小鞠「夏海がコスプレにハマっちゃったんだけど……」 (92)

ピッピッ

夏海「う~ん、面白いの全然やっとらんなぁ……」

小鞠「今は番組と番組の間だし、どこもCMかニュースでしょ」

小鞠「じゃ、私そろそろお風呂入って来るから」スクッ

夏海「ああ~、今ウチが入ろうと思ったのにー!」

小鞠「あんたいっつもそれ言ってない?」

夏海「姉妹ってさ、結構考えること似ちゃうもんだよね♪」ヘヘヘ

小鞠「え~? 夏海のは反射的に私の言うこと真似してるだけでしょ」

夏海「ちゃうわい! ホントにウチねーちゃんと同じタイミングで入りたくなんだってば」

小鞠「あっそ。ま、どっちにしろ譲る気ないけどね……」スタスタ

小鞠「!」ハッ

小鞠「……あんたがどうしても入りたいって言うなら一緒に入らせてあげてもいいけど?」チラ

夏海「え、待つよ? 普通に」

小鞠「せ、せっかく気使ってあげたのに突然変なこと言われたって顔すんな馬鹿~~!!///」ダッ

夏海「ちょ、なになに、なに怒ってんのさーー!?」

夏海「んー訳分からん。今のやりとりにねーちゃんを怒らせる要素あったかな?」

夏海「あーそれにしても暇だ~。なんで番組終わってすぐ次番始めないかねぇ……」

TV『──最後に特集です。先日東京で行われたコスプレイベントにスタッフが密着取材しました』

夏海「コスプレ~?」

TV『会場ではコスプレをする側と見る側とで至る所に人集りを作り、大いに賑わっております』

夏海「たかが仮装にどうしてそんな集まんのさ……」

TV『アニメやゲームのキャラクターは勿論、ゆるキャラや、中には実在の人物まで──』

夏海「!? おっ、おぉ、何コレすっげぇーー!!!」ガタッ


小鞠「~♪」シャー

ドタドタドタ

小鞠「ん? ──」ガララ

夏海「ねーちゃんねーちゃん!! 今テレビでめっちゃ面白いやつやってるよ!!」

小鞠「うわあぁ!? 人が入ってんのにいきなり開けないでよ!!」

夏海「いいからいいから、ほらはよ来いって!!」ガシッ

小鞠「ふわぁ!? ちょ、ちょっと、やだ!! タオルタオル~~ッ!!!///」グイグイ

小鞠「……」ポタポタ

TV『今夜も始まりました、お料理ロワイヤル! 司会は私○○と、○○さんでお送りします──』

小鞠「一応聞くけど、あんたの見せたかった番組ってこれのこと?」

夏海「いや、違う違う、こんなんじゃなくて……兄ちゃん、ウチが居ない間にチャンネル変えた?」

卓「」フルフル

夏海「え、じゃあもう終わったの!? そんな、ウチもちゃんと見たかったのにぃ~!!」

小鞠「大人しく見てれば良かったじゃん。そうすれば私だってゆっくりお風呂入れたし……」

夏海「ウチはどうしてもねーちゃんに見せたかったんだよ!」

小鞠「まぁ、終わっちゃったもんは仕方ないね。私は戻るけど、濡れた床掃除しといてよね」

夏海「は? 床濡らしたのねーちゃんなのに、どうしてウチが掃除せにゃならんのさ?」

小鞠「あ、あんたがお風呂入ってるとこ無理矢理連れ出したから濡れちゃったんでしょー!?」

夏海「知るかー!! そもそもねーちゃんが呑気に風呂入ってんのが悪いんじゃーー!!!」ウガー

小鞠「……じゃあ、このままにしとけば? お母さんに何言われても私知らないけど」スタスタ

夏海「あー、うそうそ冗談! ねぇお風呂戻る前に拭くの手伝ってよ、ねーちゃ~ん」ギュッ

小鞠「もう、しょうがないなぁ……。これで風邪引いたら夏海のせいだからね?」

夏海「ふぅ~、いい湯だった。……さて」

夏海「兄ちゃん、入るよ」スサー

卓「……」

