P「音無さん、賭けをしませんか?」(198)
小鳥「賭け、ですか? いきなりですね……はっ!? ま、まさか賭けるのは私の身体ですか!? そうなんですね!」
P「はい? 何を言っているんですか、音無さん?」
小鳥「プロデューサーさんになら賭けなんてしなくても言ってくれればっ!」ヌギヌギ
P「…………音無さん? 違いますから落ち着いてください。次の飲み代、全額を賭けてです」
小鳥「ハァハァ……ち、違うんですか? ふぅ……プロデューサーさんにはがっかりです」
P「何か誤解させたみたいですみません。……止めておきますか、賭け事はいけないですよね」
小鳥「私のほうこそ恥ずかしいところを……。まぁそうですね、賭け事はいけませんよね」
P「みんなを試すような内容ですからやっぱり止めておいたほうが良いですよね」
小鳥「みんなを……試す? みんなって春香ちゃんたちのことですか?」
P「ええ、その予定でしたけどね。本当のところ、試すのも気が引けていたのでちょうどよかった――」ガシッ
小鳥「…………ちょっと待ってください、プロデューサーさん」
P「お、音無さん? ど、どうかしましたか?」
小鳥「ちなみに、ちなみにですよ? どんな内容だったんですか?」
P「えっ? えっとですね……みんなをデートに誘って何人OKもらえるかって内容だったんですけどね」
小鳥「!!??」
P「あはは、デートっていうのも大袈裟ですかね。オフの日に会う約束できるかどうかって感じですか」
小鳥「お、オフに……ですか?」
P「はい、オフで無いと会っても時間に余裕が無いですし」
小鳥「ど、どうして……そんな命知らずな内容をっ!?」
P「命知らず? ……音無さんも大袈裟ですね。実はネトゲ仲間とちょっと盛り上がっちゃいましてね」
小鳥「ほほう、それでそれで?」
P「自分の身近な女性を誘えるかって話題になって試そうって流れに……ピピンの奴には負けられない……」
小鳥「何でそんな流れに……それでも一人で十分ですよね? 何でみんなで試すんですか? それにやったことにすれば良いじゃないですか」
P「いえ、身近な女性って話なので。それにやるからには徹底的にやりますよ」キリッ
小鳥(アカン……この人間違ったほうに本気や)
P「ただ、みんなの次のオフの日は余裕もって知らせているので、恐らくもう何人かは予定が入っていると思うんですよ」
小鳥「つまり前からの予定とプロデューサーさん、どちらを選ぶか……予定が無くても休みを取るかということですか」
P「そういうことになりますか。まぁ、みんな予定が無くても休みを選ぶと思いますけどね。休みまで一緒に居たくないでしょ、あはは」
小鳥「えっ?」
P「えっ?」
小鳥(この人みんなからどう思われているのかわかってないみたい……本当なら止めるところだけど……でも見てみたいっ!!)
小鳥「……やりましょう。その賭け、乗りました!」
P「えっ? そ、そうですか? じゃあ、六人以上誘えるかどうかでどうです?」
小鳥「私は……以上に賭けます」ドヤァ
P「ヒューッ、ギャンブラーですね、音無さん。ということは以下なら俺の勝ちですね」
小鳥(誘えないとしたらどうしても外せない予定が入っている子くらいよね)
P(誘えたとしても一人二人ぐらいだろ)
P・小鳥「…………ふっ」
小鳥「ちなみに本当に誘えた場合はどうするんですか?」
P「やるからには徹底的、と言いましたよね。もちろん本当に会いますよ。オフの日はバラバラに調整してますし」
小鳥「それならば私から言うことはありませんね。プロデューサーさん、ご武運をっ」ビシッ
P「ふっ……生きていたらまた飲みましょう、ではっ」ダッ
小鳥「見守っていますね、プロデューサーさん……ってあれ? 身近な女性って私は?」
・・・・・・
P「さて、誰から行くか……」
やよい「おはようございまーす」
P「ふむ、やよいか。やよいは家のことが忙しそうだから難しいだろうが……やよい、ちょっと良いか?」
やよい「はい、何ですか? プロデューサー!」
P「ん、やよいは今度のオフの予定は決まっているか?」
やよい「オフですか? オフは家のことをしようかなーって思ってますけど。オフがどうかしたんですか?」
P「ああ、暇だったら遊びに行かないかなって思ってな。予定が決まっているならしょうがないよな」
やよい「はわっ、それって……で、デートですか!?///」
P(まぁ、想像通りだな。音無さん、これで俺の勝ちに近づきましたよ)
やよい「プロデューサーが誘ってくれるなら……私は構いませんよっ! 遊びに行きましょう!」
P「あ、あれ? 家のことは良いのか? 無理ならまたの機会でも良いんだぞ?」
やよい「はいっ! 前からかすみたちに家のことは自分たちに任せて、たまには休むように言われていたので!」
P「イイハナシダナー」
やよい「せっかくなのでかすみたちに甘えてみようかなーって」
P「ああ、やよいはもう少し甘えても構わないだろ。普段から頑張っているからな」ナデナデ
やよい「えへへ……///」
P「そうか……やよいはOKか……」
やよい「プロデューサー? 何か嬉しそうじゃないですね、もしかして私とデートするの嫌なんですか?」ジワッ
P「そんなわけないだろっ! 嬉しいに決まってるっ!!」クワッ
やよい「本当ですか? プロデューサー……グスッ」
P「ああ、俺のほうから誘っているんだからな! 約束のハイタッチだ、やよい!」
やよい「はいっ! それじゃあ行きますよ? せーのっ」
P&やよい「ハイ、タ~ッチ! いぇい!」
P「それじゃあどこに行くか決めておいてくれ、どこでも良いぞ」
やよい「はいっ! 私、頑張って考えますね! うっうー! プロデューサーとお泊りデート楽しみですー!」
P「お泊りっ!? やよいちょっと待て! 誰からの入れ知恵だっ!? 亜美か!? 真美かっ!?」
・・・・・・
P「まさかやよいがOKだとは……。何とか日帰りという話に落ち着いたけどびっくりしたなぁ」
小鳥「プロデューサーさん、まずは一人成功ですね」
P「音無さん……ま、まぁやよいにはこれくらいあっても良いと思いますよ。所謂ご褒美ですよ、いろんな意味で!」
小鳥「強がりですか……。あといろんな意味ってプロデューサーさんとしてもですよね?」
P「やよいとデートですよ!? これを喜ばないなんて人としておかしいですよ!! ご褒美に決まってるじゃないですか!」
小鳥「は、はぁ……何で私怒られてるの?」
P「かすみちゃんたちも良い子だからお土産あげないとなぁ、うんうん」
小鳥「それで次は誰を攻略するんです? ソファーのところで美希ちゃんは寝てましたけど」
P「攻略って人聞きの悪い。まぁ、賭けにしている時点で強く言えませんが。それじゃあ美希で行きますか」
小鳥「美希ちゃんは普段からプロデューサーさんのことをハニー、ハニーって言ってますから成功しそうですね」
P「あはは、美希は懐いてるだけですよ。俺と睡眠だと睡眠を取るんじゃないですか?」
小鳥(こういう人として欠陥が無いと年頃の女の子をプロデュースするなんて無理なんだろうなぁ)
P「音無さん? 聞いていますか?」
小鳥「ピヨッ!? も、もちろんですよ。プロデューサーさんがそう思うならそうなんじゃないですか?」
P「目を逸らしながら言われても……。まぁ良いです。美希はソファーのところですね? さぁ、軽く振られて来ますかね」
小鳥(無知って怖い……美希ちゃんに食べられませんように)ナムナム
・・・・・・
