鈴羽「岡部倫太郎、IBN5100持ってきたよ」 (151)

※シュタインズゲートSSです

※ネタバレを含みます

ラボ前

鈴羽「ふふふ、久しぶりだなーみんな」

ドア(コンコン)

岡部「誰だ」ガチャリ

鈴羽「ああ岡部倫太郎、約束通りにIBN5100を入手したので持ってきたよ」ニッコリ

岡部「……宗教の勧誘ならお断りだ」バタンッ

鈴羽「!え?」

鈴羽「えっ?ちょっと待って!何でそんな事言うのー!?」ドンドン

岡部「うるさいな」ガチャッ

岡部「……宗教の勧誘ではなく、新聞の勧誘か?あいにくだが余計な金はない」ブスッ

鈴羽「何言ってんの?アタシだよアタシ!橋田鈴羽!もう53歳だからわかんない?」

岡部「……橋田?ダルの親戚か!?」

鈴羽「いや親戚もなにも…とりあえず上がらせてもらうよ」ヨイショット

岡部「その大きい木箱はなんだ?」

鈴羽「だから…IBN5100だってば、まゆりちゃんを助けるんでしょ?」

岡部「…何故貴様がまゆりの事を知っている」

鈴羽「あれ?覚えてないの?おっかしーな?」

岡部(話が噛み合わないな…)

鈴羽「とりあえずアタシ喉乾いちゃった。ドクペある?」

岡部「あ、ああ…冷蔵庫の中にあるが」

鈴羽「ごめんね、いただきまーす」ゴクゴク

岡部(…なんなのだこの妙齢女性は)

まゆり「とぅっとぅるー!あれ、オカリンその人誰?」

岡部「俺にもわからんが、橋田鈴羽というからダルの親戚じゃないかと」

鈴羽「うわー!懐かしー!パーティーしたときのままだー!」

まゆり「あんな事いってるのです。オカリン、気付かないうちにラボメンにしてたんじゃないの?」

岡部「ううむ…五十代の女性をラボメンにした覚えなどないがな」

鈴羽「あー!これタケコプカメラーじゃん!懐かしー!」

岡部「部屋をあさり始めた…」

ドア(ガチャリ)