夏海「兄ちゃんさ、アニメとかそういうの詳しいじゃん? もしかしてコスプレとかもやってんの?」

卓「」フルフル

夏海「そっかー、やってないかー。ねーちゃんにも“本物のコスプレ”見せてやりたいのになぁ」

卓「……」

夏海「え、じゃあウチがやれって? 無理無理、ウチアニメとか詳しくないし、第一服がないよ」

卓「」ガサゴソ

ジャーン

夏海「……なにこれ、裁縫セット? まさか、兄ちゃんがウチの衣装作るって言うの!?」

卓「」ウン

夏海「あ~、兄ちゃんあのコスプレ特集見てすっかりやる気になっちゃったんだ?」アハハ

夏海「しょうがないなぁ。いいよ、ウチ兄ちゃんと姉ちゃんの為にコスプレしてやるから!」ウズウズ

小鞠「──夏海ってば、もう朝ご飯出来てるのに全然起きて来ないし……」


スサー

小鞠「朝だよ、起きなよ夏海!」

夏海「ん……あ、ねーちゃん?」ムクッ

小鞠「も~、あんたいつまで寝てんの? 早くしないと学校遅れちゃうよ」

夏海「ごめん、ねーちゃん先行って。ウチ寝不足でこのまま行ったら牛にひかれちゃうから」ゴロン

小鞠「牛にひかれるってあんたねぇ……。ほ~ら、お母さんに怒られるよ、夏海~~」グイグイ

夏海「フンッ」グイッ

小鞠「!? うわぁああ~~!!」

バフ

小鞠「……一体どういうつもりよ?」

夏海「いや~、うるさいねーちゃんを黙らすには寝かせんのが一番だと思いまして……」

小鞠「はぁ? 寝る訳ないでしょ。あんたと違って私は夜にちゃんと寝て──」

サスサス

小鞠「んひぃ!!?///」ビクッ

小鞠「ちょ、なにいきなり人の背中さすってんの!?///」

小鞠「ん…やだ、やめてってば……気持ちよくなっちゃう///」モジモジ

夏海「へっへっへ、寝ちゃえ寝ちゃえよ~♪」サスサス

小鞠「ぁ……すぅ」コテン

夏海「あ~らら、こまちゃんホントに寝ちゃった」

夏海「ははは、許せねーちゃん。ウチが死ぬときはねーちゃんも一緒だ! ──」ヌゥン

雪子「……」ニコニコ

夏海「あっ、お母様はよざいまーーす!!」ガバッ


夏海「──てて、ちゃんと起きたのにあんな怒ることないじゃん。なぁ、ねーちゃん?」ヒリヒリ

小鞠「私が怒られたのはお前のせいだけどな!!」イラッ

夏海「まぁまぁ、でも二度寝は気持ち良かったっしょ?」

小鞠「……それで、今日はなんで寝不足だったの?」

夏海「そ・れ・は~……へへへ、な~いしょ♪ 帰ってからのお楽しみっつーことで!」ペロッ

小鞠「はぁ、どーせロクでもないこと考えてるんでしょ。後、その顔ムカつくからやめて」

小鞠「──夏海の奴、学校終わるなり一目散に帰ってったなぁ」

小鞠「朝言ってた“お楽しみ”の準備してるんだろうけど、一体何する気なんだろ──」ガララ


夏海「ちんこもいじゃうぞ☆」ターン


小鞠「」ポカーン

夏海「ウチの初コスプレどうよ、ねーちゃん!?」ドキドキ

小鞠「……え、今のがそうなの? 突然過ぎて訳分かんなかった。てゆーか、なんでコスプレよ?」

夏海「いや~、昨日ねーちゃんにコスプレ特集見せらんなかったから、実演して見せてやろうかと」

小鞠「コスプレ特集って、昨日見せたかった番組のこと? その為に徹夜したの? は、呆れた……」

夏海「な゛っ!? 呆れたとは何だよ!! ウチこの為に元ネタのアニメ一生懸命見たんだからな!!」

小鞠「知らないよ、そんなの。終わったんならさっさと着替えて今日の宿題やっちゃいなよね」スタスタ

夏海「くっ、ウチではねーちゃんにコスプレの魅力を伝えることは出来ないのか……!」ガクリ

卓「……」

