舞園「苗木君、おはようございます」なでなで
苗木「う、うん。おはよう……」
舞園「ふふ」なでなで
苗木「あ、あのさ……舞園さん……」
舞園「何ですか？」なでなで
苗木「その……頭を撫でるのをやめてほしいんだけど……」
舞園「もう少しだけですから。ね？」
苗木「うぅ……」
モノモノマシーンで変わったラベルのミネラルウォーターを当てたまでは良かった。
このあまりにも非現実的な生活に慣れてしまったせいかそこまで思考が及ばなかったのかもしれない。
あのモノクマがただのミネラルウォーターを入れるなんてありえないと思うべきだった。
そう、僕は超高校級のマッドサイエンティストが作った「身体年齢だけを低下させる薬」が入ってる事をなんとしてでも考慮すべきだったんだ。
――
霧切「苗木君。おはよう」
苗木「おはよう、霧切さん」
霧切「……」ｼﾞｰ
苗木「な、何？」
霧切「苗木君のくせにこんなに可愛いなんて生意気よ」
苗木「そんな事入れれても……文句があるならモノクマに言ってよ……」
霧切「文句なんて一分たりともないわ。ただ、どこぞの馬の骨に襲わる事を心配してるの」
苗木「だ、大丈夫だよ。霧切さんが思う程皆僕に関心が無いし」
霧切「……いえ。やっぱり苗木君の安全のためにも今日から一緒に暮らしましょう」
苗木「えぇ！？」
霧切「うん。そうした方がいいわ。苗木君、これは決定事項よ」
苗木「ぼ、僕！ 一緒に御飯食べる約束してたから先行くね！」ﾀｯﾀｯﾀ
霧切「あっ！ こら！ 待ちなさい！」
――
苗木「はぁ……」
葉隠「おっ、ショタ木っち。朝から溜息とは、何かあったべな？」
苗木「その呼び方止めてよ……」
葉隠「アッハッハ！いや～、すまんすまん。まさか苗木っちがこんなになるとは思わなかったから」
葉隠「で、何があったっべ？」
苗木「うん……皆（女）が以前と態度が変わって困ってるんだ……」
葉隠「まぁ、そんな事だろうとは思ったべな」
葉隠「でも、そんなに気にする事か？ 俺っちから見れば中々羨ましいような気もするべ」
苗木「僕は嫌だよ。だってあれは、異性に対してっていうより」
朝日奈「苗木ー！」
苗木「朝日奈さん……」
朝日奈「ねっ？ 泳ぎに行かない？」
苗木「えと……ごめん。今日は止めとくよ」
朝日奈「えー？ なら、別の事して遊ぼうよ。ねっ？」
苗木「う、うーん……」
葉隠「苗木っちもあんまり都合がよくないようだし、朝日奈っちも今度にしてやるべな」
朝日奈「あんたには聞いてないんだけど……苗木、どうしても駄目？」
苗木「ご、ごめん。今日はちょっと都合が悪くて……また今度なら……」
朝日奈「もうっ！ 今度！ 絶対だよ！」スタスタ
苗木「ほっ……」
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