モバP「オラオラ系で小梅に接してみるのはどうだろう」(119)

ちひろ「ホラホラホラホラ(難聴)」

P「オラオラです、何ですかその聞き間違いは」

ちひろ「それは君の錯覚だよぉ(暢気)」

P「ちひろさん対応が段々適当になってません?」

ちひろ「まあ(相談と言っても結局アイドル攻略ですから)多少(やる気が抜けるの)はね?」」

P「俺がアイドルともっと上手くいってればこうはならないのに…っ」

ちひろ「上手く行き過ぎてるから問題起こってるんですけどねえ」

P「で、最近の小梅なんですが」


P『小梅ーちょっと打ち合わせをしたいんだが」

小梅『っ!!』

トトトトト

小梅『………な、何?』

P『(距離とられた)いやどうして離れるんだ…』

小梅『…は、話なら…そこ、からして…近づ…いちゃ……駄目』

P『』



P「と俺を避けるんですよ、死にたい」

ちひろ「身に覚えはないんですか?」

P「小梅相手に覚えあるほど人間止めてません」

ちひろ「とぼけちゃって」

ちひろ「それでオラオラ系ですか」

P「ええ、こうなったら少し強引に行って見ようかなと」

ちひろ「うーん悪くは無いと思いますが…オラオラ系っていい所ばかりじゃないですよ?」

ちひろ「たくましくて自分を引っ張ってくれる男らしい人と」

ちひろ「傲慢で自分勝手でキツい人は紙一重です」

P「それは…そうですね、確かにそれで怖い思い何てさせたら問題外です」

ちひろ「まーでも多少強引すぎるくらいならいいと思います、所謂草食系よりかはずっといいですし」

P「そういうものですか?」

ちひろ「そういうものです、女の子はいつだってお姫様でリードされてエスコートされたいんです」

???「わかるわ」

P「それと今思うと小梅には少し距離を取っていたのかもしれないんです」

ちひろ「それは本当か!?(驚愕)」

P「そんなに驚くことですか」

ちひろ「路地裏で全裸でダンボールに包まっていた人を通報するでもなくスカウトした辺りから怖い物は無いと思っていました」

P「そりゃ俺にだって怖い物はありますよ…例えば小梅の趣味とか」

ちひろ「あっ…(察し)」

P「まあどんな趣味してようと横から口出すほど野暮じゃないです…けれど」

ある日の風景

てってってーてってっててー
てってってーてってっててー  ×2

てー


小梅『プロデューサー、さん…コレ、見よ』

P『っ!!ま、またホラー映画か?』

小梅『え、えっと…その…駄目?すごい…よ?』

P『(凄いの意味を知りたくない)あ゛、あ゛…今日はちょっと体調がだな』

小梅『…………』
ジー

P『(そんな上目使いされたら見るしか)ないでしょ』

小梅『…っ…あ、ありがと』

P『(かわいい)』

上映中
~♪ ~♪


小梅『……………』
ワクワク

P『(軽い内容だといいな)ん?って何だこれ寿司?凄いB級臭がするんだが…』

小梅『お寿司…が人を、襲うんだ…こういう、B級みたいの…な、ならプロデューサーさん…も』

P『(まさかのコメディー映画)…小梅、お前も俺の事考えてくれて』

グチャ  

ギャアアアアアア Nooooooo

P『』

小梅『あっ……うふふ……』

P『』

小梅『ふふ…た、楽しい…ね』

P『(スプラッタはマジで)アカン』

小梅『………♪………♪』
ギュッ

P『(腕をつかまれたらもう逃げる事もでき)ないじゃん』

小梅『………はい?」

P『(スプラッタ映画じゃなければ)カップルみたいなのにな』

小梅『…!?えっ…?…え…っ?』

イヤァァァァァァ  ヒィィィィィィ

P『ふ、ふひひ…はは』

小梅『……あ、あはは』

ある日の風景

てってってーてってっててー
てってってーてってっててー  ×2

てー

P『終わった終わったー今日も疲れたなー』

小梅『…………』

P『しかし今はすぐ日が落ちるな、夕方くらいなのに真っ暗だ』

小梅『…………』

P『…どうした上の空で?』

小梅『………↑………→………』

P『ははは実家の猫みたいだぞ、何も無いところを目で追ったりして☆』

