊れた時は、ブウがピラフ城まで一行を背中に乗せて飛んで行った。
ピラフたちはブウを攻撃したが全く効かないのに驚いて、ドラゴンボールを差し出して逃走した。
ブルマ「やった!ドラゴンボールがそろったわ!」
ブルマはさっそく神龍を呼び出した。
神龍「願い事を言うがよい」
ブルマ「ステキな彼氏が」
ブウ「プリンを食べてみたい」
神龍「容易い願いだ。さらばだ」
ブウの願いは叶った。
現場に残ったのは、
プリンを食べ終えて満足な気なブウと、
『ヤムチャBのばかぁーーーー!!!ステキな彼氏が~~~!!』と泣いているブルマと、
最後の最後に横取りしようと飛び出たものの、出番なく終わり呆然としているヤムチャであった。
ウーロンは悟空に話しかけた。
ウーロン「なぁ?俺たちって必要だったのか?」
悟空「まぁ、面白かったからいいじゃん。それより、じっちゃんが飛んで行っちまった」
悟空はブルマからドラゴンボールは一年間石になる話を聞かされた。
その後、亀仙人の修行を受ける為に亀ハウスに筋斗雲で飛んで行った。
ブルマ「さて……一年間はステキな彼氏もお預けかぁ~」
そこまで言ってヤムチャに気が付いた。
ブルマ「……結構恰好がいいじゃない!」
ブルマはヤムチャを自宅にお持ち帰りした。
おまけで、ブウ、ウーロン、プーアルも連れて帰った。
~~~~それから半年後~~~~
今日もブウ----ここではヤムチャB----はブルマの家でお菓子を食べていた。
ブルマ「あんた学校にも行かずにまたお菓子を食べてたの?」
ブウ「おう!学校は飽きた。お前らはあんなのが面白いのか?」
ブルマ「……あっちのヤムチャは女の尻ばっかり追いかけるし、ヤムチャって碌なのがいないわね」
ブウ「俺はお前を好きだぞ!」
ブルマ「えっ!?」
ブウ「お菓子を一杯くれるからな」
ブルマ「…………まったく!」
ヤムチャ「ただいま~ なんだ!やっぱり先に帰っていたのか」
ブルマ「……他の子と忙しそうだったからね」
ヤムチャ「…それよりもこれを見ろよ!天下一武道会だってよ!!」
ブルマ「ふ~ん……なにそれ?」
ヤムチャ「武術の祭典さ。俺も腕に覚えがるし出てみようかなぁ~って……ブルマにも良い所をみせたいしな!」
ブルマ「誰に見せたいんだか……まぁ、行けばって突き放してもいいけど、そんなのなら孫くんも出そうね」
ヤムチャ「ああ!武天老師様の弟子なら出てもおかしくないな!」
ブルマ「……孫君の弟子入り先をいつの間に知ったの?」
ヤムチャ「え!?……アハハ、なんでだろう?誰かから聞いたか、超能力に目覚めたかな~?」
ブルマ「まぁいいわ!連れて行ってあげる。ヤムチャBも行く?」
ブウ「うん?」
ブルマ「話を聞いていなかったの?武術のお祭り」
ブウ「おう!お祭りってあの色々な食べ物屋が出る奴だな!行きたい!!」
~~~~天下一武道会当日の会場~~~~
ブウは出店の食べ物を口いっぱいに頬張り。さらには出店での戦利品を山ほど抱えていた。
ブルマ「あそこが受付よ。ヤムチャ達は受付してらっしゃい」
ヤムチャ「ああ!Bも行こうぜ」
ブウ「俺も行くのか?」
ブルマ「あんたも強いんだし試してみたら?負けても恥ずかしい大会じゃないんだし」
ブウ「俺はここに出てるお店で遊びたい」
ブルマ「あんたね!出店で遊ぶのもタダじゃないんだからね!!……そうね優勝できたら、ご馳走してあげる」
ブウ「おう!それなら出る!」
こうして二人のヤムチャは天下一武道会に出場することになった。
予選会場でブウと悟空が再開した。
悟空「よう!ヤムチャ、久しぶりだなぁ~」
ブウ「おう!お前か。少しは強くなったか?」
悟空「にひひ!まぁね!…横の兄ちゃんは?」
ヤムチャ「……俺はヤムチ」
ブウ「ああ。こいつは『プーアルの横の奴』だ」
悟空「プーアル?」
ブウ「おう!毎日俺と遊んでくれる奴だ。こいつはそのプーアルの隣にいつもいるんだ」
悟空「…ふ~ん。じゃあ、ヤムチャまたな!本選で会おうぜ」
ヤムチャ「…………」
ブウの予選の初戦の相手はヤムチャであった。
ブウ「おう!おまえか。よろしくな」
ヤムチャ「…『プーアルの横の奴』か………狼牙風風拳!!」
ブウ「……」
ブウのでこピン一撃でヤムチャは場外負けした。
いよいよ本選が始まった。
第一回戦 クリリン VS バクテリアン
第二回戦 ジャッキー・チュン VS ヤムチャB
第三回戦 ランファン VS ナム
第四回戦 孫悟空 VS ギラン
ブルマ「あれ?ヤムチャは?」
ヤムチャ「……予選落ちしたんだよ!」
ブルマ「あんたが参加したいって言うから連れてきたのに……」
ヤムチャ「………」
第一回戦はクリリンが順当に勝ち上がった。
クリリン「あのヤムチャBって悟空の知り合いか?」
悟空「ああ、不思議な技を使う奴なんだぞ~」
クリリン「へ~……」
第二回戦が始まった。
ジャッキー「さわやかな風をプレゼントしちゃおう」
ジャッキーがそう言うと一陣の風がブウを襲った。
ブウは全く動かなかった。
ブウ「なんだ?こういう遊びなのか」
ブウは軽くジャッキーに息を吹きかけた。
ジャッキーは軽く場外に吹き飛ばされた。
ジャッキー「な!?」
悟空「ヤムチャは相変わらずすげぇな~ 亀仙人のじっちゃんとどっちが強いんだろう?」
クリリン「俺は次にあいつと戦うの!?」
その後、ブウは準決勝でクリリンを軽く吹き飛ばし、決勝では悟空を同様に吹き飛ばし優勝した。
悟空「まだ、ヤムチャには手が出ないか~」
ブウ「おう!俺は強いからな。尊敬していいぞ」
悟空「ああ!尊敬してるぞ!!」
ブルマ「ヤムチャB~!!おめでとー!!」
悟空「お?ブルマもきてたんか!?」
ブルマ「見てたわよ~ 準優勝おめでとう!」
悟空「ヤムチャにはまだまだ勝てそうもねぇけどな」
ブルマ「…ヤムチャって聞くと違和感があるけど……孫くんにこれあげる」
悟空「お?これ、ドラゴンボールレーダーじゃねえか」
ブルマ「孫くんのドラゴンボールがどっか行っちゃったしね」
悟空「ブルマの願い事はいいのか?」
ブルマ「まぁ……不満はあるけど、一応恋人はできたしね。紹介するわ。横にいるのが…」
悟空「横にいる奴は、『プーアルの横の奴』だろ?ブルマの友達っだったんか?」
ヤムチャ「え!?俺はヤム……」
クリリン「お~い悟空~… あれその人達は?」
悟空「オラの友達のブルマとその友達の『プーアルの横の奴』だ」
クリリン「へ~……変わった名前ですね。悟空と一緒に修行をしてるクリリンって言います。」
ブルマ「あたしはブルマ。これからヤムチャBに御馳走しなきゃいけないんだけど、あんたちもきなさい」
クリリン「ありがとうございます。でも師匠たちもきてますから………」
ブルマ「別にいいわよ。皆で食事した方が美味しいでしょ?連れてきなさい」
クリリン「え…じゃあお言葉に甘えて……」
ヤムチャ(俺の紹介がウヤムヤになってるぞ……)
ヤムチャ「おい……」
ブウがブルマに封筒を差し出しながら話しかけた。
ブウ「おい。これやる」
ブルマ「あら?優勝賞金?別にいいわよ」
ブウ「おまえからは普段お菓子を貰ってるからな」
ブルマ「へ~…意外と気にしてたのね」
ブウ「それ美味しくなかったしな」
ブルマ「……どうりで端っこが欠けてるはずだわ」
ヤムチャ「………」
ブウがブルマに渡した賞金は全てその日の食事会で浪費された。
悟空は形見のドラゴンボールを求めて旅立ち、他の者はそれぞれの日常に戻っていった。
天下一武道会が終了し数日経ったある日のこと
ブルマ「ただいま~」
ブウ「オレと遊びたくて早く帰ってきたか?」
ブウは相変わらずお菓子を食べている。
ブルマ「あのねぇ……」
ブルマの母「ヤムチャちゃんと喧嘩して帰ってきたんだもんね~」
ブルマ「うるさい!……あんなのは『プーアルの横の奴』で十分よ!」
その時室内電話がなった。ブルマはいらだち紛れにそれをとった。
ブルマ「なに!?」
メイド「あの~……ソンゴクウと名乗る方がお嬢様に面会を求めておりますが……」
ブルマ「あら!?孫くん?いいわ。案内してあげて」
悟空「って事で、レーダーが壊れちったんだ」
ブルマ「もっと大事に使いなさいよ。……いいわ。次のボール集めには私も付いて行ってあげる」
悟空「ヤムチャも一緒にこねえか?」
ブウ「オレは貰ったズゴックのプラモデルを作るからいけない」
悟空「ズゴック?」
ブルマ「……こんなのをあげるのって……母さんでしょ?」
ブルマの母「あら?わかった?」
ブルマ「もう……ヤムチャBをあんまり甘やかさないでよ」
そんな感じで悟空とブルマは再び冒険に出ていった。
それから数日経ったブルマの家での出来事である。
プーアルの隣の奴「プーアル、ウーロン、悟空の助っ人だ!レッドリボン軍に乗り込むぞ!」
ウーロン「レッドリボンって……ヤムチャBはどこに行ったんだよ!」
ブリーフ博士「彼は母さんとプラモデルを買いに行ったぞ」
ウーロン「こんな時にどこに行ってんだよ~」
プーアルの隣の奴「彼は飛べたはず!帰ってきたら亀ハウスに来るように伝えておいてください!」
ブリーフ「ああ……いいけど……それよりわしのしゃれを聞いてくれんか?」
ウーロンとプーアルとその隣の奴はブルマの家を後にした。
帰ってきたブウがブルマの家を後にするのは、ゴッグとアッガイのプラモデルを完成させた後だった。
ブウ「それじゃ、行ってくる。しゃれ面白かったぞ」
そういうとブウは地図を片手に飛び去った。
ブリーフ「ブルマも反抗期だし、しゃれを聞いてくれるのはヤムチャBくんくらいじゃのう」
ブルマの母「ほんとね!遊びにも参加してくれるし、うちの子になればいいのに」
~~~~亀ハウス~~~~
ブウ「きてやったぞ」
悟空「ヤムチャ!!」
ブルマ「なに?あんた今頃きたの?」
悟空「お?それ地図って奴だろ?おめえそれが解るのか?」
ブウ「おう!地球を3周くらいしたら大体この場所がわかったぞ」
プーアルの隣の奴「俺たちはこれから占いババの宮殿に行くんだ。お前もこないか?」
ブウ「占いってビーデルがよく気にしてる奴だな。何が面白いのかわからないけど行ってみるぞ」
ブルマ(ビーデルって誰?)
こうして、悟空、ブウ、クリリン、プーアル、プーアルの隣の奴は占いババの宮殿に向かっていった。
占いババの宮殿では占いの料金に大金か戦闘をすることを要求された。
お金を持っていない一同は、当然戦うことを選択した。
クリリン「ふっふっふっ。おばあさん、ボクたちのうちの3人は、あの天下一武道会で活躍したんですよ。」
プーアルの隣の奴「………」
占いババ「ほお、それはたのしみじゃのぅ」
ブウ「早く帰ってプラモを作りたいからオレから行くぞ」
悟空「いきなりヤムチャかぁ~……オラの出番あっかなぁ?」
占いババ「こちらは五人じゃぞ。おぬしらは四人じゃがええのか?」
悟空「勝ち抜け戦だろ?ヤムチャに勝てる奴がいるとは思えないしいいよな?」
クリリン「ああ。ヤムチャさんが先鋒な時点で俺らの存在意義がないしな」
占いババ「随分と信頼されておるのじゃな。それではドラキュラマン出よ」
プーアルの隣の奴「………」
プーアル「ヤムチャ様…」
読み直したら、ブウの紹介は『プーアルの横の奴』でした。
以前の『プーアルの隣の奴』は『プーアルの横の奴』と読み替えてください。
今後は、『プーアルの横の奴』で統一します。
読みにくいとは思いますが、よろしくお願いします。以後気を付けます。
ブウはドラキュラマンに息を吹きかけた。
ドラキュラマンは蝙蝠となって耐えた。
ブウは上空から息を吹きかけ地面に落とした。
これによって場外となりブウは勝利した。
二戦目の透明人間に対しては適当に息を吹きかけて場外にし勝利した。
三戦目のミイラ君に対しても息を吹きかけ勝利した。
ただし、舞台を変えており落ちると死亡する場所だっため、
ブウが途中で拾い、ミイラ君が降参をしたことによる勝利だった。
アックマン「貴様…只者ではないな?いきなり必殺技を使わせてもらうぞ!」
占いババ「待て!!やりすぎじゃ!」
アックマン「悪の心を膨らませ爆発させる俺の技をくらったな!もう終わりだ」
クリリン「ヤムチャさんが膨らんでいく!」
悟空「ヤムチャーーーーー!!!」
プーアルの横の奴「駄目だ……破裂してしまった………」
アックマン「どうだ?俺の技は?」
とアックマンが勝ち誇ると肉片は小さなブウとなり再び集合した。
ブウ「いまのはちょっと面白かったぞ」
アックマン「な……馬鹿な……!?」
ブウ「運が良いな。本当に悪の心増大させてたら、お前も俺もこの星の連中もみんな死んでたぞ」
アックマン「……降参します」
五人目の男「その者は凄まじい達人ですので外で試合がしたいです」
その様な申し出がなされ、屋外の落ちても死なない広い場所で試合がなされることとなった。
占いババが五人目の男に話しかけた。
「どうじゃ?勝てそうか?」
五人目の男「無理でしょう。武天老師様でも勝てない相手だと思いますでの」
悟空はブウに話しかけていた。
悟空「そういえば、ヤムチャっていつも手加減してるよな?」
ブウ「ああ。サタンと出来るだけ殺さないし、壊さないって約束したからな」
悟空「そっかー…ヤムチャの本気の実力は見れそうにねぇな」
ブウ「次の相手は死人だから殺した事にならないし、全力で戦ってもいいぞ」
悟空「ホントか!?是非見せてくれ!!」
試合開始前に五人目の男が占いババに耳打ちをした。
五人目の男「あそこにいる少年はワシが息子同然に育てたのじゃよ」
占いババはそれを受けて、悟空達に言った。
「この後に親睦会も開きたいのう」
試合開始一秒以内にブウの対戦相手は、ブウの放ったエネルギー波で消滅した。
悟空「すげぇ!!オラ全然見えなかったぞ!!!!」
占いババ「一度死んでいる魂は……」
そんな感じで占ってもらった悟空はドラゴンボールを使って無事にウパを生き返した。
よかったね!