美希「ZZZ……食後のおにぎりは別腹なの……ZZZ……」
P「いや、その理屈はおかしい」
美希「ZZZ……そんなことないの……ミキのお腹は特別だから……ZZZ……」
P「特別すぎるだろ……寝ながら答えてるし。しかし良く寝てるなぁ、起こすのも悪いか」
美希「むにゃ……? ……んー……ハニーぃ? ハニーだぁ……あふぅ」
P「寝ぼけてるのか? おーい、美希起きてるかー?」
美希「……ミキ、起きてるの……起きてるからハニーはここに座るの……」パンパン
P「お、おう。じゃあ、隣に座らせてもらうな」
美希「ハニーぃ……ハニーの膝を借りるのー……」ドサッ
P「お、おい美希、俺の膝を枕にして寝るな。美希にちょっと聞きたいことがあるんだが……」
美希「あふぅ……ミキ、起きてるから何でも聞くの……ハニーになら今日の下着だって答えるよ? ZZZ……」
P「寝てるだろ……じゃあ色は……げふんげふん。美希は今度のオフは予定決まってるか?」キリッ
美希「オフの日はミキ、ずっと寝てるって前から決めていたのー……それがどうかしたの、ハニー? ……ZZZ」
P「だよな。暇だったら遊びに行かないかと思ってたんだけどな」
美希「!!??」
P「いやぁ、こりゃ誘う前に振られちゃったなぁ。前からの予定ならしょうがな――」
美希「ハニー!!」ガバッ
P「げふっ!?」
美希「それってデートだよね!? それってミキを選んでくれたってことだよね!?」
P「は? え? 選ぶ? 何のことだ? 何か怖いぞ、美希」
美希「ミキの返事はOKだよ? あはっ」
P「ん? 前から予定を決めていたんだろ?無理にとは言わな――」
美希「寝るのはいつだって寝れるの! ミキ、買い物デートが良いなっ」
P「そりゃ美希は寝ようと思ったらすぐ寝れるだろうけど……。買い物……まぁ良いか」
美希「それじゃあ今からオフの分まで寝溜めするの……あふぅ……ZZZ」
P「寝るの早ぇー……はぁ……二人目もOK……とりあえず音無さんのところに行くか」
美希「……ZZZ……ハニーと夜もイチャイチャして……そのまま……じゅるり」
P「!? 今の涎はたまたまだよな!? おいっ、美希!?」ガクガク
・・・・・・
P「結局あれから起きなかったし……。何だろう、確実に逃げ道が減っていっているような気がする……」
小鳥「プロデューサーさん、無事なようですね」
P「無事? 何か危険なことがありましたか? 美希の最後の一言はちょっと気になりましたが……」
小鳥「いえ、気にしないでください……それにまだ回避されたわけじゃないですし」
P「? まぁ、それはともかく二人目も成功しちゃいましたね……おかしいなぁ……」
小鳥「おかしいのはプロデューサーさんの思考……げふんげふん。当日は気をつけてくださいね」
P「はぁ……何に気をつけるのかわかりませんが。それじゃあ、とりあえず次の相手を待ちますか」
小鳥「ですね。あ、プロデューサーさん。結果を報告するなら社長にデートを仕事扱いにしてもらえるようにお願いしてきましたよ?」
P「マジっすか!? っていうかなぜ社長に報告してるんです!? それに社長も良いんですか、事務所としてっ!?」
小鳥「プロデューサーさんもレポートで提出してくださいね?」
P「仕事が増えてるっ!?」
小鳥「……プロデューサーさん、叫んでいて疲れませんか?」
P「疲れますよっ! いろんな意味でねっ!」
・・・・・・
あずさ「おはようございます~」
小鳥「さぁ、次はあずささんみたいですね、頑張ってください」
P「は、はい。やるしか……ないですよね」
小鳥「プロデューサーさんは何て言いましたか? ……やるからには~?」
P「……てっ、徹底的……に。うぅ……わ、わかりましたよっ、俺も男だ! 覚悟を決めましたっ!」(震え声
小鳥(声だけじゃなく身体も震えてる……)
P「よしっ! あずささーん」
あずさ「は~い? 何ですか、プロデューサーさん」
P「今度のオフの日って何をするか決めてますか?」
あずさ「今度のオフですか? …………えっと~、恥ずかしいのであまり言いたくは無いんですけど~///」
P「いえ、無理に聞き出そうとは思っていませんから気にしないでください」
あずさ「うふふっ……恥ずかしいですけどプロデューサーさんには特別に教えちゃいますね?」
P「特別!? 恥ずかしいことをっ!? ごくり……き、聞きましょう!!」
あずさ「実は~……事務所からスタジオまでの道を覚えようと思っているんです~」
P「はぁ……道を。ん? 恥ずかしいことってそれだけですか?」
あずさ「はい~、まだ一人だと不安なんて恥ずかしいですよね?///」
P「えっ、いや、恥ずかしいなんてことは無いと思いますよ? それにオフの日を使って覚えるなんて偉いですよ」
あずさ「あら~、本当ですか~? でも初めから一人で行ければみんなに迷惑を掛けずに済むのにねぇ、私ったら」
P「まぁ、迷うからこそあずささんじゃないですか。でもそっか、それじゃあ邪魔しちゃ悪いですね」
あずさ「あらあら……気にしなくても大丈夫ですよ。何か用事でも有るんですか?」
P「何も無ければデートでも、と思ったんですけどね。オフの日、どうしても道が分からなければ連絡してください」
あずさ「…………プロデューサーさん?」ズイッ
P「? あずささん? どうかしましたか?」
あずさ「あの、デートはどこに行くか決めていたんですか?」
P「いえ、あずささんの行きたい場所を聞いてからと考えていたので」
あずさ「あら~? それなら……やっぱり一人だと不安なのでオフの日、一緒に来てくれませんか?」
P「一緒にですか? それは別に構いませんが……」
あずさ「本当ですか?うふふっ、じゃあお願いしちゃおうかしら」
P「わかりました。でもあずささんが道を間違えるまで教えませんからね? 頑張って覚えましょう」
あずさ「は~い。オフの日が今から楽しみだわ~」
P「あずささんと二人っきりで歩くのも久しぶりですね。気合を入れないとなっ」
あずさ「あらあら……気合を入れるのはまだ早いですよ、プロデューサーさん」
P(いえ、俺が注意してもあずささんは間違った道を進むから今から気合を入れておかないと……)
あずさ「あ、そうだわ。プロデューサーさん、念のためパスポートは持って来てくださいね」
P「あ、はい、パスポートですね。わかりました………………ってどこまで迷うつもりですか!? あずささん!? あずささーんっ!?」
・・・・・・
小鳥「プロデューサーさん、パスポートは持ってますか?」
P「持ってますけど……でも気をつけますよ。気がついたら海外ってことが無いように」
小鳥「気をつける程度で防げれば良いですけどね……ワープも」
P「ワープ!? ワープするんですかっ!? あずささんって人間ですよね!?」
小鳥「何を言っているんですか? 人間に決まってるじゃないですか」
P「ですよねっ!? ワープに関しては答えてませんがっ!」
小鳥「それにしてもあずささんとデートって良いですね。腕を組んだりしたら最高じゃないですか」
P「そうですね……腕を組んだらあの素晴らしいおっぱ……んん、失礼。お胸様が……」
小鳥「言い直したところで変わってませんよ? こういう反応は普通の男の人なんですよね」
P「むぅ……しかし三人目も成功か……どうなってるんだ」
小鳥(どうなってるって言いたいのはプロデューサーさんの思考のほうなんですけどね)
・・・・・・
響「はいさーい。ほら、ハム蔵も挨拶するんだっ」ヂュッ!
