P「確かにちひろさんは天使みたいに優しいですからね！」

ちひろ「て、天使って……、もう！　プロデューサーさんはお世辞がお上手なんですから……」

P「お世辞じゃないですよ、ちひろさんみたいな優しい人と一緒に働けて凄く幸せだって思ってます」

ちひろ「ほ、本当ですか？」

P「本当です、ちひろさんの笑顔が見られるだけで疲れも吹き飛びますからね。これを『ちヒール』と自分の中で呼んでます」

ちひろ「ふふっ、なんですかそれっ。でも、私もプロデューサーさんと一緒に働くの凄く幸せで、全然疲れなんて感じないくらいですっ」

P「でも急にあんなことを言い出すなんて、一体どうしたんですか？」

ちひろ「それはですね……同じ言葉でも誰が言うかによって違う意味に捉えてしまう、というジョークがあることを最近知りまして」

P「はぁ……」

ちひろ「例えばさっきの言葉だったら、二種類の意味がある訳です。

　　　　一つは『他人に嫌がらせする』という意味。そしてもう一つが『他人がやりたがらないことを自分がする』という意味」

P「ああ、なるほど……」

ちひろ「それでプロデューサーさんは私に対してどっちの印象を持ってるのかなあ、って気になったので……。

　　　　　でも良かったです。嫌がらせする方だって受け取られなくて」

P「そんな風に思う訳ないじゃないですか、絶対あり得ないです」

ちひろ「絶対ですか？」

P「絶対です」

ちひろ「そこまで言い切られちゃうと少し照れますね……ふふっ」