ダル「オカリン、まゆ氏。おはようだお」

岡部「もう昼だぞ」

ダル「僕はオカリンみたいに暇じゃないんだお!」

岡部「そうだな…そろそろ期末試験だしな」

鈴羽「父さん…!」ウルッ

ダル「あれ?そちらの女性は誰なんだお?」

鈴羽「父さあん!!」ダキッ

ダル「え?え?誰なんだお?初老の女性に抱き着かれても嬉しくないお!」

鈴羽「父さん!わたしやり遂げたよ!父さんの直したタイムマシンでIBN5100を手に入れたよ!」ポタポタ

ダル「ハイィ!?」

岡部「ダルよ、その女性はお前とどういう関係なのだ?」

ダル「僕は知らないお!初めて会ったお!」

まゆり「え?でも橋田鈴羽さんなんですよね?ダルくんの親戚じゃないの?」

鈴羽「だからアタシは橋田至の娘だよ、父さんの直してくれたタイムマシンで無事1975年に飛んだんだ」

岡部「なぁーに言ってるのだナイスマダムよ、このHENTAIに彼女や嫁が三次元にいるわけなかろうが」

ダル「なにげにひどくね?」

まゆり「それで、鈴さんはなんでここにきたのですか?」ニコニコ

鈴羽「え…ちょっと何?なんでみんな忘れてるの?今って2010年の7月13日だよね?」

岡部「そうだが」

まゆり「はい!コミマまであと一ヶ月を切ったのです。衣装づくり頑張るのです!」

鈴羽「え…コミマって…8月!?」

ダル「8月だお、まあその齢じゃ詳しくなくてもしかたないお」

鈴羽「…一か月早く来ちゃった…」

岡部「何かあったのかナイスマダァーム」

鈴羽「えっと、牧瀬紅莉栖は?漆原るかは?秋葉留美穂は?桐生萌郁は?まだラボメンじゃないの?」

岡部「牧瀬紅莉栖?どっかで聞いたことがある名前だな」

ダル「確か十代で論文とか書いている萌え萌え天才脳科学者だお!以前写真を見た事があるお!」ハアハア

まゆり「るかくん?るかくんはラボメンじゃないよ」

岡部「秋葉留美穂と桐生萌郁は全く知らんな」

鈴羽「秋葉留美穂っていうのはフェイリスさんの本名だよ」

ダル「アーアー聞こえなーい!フェイリスたんはメイドの国からやってきた本名フェイリスたんだお!」

岡部「ナイスマダァーム、何故そんな事を知ってるのだ?はっ!そうか!貴様機関の手の者だな!」スチャッ

岡部「俺だ、機関の妨害を受けている。敵は卑怯にも俺たちの個人情報を収集しているらしい」

岡部「この状況を覆すのは並大抵のことではないだろう、しかし俺たちは負けん。仲間との熱い信頼関係があるからな」

岡部「うむ、ではまたこちらからかけ直す。幸運を。エル・プサイ・コングルゥ」カチャ

鈴羽「変わってないねー」

まゆり「ねえねえ鈴さん、本当にダルくんの娘なの?」

鈴羽「そうだよ、2017年生まれで、2036年からタイムマシンで1975年に飛んだんだ」

ダル「疑わしいお…老いてはいるけど顔のつくりがとても整ってるお。僕が綺麗な嫁さんを貰える訳がないお」

鈴羽「本当だって、DNA鑑定してもらってもいいよ?」

一週間後 2010年 7月20日 

ラボ

ダル「…どうだったオカリン」

岡部「…99.95%以上の確率で実の親子らしい」

ダル「」

鈴羽「ふふふ、これで信じた?」

岡部「ううむ…信じざるをえないな…」

まゆり「それで鈴さんはどうしてIBN5100ちゃんを持ってきたのですか?」

鈴羽「うん…このままじゃ君たちの作ったタイムマシンを使って…SERNっていう機関がディストピアを形成しちゃうんだよ」

岡部「ファッ!?」

まゆり「オカリンすごーい!タイムマシンなんか作っちゃうんだー!」

岡部「タ…タイムマシン…!この狂気のムァッドサイエンティスト鳳凰院凶真がタイムマシンか!悪くない!フアーハハハ!」

ダル「いや、僕らみたいなしょぼい発明品作ってる集団がタイムマシンなんか作れるわけないっしょ」ガチャガチャ

鈴羽「父さん、さっきから何作ってるの?」

ダル「電子レンジを携帯電話で遠隔操作できるように改造してるお…あと、父さんってのはやめて欲しいお」ガチャガチャ

鈴羽「あっ!これ電話レンジ(仮)じゃない!これだよ!これがタイムマシンになるんだよ!」

岡部「何ぃ!?」

鈴羽「待ってよ…ここでタイムマシンを壊せばSERNはディストピアを形成しない…?」

鈴羽「いや違う!世界線が収束すればどっちみちタイムマシンはできるんだ!そしてまゆりちゃんも死んじゃう!」ブンブン

まゆり「えー?まゆしぃ死んじゃうのー?」

岡部「おい、言って良いことと悪いことがあるぞ」

鈴羽「あ…大丈夫だよ、世界線を変えればまゆりちゃんは助かるから!」アセアセ

ダル「よし完成したお!電話レンジ(仮)ver.1.03だお!」キリッ

岡部「ではさっそく試してみるか、本当にタイムマシン機能があるかも気になるしな」

鈴羽「岡部倫太郎!ちょっと待って!」

岡部「何だ」

鈴羽「あの…実験は7月28日以降にしてくれない?向こうの世界線の君が来てからでないといろいろややこしいからさ」

ダル「…向こうの世界線?」

岡部「お前は何をいっているのだ」

2010年7月23日

ダル「牛丼美味いお!」ガツガツ

岡部「少しは控えろ、鈴羽さんが奢ってくれているとはいえ」

ダル「フヒヒ、サーセン」

鈴羽「お金はそれなりに持ってるからねー、独身貴族だし」

ピリリリリ

ダル「ん?メールが来たお、あれ?オカリンからだお?」

岡部「何ぃ!?俺はメールを出してなんかいないぞ!?」

ダル「3通に分けられてるお…えっと…牧瀬紅莉栖が…、何者かに刺…されたみたい…!?」

岡部「何だと!?」

鈴羽「…とうとう来たね」

2010年7月28日

ラボ

TV「こちら…秋葉原に墜落した国籍不明の人工衛星は…」

岡部「…本当にラジオ会館に人工衛星が落ちるとはな」

まゆり「凄いねー!時間までぴったり!」

鈴羽「あれにね、若かりし日のアタシが乗っているんだよ」

ダル「話がややこしいお…」

ドア(コンコン)

岡部「誰だ?」

まゆり「はーい、今出るのです」ガチャッ

中鉢「鈴羽さん、どうしたのですか?こんな所に呼び出して?」

鈴羽「ああ章一くん、遅かったね」

岡部「なっ!物理学者のドクター中鉢ではないか!どうしてこんな雑居ビルに!?」

鈴羽「アタシの弟子なんだよ、今日は本物のタイムマシンを見せようと思ってね」

岡部「うっ…!ぐっ!頭が!」

まゆり「オカリン、大丈夫ぅ?」

岡部「!?な、なんだこれは!?何故俺はラボにいるのだ!?俺はまゆりと秋葉原を歩いていたはずでは…!?」

鈴羽「ようこそこの世界線へ、岡部倫太郎」

岡部「…貴様は誰だ?」

鈴羽「改めて自己紹介するよ、アタシは橋田鈴羽。2036年から来たタイムトラベラー。そこにいる橋田至の娘だよ」

※視点を変更、岡部中心にします

岡部(…いきなりラボに来たと思ったら訳の分からんことを言う初老の女がいる…)

岡部(…しかもダルやまゆりは警戒してない…これはどういう事だ?夢でも見てるのか?)

岡部(…まさか演技でやっていた厨二病が本格的に脳に回ったのか?)

岡部(…ん?玄関にも中年の人影が…あれは!)

岡部「ドクター中鉢!何故貴様がここにいるのだ!」

中鉢「え?私は鈴羽さんに呼ばれて…それより鈴羽さん、あなたがタイムトラベラー?どういう事ですか?」

岡部(そうか…こやつは論文発表の場を壊されたことを逆恨みして…)

岡部(俺をドッキリに嵌めようという魂胆だな!)

岡部「ファーハハハ!なかなか手の込んだことをしてるなドクター中鉢よ!だがこの鳳凰院凶真!貴様に騙されるほど落ちぶれてはおらんわ!」シュバッ

ダル「…オカリンどうしたんだお?」

中鉢「上がらせていただきますよ、えっと、凶真くんだったかな?珍しい名前だな」クツヌギヌギ

鈴羽「これがタイムマシンだよ」カチャカチャ

中鉢「…ふむ、見た所ただの電子レンジに見えるが」

鈴羽「じゃあ何かメール送ってみようか、文面何にしよう?」ピッピッ

中鉢「ふうむ…もし本当に送れるのなら…紅莉栖をここに呼んでタイムマシンを見せつけてやるか」ニヤリ

鈴羽「えー牧瀬紅莉栖ぅ?いくら章一くんの娘でもアタシあの娘苦手なんだけどなー」

中鉢「いや、あいつはタイムマシンなぞできる訳がないと抜かしおったのだ!鼻を明かしてやりたい!」フンフン

鈴羽「そうだね、じゃあ三日前でいい?」ピッピッ

中鉢「では文面は…『28日1時に来い秋葉原の大檜山ビルだ』で送るぞ」ピッピッ

岡部「ひ…人の話を聞けぇ!」

ぐにゃり

岡部(…なんだこの感覚は!?さっきと同じ!?)

キキィ!

岡部(ん?下に車が停まった…?タクシーか?)

カンカンカンカン

ドア(コンコン)

紅莉栖「すいませーん、ここにパパいますかー?」

中鉢「凄い!さっき送信したばかりなのにもう来た!これは本物だ!」

鈴羽「ふふふ、だから言ったじゃない」

まゆり「はーい♪いま出るのでーす♪」ガチャリ

紅莉栖「すいません、牧瀬紅莉栖というものですが牧瀬章一さんいますか?」

岡部「な!なんだと!」

岡部(俺は確かにラジオ会館で血にまみれた牧瀬紅莉栖を見たはず…!)スタスタ

岡部(幽霊!?いやあれもドッキリだったのか!?このメリケン処女めが!!)ペタペタ

紅莉栖「え!?ちょっと!?いきなり何体を触ってるんですか!」

中鉢「貴様ー!娘に何をするー!」ドガッ

岡部「いてて…だがドクター中鉢、貴様も悪いのだぞ。あんな手の込んだドッキリを仕掛けおってからに…」

天王寺「おい岡部ー!さっきからうるせえぞ!家賃倍にすっぞ!」

紅莉栖「ふーん?これがタイムマシン?見た所ただの電子レンジにしか見えないけど」

中鉢「そうだ、この私の師匠である鈴羽さんがこの研究所の仲間と共に開発したのだ」ドヤァ

紅莉栖「今いち信じられないなあ…メールは確かに三日前に来たけど本当にさっき送ったものなの?」

ダル「それは僕らが証言するお、中鉢博士がメールを送ったのはついさっきだお」

まゆり「あれーオカリン?TVが壊れちゃったよー?」ザーザー

岡部「何ぃ?ミスターブラウンめ、中古品を掴ませおったな。今交換してくる」ヨイショット

ブラウン管工房前

岡部「おーいミスターブラウン!テレビが壊れた!交換を…」

若鈴羽「おっはー♪」

岡部「…貴様は見ない顔だな…いや?どこかで見たような…?」

天王寺「新しく入ったバイトだ、名前は」

若鈴羽「阿万音鈴羽!」

天王寺「齢は」

若鈴羽「十八!」

天王寺「志望動機は」

若鈴羽「ブラウン管を愛してるから!」

天王寺「採用」

岡部(…あの初老女性と同じ名前ではないか…よく見れば顔もそっくりだ…)

岡部(どういう事だ…親子?いや、親子で同じ名前なぞつけるはずはない…)

