美希「…ヒマなの」
律子「だったらダンスレッスンでもしてきなさいよ」
美希「律子…さんとお喋りするの」
律子「まあ邪魔しないならいいわよ」
美希「…ミキ、頑張ってアプローチしてるのにハニーが全然振り向いてくれないの。もしかしてミキ、ハニーのタイプじゃないのかな」
律子「…あ~、そういえばこの前そんな話になったっけ」
美希「その話くわしくなの!」
他のアイドル「」ザワザワ
ヒマな事務員「」ウズウズ
律子「言っておくけど、そんな期待してるような話じゃないわよ?」
美希「いいの!」
律子「は~…ま、好みのタイプっていうか『こういうのはパス』みたいな話だけど」
美希「」ソワソワ
律子「まず自分より年上は嫌みたいね、プロデューサー殿は」
小鳥「グハッ!」
律子「…小鳥さんにダメージ行ったわね」
美希「そんなのどうでもいいの!他は?他には!?」
律子「………胸がなさすぎるのもちょっと、って」
72「…クッ」
『キャーチハヤチャンガー!』
美希「…ミキ、いまのトコ全クリなの」
美希「他には?」
律子「家が面倒なのも嫌みたいね」
美希「?」
律子「金持ちとかナントカ組みたいに大きいと問題事も色々あるって事でしょ」
美希「…ハニーはケンキョなんだね!」
律子「は?」
美希「ささやかな家庭がいいってコトでしょ?ハニーはツツマシイの!」
律子「…そ、そうね(単純に面倒なのが嫌なだけって感じだけどね)」
伊織「な、何よ!そんなの愛があれば乗り越えていける障害じゃないの!!」(涙目)
雪歩「く、組員消してきますぅ~」フラフラ
真美「ね→ね→、なら真美たちは?」
亜美「一般家庭育ちの一番年下!さらにおっぱいも大きくなり始めた成長期!ど→よ!」
律子「…多分、あんた達が一番ないわ」
亜美「なんで→!?」
律子「どっちと付き合っても残った片割れが小姑化するでしょ?面倒なのは嫌なんだからプロデューサー殿は選ばないでしょ」
真美「…」
亜美「…」
『アンタノセイデ→!』
『コッチノセリフダ→!』
小鳥「…話は聞かせてもらいました!」
律子「最初から聞いてたじゃないですか」
美希「いつの間にか復活してるの」
小鳥「プロデューサーさんは確かに私より若いです…でも!逆を言えばまだ若すぎて年上の魅力を知らないだけとも言えます!私が身をもってその魅力を教えれば…!」
美希「…ホントに大人の魅力もってるならその年齢まで結婚出来てないっておかしいの」
小鳥「ピヨッ!?」
律子「美希…それ思ってても口にしたらダメ」
小鳥「フォローもなし!?」
美希「30間近で処女とか張ってるのは処女膜じゃなくて蜘蛛の巣なの…ってこないだ響が言ってたの」
響「沖縄は基本喪失早いからな、30で処女とか置物どころか絶滅危惧種扱いだぞ」
小鳥「…処女が優遇される世界に行きたい」
真「…あの、プロデューサー他には何て…?」
美希「真くんも興味あるの?」
真「あ、いやっ…ボクは、その…!こ、今後の参考までに!」
やよい「わたしも聞きたいですー!」
律子「ん~他は特に…あ」
春香「なななななんですか!?」
律子「天然ドジっ子と元気っ子は見てる分には可愛いけど付き合うとなると疲れるって」
春香「そうなんですかぁ」
響「ま、そうだろうなー」
春香「私たちまだ大丈夫だね」
響「自分完璧だからな!プロデューサーに選ばれない理由なんてないぞ」
真「えっ」
やよい「天然は強いですー」
冬馬「とりあえず話をまとめるとまだ残ってるのは…」
律子「下からやよい、美希、真、貴音、あずささんね」
美希「しれっとジュピターがいるの」
律子「…何してんの」
冬馬「近くに来たなら顔を出すのが常識だからな」
美希「そんな常識聞いたコトないの」
冬馬「手土産ももってきたぜ」
律子「…意外と礼儀正しいわね」
冬馬「あいつの好みの話なら俺も前に聞いた事ある」
美希「なんて!?」
冬馬「結婚願望強すぎるのは追い詰められてる気分になるらしいな」
あずさ「あらあら~アプローチしすぎたかしら~」
律子「何かしたんですか?」
あずさ「一週間くらい鞄の中の書類を全部結婚式場のパンフレットにすり替えただけですよ~」
貴音「…私も除外ですね」
律子「そうなの?」
貴音「一度、交際を断られておりますので」
美希「えっ!?ハニーに告ったの!?いつ!?」
貴音「そうですね…あれは秋桜が咲き誇りはじめた頃でしょうか…私はあの方と共に仕事へ向かう途中でした」
冬馬「…その話長くなるか?」
貴音「語れば夜が明けるかと」
美希「結論だけ教えて欲しいの」
貴音「『…貴音の話は難しいな』と苦笑されておりました、私を傷つけない為の優しさだったのでしょう」
美希「(多分ホントにわかってなかっただけなの…でも黙っとこ)」
やよい「…でもそうなると」
真「だいぶ絞られてきたね」
律子「やよいと美希と真の3人ね」
美希「あれ?」
律子「何よ」
美希「律子…さんは?」
律子「私はノーカン」
美希「何で?」
律子「…ま、仕事仲間だからね」
雪歩「く、組員消してきましたぁ~これで私も…」フラフラ
真「ちょ、雪歩!?服に血が…!!」
真美「真美も亜美に邪魔しないって誓約書書かせてきたよ→!」
伊織「…救急車の音近付いてきてるけど事務所じゃないわよね?」
やよい「もうめちゃくちゃですー」
美希「…ってかハニー今日はなんで来ないの?」
律子「電車遅れてるらしいわよ」
美希「…」
律子「何よ」
美希「律子…さんはホントにハニーとは何でもないの?」
律子「あんたに疑われるような事は何もないわよ」
美希「…」
律子「…はいはい、この話はおしまい!プロデューサー殿がいないからって仕事ない訳じゃないんだから!」
美希「ずるいの!ミキの質問に答えてないの!」
律子「答えたでしょ」
美希「うー…」
真「でも…そっか、プロデューサー的にボクはアリなんだ…へへ、よーっし!頑張るぞー!」
やよい「うっうー!わたしも頑張りますー!」
律子「ほら、あっちの二人は俄然やる気なんだから。負けても知らないわよ?」
美希「ま、負けないのー!ミキもやるの!おー!」
P「いやー悪いな律子」
律子「人身事故じゃ仕方ないですよ」
P「ところで…何か問題あったか?数人、俺と目も合わせてくれないんだが。おまけにやよいと真と美希がやたら近寄ってくるし」
律子「あ~…ま、ちょっと」
P「ま、そんな日もあるか」
律子「あ、美希に聞かれてこの間プロデューサー殿と話してた事かい摘まんで教えました」
P「ん?どの話?」
律子「『事務所で彼女にするなら誰』って話」
P「俺が無視されてる原因明らかにそれじゃないか!」
律子「全部は言ってませんよ?」
P「全部話されてたら真とやよいも近寄ってこなかったな…仕事にならないな」
律子「さっさと美希に言っちゃえばいいのに」
まだだ…まだホモPの可能性が残ってる…!
P「お、おい!」
律子「『まだ学生だしもう少し大人になったら』なんて言ってたらすぐオッサンになって相手されなくなりますよ?」
P「う…まあそうなんだけど」
律子「ま、仕事面での影響もありますし?今の状態で美希と付き合おうものなら間違いなくアイドル達から総スカンくらいますから判断は間違えてないんですけどね…適度に他のアイドル達と距離置きながら頑張ってください」
P「その距離感が難しくてな~…」
律子「皆同列に扱おうとするから『もしかしたら私の事…?』みたいな面倒事になるんですよ」
P「耳が痛いな…まあ頑張るよ」
律子「さって、お仕事しますかね!」
P「だな。…あ~、律子あのさ」
律子「?」
P「ありがとな、相談乗ってくれてさ…お前がいてよかったよ」
律子「…」
>>41
P「いやぁそれとなくクギ刺しといてくれてありがとな、助かったよ律子」
律子「さすがにこればかりは私でも皆に言えませんからね…」
??「チャオ☆」
律子「…ライバル事務所のアイドル(♂)とできてるからうちのアイドル達に興味ないなんて知れたらうちの事務所終わりますよ…」
的なEDを希望されている気がした
律子「…全く、人の気も知らないで」ブツブツ
亜美「あ→っ!来た来た→!」
伊織「待ってたわよ…さあ全ての情報を差し出してもらうわよ」
あずさ「うふふ~、有益な情報の独り占めはダメですよ~?」
律子「…まだ諦めてないとか」
真美「りっちゃんがホントの事教えてくれるまで退かないのだ→!」
響「自分より完璧な女なんていないぞ!?」
春香「プロデューサーさんが好きなのって私じゃないって本当ですか!?」
貴音「あの方の心に居る女性とは…気になってらぁめんも二杯ほどしか食せません」
律子「しかも小町以外も居るし…」
小鳥「恋愛や結婚は年功序列です!まずは私からです!」ピヨピヨ
律子「(小鳥さんは放っておこう)」
律子「あーもう!聞かれても教えません!伊織、札束増やしたって無駄!響は小動物出して訴えかけさせない!!真美亜美、嘘泣きにはごまかされないわよ!」
あずさ「こっそりもダメかしら~?」
律子「駄目です!潔く諦めた千早と雪歩…って雪歩拉致監禁は犯罪よダメ!絶対!!その人達お引き取り願って!千早は事務所の壁で写真にクギうちつけない!」
春香「…でも私達さっき話してたんですけど、もしかしてプロデューサーさんの好きな人って律子さんじゃないかって…」
律子「美希には言ったけどそれはないから」
春香「じゃあ教えてくれても…!」
律子「プロデューサー殿と言わないって約束してるのよ」
春香「やっぱり!やっぱり律子さん知ってるよ皆!作成通り生け捕れ!」
律子「…はぁ、疲れた」
冬馬「あんたも大変だな」
律子「まだ居たの!?」
冬馬「事務員がどっか行っちまったから電話番してた。ほらお茶」
律子「…うちのどのアイドル達よりも気が利くってどうなのよ」
冬馬「しかし俺には分からないな」
律子「何がよ」
冬馬「自分を振った男のフォローなんて物好きな真似よく出来るな」
律子「…」
律子「…仕方ないでしょ、性分なんだから」
冬馬「…」
律子「ちょっと!言ってから『しまった言っちゃった!』みたいな顔しないでよ!」
冬馬「いや、まあ…うん、悪い」
律子「気にしてないわよ、事実だし」
冬馬「…」
律子「それに信頼されてる自分が嬉しくもあるし…誰も知らない秘密を知ってるのが自分だけって事にもね」
冬馬「あんたがそれでいいならいいけどな」
冬馬「それにしても今はいいけどこんな事続けてたらあんたアイドルに嫌われるんじゃないか?」
律子「その辺は上手くやるわよ…あの子達だって感情に任せて仕事放棄する程馬鹿じゃないでしょ」
冬馬「…そうか?」
律子「自信揺らぐから止めて…あとは私が事務所残るからあんたも帰りなさいよ」
律子「…振った男のフォロー、か」
律子「別にフォローしてるつもりはないけど」
律子「…未練がましいなぁ」
らぁめん食べようとしてお湯いれてたら途中でお湯が切れた悲しみに打ちのめされたので誰か乗っ取ってください…
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