ミス
×ウパ
○ボラ
次の天下一武道会まで、ヤムチャBことブウはブルマの家でだらだら過ごした。
ブルマ「ヤムチャBは今回も天下一武道会に出るの?」
ブウ「天下一武道会って、あの出店がいっぱい出る奴だな。行きたい」
ブルマ「出るの?って聞いたのに……まぁいいわ。行きましょう」
ブルマの母「本当はヤムチャさんをだしにして、『プーアルの横の奴』ちゃんに会いたいだけなのよね~?」
ブルマ「うるさいわね!……亀仙人の所に弟子入りしてから音沙汰がないからついでに様子をみるだけよ!」
そんな感じでブルマ一行はパパイヤ島に向かったのであった。
~~~~天下一武道会受付前~~~~
ブウ「何を探してるんだ?」
ブルマ「……別に」
プーアル「それを聞くのは野暮って奴だぜ」
クリリン「あれ?あそこにいるのはブルマさん達じゃないか?」
プーアルの横の奴「お!ホントだ」
プーアルの横の奴「よう!ブルマ!元気だったか?」
ブルマ「……あんたねぇ~ 黙って家を出て行って音沙汰なしとか神経疑うわ」
クリリン「どうも!ご無沙汰してます。」
ブルマ「あんたたちの登録は済ませておいたわよ」
クリリン「あ、ありがとうございます」
ブルマ「孫くんは?」
プーアルの横の奴「悟空は一人で修行に行ってたよ。噂をすれば……」
悟空「おーい!久しぶり~」
ブルマ「孫悟空も登録しておいて」
受付「あ!はい」
悟空「ヤムチャも出るのか?」
プーアルの横の奴「ああ」
ブウ「オレは出店を回るぞ」
ブルマ「駄目よ。出なさい。出店で遊ぶ分は賞金で出しなさい。」
悟空「やったー!!オラの実力を試せっぞ!」
プーアルの横の奴「………」
プーアル「ヤムチャ様……」
ブウの予選で対戦した相手には天津飯がいた。
一息で場外に吹き飛ばされた。
本選の出場者は、次の通りとなった。
第一回戦 ヤムチャB VS プーアルの横の奴
第二回戦 ジャッキー・チュン VS その他大勢
第三回戦 クリリン VS 餃子
第四回戦 悟空 VS パンプット
試合はブウが全試合において、対戦相手を一息で吹き飛ばして優勝した。
準優勝は悟空だ。
悟空「やっぱり、ヤムチャは強いな~」
プーアルの横の奴「……ブルマ…俺の登録名はなんなんだ?」
ブルマ「あら?『プーアルの横の奴』じゃなかったかしら?連絡すらないから、名前を忘れちゃったわよ」
プーアルの横の奴「……悪かった。今度からちゃんと連絡するから機嫌をなおしてくれよ」
ブルマ「…………」
試合終了後、武道寺を魔族が襲撃し、悟空のドラゴンボールと出場者名簿を奪っていった。
代わりにクリリンの亡骸をそこに置いていった。
悟空は激昂して、ドラゴンボールレーダーを片手に反応を頼りに追いかけようと出ていった。
ブウはクリリンの亡骸を指さして、何故か大爆笑していた。
それから暫くの時間が経った。
悟空が戻ってきた。
悟空「くそぅ……」
亀仙人「悟空!無事じゃったか!!」
悟空「リキが満タンだったからな……筋斗雲が殺されちまって…逃げられちまった」
亀仙人「……相手はおそらくピッコロ大魔王の一味じゃ。生きて帰ってきてくれてなによりじゃ」
ブルマ「ピッコロ大魔王って……童話じゃなかったの!?」
亀仙人「童話なものか!わしの師匠……武泰斗様が命と引き換えに封印したんじゃ!」
悟空「……クリリンの仇は絶対に討つからな!」
ブウ「なぁ?御馳走はまだか?」
亀仙人「悟空!落ち着くんじゃ!!ピッコロ大魔王には誰も勝てん!!」
悟空「仇は諦めらんねぇ!!」
亀仙人「まずはドラゴンボールを集めるんじゃ!それでピッコロ大魔王の消滅を願うのじゃ」
悟空「クリリンはどうするんだよ!!」
亀仙人「その後、クリリンの生き返らせてもらえばいいじゃろう」
悟空「くそぅ……」
ブウ「御馳走がないみたいだしオレは帰るぞ」
ブルマ「ちょっと!こんな時に何言ってるのよ!!」
ブウはブルマの制止も聞かずに飛び去った。
亀仙人「ヤムチャの離脱は痛いが相手はピッコロ大魔王じゃ……逃げたとしても誰も責めることはできん」
ブルマ「でも……」
亀仙人「相手はそれだけ強大ということじゃ。逃げたい者は今のうち逃げることじゃな」
ブウがブルマの家に帰ってから数日が経過した。
ブリーフ「最近天下一武道会に出た選手が殺されてるらしいのう」
ブルマの母「あら怖い!!」
ブリーフ「ブルマもこんな時は外泊なんぞせずにうちに帰ってくればいいのにのう」
ブルマの母「本当にあの子は怖いもの知らずなんだから」
ブウ「オレが作ったジュアッグはどうだ?」
ブルマの母「あら上手ね!!」
ブウ「フフン♪」
その時、扉を蹴破って一匹の魔族が侵入してきた
タンバリン「ここにプーアルの横の奴っているはずだ!!出てこい!!」
ブリーフ「おや?ドアを修理せんといかんなぁ」
ブルマの母「あら?いらっしゃい。プーアルの横の奴ちゃんのお友達ね。ビールでいいのかしら?」
タンバリン「ふん……魔族を恐れて媚を売るか…賢明だな」
ブウ「なんとかボールを探しに行ってて、ここにはいないぞ」
タンバリン「なに!?」
ブウ「誰かを消滅させるとか言ってたぞ」
タンバリン「貴様!!案内しろ!!」
ブウ「オレは知らん」
タンバリン「……こんなおもちゃを持って魔族を馬鹿にしてるのか!!」
タンバリンはそう言うとブウの持っていたジュアッグを取り上げ握りつぶした。
ブルマの母「あら!酷い」
ブウ「フゥー!フゥー!」
タンバリン「な…なんだ?頭から蒸気を出して変な野郎だ」
ブウ「………ジュアッグになっちゃえ!!」
タンバリン「いっ!?」
ブウがそう言うとタンバリンはジュアッグのプラモになった。
ブルマの母「あら?あの子は弁償して帰ったのかしら?ヤムチャちゃんよかったわね」
ブウ「……………ちょっと用事ができた。行ってくる」
ブウはそう言うといずれかに飛び去った。
ピッコロ大魔王「……タンバリンとの連絡が途絶えた」
ピラフ「……なんですって!?」
ピッコロ大魔王「わし自ら粛清してやるか」
ピラフ「ドラゴンボール6個が一か所に集まってて、こっちの1個と合わせれば7個になるのに…」
ピッコロ大魔王「そうだな……先に若返るとしよう」
~~~~ドラゴンボールの集結地点~~~~
亀仙人「いいか!隙を見てドラゴンボールを奪ってピッコロ大魔王の消滅を願うのじゃぞ!」
悟空「……なんか納得いかねぇなぁ」
亀仙人「悟空!我慢するんじゃ!!あのヤムチャでさえ逃げた相手なんじゃぞ!」
悟空「ヤムチャは本当に逃げたんか?」
プーアルの横の奴(……ここで俺が活躍すれば、俺もヤムチャって認知してもらえるかな?)
亀仙人「議論はあとじゃ!ピッコロがきたぞ!隠れるんじゃ!!」
ピッコロ「どれ…このドラゴンボールを飲み込んで……」
亀仙人「しまった!!これでは隙をみて奪うことができん!!」
悟空「……やっぱりこうこなくっちゃな!!クリリン見ててくれよ」
亀仙人「待て!!ここはわしに任せるんじゃ!!」
悟空「嫌だ!オラは戦うぞ!!」シューッ
亀仙人「暫く寝ててもらうぞ……プーアルの横の奴!作戦は中止じゃ」
プーアルの横の奴(武天老師様……俺は弟子なのに………)
亀仙人「ピッコロ大魔王!!ドラゴンボールはここじゃ!!」
ピッコロ大魔王「ほぅ?わしと知ってて挑戦しようとは愚かな……」
ピッコロ大魔王は飛行船より降り立ち亀仙人と対峙した。
ピッコロ大魔王「どれ……わしに挑もうという愚か者に実力を示してやるか」
亀仙人「……いいことを教えてやろう」
ピッコロ「なんだ?」
亀仙人「わしは貴様を封印した武泰斗様の弟子じゃ!!」
そういうと亀仙人は電子ジャーを出した。
ピッコロ「な・・・なんだと!!」
ピッコロは遁走した。
亀仙人「魔封波じゃ!!」
構わず、亀仙人は魔封波を繰り出す。魔封波はピッコロを捕えた。
ピッコロ「う、うわーーー!!」
魔封波は惜しくも電子ジャー内に収まらなかった。
亀仙人「む…無念!失敗してしまったか……」
亀仙人は倒れた。そこに一つの影が駆け寄った。
亀仙人「ぬ?わしは魔封波に失敗して死ぬはずじゃったのじゃが!?」
ブウ「オレが治してやった。死んでなければ治せる」
亀仙人「な!?ヤムチャ!?そんな事もできるのか!…いや、それよりなにしにここへ?」
ブウ「占いババにドラゴンボールの場所を占ってもらった」
亀仙人「そうか……じゃが、残り1個はそこのピッコロ大魔王が飲み込んでしもうた。もはやピッコロは倒せんぞ」
ブウ「ふ~ん……あいつが飲み込んでるのか」
ブウはピッコロ大魔王に無造作に近寄る。
亀仙人「ま、待たんか!!もう一度魔封波で……」
ピッコロ大魔王「ふん。また命知らずが一人きたな。そこの電子ジャーは破壊させてもらうぞ」
ピッコロ大魔王は電子ジャーに目から光線を発射して破壊しようとした。
……が、目の前にはブウの顔があった。
ブウ「おい!ドラゴンボールをよこせ」
ピッコロ「うわぁ!いつの間に!!近寄るにも程があるだろう!!」
ブウ「……そういえば、お前オレのジュアッグを壊した奴に似ているな」
ピッコロ「ジュアッグ?」
飛行船のスピーカーから声がした。
『ピッコロ大魔王様気を付けてください!そいつはメチャンコ強いです。』
ピッコロ「ほぅ?わしに似てるか……タンバリンを倒したのは貴様か?」
ブウ「おう!お前に似た奴ならお仕置き中だ!タンバリンって奴はお前の友達か?」
ピッコロ「タンバリンはわしの部下だ。お前の様な間抜け面に負けるとはな」
ブウ「じゃあ、お前にもお仕置きしちゃお♪」
そう言うやブウはビンタを繰り出した。
ブウ「お仕置きー!」
ピッコロ大魔王はビンタで吹っ飛ばされた。
ピッコロ「ば…馬鹿な……」
ピッコロは立ち上がるのも困難なほどのダメージを受けていた。
悟空「やっぱりヤムチャは強えーな!!」
亀仙人「悟空?寝てたんじゃ?」
悟空「先にブウに治してもらったんだ。亀仙人のじっちゃんもひでぇよなぁ~いきなり眠らせるんだもん」
亀仙人「いや……しかし、ヤムチャがこれほどとは……」
悟空「ヤムチャの本気はあんなもんじゃねぇぞ~」
亀仙人「な……」
プーアルの横の奴(……俺って空気だな)
倒れているピッコロにブウが馬乗りになった。
ピッコロ「……ぐぅ」
ブウ「おい!ドラゴンボールをよこせ!」
ブウはそう言うと、ピッコロを小突いた。
ピッコロ「痛っ!」
ブウは構わずにもう一度小突く。
ピッコロ「ま!待て!ドラゴンボールで何を頼むんだ?」
ブウ「お前の仲間が壊したオレのジュアッグを直してもらうんだ」
そう言うと、再びピッコロを小突いた。
ピッコロ「わ、わかった!わかったから、もう殴るな!」
ピッコロはそう言うとドラゴンボールを吐き出した。
ブウ「バッチイな」
ブウはピッコロを解放した。
ピッコロはノロノロ立ち上がる。
亀仙人「ヤムチャ!ピッコロに止めを刺すんじゃ!!」
ブウ「嫌だ。サタンとの約束があるからな」
亀仙人「サタンが誰か知らんが、人類の存亡とは天秤にかけられんじゃろ!」
ブウはそっぽを向いている。
亀仙人「……わかった。せめてそこをどいてくれんか?わしが魔封波で封印する」
ピッコロ「ま、待て!!」
ブウ「魔封波ってさっきの奴か?」
亀仙人「ああ……そこの電子ジャーに封印するんじゃ」
ブウ「おお!そこに入れればいいのか!オレもやってみたかたんだ」
ピッコロ「えっ!?」
そう言うとブウは魔封波を放った。そして見事にピッコロの封印に成功した。
ブウ「エッヘン!どうだ!凄いだろ」
亀仙人「いつの間に魔封波を……」
ブウ「さっき見たからな。オレもあれやりたかったんだ次はお前の番だな」
ブウはそう言うと電子ジャーを開けた。ピッコロは外に出られた。
亀仙人「え!?なにをしておる!」
ブウ「これを何回かやって一番成功した奴が勝ちなんだろ?」
亀仙人「な…何を言っておる!?」
ピッコロ「ひっ…ひぃーーーー!!!」
ピッコロは一目散に飛び去った。
亀仙人「あ!待て!!」
悟空「あの様子じゃ、もう悪さはできねぇだろうなぁ」
ブウは神龍を呼び出した。
神龍「願いを言うがよい」
ブウ「オレのジュアッグを……」
悟空「待ってくれヤムチャ!!」
ブウ「なんだ?」
悟空「ヤムチャにとってジュアッグがどんなに大事なのかは知らないけど……」
ブウ「………」
悟空「クリリンを生き返らせて欲しいんだ」
神龍「願いは叶えた。さらばだ」
ブウ・悟空「あ!」
ブウ「オレのジュアッグ…………」
悟空「ヤムチャ……ごめん…………」
ブウ「よ……よくも!!!」
ブルマ「なにが『オレのジュアッグ』よ!!」
いつの間にかブルマがきていた。
ブルマ「孫くんも謝る必要なんてないのよ。こいつが言ってるのは母さんに買って貰ったおもちゃなんだから」
ブウ「……作ったのはオレだぞ」
ブルマ「作った…って、あんたの場合は単に説明書通りに組み立てただけじゃない!」
ブウ「だけど……」
ブルマ「文句言うなら、もう口を聞かないし、おやつも抜きよ!!母さんにもおもちゃを与えない様に言うんだから」
ブウはしょんぼりしながら悟空に言った。
「……仕方がない。許してやる」
ブウが帰宅後、タンバリンは魔法を解除された。そのままどこかに飛び去って行った。
それから三年が経った。恒例の天下一武道会の年である。
クリリン「ブルマさ~~ん」
ブルマ「あら?クリリン!孫くんも!それとヤム……プーアルの横の奴も!!」
悟空「ブルマ…背が縮んだか?」
ブルマ「あんたが伸びたのよ!」
プーアルの横の奴「……いや!あの女は誤解なんだって!!機嫌治せよ~」
ヤムチャB「このリンゴ飴って面白いな」
ウーロンにそう言いながら、大量のリンゴ飴を手にヤムチャ----ブウ----が歩いてきた。
悟空「ヤムチャ!久しぶりだなぁ~おめえは相変わらず変わんねぇな」
クリリン「ヤムチャさん!!」
プーアルの横の奴「………」
プーアル「……ヤムチャ様」
悟空「ヤムチャはまた出るのか?」
ヤムチャB「オレは出ない」
ブルマ「ヤムチャBは規格外だし、出ろとはもう言わないわ」
クリリン「よし!これで俺にも優勝の目が出てきたぜ!!」
プーアルの横の奴「…………なぁブルマ。俺優勝したらお前に言いたいことがあるんだ」
ブルマ「?」
大会はシェンという人物の優勝に終わった。
悟空は準優勝だった。ついでに一回戦でチチと結婚した。
プーアルの横の奴は、シェンに一回戦で戦った。恥ずかし様も散々にみせて負けた。
『なんでヤムチャを名乗っておるのじゃ?』と真面目な口調で聞かれたが、返答できなかった。
クリリンは準決勝でシェンと戦い敗退した。
ヤムチャBは試合を一切見なかった。その時間を使って、悲願だった出店コンプを達成した。
それから五年の月日が経った。
その日は亀ハウスに昔の仲間が集まることになっていた。
ブルマ「やっほー!」
クリリン「ブルマさん!それにヤムチャさんも!あれ?プーアルの横の奴さんは?」
ブルマ「あんな奴知らないわよ!今日集まる事も教えてやらなかったんだから!」
クリリン(また浮気がバレたのかな?)