岡部「バイトよ…貴様は上にいる橋田鈴羽とどういう関係だ…?」

若鈴羽「橋田鈴羽?誰それ?」

天王寺「なんだ岡部、ひょっとして鈴さん来てるのか?」

岡部「ミスターブラウンは知っているのか?」

天王寺「ああ、昔俺んちが火事になっちまったとき世話になってな。ちょっと挨拶してくらあ」カンカンカン

岡部「頭がこんがらがってきた…」

2010年7月29日

メイクイーンニャンニャン

ダル「世界がヤバい!僕もヤバい!」

フェイリス「あれ?凶真なんだか元気ないニャ」

岡部「うむ…実は最近疲れているのだ…そろそろマッドサイエンティストの座を誰かに譲り渡そうかと…」

フェイリス「ニャニャ!?凶真がそんなことを言うだなんて異常事態なのニャ!」

ダル「…そういえばフェイリスたんって本名秋葉留美穂っていうのかお?」オムライスモグモグ

フェイリス「ニャ!まゆしぃから聞いたのかニャ!?秘密だニャって言ったのに!」

ダル「いや、鈴羽さんっていうタイムトラベラーから聞いたんだお」モグモグ

フェイリス「タイムトラベラー?そういえばパパの友達に鈴羽さんっていう人がいたような気がするニャ」

岡部「おかしなことにダルの娘だとか言っておった、このHENTAIに娘ができるわけなかろう」

ダル「そろそろ切れていい?僕?」

フェイリス「タイムトラベラーかニャ、たしかパパはその鈴羽さんに言われて乗らなかった飛行機が墜落したことがあるんだニャ」

岡部「奇跡的な話だな、しかしタイムトラベルなどあるはずがない」

ダル「…DNA鑑定までしたじゃん。なにとぼけてんの?」

岡部「え?」

ダル「え?」

ダル「何?なんで記憶がないのオカリン?マジ心配だぜ」

フェイリス「凶真、良かったら奥の部屋でゆっくり休むかニャ?」

岡部「あ…いや大丈夫だ…金はここに置いておく」チャリン

ダル「って、全然足りない件について」モグモグ

岡部(…どういうことなのだ)フラフラ

フェイリス「それでダルニャンの娘さんてどんな感じなんだニャ?」

ダル「もう五十代だけどかなりの美人さんだお!ひょっとしたらフェイリスたんとの子供かもしれないお!」

フェイリス「え…やめて…マジやめて」

ダル「冗談だお…素に戻らないで欲しいお…」

柳林神社

るか子「じゅういち…じゅうに…じゅうさん…」ブンッブンッ

岡部「精が出るなるか子よ」

るか子「あ…おか…凶真さん!///」

岡部「妖刀五月雨での鍛錬は欠かしていないようだな」

るか子「はい!早く僕も…凶真さんの弟子として一人前になりたいですから!///」

岡部(相変わらず美少女だな…だが男だ)

るか子「でも今日はなんだか元気ないようですね?どうかしたんですか?」

岡部「フ…ファーハハハ!何を言う!この狂気のムァッドサイエンティスト、鳳凰院凶真が意気消沈なぞする訳ないではないか!」

るか子「やっぱりその方が凶真さんらしいですよ///」

岡部「では俺はこれからラボに向かわねばならん、ではな、エル・プサイ…」

るか子「コンガリィ!」

岡部「コングルゥだ、ではな、るか子」シュタッ

るか子「…相変わらず素敵だな凶真さんは…一度でいいからデートがしたいな…///」

ラボ

ダル「おお、お帰りオカリン」

岡部「お前だけか?まゆりはどうした?」

ダル「なんか鈴羽氏と牧瀬親子と親睦を深めるためにお食事会らしいお」

岡部「お前は呼ばれなかったのか?」

ダル「僕はさっきメイクイーンでオムライス食ったからね…それより@ちゃんねるが祭りになってるお」

岡部「祭りか?どんな祭りだ?」

ダル「なんか、ジョン・タイターとかいう2036年から来たタイムトラベラーが降臨したらしいお」

岡部「ジョン・タイター!?またか!?しかも日本の@ちゃんねるに!?」

ダル「また…?何の事いってるんだお?」

岡部「…?ジョン・タイターは2000年ごろアメリカの掲示板に現れたではないか!」

ダル「いや初耳だぜそれ、それとこのジョン・タイターってひょっとして鈴羽氏が言っていた若かりし日の鈴羽氏じゃないかお?」

岡部「…お前は何を言っておるのだ」

ダル「だから、あの人工衛星に乗ってた18歳の鈴羽氏だお。ブラウン管工房でバイトをしている女の子だお」

岡部「ファッ!?」

岡部(…全く訳が分からんことを…ダルはついに二次元と三次元の区別がつかなくなってしまったのか?)

岡部(…しかしそれなら俺にも責任はあるかもしれん…まゆりの心を癒すために鳳凰院凶真をずっと演じてきた訳だからな…)

岡部(…すまないマイフェイバリットライトアームよ…せめて話には乗ってやるか…)