P「次は響、か。響は……うん、いぬ美たちがいるから無理でしょう」
小鳥「そういえば響ちゃん、最近構ってあげてないからいぬ美ちゃんたちが拗ねているって言っていたような」
P「ふっふっふ、今度こそ俺の勝ちですね。数が多いから会う時間は取れないでしょうし」
小鳥「むむむっ、これは分が悪いかしら」
P「それじゃあ聞いてきますか」
小鳥「それじゃあ私はいつも通り、こっそり聞いてますね」コソコソ
P「……よし。おーい、響、ちょっと良いか?」
響「ん? 何だ、プロデューサー。自分に何か用か?」
P「響は今度のオフ、何をするか決めているのか?」
響「ん? 今度のオフか? それならいぬ美たちに構ってあげる予定なんだっ」
P「そうかそうか……やっぱりな」
響「何なんだプロデューサー、そのにやけた顔はっ。……はっ、そうか。そういうことなんだな?」
P「いや、悪い。これはようやく1勝できると思ったからで……」
響「ふっふっふ、プロデューサーが言いたいこと、自分わかっちゃったぞ」ビシッ
P「ん? ああ、言いたいことはそういうことなんだ。予定が無ければデートでもしないかと思ってたんだけどな」
響「ふふーん、やっぱりな。自分にオフの日に遊ぶ友達がいないと思ってたんだろ。こう見えても遊ぶ友達ぐらい学校の……ってあれ?」
P「ん? 友達? 何のことだ? 学校がどうしかしたのか?」
響「へ? いや、その……じ、自分はぼっちじゃないって言いたくて……ってデート!?」
P「ぼっちって何を気にしてるんだ? 事務所のみんなも居るしぼっちな訳が無いだろ」
響「そ、そうだよな、うん。……デート? デートって自分とプロデューサーが!?///」
P「? 響に聞いているんだから当たり前だろ」
響「ぷ、プロデューサーとデート……ホントにっ!? ホントに自分を誘ってくれたのかっ!?じゃっ、じゃあ!」
P「ああ、そのつもりだったけど。でもいぬ美たちに先越されたなぁ、あはは」
響「!!??」
P「響の場合、家族サービスってやつだな。大変だろうけど頑張れよ」
響「プロデューサー! じ、じぶ……そのっ!! あっ……でも自分、いぬ美たちとの約束がぁ……」
P「ん? ああ、別に気にしなくても良いぞ。いぬ美たちを優先してくれ」
響「で、でもっ……うぅ……い、いぬ美たちとの約束……プロデューサーとデート……うぅ……うわぁーんっ!」
P「ふおっ!? ど、どうした響!? 何で泣くんだ? 俺が何かしたか?」オロオロ
響「うぅ……ぐすっ……だって……じ、自分……プロデューサーとデートしたいんだ……でも約束も大事だし……ぐすっ」
P「そんな理由で? あぁ……えっと……じゃあ、こんなのはどうだ、響?」
響「ぐすっ……こんなのってどんなのぉ? 自分、いぬ美たちとプロデューサーのどっちか何て選べないぞ……」
P「響さえ良ければ響の家でデートなんてどうだ? いぬ美たちとも過ごせてデートができれば一石二鳥だろ? なっ?」
響「へ? 自分の家で? ……自分の家でプロデューサーといぬ美たちと一緒に……おおっ!? 頭良いな、プロデューサー!」パァァァ
P(やっべぇ……チョロすぎる……さっきまで泣いていたのにもう笑ってる……まぁ、そんなところが魅力でも有るんだが)
響「プロデューサーが来てくれればいぬ美たちも喜ぶぞっ! 自分、お礼にお昼作るから食べていってよっ!」
P「それじゃあ、響の家に寄らせてもらうな。そういえば響の家にはどの動物が居たんだっけ?」
響「忘れちゃったのか、プロデューサー? えっと……まずハム蔵でしょ、いぬ美、シマ男にうさ江、ねこ吉にモモ次郎に……」
P「相変わらずたくさんだなー。みんな元気なんだろうなぁー」
響「ブタ太とオウ助とへび香に、それにワニ子だなっ! みんな元気だぞっ! 最近は食欲も旺盛だからなっ」
P「最後の情報いらん……ワニ子の名前の後にその情報はいらんっ! 大丈夫だよな!? 俺、食べられないよな、響っ!?」
・・・・・・
P「響が傍に居るんだ……大丈夫なはず……」ガクガクブルブル
小鳥「プロデューサーさん、顔が青いです」
P「ふふふ……念のため餌を持って行って、先に満腹にさせれば大丈夫なはず」
小鳥「それよりもう四人目ですよ、プロデューサーさん」
P「え? ………………そうだったー!! 何で自分から会いやすくしてるんだ、俺はっ!?」
小鳥「あずささんのときもそうでしたが、予定とプロデューサーさん、どっちも取るという選択肢があるんですね」
P「ぐぬぬ……でも、あそこで響に泣かれたら言わずに居られなかったんですよ……」
小鳥「あのときのオロオロしているプロデューサーさんを思い出したら…………プークスクス」
P「そう笑ってますけどね……想像して見てくださいよ、響は背が低いから自然に上目遣いになって涙目で見てくるんですよ?」
小鳥「ピヨ…………ふん、ふん……ほう」
P「あとはわかりますね? そんな響を前にしたら居た堪れなくなるでしょ?」
小鳥「ええ、もっと虐めたくなりま…………ですね、放っておけないですね」
P「ん? 今、音無さん違うこと言いかけませんでした?」
小鳥「気のせいですよ。それで次は誰を行くんです?」
P「あー、実は前に亜美を遊びに連れて行く約束をしていたので……まだ余裕が有る内に行っておきますよ」
小鳥「約束してたなんてやることはやってるんですね、このこのっ」
P「そんなんじゃあ無いですよ。強請られたって言うか……何て言うか……」
小鳥「ああ、そういう言い訳はどうでも良いです。それじゃあ次の亜美ちゃんを行きましょう」
P「…………言い訳じゃないのに。何か音無さんだんだん冷たくなってません?」
小鳥(誘ってもらえるみんなが羨ましいなんて思ってないんですからね、八つ当たりじゃないですからねっ)
・・・・・・
P「おーい、亜美。今度のオフなんだけどさ……」
亜美「何? 兄ちゃん。あっ、今度こそ遊びに連れて行ってくれるの?」
P「お、おう。でも、ほら、何か予定とか入ってたり……」
亜美「ホントに!? やったぁー! 亜美は大丈夫、予定は特に入れてないよ?」
P「あ、そうですか。……うん、そうか。えっと……二人っきりだけど良いのか?」
亜美「だってしょうがないじゃん。パパもママも仕事が忙しいし、真美とはオフの日が合わないし」
P「はい、すいません。しょうがないですよね」
亜美「あははっ、さっきから変な兄ちゃん。ぷりちーな亜美とデートできるんだよ?もっと嬉しそうにしなよ、兄ちゃん」
P「ワーイ、ウレシイナー。プリティーナアミトデートダー。ソレデドコイクノカナ?」
亜美「えっとね、遊園地! パパも兄ちゃんが一緒なら許してくれると思うし!」
P「ゆ、遊園地……まぁ確かに保護者が居れば許してくれるだろうが……また疲れそうなところを選んだな」
亜美「ジェットコースターでしょ、ゴーカートでしょ……」
P「……お手柔らかに頼むな。ジェットコースターを連続とかは勘弁な」
亜美「お昼と晩ご飯は遊園地で食べて……お菓子も忘れないでね?」
P「はぁ……わかったわかった。こりゃ出費も激しそうだ」
亜美「みんなにお土産買って……あ、お土産は次の日で良いか」
P「はいはい、お土産もな…………ん? 今次の日って言ったか?」
亜美「うん! 学校も休みだし、次の日はレッスンは午後からだしっ! お泊りデートだよ、兄ちゃん!」
P「やよいにお泊りデートなんて教えたの亜美かー!! お前の親に泊まりがけで遊びに行くなんて説明できるかっ!」
亜美「兄ちゃんなら大丈夫だよ~。あっ、部屋が無かったら亜美は別に同じ部屋でも良いよ? 兄ちゃん」
P「大丈夫なわけが無いわーっ!! 部屋の予約が取れたとしても泊まらんわーっ!!」
亜美「えー、それじゃあ遊びきれないよー。いいっしょー? 兄ちゃん」
P「えー、じゃありませんっ。ダメに決まってるだろ。まったく何を考えてるんだ」
亜美「ぶーぶー。兄ちゃんのケチー!」
P「そんなこと言ってると連れて行ってあげないぞ? また機会があれば連れて行ってやるから」
亜美「わぁっ!? わかったよ!? よっ、兄ちゃん太っ腹~、敏腕プロデューサーですなっ!」
P「ふっふっふ。そうだろそうだろ」
亜美「それじゃあ、さっそくパパに聞いてみるね? …………あっ、パパ? 実は今度の亜美のオフなんだけど……」
P「おいっ!? いきなり電話をかけるなっ! えっ? 電話を変われって!?……あっ、はい、こちらこそお世話になってます。あ、それはですね……」
・・・・・・
P「はぁ……急に電話を変わるなんて……心の準備をさせてくれよ。まぁ、よろしく頼まれたが……」
小鳥「プロデューサーさん、このパンフレットに載ってる遊園地なら社長に頼めば安くチケット取れますよ?」
P「…………ありがとうございます。何か今度は優しいですね、音無さん」
小鳥(勝者の余裕ってやつピヨ。こうなったらプロデューサーさんの奢りで飲みまくってやるピヨ!)