ブルマ「孫くんは?」
クリリン「まだきてないっすね」
ブルマ「あんたたちは何で天下一武道会に出るの止めちゃったの?」
クリリン「悟空の場合は、やっぱりヤムチャさんが出るのを止めたからじゃないかなぁ?」
クリリン「悟空が出ないとなると俺も出る意味がなくなっちゃって……」
ブルマ「ふ~ん……あんなのが強いなんて信じらんないけどね」
ブルマはそう言いながら、勝手に冷蔵庫を漁るヤムチャ---ブウ----を見ていた。
悟空「お~~い!!」
クリリン「あ!悟空の声だ!着いたみたいですね」
ブルマ達が外に出ると子供を抱えた悟空が立っていた。
ブルマ「その子は?」
悟空「オラの子だ。悟飯って言うんだ」
ブルマ「へ~……あら?この子尻尾があるのね」
悟空「ああ!オラにも昔あったんだ。いつの間にかなくなってたけど……」
暫くしたら、ヤムチャと悟飯はとても仲良くなって二人で遊んでいた。
悟空「ヤムチャの奴すげえな!悟飯は人見知りで知らねえ奴には中々懐かないのに」
クリリン「子供ができたら結構いいお父さんになるんですかねぇ」
ブルマ「……精神年齢が一緒なだけよ」
悟空「……ふ~~~~ん」
ブルマ「人の顔を見てなにニヤついてるのよ!」
クリリン「あれ?誰か飛んできますよ」
悟空「プーアルの横の奴か?」
飛んできた人物はラディッツだった。
ラディッツ「カカロットだな!父親にそっくりだ!!一目見てわかったぞ!」
クリリン「あの~家を間違えてませんか?」
クリリンが不用意に近づくと尻尾が一閃し、クリリンを薙ぎ払った。
悟空「何をする!」
ラディッツ「戦闘力300弱とは……まぁ鍛えてやればすぐに強くなるだろう」
悟空「さっきから何を言ってるんだ?」
ラディッツ「そうか……貴様は何らかの理由で記憶をなくしてるな?」
悟空「記憶?」
ラディッツ「いいだろう。教えてやる。俺たちはサイヤ人。宇宙一の戦闘民族だ」
悟空「サイヤ人……」
ラディッツ「惑星の原住民を皆殺しにしてその惑星を売ることを生業にしている」
ブルマ「皆殺し!?」
ラディッツ「カカロット…貴様はサイヤ人の誇りを失って原住民と仲良くしているようだな」
悟空「カカロット?」
ラディッツ「そうだ!お前の本当の名だ。そして俺は貴様の兄ラディッツだ!」
悟空「オラにそんな兄ちゃんなんていねぇ!!」
ラディッツ「優しい兄が貴様にサイヤ人の誇りと戦いの喜びを教えてやろう」
悟空「何をする気だ!!」
ラディッツ「あそこの尻尾の生えたガキは貴様の子だな?」
そう言うとヤムチャと遊んでいた悟飯を捕まえた。
悟飯「びぇーーーーん!!!」
ラディッツ「こいつを返して」
ヤムチャ「悟飯をイジメたな!!!」
ラディッツ「なんだお前は?戦闘力は……スカウターが反応しない!?どう」
ヤムチャの拳骨がラディッツに振り下ろされた。
ラディッツは亀ハウスの中で気が付いた。
ラディッツ「う……ここは!?」
ブルマ「よかった!みんな~!!気が付いたみたいよ」
ラディッツ「な、何を言っているんだ?」
ブルマ「あんたねぇ……悟飯ちゃんに悪戯しようとしてヤムチャに殴られたのよ?」
ラディッツ「殴られた?俺がか!?」
ブルマ「そうよ!ちょっと強くしちゃったみたいで、治しても目を覚まさないから皆心配してたのよ」
ラディッツ「……頭を強く打ったせいで闘争心が削がれたようだ。いまいち貴様らを殺す気が起きん」
ブルマ「なに言ってんだか……またヤムチャに殴られるだけなんだから」
ラディッツは悟飯と遊んでいるブウを見た。
悟空「なぁ……おめぇ本当にオラの兄ちゃんなのか?」
ラディッツ「うん?……ああ。父親はバーダック。母親はギネだ」
悟空「そっか……」
ラディッツ「……お前らは俺を倒して調子に乗っているようだが、すぐに俺よりも強いサイヤ人がくるぞ」
クリリン「お前よりも強いだって!?」
ラディッツ「ああ!比較にならんほどにな!」
亀仙人「じゃが、こやつの言うような連中なら仲間を助けにくるかのぅ?」
ラディッツ「必ずくる!あいつらは俺が居ないと炊事洗濯が全くできん!今頃生肉でもかじっているだろう」
~~~~遥か彼方の惑星~~~~
ナッパ「痛い所を付きやがるな」
ベジータはその星の原住民らしき者の生肉を食べながら応じた。
ベジータ「別に生でも構わんし、必要なら炊事係をフリーザに用意してもらえばいい。」
ナッパ「でもよう、あいつの作るお好み焼きは絶品だぜ?乏しい材料でよくぞってくらいの」
ベジータ「ふん!よっぽど未練があるようだな。俺は教えてもらったからあいつは必要ない。」
ナッパ「ベジータいつの間に!?」
ベジータ「ふん!まぁ俺も完全に再現できる訳じゃないし、作らせた方が楽だな」
ナッパ「!!」
ベジータ「それに戦闘力300も無い奴がどうやってラディッツを倒したかも気になる」
ナッパ「そりゃ、反応しなかったヤムチャって奴の仕業じゃないのか?」
ベジータ「いままでそんな奴がいたか?」
ナッパ「え!?そりゃロボットとかのガラクタ人形なら……」
ベジータ「ラディッツを倒すほどのか?」
ナッパ「……」
ベジータ「科学技術なのか技なのかわからんが、フリーザに対抗するための手がかりがあるかもしれん」
ナッパ「じゃあ、行くのか?」
ベジータ「ああ!今から行くぞ!!ここの食い物はラディッツが苦戦するほどに不味いしな!」
ブルマ「でも、そいつらもどうせヤムチャに負けちゃうわよ?」
ラディッツ「……ふん!そう思っているがいい」
ブルマ「まぁいいわ。あんたうちで雇ってあげるからきなさい」
ラディッツ「なっ!貴様なにを言う!!」
ブルマ「だって、あんた住む場所もお金も仕事もコネも何もないんでしょ?」
ラディッツ「そ…それはそうだが……」
ブルマ「じゃあ決定ね!かも~ん!!」
そんな感じでラディッツは再就職した。
カプセルコーポレーションで雇う予定だったが、家事能力の高さに目をつけられメイドとして個人的に雇われた。
暇な時にはサイヤ人の襲来に備えた悟空やクリリン、プーアルの横の奴の稽古も手伝わされた。
一度、満月の夜に大猿になってヤムチャに挑んだものの、完膚無きまでに叩きのめされた。
その時は暫く給料が十分の一になった。
一年近く経ったある日のことであった。
東の都に宇宙から二つの球体が落ちた。
それから暫くすると東の都は消滅した。
ナッパ「ははは!挨拶終了っと!」
ベジータ「あんまり破壊するな。高く売れなくなる」
ナッパ「おっと!そうだな」
ベジータ「まったく……」
ナッパ「それじゃ、さっそくラディッツを探すか」
ナッパ「お!?ラディッツの奴、戦闘力2000近くにまで上がってるぞ?」
ベジータ「それだけじゃない。1500前後の奴が二人、1800くらいの奴もいやがる」
ナッパ「どうなってやがる?」
ベジータ「考えても仕方がない。とりあえずラディッツの所に行くぞ」
ベジータ「ラディッツはこの都市にいるようだな」
ナッパ「おいおい。こんな大都市に捕まってるのか?」
ベジータ「……あっちだな」
ナッパ「ラディッツを見つけたのはいいが……なんであいつは花に水をやってるんだ?」
ベジータ達が見つけた時、ラディッツはエプロン姿で鼻歌まじりで花に水を与えていた。
ベジータ「おい!なにをしてるんだ」
ラディッツ「!? ベジータ!?い、いや……これは…その………」
遠くからブルマが声をかけた。
ブルマ「ラディッツ~?どうしたの?お客さん?」
ナッパ「なんだ?お前を捕まえてる奴か?殺してきてやろう」
ラディッツ「いや!いいんだ!!とりあえず場所を変えよう!」
ブルマ「ラディッツ~?」
ラディッツ「お嬢様!!こちらは大丈夫です!!!」
ナッパ「お嬢様?お前大丈夫か?」
ラディッツ「とりあえず、場所を変えよう。うん。そうだ暴れて街を壊したら価値が下がるだろう?」
ベジータ「ナッパより冷静だな。ほとんど壊さずに皆殺しにできるアイデアがあるんだな」
ラディッツ「…………場所を変えよう」
ブルマ「ラディッツ~?あら?居ないわね。どこに行ってサボってるのかしら」
ブルマはそう言いながら、ラディッツの使っていたスカウター(改造済み)を装着した。
ブルマ「居場所が解るって便利ね~」
ブルマはラディッツを発見するが、付近により大きな戦闘力を二つあることを発見した。
ブルマ「ちょっと!なによ!サイヤ人がきてるじゃない!!」
ラディッツは無人の荒野にベジータとナッパを連れてきた。
ナッパ「それでどうするんだ?」
ラディッツ「……悪い事は言わない。いますぐ帰るんだ」
ナッパ「はぁ?何を言ってるんだ?」
ラディッツ「あの化け物にだけは手を出しちゃいけないんだ」
ナッパ「流石は弱虫ラディッツだな。言うことが違うぜ」
ベジータ「例の戦闘力の大きい三人が到着だぞ」
ベジータがそう言うと、悟空、クリリン、プーアルの横の奴が到着した。
悟空「これが例のサイヤ人か……」
ナッパ「こいつがカカロットか?」
悟空「オラは地球育ちのサイヤ人孫悟空だ!!」
ナッパ「ああ……そうかい!」
ナッパはそう言うと悟空に強力なボディブローを放っていた。
悟空「……うが!?」
悟空はうずくまる。
クリリン「悟空!」
クリリンとプーアルの横の奴が悟空に駆け寄る。
ラディッツ「お前ら、カカロットの相手をしてられないぞ」
ベジータ「……ラディッツは裏切ったようだな」
ナッパ「マジかよ!?」
ラディッツ「いや!そんなわけではないんだ!」
ナッパ「お好み焼は惜しいが裏切り者は許せねえな……」
ラディッツ「ま、待て!!落ち着くんだ!!!」
ナッパ「ハァーーーッ」
ナッパは雰囲気を一変させた。
クリリン「な……なんだよこの気は………こんな時にヤムチャさんはどこにいるんだよ!」
プーアルの横の奴「…………」
クリリン「ヤムチャーーー!!早くきてくれーーーー!!!」
ベジータ「ヤムチャ!?」
ナッパ「さて……どいつから料理してやろうかな?」
ベジータ「待て!ナッパ!こいつ等に聞きたい事がある」
ナッパ「なんだ?お好み焼きの作り方か?」
ベジータ「それはラディッツだけ残してゆっくり聞く」
クリリン「良かったなラディッツ……あんたは殺されなくて済みそうだ」
ラディッツ「………」
ベジータ「それより、そのヤムチャがラディッツを倒した奴か?」
悟空「あ……ああ!地球の中でとびっきりの戦士さ!」
ヤムチャ「おう!オレはとびっきりだぞ」
ブルマに急かされて、急いでアッグガイを完成させたヤムチャが到着した。
クリリン「ヤムチャーーー!!」
ラディッツ「ベジータ達も巻き込まれてしまったか……」
ナッパ「あ?何を言ってやがる。」
ラディッツ「そいつには大猿になってもかなわなかった。」
ナッパ「なに!?」
ラディッツ「一度宇宙ポッドで逃げたが途中で捕まった。そいつに目を付けられたら逃げられん」
ナッパ「弱虫ラディッツでも大猿になれば戦闘力10倍だぜ?それよりも強いらしいぞ」
ベジータ「ふん。なんの為にこの日に攻めてきたと思ってるんだ?」
ナッパ「ああ……そうだったな」
ベジータ「まだ少し早いな……さて、どうやって時間を潰すかな?」
ヤムチャ「どうするんだ?戦うのか?」
ベジータ「まぁ、待て。その前にゲームをしよう」
ヤムチャ「ゲームか!オレ大好きだぞ」
ベジータ「ナッパ。栽培マンは幾つ残ってる?」
ナッパ「あ、ああ六粒だな」
ベジータ「戦闘力が全くわからんし、小手調べに丁度いい」
ナッパ「……そうだな」
ベジータ「ラディッツの言う通りなら参考にならんが、時間つぶしくらいにはなるだろう」
ナッパが地面に何かを植えると栽培マンが六体現れた。
ベジータ「貴様らとこいつらが戦うっていうのはどうだ?」
ヤムチャ「楽しいのか?」
悟空「そう言うなよって!たまにはオラ達にも出番がないとな」
ベジータ「だ、そうだ」
ヤムチャ「ふ~ん」
悟空「そう言うわけでオラから行くぞ」
ナッパ「俺が殴って戦闘力1600か……流石に栽培マンじゃ荷が重いだろうな」
ベジータ「かまわん。どうせ余興だ」
悟空は栽培マンの溶解液を軽々とかわすと栽培マンにかめはめ波を放って倒した。
ナッパ「おいおい!今戦闘力が3000まで増えたぞ!」
ベジータ「戦闘力を上下させる技術を手に入れているようだな」
ナッパ「サイヤ人でも出来るんだな」
プーアルの横の奴「次はオレにやらせてくれ ここらでお遊びはいい加減にしろってとこをみせてやりたい」
プーアルの横の奴「狼牙風風拳」
プーアルの横の奴は栽培マンを一蹴した。
プーアルの横の奴「残りの四匹もこのオレが一人で片づけてやるぜ…」
ベジータ「くっくっくっ……」
プーアルの横の奴は後ろから栽培マンの抱きつかれた。
栽培マンは自爆した。
トv'Z -‐z__ノ!_
. ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|::: ,.、
、 ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ ミ ∧!::: .´
ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf:::: ~
r_;. ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
_ ::\,!ィ'TV =ー-、_メ:::: r、
゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ::: ._´
;. :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.:: ,.