ダル「18歳の鈴羽氏は僕も遠目で見ただけだけど世界一可愛かったお!人生まだまだ捨てたもんじゃないお!」ハァハァ

岡部「そ…そうか、そりゃ良かったなダル…」

ダル「しかし僕の嫁さんってどんな人なのか詳細が気になるお!あんな可愛い娘ができるのならきっと嫁さんも美人に違いないお!」ハァハァ

岡部(ダル…すまない…すまない…)ウルウル

岡部「ところでダルよ、さっきから部屋の隅にあるその機械は何だ?見た事がないが」

ダル「あれ?オカリンやっぱり頭でも打ったのかお?これはIBN5100っていう1970年代のコンピューターだお」

岡部「1970年代のコンピューター?それが何の役に立つというのだ?」

ダル「SERNにハッキングを仕掛けるんだお、えっと…今やってるお…」カチャカチャッターン

岡部「SERNか…聞いたことあるようなないような…」

ダル「ん?なんか英語のファイルが出てきたお…ゼリーマンズレポート?開いてみるお…」カチャカチャ

ダル「うわ…グロ画像開いちゃったお…こんな写真を機密ファイルにしとくなんて性格が悪いお」

岡部「なんだそれは?作り物か?」

ダル「僕はコンピューター用語以外の英語は読めないお」

岡部「ううむ…俺も英語は読めんぞ」

ダル「仕方ないから明日鈴羽氏に読んでもらうお」

岡部「あのナイスマダァーム英語が読めるのか」

ダル「一応学者さんらしいお!流石僕の娘だお!」キリッ

岡部「ダルよ…二次元女性を『俺の嫁』というのは聞いたことがあるが初老女性を『俺の娘』というのは聞いたことがないぞ?」

ダル「だってDNA鑑定をしたのオカリンじゃないかお?オカリン、昨日から言ってることがおかしいお!」

岡部「え?」

2010年7月30日

ラボ

ダル「じゃあ次のファイルを開くお」カチカチ

鈴羽「くっ…!SERNめ、この時代からこんな卑劣なことを…!」

紅莉栖「本当にSERNがこんな事してたなんてねぇ…昨日鈴羽さんに話して貰ったけど本当だったのね」

岡部「クリスティーナ、なぜ貴様がこのラボにいる」

紅莉栖「私はクリスティーナじゃないわよ、昨日の食事会で鈴羽さんに全部教えられたのよ。あなたも聞いてるんでしょ?」

ダル「うっはー!天才美少女が僕の背後に!もっと吐息を吹きかけて欲しいお!」

紅莉栖「黙れHENTAI!鈴羽さんの父親じゃなかったらぶっとばしてるところよ!」

ダル「むしろご褒美です!」ハァハァ

まゆり「まゆしぃは本来死ぬところを鈴さんに助けてもらうのです!」ニコニコ

紅莉栖「まあパパと和解できたし…良かったらあなた達の仲間になってやっても良いわよ」

岡部「ずいぶんと上から目線だな、あいにくだがこの鳳凰院凶真、今はそんな気分ではない」

紅莉栖「え…鳳凰院凶真…!?あの…?」

岡部「…あの?(なんだ?こんなに驚くなんて)」

鈴羽「なんだよつれないなあ、キミたちネット上ではあんなに仲良かったじゃない」

岡部「…そういえば俺はネット上では真名を使ってるな。クリスティーナよ、貴様@ちゃんねらーなのか?」

紅莉栖「わー!わー!言わないで!お願い!」

鈴羽「素直になったら良いのに、この娘はね、物理板で有名な栗悟飯とカメハメ波さんだよ」クスクス

紅莉栖「」

岡部「なにぃ!貴様女だったのか!?」

鈴羽「思えばアタシも丸くなったもんだねー、昔は岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖が仲良くやってるのを見ると胸がムカムカしたもんだけど」

鈴羽「今から思えばあれがアタシの初恋だったのよねー、あらごめんなさい、年甲斐もなく ///」ウフフ

紅莉栖「」

岡部「フ…ファーハハハ!では光栄に思うがよい栗悟飯とカメハメ波よ!貴様をこの鳳凰院凶真の助手にしてやろう!」

紅莉栖「」

岡部「今日から貴様はラボメンナンバー004だ!助手として存分にラボのために尽くすのだぞ!ファーハハハ!」

紅莉栖「」

ダル「なんだかすっげえ複雑な気分」

2010年7月31日

秋葉原 路上

岡部「ううむ…皆がおかしいのか?俺がおかしいのか?いやこれはきっと暑さのせいだ…」

萌郁「…」カシャリ

岡部「何をしてるのだそこの女性よ」

萌郁「…これは私の記憶…世界との繋がりの証明…」ピッピッ

岡部「おい!写真を消せ!その指捌きはなんなのだ!指圧師か何かなのか?」

萌郁「…この機械…IBN5100というコンピューターを…探しているの…」スッ

岡部「ああこれならうちのラボにあるぞ」

萌郁「!?」

萌郁「…あなたのラボに案内して…!なんでもするから…!」

岡部「待つのだ閃光の指圧師よ、ラボに部外者を上げる訳にはぁー行かない!」

萌郁「そんな…FBの指示をようやく果たせると思ったのに…」グスッ

岡部「(FB?)では閃光の指圧師よ、ラボメンになるがよい、今日から貴様はラボメンナンバー005だ!」

萌郁「…よくわからないけど…よろしく」

岡部(すんなり受け入れられた…)

ラボ

まゆり「あれー?その女の人誰ー?」

岡部「ああ、IBN5100を見てみたいと言うのでな…ラボメンにしてやった」

萌郁「…よろしく…お願いします…」

鈴羽「桐生萌郁…!!」ギリリ

ダル「鈴羽氏、顔が怖いお」

鈴羽「ああごめん、ちょっと昔のこと思い出しちゃって…って、父さんたちには未来か」

まゆり「まったくオカリンはモテモテさんだねー」

ピリリリリ

岡部「ん?指圧師、メールか?」

萌郁「…三通に分けられてる…IBN5100は柳原神社倉庫…?」

岡部「どういうことだ?目の前にあるではないか?」

鈴羽「うーん…あれがこれでこうなって…どうやら世界線がかなり混線してるようだねー」

ダル「ほんとややこしいお!タイムマシン開発したやつマジファック!」

鈴羽「開発したの父さんだよ」

ダル「フヒヒ、そうでしたサーセン」

岡部(タイムマシン…?こいつらは本当に何を言っているのだ?)

2010年8月1日

柳原神社

るか子「あ…おか、凶真さん!」

岡部「るか子、今日はもう素振りはしたのか?」

るか子「はい!あれ?凶真さんなんだか元気ないですね?」

岡部「ああ、ラボメンの皆がタイムマシンごっこなぞ始めおってな」ドクペゴクゴク

るか子「タイムマシンごっこかあ…楽しそうですね…ラボメンの皆さんはいつも仲が良くて羨ましいです」

岡部「む?なんだるか子、ラボメンに入りたいのか?」ゴクゴク

るか子「え…そりゃ入れたらいいなとはいつも思ってますけど…僕は凶真さんの弟子ですから…///」

岡部「別に入りたいなら二の足を踏むことはない、この鳳凰院凶真、るか子ならばいつでも歓迎するぞ」ゴクゴク

るか子「え…嬉しいです!僕…もっともっと凶真さんのお役に立てるように頑張ります!///」

岡部(あれ…こいつこんなに可愛かったか?…だが男だ)

るか子「もしかしたらそのうち…そのうち…お嫁さんに…!///」

岡部「(嫁?)う、うむ。今日からお前はラボメンナンバー006だ、ますますの活躍を期待してるぞ」スクッ

るか子「そして…そして元気な赤ちゃんを産んで…///」ポワァ

岡部(何だか今日のるか子は色っぽかったな…だが男だ)スタスタ

2010年8月2日

メイクイーンニャンニャン 

フェイリス「凶真!ダルニャン!タイムマシン製作は順調かニャ?」

ダル「ふっふっふ!こないだは言えなかったけど実はもう既に完成してるんだお!主に僕の手で!」キリッ

フェイリス「そうかニャ♪それで世間に発表はいつにするニャ?パパはそういうの大好きだから一度見せて欲しいニャ!」

ダル「うん…それなんだけど、発表はできないんだお…もし発表しようとしたら僕らは闇の機関に拉致されディストピアが形成されるらしいお…」

フェイリス「ニャニャ!それは残念ニャ!もし機関のエージェントが襲ってきたらフェイリスが返り討ちにしてやるのにニャ!」シュビッ

岡部(…フェイリスもノリノリだな…仕方ない)

岡部「ふむ、ではフェイリス。貴様をラボメンナンバー007に任命してやろう!これから鳳凰院凶真の下、世界の支配構造を共に変えようではないか!」ピシッ

フェイリス「がってんニャ♪」

ブラウン管工房前

若鈴羽「ふんふーん♪」バイクキュッキュッ

岡部「うむ?貴様は阿万音の方の鈴羽ではないか。バイトはいいのか?」

若鈴羽「ああ君は、岡部倫太郎だっけ?店長は今用事があるので出かけているよ」

岡部「さぼり…というわけか、バイト代は満足に出ているのか?あのタコ坊主から?」

若鈴羽「まあアタシの本職は誇り高き戦士だからね、バイトは食費を稼ぐ手段だよ」

岡部(こいつも残念な娘なのか…)

若鈴羽「それにね、アタシがこの街に来たのは単なる我侭なんだ。本当の目的地はもっと遠くにあるんだ」

岡部「う、うむではバイト戦士よ、貴様は何のためにこの秋葉原に来たのだ?」

若鈴羽「…それはね、この街のどこかに父さんがいるんだ。一度も会ったことないけど、アタシは父さんを探すためにこの街に来たんだ」

岡部(…そういえばダルの奴がこいつを娘だとかほざいておったな…)