P「それにしても五人目も成功とは……まぁ亜美はもともと確率高かったけど」
小鳥「あと一人で私の勝ちですよ? 次は誰にするんですか?」
P「むぅ……千早……いや、ここは安全牌の律子で行くべきか」
小鳥「あら? 律子さんは安全牌なんですか?」
P「律子ですよ? 誘ったところでプロデューサー二人が同時には休めないとか言って怒られると思うんですよ」
小鳥「あ、その件なら大丈夫ですよ? 社長に相談してお二人が同時に休んでも一日なら問題無いように調整しましたから」
P「は? い、いつの間にそんなことをっ!?」
小鳥「プロデューサーさんが徹底的にやるなら私も徹底的にやろうと思いまして。目指せ完全勝利!!」
P「何でこんなときだけ……ま、まだ律子が誘えたわけじゃないですよ。軽くあしらわれる可能性のほうが高いはずっ」
小鳥「まぁ、誘ってみないと私もわからないですね。律子さんには忙しくなる前に二人に休んでもらう為だと説明してくださいね」
P「うわぁ……それらしい言い訳ですねー。音無さんは元より社長に話が行っているから辻褄合うしー」
小鳥「律子さんも誘えたら勝負の結果が出ますからね。最後も頑張ってください」
P「はい……まだ勝負は決まってませんからね。あ、もし律子に説教されたら長くなると思うので……」
小鳥「そのときは終わるまで仕事して時間を潰してますね」
P「………………律子に賭けのことばらして巻き込んでやろうかな」
・・・・・・
P「あー律子、少し良いか?聞きたいことがあるんだが……」
律子「はい? 何ですか、仕事の話ですか? プロデューサー」
P「あー、仕事と言うか何と言うか……律子の今度のオフなんだけど」
律子「オフですか? あっ、もしかして急な仕事が入っちゃいましたか?」
P「いや、律子のオフに変更は無いんだが……予定とか入ってるのか?」
律子「いえ、気分転換に何かしようとは思っていましたが……あっ、そういうことですか」
P「ああ、律子さえ良ければ何だが……社長と音無さんの許可は有るから」
律子(オフの日を変わってくれってことよね? 予定は別に入れてなかったし構わないか)
P(うぅ……怒られるんだろうか……すぐ終わると良いなぁ……)
律子「しょうがないですね……わかりました、良いですよ」
P「あれ? 良いのか? 怒ったり説教したりしないのか?」
律子「ちょっと、それじゃあまるで私がいつも怒ってたり説教しているみたいじゃないですか」
P「すまんすまん。律子なら休めないって言いそうだったからな」
律子「まぁ、次のオフにしっかり休みますから大丈夫ですよ」
P「ん? ああ、次のオフに気分転換するってことか。すまんな、邪魔をしたみたいで」
律子「良いですって、別に。ただ今度からは社長たちより本人に聞いてからにしてくださいね?」
P「あー、そうだな。今回は訳ありだったが、確かに律子に断られたら無駄になるもんな」
律子「そうですよ、プロデューサー。まったく、どこか抜けているんだから……」
P「面目無い……。それで律子はどこに行きたい?」
律子「へ? 何ですか急に。……ああ、オフのことですか。んー、そうですね……温泉とか良いですね、日帰りでも行けますし」
P「お、温泉か……湯上りの律子! そういうのもあるのか。よし、じゃあ温泉にするか」
律子「はい? 別に私が行きたいところじゃなくてもプロデューサーが行きたいところに行けば良いじゃないですか」
P「いや、せっかく律子と二人っきりで行くんだ。律子が行きたいところにしようと思ってな」
律子「なっ!? 二人っきり!? 何で私がプロデューサーとっ!?///」
P「だって行きたいんだろ? 温泉。なら温泉で良いじゃないか」
律子「確かに温泉って言いましたけど……でもプロデューサーとオフが合わないじゃ……って、あのプロデューサー?」
P「ん? どうした律子? だって律子は良いって言ったじゃないか」
律子「そりゃ、言いましたけど……。あの……社長たちに許可を取った内容って……」
P「だから、二人同じ日に休んでも一日なら大丈夫って内容だが? それでオフは予定が無いからデートの誘いは良いんだろ?」
律子「はいぃ!? ……えっ!? で、デート!?///」
P「ああ、初めてのデートが温泉だから抵抗あるのか? 日帰りだしそういうのも有りだろ」
律子「~~~~!? ~~~~~~!?///」パクパク
P「それじゃあ、今度のオフは温泉ってことで良いな? 俺も調べてみるが律子が行きたい温泉が有ったら言ってくれな」
律子「ちょっ、ちょっとプロデューサー!? プロデューサー!?///」
・・・・・・
P「はぁ……律子で六人成功……俺の負けかぁ」
小鳥(プロデューサーさんの死角になっているけど、ここから律子さんが悶えてるのが見えるピヨ)
P「あっ……音無さん……素直に認めますよ。次の飲み代は俺の奢りで」
小鳥「楽しみです。それにしても見事にノーミスで誘えましたね」
P「誘えちゃいましたね……ここまでうまく行くと実は俺ってモテるんじゃないかって誤解しちゃいますよね」
小鳥「ピヨ……誤解でも何でもないですけど……。それじゃあ最終結果を社長に報告してきますね?」
P「最終結果? 俺の負けって報告をですか? じゃあ音無さんが戻ってくるまで温泉を調べて待ってますね」
小鳥「はい? 別に待って無くても……これで終わりですよね?」
P「え? 何でです? 全員やっていないじゃないですか」
小鳥「え? でも結果は出ているんですよ?」
P「俺の負けって結果は出てますけど……。元々は何人誘えるかって内容だったはずですよ?」
小鳥「あ……。そう言えばそうですね。ほ、本当に全員やるんですか……そ、そんなっ……」
P「言ったはずです、やるからには徹底的と。もうここまで来ればあとは進むのみですよ」
小鳥(この人の何がここまで駆り立てるんだろう……)
P「誰か来るまで待つか……。さて、どこの温泉にしようか……時刻表も確認しないとな」
小鳥(プロデューサーさんも何だかんだで楽しそうだし……良いのかしら? あ、律子さんが気絶してる……)
・・・・・・
伊織「ちょっとプロデューサー!!」
P「ん? 何だ伊織、何をそんなに怒ってるんだ?」
伊織「律子が気絶していたんだけど、どうしたのよっ!」
P「は? 律子が? さっきまではいつも通りだったんだが……それで律子はどうした?」
伊織「とりあえずソファーに寝かして濡れたタオルで頭を冷やしてるわ」
P「そうか……心配だな、ちょっと見てくるか」
小鳥「二人とも大丈夫よ。律子さん、病気とかじゃないから」
伊織「小鳥は何か知っているの? 顔が真っ赤だったわよ?」
小鳥「まぁ、簡単に言うと恋の熱暴走ってことかしら?」
伊織「……はぁ、何となくわかったわ。アンタもやりすぎないように気をつけなさいよね」
P「え? 俺? 何もやっていないって! 普通に話してただけだし!」
伊織「ホントかしら? まぁ、アンタの普通って信用できないけど」
小鳥「まぁまぁ、律子さんは私に任せて。伊織ちゃん、プロデューサーさんが聞きたいことがあるらしいわよ?」
P「ちょっ!? このタイミングでですか!? ちょっと言うだけ言って逃げないでって……はぁ」
伊織「律子は小鳥に任せるとして……それで私に聞きたいことって何よ?」
P「いや、うん、まぁ、その……何だ。あー……うん」
伊織「はっきりしなさいよ。気になるじゃない」
P「ああ……伊織は今度のオフの予定は決まっているか?」
伊織「はぁ!? そんなこと普通に聞けば良いじゃない!」
伊織「……ちょっと! 何で急に黙るのよっ!? まさかくだらない理由とかじゃないでしょうね!?」
P「あっ……いや……実は……」
伊織「……実は? 早く言いなさい。私も暇じゃないのよ」
P「!! ――実は、前から伊織と二人っきりで遊びに行きたいと思ってな」