~ ,. ,:ュ. `ヽニj/l |/::
_ .. ,、 :l !レ'::: ,. "
ベジータ「おい!きたないから片付けておけよ。そのボロクズを!」
ヤムチャは急いでプーアルの横の奴に駆け寄った。
クリリン「そ、そうだよ!ヤムチャさんなら治してくれるよ!!」
ヤムチャ「だめだ……死んでる。オレでも治せない」
クリリン「そ…そんな………」
ヤムチャ「さっきのは面白そうだったな。オレにもやってくれ」
ベジータ「ほぅ?おいお前ら!リクエストだぞ。四匹全員で自爆してやりな」
栽培マン達「キー」
ナッパ「四匹同時か……これであいつの力が少しは解るな」
ベジータ「ふん!肉片でも残っているといいがな!」
栽培マン達はヤムチャに抱きつき同時に自爆した。
クリリン「ヤムチャさーーーん!!!」
ナッパ「流石に迫力があるな……ボロクズがなくなったぜ」
ベジータ「おい!ボロクズを片付けてやったぞ!!感謝しろ」
クリリン「貴様ら!!」
悟空「クリリン!挑発に乗るな!!それにヤムチャならへっちゃらだ」
クリリン「!……本当だ!!全く気が減ってない!」
爆風が収まる。そこには笑っているヤムチャがいた。
ヤムチャ「かかかか!!今のは結構面白かったぞ。もっとないのか?」
ナッパ「な……無傷だと!?」
ベジータ「なかなか楽しくなりそうだな」
~~~~あの世~~~~
プーアルの横の奴「……あの…あなたはピッコロ大魔王じゃないんですか?」
神「わしは地球の神じゃよ。ピッコロ大魔王はわしから生まれたんじゃ」
プーアルの横の奴「はぁ……その神様がいったいどうして?」
神「おぬしは気が付いておらんだろうが、おぬしはわしと一度戦っておる」
プーアルの横の奴「え!?」
神「その時にかなりの才能を感じたので肉体ごとあの世に運んだのじゃ」
プーアルの横の奴「はぁ……それでどうするのですか?」
神「どうせおぬしはドラゴンボールで復活するじゃろう?」
プーアルの横の奴「……そう期待したいですね」
神「…それまでの間、界王様の所で修行してもらいたい」
プーアルの横の奴「界王様?」
神「ああ……とても偉い方でな。わしにはあのヤムチャという者が危険にみえて仕方がないのじゃよ」
プーアルの横の奴「……………」
神「そこでおぬしにはヤムチャに対抗できる実力を身につけてほしい。界王様の所に行ってくれるか?」
プーアルの横の奴「神様の頼みを断れるはずがないじゃないですか!」
こうしてプーアルの横の奴は界王星を目指すのであった。
クリリン「ヤムチャさんに任せても勝てるんだろうけど……やっぱり納得できない!」
ベジータ「そっちのチビはやる気満々だぞ!!時間もあるし、ナッパ遊んでやれ!!」
ナッパ「ああ!時間が空いちまったから丁度いいな」
ヤムチャ「オレは戦わなくていいのか?」
クリリン「ああ……一回だけ攻撃させてくれ。気円斬!!!」
ナッパ「けっ!!くだらない技だ!!」
ベジータ「避けろナッパ!!!」
ナッパ「俺を見くびるなよベジータ!!!」
ナッパは正面から受けて両断された。
ナッパ「ば・・・ばかな!?」
ベジータ「全くもって馬鹿だ」
ヤムチャがナッパに駆け寄り治療した。
ヤムチャ「今度は間に合った」
ナッパ「な!治った!?俺は敵なのに……済まねぇ」
クリリン「ヤ、ヤムチャさん!?何をするんですか!!そ、そいつは……」
悟空「クリリン……ヤムチャは相手の命を取ることに頓着してねぇんだ」
クリリン「………」
ベジータ「ナッパ!友情を育むのもそこまでだ!満月だぞ!!」
ナッパ「お!そうだった!!……ヤムチャ…悪ぃな!」
ベジータとナッパ大猿になった。
十分後、ヤムチャに乗ったブルマに説教を受けてる二匹の大猿の姿があった。
ナッパ(大猿)「あの……大猿で正座はきついんですが……」
ブルマ「当り前よ!きついからさせてるんだから!!」
ブルマ「恋人を殺されたのに説教だけで済ませてあげてるんだから感謝しなさいよ!」
ナッパ「もしかしてあのボロ……じゃなかった、自爆に巻き込まれた奴のことか?」
ブルマ「そうよ!悪い?」
ナッパ「い、いや価値基準は人それぞれだから文句なんてねぇよ!……悪かったな…」
ブルマ「はぁ~…まぁ仕方無いわ。ドラゴンボールを集めなくっちゃね」
ベジータ「ドラゴンボール?」
ブルマ「7個集めるとどんな願いでも叶うの。たとえ死んだ人でもね」
ベジータ「なっ!そんなことが……」
ブルマ「もしドラゴンボールがなかったらお説教どころじゃなかったわよ!」
ナッパ「……罪滅ぼしって訳じゃないがそれを手伝わせてくれないか?」
ベジータ「ナッパ!?何を言ってやがる!!頭でもぶつけたか!?」
ナッパ「……ああ、ヤムチャとの闘いでぶつけたのかもな。」
ブルマ「当たり前よ。始めからそのつもりだもん。東の都も直してもらわないといけないしね」
ナッパ「そうか……」
ブルマ「あんたたちもラディッツと同様にあたしが雇ってあげる。初仕事がドラゴンボール集めね」
ベジータ「きさま……何を勝手なことを………」
ナッパ「諦めようぜベジータ。もうヤムチャと闘うのは勘弁だ」
ベジータ「ナッパ!!サイヤ人の誇りを失ったのか!!!」
ブルマ「ヤムチャ。お願い」
ヤムチャ「おう」
ベジータはヤムチャから社員教育を受けた。
ヤムチャ「……くっ…仕方がねぇ……雇われてやるぜ…」
最後の行
ベジータのはずがヤムチャが喋ってるぞ
~~~~翌日~~~~
ナッパ「一晩中、大猿で正座してたから脚が痛てぇぜ……」
ブルマ「あら?おはよう!早いのね」
ナッパ「こりゃ、お嬢!おはようございます」
ブルマ「お嬢って……随分と適応が早いのね」
ナッパ「そりゃ、決ましたからね。それにヤムチャには恩もありますから」
ブルマ「ふ~ん。あんたの相方に聞かせてやりたいセリフだわ」
ナッパ「…ベジータはプライドが高いですから……失礼があったら俺が代わりに謝るんで長い目でみてくだせぇ」
ブルマ「サイヤ人が失礼なのは孫くんで知ってるから大丈夫よ」
ナッパ「ところでドラゴンボールってどうやって集めるんで?」
ブルマ「このドラゴンボールレーダーの反応のある場所を探してれば見つかるわ」
ナッパ「なるほど……」
ブルマ「あんたたち二人だと流石に不安だから、ラディッツを付けるわ。先輩には従うのよ」
ナッパ「あいつに従うんで……」
ブルマ「そうよ。何か不満?」
ナッパ「い…いえ……」
こうしてサイヤ人三人はドラゴンボール探しの旅にでた。
>>137 ありがとうございます。脳内修正をよろしくお願いします。
ベジータ「特別何もなく七個集まったな」
ナッパ「ナメック星人が五個持ってたしな」
ラディッツ「しかし……よく殺さなかったな」
ナッパ「そりゃ、お前が殺すなって言うからよう……」
ラディッツ「ああ……ここではあんまり殺さない方がいいらしい」
ベジータ「ふん!くだらん!……それよりこれを使って俺たちが不老不死にならないか?」
ナッパ「おいおい……」
ラディッツ「ヤムチャの……死なないおもちゃにはなりたくないな。断る」
ベジータ「………冗談だ」
こうして三人はブルマの家に帰って行った。
ブルマ「あら!?随分と早かったのね」
ベジータ「……俺たちは優秀だからな」
ブルマは神龍を呼び出した。
ラディッツ「そういえば何を叶えるんだ?」
ナッパ「ああ……ラディッツは説教中には帰ってたな。こいつの恋人」
ラディッツ「プーアルの横の奴か。そう言えば死んでたな」
ベジータ「それと……『俺たちが壊したり殺した東の都とやらを元に戻せ!』…とでも願うんだろう」
神龍「たやすい願いだ。願いは叶えた。さらばだ」
ブルマ「……え!」
ドラゴンボールは四散した。
ブルマ「うわ~~~~ん!!!」
ベジータ「……済まない…」
ラディッツ(流石のベジータも謝ったか……)
ブルマ「うっうっうっ……ヤムチャぁ………」
ナッパ「ヤムチャ?……ああ!絶対あいつの方がいい男ですぜ!!」
ブルマ「うるさいわね!!!」
ラディッツ「………」
ブルマ「ヤムチャぁ……嫌だよう………」
ナッパ「…………」
ブルマ「うわ~~~~~~~~~ん!!!!」
ベジータ「……ドラゴンボールをナメック星人が持っていた」
ナッパ「…そうか!」
ブルマ「ナメック……星人?」
ナッパ「ナメック星人は不思議な力をもってるって噂があるんでさぁ」
ベジータ「ああ……ドラゴンボールもナメック星人が作ったんだろう」
ブルマ「まさかナメック星とやらに行けって言うんじゃないでしょうね?」
ベジータ「そのまさかだ。本場ならもっと性能のいいドラゴンボールもあるだろうしな」
ブルマ「場所もわかんないのにどうするのよ」
ラディッツ「場所なら俺たちの宇宙ポッドのデータにあるはずだ。」
ブルマ「じゃあ、ヤムチャは生き返るの!?」
ナッパ「なにを言ってるんだ?ヤムチャは死んでないだろう?」
ベジータ「死んでてくれたら嬉しいがな」
ヤムチャ「呼んだか?」
ベジータ「……いやなんでもない」
悟空のを含めた宇宙ポッド四つをベースに大型の宇宙船が完成した。
一か月半かかったが、これはヤムチャとブリーフ博士が音響に拘ったからであった。
ブリーフ「これで完璧な状態でアニメをみられるぞい」
ブルマはその間暇だったので、ひたすら改造を加え続けた。
ミクロバンドやホイポイカプセルの技術等をフルに転用したため収容可能人数も百万単位になっていた。
ブルマ「筋トレマニア為に多数の重力室を用意したわよ」
そんな感じで準備が整った。
ブルマ「聞いたところだとピッコロ大魔王の故郷みたいなんであんたらを連れて行くわ」
ナッパ「ナメック星人は温和って聞いてたんだがなぁ」
ラディッツ「まぁ、実際あのナメック星人はいきなり攻撃してきたしな」
ベジータ「ふん!今度はぶっ殺せばいいんだろう?」
乗船者
・ブルマ
・ヤムチャ
・悟空
・クリリン
・ピッコロ大魔王
・タンバリン
・ラディッツ
・ナッパ
・ベジータ
ピッコロ大魔王「なんなんですかここは!?なんで連れてこられてるんですか!?」
悟空「そう緊張すんなって!故郷に帰れるんだ!」
悟飯「おとうさんいいなぁ~ 僕も行きたかった」
チチ「悟飯ちゃんはお勉強だ!」
ブルマ「計算によれば一週間。出発~」
一行はナメック星に向かっていった。
一行はナメック星に着いたが困った事態に陥っていた。
ブルマ「なんでドラゴンボールをくれないのよ!!」
ベジータ「だからぶっ殺して奪えばいいだろう?」
ブルマ「あのねぇ……」
ナッパ「俺が行った場所は『最長老様に合わすわけには行かない』で門前払いだったしな」
ピッコロ大魔王「わしは邪悪が混じってるとかで拒否されたぞ……」
タンバリン「私もです。ピッコロ大魔王様」
ブルマ「レーダー7個作って手分けしたのに、貰えたのが孫くんが取りに行った一個だけとは予想外だったわ…」
その時大型の宇宙船がナメック星に着陸した。
ラディッツ「あれは……フリーザ様の宇宙船じゃないか!?」
ナッパ「あいつがなんで!?」
ベジータ「そうか!スカウターの会話を聞かれたんだ」
ブルマ「なに?あんたたちの知り合い?」
ベジータ「ナッパ!ラディッツ!戦闘力を抑えろ!!他の連中もだ!スカウターで場所がばれるぞ!!!」
ナッパ「いきなりそんな事を言われても……」
ベジータ「カカロットが出来たんだ!お前も出来るはずだぞ!!」
ラディッツ「俺は随分と前に出来るようになったがな」
ブルマ「ちょっと!!無視をしないでよ!」
ベジータ「……俺たちの元上司だ。とびっきり強くて冷酷なな……」
ブルマ「なによそれ?」
ベジータ「この惑星の連中は頑固だ。おそらく皆殺しにあうだろうな……」
ブルマ「え!?」
ベジータ「俺たちも見つかれば殺されるだろうな」
悟空「とりあえず、オラはドラゴンボールをくれた連中をここに避難させに呼んでくる」
ベジータ「待て!カカロット!!」
ナッパ「チッ!もう行っちまいやがった」
ベジータ「……ヤムチャがその気になれば逃げることくらいはできるかもしれんな」
ヤムチャ「ここつまんない……帰っていいか?」
ブルマ「そうよ!ヤムチャ!!あんた村の人を全部連れてきてよ。それまで帰るのを許さないから!」
ブウ「どこに居るのか知らないぞ」
ブルマ「このドラゴンボールの場所に示された場所に行けば集落があるみたいよ」
ベジータ「俺たちのスカウターを使えばいいだろう」
ブルマ「あ!そうね!!クリリン!この改造したスカウターを渡すからブウと一緒に行ってきて」
クリリン「え!オレ!?」
ブルマ「そりゃ他の連中は邪悪って拒否されたなか、あんたと孫くんだけが拒否されなかったんだから」
クリリン「はぁ……ドラゴンボールを渡すための試練の知恵比べで負けちゃっいましたけど………」
ブルマ「ヤムチャに交渉は期待できないし、孫くんはどっかに行ったしクリリンくんが付いて行ってあげて!」
クリリン「はぁ……わかりました」
ヤムチャはクリリンを乗せて飛んで行った。
クリリン「よくよく考えてみるとヤムチャさんの近くの方が安全ですよね。」
ザーボン「何者かがこちらに向かってきています」
フリーザ「ホホホ。使者って奴でしょうかね。話が早くて助かりますね」
クリリン「ヤムチャさん!ストーップ!!」
ヤムチャ「どうした?」
クリリン「………ここフリーザとかいう宇宙人の場所だったみたいだ」
ドドリア「……ナメック星人じゃねぇな」
ヤムチャ「あいつらも連れて行けばいいのか?」
クリリン「違いますよ!!逃げなきゃ……って、なんであいつらの前に降りるんですか!?」
ヤムチャ「よう!」
フリーザ「……どちら様ですか?」
ヤムチャ「オレはヤムチャBだ!」
クリリン「正式にはそうだったんですか!?」
ヤムチャ「本当の名前は違うぞ」
フリーザ「私は忙しいのです。用件を早くいいなさい。無駄話なら他所でやってください。」
ヤムチャ「……なぁ、オレの用件ってなんだ?」
クリリン「知りませんよ!!俺に聞かないでください!」
おいブルマ、ブウって誰だ?ヤムチャさんの名前を間違えんなよ
フリーザ「………ドドリアさん。お客さんがお帰りです。丁重に送って差し上げなさい」
ドドリア「へへっ……任せてください」
クリリン「なんかすげぇ気の奴がくるぞ!」
ドドリア「フリーザ様になめた態度をとったことあの世で後悔するんだな」
ヤムチャは一切動じずにドドリアのスカウターを指さして質問した。
ヤムチャ「おまえらがしてるそれなんだ?」
ドドリア「あん?スカウターも知らねえのか。冥途の土産にてめぇの強さを教えてやるよ」
ヤムチャ「おう!オレは強いぞ!!」
ドドリア「あれ?故障か?計測されねぇぞ?」
クリリン「ヤムチャさんの気は独特だから計測されないんですよ」