若鈴羽「ねえ岡部倫太郎、アタシ父さんに会えると思うかな?」

岡部「…ああそうだな、どんなに離れていても…お互いに顔を知らなくても…強く思いあっていれば会えるさ…必ずな…」

若鈴羽「どんな人なのかなー…母さんによるとアタシと髪質がそっくりらしいけど…アタシの夢の中ではいつも優しく笑ってるんだ…」

岡部「ふむ、もしかしたら意外に近くにいるかもしれんぞバイト戦士よ?そういう話はよく聞く」

若鈴羽「だといーんだけどねー、アタシは父さんの願い…思い…絶対叶えたいからさ…」

ダル「鈴羽あ…!!」ウルウル

岡部「ぬわっ!ダル!いつからそこにいたのだ!?」

若鈴羽「あれ?キミは確か橋田…至?どうしたの?泣いちゃって」

ダル「僕だお!僕がバレル…タイターなんだお!そんな思いをさせてきてすまないお!」

若鈴羽「え…!?何で父さんのコードネームを!?誰から聞いたの?…まさか!!」

ダル「そうだお!1975年に戻った鈴羽から聞いたんだお!ずっと寂しい思いをさせてごめんだお!」ウルウル

若鈴羽「嘘…こんなに早く会えるなんて…!父さん!アタシ来たよ…!父さんの作ったタイムマシンに乗って来たよ…!」ウルウル

ダル「ごめんだお鈴羽…僕結婚したら絶対家族サービスを最優先させるお…」ウルウル

岡部(…ダルが若い女と抱き合ってる…だと!?)

岡部(…こうなりゃヤケだ、とことんまでつきあってやるか)

岡部「フ…フゥーハハハ!ではバイト戦士よ!貴様をラボメンナンバー008に任命する!親子で仲良くラボを使うと良い!」

若鈴羽「え?良いの?」

岡部「うむ、どうせ父親を捜しあてた後のことなぞ考えてなかったのだろう?ゆっくりしていくと良い」

若鈴羽「そうだね…どうせタイムマシンだから日時とか関係ないし…ねえ父さん!自由な時代の秋葉原を案内してよ!」ニッコリ

ダル「オーキードーキー!可愛い娘の頼みを断る訳にはいかないだろjk!」

岡部(これは…ダルにもようやく春が来たという事か…?何か釈然としないが)

2010年8月3日

ラボ

紅莉栖「ふんふん…これがこうなって…どうやらマイクロブラックホールが発生する仕組みになってるらしいわね…」カチャカチャ

岡部「助手よ、貴様がなぜここにいる」

紅莉栖「橋田が今日は親子水入らずで秋葉原観光案内をしているからね…鈴羽さんにタイムマシンの解析を頼まれたのよ…」カチャカチャ

岡部(なんだかどんどん話が大きくなっているな…)

まゆり「まゆしぃはコスプレづくり頑張るのです」チクチク

ドア(コンコン)

まゆり「はーい、今でるのでーす」ガチャ

るか子「おはよう、まゆりちゃん」ニッコリ

岡部「おやるか子ではないか、その手に持っているスイカは差し入れか?」

るか子「ハイ!あの…それとこちら凶真さんに…!」スッ

岡部「封筒?やけに分厚いな、何が入っておるのだ?」ビリビリ

岡部「な!?なんだこの大金は!100万円近くあるぞ!」

るか子「80万円あります!凶真さんのメールの通りにロトを買ったら…当たっちゃいました!」

まゆり「すごーい!これだけあればじゅーしーから揚げNo.1が何個も買えるのでーす!」

紅莉栖「岡部…ひょっとしてタイムマシンそんなことに使ったの?」

岡部「知らぬ!俺は知らぬぞ!」

岡部「るか子よ…そのメールは俺が出したものではない…だからこの80万円はお前のものだ…」スッ

るか子「そんな訳にはいきません!せっかく僕もラボメンとしてお役に立てると思ったんですから!///」

岡部「しかしな…理由のない大金を受け取る訳にはいかん…80万円はお前が好きに使うといい」

るか子「じゃ…じゃあ僕…凶真さんとデートがしたいです!///」

岡部「で…デート!?」

紅莉栖「なんだあんた、彼女いたの?」

岡部「いや違う!るか子は男だ!」

るか子「ひ…ひどいです凶真さん…確かに僕は男っぽくて胸も無いけど…」ウルウル

まゆり「オカリン?まゆしぃはがっかりなのです!謝るのです!」

岡部「え…?」

紅莉栖「で、結局どっちなのよ?」

まゆり「るか君は正真正銘女の子なのです!」

紅莉栖「まあこんな可愛い子が男の子なわけないわよね」

岡部(どういうことなのだ…)

岡部「ふ、ふむすまなかったなるか子よ、冗談とはいえすこしきつかった。その代わり最高のデェートプランを提供してやるぞ!フゥーハハハハ!」

るか子「はい!楽しみにしてます!///」ニッコリ

2010年8月4日

ラボ

若鈴羽「へー、それで大検を取って大学に入ったんだ、アタシが学者になるなんてねー」

鈴羽「そうよ、タイムマシンをどうしても開発したくてね…そこで章一くんと幸高くんに出会ったの」

若鈴羽「気になる男の人とかいた?」

鈴羽「研究が忙しかったからね…そんな暇なかったわよ。ねえ、父さんのタイムマシンを発見した時のこと覚えてる?」

若鈴羽「そりゃもちろん!ついこないだの事だもん!あの時は嬉しかったなー!」

鈴羽「アタシもあの時のことは今でも心に焼き付いて離れないわ…ふふふ、なんだか若返ったみたい」クスクス

岡部(異様な光景だな…)ドクペゴクゴク

2010年 8月5日

ラボ

るか子「凶真さん♪デートプラン一緒に考えましょう♪///」

岡部「う、うむ…ではせっかく80万円もあるのだ、最高級レストランでも…」

るか子「本当は凶真さんとならどこでもいいんですけど…凶真さんがそう言うなら…///」

岡部(…まさか本当に…るか子は女だったのか…?俺が鳳凰院凶真の演技をしてたように…るか子も男の演技を…?)

岡部(…しかし何の為に…それならまゆりもずっとグルだったということになるぞ…)

岡部(…まさかまゆりもるか子も…俺の厨二病演技にずっと付き合ってくれてて…キャラを演じてくれてた訳か…?)

