唯「う~い~、アイス食べた~い。」 (22)
もうすぐムギちゃんの誕生日と聞いたので思い付きで唯紬
書きだめはないし一日にそんなに書けないから数日かかると思う
地の文多めにするけど文章力はないから下手な文でも大目に見てね
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403266850
う~い~、アイス食べた~い。
ええ、いいじゃん。もうガマンできないよ~。
う~ん、分かったよ・・・。
憂、何作ってるの?
やったぁ!憂大好きーっ!
だって私、憂のごはん大好きだもん。
ごはん食べたら、一緒にアイス食べようね。
・・・?
憂、どうしてそんなに悲しそうな顔してるの・・・?
な、泣かないでっ・・・。急にどうしたの?
憂が泣き虫なんて、珍しいよ・・・?
大丈夫、大丈夫だよ。お姉ちゃんは何処にも行かないよ。
よしよし・・・。憂は甘えんぼさんだなあ。
ほら、笑って。私は笑ってる憂が一番好きなんだよ。
ずっと・・・ずっと一緒だよ・・・。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
「うぅん・・・、ここは・・・?」
知らない天井が見える。起き上がって辺りを見回すと、殺風景な白い部屋が広が
っていた。私はその部屋の窓際にあるベッドに寝ていたようだ。横を見ると、テ
ーブルの上に花瓶が置いてあるのが見える。反対側を見ると大きな窓があり、外
を見渡すことが出来そうだった。だがこの位置からでは、空しか見えない。生憎
の曇天で、雨が降っているようである。
「病院・・・?」
だとしたら自分は何でこんなことろにいるのか。頭が痺れて思い出せなかった。
気が付くと、病室の扉が開いていて、その向こうで看護婦さんらしき人が誰かを
呼んでいるのが見えた。すると、廊下のほうからお医者さんらしき初老の男性が
現れて、看護婦さんと一緒に部屋に入ってきた。
「おはようございます、平沢さん。御体の調子はどうですか?」
おはようございます、ということは朝なのかな?お医者さんは影を落とした表情
で私に質問した。特に体に変化はないと伝えようとして顔を上げると、自分の髪
に異変を感じた。自分のセミロングの髪の、いわゆる触覚と呼ばれる部分を手で
すくって横目で確認した。
「あ、あれ?髪が・・・。」
「・・・どうぞ、落ち着いてこれで見てください。」
目を細めたお医者さんが、私に手鏡を手渡してくれた。不思議に思いながらそれ
で自分の顔を確認して、驚愕した。別に恐怖や不安といった負の感情は無かった
が、ただただ驚いて困惑した。目から鱗、目がテン状態だ。
「え・・・。」
「落ち着いてください、今から状況を説明します。」
なんだかおかしい。おかしすぎる。なんで自分がここにいるのかも分からないし、
さっき自分が何をしていたのかを思い出すことも出来なくて、混乱していた。
「あ、あの・・・。一体何があったんですか?」
「・・・と、言いますと?」
「なんで私がここで眠っていたのかが分からなくて・・・。」
「・・・思い出せませんか?」
お医者さんの声が低くなり、顔の影が更に深くなった。その様子を見て私は
萎縮してしまう。
「落ち着いて聞いてください。」
「・・・。」
そうしてお医者さんの長々とした説明が始まった。右から頭に入る説明はす
べて頭から左に流れ出てしまったが、最後の言葉だけはその限りではなかった。
――――――その事故で妹さんの平沢憂さんは、昨日亡くなりました。
「・・・は?」
今なんて言った?憂が、事故に?死んだ?聞き間違いかな。いやでも・・・。
言葉の意図が理解できずにうーんと唸った。お医者さんが不思議そうにそれを
見た。
「・・・え、えっ?」
刹那、長い記憶が一気に私の頭の中を駆け巡った。憂が、死ん・・・、トラック
に轢かれて・・・、憂のシンダ、顔、ムギちゃんの、泣く、カオ。アメ、が冷たい。
「うわあああああああっ!!??」
「っ!?」
憂が、死んだ?何を言っているのかな人は。憂が死んだなんて・・・。頭は冷静でも、
体が勝手に暴れて言うことを聞かない。だんだんと目も耳も感覚が無くなってきた。
「お、抑えて!」
「はいっ!」
体をベッドに押さえつけられた私は、右腕に何か注射をされて、気を失った。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