ヤムチャ「おまえらと同じような感じの雰囲気にすれば計測されるのか?」
ヤムチャがそう言うとドドリアのスカウターが爆発した。
ドドリア「な……22000を越えた辺りで爆発しやがった………」
ドドリアの後方でも次々に爆発している。
クリリン「うわっ!」
クリリンのスカウターも爆発した。
>>151 人の名前を間違えるような失礼なブルマには後で酷い目にあってもらいましょう。
ドドリア「てめぇ!!何をしやがった!」
ドドリアは躍りかかったがヤムチャの一撃で気絶した。
ヤムチャ「いっぱい爆発して楽しかったぞ」
フリーザ「な、なにをしたんです!?」
クリリン「ヤムチャさん!逃げよう!!」
クリリンはヤムチャを引っ張ってここから離脱した。
ザーボン「待て!!」
フリーザ「お待ちなさい!!あなたが行っても死ぬだけです!」
ザーボン「しかし……」
フリーザ「新型スカウターも全部爆発しました。おそらく私以外は太刀打ちできないでしょう。」
ザーボン「………」
フリーザ「その割に逃げるのが早すぎます。おそらく罠でしょう。ギニュー特選隊を呼びなさい」
ザーボン「あの連中を!?」
フリーザ「スカウターもない。偵察も出来ないのですから仕方ないでしょう?それとも私に惑星の隅々まで飛べと?」
ザーボン「い、いえ!!とんでもございません!すぐに呼びます!」
フリーザ「スカウターも持ってきてもらってください。……何を狙っているかわからない以上は船から離れられませんね」
その後、ヤムチャとクリリンは一つの集落についた。
避難を渋る村人たちに対してヤムチャは、
「チョコになっちゃえ!!」
とチョコにして強引にブルマの所に連れて行った。
クリリンはドラゴンボールも回収した。
ブルマはヤムチャの避難のさせ方が気に入らなかったようだ。
悟空の連れてきたナメック星人も同様のようだった。
一連のことをクリリンから聞いたベジータは、
「ヤムチャにはフリーザ以外は勝てないと悟ったな。偵察隊も編成できないはずだ」
その判断に従って、ゆっくりと確実に避難させることにした。
最後に残っていた最長老の避難も終わった。
最長老「助けて頂いたことには感謝しておりますが、あなた方の願いを叶えるわけにはいかないのです」
ブルマ「わかってるわよ。邪悪とかなんとか言うんでしょ。とんだ無駄足だったわ。地球で一年待てばよかった」
最長老は宇宙船の中に入って行った。
クリリン「でもどうやってこの惑星から離れるんですか?」
ベジータ「ああ……離陸したところをフリーザに落とされるぞ」
ブルマ「……どうしましょう?ドラゴンボールで帰れればいいんだけど、呼びかけても神龍は出なかったし……」
その時空が暗くなった。
ブルマ「これは……神龍が出た時の!?」
ピッコロ大魔王「タッカラプト ポッポルンガ プピリット パロ」
ナメック星の神龍----ポルンガ----が現れた
タンバリン「ピッコロ大魔王様、成功しましたね!!」
ピッコロ大魔王「ああ……もしやと思ったら、記憶に残ってたこの言語で反応したとはな」
~~~~その頃の界王星~~~~
プーアルの横の奴「それでは界王様、お願します」
界王「ではゆくぞ。この大レンガの超スピードを捉えてみよ」
プーアルの横の奴「はいっ!」
界王「そりゃ!」
プーアルの横の奴「やっ!!!!」
大レンガは破壊された。
界王「見事だ!ここまで元気玉を使いこなせるとは思わんかったぞ」
プーアルの横の奴「俺の使う繰気弾にちょっと似てたんでコントロールは楽でした」
フリーザ「なんですか……突然暗くなりましたね………」
ザーボン「フリーザ様!!空が暗くなると同時に遥か東の方に発光する巨大な物体が現れました!!!」
フリーザ「罠かもしれませんが……いいでしょう。私が見てきます」
ザーボン「では私たちも……」
フリーザ「あなた方は宇宙船で待機していてください」
ザーボン「そろそろギニュー特選隊も到着するはずですが……」
フリーザ「そうですね……彼らもこの船で待つように言っておいてください」
ブルマ「あんたたち何をしてるのよ!」
ピッコロ大魔王「おお娘か!おかげで若返る事ができた!感謝してるぞ」
ピッコロ大魔王がそう言うと空が晴れた。
ブルマ「え?」
ピッコロ大魔王「心配するな。ここの神龍は願い事を3つ叶えてくれるのだ」
ブルマ「……何を頼んだの?」
ピッコロ大魔王「お前の恋人を生き返らせたぞ」
ブルマ「……もう一つは?」
ピッコロ大魔王「今すぐ会わせてやろうとこの惑星に呼んでおいた」
ブルマ「な!?」
タンバリン「大魔王様は、黙っておいて、ドッキリ再会で感動の対面を考えていたんだがな」
ピッコロ大魔王「これ!言うでない!!恥ずかしいではないか!」
ブルマ「………」
ピッコロ大魔王「わしが若返ることが出来たついでじゃ。礼はいらんぞ」
ブルマ「ばかーーーっ!!三つ目でみんなで帰れば終わりだったのに!!」
フリーザ「お取込み中申し訳ありませんが……私の不老不死の願いも叶わなくなったようですね……」
フリーザ「とりあえず、そこのナメック星人からですね……」
タンバリン「大魔王様!!!」
タンバリンはピッコロ大魔王を突き飛ばし、代わりに爆散した。
ピッコロ大魔王「なっ!?」
~~~~フリーザの母船~~~~
ギニュー「ギニュー特選隊が参上!!……フリーザ様は?」
ザーボン「……フリーザ様はご出陣中だ。その他の者はここで待機だそうだ。」
ギニュー「なに!?どこに行ったのだ?」
ザーボン「待機は……強敵もいるし、船の防衛も兼ねているのだろう」
ドドリア「不意打ちとはいえ、俺様が不覚をとったほどの相手だしな」
リクーム「ドドリアちゃんが負けたくらいじゃ参考にならないのよね~」
ドドリア「……くっ」
ザーボン「とにかく、待機がフリーザ様のご命令だ」
ピッコロ大魔王「若返ったわしを見くびるな!!くらえ!爆力魔波!!」
フリーザ「…………」
ピッコロ大魔王「バ…バカな……」
フリーザ「……とんだお馬鹿さんですね」
ベジータはブルマの手を掴んだ。
ベジータ「逃げるぞ!」
しかし回り込まれた!!
フリーザ「おやおや、ベジータさん。その方が新しい雇い主ですか?」
ブルマ「あわわ……」
フリーザ「部下を引き抜かれるとは私も見くびられたものです」
フリーザがそう言うとブルマの体が宙に浮かんだ。
ブルマ「え!?なに!?」
フリーザがブルマを爆散させようとしたら、突如ブルマが地面に落下した。
ブルマ「痛ーい!!」
フリーザ「私の邪魔をしたのは誰です?」
ヤムチャ「ブルマをイジメるな!!!」
ブルマ「ヤムチャ!」
ベジータ「やっと戦う気になりやがったぜ……」
フリーザ「あなたは……そうですか……初めから邪魔する気だったということですね」
フリーザは凄い勢いで負けた。
『ちくしょーーっ!』といいながら三回変身した。
フリーザが変身している間にブルマ達は宇宙船に引き上げた。
ベジータ「まさかフリーザが変身できるとは思ってなかったぜ」
ブルマ「変身できたってヤムチャBなら倒してくれるわよ!」
ベジータ「フリーザの力が解らないから好き勝手に言ってくれるぜ。」
ブルマ「そんなに強いの!?」
ベジータ「……ヤムチャなら宇宙船が離陸できる隙を作ってくれるかもな」
ブルマ「なによ!ヤムチャBを見捨てるっていうの?」
ベジータ「……地球に帰ったらドラゴンボールで呼び戻せばいいだろう」
フリーザ「ハァハァ……馬鹿な…ボクが負けるだと!?」
ヤムチャ「お前弱いな」
フリーザ「ちくしょお~~~っ!!オレが宇宙一なんだーーー!!!」
ヤムチャ「どうした?もう終わりか?」
フリーザ「オレは貴様に殺されるぐらいならみずからの死を選ぶぞ……」
ヤムチャ「殺す気はないぞ。サタンと約束したからな」
フリーザ「……オレは宇宙空間でも生きられるが貴様はどうかな!?」
ヤムチャ「?」
フリーザ「この星を消す!!!!」
フリーザはそう言うと強力なエネルギーをナメック星に叩きつけた。
~~~~フリーザ母船~~~~
ザーボン「な……なんだ!?この衝撃は!?」
ドドリア「こ………これってもしかして……」
ギニュー「もしかしてもなにもあるまい!!フリーザ様がこの星を破壊したのだ!」
ドドリア「や、やっぱり……」
ギニュー「この予定があったから船内での待機を指示されたのだろう。さっさと離陸せんか」
ザーボン「……離陸するぞ」
~~~~ブルマ達の宇宙船~~~~
ブルマ「なに!?衝撃がきたと思ったら、地震が止まらないんだけど?」
ベジータ「フリーザの野郎……この星を壊しにかかりやがった」
ナッパ「このままじゃ五分持たないだろうな」
ラディッツ「フリーザ様に見つかるかも知れんが、一か八か離陸するしかないだろう」
ブルマ「様…って……そんなことより、ヤムチャとヤムチャBはどうするのよ?」
悟空「ヤムチャB?」
ベジータ「ドラゴンボールに頼むんだな!さっさと離陸しねぇか!!」
ブルマ「ううっ……本当になにしにきたのよ…………」
~~~~????~~~~
プーアルの横の奴「なんだ!?急に変な場所に飛ばされたと思ったら、衝撃と地震って……」
プーアルの横の奴は何があったのかまだ理解できていなかった。
プーアルの横の奴「絶対ヤバいだろこれ」
その時何かを見つけた。
プーアルの横の奴「これってベジータ達が使ってた宇宙ポッドとかいう奴だよな?なんでここにあるんだ?」
プーアルの横の奴は中に入ってみた。
プーアルの横の奴「へぇーこんな風になってたのか~」
プーアルの横の奴が適当にボタン押したら扉が閉まり。ポッドはいずこかに飛び去った。
フリーザ「後ろの離陸中の宇宙船にあいつらはいるのかい?」
ヤムチャ「おお。ブルマ達はあそこにいるぞ」
フリーザ「この星は後五分もすれば爆発するだろうから賢明だね。」
ヤムチャ「ふ~~ん」
フリーザ「強がってるけど……どうだい…仲間に見捨てられた気分は?」
ヤムチャ「…」
フリーザ「ここであの宇宙船を落としてもいいけど、放っておく方がキミは悔しいだろうから見逃すよ」
ヤムチャ「……」
フリーザ「ああ……ボクの後ろで離陸していったのがボクが乗ってきた宇宙船だよ。」
ヤムチャ「………」
フリーザ「もっともボクはキミと違って、あんなのがなくても宇宙空間で生きられるけどね」
ヤムチャ「…………」
フリーザ「この星が爆発するまでのわずかな時間、三分くらいだろうけど……ボクの100%のフルパワーを受け止めてみるかい?」
ヤムチャ「……お前、星を壊すのが下手だな」
フリーザ「なっ!?……爆発に巻き込まれない様に手加減したんだよ」
ヤムチャ「……どうせ壊れるんだし、いいか。手本を見せてやる」
フリーザ「手本?何を言ってるんだ?」
ヤムチャ「星を壊したいときはこうするんだぞ」
ヤムチャはそういうと、容赦のないエネルギー波を惑星の中心部に直撃させた。直後にナメック星は爆発した。
フリーザ「くそっ!!いかれてやがる!!!」
フリーザはボロボロになりながら宇宙空間にいた。
フリーザ「どうせ助からないからと星ごと爆発させるとはな……」
フリーザ「だが……オレは死ななかったぞ!!あいつは宇宙空間で死んだはず!オレが宇宙一だ!」
ヤムチャ「よう!」
フリーザ「な!?馬鹿な!!」
ヤムチャ「お前ボロボロだな。治してやる」
ヤムチャがそういうとフリーザの怪我は治った。
フリーザ「きさま……舐めやがって後悔しろ!!」
フリーザはヤムチャの攻撃を開始した。
ヤムチャはフリーザの攻撃を意に介さずフリーザの腕を掴んだ。
フリーザ「なにをする!?」
ヤムチャ「お前面白い。オレの部屋で飼うことにした」
フリーザ「な、何をいってる!?」
ヤムチャ「お前の餌はなんだ?亀の餌食うか」
フリーザ「ふざけるな!!ボクはペットじゃないぞ!!」
ヤムチャ「オレ飼育の達人。ブルマの家にきてから100匹以上の生き物を飼育した」
フリーザ「おい!なんで過去形なんだ!」
ヤムチャ「なぜかいつも途中で動かなくなるかブリーフが引き取るんだ」
フリーザ「ちくしょーーーーっ!!!」
ヤムチャはフリーザの抵抗を物ともせずに地球方面に飛び去った。
~~~~フリーザ母船~~~~
ザーボン「急いでフリーザ様を発見して船内にご案内するのだ!!」
~~~~ブルマ達の宇宙船~~~~
一同は爆発するナメック星を見ている
悟空「……ヤムチャ」
クリリン「ヤムチャさん……」
ベジータ「あの爆発だ。フリーザの野郎も無事ではないだろう。」
ラディッツ「居なくなったら居なくなったで寂しいな……」
ナッパ「……おい!あれヤムチャじゃないか?」
ベジータ「なに!?」
ブルマ「フリーザも連れてる気がするけど……きっと目の錯覚よね!?」
ヤムチャはブルマ達に手を振ると抜き去って行った。
ブルマ「どんどん人間離れしていくわね……」
それから1年半ほどの月日が流れた。
ブルマ達はヤムチャや諦めきった表情のフリーザやブリーフ達に出迎えられた。
その後、ナメック星人達はブルマ達にお礼を言って、新しく作ったドラゴンボールで地球を去って行った。
タンバリンは地球のドラゴンボールで、『地球で生き返らせて欲しい』との願いで生き返った。
プーアルの横の奴は生きているのが確認できたため、呼び戻すのは後になった。
ナッパはカプセルコーポレーションの警備部の主任になった。
ベジータは勤め人の適性がなかったのでブルマの家の自宅警備をまかされた。生活費はナッパたちが負担している。
フリーザは完全に地球に馴染んだ。ヤムチャの遊び相手だけでなく、時としてブルマの経営相談にものっている。
悟空は悟飯の学費を稼ぐためにブルマの紹介した仕事を修行の合間にし始めた。
そんなある日のこと………
ザーボン「あれが地球です」
ギニュー「何故かフリーザ様はあの星におられるようです」
コルド大王「そうか、こんな辺境では帰ろうにも帰れまい」
ブルマ「着地ポイントはこの辺りね」
フリーザ「パパが迎えにきたみたいだね」
悟空「しかし凄い気だなぁ~」
ベジータ「勘違いして攻撃される前に接触しないとな」
ナッパ「その為にフリーザとヤムチャを連れてきたんだろ?」
ラディッツ「そのヤムチャは相変わらず家で遊んでからくるらしいが……」
フリーザ「ホッホッホッ。ヤムチャさんの出番はありませんよ。私が説明しますからね」
ブルマ「着陸したわ。行きましょう」
コルド大王「ここが地球か。なかなかの星ではないか」
トランクス「そこまでだ!」
ドドリア「誰だてめぇ?」
トランクス「お前たちを殺しにきた」
グルド「地球人っていうのは随分と野蛮なんだな」
フリーザ「パパ!!」
コルド大王「おお!フリーザ」
ギニュー「フリーザ様!!」
トランクス(フリーザがあっちから?いやそれよりもなんで隣に母さんがいるんだ!?)