伊織「!? ま、前から!? そ、それって……もしかしてアンタも私のことを///」
P「それで……返事を聞かせてくれるか?」
伊織「~~っ、ふ、ふんっ! しょうがないわねっ! 特別に遊びに行ってあげるわっ、感謝しなさい!///」
P「いや、別に嫌なら無理に誘うつもりは無いんだが……」
伊織「なっ!? この伊織ちゃんが遊びに行ってあげるって言っているのよ!? そこは無理でも誘いなさいよ!!」
P「は、はい……それじゃあ遊びに行くってことで良いんだよな?」
伊織「ちゃんとエスコートしなさいよね? デートコースはプロデューサーに任せるわっ///」
P「お、おう。考えておくけど文句は言うなよ?」
伊織「それはアンタ次第ね。頑張りなさいよ?」
P「変にプレッシャーかけないでくれ、善処はするが……」
伊織「それじゃあ、仕事の準備があるから行くわ。デート楽しみにしてるわね? にひひっ」
>>73最後1行抜けてた…
P(えっ……もしここで誘えるか試してるだけなんて言ったら…………あ、死ぬな。えっと、それらしい理由……それらしい理由……)
P「すまん……。それでどうなんだ?」
伊織「はぁ……。別にいつも通りよ。普通にのんびり過ごして勉強をするぐらいかしらね」
P「あっ……そうか。じゃあ特に予定は無いんだな?」
伊織「何よ。私だって別に毎日スケジュールがぎっちり詰まってるわけじゃないのよ?」
P「いや、予定が無いことをバカにしているわけじゃないんだ」
伊織「それで予定を聞いてどうかしたの? あっ、もしかして可愛い伊織ちゃんをデートに誘おうなんて考えてないでしょうね? にひひっ」
P「あ、うん。実はそうなんだけど……どうだ?」
伊織「どうだって……はぁ!? アンタ、本気っ!?な、 何で私なのよ!?///」
P(えっ……もしここで誘えるか試してるだけなんて言ったら…………あ、死ぬな。えっと、それらしい理由……それらしい理由……)
伊織「……ちょっと! 何で急に黙るのよっ!? まさかくだらない理由とかじゃないでしょうね!?」
P「あっ……いや……実は……」
伊織「……実は? 早く言いなさい。私も暇じゃないのよ」
P「!! ――実は、前から伊織と二人っきりで遊びに行きたいと思ってな」
伊織「!? ま、前から!? そ、それって……もしかしてアンタも私のことを///」
P「それで……返事を聞かせてくれるか?」
伊織「~~っ、ふ、ふんっ! しょうがないわねっ! 特別に遊びに行ってあげるわっ、感謝しなさい!///」
P「いや、別に嫌なら無理に誘うつもりは無いんだが……」
伊織「なっ!? この伊織ちゃんが遊びに行ってあげるって言っているのよ!? そこは無理でも誘いなさいよ!!」
P「は、はい……それじゃあ遊びに行くってことで良いんだよな?」
伊織「ちゃんとエスコートしなさいよね? デートコースはプロデューサーに任せるわっ///」
P「お、おう。考えておくけど文句は言うなよ?」
伊織「それはアンタ次第ね。頑張りなさいよ?」
P「変にプレッシャーかけないでくれ、善処はするが……」
伊織「それじゃあ、仕事の準備があるから行くわ。デート楽しみにしてるわね? にひひっ」
・・・・・・
P「…………ふぅ。良くわからないがあの対応で正解だったか」
小鳥「いえ、不正解だと思いますよ? 正直、デートのあとのことは考えて無いですよね」
P「? どういうことです? ちゃんとデートは家まで送りますが?」
小鳥「おしいっ! デート当日じゃなくて後日なんですけど……そのうち刺されますよ?」
P「物騒ですねぇ……後日? 一回だけじゃなく何回か誘えってことですか? みんなを」
小鳥「アウトですっ! 一人だけじゃなく全員って考えてる時点でアウトですっ!!」
P「でもただ遊びに行くだけですよ? あ、どうせならみんなで遊びに行けるようにしますか?」
小鳥(何てことなのっ!! この人、デートってただ遊びに行くだけだと思ってる……死ぬ気かしら?)
P「よし、気持ちを切り替えて次、行きましょう」
小鳥「ええ、私も最期まで見守りましょう……最期までっ」ウルウル
・・・・・・
P「おっ、貴音はお昼……いや、時間的におやつか?」
貴音「ずるずる……はい、今日は新発売のかっぷらぁめんをいくつか」
P「あんまり食べ過ぎるなよ? ……おいしいか?」
貴音「ふむ……不味くは無い、とだけ申しましょうか。……ずるずる」
P「微妙だったか……まぁ新製品は当たりと合いづらいからなぁ。結局基本のに戻ったりするし」
貴音「ですが新しいものを常に作ると言う心意気は評価しております。それで私に何か用ですか? あなた様」
P「ん? ああ、そうだった。貴音は今度のオフの予定ってどうなってる?」
貴音「おふ、ですか? 特に決まってはおりません。心行くままに歩くのみです」
P「うん、格好良いこと言っているけど要は食べ歩きだよな?」
貴音「!? あなた様は私の未来が見えるのですか!? ……もしや物の怪の類では?」
P「うん、そういう驚きは普段の行動を考えてから発言しような」
貴音「はぁ……あなた様そう仰るのならば善処いたしますが……」
P「そうしてくれ。それで予定が無ければ貴音をデートに誘うつもりだったが……」
貴音「はて、でぇとですか? それはどのような食べ物なのでしょうか?」
P「あー、そっかぁ。ラーメンに誘う、みたいに食べ物だと思っちゃったかぁー。残念だけど逢引と言えばわかるか?」
貴音「逢引……あなた様と私で、ですか? …………それはまことですかっ、あなた様っ!!」ガタッ
P「うおっ!? びっくりしたー。ああ、本当本当。でも貴音の楽しみの邪魔はできないからなぁ」
貴音「そのようなことはございませんっ。あなた様と二人歩く、想像するだけで何とも心躍るとは思いませんか?」
P「そりゃ、貴音が良いなら構わないが……俺はそんなに食べられないぞ?」
貴音「失敬な。例え私と言えども食べてばかりでは無いのですよ? あなた様」
P「すまない貴音。そうだよな、貴音も女性だもんな。ただの散歩ぐらいするか。それでオフはデート、で良いんだよな?」
貴音「はい、よろしくお願いいたします。晴れることを祈りましょう」
P「ああ、雨の日の散歩ってのも風情があるけど、やっぱり晴れたほうが良いよな」
貴音「ふふっ、そうですね、あなた様。ああ、おふの日が待ち遠しいです」
P「はは、とりあえず貴音とゆっくり散歩って初めてかもしれないな」
貴音「はい、あなた様と食べるお団子、らぁめん、おでんにお好み焼き……ああ、素晴らしい」
P「やっぱり食べてばかりじゃないかっ!? おいっ!? 聞いているのか、貴音!? ウットリしてないで聞けっ!!」
・・・・・・
P「ふぅ……ときどき貴音のマイペースっぷりには付いて行けないときがある」
小鳥「プロデューサーさん、この胃腸薬は効きますよ? 私も二日酔いのときお世話になっているので」
P「……胃腸薬に頼るほど食べないことを祈ってますよ、天気よりね」
小鳥「貴音ちゃんに付き合って食べなければ良いのに……」
P「ふっ、くだらない男の矜持ってやつですよ……」
小鳥「はぁ……よくわかりませんが。それにしてもこの調子なら私との賭けって意味があったんですかねぇ?」
P「元々は踏ん切りをつけるために賭けを音無さんに持ちかけたので……賭けが無かったらやらなかったかも」
小鳥「……賭けを持ちかけなければ良かったかもしれませんね、いろんな意味で」
P「さて、次です、次。さっさと終わらすが、吉です」
・・・・・・
真「おっはようございまーすっ!」
P「今日も元気だな、真。いや、どっちかというと嬉しそう?」
真「へへっ、実は待ちに待った漫画の新刊が今日発売されたんですよねっ! もう楽しみで楽しみで」