夏海「兄ちゃん、見てたんだ? ごめん、兄ちゃん。せっかく徹夜で衣装作ってくれたのに……」

夏海「え、諦めるな? ウチに着せたい衣装はまだまだある? 分かった、ウチ頑張るよ兄ちゃん!」スクッ

小鞠「夏海ー、まだ宿題やってんの? 終わったんだったら一緒にテレビ見ようよ~」スサー

夏海「あーごめん、ねーちゃん。今、次のコスプレの元ネタ勉強してるから後にして」カチカチ

小鞠「元ネタの勉強って、ただゲームやってるだけじゃん。それ、お兄ちゃんのノーパソ?」

夏海「ウチがパソコン持ってないからって貸してくれたんだよ。電話止めればネットも使えんよ♪」

小鞠「そんな、お兄ちゃんが自分のパソコンを壊し屋夏海に貸すなんて信じらんない……」

夏海「誰が壊し屋じゃーー!? も~、ねーちゃん邪魔だから居間で大人しくテレビ見ててよ」イライラ

小鞠「──っ!!」ジワ

小鞠「せ、せっかく誘ってやったのに何だその態度は!? もう絶対誘ってやらないからな~!!」ダッ

ピシャリ


小鞠「ぅ……くすん。泣いてなんかないし!」フキフキ

小鞠「……そっか。夏海、さっき私が適当に流したから怒ってるんだ。確かに私冷たかったもんね」

小鞠「夏海、またコスプレ見せに来るかな? そしたら今度はちゃんと付き合ってあげよ……」


夏海「うおぉおお、なんだこの理不尽な選択肢はーー!? ……ぐっ、コスプレの為だ、我慢我慢」

小鞠「アレから結局、何も話せなかったなぁ。夕ご飯もさっさと食べて行っちゃったし」

小鞠「いいや、明日の朝自分から謝ろっと──」スサー


夏海「……」

小鞠「え、夏海? なんで私の部屋に居んの? ……てゆーか、そのブカブカな黒ジャージなによ?」

夏海「──廊下の風は冷たい。ドアを閉めてくれないか?」

小鞠「な゛っ!? ……う、分かった、今閉めるよ」ピシャリ

夏海「お前、新入りだな。名前は?」

小鞠「! ……もしかしてそれ、またなんかのコスプレなの?」

夏海「……」

小鞠「分かった、付き合えばいいんでしょ!? 越谷小鞠、14歳! 血液型はAB型で、趣味は──」

夏海「……働き始めてまだ一月半か。どうだ、仕事には慣れたか?」

小鞠「私の話全然聞いてないじゃん!! せっかく付き合ってやろうと思ったのに……」

夏海「そうか。それは何よりだ」ニコッ

小鞠「……」

夏海「ああ、一方的に自己紹介させたままなのは公平ではないな。私の名前は──」

小鞠「ホントにゲーム通りなのか知らないけど、よくそんなに台詞覚えてられるなぁ……」

夏海「」ポンポン

小鞠「今度は何、隣に座れってこと? 1時間も立ちっぱなしで聞かされてたから疲れちゃった」ポフッ

ノシッ

小鞠「ふぐぅ!!?」

夏海「これがメイドプレイというやつか?」

小鞠「ちょ、重っ!! なに人の膝の上乗ってんの!? てゆーかお前、絶対途中飛ばしただろ!?」

夏海「……チュッ」

小鞠「!?」ドキッ

小鞠「ホ、ホントにされたかと思ったじゃん!! ビックリさせないでよ、も~っ!!///」ドキドキ

夏海「──私はもう、小鞠以外に唇を許すつもりはない。お前は違うのか?」ボソ

小鞠「え? え? コスプレ……だよね? コスプレなんでしょ? だって駄目だよ、私達姉妹だし///」アセアセ

夏海「ぷっ」

夏海「あはははははははは!! もう無理、ねーちゃんの反応が面白過ぎて続けらんないよ!!」ケラケラ

小鞠「」プッツン

夏海「──ってことがあって、それからねーちゃんウチとは全然口聞いてくれないんだよ」