悟空「そいつは地球人じゃねぇのか?」
トランクス(馬鹿な!あれは悟空さん!?気が小さくて気が付かなかった!まだ宇宙に居るのかと思っていたけど……)
ドドリア「ああ……俺たちを殺すとか息巻いてやがるんだ」
コルド大王「少年よ……なにか勘違いしているが我々はそこのフリーザを迎えにきただけだ」
トランクス「……地球人を皆殺しにきたのではないのか?」
コルド大王「……ふむ…確かに悪くない星だ。それも良さそうだな」
フリーザ「パパ!!それは無理だよ!!」
コルド大王「なに!?」
フリーザ「ここにはヤムチャっていう滅茶苦茶な奴がいるからね」
トランクス(ヤムチャさんが無茶苦茶?それよりも確認しないといけないことがあるな……)
トランクス「孫悟空さんですね?」
悟空「うん?よくオラの名前を知ってたな」
ドドリア「てめぇ!失礼なことを言ったら謝るの筋だろうが!!」
ザーボン「子供なんですよ。面倒くさくなります。放っておきなさい」
ドドリア「……チッ!」
トランクス「スーパーサイヤ人にはなれますか?」
悟空「すーぱーさいやじん?なんだそれ?オラ初めて聞いたぞ」
トランクス「なっ!?」
ベジータ「なんでそいつがスーパーサイヤ人を知っているのか知らんが宇宙最強のサイヤ人だ」
フリーザ「スーパーサイヤ人なんてくだらない伝説だよ」
悟空「なんだ?おめえらは知ってるんか?」
ナッパ「サイヤ人で知らないのはお前くらいじゃねぇか?」
バータ「サイヤ人でなくても聞いたことくらいはあるしな」
トランクス「いえ……あ、言い方は違うかも知れませんけどこういう奴です」
トランクスはスーパーサイヤ人に変化した。
悟空「……おめえ凄い気だな!それがスーパーサイヤ人って奴なのか?」
ベジータ「…相手にするなカカロット。サイヤ人は俺たち以外にはいない」
悟空「でも、こいつはすげぇ気だぜ!ヤムチャとどっちがつええかな?」
ベジータ「……噂をすればだ。本人に確認をとるといいだろう」
ヤムチャ「よう!」
フリーザ「あ!パパ!紹介するよ。さっき言ってたヤムチャだよ」
ヤムチャ「おう!オレ、ヤムチャBよろしくな」
コルド大王「これはこれは……強いらしいので我が一族にどうですかな?」
フリーザ「パパはそればっかりだね」
ドドリア「なんだ、俺を倒した奴がヤムチャだったのか」
ザーボン「あの場でもそう呼ばれていたじゃないですか」
ドドリア「そうだったか?」
ギニュー「あれがフリーザ様警戒していたという奴か……なんとなくわが特選隊に欲しいな」
_,====ミミミヽ、
,,==≡ミヽミヾミミミ、ヾ、
_=≡≡三ミミミ ミミヾ、ソ)),,》 .
彡彡二二三≡ミ-_ ミミ|ノノj )||ヽ, )、
__,,,,,,,,,/彡二二二 ,- __ミ|/ノ ノノノノ) ||
-=二ミミミミ----==--'彡 ∠ミミ_ソノノノノ ノ
//>=''"二二=-'"_/ ノ''''')λ彡/
,,/ ̄''l 彡/-'''"" ̄-=彡彡/ ,,-''",,,,,,,ノ .彡''"
(, ,--( 彡 ,,-- ===彡彡彡"_,-_ ヽ Υ
ヾ-( r'''''\ //=二二''''''彡ソ ̄ ∠__\ .\ソ .|
\;;;; \ Ζ彡≡彡-'''',r-、> l_"t。ミ\ノ,,r-v / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\;;;; \ 彡""彡彡-//ヽ" ''''''"" ̄'''""(エア/ /
\;; \'''''')彡ヽ// | (tv /| , r_>'| <一体みんな何をヤムチャと呼んでいるんだ
\;;; \'" \ ,,"''-,,ノ,r-", / r'''-, .j \
\;;r'""彡_l:::::::::::::::::::::: /./_ " / ̄ ̄"===-,
)''//rl_--::::::::::::::::/:/ヽ"'=--":
トランクス(どうしてここまで歴史が変わってしまったんだ……)
トランクスは歓談している一同をみた。
トランクス(個々は弱いけど……サイヤ人が一杯いるし、フリーザ達もいる……三年で…無理だろうけど一応伝えるか)
トランクス「悟空さんちょっといいですか?」
悟空「なんだ?ヤムチャと腕試しでもするんか?」
トランクス「いえ……それよりも内密の話があるのでちょっとこちらまできてください」
トランクス「……オレは約20年後の未来からタイムマシンに乗ってきたんです」
悟空「20年後の!?」
トランクス「オレがどうしてサイヤ人かというとベジータさんとブルマさんの間の子だからです」
悟空「どっひゃーーーーー!!!!ブルマはプーアルの横の奴かヤムチャとくっつくと思ってたのに……」
トランクス「さみしそうな父をみて……らしいです。皆には言わないでください。気まずくなるとオレの存在が……」
悟空「あ…ああ」
トランクス「……オレはこんな事を言いにきたんじゃないんです。」
悟空「?」
トランクス「今から3年後の5月12日午前10時頃、南の都南西9キロ地点の島に二人の人造人間があらわれます」
悟空「人造人間?」
トランクス「ええ……破壊と殺戮を楽しむ怪物です。オレでも歯が立たないくらいの……」
悟空「おめぇでも歯が立たないのか……」
トランクス「……その時には悟空さんは心臓病で死んでいたんです。」
悟空「え!オラ死んじまうんか!?」
トランクス「もし生きてたら何とかなったんじゃないかと特効薬を持ってきました」
悟空「お!サンキュー!!でもオラがいたからってなんとかなるかなぁ?」
トランクス「……オレがいた未来とはだいぶ違いますから何とも言えません。ただ、三年後にはオレもきます」
悟空「お?帰るんか?」
トランクス「ええ。このあたりで失礼します。はやく母さんを安心させてあげたいし」
悟空「助かったってつたえてくれ」
トランクス(悟空さんの弱さを知って希望がなくなってしまった。)
悟空は一同に三年後に人造人間があらわれることを伝えた。
フリーザ「へぇ……人造人間ね…」
コルド大王「帰るお前には関係がないだろう?」
フリーザ「パパ……決めたよ!その人造人間とやらと戦うから四年後に迎えにきてよ」
コルド大王「ふむ……おぬしが決めた事ならいいだろう。ギニュー特選隊を置いて行くから頑張るがよい」
ザーボン「雑用係でアプールも置いて行きましょう」
コルド大王「ああ……そうだな。邪魔しては悪い。我々は引き上げるぞ」
ブルマ「あら?一晩くらい泊まっていけばいいのに……」
コルド大王「いや、人類存亡をかけた戦いをする連中の邪魔をする訳にはいかん」
そう言ってコルド大王はギニュー特選隊と幾つかの機器を残して引き上げた。
フリーザ「それで……三年後の何時、どこにあらわれるんだい?」
悟空「…………忘れた」
………
仕方がないので、一同はそんな事をしそうな人造人間開発が可能な人物を探した。
該当したのはドクターゲロただ一名だったので、ドラゴンボールを使った。
『ドクターゲロをスランプに陥らせて、人造人間を開発できなくして欲しい』
願いは叶った。人造人間の脅威は去ったのだ。
ブルマ(ヤムチャごめんね……地球に呼ぶのが先送りになっちゃった。)
フリーザ(私は何のために残ったのでしょう?)
クリリン(出現地点を聞けば戦えたんだろうけど……あえて言わなかったぞ)
それから一年後、プーアルの横の奴はドラゴンボールを使って地球に呼び出された。
プーアルの横の奴「うわっ!!なんだ!!!またいきなり移動した!」
プーアル「ヤムチャ様~~~!!!」
ブルマ「ヤムチャーー!!」
悟空「なぁ……なんであいつらプーアルの横の奴をヤムチャって呼んでるんだ?」
ラディッツ「さぁな?」
プーアルの横の奴「ブルマ…プーアル…久しぶりだな。」
ブルマ「もう!みんなあんたの事を忘れかけてるわよ!ただでさえ影薄いんだから!!」
プーアルの横の奴「影が薄い…か……それも今日までだ。俺は『瞬間移動』を憶えたしな」
プーアル「ヤムチャ様~無理をしないでください」
プーアルの横の奴(本当は他の技も覚えたかったが、これしか覚えられなかったんだよな~)
ブルマ「もう、そんな与太話はいいから!今日は『プーアルの横の奴』帰還パーティよ!」
プーアルの横の奴「いや、本当にできるようになったんだけど…それとそのパーティ名っておかしいだろ?」
ブルマ「仕方がないじゃない。みんなヤムチャの名前をそう思ってるんだし」
それから一年ほどの月日が経った。
夜中に悟空の家の扉を叩く音がした。
???「孫くん!孫くん居る?居るんでしょ!?」
悟空「誰だぁ~ こんな夜中に?」
扉を開けるとそこにはブルマが居た。
悟空「ブルマじゃねぇか?どうしたんだ?」
ブルマ「未来から来た子に貰った薬はどこ!?」
悟空「へっ!?なんだ藪から棒に……」
ブルマ「プーアルの横の奴が倒れちゃったのよ!検査の結果、あんたが言ってた心臓病だと思うの」
悟空「へっ!?なんでプーアルの横の奴が!?」
ブルマ「知らないわよ!!なったんだから仕方がないじゃない!!」
悟空「わかった。オラが飛んだ方が速いし、ブルマは先に帰っててくれ。見つけ次第ブルマの家に行く」
ブルマ「わかったわ!お願いね!」
その後悟空は薬を見つけブルマの家に向かった。
薬を飲ませるとプーアルの横の奴の呼吸が落ち着いた。
ブルマ「良かった……効いたみたい」
その時赤ん坊の泣く声が聞こえた。
ブルマ「あら?夜泣きね」
悟空「お!子供産んだんか?」
ブルマ「ええそうよ。あんまり驚かないのね」
悟空「え!?…いやーびっくりしたなぁ。ちょっと見て行っていいか?」
ブルマ「ええいいわよ。親としては先輩だしね」
ブルマは子供を見せた。
悟空「おーよちよち!大きくなれよートランクス」
ブルマ「あら?よく分かったわね?」
悟空「え!?オラ超能力にでも目覚めちったかな?」
ブルマ「でも残念。そっちは『クリーザ』。『トランクス』はこっちよ」
悟空「へっ!?」
ブルマ「双子だったのよ」
悟空「ち…父親は?」
フリーザ「おや?悟空さんいらっしゃい」
ブルマ「……居候の癖に大きな顔しないでよ。一応こいつが父親」
フリーザ「一応とは失礼な……れっきとした父親ですよ」
悟空「……………ベジータは?」
ブルマ「ベジータに用があったの?サイヤ人三人組で飲みに行ったし、何時もの様に午前様だと思うわよ」
フリーザ「元部下とはいえご迷惑おかけしてますね」
悟空「さみしそうなベジータを見て……とかなかったんか?」
ブルマ「ベジータがさみしそう?そんなのみたことがないわよ!」
フリーザ「ナッパさん、ラディッツさんと昔よりも仲が良さそうですしね」
ブルマ「仲が良さそうっていうより、ナッパとかラディッツにいつも奢らせて恥ずかしくないのかしら?」
悟空「………………………」
悟空「………なんでおめえら結婚したんだ?」
ブルマ「失礼ね!結婚なんてしてないわよ!」
フリーザ「全くです」
悟空「…でも、子供……」
フリーザ「お互い上に立つものですし、私はギニューさん達……」
ブルマ「あたしはパパやママやヤムチャみたいな子供みたいな人の相手をしてるでしょ?」
フリーザ「それでなんとなく意気投合してしまって……」
ブルマ「ほんとね~ 酔ってたとはいえどうかしてたわ」
悟空「………オラ帰って寝る。じゃあな……」
翌日トランクスが悟空の家を訪ねてきた。
トランクス「悟空さんいますか?」
チチ「ちょっと待っててけろ」
チチは悟空を呼びに行った。
悟空「誰だ~?呼び出しが多いなぁ」
悟空は眠そうに眼をこすりながら出てきた。
トランクス「あ!どうも御無沙汰しております。」
悟空「おう!トランクスか!久しぶりだな~」
トランクス「例の場所に行ったのですが、誰もいないし、街も荒れてなかったので……」
悟空「……おめえベジータの息子だよな?」
トランクス「え!?はい…そうですけど……」
その時ラディッツが降り立った。
ラディッツ「ここにいたか探したぞ。」
トランクス「え!?オレですか?」
ラディッツは『ああ』とだけ答えるとスカウターで連絡を取っていた。
ラディッツ「すまないが、ちょっときてくれないか?」
トランクス「え…ええ……いいですけど………」
悟空「オラも行こうっと!」
チチ「悟空さ!今日は仕事だべ!」
悟空「悪ぃ!!休みって連絡しといてくれ!!」
トランクス達達はブルマの家の一室に案内された。
そこにはブルマやフリーザ、ベジータ、ナッパ、ギニュー特選隊等が居た。
ブルマ「あら、きたわね。いらっしゃい」
悟空「あれ?ヤムチャは?」
フリーザ「………興味がないそうですよ」
トランクス「あの……オレを探してた理由は?」
ナッパ「この写真をみてくれ」
トランクス「これは…タイムマシン!?」
ナッパ「かなり苔が付いていたが実物はこれだ」
そう言うとナッパはホイポイカプセルを投げた。
トランクス「オレが書いたサインもあります。オレのタイムマシンに違いありません」
ナッパ「他には何か気になる場所はないか?」
トランクス「エイジ788!?オレがきた時代よりも先の時代だ!!」
トランクス(もしかして……歴史が大幅に狂ったのはこいつの所為なのか?)