小梅『つ、ついて…きちゃった…』

P『お、本当に猫かな?小梅は動物にも好かれるんだな(現実逃避)』

小梅『大丈夫ちゃんと…お話したら…わ、解ってくれるから…行こ?』

P『ごめんなー俺動物と話すスキル持ってないんだ』

小梅『…プ、プロデューサーさん…なら…大丈夫…』

P『信用してくれてありがとう、でも勘弁して下さい』

小梅『私と…い、一緒…だから…任せ、て』

P『ああ、逃れられない』

P「……………」

ちひろ「……………」

ちひろ「つまり小梅ちゃんが怖くて距離を取っていたと?」

P「小梅は怖くないです、小梅の趣味や見えちゃう物が怖いんです」

P「しかし結果として逃げ腰になっていて」

P「画していたつもりですが、もしかしたら小梅はそれに気づいてたのかもしれません」

ちひろ「…今回ばかりは同情します」

P「そう言って貰えると救われます…」

P「だからアイツに避けてた事を謝ろうと思って」

ちひろ「…オラオラ系ですか?私には良く解りません」

P「きっかけがほしいんです、今のままじゃ話し合う事もできません

P「強引にでも機会させ作れたら、きっと解ってくれます」

P「何といっても小梅自身はとてもいい子ですから」

ちひろ「……………」

ちひろ「すると、益々あの類の趣味が無ければって感じでしょうか?」

P「いえそれは違いますよ、そうであってこそじゃないですか」

ちひろ「あら即答とは…怖いんじゃなかったんですか?」

P「あ、あれ?どうしてでしょうか?」

ちひろ「うふふ、何故でしょうね」

P「ちひろさん…何で笑ってるんです?」

ちひろ「さあ?それよりそろそろ時間じゃないですか?」

P「え…あっヤバイ!行ってきます!」

ちひろ「はい、がんばって下さいね、プロデューサーさんっ」

P「…さて、後は待つだけだ」

P「ちひろさんがニヤついてたのが気になるけど今は小梅のことに集中しよう」

P「しかし本当はオラオラ系って名前くらいしか知らないんだよな、何処と無く関西風っぽいけど」

P「関西風に…強引に…親しげに…ちょっと想像してみるか」

P『うーっす』

小梅『あ…』
トトト

P『よろしくニキーwwww』
スッ

小梅『え、え…?な、何で、と、とおせんぼ、する…の』

P『小梅が逃げるから悪いんやで?ワイはおはなししたいだけやのに』

小梅『………っ』
ダッ

P『おっと逃がさんで』
ガシッ

小梅『は…はなし、て…っ」

P『ふひひ、いいからなかようしようや、なあ?』

小梅『や、やだ…プロデューサーさん…どう、して』

P『【速報】ワイ将、ホラー系アイドルをお持ち帰り、尚帰り早苗さんに職質される模様』

P「なんだこれ」

P「しかし嫌々と弱弱しく拒絶する小梅はそれはそれで魅力が…って違う!」

あ、おはようございま…

P「これが女性に受けるのか?無いよなあ」

朝一番にボクに会えるなんてラッキーで…

P「そもそも言葉使い変えても無理あるし態度だけ馴れ馴れしくする程度でいいか」

きっと今日のプロデューサーさんは…

P「(ただそういう真似しても許してくれそうで且つ冗談で住みそうな相手は─)」

幸子「プロデューサーさん!聞いてるんですか!」

P「うわっ!」

P「さ、幸子か…気づかなかった」

幸子「もう、人が話しかけてるのに無視だなんて何て失礼ですよ?」

P「悪いちょっと考え事してたんだよ」

幸子「全くですね、特にこのボクに挨拶されてるんですから尚更です!」
ドヤァ

P「(この傲岸不遜を少しでいいから小梅に分けてやれたらなあ)」

幸子「…どうかしましたか?ボクの顔何か付いてます?」

P「あ、すまん、そういう訳じゃないが」

幸子「それともボクが可愛すぎて見とれていましたか」

P「……………」

幸子「おや図星みたいですね、ふふっ…しょうがないプロデューサーさんです」

幸子「でもプロデューサーさんは悪くありませんよ?担当アイドルに魅了される駄目人間と自分を卑下しないで下さい」

幸子「ボクみたいなカワイイ子に見惚れるのは当然の事ですからね」

幸子「カワイイだけでなく心も広いボクはそんな駄目プロデューサーさんだって受け入れてあげますよ!」

P「よし、お前で試す」

幸子「はい?何の話でしょう」

P「気にするな、それより幸子の言うとおりだもっと感謝しないとな」

幸子「ええボクに感謝すべきで…え?」

P「いやあ朝一番から幸子に会えるなんて凄い幸せだ」

幸子「…あの、プロデューサーさん?」

P「どうした?何か変な事言ったかな俺?」

幸子「いや、その…問題無いです、けど…」

P「ははっ、どうした歯切れが悪いな、カワイイ顔が台無しだぞ?」

幸子「やっぱり変です」

P「素直になっただけださHAHAHA」

幸子「そりゃボクがカワイイのは当然ですけれど…調子狂いますね、本当に大丈夫です?」

P「なんだよそんなに俺が信用ならないか、さっちゃんは冷たいなあ俺は悲しいゼ」

幸子「疲れてるんですか?無理はしない方が」

P「おっすおっすばっちし☆Pちゃんぜっこーちょーだにぃ☆(低音)」

幸子「ボクでよければ相談に乗りますから」

P「優しくしないでくれ、涙が出そう」

P「………………」

幸子「(まただんまりに)」

P「慣れない事はするもんじゃないか」

幸子「あ、やっぱり何かあったんですね」

P「ちょっとな…一応聞いておくけど、さっきの俺ってどうだった?」

幸子「気持ち悪かったです」

P「」

幸子「普段滅多にあんな事言わない上に」

幸子「おかしな態度とったら誰だって違和感感じます」

P「…すまんかった」

幸子「やれやれ、いつにもまして駄目駄目ですね」

P「…………」

幸子「普段はただでさえかわいいボクにあんな横暴な態度の癖に」

幸子「急に調子のいい事言われたってからかわれてるとしか思えません」

P「(そうか…奇を衒った所で結局今までの積み重ねが物を言うか)」

P「…ありがとう幸子、少し解った気がする」

幸子「はあ?良く解りませんがどういたしまして」

幸子「寛大なボクですから冗談で済みましたけど、もっと気をつけてくださいよ?」

P「ああ…でも一つだけ言い訳をさせてくれ」

幸子「何でしょうか」

P「確かに変な態度はとったけどからかった訳じゃない」

幸子「!」

P「嘘は良くないからな…それじゃ俺はこれで」

幸子「ちょ、ちょっと待ってください!」

P「ん?」

幸子「でしたら可愛いって言ったのって」

P「あーアレは」

幸子「アレは?!」

P「……………」

幸子「……………」

幸子「……………」

P「(すっごい見られてる)」

P「(確かに幸子は可愛いんだが)」

幸子「フフフ…」

P「(普段が普段だからなあ、素直にそう言うのは負けた気がして言ったこと無かった)」

幸子「…………」

P「(それに幾ら幸子相手でも面と向かって言うのは…少々気恥ずかしい)」

幸子「プロデューサーさん…?」

P「あ、ああ、急かすなって」

P「(…何だこの空気、目の前にいるのは幸子なのに…っ!凄い悔しい)」

幸子「ボクの事が?」

P「ああもう解った言ってやる!お前は可愛い!…これでいいか?」

幸子「…………」

P「……………」

幸子「…………」

P「………幸子?」


幸子「っは」

幸子「あっははははははは!!!!」

幸子「は、はははは!!そうですかそうですか!っふふふふ!プロデューサーさん…やっと素直になりましたね!!」

幸子「やっぱり今までは我慢してらしたんですか、ハハ、ハハハハ!!!ボクは今とても気分が良いです!」

幸子「さきほどのプロデューサーさんの困った顔…素敵でしたよ?必死に我慢されて堪えて…」

幸子「ふふふ…どうして今までそんな無駄な事をしてたのか理解に苦しみます」

幸子「大方一度口に出してしまったら想いが止められなくなって」

幸子「ボクに釘付けになってしまうからとかそんな理由でしょうけど」

幸子「残念な事に人間の体はそういう風にはできていませんよ」

幸子「人がボクのカワイさに魅了されるのは至極当然の事ですからね!」

幸子「…臆病なんですから、そんな心配しなくたっていいんですよ?」

幸子「ボクにどんな衝動を抱いてるのか知りません…想像は付きますけどね、ふふっ」

幸子「ボクはカワイイですから…そ、そういう想像もされてるんでしょう」

幸子「おまけに自分よりずっと年下の少女相手に、ええ、プロデューサーさんが我慢するのも少しは解ります」

幸子「でもだからって気後れする必要は無いんです…」

幸子「だってアナタはボクのオモチャなんですからね!好きなだけ遊んであげますよ!!」

お風呂に行きます

保守ありがとうございました

幸子「さあプロデューサーさん、もう我慢なんてしなくて結構です」

幸子「特別にボクを愛でるて下さって─」

P「ふんっ」
ボスッ

幸子「はうっ!?」

P「よいしょー」
ボスボス

幸子「いきなり何するんですか!乙女のお腹に…」

P「いいから」
ポスポスポス

幸子「く、くすぐったいですって!」

P「オラオラオラオラ」
ポフポフポフポフ

幸子「やめあははっはっは!!!」

P「落ち着いたか?」

幸子「ええ…あんな事されたら嫌でも」

P「スマンスマン。体が勝手に動いたんだ」

幸子「…どう見てもプロデューサーさん自分の意思でボクのお腹触ってましたけど」

P「気のせいだって」

P「(カワイイの一言アナタであそこまで豹変するとは)」

P「(今まで意地になって言ってやらなかったが)」

P「(これからはたまに言ってやった方がいいな…)」

幸子「…ふんだ、でもさっきはボクもちょっと大人気なかったですし…許してあげます」

P「助かるよ」

×  P「(カワイイの一言アナタであそこまで豹変するとは)」
○  P「(カワイイの一言であそこまで豹変するとは)」

P「……………」

幸子「…………」

P「(また気まずい沈黙が…変な事するもんじゃないなあ)」

P「(やはり小梅には普通に話すか、ああでも避けられてるんだったか)」

P「(うーん、どうしたもんかなあ)」

幸子「…あ、あの」

P「うん?」

幸子「あっ………そ、そうだ!何か悩み事があるんじゃないです?」

幸子「さっきのお詫びじゃないですけどカワイイボクが相談に乗ってあげますよ」

P「また唐突だな」

幸子「い、いいじゃないですか!とにかく話してください!さっきから気まずいんです!」

P「(お前も同じだったか)そうだな、実はかくかくしかじかでな…」

………
……


幸子「それで避けれられてるから、態度を変えてみようとした…と」

P「ああ」

幸子「…はあ」

P「ん?」

幸子「アレですか?プロデューサーさんは心の底から馬鹿なんですか?」

P「んだとコラ、これでも俺は真剣に」

幸子「変に態度変える必要なんてありません」

幸子「こんなのちょっとしたすれ違いです、きちんとお話すれば間違いなく解決します」

P「…言い切るな」

幸子「ええ、あれだけプロデューサーさんに懐いてた小梅ちゃんですから」

小梅『プ、プロデューサーさん…今日、も…教え、て』

P『かしこまり!』

幸子『あれ、お二人ともこんな所で勉強ですか?』

P『ああ、俺も俺なんかに教えてもらうより学校や塾がいいって言ったんだが』

小梅『プロデューサーさん…が、いい………私、が、頑張れる…から』

P『(こんな事言われたらやるしか)ないでしょ』

幸子『そうでしたか、でも大丈夫です?教えられるんですか?』

P『おいおい舐めるなよ、中学生の問題くらい』

幸子『ここ、方式違ってます』

P『』

小梅『だ、大丈夫…プロデューサーさん、き、きっと私に気づいて欲しくて…わざ、と』

幸子『…ボクも付き合いますね』

P『すまんな』

幸子「まあプロデューサーさんが怖がりで馬鹿なのはともかく」

P「辛いです、言い返せないから」

幸子「そんな事で嫌うような子じゃないですよ」

P「それは…そう、かもな」

幸子「はあ、こんな事言われないと解らないって」

P「…………なあ」

幸子「はいはい、次は何でしょう?まだ自信が持てないんですか?」

P「…お前って真面目だよな」

幸子「むっ、どういう意味です?」

P「そのままの意味で」

P「今日は俺が色々と駄目だったのに」

幸子「そうですね、今日のプロデューサーさんは駄目を2乗したくらいの駄目っぷりでした」

P「辛辣だけどしっかり相談に乗ってくれたからな」

幸子「勘違いしないで下さい、相談に乗るといったからには全力を尽くすまでです」

P「それが真面目って言うんだっての」

幸子「ふん…いまさらご機嫌取りですか?もう騙されませんよ」

P「だから嘘はついてない、可愛いとかも含めてな」

幸子「な、何ですかさっきから!褒め殺し何てボクには聞きませんよ!カワイイ何て言われなれてるんですから!」

P「(解りやすいなあ)」

幸子「そもそも普段からボクにもっとそういう事を言っていればあんな事にはならなかったんです!」

P「言われ慣れてるんじゃないのか?」

幸子「プロデューサーさんは別なんです!」

P「え?」

幸子「あっ」

P「……………」

幸子「えっと…い、今のは…」

P「…すまなかった」

幸子「…っ」

P「(やっぱり全く言わなかったのはまずかったか、俺が言わないで誰が言うって話だよな)」

P「(普段の態度で意地張ってると思っていたが、意地を張っていたのは俺の方か…)」

幸子「プロデューサーさん」

P「ああ」

幸子「…一つ、お願いがあります」

幸子「もう一度、さっき言ったことしっかりと───」




ガチャ

小梅「…………」


P「っ!」

幸子「あ…」

小梅「………」
タタタタ

P「(こんなタイミングで…しかし今は)」

幸子「プロデューサーさん!何してるんですか!」

P「えっ?」

幸子「今こそ話してくるべきです」

P「しかし…お前は」

幸子「しつこい男は嫌われますよ」

P「…………」

幸子「ボクのアドバイスを無駄にする気ですか?」

P「…解った」

P「行ってくる、ありがとう幸子」

幸子「…行ってらっしゃい」

幸子「はあ、手のかかる人です」

幸子「あんな様でボク達のプロデューサーしてるんですから不思議ですよ」

幸子「皆いったい何がいいんでしょうか?」

幸子「女の子気持ちというのを何も解ってないあの人の何処が」

幸子「本当に…何も…」







小梅「………はぁ」

P「よっ、おはよう」

小梅「あ…っ」
トトトト

P「(相変わらず距離をとられるか)」

小梅「…お、おはようござい、ます」

P「(おどおどした態度…これは普段とそこまで変わらないけど)」

P「小梅、大事な話があるんだ」

小梅「そ、それ以上…近づいちゃ」

P「ちゃんと顔を合わせて話したい」

小梅「だ、駄目…」
ズリズリ

P「(後ずさり…)いや、そういう訳にはいかん」

小梅「…………」

P「今日こそはしっかりお前と…って小梅!足元っ!」

小梅「え?きゃ…っ!?」

P「っと!」
ガッシ

小梅「………あ」

P「ふう、間に合った」

小梅「あ……そ、その」

P「転ばなくて良かった、特にお前は袖の長い服着てるから尚更」

小梅「あ、ありがとう…ございま、す」

P「とっさに手が出ないと危ないぞ?たまには手の出る服も着ろよ」

小梅「は、はい…ごめんなさい……あっ!」
グイ

P「…小梅?」

小梅「……………」
グイグイ

P「えーと」

小梅「離し…て」
グイグイ

P「どうしてだ?」

小梅「…駄目…な、なんです…」

P「理由を言ってくれ」

小梅「……………」

P「今までは流されてたけどな、俺も納得いかないんだ」

P「頼む、どうして俺を避けるのか話してくれ」

小梅「………っ!」

P「小梅…」

小梅「いいから…っ!は、はなして…!だめ…っ!」

P「…………」

小梅「あ…」

P「悪かった、もうしない」

P(「抵抗する力自体は弱い、抵抗何て物じゃないくらい弱弱しい)」

P「痛い」

小梅「え、あ」

P「(だからこそ拒絶される事が痛い)」

P「………………」

小梅「プ、プロデュー、サー…さん…」

P「……………」

小梅「ゾンビ…み、みたいな、顔だよ…あ、あはは…」

P「(幸子はああ言ってくれたけど)」

P「(もう小梅は俺に愛想を尽かしていたのか)

P「(あれだけ懐いてくれてたのにな…自業自得だけど辛いな)」

P「(怖いだとかそんな理由で逃げてた結果がコレか)」

P「(そういえば幸子にもまだ謝ってないああ本当に駄目駄目だ何なんだ俺は何してたんだ?)」

P「俺は戻る、今まで本当にごめん」

小梅「…………」

P「……じゃあ………?」

小梅「ま、待って」

小梅「…ち、違う…違います」

P「………」

小梅「………ち、違うんです」

P「気を使ってくれなくても」

小梅「……し、ます」

小梅「は、話します…から……全部」

P「……………」

小梅「プ、プロデューサーさんに…スカウトされた時」

小梅「…あの頃は…ふ、不安で…ぜ、全然…自信なくて」

小梅「私に、な、何ができるんだろうって…お、思ってました」

小梅「で、でも…お仕事も歌も…楽しくて、不思議でした」

小梅「あんな…気持ち初めてで、でも嬉しかったです…と、とても」

P「……………」

小梅「プロデューサーさんや…事務所の…み、皆とも」

小梅「一杯…一杯…た、たくさん、新しい事が増えたんです」

P「小梅が頑張った証拠だ」

小梅「でも、こ、こうなれたのは…」
グイッ

P「……………」

小梅「プロデューサーさんが…いてくれたから、です」

P「俺は何も」

小梅「ううん…い、今の…自分にな、なれたのは、プロデューサー、さんの、おかげなんです…」

P「買い被りだ…」

小梅「…わ、私を、スカウトしてくれまし、た」

P「それだけだ、後は全部小梅自信の力で」

小梅「ち、違います…プロデューサーさん…い、居てくれたから…私、本当の自分に…成れ、た」

P「…」

小梅「…だから…か、返したかったの」

小梅「私も…プ、プロデューサーさんに、何か…何か、を」

小梅「でも私が…できる事無、くて…す、好きな物も…ああだから」

小梅「そういう事、し、しか…できなかった…」

小梅「い、悪戯しちゃったり…お、驚かせちゃったり…映画…一緒に……」

小梅「あ、あの子も協力して、くれて…その…」

小梅「で、でも…最近、プロデューサーさんのよ、様子が変だから」

小梅「どうかしたのかな…って、思って、涼さんに…き、聞いてみたら…」

小梅「…プ、プロデューサーさんが本当は、ずっと…無理してたって…知って…っ!」

小梅「に、苦手なのに…ずっと、わ、私のために…合わせててくれたんだって…っ」

P「違う…俺が好きでやっていた事だ、小梅がそんな風に思う必要なんて」

小梅「そ、それでも…!やっぱり…で、できなかった…っ!」

小梅「お、お返し、し、したかったのに…け、結局…」

小梅「っっっ!ご、ごめん、なさ…い…っ、ごめん、なさい」

P「やめてくれ…悪いのは俺だ…正直に言わないでいた俺だ!」

小梅「…そうして…言ってくれる、から、駄目なんで、す」

小梅「わ、私…こ、こんな、間違ってたのに」

小梅「ま、また…プ、プロデューサーさん…と居ると…あ、甘えたくなって…」

小梅「一緒に、いる…と駄目、なんです…っ!」

P「…それで」

小梅「は、はい…無理やりでも…強引でも…離れれば…わ、私は」

小梅「…でも、さっきの…プ、プロデューサーさん…」

小梅「見てられなくて…!は、話しました」

小梅「プ、プロデューサーさん、…わ、悪くありません」

小梅「ぜ、全部…私が…げ、原因なん…です」

小梅「お願い、です、そんな顔は、しないで下さい」

小梅「もう、変な事…言いません、だか……え?」

P「………っ…ぐっ………っ…」

小梅「泣いて…っ?!」

小梅「プ、ププロデューサーさん?い、痛いんですか?」

P「…ああ……凄く、痛い」

小梅「ど、何処…?!救急車…」

P「胸の奥がだ」
ギュッ

小梅「あっ……」

P「っ……っぐ……くっ……」

小梅「…あ…えっ?」

P「悪いのが小梅?何の冗談だ」

P「悪いのは俺で謝るのが俺の方だ」

P「お前にそんなに思われていたのに気づけないで」

P「あんなくだらない事考えていて」

P「どれだけ馬鹿だったんだ」

小梅「で、でも…私のせいです」

小梅「私が…こうじゃなかったら」

P「いいんだよソレで、だからこそ俺はお前に惹かれたんだから」

小梅「………」

P「お前に限らず家のアイドルは癖の強いやつだらけで」

P「プロデュース以前に付き合う事自体が大変で、投げ出してやろうかと思ったこともある」

小梅「っ!」

P「けどソレがあってこそのお前たちで」

P「その癖があるから輝いてるんだ」

P「そんな事も解らなかった…いや忘れてたのか」

P「(ちひろさんが笑ってた意味、こんな事にならないと解らないなんて)」

小梅「…………」

P「長々と言ったけど、つまり」

P「小梅だから俺はいいんだ」

小梅「………っ」

小梅「わ、私も…プ、プロデューサーさんが、いいです」

小梅「プロデューサーさん、だから…頑張れ、ます」

P「ああ、ありがとう」

小梅「あ、ありがとうございます」

P「良し、仲直り終わり!」

小梅「…はい」

P「今日からはいつもどおりだ」

小梅「う、うん」

P「それじゃそろそろ…」

小梅「…あ、あの」

P「ん?何だ?もう遠慮何かするなよ?というかお前は遠慮するな!プロデューサー命令だ」

小梅「……………」

小梅「……………」

P「?」



小梅「も、もう少し…こ、こ、このまま、で…いたい、です」
ギュッ

小梅「…………だ、駄目?」


P「……ふっ」
ムギュッ

小梅「っ!!?!?」

P「あーもう可愛いなあ!お前はあ!」
ナデナデナデナデ

小梅「わ、わ…?」

P「よーしよしよしよしよしよしよしよしよし」
ナデナデナデナデナデ

小梅「プ、プロデューサーさん…やめ…やめて」

P「いいややめない」
ナデナデナデナデナデ

小梅「あ…あぅぅ……」

P「個性強い上に家のアイドル達はどいつもこいつも押しが強い奴だらけだから」
ナデナデナデナデナデ

P「小梅は本当にオアシスだ…マジ天使」
ナデナデナデナデナデ

小梅「は、恥ずかし…い…やっ…」

P「俺の心の傷がどんどん癒されていきますよ~」
ナデナデナデナデナデ

小梅「……ばく…爆発……しちゃう」

P「あっはっはっはははははははは」
ナデナデナデナデナデ

小梅「(でも…プロデューサーさん、笑ってくれたし…いい、かな)」

P「今日もお仕事頑張ろうなー!」

小梅「…はいっ」

………
……



ちひろ「お前アイツの事が好きなのか?(青春)」

P「好きですよ」

ちひろ「え、何ソレは(ドン引き)」

P「アレだけ慕ってくれてるんですからね、答えないわけにはいきませんよ」

ちひろ「(通報したほうがいいかなあ…でも小梅ちゃんは本気だろうし…うーん)」

P「あ、勿論小梅以外のアイドル達の事は皆大好きですよ?(小学生並みの感情)」

ちひろ「そういうのいいから」

P「そういわれても事実ですし」

ちひろ「あっそうだ(唐突)私もプロデューサーさんの事が大好きなんですよ(大胆な告白は女の子の特権☆)」

ちひろ「ですからスタドリ買いません?(絵画商法)今なら限定ガチャもやってますよ(ステロイドマーケティング)」

P「買いません、それと限定ガチャのマイスタマイエナをせめて通常ドリンクに変えて下さい」

ちひろ「飲んでサバ走れって事だよ」

ちひろ「ところで次は誰を攻略するんですか?」

P「もう問題はありませんよ」

ちひろ「えっ」

P「俺だって常に問題を抱えてる訳じゃありませんよははは」

ちひろ「…え、それじゃこれからどうするんです?」

P「どうって…今までどおりですよ、みんなのプロデュースです」

ちひろ「いえそうじゃなくて…あの」

P「?」

ちひろ「………落ちましたか(確信)」

P「あっでも、一つありました」

ちひろ「そうこないと」

P「悩みというか…光の事です」



光『おはようプロデューサー!』

P『おっすおはよう…ってお前その格好』

光『うん、外から来ると暖かくてさー』

P『いやはしたないから服をだな』

光『ふふん駄目だね、何たって』

P『ビュッッババッ(決めポーズ)アタシはいつだって燃えてるからなっ!今日もお仕事がんばるぜ!』
こたぷーん

P『oh…』

光『お?どうしたのプロデューサー?』
こたぷーん

P『(上目使いの上にシャツの隙間からアレがががッ)』

P『これ以上やられると気持ちよくなっちゃうもうやめよヤバイヤバイ』

光『んんん?』


P「あいつ自分の体の事良く解っていないんですよ」

ちひろ「あの身長(140センチ※小学5,6年の平均)でバスト79センチですからね」

P「将来的にはグラビアも任せれそうです、というかぶっちゃけ今でもいけるかも」

ちひろ「流石にそれは色々な面でアウトになりそうですけどね」

P「…とにかく、アイツを今のまま放って置いてはいつか問題が起きます」

P「後色々な意味で俺がもちそうにありません」

P「ですから光に女だって事を教え込もうと考えているんですよ!」

ちひろ「おっやべえ110番だな(棒読み)」



おしまい

保守や支援ありがとうございました
次はもっと短くて軽い話にしたいです
後小梅ちゃんが一番好き

モバP「最近、光の胸が気になって仕方ない」

??「くっ……」

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