夏海「キスシーンでからかったのは悪かったけどさ、だからって学校で無視はやめて欲しいよね」

夏海「ほたるんとれんちょん滅茶苦茶焦ってたし。まぁ、ただの痴話喧嘩だって説明しといたけど」

卓「……」

卓「」ガサゴソ

ピラッ

夏海「何これ、雑誌の切り取り? ……18駅先のコスプレイベントって、これすげー近いじゃん!!」

夏海「うんうん、ウチ出る絶対出るよ!! よ~し、イベントに向けてウチ張り切っちゃうぞ~」プチン

夏海「あれ、今ボタン取れた? ……まさか、運動少女夏海ちゃんに限って太ったなんてこと──」サー

卓「」フルフル

夏海「ああ、胸囲が適当で衣装小さかったのね。そっか、ちゃんと計ったりしてないもんな……」

卓「」ウーン

夏海「兄ちゃん何悩んでんの? 分かんないんだったら今すぐ測ればいいじゃん」ヌギヌギ

卓「!」

夏海「ほら、ちゃちゃっと測っちゃってよ。イベントまでそんなに日はないんだからさ!」パサッ

小鞠「あ~あ、家着いちゃった。またコスプレに付き合わされるの考えるだけで疲れるんだけど」

小鞠「ただいまー」コソッ

小鞠「……あれ、夏海が居ない。てっきり玄関で私が来るのを待ってるかと思ったのに」ガララ

スタスタ

小鞠「はぁ……帰り2人に散々仲直りするよう言われたし、そろそろ許してあげよっかな──」チラッ

小鞠「あー、夏海制服脱ぎっぱなしじゃん! さては部屋着に着替えないで直接コスプレしたな~?」

小鞠「も~、こんなの見たらお母さんカンカンだよ! それでコスプレバレたらどうする気!」サッ

タッタッタ

小鞠「夏海は多分、お兄ちゃんの部屋だよね。衣装作ってるのお兄ちゃんだって言ってたし……」

スサー

小鞠「ちょっと、夏海ー! 居間に制服脱ぎっぱなしにしたらお母さんに怒られるよ……って──」

夏海「あっ」タユン

卓「……」


小鞠「!! きゃあああぁぁあああぁぁぁぁああ~~!!?///」モギュ

小鞠「お、お、お、お前ーー!! お兄ちゃんにおっぱいなんか見せて何やってんだーー!?///」モミュン

夏海「いや~、さっき衣装のボタン取れちゃってさー。作ってもらう以上、胸囲は教えとかんと!」

小鞠「だからってお兄ちゃんに測らせることないでしょ!? あんた恥ずかしくないの!?」ギュッギュッ

夏海「ん…っ。ウ、ウチとしてはねーちゃんに胸揉まれてる方がずっとハズいんだけど……///」プイ

小鞠「へ……?」モミモミ

小鞠「わ、違っ!! 胸を隠そうとしたら勢いよく掴んじゃっただけだよ~!!///」パッ

卓「……」

小鞠「」ギロリ

卓「!」

小鞠「お兄ちゃん、いつまでそこに居るの!? 夏海の胸囲は私が測るから終わるまで出てって!!」

ピシューン

夏海「ちょっと、ねーちゃん! 兄ちゃんに対してそこまで言うことないじゃん!!」キッ

小鞠「ぅ…うう……」ポロポロ

夏海「──っ!?」ドキッ

小鞠「ねぇ、夏海。あんたもう13歳なんだよ? 大事な体を男の人なんかに見せないでよ……!」ギュッ

夏海「ねーちゃん……」

バフ

小鞠「──もう最悪。お兄ちゃんも夏海も兄妹としておかしなことしてるって自覚ないのかな?」

小鞠「でも、お兄ちゃんはさっきの私の態度で気付いてくれたよね。夏海の方は……夏海」

小鞠「体だけは私よりずっと成長してるのに。胸だってあんなに白くて柔らかくてフワフワで……」

小鞠「!」ハッ

小鞠「違う、私は夏海のことそんな風になんて考えて無い!! そんな風に……なんて///」カァァ

スッ

小鞠「すぅはぁ…すぅはぁ…」

小鞠「……夏海の匂いがする。夏海の制服なんだから当然だよね」