岡部(…もしそうなら…まゆりも…天然を演じ続けて…俺は…いい仲間を持った…!)ウルウル

るか子「凶真さん?泣いてるんですか?」

岡部「フ…フゥーハハハハ!ではこれから俺とるか子のデェートプラン!オペレーション・フノスの作戦立案を開始する!」シュピッ

るか子「ハイ♪///」

2010年 8月6日

ラボ

フェイリス「凶真ー!遊びに来たニャー♪」ガチャッ

岡部「うむフェイリス、ラボにようこそ」

ダル「フェイリスたんがとうとうこのラボにキタ――!」

フェイリス「それでタイムマシンってどれなのニャ?」

紅莉栖「これよ、見た所ただの電子レンジだけど」

フェイリス「ニャニャ?この別嬪さんは誰なのニャ?」

紅莉栖「ああ、私は牧瀬紅莉栖っていうの。よろしく」

フェイリス「そうかニャ、ん?牧瀬紅莉栖…どっかで聞いたような気がするニャ?」

フェイリス「あー!思い出したニャ!ひょっとしてクーニャンかニャ?」

紅莉栖「え…クーニャン…あっ!ひょっとしてるみちゃん!?」

フェイリス「そうだニャそうだニャ!秋葉家の長女だニャ!うわー!こんな所で再会するなんて運命に違いないのニャ!」ダキッ

紅莉栖「るみちゃん…!懐かしいなあ…私が日本にいた時の唯一の友達だったもの!」ギュッ

ダル「百合ktkr―――――!!」ハァハァ

岡部「貴様ら知り合いか?」

紅莉栖「うん、パパ同士が友達でね。その縁でよく一緒に遊んでいたの」ニッコリ

フェイリス「ねえクーニャン!また昔みたいに二人で遊ぶニャ!フェイリスが東京中を案内してあげるのニャ!」

紅莉栖「え…嬉しいな、私アメリカでは友達いなかったから…」

フェイリス「思い出なんかこれからつくればいいのニャ!アメリカの話とか色々聞かせて欲しいのニャ!」

ダル「僭越ながら僕もその集いに参加して…」キリッ

紅・フェイ「「自重(しろ)」するニャ」

ダル「三次元に希望を持っていた時期が僕にもありました」

ダル「まあいいお!僕には世界一可愛い娘がいるんだお!それにしてもまだ見ぬ阿万音氏ってどんな女性なのか気になるお」ハアハア

ピリリリリリ

紅莉栖「はいもしもし?ああパパ?どうしたの?」スチャ

紅莉栖「え?鈴羽さんが重要な話が?わかった、今から向かうわね」スチャ

紅莉栖「ごめんねるみちゃん、ちょっと急な用事が入っちゃった。東京観光はまた今度にしましょ」

フェイリス「わかったニャ、あと本名は少し照れるからフェイリスって呼んで欲しいのニャ」

紅莉栖「わかったわ、じゃあねフェイリス」ニコニコ

岡部(クリスティーナがこんな顔をするとはな…)

2010年8月7日

秋葉邸

岡部「こ…これがフェイリスの家だと…?」

フェイリス「そうだニャ!フェイリスの家は秋葉原の地主さんだったんだニャ!」

紅莉栖「へー、こんなところに引っ越したんだ」

ダル「まさにフェイリスたんは神!そのファンである僕も神!」ワクテカ

まゆり「すごーい!アキバがあんなにちっちゃいー!」

黒木「お嬢様、旦那様が参られました」カチャ

幸高「留美穂、その方たちがお友達かい?」

ダル「お父さん!わたくしフェイリスたんと真剣なお付き合いをさせていただいている橋田至と申しまして…」キリッ

フェイリス「嘘を言うニャ!」ガツン!

ダル「有難うございます!」グフッ!

幸高「君が章一の娘の紅莉栖ちゃんか、大きくなったね」ニコニコ

紅莉栖「おじ様もお元気そうで、パパも相変わらず元気ですよ」ニコニコ

幸高「それで章一から聞いたのだが、ついにタイムマシンの開発に成功したとか」

紅莉栖「ええ、今はとりあえず若い鈴羽さんを無事1975年に送らなきゃいけないので色々調整中です」

岡部(こんな大人までタイムマシンごっこに巻き込んで…まったくこいつらは何を考えているのだ…)

幸高「それで将来世界を牛耳る機関だけどSERNとか言ったね?黒木に調べさせてみるよ」

紅莉栖「ありがとうございます!ぜひ一緒にディストピアの構築を阻止しましょう!」

岡部(ひょっとして俺も周りからはこう見られてたのか…なんだか急に恥ずかしくなってきた)

2010年8月8日

秋葉原路上

るか子「デート♪デート♪凶真さんとデート♪///」ルンルン

岡部(そんなに嬉しそうな顔をして…ひょっとしてるか子はずっとこの俺に惚れてたのか?)

岡部(…だとすれば…こやつは男だという演技をしていたためにずっと気持ちを言い出せなかったのか…?)

岡部(…俺が鳳凰院凶真だという演技をしてたせいで…すまなかったな…るか子)

るか子「あれ?おか…凶真さん?どうしたんですか?」

岡部「るか子よ…お前は鳳凰院凶真が好きなのか?それとも岡部倫太郎が好きなのか?」

るか子「え…僕はそりゃ鳳凰院凶真さんを尊敬してますけど…!ありのままの岡部さんも好きです…!///」

岡部「そうか…そう言ってくれるとこちらも嬉しいな」

るか子「い…言っちゃった…!///」

岡部「今度…ラボメンの皆でプールか海にでも一緒に行かないか?」

るか子「はい!可愛い水着買って行きます!ロトのお金がまだありますので…僕に出させてください!///」

岡部(ううむ…どうやら本当に女だったらしいな…しかしそしたら急に意識してきた…)

ブーブー

岡部「うむ?メールか?」スチャ

るか子「誰からですか?」

岡部「いや?差出人不明だ…なんだこの赤ゼリーは?」

るか子「多分悪戯メールですよ」

岡部「…まったく悪質だな」

2010年8月9日

ラボ

若鈴羽「いえーい!かんぱーい!」カチャン

ダル「乾杯だお!」カチャン

フェイリス「凶真、凶真も沢山食べるのニャ!よそってあげるのニャ!」イソイソ

岡部「ああすまないフェイリス」

若鈴羽「へへっ、ピーザもーらいっ♪」パクパク

紅莉栖「あれ橋田、今日はタイムマシンオフ会じゃなかったの?」クチャクチャ

ダル「ああ、諸事情あって参加はしなかったお」パクパク

紅莉栖「それで妙齢の方の鈴羽さんはどうしたの?」クチャクチャ

ダル「ああ、なんだかラジオ会館に避雷針を付けるとかこないだから言ってたお」パクパク

るか子「みなさーん♪シチューができましたよー♪」

岡部「おおすまない、るか子はきっと良妻になるな」

るか子「え…それって…お嫁さん?///」

まゆり「えへへ、じゅーしーから揚げちゃん美味しいのです」ムシャムシャ

萌郁「…」モクモク

ピカッ!ザザァァー

フェイリス「ニャッ!突然の雷雨ニャ!あんなに晴れていたのにニャ!」

ピカッ ドカーン!

るか子「ひっ!岡部さん怖いです!」ギュッ

岡部「あ…ああ大丈夫だるか子、ここは建物の中だからな」

岡部(う…ううむ、やはり女と分かってから妙に意識してしまうな)

若鈴羽「……」ムカムカ

ダル「どしたん鈴羽?」

若鈴羽「え…いや父さん、何でもないよ…」

2010年8月10日

ブラウン管工房前

若鈴羽「ふんふーん♪」バイクキュッキュッ

岡部「精が出るなバイト戦士よ」

若鈴羽「ああ岡部倫太郎、おはよう///」

岡部(…なぜこいつも顔を赤らめているのだ)

若鈴羽「ねえ岡部倫太郎…キミも聞いてるんだろ…?未来ではSERNがディストピアを構築してるってことに」

岡部「う、うむ!この鳳凰院凶真!機関とは日々熾烈な戦いを繰り広げておる!フゥーハハハハ!」

若鈴羽「うん…うまく言い表せないけど…アタシはずっとずっと…自由を得るために闘ってきたキミに憧れてたんだ…///」

岡部(なんだか疲れてきたな…)

