下っ端(もしも……おじきがマフィアと手を組まなかったら、こんな事にはならなかったのかもしれない……)


下っ端「オラぁああ！！マフィアのクソ野郎共！！ワシの命ぁとりたきゃあかかってこんかぁああい！！」


マフィアＡ「イタゾ、撃チ殺セ！！」


マフィアＢ「女ガイナイゾ！？」


マフィアＣ「ドウデモイイ！！今ハアイツダ！！」


ドドドドドドドドドドドドド！！


パァン！！パァン！！



下っ端「当たるかボゲェエエええええ！！」


パァンパァン！！


マフィアＡ「ＧＹＡＡ！！」


パァン！！パァン！！


カチッ、カチッ


下っ端「ちい！！弾が切れた！！………ハッ！！」







パァン！！








下っ端(クソ………腹に一発くらっちまった……)


下っ端(……お嬢は……逃げられただろうか……)


下っ端(誰でもいい……お嬢を………助けてやってくれ……)

〔マンション〕


爆弾魔「ヘイ、ハッカー！！ハッキングの方はどうだ？」


ハッカー「ん～～～、まずまずって所かしら～、ハッキング成功まであと少しって所なんだけど～」


爆弾魔「あと少しってどれくらいだ？」


ハッカー「最短で一時間、私に素敵な指輪をプレゼントしてくれたら十分って所かしら」


爆弾魔「今回指輪は無しだ、その代わり頑張ってくれれば…」


ハッカー「………ん」


爆弾魔「…腫れ上がるまでキスしてやる」


ハッカー「……ふふ、素敵ね♡」


爆弾魔「………バトルの時間だ、行って来る」


ハッカー「いってらっしゃい、無事に帰ってきてね」


爆弾魔「俺が死んだら札束で作った花束をプレゼントしてやるよ」


ハッカー「ふふ、………死んでいるのに？」


爆弾魔「要するに死なねぇって事だよ、じゃあな」

〔港〕


爆弾魔「……12時だな、スマホスマホ」


〔ＤＧＢ(デス・ゲーム・バトル)の参加を確認しました！！〕


〔今日の対戦相手を発表いたしマス！！〕


爆弾魔「………………」


〔【懸賞金・1300万】・「遠距離系近距離」のヒットマンさんと対戦いたします〕


〔【懸賞金・2100万】・〔ボールパニッシャー〕の爆弾魔さんが勝利すればファイトマネー650万と懸賞金650万上がります〕


〔対戦会場は港、深夜三時に対戦を開始します。もし遅れた場合、爆破機能つき首輪を爆破します〕


ヒットマン「………貴様が、爆弾魔………か」


爆弾魔「おう、そうゆうテメーはヒットマンか？………何だその後ろに背負ってる馬鹿デケー袋は？」


ヒットマン「これが私の武器だ………貴様こそ、そのボールがお前の武器なのか？」


爆弾魔「おう、近距離中距離遠距離隔離操作なんでも出来る優れもの」


爆弾魔「テメーみてぇな二つ名負けはしちゃあいないぜ？」


ヒットマン「……………………………………………ほう」


爆弾魔「…………………………………………………へっ」

ヒットマン「……………………………………………」


爆弾魔「…………………………………………………」


ヒットマン「……………………………………………」


爆弾魔「…………………………………………………」


























































〔時間です。バトル開始してください〕


バッ！！


シュッ!!

爆弾魔「ッ！！」(対戦車ライフルかよ！！コイツ！！)


ヒットマン「クッ！！」(ボールかと思ったが…鉄球か！！)