小鞠「はぁ、落ち着くなぁ。どうしよう、このまま寝ちゃおっか」

スリスリ

小鞠「ん…っ。夏海……夏海……」

小鞠「……大丈夫、あんたのことは私が守るから」

小鞠「だってあんたは、私の大切な……大好きな妹なんだもん」コテン

小鞠「すぅ…すぅ……」

ちょっと限界なので寝ます

夏海「それじゃ、母ちゃんねーちゃん行ってきま~~す!!」

卓「……」ガララララ

ピシャリ

夏海「遂にこの日が来たね、兄ちゃん。衣装の方はバッチリだけど、ウチ上手くやれっかな……」

夏海「え、上手くやる必要ないって? ウチが楽しめれば十分? お~、いいこと言うじゃん!」


ガタンゴトン

夏海「うへ~、緊張してきたー! 兄ちゃんとねーちゃん以外に見せんの初めてだもんな……」

夏海「そういやウチ、兄ちゃんとねーちゃんの為にコスプレ始めたんだっけ? すっかり忘れてたよ」


タッタッタ

夏海「……ここが会場か。やっぱテレビで見たコスプレイベントと比べるとさっぱり人が居らんな」

夏海「いや、あんな人が居るとこでやってもウチじゃ場違いだし、こんくらいで十分だけどね!」

夏海「では一息ついたとこで着替えちゃいますか! ウチ更衣室行って来るからここで待っててよ」ダッ


???「……」コソコソ

夏海「島○、出撃しま~~す☆」ビシッ

カメコA「おおおぉぉおおお!!」パシャパシャ

カメコB「島○ちゃん可愛いよ島○ちゃん!!」パシャパシャ

カメコC「君、中学生なのに凄いね。ウィッグはつけないの?」

夏海「すいませ~ん、提督。ウチのとこじゃそういうの全然売ってなくて……」

カメコA「キャラ愛さえあればウィッグなんて必要ないさ!!」パシャパシャ

カメコB「提督呼び可愛いよ提督呼び!!」パシャパシャ

カメコC「その衣装よく出来てるね。色を見るところ自作かな?」

夏海「はい、そこに居る兄ちゃんが……あっ///」ムグ

カメコA「お兄ちゃんっ子きたぁぁあああ!!」パシャパシャ

カメコB「ブラコン可愛いよブラコン!!」パシャパシャ

カメコC「では、その衣装にギミックはあるのかい?」

夏海「へ、ギミック?」

カメコC「……中破だよ、原作をやってるなら知ってるだろ?」

卓「!」

カメコA&B「中破……だと……?」ゴクリ

夏海(中破ってあの服脱げるやつっしょ? この衣装、そんなこと出来るようになってんの?)ボソボソ

卓「……」

カメコC「僕にはそのスカートのキツさは中破を前提としているように見えるがね」

カメコC「それに君はお兄さんからニップレスを貼るよう言われたんじゃないか?」

夏海「確かにポロリ防止の為に貼ってありますけど……」

夏海(なんかめっちゃツッコまれてんだけど、結局どうなのよ兄ちゃん?)ボソボソ

卓「……」

卓「」コックン

カメコA&B「うおおぉぉおおお!!!」

カメコC「ふふふ、これはいいものが撮れそうだ……」スッ

夏海「え、え~っと。じゃあせっかく島○やってることですし、中破行きま~~す!!」グイ


──大事な体を男の人なんかに見せないでよ……!──

夏海「!」ピタッ

夏海「……と、思いましたが、実はウチ島○を中破させたこと無いんで格好が分かりませ~ん♪」テヘ

シーン

カメコA「し、島○を中破させたこと無いなんて余計キャラ愛を感じますな!!」パシャパシャ

カメコB「ドジっ子可愛いよドジっ子!!」パシャパシャ

カメコC「ふ、ふ、ふざけるなぁぁ!! 男心を弄びやがってぇぇーー!!」クワッ

夏海「え…あの、ウチそんなつもりじゃ……」