若鈴羽「あはは!何言ってるんだろうねアタシ!ごめん忘れて!///」アセアセ

鈴羽「だめよ、そんな事言ってたら一生後悔するわよ?」

岡部「おおナイスマダァーム、来てたのか」

若鈴羽「あ…未来のアタシ…でも…なかなか踏ん切りがつかなくってさ…///」

鈴羽「迷ったら攻める!それがアタシのモットーでしょ?ほら、勇気出しなさい」ニッコリ

若鈴羽「…そうだね!岡部倫太郎!アタシと一緒にサイクリングに行こう!」グッ

岡部「それくらいなら構わぬぞ」

若鈴羽「やっぱり言って良かったよ!///」ニッコリ

2010年 8月11日

ラボ

岡部「いてて…完全に筋肉痛だ…」

紅莉栖「岡部、ラジオ会館に行くわよ」

岡部「む?何故だ?それにあそこは立ち入り禁止ではないのか?」

紅莉栖「なんかタイムマシンがやっぱり落雷を受けて壊れちゃったんだって、フェイリスのお父様が手配してくれてラジオ会館には入れるようにしてくれたわ」

岡部(…タイムマシンごっこもここまでくるとあっぱれと言うべきか…)

紅莉栖「橋田なんか朝から修理してるのよ?ほら早く来る!」

岡部「わ、わかった…」

岡部(こやつ…天才科学者と聞いていたがノリノリだな…いや、中鉢のドッキリに協力していたあたり元々そういうタイプの人間なのか…)

紅莉栖「みんなお疲れ、飲み物買って来たわよ」ユサッ

中鉢「おおすまない紅莉栖、ではみんな休憩しようか」アセフキフキ

ダル「えー、午後の紅茶?ここはキンキンに冷えたダイエットコーラだろJK?」

鈴羽「まあまあ父さん、紅茶もなかなか美味しいもんだよ?」

若鈴羽「ふふっ、何か変な感じ、アタシ達親子が牧瀬親子と仲良くタイムマシンを直してるなんて」

岡部(こいつら…タイムマシンごっこのためにこのような事までして…やはり金持ちの考えることはスケールが違うな…)

若鈴羽「ねえ岡部倫太郎…昨日は有難うね…アタシやっぱりこの時代に寄り道して良かったよ…」

岡部「そうか…もし別れが必然なら…思い出を作ったことも後悔してはいないか?」

若鈴羽「うん…この時代に来て、父さんに会えて…キミにラボメンにしてもらえて…みんなと仲良くなって…すぐ別れちゃうのはちょっと寂しいけどね」

岡部「何を言っている、お前の未来はいま目の前であんなに幸せそうにしてるではないか」

若鈴羽「う…うん!そうだね!ねえ岡部倫太郎、未来は変わるかな…!?」

岡部「ああ、必ず変える…今みたいな自由な世界に…変えてやる」

若鈴羽「うん!アタシにとってはまた何十年も先になるけど…見届けてみせるよ!」

岡部「いくつになってもお前はお前だ、いつでも気兼ねなく来るが良い」シュバッ

岡部(ふふふ…決まった!)ドヤァ

2010年8月12日

ラボ

紅莉栖「えーと…これが…ここで…こうなって…」カチャカチャ

岡部「クリスティーナよ、お前は何を作っておるのだ」ドクペゴクゴク

紅莉栖「だから私はクリスティーナでも助手でもないと…これはね、人間の記憶をブラックホールで情報圧縮してメールに乗せる機械よ」カチャカチャ

岡部(天才科学者が本気を出すとここまで厨二病になれるのか…)

紅莉栖「鈴羽さんに頼まれて作ってるのよ、ラウンダーっていう機関の実行部隊が襲ってくるかもしれないからね」カチャカチャ

岡部「う…うむ、期待してるぞ助手よ…(凄い妄想力だな…侮れん)」

紅莉栖「助手って言うな!まったく…あなたのためにやってるっていうのに…」カチャカチャ

岡部「む?それはどういう事だ?」

紅莉栖「そ…それは…なんでもないわよ…」カチャカチャ

岡部(この妄想HENTAI処女、いまだに良くわからんな)

2010年8月13日

ラボ

紅莉栖「とうとう完成したわ!タイムリープマシンよ!」キリッ

岡部「どうやって使うのだ?」

紅莉栖「このヘッドフォンを被ってPCで環境設定をしてエンターキーを押せば意識ごと過去に跳ぶわ!」ニコニコ

岡部「そ…そうか、そりゃ凄いな」

ブーブースチャ

岡部「俺だ、…ん?なんだダルか?どうした?」

ダル『オカリンオカリン、タイムマシンの修理が済んだお、ラジオ会館に来て欲しいお』

岡部「わ…わかった、クリスティーナも先ほどタイムリープマスィーンを完成させたところなのだ、すぐそっちに向かう」

岡部(このタイムマシンごっこはいつまで続くのだ…)

ラジオ会館

岡部「待たせたな」シュタッ

ダル「オカリン遅いお!待ちくたびれたお!」

紅莉栖「タイムリープマシン完成したわよ」

まゆり「とぅっとぅるー♪鈴ちゃんの旅立ちを見送りにまゆしぃも来たのです!」

鈴羽「じゃあね、若いころのアタシ、これからキミには辛いことも悲しいこともたくさんあるけど嬉しいこともいっぱいあるんだ、頑張るんだよ」ダキッ

若鈴羽「うふふ、説得力が違うね、アタシ絶対IBN5100を手に入れて見せるからね」ギュッ

幸高「鈴羽さん、若いころの私に会ったらよろしくお願いします」

中鉢「若いころの鈴羽さんに会えるなんてこの研究を続けていて良かった、昔の私にもよろしく」

若鈴羽「ねえ父さん、アタシ頑張るから…頑張るから…見ててね」

ダル「うん…見てる…絶対、絶対見てる…」

若鈴羽「じゃあそろそろ行くよ…1975年に」

鈴羽「待って、岡部倫太郎に何か言いたいことがあるんじゃないの?」ニコッ

若鈴羽「え…それは///」

岡部「なんだバイト戦士よ、何かあるのか?」

若鈴羽「えっと…ここじゃみんなの目があるから…向こうでいい?///」

岡部「あ…ああ…」

ラジオ会館 階段

岡部「それで話とはなんだ」

若鈴羽「ええと…これなんだけど…」スッ

岡部「何だこれは?見た所バッジみたいだが」

若鈴羽「これはね…父さんの形見だったんだけど…キミにあげる…」

岡部「そんな大事なものを…いいのか?」

若鈴羽「うん…アタシはもうそれ以上のものをキミたちに貰ったから…アタシがこの時代にいた証明として…キミに持っていて欲しい」

岡部(よく見てみると中々デザインが秀逸だな…)

若鈴羽「貰って…くれるかな?」

岡部「わかった、必ず大切にする」

岡部(コピーしてラボメンバッジにでもするか…)

若鈴羽「それでね…もう一つあげたいものがあるんだ…目、瞑ってくれる?」

岡部「こうか?」ツムリッ

チュッ

岡部(口づけをされただと…!)