ナッパ「他にもこんな殻が中に落ちてたが解らないか?」
トランクス「……わかりません」
ナッパ「俺達警備部の見解としては、化物がこのタイムマシンできて、付近の市町村を襲ってる」
トランクス「襲っている?」
ナッパ「ここ一週間、このタイムマシンを起点として、化物が線上に市町村単位の失踪事件を起こしている」
その時アプールが入ってきた。
アプール「失礼いたします!例の失踪事件の犯人がテレビ番組をジャックしました。!」
ギニュー「なに?」
ジースがテレビを付けた。
セル「私が失踪事件の怪物として世間を賑わしたセルだ。諸君の協力のおかげで完全体になれた。もう襲うことはないだろう」
ブルマ「あら?結構いい男じゃない」
フリーザは苦々しい目でブルマをみた。
セル「私が完全体になったのを記念して二日後にセルゲームを開催する」
悟空「こいつの場所は解るけど、こいつからはフリーザ達の気を感じねぇか?」
ベジータ「いまさらか……俺たちはこいつの調査をし始めた時から気が付いてるぞ」
リクーム「ベジータちゃん…そう言うなって!彼は下級戦士なんだろう?仕方がないって!」
ベジータ「チッ!サイヤ人の面汚しめ」
ブルマ「他のサイヤ人に食べさせてもらってる癖によくいうわね……」
フリーザ「おしゃべりしてて、彼が何を言ってたのか聞き逃してませんか?」
悟空「あ!しまった!!」
ラディッツ「…要約すると、二日後に強い奴は挑みに来い。誰もいなくなったら人類皆殺しだそうだ」
ベジータ「力の底が見えない化物だ……また、ヤムチャ頼りになりそうだな」
フリーザ「……戦う気になってくれればいいのですがね」
~~~~セルがテレビ局に行く少し前~~~~
セル「養分は十分に貯まった。後は人造人間だが……ドクター・ゲロの研究所に行ってみるか」
ゲロ「誰じゃ!!」
セル「私はセル。未来からやってきた」
ゲロ「そうか!!あの研究は完成したのじゃな」
セル「貴様は何をしているんだ?」
ゲロ「……突然何のアイデアも浮かばなくなってしまったんじゃ……」
セル「なに!?まさか17号、18号もないというんじゃないだろうな!」
ゲロ「ああ……そういえば完全体になるには特殊細胞が必要だったな」
セル「そうだ!ないのか?」
ゲロ「17号と18号の試作品はあるがお前にはやれん」
セル「なんだと!?」
ゲロ「こっちにこい。特殊細胞を組み込んで完全体にしてやる。それで文句はないだろう?」
セル「あ…ああ……」
ゲロ「心配するな。人造人間の開発以外は普通に出来るのだ。」
セルゲームが開催された。
ピッコロ大魔王やタンバリンといった微妙な面子も含めて全員集まった。
いまだに寝込んでいるプーアルの横の奴を除いて……
バータ「ヤムチャがちゃんとくるのは意外だったな」
ヤムチャ「行かないとラディッツに『お好み焼きを作らない』って言われたしな。約束通りきたけど参加はしないぞ」
リクーム「ヤムチャちゃんはそう言いながら最後には参加しちゃうのよね~」
セル(なんだあれは?知らない奴ばっかりだぞ?おまけにフリーザもいるとは……私がきたから歴史が変わったのか?)
悟空「よ~し……オラから行くかな!」
セル「いきなりメインディッシュか……」
その時テレビクルーを引き連れたミスター・サタンがあらわれた。
ミスター・サタンは悟空が犠牲になるのをよしとせずに割って入った。
セルとの試合の前には瓦を割り、圧倒的パフォーマンスを見せ付けた。
打撃の連打で終始優勢に進めたものの、足を滑らせて場外負けに終わってしまった。
ベジータ「バカの世界チャンピオンだな」
ヤムチャ「サタンをイジメたな……!!」
悟空「ヤムチャ?」
ヤムチャ「サタンをイジメたなーーーーーー!!!!」
ヤムチャは激昂しながらセルゲームの武舞台に向かった。
ナッパ「あ、あんなヤムチャみたことがねぇぞ……」
ベジータ「ブルマが殺されかかった時も怒ってたが、その比じゃねぇ……」
セル「なんだ?お前は誰だ?」
ヤムチャ「……サタンをイジメたな!」
悟空「セル!おめえはヤムチャを本気にさせちまった!ここまでだな」
セル「ヤムチャだと?なにがあってそうなったか知らんが、ヤムチャごときがなにをしようと……」
ヤムチャは問答無用のボディーブローをセルに叩き込んだ。
セル「あ…ぐうっ…!!ば、ばかな!!なぜこの私が…たった一発のパンチでこれ程のダメージを………」
プーアルの横の奴「あそこまで凄いとは思ってなかったぜ……」
悟空「お?プーアルの横の奴もきてたんか?」
プーアルの横の奴「ああ、さっき完治してな……瞬間移動でやってきたんだ」
悟空「ふ~~ん」
プーアルの横の奴「瞬間移動を使って悟空にお礼を言いにきたんだ。」
悟空「お礼?ああ、心臓病の薬か。何故かオラは発症しなかったし、お礼ならそこにいる未来からきたやつに言ってくれ」
プーアルの横の奴「瞬間移動のおかげですぐにこれたし、瞬間移動があるから戦いにも間に合ったんだ。」
悟空「おい!それよりもセルの奴地球ごと吹っ飛ばす気だぞ!!!」
プーアルの横の奴「………………」
セル「パワーではかなわんが勝つのは私だ!!この角度なら受けざるをえまい!!かめはめ波ーー!!!」
ヤムチャ「その技は知ってるぞ」
ヤムチャはかめはめ波を打ち返した。
セル「な……私の方に弾き返すだと……」
セルは自身の放ったかめはめ波のダメージを受けながら驚愕していた。
セルは地上に降りてパワーを上げた。
ベジータ「スピードを犠牲にしてパワーを上げたのか!!」
フリーザ「ヤムチャさんには通用しませんよ。私でも通用しませんでしたからね」
フリーザの言う通り、何発殴りつけてもヤムチャにはダメージを与えられなかった。
セル「あ……ありえん!!」
ヤムチャ「サタンの分を返すぞ」
ヤムチャはセルの頬を挟み込むように両方からビンタをした。
セルはダウンした。
ヤムチャ「サタンにあやまってこい!!」
セルはよろよろと立ち上がった。
セル「ゆ…ゆるさん!!ゆるさんぞーーーー!!!」
ヤムチャ「それはおまえのいうことじゃないぞ。サタンにゆるしてもらえ」
セルはみるみる間に膨張していった。
セル「私はあと1分で自爆する。貴様らもこれでお終いだ。地球ごと全部な」
プーアルの横の奴「………」
セル「おっと!!私を殴ったりするなよ?強力な刺激を与えれば爆発するぞ!」
プーアルの横の奴「……これしかないよな…」
プーアルの横の奴はセルの所に瞬間移動した。
セルに触れながらプーアルの横の奴は呟いた。
『……俺がこの技を覚えたのもこの為なんだろうな。来世は名前を呼んでもらいたいぜ』
その時ヤムチャがセルの腕を掴み遥か上空に飛んで行った。
その後、空で視認できるほどの大爆発が起こった。
プーアルの横の奴「…………………」
ベジータ「あの爆発じゃ、流石のヤムチャのヤロウも……」
フリーザ「…ヤムチャさん……」
悟空「ヤムチャーーーーーーー!!!!」
リクーム「ヤムチャちゃん…」
グルド「……」
テレビリポーター「ヤムチャと呼ばれていた人がセルを連れてどこかに飛んでしまいました」
悟空「待て!この気は……」
セル「くっくっくっ……諸君、セルゲームを再開しよう。」
プーアルの横の奴「な…なぜだ…なぜなんだ………!!!」
セル「まさかヤムチャごときに遅れをとるとは思っていなかったが……教えてやろう」
ナッパ「ヤムチャごときだと……」
セル「私の頭の中には核がある。これが破壊されない限り再生ができる。自爆した時に幸運にも核が残ったのだよ」
ジース「そ…そんな……」
セル「しかも死にかけると力を上げるというサイヤ人の細胞の影響で、大幅なパワーアップも果たしたのだ!」
ヤムチャ「ふ~ん……そうなってるのか」
フリーザ「ヤムチャさん!?」
セル「なに!?」
ヤムチャ「……いまのはちょっと痛かったぞ」
セル「ふん!丁度いい!!パワーアップした私の力を思い知るがいい!!!」
セルはヤムチャに完膚無きまでに叩きのめされた。
セル「強い上に不死身とか汚いぞ!!」
ヤムチャ「うるさい」
ヤムチャは手足をもがれたセルに馬乗りになっており、頭を殴る。
セル「頭は止めろ!核があるんだぞ!せめてダメージくらい受けろ!!」
ヤムチャ「さっさと手足を再生しろ」
ヤムチャは再び頭を殴った。
セル「わ……解ったから、頭は止めてくれ!」
セルが手足を再生すると再びヤムチャは手足をもいだ。
それが繰り返されてきたのは山となった手足が証明している。
それから三時間ほどたった。
セル「も、もう勘弁してください……」
セルが泣きながら懇願している。
ヤムチャ「きみがッ サタンにあやまるまで ちぎるのをやめないッ!」
その時、サタンが意を決してヤムチャに声をかけた。
サタン「あの~……テレビでお子様も見てるのでそこら辺で勘弁してあげたらどうでしょうか?」
ヤムチャ「そうか?サタンがそういうならもうやらない」
サタン「は…はぁ……」
セル「あ…ありがとうございます」
セルは心の底からサタンに謝意を述べた。
テレビレポーター「セルはヤムチャさんによって倒されました。そして我らがサタンはまとめて改心させませた!!」
テレビを視ていた群衆「ヤムチャさんつよーーい!!サタンさんかっけーー!!」
一同はヤムチャだけは怒らせてはいけないと思いつつ、セルの手足をブルマの家に運んだ。
セルとミスター・サタンも連れてこられた。
ラディッツ「それでは勝利を祝ってお好み焼きパーティを開くぞ」
グルド「サイヤ人ごときが偉そうにいいやがるぜ」
バータ「じゃあグルドは食わなければいい。あいつのお好み焼きは絶品だからな。分け前が増えるぜ」
グルド「ふ…ふざけるな!!誰も食わねえとは言ってないだろ!」
ナッパ「ヤムチャのおかげで具材はたんまりあるんだ。心配しなくてもたんまり食えるだろうぜ」
サタン(え!?まさか……あの手足を具にするの!?)