カメコC「島○の中破が分かんねぇーなら、僕が教えてやるよぉぉおおお!!!」ガシ

夏海「痛っ……!」ビクッ

カメコA「あわわわわ……ス タッフ呼んでくる!!」ダッ

カメコB「暴力事件なう! 暴力事件なう!」カキコカキコ

カメコC「ケケケ、通報される前に撮り逃げすりゃ問題ねぇーーさ!!! ──」バシッ

カメコC「うおっ!? この野郎、やりやがったなぁぁ~~!!」ギロリ

卓「……」キッ

夏海「に、兄ちゃん……」

???「なにボサっとしてんの!? 逃げるよ、夏海!!」グイ

タッタッタ

夏海「はぁ…はぁ……どうしてこんなとこに居るのさ、ねーちゃん!?」

小鞠「夏海のことが心配でずっとつけて来てたの!! お兄ちゃんはすぐ気付いたみたいだけどね」

夏海「!! そうだ、兄ちゃんが……兄ちゃんを助けないと──」クルッ

小鞠「馬鹿!! あんたが行ってどうすんの!? 狙われてんのはあんたなんだよ!!」ガシッ

夏海「だから行くんじゃん!! 離せよ、ねーちゃん!!」ブンブン

小鞠「やだ、絶対離すもんか!! 妹なら大人しくお兄ちゃんとお姉ちゃんに守られてろー!!」ギュー

夏海「はぁ!? こまちゃんの癖に何を寝ぼけたことを──」ハッ

小鞠「……お願いだから、あんたのこと守らせてよ」ポロポロ

夏海「ねーちゃん……」

夏海「……」

ギュッ

小鞠「」ビクン

夏海「ありがと、ねーちゃん。ねーちゃんが助けに来てくれて、ウチ本当に嬉しかったよ」ニコッ

小鞠「夏海……///」パァァ

夏海「ねーちゃん、そろそろ落ち着いた?」

小鞠「う、うん……」

夏海「つーか、なんで実際に襲われたウチよりねーちゃんの方が興奮してんのさ?」

小鞠「それは……!!」

夏海「それは?」

小鞠「……あんたが自分のことを大事にしないから、私は夏海自身より夏海のことが大切なの!!」

小鞠「だからもしあんたが大変な目にあったら、私はそれ以上に大変だってこと分かってよね!?」

夏海「なんちゅーとんでも理論だ!? ウチはねーちゃんのペットじゃないっつーの!」

小鞠「!」ハッ

小鞠「違う、私は夏海のことペットだなんて考えてない……。この気持ちはそんなんじゃないよ」

夏海「ペットじゃないならなんなのさ」

小鞠「ん…」

チュッ


小鞠「……こういうこと!///」プイ

夏海「あ、あ~、そういうことね……///」ポリポリ

夏海「──すっかり日が暮れちゃったなぁ。戻るタイミング完全に見失ったよね」アハハ

小鞠「すぅ…すぅ……」

夏海「あ~、ねーちゃん寝ちゃったか。まぁ、色々あったもんな……」ナデナデ

夏海「ねーちゃん、ウチもねーちゃんこと大好きだよ。だってウチ、ずっとこうして居たいもの」

夏海「やっぱ姉妹って、考え似ちゃうもんだよね♪」ヘヘヘ

夏海「安心して、もうコスプレは止めるから。ねーちゃんの前ではずっと“ウチ”で居るからさ!」

夏海「……んじゃあ、ウチも寝ちゃいますか。起きたら一緒に帰ろうな、ねーちゃん」コテン


ガサガサ

卓「」キョロキョロ

卓「!」

卓「……」フッ


小鞠「すぅ…すぅ……えへへ、夏海大好き///」

夏海「くぅ…すぴ~……ウチ、一生ねーちゃんの側に居るかんね」


お わ り !

なっつんとこまちゃんの声のキャラがチュッチュしまくる
白衣性恋愛症候群リセラピーがサイバーフロント解散につき
2014年1月28日でPSストアでの配信を終了します。
良作百合ゲーなので携帯機でやりたい人はお早めに!

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