若鈴羽「えへへ、ごめんね岡部倫太郎!じゃあバイバーイ!///」シュタッ

岡部(ダルには…言えんな…)ボーゼン

  ( ^)   地面か…
  (  ) ̄
(  | |  )


  _(^o^)  フンッ!
    ( )|
  (  | |  )

       ( ^o)  うわっ!
      ̄(  )
   (   //  )

             (o^ )  なんだこれ!熱っ!
            (  )ヽ
             | | 

..三  \ \  V  /   (o^ ) 三 マグマだー♪
 三  \ \  V  / (  )ヽ 三
三   \ \  |  /  / /   三


三  ( ^o) \  V // / /  三  マグマだー♪
 三/( ) \  V / (o^/   三
三   ヽヽ  \ |  /(  /  三

..三/( )  \  V  /    (o^ ) 三 
 三  ヽヽ^o) \ V   /  (  )ヽ 三
三    \  )\ | (o^/  / /   三

岡部(ダルに春が来たと思ったら…バイト戦士が好きだったのは俺だったのか?)

岡部(ううむ…これはいろんな意味で誰にも言えんぞ…)ボーゼン

ゾロゾロ

紅莉栖「岡部、何そんな所に突っ立ってんの?グズグズしてる間に鈴羽さん1975年に飛んじゃったわよ?」スタスタ

中鉢「いやあタイムマシンが作動するときあんなに光輝くとはな!まさにこの世のものとは思えなかった!」ニコニコ

幸高「若かりし日の鈴羽さんを見ていたら昔を思い出しました、また今度三人で一緒に語り明かしたいものですね」ニコニコ

ダル「鈴羽…僕頑張るからな…絶対頑張るからな…」ブツブツ

まゆり「あれー?オカリンどうしたのー?」

鈴羽「ねえ岡部倫太郎?キスはどうだった?アタシのファーストキスだったんだから」ヒソヒソ

岡部「な、ナイスマダァーム!見てたのか?」

鈴羽「やだなあ、忘れる訳ないじゃん?」クスクス

中鉢「では紅莉栖、私はこれから幸高と鈴羽さんと一緒に夕食をとることにするが、お前も来るか?」

紅莉栖「いや、私たちは開発評議会をするからラボに戻るわ」

岡部「あ…ああ、そうだな…(まだ終わらんのか…)」

ラボ

岡部「フ…ファーハハハ!ではこれからタイムリープマシンが無事完成されたことを祝って開発評議会を始める!(こうなりゃとことんまで付き合ってやる)」

紅莉栖「橋田、大事な話があるんだからPCの前から離れなさい」

ダル「そう言われてもこれは@ちゃんねらーとしての義務だお…あれ?東京で爆破テロ!?マジかお!?」

岡部「何ぃ!?それは本当か?」

ダル「山手線、総武線、京浜東北線…全部止まってるお!スネークからの情報によるとマジだお!」

まゆり「あれー?まゆしぃの懐中止まっちゃったよー?」

シュタッ!ダダダ!

岡部「何だ貴様ら!神聖なラボに土足で入ってきおってからに!」

紅莉栖「まさか…まさか!ラウンダー!?」

萌郁「タイムマシンは…SERNが回収する」スッ

岡部「貴様は閃光の指圧師!おい!いくら冗談でも限度というものが…!」

パンッ! 

ブスブス

岡部「(か…壁に穴が…!)ほ…本物だと!?」

萌郁「岡部倫太郎…牧瀬紅莉栖…橋田至…あなた達には一緒に来てもらう…」

岡部「き…貴様一体何者なんだ!?」

萌郁「椎名まゆりは…必要ない」スチャ

パァン!

岡部「まぁゆぅぅぅりぃぃぃぃぃぃ!!」

岡部(まゆりの顔が血に…血にまみれて…!)

岡部「嘘だろ…なんだよこれ!なんだよこれぇぇぇぇ!」

ダル「橋田タックル!」ドカッ

萌郁「ぐふっ」バタリ

ダル「オカリン!加湿器を作動させるお!早く!」

岡部「そうか!てやっ!」シュポン

ブシュゥゥゥゥゥ!!

萌郁「…しまった!」

パン!パン!パン!

紅莉栖「岡部!タイムリープマシンを作動させるわ!ヘッドセットを被って!」カチャカチャ

岡部「わかった!一か八かだ!」スチャッ

紅莉栖「あっ!」パァン!

岡部「紅莉栖!ちきしょう!跳べよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

岡部(お…俺は…俺は…うまく時間を跳べたのか?)

岡部(ちくしょう目を開けるのが怖い…時間が止まったかのように周りが静かだ…)

ザワザワザワザワ

岡部(ん?人のざわめきが…無事タイムリープは成功したのか?)チラッ

岡部(俺は…相変わらずPCの前に…ん?PCは紅莉栖とダルが占拠してたはず…)クルッ

フェイリス「ニャニャーン!ドッキリ大成功なのニャー♪」

岡部「な…ん…だ…と…」

紅莉栖「プギャー!!」ケラケラ

るか子「ごめんなさい凶真さん、どうしても僕、断れなくって…」スチャ

フェイリス「ニャニャ!ここまで綺麗に引っかかってくれるとは思わなかったのニャ!」ニコニコ

ダル「ハア…役得すぎるお…桐生氏の抱き心地サイコーだお…」

紅莉栖「こら、さっさと離れんかHENTAI」

岡部「紅莉栖…貴様肩を打ち抜かれたはずでは…?そうだ!まゆりは!?」

まゆり「えへへー♪ドッキリ大成功ですぅ♪ペイント弾って結構ぬるぬるしてベタベタするんだねぇ♪」ムックリ

ダル「まゆ氏まゆ氏、『ぬるぬるしてベタベタする』のところを恥ずかしそうにもう一度」スチャ

紅莉栖「やめんかHENTAI!」ドカッ

ダル「ありがとうございます!」グフッ

天王寺「まったく、岡部がこんな手に引っかかるとはな」ジー

岡部「み…ミスターブラウンまで…ビデオカメラなぞ回しおってからに…」

天王寺「まあそう言うな、俺も苦渋の決断だったんだぜ?壁に火薬仕込むの」

岡部「誰の…誰の企画なのだ…」プルプル

天王寺「ああ、企画・立案・資金提供・配役に至るまで全部鈴さんだ、まあ俺もあの人の頼みは断れねぇからな」

岡部「あぁぁぁのぉぉぉおんんんんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

大檜山ビル 階段

岡部「まったく…見事に引っかかってしまった…」ブツブツ

岡部「東京の爆破事件も全部ダルの自作自演で…あいつ、もっとましなことにエネルギーを注いだらどうなのだ…」

岡部「…鳳凰院凶真の一生の汚点にならなければよいが…ん?あれはミスターブラウンと桐生萌郁?屋上で何を話しているというのだ?」コソコソッ

天王寺「鈴さん…これで…これで良かったんだよな…」

萌郁「岡部くんが椎名まゆりの死を観測するという事実を騙すためには…必要…」

天王寺「そうだな…綯を…あいつを苦しませるわけにはいかねえからな」

萌郁「…あの…FBは…これからは…?」

天王寺「俺か?俺は組織を裏切っちまったんだからな…綯と一緒にどこか外国の地で暮らすさ…秋葉さんから充分過ぎるほどの生活費は貰ったしな」

萌郁「…よ…良かったら…私も連れて行ってくれませんか?///」

天王寺「良いのか?悪いことは言わねえ…一生日陰者の生活だぞ?」

萌郁「いえ…FBのいる所が…私のいる所ですから…///」

岡部(…何か色恋沙汰みたいだな…退散するか)コソコソッ

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