ベジータ「ラディッツの言う通りに作ってみてもあいつほど上手く作れん。なにかコツがあるのだろうか?」
ヤムチャ「あいつのは美味いな」
ラディッツ「なんだそんなことか。ベジータの料理には一番大事なのが欠けてるからな」
ベジータ「きさま!!秘訣を隠してやがったな!!」
ラディッツ「……みんなでワイワイ食べるのが一番の秘訣さ」
ベジータ「……なんだと!?」
ヤムチャ「そういえば、一人でチョコを食べるよりみんなで食べた方がうまいな」
ベジータ「ふん!いいだろう。今回は俺も焼くぞ!」
ラディッツ「ほら、焼けたぞ!地球人も食ってみろ」
サタン「え!!私ですか!?」
ラディッツ「他に誰がいる?」
サタン「はぁ……う~ん、でりしゃす」
プーアルの横の奴「……………」
セル「自分の手足を食べるのもどうかと思ったが……確かに美味いな!!」
ブルマ「あら?いい匂いがすると思ったらお好み焼きパーティー?」
ベジータ「ああ!ブルマも食べてみろ!」
ブルマ「ラディッツのがいいんだけど……あら!美味しいじゃない!!」
ベジータ「ハッハッハッ!そうだろう!ラディッツから秘訣を教えてもらったからな!」
ブルマ「変わった食感だけど、具材はなに?」
ベジータ「それは自分で考えやがれ!!新鮮なのは保証するがな!」
そんな感じで祝勝会は幕を閉じた。
セルゲームから七年の月日が経った。
ブルマ達の家を二人組が訪れた。
キビト「もし、そこの人」
ラディッツ「なんだ?」
キビト「こちらに界王のもとで修行したヤムチャという者がおるはずなんだが……」
ラディッツ「ヤムチャ?あいつそんな所で修行をしてたのか…ちょっと待ってろ呼んでくる」
ヤムチャ「オレを呼んだか?」
界王神「うわっ!!魔人ブウ!!」
キビト「馬鹿な!!間に合わなかったのか!?」
界王神「くっ!!一か八か!!」
界王神は奇襲を仕掛けた。
ヤムチャには通用しなかった。
ラディッツ「おいおい!知り合いじゃなかったのかよ!?ヤムチャに喧嘩売るとか無理しすぎだろ」
界王神はヤムチャに取り押さえられた。
界王神「くっ!!無念!!!宇宙はブウに破壊されてしまうのか!」
ラディッツ「なぁ?ヤムチャをそのブウって奴と勘違いしてねぇか?」
界王神「彼がヤムチャ?ブウではないのか?」
キビト「……確かに…ブウなら既に殺してるはず………」
界王神「この惑星どころか街も壊されていませんしね……バビディの痕跡もない」
ラディッツ「さっきから物騒な話をしてるな。ヤムチャに相談してみたらどうだ?」
ベジータが界王神たちをお好み焼きで歓待した。
ラディッツ「……もう俺の仕事じゃなくなったな」
そこには、ヤムチャやサイヤ人達、悟空だけでなく、セルやプーアルの横の奴やフリーザ、ギニュー達やコルド大王もいた。
フリーザ「いくら孫の顔が見たいからって辺境の星に入り浸るのはどうかと思うよ?パパ」
コルド大王「……地球に住み始めたお前にいわれてもな」
フリーザ「ボクには父親としての責務があるからね」
ギニュー「私はお好み焼きが食べれるんで満足です」
フリーザ「………まぁ、みんなで食べるお好み焼きの美味しさは否定しませんよ」
界王神「………」
ナッパ「ヤムチャそっくりの悪い奴がいて、そいつを復活させようとしてる奴をぶっ殺したいんだろ?」
ナッパはお好み焼きを食べながら界王神達の話をまとめた。
界王神「え…ええ……まぁ、簡単に言えばそうなんですが………」
界王神は深刻そうにしながらもお好み焼きを二枚は食べた。
キビト「界王神様に対してなんだその口の利き方は!」
キビトも負けじと三枚を食べている。
グルド「へっ!話を聞く限りそんな御大層な奴とは思えないぜ」
グルドの口の周りはソースでいっぱいだ。
界王神「くっ!痛いところを……」
その時、お好み焼きを切りながらジースが提案した。
ジース「とっとと殺してきたらいいじゃないか」
キビト「そうしたいのだが、場所がわからん」
界王神「そこでヤムチャさんに天下一武道会に出てもらって囮になってもらおうとここにきたのです」
満腹となり人心地ついたセルが口を挟む。
セル「囮?」
界王神「ええ……魔人ブウの封印を解くには大量のエネルギーが必要なのです。」
プーアルの横の奴「なるほど……エネルギー目当てで達人の集まる天下一武道会に連中がくると?」
まだ一枚目の途中だ。
界王神「はい。そいつらを付けて行って本拠地を攻撃しようと考えています。」
口の中のお好み焼きを飛ばしながら、突如悟空が大きな声を出した。
悟空「なんだ!そんなことならドラゴンボールを使って場所を聞こうぜ!」
界王神「ドラゴンボール?」
悟空「ああ!どんな願いも叶うんだぜ!」
界王神「そんなものが……」
悟空「オラも折角習得したスーパーサイヤ人を試してみたいしな!」
そういうとスーパーサイヤ人になった。
ベジータ「ふん。そんなものは俺もすでになれるわ!」
お好み焼きを作る手を休め、ベジータもすーぱサイヤ人に変身した。
ナッパ「おいおい!天下のカプセルコーポレーション警備部部長をなめんなよ?」
ナッパも変身した。出世していたようだ。
ラディッツ「…………」
プーアルの横の奴が同情したようにラディッツの背中を叩いた。
フリーザが口を拭きながらつぶやく、
フリーザ「サイヤ人は不便だね。変身しないと力を出せないなんて」
セル「ふん!私の敵ではないな」
界王神「いえ!十分です!!皆さんが協力してくれたら、必ずやバビディの野望を打ち砕けます!」
一同はドラゴンボールを集めてバビディの宇宙船の場所を調べた。
バビディの宇宙船にはクリーザとトランクスも帯同した。ヤムチャが自慢げに喋った所為だ。
プーアルの横の奴「あそこに宇宙船が埋まってるようですね」
キビト「………確かに掘り返した跡があるな」
セル「……巧妙に隠してるってことは、攻められたくないってことだな」
界王神「ええ!ドラゴンボールのお蔭で完全に奇襲ができますね。行きましょう!!」
一同は宇宙船に侵入した。
ダーブラ「バビディ様!大変です!!界王神達が襲撃してきました!」
バビディ「なんだって!!宇宙船は隠したはずだろう!」
ダーブラ「わかりませんが、何故か場所がわかってしまったようです!」
バビディ「……くそっ!折角各部屋でダメージを与えてエネルギーを吸収させようと思ったのに…」
ダーブラ「まぁ、装置も完成してますし、誘き出す手間が省けたと思えばよいではありませんか。」
バビディ「そうだね」
ダーブラ「第三フロアとなってしまいましたが、すでにプイプイを迎撃に行かせてます」
バビディ「プイプイの様子を見てみよう?もう終わっちゃったかな?」
ナッパ「おいおい……大したことねぇなぁ」
プイプイ「くそっ……」
ベジータ「おいおい!その口の割には苦戦してるように見えるぞ!部長さんよ~」
ナッパ「うるせぇ!まだ本気を出してねぇんだよ!!」
界王神「あの……全員でかかった方が………」
フリーザ「サイヤ人は戦いが好きですからね。嫌がるでしょう」
バビディ「ダメージも与えてるけど……かなり苦戦してるね。惑星ズンに変えてあげる!」
ナッパ「なんだ?景色が変わったぞ?」
プイプイ「ふふふ。ここの重力はこの星の10倍だぞ!」
ナッパ「なんだ!惑星ベジータと同じじゃないか」
そう言うとナッパは以前より軽快に動きプイプイを撃破した。
バビディ「急に動きが良くなって負けちゃったよ!」
ダーブラ「この星にはそんなに強い生物はいなかったはずなんですが……」
バビディ「次はヤコンに行かせるよ」
ヤコン「ぐるる」
界王神「あれはヤコン!!」
バビディ「暗黒星にしてあげる」
キビト「ここはヤコンの故郷暗黒星ですぞ!」
悟空「ここはオラに任せろ!」
そう言うとスーパーサイヤ人になった。
そう思うが早いかヤコンは光を食べ、悟空のスーパーサイヤ人は解除された。
悟空「ありゃ!?」
フリーザ「やれやれ……ボクが戦ってあげるよ」
ヤコンは闇の中で襲い掛かった。
フリーザは攻撃をかわす。
フリーザ「宇宙空間で活動できるボクが暗黒なんかに苦戦すると思ったかい?」
それなりにダメージを負ったものの問題なく倒した。
あっけにとられて回復を忘れてたキビトだったが、我に返りナッパとフリーザを回復させた。
ダーブラ「……次は私が行ってきましょう。全員倒してきますよ」
界王神「あれは魔界の王ダーブラ!!」
キビト「まさかダーブラまで支配下におさめていたとは!?」
セル「そんなに強いのか?」
界王神「ええ……魔の世界の完全なトップです。」
ベジータ「トップなのに手下とは情けない野郎だぜ」
界王神「バビディは悪の心に付け込んで支配しますから、うってつけだったのでしょう」
ダーブラ「どうした?全員でかかってきてもいいんだぞ?」
界王神「相手もああいってますから、全員で行きましょう!」
セル「ふん!私が倒してきてやる。そこで見てるがいい」
セルとダーブラの戦いは一進一退だった。
地力では完全にセルの方が上回っているのだが、様々な魔術に翻弄され決め手に欠いていたのだ。
それはダーブラにおいてもどうようであった。手を石化させても即座に切り落とし再生されるなど予想外だった。
ベジータ「おいおい!それでもサイヤ人の細胞が使われてるのか?腰が引けてるぞ!」
コルド大王「二人とも中々だな。是非我が一族に欲しいものだ」
フリーザ「あんな臆病な連中を加えても、一族の恥だよ。パパ」
ダーブラ「…………」
突如ダーブラは引き上げた。
セル「逃げるのか!」
ダーブラ「もっといい手があったのでな」
バビディ「どうしたんだよ!なんで途中で帰ってくるんだよ!!」
ダーブラ「……あいつらの大半は邪悪な心を持っています」
バビディ「あ!ホントだ!!」
バビディ「あいつらまとめて配下にしちゃおう!」
キビト「……もっといい手とは何なんでしょう?」
界王神「………しまった!!皆さん心を無にしてください」
セル「うおおおおお」
フリーザ「ぐぬぬぬぬぬ」
ベジータ「うぁあああああ」
コルド「ぬおおおおおお」
ナッパ「おい!ベジータどうしたんだよ!?」
ギニュー「フリーザ様大丈夫ですか?」
クリーザ・トランクス「パパ!?」
セル「私はどんな力にも勝るパーフェクトな超人なんだーーー!!」
フリーザ「オレが宇宙一なんだーーーー!!」
ベジータ「オレが宇宙一なんだーーー!!」
コルド大王「我が一族こそ宇宙一なんだーーー!!」
界王神「な……なんてことだ…………」
プーアルの横の奴「……封印とやらが解かれる前にバビディを倒しましょう!!」
界王神「あ!ああ!!そうですね」
バビディ「お前ら界王神が逃げる前に奴を倒しちゃえ!」
セル「断る!」
フリーザ「私は帝王ですよ……命令される筋合いはありません!」
ベジータ「逃げたい奴は逃げればいいんだ!!」
バビディ「な………」
セル「私はヤムチャに勝てればそれでいいんだ!!」
フリーザ「奇遇ですね。私もですよ」
ベジータ「へっ!ヤムチャを倒すのは俺様だ!」
ヤムチャ「いいぞ。相手してやる」
界王神「ヤムチャさんが相手しているうちに行きましょう!!」
ギニュー「フリーザ様に妙な真似をしおって……ギニュー特選隊も界王神に続くぞ!」
ギニュー特選隊「おう!」
コルド大王「フリーザよ……この父が術を解いてやるぞ」
キビト「……お前は支配されていなかったのか?」
コルド大王「息子たちの真似をしただけだが?」
キビト「………」
トランクス「なんかヤバそうな雰囲気だよな?」
クリーザ「ええ……ヤムチャさんにならったあれをやっておきましょう!」
トランクス「ああ!」
クリーザ・トランクス「フュージョン!!ハッ!」
界王神「バビディ!ここまでだ!」
バビディ「くっ」
ダーブラ「こんな連中なぞ私が倒しましょう。」
グルド「きぇええええええ!!」
ダーブラ(金縛り!?こんなもの!)
ギニュー「チェーーーンジ!!」
バビディ「いきなり叫んで……恐怖のあまりに頭がおかしくなったかい?」
ダーブラ(?)がいきなりバビディの体を両断した。
バビディ「な……馬鹿な!!」
ギニュー(?)「バビディ様!」
界王神が両断されたバビディの上半身に止めのエネルギー波を叩きこんだ。
界王神「これで洗脳も解けるはずです!」
そう言った瞬間アラームが鳴った。
キビト「なんだ?」
~~~~ヤムチャ達のフロア~~~~
ナッパ「サイヤ人の不始末はやっぱりサイヤ人がつけないとな。さっさとベジータの目を覚まさせようぜ」
悟空「ああ!ブルマの家で兄ちゃんがお好み焼きの準備をしてまってるんだ」
ベジータ「ふん!サイヤ人の王子をお前らが何とかできると思ってるのか?」
クリトランクス「一回セルさんと戦ってみたかったんだよねー」
セル「ガキが……調子に乗りよって……」
フリーザ「パパは界王神達と一緒に行かなくてよかったの?」
コルド大王「この父が術を解いてやると言っただろう?」
ヤムチャを無視してそれぞれ戦闘を開始した。
ダメージが封印解除のエネルギーになるとも知らずに………
ベジータ「はっ!俺は何をしてたんだ?」
ナッパ「お?もう元に戻ったのか?」
悟空「よかったな!これでまた一緒にお好み焼きを食えっぞ!」
フリーザ「あれ?ボクは?」
コルド大王「この偉大な父が支配を解いてやったのだ!」
セル「小僧!待て!!興奮状態は収まったんだ!」
クリトランクス「嫌だ!もっと続けようよ!!」
ヤムチャは退屈そうにソーダを啜っていた。
悟空「なんか下のフロアからヤムチャに似た不思議な気を感じねぇか?」
ベジータ「ああ……もしかしたら、例の『魔人ブウ』って奴が復活したのかもしれんな……」
フリーザ「チッ!いったい界王神達は何をしてたんだよ!」
フリーザは下のフロアに急いで降りていった。
クリトランクス「あ!パパ!どこに行くの!!」
クリトランクスもセルへの攻撃を止めて下に降りていった。
他の連中も続々と続いた。
ヤムチャはソーダを飲み終えるとのそのそと立ち上がり。少々遅れて付いて行った。
ヤムチャがそこで見た光景は自分にそっくりな『魔人ブウ』とその周りで倒れてる仲間たちだった。
後ろからプーアルの横の奴が声をかけてきた。
プーアルの横の奴「あいつは強すぎる。お前は逃げて捲土重来を期してほしい」
ヤムチャ「ほかのみんなは?」
プーアルの横の奴「……食べられるか、殺されてしまった…最後に残ったキビトさんも俺を治したあとに…」
ブウ「なんだおまえ?オレにそっくりで気に入らないな」
ヤムチャは頭から蒸気を出しながらプーアルの横の奴に話しかけた。
「オマエ……ダケデモ………ニゲロ」
ヤムチャ「はやくしろーーー」
プーアルの横の奴は迫力に負けて界王の所に瞬間移動した。
その直後ヤムチャから大量の蒸気が発生し、痩せこけたヤムチャが形成された。
痩せてるヤムチャはヤムチャに襲い掛かった。
ヤムチャに勝ち目はなかった。分離した時に力の大半を痩せた方に持って行かれたからである。
その時、魔人ブウがヤムチャ(痩)を蹴っ飛ばした。
魔人ブウ「面白そうだな。俺も混ぜろ。」
魔人ブウとヤムチャ(痩)の闘いは熾烈を極めた。
ピッコロ大魔王やタンバリンの様な強靭な肉体を持つものか、東の都の様な地球の裏側を除けば大半の生物が死に絶えた。
ブルマ達であっても例外ではない。戦いは徐々に魔人ブウの優勢になっていった。力が欠けていなかったからだ。
ヤムチャ(痩)「チョコになっちゃえ!!」
苦し紛れに放った魔法は魔人ブウの息で跳ね返された。これによってヤムチャ(痩)はチョコになってしまった。
ヤムチャは諦めていなかった。彼らの戦闘中、魔人ブウが封印されていた殻をいじくった。
それが終わると魔人ブウがなにかに夢中になり、自分への意識が完全になくなるのを待ち続けた。
そして、チョコに噛り付いた瞬間にその時がやってきた!
ヤムチャ「魔封波!!」
完全に賭けであったが、力の劣る者--亀仙人--が遥かに強力な者--ピッコロ大魔王--に使った技に賭けたのだ。
魔人ブウ「ぶうぅぅぅぅぅぅぅ!!」
魔人ブウが殻の片方に収まると、もう片方が自然に合わさり……殻が閉じた。
封印に成功したようだった。
その後プーアルの横の奴が界王星から帰ってきた。
彼は西の都の残骸からドラゴンレーダーを見つけ出し、無事にドラゴンボールを集めた。
『バビディが地球にきてから殺したり壊したりした一切のものを元に戻してくれ!』
バビディもダーブラも復活したが、全員でしっかりと説教をしたので悪さはしないと誓った。
その後、バビディやダーブラも交えてお好み焼パーティを開いた。
それから70年の月日が流れた。
ブルマやブリーフ達はもはやいない。
カプセルコーポレーションはトランクスが引き継ぎ会長をやっている。
純粋なサイヤ人達も寿命を迎えて滅んだ。悟飯はどこかの大学の名誉教授になった。
フリーザ達は自分達に付いて行くことを望んだクリーザを連れて宇宙に帰った。
そして今、ヤムチャは墓地にきている。
突如、墓地に不釣り合いな明るい声がした。
悟空「ブウ!ここだったか!!探したぞ~」
悟飯「百年経っても変わらないのは流石ブウですね」
クリリン「まさかヤムチャさんがセルを倒した歴史になってるとは思わなかったぜ!」
ベジータ「ブルマは未婚のまま子供を二人残し、今の会長はトランクスか……やるなブウ!」
悟空「ベジータはそればっかり気にして、ここに着た早々に調べたのはそこだもんな!」
悟飯「見慣れぬ機器を必死に弄ってましたね」
ベジータ「うるさい!!」
クリリン「誰の墓をみてるんだ?『プーアルここに眠る』か…そりゃ百年経てばねぇ」
悟飯「こっちは『プーアルの横に眠る』ですって」
クリリン「なんだそりゃ?」
悟空「それじゃ帰ろうぜ!おめえを置いてきたって、ブルマにえれぇ怒られてよ!苺パフェと…プリンだっけ?」
ブウ「……プリンはいい。」
悟空「そうか~」
ブウ「かわりに……お好み焼きがいいな」
ベジータ「ほぅ……俺様の得意料理を欲しがるとはな、今回の褒美だ!俺様がお好み焼きパーティーを開いてやろう!」
ブウ「おう!きたいしてるぞ!!人がいっぱいくるといいな」
チラ裏SS オチマイ
付き合って頂いた皆様においては、お疲れ様でした。
このSSまとめへのコメント
これ大好き!!
すげー面白かった!