P「少女漫画……。そんなに楽しみにしてたのか」
真「はいっ! 続きが気になってるんです! まさか三丁目の田中さんが猫好きじゃなく犬好きだなんてっ!」
P「相手の男が田中さん? 猫とか犬が出てくる話なのか? 犬好きの主人公の話とか?」
真「いえ、違いますよ。主人公は猫も犬も苦手ですし、どっちも話に出てきませんから。田中さんなんて名前だけですよ」
P「何で名前だけの人物が犬好きってだけで驚いてるんだよ……。どういう話なんだ?」
真「えっと、簡単に言うと……勉強一筋だった主人公がたこ焼きを焼いたりサッカーをする普通の少女漫画ですね」
P「お、おう。それって一つの作品の話だよな? 迷走してないか? ……普通って何だろ」
真「ライバルの『明日はカレーよ!』と言う台詞に対して主人公の『えっ? お昼に食べたじゃん』って台詞には思わず泣いちゃいましたよっ」
P「……泣く要素あるのか、その話には。そ、それはともかく真は今度のオフ、何をするんだ?」
真「ボクですか? ボクは久しぶりにジョギングでもしようかと思ってますけど」
P「ジョギングか……健康的で良いな。休みの日まで運動なんて真らしいなぁ」
真「そうですか? そうだ! プロデューサーも一緒に走りませんか? 気持ち良いですよ?」
P「う……誘う前に誘われてる。しかしジョギングかぁ……長距離とかは俺無理だし、真に付いていけるかどうか……」
真「大丈夫ですって! マラソンじゃないですし自分のペースで走れば良いんですから」
P「そうか? それなら走ってみようかな?」
真「やーりぃ! プロデューサーと一緒に走れるなんてボク嬉しいですよっ。これもデートみたいなものですよねっ」
P「みたいなものなのか? それはともかく喜んでもらえて何よりだ。俺も最近運動不足だったし丁度良かったかもな」
真「ちゃんと走りやすい格好をして来てくださいね? 他にわからないことがあったらボクに聞いてください」
P「おう。……念のために聞くがちゃんとしたコースなんだよな? 日帰りの」
真「変なこと聞くんですね、プロデューサー。当たり前じゃないですか」
P「ほっ、そうだよな。すまんすまん、当たり前のことだよな」
真「当日は朝に待ち合わせで良いですか? プロデューサーは初めてですし」
P「朝? ああ、時間は余裕があったほうが良いか。わかった。それでどこら辺を走るんだ?」
真「はいっ! 山のコースです! 空気がおいしいですよっ。ジョギングデート楽しみにしてますね、プロデューサー! へへっ」
P「山!? おいっ! 朝なのは山に行くまでが時間掛かるからなのか!? 結局どれくらいの距離走るんだ!? 真っ!?」
・・・・・・
P「20km……軽く20kmって言われても……初心者、しかも日頃走らない人間が……無いわー」
小鳥「プロデューサーさん、準備運動はしっかりやらないとダメですよ?」
P「はい……そこら辺は真がいるからしっかりやることになるかと……準備運動だけで疲れそうな気もしますが」
小鳥「誘う前から誘われるなんてイージーモードですね。ここに来て新しいパターンとは……」
P「決めたっ! 次からは相手の元々の予定に合わせたり、誘われてもこっちからの誘いじゃないと断ろう!」
小鳥(何で今さらそんな条件をっ……これで残りの子たちが断られたら可哀想だけど……)
P「残りは……真美、雪歩、千早、春香の四人か……」
小鳥(あっ、その四人なら……大丈夫そう)
P「よっし! しゃあ!! 俺はやれる子っ!!」
・・・・・・
真美「てりゃっ! …………ていっ! ……………とうっ!」
P「なぁ、真美。ゲームで遊んでいるところ悪いんだがちょっと良いか?」
真美「なーに? ……むー、この亀邪魔だなぁ。でも真美にかかればっ!」
P「今度のオフは予定決まってるか?」
真美「オフ? うんとね、亜美は仕事だから真美は一人寂しくゲームを消化するんだ」
P「その……何だ。他の友達を誘ったりして遊ばないのか?」
真美「うーん、それでも別に良いんだけど……学校の友達と遊ぶときは亜美がいないとしっくり来ないんだよね」
P「あー、何となくわからないでもないな。でも少しは慣れておいたほうが良いぞ?」
真美「うん、誘われれば一人でも行くし大丈夫だよ。それで真美の予定聞いてどったの? 兄ちゃん」
P「ん? ああ、オフが暇だったらデートしないか?」
真美「!!??」テッテッテ テテテテテテテレレン
P「おっ? ミスったのか? 邪魔しちゃったか」
真美「に、兄ちゃん!? い、今何て言ったの!?///」
P「え……邪魔しちゃったか?」
真美「そうじゃなくてー! 真美にで、で、デートって///」
P「ああ、オフが暇だったらデートしないかって聞いたんだが」
真美「兄ちゃんが誘ってくれるなら真美は構わないけど……どうして真美なの?///」
P「ああ、真美と二人っきりで遊びに行きたいと思ってたからな」
真美「!? 真美と!? ほ、ホント? ホントに真美で良いの?///」
P「ああ、もちろんだとも。だからこうして誘っているんだ」
真美(あうあうあ……兄ちゃんが真美を……二人っきりのデートに誘うってことはそういうことだよね///)
P(ふっ、伊織のときに考えついた理由……万能だな)
真美「に、兄ちゃんが……兄ちゃんが真美とデートしたいって言うなら……デートしよっ///」
P「そうか。真美は行きたいところは有るのか?」
真美「えっとね、えっとね! 真美、水族館が良いっ!」
P「ほう、水族館か……それじゃあ水族館にするか」
真美「うんっ! 前から行ってみたかったんだっ///」
P(はて? 最近の水族館で真美が行きたくなるほど特別なものって有ったか?)
真美(この前ミキミキが読んでた雑誌に書いてあったおすすめデートコース……兄ちゃんとっ///)
P「そんなに行きたいなら水族館に行くか。他にあれば言ってくれよ?」
真美「う、うん……それじゃあ……真美、兄ちゃんと手を繋いで歩きたい///」
P(場所を聞いたつもりだったんだが……何故だろう、訂正できる雰囲気じゃない)
真美(うぅ……言っちゃった! 言っちゃった!!///)
P「手を繋いで歩くぐらい構わないが……まぁ、あとは当日に決めるか」
真美「う、うん。真美はそれで良いよ?…………に、兄ちゃん、あのね?」
P「ん? 何だ?」
真美「真美をデートに誘ってくれて嬉しいけど……大事なことだから言っておきたいんだ……」
P「大事なこと? 真美の大事なことならしっかり聞こう、プロデューサーとして」キリッ
真美「兄ちゃんは兄ちゃんとして聞いてくれれば良いんだけど……」
P「うん? とりあえず言ってみてくれ」
真美「うん。……真美ね? デートするの初めてなんだ。だからその……よろしくね、兄ちゃんっ///」
P「初めてだからってそんなに緊張すること無いぞ? いつも通りの真美で大丈夫だ」
真美「そ、そだね。それじゃあパパにお泊りの許可を取ってくるねっ!?」
P「お泊りって何だっ!? やよいに教えたのは二人でだったのか!? あとお前の親父さんにそんな許可取るなーっ!!」
・・・・・・
P「何か今日だけで寿命がかなり減った気がするよ……」
小鳥「プロデューサーさん、たそがれてないで最期まで頑張りましょう!」
P「音無さん……前から気になっていたのですがちゃんと”最後”って言ってますよね?」
小鳥「はい? ええ、ちゃんと”最期”って言ってますよ? それが何か?」
P「いえ、何か違和感が……気のせいですかね?」
小鳥「プロデューサーさん、あなた疲れているのよ」
P「そっか、疲れているならしょうがない……残り3人は一気に終わらせてゆっくりするか」
小鳥(ええ、はやく終わらせてゆっくりしてください……ホロリ)
・・・・・・
P「さて、残り三人か……」