カチッ、カチッ、カチッ


ヒットマン「！！」


カチッ、カチッ、カチンッ


ドゴォオオオオオオオン！！


爆弾魔「へへ、どうだ」












カチャンッ


バァン！！


爆弾魔「ぐぉ！！」

ヒットマン「………成る程、時限爆弾か……いや、それにしても…よくかわしたな」


爆弾魔「へ、喜べよ、頬に掠ったぜ？」


カチャンッ


爆弾魔「それにしてもッ、お前もやるじゃない？爆発の中で重たい対戦車ライフルを構え、狙いは外れたけど俺の頬を掠めた」


爆弾魔「伊達に二つ名で呼ばれてるだけあるな」


ヒットマン「あぁ、ちなみに外しては居ない、ちゃんと当てたぞ」


爆弾魔「？」


ヒットマン「知っているか？車やガスコンロ、それらは銃弾でぶち込んでも炎上はしない、たかが貫通するだけだ」


ヒットマン「ただし例外として鉄と鉄が起こす火花により引火することが可能また石と鉄から起こる火花も例外ではない」


ヒットマン「ここまでいえば、分かるな？」


爆弾魔「チィ！！」


パァンッ！！


ボォオオ！！


ドガァアアアアアアアアアアアアン！！！！


爆弾魔「あでっ！！」

爆弾魔「クソ！！最初ッから狙いは俺じゃなく車って事かよ！！」


爆弾魔「あの車高いんだぜ！？新しいの買うために、死んでくれや！！」


シュッ！！


ヒットマン「たかが人が投げたボールを、撃ち落とせない訳無いだろう？」


バァン！！


ドゴォオオオオオオン！！


ヒットマン「……奴が居ない！！」


爆弾魔「今さっきの爆弾は煙幕代わりだっての」


ヒットマン「貴様！！いつの間に後ろに！！」


爆弾魔「遅ぇ！」


ヒットマン「クッ！！」


ポイ










ドゴォオオオオオオオオオオオン！！！


ヒットマン「ッ足が！！」

ヒットマン(だが、爆風で奴と距離が出来たぞ！！)


爆弾魔「甘いねぇ！！」


シュッ！


ヒットマン(ば、爆風でボムも一緒に吹っ飛んで来た…だとぉおおおお！？)


爆弾魔「おらぁあああああ！！ついでにもぉいっぱぁあああああああああつ！！！」


シュッ！！


カチッカチッカチッカチッ


カチッカチッカチッカチッ


ヒットマン(右足が怪我して……どうする！？打ち落とすか！？いや駄目だ！！この距離で爆発したらさらに怪我を負ってしまう！！)


ヒットマン(ならば……せめて奴に直接銃弾をぶち込むまでだ！！)


ヒットマン「死ねぇえええええええええええええ！！！」


カチ、


ヒットマン(た、弾切れだとぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！？り、リロードを……)

カチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッ


ヒットマン(無、理。ま…合、わ)


ピーーーー

ドガオォおおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン！！！！

〔勝者、爆弾魔〕



爆弾魔「ケッ、大したことねぇなぁ！！ヒットマン！！」

〔懸賞金が650万上がりました現在【2750万】残りの650万を直接配達いたします〕


爆弾魔「へいへい、毎日通達ごくろーさん」


爆弾魔「にしても、今日の相手は本気を出すまでもなかったな、せっかく新武器作ったのによぉ」


爆弾魔「はぁーあ、さっさと帰るか…車は…あー………ヒットマンが爆発させたんだっけ………」


爆弾魔「チクショー、ヒットマンには絶対祈ってやんねぇ、せいぜいあの世で神様にでも媚売ってろバーカ」


爆弾魔「………さてと…代わりの車、探すかぁ……」






〔港付近・路地裏〕

爆弾魔「ケッ、ここら辺はあんま車ねぇなぁ…バイクでもいいんだけどよぉ…」


爆弾魔「お、車見っけ………バンかよ、クールじゃねぇな………」

パリンッ

爆弾魔「ハイハイ、お邪魔しますよーっと…………」


爆弾魔「最近のドア窓は脆くて駄目だね、事故防止だからってこれほど脆くちゃ俺みたいな強盗が盗むぜ？」


爆弾魔「しかも防犯用のブザーもつけてないなんてよぉ、こんなの俺じゃなくても誰でも出来るっつーの」


爆弾魔「オムツつけたガキとか、芸の仕込まれたサルとかよぉ、最近じゃあ代理屋だってちょちょいのちょい、あ……」


爆弾魔「あー、そうだ忘れてた………代理屋は確か先日利き腕切り落とされたんだっけ？…とと、ついたついた」

ブロォオオンン！！！


爆弾魔「あー、最悪、ガソリンもあんまねーじゃん……これだからバンはデケーわりに燃費悪りぃんだよ！！……ん？」


マフィアＦ「……」

爆弾魔「あぁん！！？何見てんだよ！！車パクるのがそんなに珍しいかぁ！？あぁあん！！？」