小鞠「夏海、部屋で寝てよー」蛍「まぁまぁ」このみ「そうだ!」 (21)

このみ「小鞠ちゃんは私と蛍ちゃんからお化粧学びたいんだよね?」

小鞠「うん、今日はその為に2人を呼んだんだし」

このみ「じゃあ、なっちゃんを使ってお手本見せちゃおー!」

蛍「えっ、寝てる夏海先輩にお化粧しちゃうんですか?」

このみ「まぁ額に肉書く訳でもないし、なっちゃんもきっと許してくれるよ」

小鞠「ていうか夏海の場合はお化粧されたことすら気付かなそうだけど」

蛍「あはははは…」

このみ「それでは、なっちゃん乙女化計画の始まり始まり~」

─ 15分後 ─

このみ「顔はこんなもんかな」

蛍「自分で手伝っといて言うのも難ですけど、夏海先輩可愛くなりましたよね」

小鞠「そ、そう? 私にはいつもの夏海にしか見えないけど…」ジーッ

このみ「ガン見しながら言うセリフじゃないよ、小鞠ちゃん」

小鞠「私ガン見なんてしてないから!!///」プイ

蛍「ではそろそろこま先輩の方に移りま──」

このみ「次は衣装チェ~ンジ!」

蛍「え~まだやるんですかぁ?」

このみ「だって、顔と服が合ってないんだもん!」

このみ「幸いなっちゃん半袖半ズボンだし、上から着せるだけだからね」

小鞠「なんか脱線してない? これ絶対脱線してるよね?」

このみ「まぁまぁ、私家から適当な服取ってくるよ~」

─ 30分後 ─

このみ「どう? テーマは『大人になりたくて背伸びしちゃう愛され系女子』なんだけど」

蛍「わぁ~夏海先輩ってこういう服も意外と似合うんですね!」

小鞠「……」ポケー

このみ「あらまぁ、辛口の小鞠ちゃんも思わず絶句しちゃったり?」ウフフ

小鞠「ハッ」

小鞠「夏海じゃん! まだ全然夏海じゃん!///」プイ

蛍「そりゃまぁ、夏海先輩は夏海先輩ですけど」

このみ「う~ん、小鞠ちゃんを納得させるにはまだ何か足らないのか…」

蛍「あれ? このみさん、完全に目的変わっちゃってません?」

このみ「あと30分頂戴! きっとなっちゃんを小鞠ちゃんの理想の女の子にしてみせるから!」

蛍「え~っと」

小鞠「出来るもんならやってみなよ! 元が夏海じゃたかが知れてるけどねっ!」

蛍「しぇんぱ~い…」

─ 更に30分後 ─

このみ「蛍ちゃん、どうかな? 軽くストパーかけてみたんだけど」

蛍「凄い…夏海先輩の特徴を残しつつ、大部分を真っ直ぐに!」

このみ「いやぁ、左右のくせ毛は固くてかからなかっただけだよ」

蛍「とにかくこれならこま先輩も納得してくれそうですね」

このみ「うん、自信あるよー。小鞠ちゃんはああ言うけど、なっちゃん素材はいいんだもん!」

蛍「ええ、実を言うと私も夏海先輩を見直しました」

このみ「寝てるだけで評価されるなんていい身分だね」ツン

小鞠「2人共、もう入ってい~い? 30分経ったでしょ?」

このみ「はいはい、どうぞどうぞ~」

小鞠「自分の家なのにどうぞって…」

小鞠「で、夏海はどうなったの? 少しは可愛くな──」ピタッ

小鞠「」

蛍「…小鞠先輩?」

小鞠「嘘、可愛い…」

このみ「よし、勝った!」グッ

蛍「あ、これ勝負だったんですね」

小鞠「……」ジーッ

小鞠「!」ハッ

小鞠「2人共、用が済んだんなら帰っていいよ」

このみ&蛍「?」

このみ「なに言ってるの、小鞠ちゃん?」

蛍「私たち、小鞠先輩にお化粧教える為に来たんですよね?」

小鞠「そうだっけ? じゃ、もういいから」

このみ「ちょっとちょっと、呼び出しといて帰れは無いんじゃない!?」

小鞠「帰れなんて言ってないじゃん! 帰りたいなら帰っていいって言ったの!」

蛍「私は別に帰りたいなんて思ってませんけど」

小鞠「いーや、心の中では帰りたいって思ってるね! 絶対思ってるから!」

小鞠「とにかく夏海が起きたら困るし2人共早く帰ってってば!!」

小鞠「あっ」

このみ「ん~? どうしてなっちゃんが起きると小鞠ちゃんが困るのかなぁ?」ニマニマ

小鞠「それは…その……えっと」

蛍「まさか夏海先輩に変なことする気じゃないですよね、しぇんぱい?」ウルウル

小鞠「変なことって何!? 私全っ然分かんないんだけど!!」

このみ「例えばおっぱい触ったり?」

小鞠「しないしない!」

蛍「ス、スカートめくったりだとか?///」カァァ

小鞠「する訳ないじゃん!! ていうか下短パンでしょ~!?」

このみ「あ、分かったキスだー! 絶対そうでしょー!」

小鞠「なふ」

小鞠「はぁ? 夏海とキスとか絶対有り得ないし」プイ

蛍「…今、『なふ』って言いましたよね?」

小鞠「言ってないから!」

このみ「こまりちゃ~~ん…」

小鞠「そんなに疑うなら夏海を起こせばいいじゃん!!」フン

このみ&蛍「……」

このみ「おーい、なっちゃーん」ペシペシ

蛍「起きて下さい、センパイ。朝ですよ~」ペシペシ

小鞠「やめてっ!! 夏海が起きちゃう!!」ブワッ


このみ「──え~第3回、小鞠ちゃんのシスコンを直そうの会~」パチパチパチ

小鞠「そんな会議いつ開いてたの? 私一度も聞いたこと無いんだけど」

蛍「私も初めて聞きました」

このみ「まぁまぁ、小鞠ちゃんはなっちゃんにキスしたかったんだよねぇ?」

小鞠「き、記憶にございません…」

蛍「姉妹でキスするだなんて、そんなの絶対間違ってると思います!!」

このみ「蛍ちゃん、鼻息荒い」

このみ「でも私も蛍ちゃんの言うとおりだと思うなぁ」

小鞠「姉妹でキス出来ないなら好きになった時どうすればいいのよ!?」

このみ「そんなの簡単じゃな~い! こうすればいいんだよ」ソッ

このみ「ん…」チュッ

小鞠「な──っ!?」

蛍「~~~っ!!///」ボッ

このみ「ふぅ、ごちそうさま♪」

蛍「見ちゃった…女の人同士のキス見ちゃったよぉ…///」ホクホク

小鞠「な、夏海のファーストキスが……」ヘナヘナ

このみ「何言ってるの、なっちゃんのファーストキスならここにあるでしょ?」チョンチョン

小鞠「へっ、それってどういう…?」

このみ「ほ~ら、早くしないと乾いて消えちゃうよ~?」

小鞠「!」ハッ

小鞠「待って待って! 夏海のファーストキスは私が──」バッ

蛍「センパイ、ショックだと思いますがこのみさんは身を挺してキスを諦められるように……って」

このみ「んぅ…小鞠ちゃ……ちゅっ…ちゅく…んっ……んはぁ///」

小鞠「なちゅみ……んっ…んく…ちゅっ……はぁ、おいひぃ///」

蛍「…えっ?」

蛍「しょ、しょんなぁぁあああセンパイのファーストキスがあぁぁぁああ!!!」ウワァァァアン

このみ「うふふ、小鞠ちゃん満足した?」

小鞠「ま、まぁ悪くなかったよ!///」プイ

蛍「センパイのファーストキスー! センパイのファーストキスー! センパイのファースト──」シクシク

このみ「ありゃりゃ、今度はこっちか」

このみ「蛍ちゃ~ん、小鞠ちゃんのファーストキスが私の唇に残っちゃってるんだけどー」

蛍「ふぇ!? センパイのファーストキスまだ残ってるんですか!?」

このみ「うん、残ってる残ってるー。今私にキスすれば小鞠ちゃんの初めては蛍ちゃんの物だ!」

蛍「しますします!! させて下さい、是非!!」バッ


このみ「んっ、んっ、んん……あっ、やだ……蛍ちゃんたら、はげし///」

蛍「ちゅっ…ちゅっ…はふぅ……ひぇんぱい…ひぇんぱいのきしゅあまいれふぅ……///」

小鞠「んふふー、私達キスしちゃったんだよー。起きたら教えてあげるね、夏海♡」ニッコリ


お わ り !

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