――――――雨が降っている。
私は交差点の一角に立っている。白い霧が濃く広がっていて、遠くの高層ビルた
ちが霞んでオモチャのように見える。雨音しか聞こえない。かと言って耳障りと
いう訳でもない。周りには、人がいない。まるで人間のすべてが、私をこの色の
褪せた世界に置いてどこかへ行ったようだった。低い空には手が届きそうだった。
しかし、気分は悪くない。この場所も悪くはない。幻想的だな、と思った。
「待って、お姉ちゃんっ!」
目の前に少女がいた。今までは誰もいなかったはずなのに。だが、少女が見る先
には誰もいない。
ああ、そうか。あの時の光景だ。少女は走り出した。
「待って!!!」
私は咄嗟に叫んだ。それと同時に私は同時に走り出した。少女が私の声に驚き、
その場に急停止し、振り向こうとしていた。私は手を伸ばし、少女の手と私の手
が一瞬だけ触れた。磁石のS極とS極、N極とN極みたいに何か見えない力が私たち
を引き裂こうとするのを感じた。
キィィィィィィ・・・トン
間に合わなかった。稲妻が走るように、すぐ私の前をトラックが疾走し、少女を
真上に弾き飛ばした。そして、ゆっくりと地面に落ちて転がった。あの時と、
まったく同じだった。
「いやあああああっ!?」
今まで発したことのない悲鳴が、無意識に叫ばれた。私は倒れた少女を抱き抱えた。
色を失った少女は私を見て泣いていた。結局、助けられなかった。
彼女が死んだ。死んだ。また死んだ。
――――――――――――――――
――――――雨が降っている。
私は交差点の一角に立っている。灰色の霧が濃く広がっていて、遠くの高層ビルたちが霞んでオモチャのように見える。雨音しか聞こえない。かと言って耳障りとう訳でもない。周りには、人がいない。まるで人間のすべてが、私をこの色褪せた世界に置いてどこかへ行ったようだった。低い空には手が届きそうだった。しかし、気分は悪くない。この場所も悪くはない。
「待って、お姉ちゃんっ!」
目の前に少女がいた。今までは誰もいなかったはずなのに。だが、少女が見る先には誰もいない。
違和感を感じる。憂ちゃんは走り出した。
(待って!!!)
考えるよりも先に体が動いた。酷く体が重く感じられた。私の体に刺さる無数の雨の雫が冷たく、痛い。足は、磁石で地に引き寄せられていると感じるくらいに重く感じられ、中々持ち上がらない。あと少し、手が―――届かない。
キュイイイイイ・・・トンッ・・・ビシャッ
間に合うはずだった。私の鼻の先を忌々しいトラックが掠め、少女の手が私の手から完全に離れた。少女は数十メートル先にに跳ね飛ばされた。少女の体が何回か転がって、ゆっくりと停止した。
声が出ない。呼吸が止まっている。彼女がシンダノニ、私は動けなかった。
――――――――――――――――
――――――アォ、ャケ゚、テ、ニ、、、・」
私は交差点の一角に立っている。黒い霧が濃く広がっていて、周りの様子はよく
見えない。耳障りな雨音と、恨めしい雷の怒号が耳を劈く。周りには、人がいな
い。まるで、私以外の人間がみんな死んでしまって、私だけが地獄に取り残るさ
れたような気分になった。気味が悪い場所だ。吐き気がする。夢なら早く覚めて
ほしかった。
「待って、お姉ちゃんっ!」
目の前に少女がいた。今までは誰もいなかったはずなのに。だが、少女が見る先
には誰もいない。
ああ、諞ゅ■繧・sは死ぬんだ。少女は走り出した。
もう、体は動かなかった。手足は震え、どもって声が出ない。助けなければいけないのに、
助けようとしない自分に苛立つことすら忘れた。雨が目を晦ませ、前が一瞬見えなくなった。
ギイイィィイイイイ・・・グシャッ。
再び目を開けると、少女が鮮血で私を汚しながら、私の足元で死んでいた。
諞ゅ■繧・sが、死んだ。違う、違う。これは諞ゅ■繧・sじゃない。
ああ、なら死んでもいいか。
豁サ繧薙□縲∵ュサ繧薙□縲よ・縺。繧・s縺後?∽ス募コヲ繧よュサ繧薙□縲ゆス募コヲ蜉ゥ縺
代h縺・→縺励※繧ゅ?∵・縺。繧・s縺ッ豁サ繧薙□縲ゅ↑繧薙〒縲∵ュサ繧薙□縺ョ・
ここまでで寝るぜ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません