―教室―
まどか「ほむらちゃんってサンタさんが来たことないんだって」
さやか「らしいね、まぁ親が離れざるを得なくなったり大変みたいだし」
さやか「一度もサンタが来ることもなく親がサンタって知ったみたいだね」
まどか「うん、仕方がないとはいえなんだか寂しいなって」
さやか「確かにね、でもほむらもほむらの親も悪くないと思うしどうしようもないんじゃない?」
まどか「でね、私がサンタさんになってほむらちゃんにプレゼントしようと思うの!」
さやか「へーいいんじゃない?でもどうやって?」
まどか「え?」
さやか「サンタになるってまどかがコスプレしてプレゼントを渡すだけなの?」
さやか「それだとほむらからしたらサンタじゃなくてまどかからのプレゼントだよ?」
まどか「あ、そうだね……」
まどか「でも枕元にプレゼントがあって嬉しい驚きを知ってもらいたいなって」
まどか「それで……」シュン
さやか「あーほら、暗い顔しないしない!一緒に考えてあげるからさ」
まどか「うぇひひ、ありがとうさやかちゃん」
さやか「せっかくだし杏子やマミさんにもあげちゃおうよ」
さやか「二人共両親が……ね?」
まどか「そっか……うん、皆に喜んでもらいたいなって」
さやか「よーし、そうと決まれば3人にプレゼント大作戦会議だね!」
まどか「うん!」
さやか「ちょうどマミさんの家でクリスマスパーティをするし」
さやか「それまでに何か考えてみよ」
まどか「そうだね」
さやか「まずは誰に何を上げるかだけど……」
まどか「私たちのお小遣いでなんとかなるかなぁ?」
さやか「……」
まどか「……」
さやか「3人となると……」
まどか「うん……」
さやか「よし、一人2000円までってことで」
まどか「う、うん……」
さやか「お、お小遣い前借りしてお年玉に期待を……」
まどか「そ、そうだね」
さやか「普段お小遣いの大半はCDに回しちゃってるせいで……」
まどか「私もぬいぐるみとか買ったばかりで……」
さやか「ま、まぁでもプレゼントがあれば嬉しいものだよね!」
まどか「そ、そうだよ!」
さやか「なんにせよ予算はお互いに3000円ぐらいもちよるってことで」
まどか「うん!」
さやか「さて、何を買えば喜ぶかな?」
まどか「うーん」
さやか「本人に聞いてみるとか?」
まどか「それはばれないかな?」
さやか「確かに……でも遠まわしに聞くのもなぁ……」
まどか「うーん……」
ほむら「何を話しているの?」
さやか「ん、えっと……ってうわ!」
ほむら「人の顔を見てそんなに驚かれると複雑な気持ちになりそうよ……」
まどか「ご、ごめんねほむらちゃん」
ほむら「内緒の話中だったのかしら?」
さやか「そ、そうなんだー」
ほむら「そう、割って入ってしまってごめんなさいね」
まどか「あ、ほむらちゃんはマミさんの家にクリスマスパーティー行くよね?」
ほむら「えぇ、せっかく呼ばれたのだしそのつもりだけど、二人は行かないの?」
さやか「ううん、行くよ」
まどか「ほむらちゃんはこれるのかなぁって」
ほむら「用事は特にないもの、断る理由もないわ」
さやか「杏子も来るよね?」
ほむら「来ると思うわよ」
さやか「ん、了解」
ほむら「何を企んでるのかしらないけど……まどかを困らせたらだめよさやか」
さやか「相変わらず過保護だなぁ……持ちかけてきたのはまどかなのに」
まどか「うぇひひ」
ほむら「まどかなら安心ね」
さやか「傷つくなぁ」
ほむら「あまり内緒話の途中でいるのも邪魔だろうし戻るわね」
まどか「ごめんねほむらちゃん」
さやか「また休み時間にねー」
ほむら「えぇ」
さやか「いやーびっくりしたねー」
まどか「そうだねー」
さやか「ほむらや杏子も参加するって確認できたけど」
まどか「お互い来ると思い込んでて聞いたりしてなかったもんね」
さやか「さて、何をプレゼントしたものか」
まどか「うーん……」
さやか「マミさんといえば紅茶だよね」
まどか「そうだね」
さやか「カップ……とか?」
まどか「うーんティーカップなら確かに2000円ぐらいかなぁ」
さやか「よーし決定!」
さやか「途中でもっといいのが見つかったらそっちにするだけだし」
まどか「うぇひひ、そうだね」
まどか「杏子ちゃんは……リンゴ?」
さやか「いやいや、2000円分のリンゴってのもどうなのよ……」
まどか「それもそうだね」
さやか「うーん、あいつの場合可愛らしい服とかもいいかなとは思うけど」
まどか「あ、確かに見てみたいね」
さやか「さすがに2000円じゃあねぇ」
まどか「うーん……」
さやか「そうだ、写真入れなんてどうかな」
まどか「写真のケース?」
さやか「そうそう、あいつ前に家族の写真大切そうに持ってたし」
さやか「そのまま持ってたらぼろぼろになりそうだしさ」
まどか「うん、とってもいいと思うな」
さやか「んで最後がほむらだけど……」
さやか「そういえばほむらってマフラーとか手袋しないよね」
まどか「あ、そうだね」
さやか「手編みのマフラーとか?」
さやか「でもそれなら杏子もそういう暖かいもののほうがいいかな?」
まどか「あ、じつは皆にマフラープレゼントしようと思って編んでるんだ」
さやか「へぇ、んじゃあそれがサンタからのプレゼントってことにしちゃう?」
まどか「これは皆に私からプレゼントしたいなって」
さやか「冗談だって、皆にプレゼント用意しないといけないしね」
さやか「やっぱりものを買うしかないかぁ」
まどか「言われてみると手袋もしないんだね、ほむらちゃん」
さやか「んじゃサンタからのプレゼントで手袋でもほむらに買いますか」
まどか「それなら私が普段使ってる手袋と同じものがちょうどいい金額だったかな」
まどか「色違いのものがあったし」
さやか「よーし、安く済みそうならリボンもつけちゃえ」
まどか「うぇひひ、そうだね」
さやか「んじゃ放課後に一度帰ってから行きますか」
まどか「うん!」
―デパート―
まどか「ここならなんでもあるよね」
さやか「よーしぱぱっと探していきますかー」
さやか「ところでまどか、軍資金は?」
まどか「え?あ、お小遣いのこと?」
まどか「パパにお願いしてほら」
さやか「そ、それは!樋口一葉!」
まどか「ちゃんと理由を言ったらこれを持って行きなさいって」
さやか「おーさすがだねー」
まどか「さやかちゃんは?」
さやか「あんたCD買うためにお金もう前借りしてるでしょって」
さやか「まぁなんとか3000円は交渉成立したよ」
まどか「よかったぁ」
さやか「軍資金も十分だし、目指せ3人にサプライズ!」
さやか「えいえいおー」
まどか「おー」
さやか「……」
まどか「……」
さやか「ちょ、ちょっと恥ずかしいね」
まどか「そ、そうだね」
さやか「さーて雑貨屋にとうちゃーく」
まどか「ここならなんでもあるね」
さやか「値段も手頃だしねー」
まどか「あ、このカップ可愛いな」
さやか「確かにまどかの好みなかわいいカップだね」
さやか「でもマミさんの趣味とかみてると上品な感じのするこっちじゃない?」
まどか「そう言われるとそうかも……」
さやか「でもこれはこれで私の好みが入ってそうだし……」
まどか「うーん……」
さやか「よし、この2つのどっちがいいかまどかが決めて!」
まどか「えぇ!?」
さやか「あたしがマミさんの好きそうなのはこれかなっておもった奴だから」
さやか「ここからまどかが選べば二人で選んだって感じでしょ?」
まどか「そ、そっか……うーん……どっちかなぁ」
さやか「迷うなら直感でもいいってほれほれ」
まどか「うーん……こっち!」
さやか「お、こっちってことは……」
まどか「あ、あはは、2000円オーバーしてる……」
さやか「ま、まぁ数百円ぐらいならしょうがないって」
まどか「そ、そうだね!」
さやか「で、杏子のは……」
まどか「このシンプルなかっこいい感じのかな?」
さやか「うーん、確かにまどかの言うとおりかな」
まどか「じゃあこれかな」
さやか「と言いたいところだけど」
まどか「だけど?」
さやか「可愛いほうが面白そうだからこっち」
まどか「面白そうっていいのかなぁ……」
さやか「いいのいいの、だって杏子だし」
まどか「うーん……」
さやか「それに案外あいつって可愛いもの好きなんだよね」
まどか「ならいいのかなぁ……」
さやか「出費としてはほぼ最初の予算どおりだね」
まどか「うん、そうだね」
さやか「後はほむらの手袋だけど」
さやか「まどかがいい場所を知ってるんだよね?」
まどか「うん!リボンもあったはずだしちょうどいいと思う」
さやか「んじゃそこへレッツゴー」
さやか「って近いね」
まどか「デパート内でお店が違うだけだもん」
さやか「まぁそれもそうだね」
さやか「なるほど、たしかにまどかが好きそうなのがいっぱいだ」
まどか「でしょ、とっても可愛いのがいっぱいあってね」
さやか「子供っぽいのがいっぱいだね」
まどか「ひどいよさやかちゃん……」
さやか「まぁまぁ、にあってるしいいじゃん」
まどか「むー」
さやか「っとまどかと同じ手袋発見、色はどうする?」
まどか「え?うーん……この紫かな」
さやか「お揃いでピンクもいいんじゃない?」
まどか「えっとね、マフラーを紫にしてるから色を合わせたいなって」
さやか「となるとリボンは……」
―――――
―――
さやか「いやーそのまま買い物を楽しんじゃったね」
まどか「途中からウィンドウショッピングだったけどね」
さやか「まぁまぁ、お金があったら買おうかなって迷うものはあったし」
まどか「うぇひひ、そうだね」
さやか「買ったプレゼントはマミさんと杏子のはあたしがもっとくよ」
さやか「ほむらのはよろしく」
まどか「うん、わかったよ」
さやか「転んだりしてプレゼントをぺしゃってしたりしないようにね」
まどか「そんなことしないよ!」
さやか「んじゃねー」
まどか「ばいばいさやかちゃん」
―まどホーム―
まどか「もしもしさやかちゃん」
さやか「はいはい、どうしたの?」
まどか「えっとね、忘れてたんだけど……」
まどか「プレゼントを買ったのはいいんだけどどうやってサンタさんみたいに配るの?」
まどか「鍵があるし入れないよね」
さやか「それなんだけどね、あたしに名案があってね」
まどか「名案?」
さやか「そ、絶対に鍵は開けれるから安心しなよまどか」
さやか「いやーさすがさやかちゃんって感じかな」
さやか「あ、そうそう配るときはサンタの服装してかないとね」
まどか「え!?」
さやか「というわけで安心して明日はパーティ参加だよ」
まどか「う、うん……」
まどか「ところで名案って?」
さやか「気になる?」
まどか「うん」
さやか「明日のお楽しみー」
まどか「えぇ!?そんなぁ」
さやか「夜遅くまで動くからその辺詢子さんに言っとくんだよー」
さやか「あとサンタのコスプレもねーそれじゃおやすみー」
まどか「あ、待ってよさやかちゃん!って切れちゃった……」
まどか「大丈夫なのかなぁ」
まどか「うーん、でも名案って言ってたし」
まどか「大丈夫……だよね?」
まどか「それよりも皆喜んでくれるかな?」
まどか「喜んでくれるといいなぁ」
まどか「ふわぁ……」
まどか「眠いや……」グシグシ
―翌日 マミホーム―
マミ「みんなどうぞ」
さやか「美味しそう!」
杏子「また凝ったケーキだなおい」
ほむら「太りそうね……」
まどか「うぅ……怖くなることいっちゃだめだよほむらちゃん」
マミ「そうよ暁美さん……」
さやか「そうだそうだー、ほむらは少しは食べて胸に栄養を送れー」
ほむら「さやか、それは私への宣戦布告よね?」
さやか「いやいや、そうじゃなくてただ事実を」
杏子「それより早くくおうぜ、運動すりゃ太らねぇって」
まどか「あ、このカップ」
さやか「え?あ!」
マミ「そのカップがどうかしたの?」
まどか「あ、いえ、なんでもないです」
さやか「な、なんだか新品みたいだなぁって」
まどか「う、うん!」
マミ「みたいというか昨日見かけて買ったのよ」
ほむら「マミの趣味らしいカップね」
マミ「なんだかその言い方って趣味が悪いみたいだからやめてほしいわね……」
杏子「あたしはそういうカップ、嫌いじゃないけどな」
ほむら「えぇ、私も嫌いじゃないわ」
マミ「もう……」
まどか「さやかちゃんが二択にしたもう一つのカップだね」ヒソヒソ
さやか「いやーあっちが正解だったのかなぁ」ヒソヒソ
まどか「うーん、私達が買った後に買いに行ったんじゃないかな」ヒソヒソ
さやか「だとしたらこっちのほうがよかったって可能性もあるね」ヒソヒソ
まどか「それにしてもちゃんとマミさんの好みあっててよかったね」ヒソヒソ
さやか「だね」ヒソヒソ
ほむら「何をヒソヒソ話しているの?」
まどか「え?な、なんでもないよ!」
さやか「そうそう!」
ほむら「?」
まどか「そ、そうだ!えっとプレゼント交換しようよ」
さやか「おーいいねー」
ほむら(なんだか露骨ねぇ……)
マミ「あら、もうするの?」
杏子「なんだ?食い物か?」
まどか「マフラー編んでみたからよかったら使ってほしいな」
杏子「器用なもんだな」
まどか「うぇひひ、パパに教えてもらって編んだの」
ほむら「開けてもいいかしら?」
まどか「うん!」
マミ「あら、可愛らしいマフラーね」
杏子「ありがとな」
まどか「うん!」
さやか「手編みって暖かいんだよねぇ」
ほむら「……」
まどか「あれ?ほむらちゃんどうかしたの?」
ほむら「いえ、なんだかこんなに嬉しいものをプレゼントされるなんて思わなくて」
まどか「ほむらちゃんがそのマフラーで暖かくなってくれたらそれだけで嬉しいよ」
ほむら「……ありがとう、大切にするわね」
まどか「うん!」
さやか「じゃーん、さやかちゃんからはオススメCDだよ!」
ほむら「クラッシックね」
さやか「クラッシックのよさを知るんだよほむら」
マミ「ふふっ美樹さんに教えてもらいながら音楽を聞くのも楽しそうね」
杏子「あたしは音楽聞く機械がないしもらっても使えないんだよなぁ」
さやか「ぬぅ、いい音楽ばかりなのに……」
杏子「ま、マミの家で聞かせてもらうよ」
ほむら「私も家に再生できるものがないしマミの家で聞かせてもらおうかしら」
さやか「二人共音楽がない生活なんてよくないよまったく」
さやか「音楽があれば胸が踊って膨らむっていう」
ほむら「……」
さやか「ごめんなさい」
杏子「悪いけどあたしはりんごぐらいしか配ったりはできないよ」
さやか「まぁでも美味しいじゃん杏子の買ってくるりんごって」
杏子「ちゃんといいやつを選んでるからな」
ほむら「どリンゴ以外も見定めれないとだめよ」
マミ「そうよ、お肉や野菜も新鮮でいいものを選べるようになって損はないわ」
杏子「いいんだよ、お菓子とか食べるから」
まどか「それでも太らないっていいなぁ……」
杏子「ま、今食うとマミの料理が食べれないしやめとくか」
マミ「というか佐倉さんのりんごはすでに一部アップルパイになってるのよね」
さやか「そうなんですか?」
マミ「えぇ、佐倉さんが早くに来てリンゴを差し入れしてくれて」
マミ「暁美さんは飲料を持ってきてくれたわ」
ほむら「パーティにマミ一人で負担はきついとおもっただけよ」
さやか「へぇ、二人共こっちに手伝いとか来てたの?」
ほむら「マミ一人じゃ大変だと思ったから」
まどか「私達にも言ってくれたらよかったのに」
ほむら「いいのよ、したくてしたことなんだから」
杏子「そうそう」
ほむら「誰かさんは味見係とか言ってたけど」
杏子「あ、味見は大事なんだぞ!」
ほむら「はいはい」
マミ「ふふっ」
くぅ~疲れましたw これにてぼっちです!
実は、クリスマスの予定の話を持ちかけたのが始まりでした
本当は予定なんてなかったのですが←
用意した料理とケーキを無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のマミさんへのメッセジをどぞ
まどか「マミさん、誘ってくれてありがとう
ちょっと予定があって行けないけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやー恭介ありがと!
私のかわいさは恭介に十分に伝わるかな?」
仁美「誘ってくれたのは嬉しいけど知らない人ですわね・・・」
京子「同情ありがとな!
正直、マミに言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・うざいわ」ファサ
では、
まどか、さやか、仁美、京子、ほむら、QB「マミさんありがとうございました!」
終
まどか、さやか、仁美、京子、ほむら「って、やっぱQBも!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当にぼっち
マミ「私は手作りクッキーを作ったからよかったらどうぞ」
さやか「マミさんの手作りのお菓子は絶品ばっかりだよね」
まどか「うん!」
杏子「ま、食い物も提供してもらってるしな」
ほむら「そうね」
マミ「味の感想はまた聞かせてね?」
さやか「はーい」
まどか「はい」
ほむら「わかったわ」
杏子「おーう」
ほむら「って気がついたら私の番なのね」
マミ「そうね」
まどか「あ、あはは」
まどか(私が話の流れを変えようと無理に移っちゃったせいだ……)
ほむら「その……ぬいぐるみをつくってみたわ」
まどか「ぬいぐるみを?」
ほむら「えぇ」
まどか(ぬいぐるみってとっても難しいんじゃ)
マミ「あら、私のぬいぐるみね」
杏子「魔法少女姿なんだな」
ほむら「えぇ、制服で統一しようかともおもったけど」
さやか「おーよくできてるー」
まどか「私が魔法少女になるとこんなかんじなの?」
ほむら「えぇ、衣装はそんな感じのはずよ」
まどか「そうなんだ、ありがとうほむらちゃん」
ほむら「その……ちょっと出来が悪いかもしれないけど許してね」
さやか「うーんさやかちゃんの可愛さが出し切れてないかなぁ」
ほむら「いえ、さやかは5割増しぐらいには可愛くしたわ」
さやか「ひどい……」
ほむら「冗談よ」
さやか「ともいえない可愛いデフォルメぬいぐるみなんだよね……」
ほむら「ふふっそう言われると嬉しいわ」
まどか「ほむらちゃんってお裁縫も得意なんだね」
ほむら「得意というかずっとむかしに教えてもらって練習したというか……」
まどか「?」
ほむら「き、きにしないで」
さやか「ほほう、つついたら面白そうですなー」
マミ「ふふっそうねぇ」
ほむら「人をオモチャにしようとしないで!」
杏子「ま、プレゼントも配り終わったし食べようぜ!」
ほむら「そ、そうよ!食べましょう」
さやか「ちぇー」
まどか「うぇひひ、私もお腹すいちゃった」
マミ「ふふったくさん食べてね」
杏子「お、これうめぇな」
さやか「そういえば杏子は今日マミさんの家に泊まるの?」
杏子「ん?そんなつもりはないけど」
さやか「でも片付けとかあったら残って結局泊まっちゃうんだよね」
杏子「な、なんだよ悪いかよ」
杏子「どうせ親もいないし好きにしたっていいだろ」
杏子「自分で汚した分ぐらいはしっかり片付けたいだけだ」
さやか「ふむふむ、なるほどね」
杏子「どうかしたのかさやか」
さやか「いや、なんでもないよー」
杏子「?」
―――――
―――
さやか「おじゃましました―」
まどか「おじゃましました」
マミ「えぇ、それじゃあまたね二人共」
ほむら「またね、まどか、さやか」
杏子「んじゃなー」
さやか「マミさんごめんなさい、急用がはいって」
まどか「すみませんでした」
マミ「いいのよ、片付けなんてきにしないで、それより早く帰りさない」
さやか「それじゃあ」
まどか「うぅ……なんだか申し訳ないよ……」
さやか「しょうがないって、杏子を確実に引き止めるにはこれしかないんだし」
まどか「そ、そうだね……」
さやか「これで杏子はどこかのホテルじゃなくてマミさんの家に泊まるはず」
まどか「さやかちゃんいっぱい散らかしてたもんね」
さやか「やってる間心のなかでマミさんごめんなさいって言ってたよあたし」
まどか「パーティだとああいう風に騒いじゃうっていうのもおかしくないもんね」
さやか「まぁこれぐらいならって範囲にはしたからね」
まどか「それで……名案ってなんなのさやかちゃん」
さやか「それはね、これを使うんだ!」
まどか「え?こ、これって!」
―――――
―――
さやか「あ、きたね、まど……か?」
まどか「ごめんね、おまたせさやかちゃん」
さやか「本当にサンタのコスプレしてきたんだ……」
まどか「えぇ!しなくていいの!?」
さやか「ほんとうにすると思わなかったよ」
まどか「ひどいよさやかちゃん……」
さやか「そろそろいい頃合いかな」
まどか「お家で寝てきたけどまだ眠いね……」
さやか「よいこのまどかにはきつそうだねー」
まどか「あ、子供扱いしてるでしょさやかちゃん」
さやか「されたくないならされないようにおとなになるんだね」
まどか「むー」
―マミホーム前―
まどか「マミさんの家についたけど……どうかな?」
さやか「さぁ、出番だよ」
QB「はぁ……中の様子を伺えばいいんだね?」
さやか「そそ、まどかの好感度が上がって契約確率あっぷだよ」
さやか「あ、杏子がいて二人共寝てるか、マミさんだけいて寝てたら鍵開けてね」
QB「わかったよ、少し待っててくれるかい?」スゥ
さやか「すり抜けって便利だなぁ」
まどか「さやかちゃん、私契約は……」
さやか「まぁまぁ、言ってるだけだからきにしないきにしない」
さやか「QBもその辺わかってるけど断ると好感度が下がるってわかっててやってるんだから」
QB「二人共寝てるみたいだから鍵を開けておいたよ」
さやか「よーしさぁいくんだまどかサンタ」
まどか「え!?」
さやか「しー」
まどか「あ、ご、ごめんね」
さやか「はい、この2つのプレゼントを枕元にGO」
まどか「うぅ……わかったよ」
さやか「物音は気をつけてね」
まどか「うん」
まどか「お、おじゃまします……」
まどか「えっとマミさんは……」
マミ「すぅ……すぅ……」
杏子「すぅ……すぅ……」
まどか「杏子ちゃんと二人で寝てる……」
まどか「うぇひひ、この辺においておいたらわかるよね」
杏子「んー……」
まどか「!!」
杏子「すぅ……すぅ……」
まどか(お、起きたのかとおもっちゃったよ……)
まどか「杏子ちゃんにはこのプレゼントっと」
まどか「うぇひひ、メリークリスマス、マミさん、杏子ちゃん」
さやか「いけた?」
まどか「うん!」
QB「じゃあ鍵を閉めておくよ」
さやか「お願い」
まどか「あとはほむらちゃんだね」
さやか「だね、まぁほむらといえどこの時間は寝てるはず」
まどか「さっそくいこっか」
さやか「にしてもまどかも目が覚めたみたいだね」
まどか「うん、なんていうかこっそり入るのにドキドキしてたから」
さやか「よーしその調子でほむらの家にも侵入だ」
まどか「また私が入るの!?」
さやか「いやー最初は私がって思ってたんだけどさ」
まどか「うん」
さやか「そのサンタコスみてたらまどかが行くべきだって思って」
まどか「うぅ……ママに言ってみたらあったんだもん……」
さやか「さすが詢子さんだね……」
まどか「ついたね、ほむらちゃんのお家」
さやか「だね」
―ほむホーム前―
さやか「さぁ、この魔王城に忍び込む勇者まどかが」
まどか「もう、変なこと言わないでさやかちゃん」
さやか「あはは、それじゃQB行ってきて」
QB「はぁ……やれやれ」
まどか「寝てるのかな?」
さやか「寝てなかったら多分QBが出てこないね」
まどか「あ、あはは」
QB「寝ていたよ」
さやか「じゃあまどか行ってらっしゃい」
まどか「うん!」
さやか「気をつけて行くんだよ」
まどか「うぇひひ、大丈夫だよさやかちゃん」
まどか「おじゃまします」
ほむら「すぅ……すぅ……」
まどか「うぇひひ、ぐっすり寝てる」
ほむら「すぅ……すぅ……」
まどか「この辺においておけば……わ、わわ!」ドサ
まどか(ほむらちゃんに乗っかっちゃった)
ほむら「すぅ……すぅ……」
まどか「……お、起きてないよね?」
ほむら「……すぅ……すぅ」
まどか「……」
ほむら「……すぅ……すぅ」
まどか「……」ツンツン
ほむら「……すぅ……すぅ」
まどか「よかったぁ……」
ほむら「……すぅ……すぅ」
まどか「ココにおいてこれでよしっと……」
さやか「大丈夫だった?」
まどか「うん、ちょっとあぶなかったけど大丈夫」
さやか「よっし、ミッションコンプリート」
さやか「ってわけでほい、暖かいココア」
まどか「あ、ありがとうさやかちゃん」
さやか「結局まどか一人にやらせちゃったしね」
まどか「うぇひひ」
QB「鍵は閉めていのかい?」
さやか「うん、お願い」
QB「はぁ……じゃあ僕もそろそろ行くよ」
さやか「ありがとねー」
QB「やれやれ、僕達の目的を知ってなお僕達を利用しようとするなんて君が初めてだよ」
まどか「うぇひひ、明日が楽しみだね」
さやか「明日っていうか今日だけどね」
まどか「あ、そっか」
さやか「ま、何にせよよかったよかったってわけでまどかの家到着っと」
まどか「送ってくれてありがとうさやかちゃん」
さやか「いやいや、まどかになにかあったらほむらに消されちゃうからね」
まどか「うぇひひ、ほむらちゃんはそんなことしないよ」
さやか「いやーまどかのためならわからないよ?」
さやか「っと冗談はいいとして風邪ひくからちゃんと暖かくして寝なよ?」
まどか「うん、ありがとうさやかちゃん」
さやか「んじゃね」
まどか「ばいばいさやかちゃん」
170 名前:ゲームセンター名無し[] 投稿日:2012/12/25(火) 00:06:48.71 ID:pSHQqfbK0
―ほむホーム前―
さやか「さぁ、この魔王城に忍び込む勇者まどかが」
まどか「もう、変なこと言わないでさやかちゃん」
さやか「あはは、それじゃQB行ってきて」
QB「はぁ……やれやれ」
まどか「寝てるのかな?」
さやか「寝てなかったら多分QBが出てこないね」
まどか「あ、あはは」
QB「寝ていたよ」
さやか「じゃあまどか行ってらっしゃい」
まどか「うん!」
さやか「気をつけて行くんだよ」
まどか「うぇひひ、大丈夫だよさやかちゃん」
おう
―朝―
まどか「ふわぁ……」
さやか「眠い……」
仁美「お二人とも夜更かしですか?ま、まさかクリスマスだからと!」
仁美「お二人ともが同時に夜更かし、クリスマス……そんなのいけませんわー!」ダッ
さやか「え?仁美ー!」
まどか「行っちゃった……」
ほむら「おはようって仁美は?」
さやか「あー走って行っちゃった、おはようほむら」
ほむら「時間に余裕はあると思うのだけど……」
まどか「おはようほむらちゃん」
まどか「あ、マフラー使ってくれてるんだ」
ほむら「えぇ、とても暖かくて助かっているわ」
まどか(あれ?手袋とリボンは使ってない……)
ほむら「どうかしたの?」
まどか「え?ううん、なんでもないよ」
さやか(おっかしいなぁ)
まどか「そ、それよりも早くいこ」
ほむら「そうね、遅刻してしまうわ」
さやか「あ、そうだね」
―学校―
さやか「プレゼント間違えてたとか?」
まどか「間違えたりしてないと思うけどなぁ」
さやか「うーん」
ほむら「ちょっといいかしら?」
まどか「ほむらちゃん?どうしたの?」
ほむら「今日の放課後、空いてないかしら?」
まどか「大丈夫だよ」
ほむら「そう、じゃあ一度家に帰ったら連絡するわね」
まどか「うん」
さやか「あれ?さやかちゃんは?」
ほむら「うーん、悪いけどさやかは今日はパスしてほしいわ」
さやか「うーん、しょうがないなぁ」
ほむら「今日だけよ、お願い」
さやか「しょうがない、あたしは仁美と遊ぼうかな」
仁美「すみませんさやかさん、今日もお稽古が……」
さやか「短い時間に二人に振られたよまどかぁ」
まどか「うぇひひ、振られたってそんな」
さやか「一人寂しく今日は帰るんだ……」
ほむら「だから帰った後だから帰りは一緒よ……」
―――――
―――
まどか「あ、ほむらちゃーん」
ほむら「早かったわねまどか」
まどか「そうかな?」
まどか「あ、リボンと手袋!」
ほむら「えぇ、今朝枕元にプレゼントがおいてあったのよ」
まどか「そうなんだ、ほむらちゃんは良い子だからサンタさんからのプレゼントだね」
ほむら「えぇ、良い子かはわからないけどそうみたい」
まどか「うぇひひ、とってもにあってるよほむらちゃん」
ほむら「ありがとうまどか」
まどか「ところで今日はどうしたの?」
ほむら「えぇ、このプレゼントをくれたサンタにお礼を言いたいと思ったのよ」
まどか「あ、サンタさんにお手紙?」
ほむら「そうね、でもできれば口で言いたいと思って」
まどか「え、うーん……」
ほむら「ありがとうサンタさん」ギュ
まどか「わ、わわ///」
ほむら「ふふっでもドジで寝てる相手を起こしそうになっちゃだめよ」
ほむら「あと起きているか確認のために指でつついたりするのもダメね、それで起きちゃうかもしれないでしょう?」
まどか「お、起きちゃってたの?」
ほむら「えぇ、すぐにまどかってわかって寝たふりをしてたけど」
まどか「あんなに暗かったのにばれちゃってたなんて……」
ほむら「起きてないよねってまどかの声で言われたら寝たふりしちゃうわよ」
まどか「サンタさんからのプレゼントって思ってもらいたかったんだけどなぁ」シュン
ほむら「サンタさんからのプレゼントって思わせたかったならあまり自分のプレゼントと合わせちゃダメよ」
ほむら「綺麗に色も統一されてるし、手袋なんてあなたの色違いじゃない」
まどか「うーん……難しいね」
ほむら「でも、とても嬉しいわ、本当にありがとうまどか」
まどか「あ、でも私だけじゃなくて」
ほむら「やっぱりさやかも一枚噛んでいたのね」
まどか「うぇひひ」
ほむら「確証がなかったから今日は呼ばなかったのだけど、改めてお礼をいわないと」
ほむら「あとこれはそのプレゼントのお礼よ」
まどか「えと、私だけこんなの受け取れないよ」
ほむら「いいのよ、元々さやかにも……マミや杏子にだって渡す予定なんだから」
まどか「えっと、これの中はなにかな?」
ほむら「昨日ぬいぐるみをプレゼントしたでしょ?」
まどか「うん」
ほむら「実は時間がなくて、本当はぬいぐるみの5人を一組にしようと思ってたのよ」
ほむら「ぬいぐるみも一人は寂しいと思って……」
ほむら「まだ皆に配る分はできていないけど……とりあえずまどかにって思って」
まどか「うぇひひ、ありがとうほむらちゃん!とっても大切にするね!」
ほむら「えぇ、私もこのマフラーもリボンも手袋も大切にするわね」
―マミホーム―
マミ「まだ枕元にあったプレゼントを見てるの?」
杏子「うーん、多分さやかとかまどかのしわざだろうなと思ってな」
マミ「確信があるの?」
杏子「あぁ、あたしに可愛いものを渡してくるのはさやかしかいねぇ!」
マミ「ふふっ何よそれ」
杏子「まぁありがたく使わせてもらうけどさ」
マミ「紅茶を入れるわね」
マミ「はい、どうぞ」
杏子「あれ?また新品のカップか?」
マミ「そうそう、私も鹿目さんや美樹さんがサンタさんだと思うわ」
杏子「ふーん、マミの根拠はなんだい?」
マミ「なんとなくこのカップを見ていたらあの二人が選んでくれそうだなぁって」
杏子「は、根拠になってねぇじゃん」
マミ「ふふっそうね」
杏子「ってもなんか確信があるんだよなぁ」
マミ「なんにせよ素敵なプレゼントをくれたサンタさんに感謝しないとね」
杏子「そうだな……今度あったら礼ぐらい言ってやるか」
マミ「ふふっそうね」
まどか「せっかくだからイルミネーションを見に行こうよ!」
ほむら「えぇ、いいわね」
まどか「あっちのほうだったよね」
ほむら「その前に……まどかのくれたマフラーは案外長いから」
まどか「?」
ほむら「こうやって一緒にくるまれば暖かいわ」
まどか「あ、ありがとうほむらちゃん///」
ほむら「他人からみたらお揃いの手袋に二人でマフラーって姉妹にでも見えるかしら」
まどか「うぇひひ、そう見えるのかな」
ほむら「さ、イルミネーションのほうに行きましょう、せっかく今日はまどかを独占しているのだし」
まどか「あ、あんまり急ぐと転んじゃうよぉ」
ほむら「手をつないでるから大丈夫よ、早く行きましょう」
まどか「イルミネーションは逃げたりしないよほむらちゃん」
終わり
おやすみなさい
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