お嬢様「はい?わたくしなにも聞いておりませんが」
男「言ってないからな」
お嬢様「そういうことはせめて一週間は前に言っておきなさい。まああなたに誘われても断るだけですが」
男「あっそう」
お嬢様「なんですのその口の聞き方は!あなたのような男はわたくしと会話出来るだけでも幸せだというのに!」
お嬢様「その幸運がなにもわかっていないようですわね!」
男「あっそう」
お嬢様「そもそもこの結婚のお話しだってお父様が決めたことであって、わたくしはあなたと結婚するつもりなんてこれっぽっちも」
男「じゃあ行ってきます」
お嬢様「お待ちなさい!人が話しているのに無視するとは何事ですか!」
男「待ち合わせ遅れるからさ」
お嬢様「ですからその待ち合わせの時間も場所も聞いていませんわ!」
男「なんでお前に言うんだよ」
お嬢様「相手に伝えずどう待ち合わせするおつもりですか」
男「相手には伝えてあるけど?」
お嬢様「だから聞いておりませんわ!」
男「だからなんでお前に言わないといけないんだよ」
お嬢様「どこまで愚か者なんですかあなたは!」
男「どうでもいいけど時間ないからもう行くわ」
お嬢様「お待ちなさい!」
男「いやマジでさ」
お嬢様「ええ、わかりましたわわたくしの負けです。着替えて来ますので1時間ほど待っていなさい」
男「あっそう」
お嬢様「まったく、どうしてこう非常識なんでしょうか」パタパタ
男「ごめんお待たせ」
彼女「ううん今来たとこ」
30分後
お嬢様「感謝なさい。いつもより少しだけ急いで支度して差し上げましたわ」
シーン・・・
お嬢様「セバスチャン」
セバスチャン「はい、お嬢様」
お嬢様「あの馬鹿者はどこに?」
セバスチャン「お出かけになられました」
お嬢様「わたくしを置いて?」
セバスチャン「はい」
お嬢様「でも、わたくし待ち合わせ場所を聞いておりませんわ」
セバスチャン「察するに」
お嬢様「なにかしら」
セバスチャン「お嬢様以外の方と待ち合わせをされているのでは?」
お嬢様「それはありませんわ。デートと言っていましたもの」
セバスチャン「なるほど」
お嬢様「許婚のわたくしがいるのに他の誰とデートをするのですか」
お嬢様「まったく、大人しく待っていることも出来ないなんて」プルルル…プルルル…
『発信音の後にメッセージを』
お嬢様「わたくしが電話をかけているのになぜ出ないんですの!!」ブチッ
お嬢様「セバスチャン!あの男の行き先は?」
セバスチャン「心得ております」
お嬢様「すぐに車をだしなさい!」
男「そろそろなんか食いに行こうか」
彼女「お腹空いたねー」グゥー
彼女「うわっ!?い、今のは違うんだよ!」
男「良い腹の虫だ」
お嬢様はこっぴどくフラれて大泣きして性格を改めようと頑張ったけどフラれた
終わり
このSSまとめへのコメント
短いな!
最後までキチンと書けよ!