娘「ここに竜が……」竜「Zzz..........?」 (3)

とある山、洞窟の奥

娘「地震、疫病、連日の日照り……村はこのままでは滅んでしまいます」

娘「どうか……わ、私を食べて怒りを静めてください!」

竜「……」





竜「たった今人の気配感じて起きたばっかりなのに何の話!?」



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娘「あ、も、もうちょっとお肉がついてるほうが良かったですか!?」

竜「いや! 生きた人間なんぞ食わんぞ!」

娘「じゃあ! 今このナイフで!」

竜「待て待て! 死んだ人間も食わんわ!」

娘「わ、わかりました! こんなこともあろうかと塩コショウを持ってきていたんです!」

竜「なにがわかったんだ!」

娘「じゃあどうやったら怒りを静めてくれるんですか!」

竜「別に怒っとらんわ!」

娘(どう見ても怒ってる!)

竜「私は今……おそらく30年ぶりくらいに目覚めたばかりだ」

竜「地割れや日照りなど、ただの自然現象だろう」

娘「そんな……この日のために一晩お酒に漬かって味をまろやかにしたのに……」

竜「……道理で酒臭いと思った」

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