雪歩「プロデューサー、お茶入れたので少し休んでください」
P「おお、ありがとう、雪歩。…………ふぅ、落ち着くなぁ」
雪歩「疲れているみたいですけど……大丈夫ですか?」
P「ああ、音無さんにも疲れているって言われたな……でも大丈夫だよ」
雪歩「本当ですか? でもプロデューサーが倒れでもしたら……私……私…」ジワッ
P「ゆ、雪歩、大丈夫だから泣くな!」オロオロ
雪歩「プロデューサー……うう、くすん……」
P「ちゃんと休むときは休むから。心配してくれてありがとな」ナデナデ
雪歩「あっ…………はふぅ///」
P「落ち着いたか? そうだ、ついでに雪歩に聞きたいことがあるんだが」ナデナデ
雪歩「何ですか? プロデューサー……私、何でも答えちゃいますぅ///」
P「な、何でも? いやっ、ここで聞き返したら負けだっ!」
雪歩「プロデューサー? どうかしましたか?」
P「ごほん……雪歩は今度のオフ、何をするんだ?」
雪歩「オフですかぁ? オフは書き溜めたポエムの編集作業……ごほんごほんっ!!」
P「ゆ、雪歩!? 大丈夫かっ!?」
雪歩「だ、大丈夫ですっ! お、オフはえっと……お、お茶に合うお茶請けでも探そうかなって!」
P「えっ? さっきポエムがどうとか言ってなかったか?」
雪歩「な、何を言っているんですかプロデューサー。や、やっぱり疲れているんですねっ」
P「聞き間違いか? うーむ、かなり疲れてるのかなぁ」
雪歩「そ、それで私の予定を聞いてどうかしたんですか?」
P「雪歩をデートに誘おうと思って聞いたんだけどな。遊びに行かないか?」
雪歩「で、デート!? ひんそーでひんにゅーでちんちくりんな私とですかっ!?」
P「そこまで言わなくても良いと思うが……まぁ、雪歩とだな。どうかな?」
雪歩「は、はいっ! 不束者ですがよろしくお願いしますっ!!///」
P「お、おう。それで当日なんだけど――」
雪歩「はいっ! お父さんには家に居るように言っておきますぅ!」
P「んん? 親父さん? どういうことだ?」
雪歩「プロデューサーは婿入りに抵抗ありますか?できれば、うちの家業を継いでもらえると……」
P「婿入り? 家業を継ぐ? あれ? 何か話の流れがおかしい……」
雪歩「あっ、お父さんは甘いものが好きなので手土産にはお饅頭とか良いと思いますっ」
P「あー、なるほどなるほど、うん、雪歩の中だと親父さんに挨拶しに行くことになってるな」
雪歩「……あれ? 私、何か変なこと言っちゃいましたか?」
P「えっと、雪歩は親父さんの許可を取らないと遊びに行くのは無理か?」
雪歩「そうなんですぅ、こういうことはお父さんの許可がないと……」
P「そ、そうか……雪歩自体は行きたいみたいだし……許可取るしかないな。親父さん厳しいからなぁ」
雪歩「それじゃあお父さんにプロデューサーが挨拶に来るって連絡しますね?……あっ、お父さん?」
P「…………さっそく電話するなんて雪歩も行動力あるな。……あっ、雪歩にどこ行きたいか聞き忘れた」
小鳥「そんなプロデューサーさんにピヨピヨヒントー!!」
P「音無さん? いきなり何です? 雪歩は電話してますから良いですけど」
小鳥「そんなこと言っていて良いんですか?」
P「ただでさえ挨拶するのが気が重いのに……聞きますよ、何です?」
小鳥「ヒント! やよいちゃんと亜美ちゃんと真美ちゃんの話に雪歩ちゃんたちも実は居ましたっ!」
P「…………たち? ……もしかしてお泊りデートの話に?」
小鳥「…………はい……お泊りデートの話にです」
P「ふむ……と言うことは許可取るのはお泊りの話ですかね、音無さん」
小鳥「かなり盛り上がっていたので恐らく。亜美ちゃんたちと同じパターンですね」
P「雪歩っーー!! 日帰りだぞー! ちゃんと暗くなる前に帰るから言うのは待ってくれーー!!」
・・・・・・
P「何だかんだで当日雪歩を向かいに行くことになって、親父さんに挨拶することになってもうた……」
千早「どうかしたんですか? プロデューサー。顔色が悪いですよ?」
P「そりゃ萩原組総出で待ってるらしいからな……この時期の海は寒いだろうなぁ……」
千早「大丈夫かしら、プロデューサー遠い目をしてるわ……」
P「なぁ、千早はデートって普通日帰りで考えるよな?」
千早「デートですか? 私はしたこと無いですけど……泊り掛けはちょっと……」
P「だよなっ!? 俺の言葉が足りなかったわけじゃないよなっ!?」
千早「ちょっ、落ち着いてください、プロデューサーっ!? その……近いです///」
P「ああ、すまんすまん。ちょっと興奮してしまった」
千早「いえ、気にしないでください///」
P「うちのアイドルたちの常識を一度確認しないと……。雑誌の記事とかに影響されすぎだろ、まったく」
千早「あの、プロデューサー? 何かあったんですか?」
P「ああ、ちょっとな……。そうだ、千早は今度のオフの日は何をして過ごすんだ?」
千早「オフ、ですか? 予定も無いので部屋で音楽でも聴いていると思いますが……それが何か?」
P「それじゃあ気分転換に出掛けたりしないか? 買い物とかどうだ?」
千早「気分転換……私には必要ありません。それに欲しいものも特に無いですから」
千早「気分転換……私には必要ありません。」チラッ
千早「それに欲しいものも特に無いですから」チラチラッ
P「そっか、それならしょうがないよな。千早と買い物とか行ってみたかったんだけどな」
千早「……あの、気分転換に出掛けてみたらどうかと聞いたのではなく、私を誘ってくれてたんですか?」
P「そう聞いただろ? まぁ、千早は出掛けるつもりが無いみたいだから――」
千早「プロデューサー、それで当日はどこで待ち合わせしますか? 私は家か事務所だと助かるのですが……」
P「え? それなら事務所に……って千早? 待ち合わせってどういうことだ?」
千早「お昼は外で食べて、晩御飯はうちで食べませんか? 何でしたら泊まっていっても構いませんよ?」
P「千早? 千早さん? ……ちーちゃん? 俺の話、聞いてるか?」
千早「ベットは一つしかないので一緒に寝ることになりますが……大丈夫ですよね」
P「うん、一度落ち着こうか千早。一緒に寝るなんて大丈夫じゃないからな?」
千早「はい? 私は落ち着いてますが……それじゃあプロデューサーにどこで寝てもらえば良いのかしら」
P「誰も泊まるなんて言っていないぞ? 寝るところの心配は必要ないから落ち着け」
千早「あっ、そういうことですか///」
P「ふぅ……今度こそ落ち着いたか?」
千早「プロデューサーの家に私が泊まれば良いんですよね。そんな簡単なことが思いつかなかったなんて私ったら……ふふっ」
P「逆転の発想だな。でも、そうじゃなくてだな――」
千早「着替えは何日分必要かしら……パジャマはプロデューサーのシャツを借りれば良いわよね」
男物のシャツをパジャマ代わりに着るのは鉄板やな
P「千早はしばらく泊まるつもりなのかな? でも了承したつもりは無いからな?」
千早「あの、待ち合わせを事務所ではなくてプロデューサーの家にすれば効率的だと思いませんか?」
P「うーん、どうしたら会話が噛み合うのかな? 俺、プロデューサー向いてないのかな?」
千早「そんなことありませんっ、プロデューサーが居たから私はここまで来れたんです!」
P「うん、そう言ってくれるのは嬉しいけど、だったらちゃんと会話しような?」
千早「はい?」
P「そこで不思議そうな顔するんだ……。なぁ千早、いろいろ確認したいんだが……」
千早「何ですか? プロデューサー。 確認したいこと……ああ、私は別に今日からでも構いませんが……」
P「もう無視するけど、オフの日は一緒に出掛けるということで良いんだよな?」
>>149
千早に裸Yシャツはマジで似合うからしゃーない
>>155
かわいいですね!
千早「何を言っているんですか、プロデューサー。初めからそう言っているじゃないですか」
P「そんな『ああ、プロデューサー疲れているんだな……』みたいな目で見るな。本当に疲れてくるから……」
千早「ふふっ、おかしなプロデューサー」
P「……無視だ。それじゃあ事務所で待ち合わせしてお互いの家には行かず夜には帰るということで良いな?」
千早「えっ? プロデューサー、同棲の話はどうなるんですか?」オロオロ
P「…………行き先は俺が決めるからな? 千早に聞くと不安しかないから。はい、決定ー!」
千早「どうしたのかしら、プロデューサーと会話が成り立たないわ。あの、プロデューサー?」
P「聞こえなーい、何も聞こえませーん、話は終わりデース!」
・・・・・・
P「うちのアイドルって……うちのアイドルって……」
春香「おはようございます、プロデューサーさん。どうかしたんですか?」
P「春香……春香は千早と違うよな? 春香は普通だもんな? 普通が春香だもんな?」
春香「はい? 話が良くわかりませんが、あの……あまり普通普通言われるとさすがの私も傷つくんですが……」
P「いやっ、普通も個性だ! そのままの春香で居てくれっ!」
春香「はぁ……? あっ、お菓子作ってきたので食べますか? 疲れているときは甘いものですよ、甘いもの!」
P「おおぉ……女神や……女神がおるで……」
春香「何のことですか? と、とりあえず食べてみてください」
P「ほほう、ドーナツか……。ほー、うまそう。もぐもぐもぐ……うん! これこれ!」
春香「おいしいですか? プロデューサーさん。今回は抹茶味にも挑戦してみたんですよ、えへへ」
P「うん、普通のもうまいし抹茶もうまいっ。ありがとうな、春香」
春香「どういたしまして。それでプロデューサーさん、落ち込んでいたみたいですけど大丈夫ですか?」
P「気にするな。それより春香は今度のオフ、何か予定あるのか?」
春香「オフですか? オフはお母さんと買い物に行く予定ですけど……」
P「うんうん、普通だな。ビバ普通。こういうので良いんだよ、こういうので」
春香「……また普通って……しくしく。それでオフがどうかしたんですか?」
P「ああ……オフの日にデートに誘うつもりだったんだが――」
春香「あっ、お母さん? 今度の買い物だけど仕事が入っちゃって行けなくなっちゃった」
P「えっ!?」
春香「うん……うん……じゃあ電話切るね? ……それでどこに行きます? プロデューサーさん」
P「えっ? 今仕事って……。あれ? でもそんな予定なんて……。買い物は? ど、どこに行くって?」
春香「いやですよぉ、プロデューサーさんが誘ってくれたんじゃないですか、デートに」
P「えっ? ……うん、……うん?」
春香「あっ、私プロデューサーさんの家に行ってみたいです!」
P「家にって……春香は何を言っているんだ……普通はどうした?」
春香「パジャマはプロデューサーさんのシャツを借りて良いですか?」
P「あっ、泊まる気なんだ……。さすが千早と親友、似たようなことを言うなぁ」
春香「次の日が寝不足にならないように気をつけないといけませんね」
P「んー、春香は寝不足になるようなことをするつもりかな? 健全にTVゲームとかかな?」
春香「はい? 何を言っているんですか、プロデューサーさん。ゲームじゃなくてセック――」
P「言わせねーよっ!? アイドルがそんなこと言うんじゃありませんっ!」
春香「大丈夫ですっ、私処女ですから。初めてですからやさしくしてくださいね?」
P「そんなことできるかーーっ!!」
春香「そんな……初めから激しいのですか? ……わ、私頑張りますっ!///」
P「やさしくできないって言っているんじゃない! 照れるところが間違ってる!」
春香「えっ、照れてるんじゃなくて激しくされる想像をして興奮しているんですが……」
P「…………そっか、興奮してるのか……なら仕方ないよね」
春香「はいっ! 仕方ありませんっ!」
P「……プロデューサーとして自信がなくなったから海外に勉強しに行こうかなぁ」
春香「プロデューサーさん?」
P「まぁ良いや、健全なところに遊びに行こうか。あくまで健全なところで健全なデートを」
春香「プロデューサーさ――プロデューサーさんの目が死んだ魚の目をしてる……」
P「それじゃあちょっとアイドルについて考えたいから屋上に行ってくる……一人にさせてくれ……」
春香「どうしたんだろ、プロデューサーさん……。お菓子足りなかったのかな?」
・・・・・・
小鳥「プロデューサーさん、屋上になんて寒くないですか?」
P「音無さん……アイドルって何なんでしょうか……」
小鳥「うーん、何なんでしょうね? それより春香ちゃんと千早ちゃんの最後は対応諦めてましたね」
P「いつもはこんなこと無いんですけどね。誘ってからの反応がおかし過ぎですよ」
小鳥(それは自分からデートに誘う勇気が無くて、目の前にチャンスが来て暴走しちゃったんだろうなぁ)
P「それにしても13人誘えてしましましたが……いくらプロデューサー相手とはいえガードが緩くないですか?」
小鳥(それは相手がプロデューサーさんだからなんですけど……)
P「まぁ、誘えたからにはちゃんと相手しないと。しばらく休めそうに無いな……」
小鳥「頑張ってください。ほら、今日も星がキレイですよ?」
P「本当ですね……そういえば久しぶりに星を見るかも。星座は詳しくないですけどね」
小鳥「ふふっ、私もそれほど詳しくないですけど……あれがカシオペア座ですよ」
P「ああ、あれが……こうしてゆっくり空を見上げる余裕無かったですからね、なんとなく楽しいですね」
小鳥「仕事も忙しくなってきましたからね。あれが北極星であっちが北斗七星ですね」
P「あれ? 北斗七星って七つの星ですよね? 近くに青い星があるけど何ですかね? 」
小鳥(ピヨッ!? ……それってまさか死兆星? いろんな説があるけど……大丈夫かしら……)
P「キレイですねー。今日有ったことをいろいろ忘れられますよ……」
小鳥(大丈夫よね、これはフラグなんかじゃ無いわよね……まさか、ね)
P「あっ、そうだ音無さん。これから飲みに行きませんか? 賭けに負けたので奢りますよ」
小鳥「これからですか? いきなりですね。いつもなら事前に決めてから行くのに」
P「予定があるなら今度で構いませんが……」
小鳥「いえっ、これからで構いませんよ? 約束とはいえ誘ってもらえて嬉しいです」
P「そりゃ誘いますよ、身近な女性を誘えるかだったので。音無さんの場合はいきなり誘ってみましたが」
小鳥「なら私もオフの日にデートを誘ってくださいっ、なんて誘ってもダメですよね? うふふ」
P「良いですよ? 飲みには誘えているので。どこに行きましょうか」
小鳥「ピヨッ!?」
P「あれ? 音無さん? …………気絶している、何故だ」
―次の日―
P「それじゃあ全体ミーティングはこれで終了だな」
律子「で、ですね。プロデューサー殿……///」
美希「律子……さん、顔が赤いよ? 大丈夫?」
真美「ホントだっ、りっちゃん顔赤いー」
律子「何でもないわよっ、気のせいよ、気のせいっ!///」
伊織「さっきからプロデューサーのことをチラチラ見てるけど……それが原因じゃない?」
真「やっぱり見てたの気のせいじゃないよね、ボクも気になってたんだ」
律子「なっ!?///」
亜美「兄ちゃん何かしたの? 正直に白状しちゃいなYO!」
P「えっ? 何かって……特に思い当たることは無いが……」
律子「ほっ、ほら、そんなこと気にしてないで仕事に行きなさい」
P「あっ、そうだ最後にちょっと良いか?」
やよい「何ですか? プロデューサー」
P「ああ、オフのデートは事務所で待ち合わせにして良いか? みんな」
みんな「はいっ…………えっ」
P「そうか、話は以上だ。……ん? 急に黙ってどうした?」
響「みんなも……プロデューサーとデートするのか?」
貴音「響もなのですか? 私も約束をしておりますが……」
雪歩「私もですぅ……みんなも何だ……あはは」
あずさ「私だけじゃ無かったのね~うふふ」
千早「どういうことですか、プロデューサー?」
春香「説明してくれますよね? プロデューサーさん♪」
P「えっ? えっ? 何この空気……えっ!?」
小鳥「……やっぱり死兆星はフラグだったみたい」
おわり
くぅ~疲れw
伊織のところでグダってサーセン
ちなみにピピンに結果報告するとピピンはPの14人という数字に驚愕
ピピンは見栄を張って20人と言うがチャオに本当は0人とネタバレされ
トイレに「ピピンはヘタレだから」と言われピピンがキレる、まで考えたが蛇足なので止めました
死んだらデートできないので…
一度全員出るの書いてみたかったので個別にやれば簡単だと思ったらそんなことなかった
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません