コナン「サンキュ博士!」
阿笠「くれぐれも悪用するんじゃないぞー」
コナン「よぉ灰原、これ見てみろよ!光彦が30秒で一人増えるスイッチだ!」
灰原「また博士のくだらない発明ね。けどそんなもの使ってどうするの?」
コナン「別にwwwおもしろそうだろ?光彦が増えたらwww」
灰原「まあね。けどそんなことしたら円谷君がねずみ算式に増えるんじゃないかしら」
コナン「まあその時はその時だ。おっ、ちょうど光彦が来た。」スイッチポチ
歩美と元太にもこのスイッチの概要を説明し、少年探偵団で光彦の動向を見守ることにした
30秒後
ポン
コナン「本当に光彦が1人増えたwww」
光彦「わ、わ、な、なんですか?!僕がもう一人??」
光彦1「こ、これはどういうことですか!?」
歩美「光彦君の驚いてる顔きもwww」
元太「www」
コナン「二人になって気持ち悪さも2倍だなwww」
灰原「あら、オリジナルの光彦君の様子が変よ」
光彦「う、うぐ、がぁぁぁぁ・・・」パタ
光彦1「もう一人の僕!ど、どうしたんですか!!」
コナン「これは・・・アーモンド臭。青酸カリによる毒殺か」
歩美「死に顔きもwww勘弁www」
元太「おい、誰だよwオリジナル光彦殺したのwww」
ガラッ
教室の扉が勢いよく開いた
阿笠「説明しよう。このスイッチを一たび押すと光彦君は30秒で一人増える。しかしその度に前の光彦君は死んでゆくのじゃ」
灰原「なるほどね。円谷君が増殖しすぎないためのセーフティー機能というところかしら」
元太「じゃあ博士、この光彦も30秒たったら青酸カリで死ぬのか?www」
阿笠「いや死に方は様々じゃ。いろんな死に方をする光彦君が見られるぞwww」
歩美「www」
阿笠「しかも新しく増えた光彦君には前の光彦君の記憶がすべて残っておる。もちろん前の光彦君が死んだ時の痛みや恐怖もじゃ」
コナン「さすが博士www」
光彦1「ちょ、ちょっと、ど、どういうことですが・・・?僕もあと少しで死ぬんですか!?」
オリジナルの光彦が感じた青酸カリで死ぬ苦しみと恐怖。それを受け継いだ光彦1は青ざめた顔で博士に尋ねた
ポン
灰原「また円谷君が増えたわね」
光彦2「わぁっ?!またもう一人の僕が??」
光彦1「いやだ、いやだ。死にたくない!!」
光彦1は教室を駆け出ようとした。その時
光彦1「ぐふぅ」
歩美「光彦君いっぱい血吐いたwwwきもwww」
コナン「内臓でも破裂したのじゃねぇのか?wしかし博士、これじゃあ街中光彦の死体ばっかりになっちまうぜ?」
阿笠「安心せい。光彦君の死体はすぐに原子レベルまで分解されるようにできておる。ほら、もうオリジナル光彦君の死体はないじゃろ?」
灰原「さすが博士ね」
光彦2「ちょ、ちょっと?!博士。早くこんな装置止めてください!!」
既に2度の死を味わい光彦の身体は恐怖に震えていた。
阿笠「無理じゃな。さすがのワシでもこの発明を止める装置を作ることはついにできなかったのじゃ」
光彦2「そ、そんな・・・」
歩美「絶望してる顔きもwww顔芸かよwww」
元太「おい、そろそろ30秒だぜwww」
光彦2「た、助けて・・・」
ポン
光彦3「前の僕!気を確かに!今救急車を呼びます」
光彦2「ぅ・・・ゴボガボゴボガボ」
灰原「今度は溺死のようね」
光彦3「ぅう・・・ぅう・・・」
光彦3は無残に溺死した自分の姿とこれから迫りくる死の恐怖に涙を流していた
歩美「泣くなんて女々しすぎwwwきもwww」
コナン「お、おい、光彦何してるんだ?!」
光彦3はカッターナイフを握りしめていた。
光彦3「こ、殺してやる・・・どうせ死ぬならみんなも殺してやりますよ・・・」
コナン「おい、博士まずいぜ。光彦のやつ本気だ」
光彦がカッターナイフを構え走り出そうとした、その時
ポチ
阿笠博士が手にもったボタンを押した瞬間、光彦は直立不動となり停止した
元太「博士、そのボタンはなんなんだ?」
阿笠「光彦君が暴走した時のためのスイッチじゃ。これで光彦君は直立不動のまま動けなくなる。本当はこんなスイッチを使いたくなかったんじゃが・・・」
コナン「光彦が暴走したせいだな。自分勝手な野郎だぜ」
灰原「けどこれじゃあ円谷君の死にざまを楽しめないわね」
阿笠「安心せい。身動きは取れないが顔の表情は動くようになっておる。このスイッチについている音量ボタンを使えば叫び声の大きさも調整できるのじゃ」
歩美「じゃあ光彦君の苦しむ顔をいっぱい楽しめるねwww」
コナン「けど博士、光彦が増える前に舌を噛み切って自殺したり、誰かに殺されたりしたら終わりじゃないか?」
阿笠「大丈夫じゃ。昔ワシが発明した不老不死の薬データを組み込んでおる。宇宙が滅びようが光彦君は歳も取らないし死にもしないのじゃ」
灰原「よかったわね円谷君。あなたは永遠の存在となったのよ」
元太「いいな光彦w永遠にうな重食べられるぞwww」
光彦3は既に餓死をしており、直立不動の光彦4が絶望に満ちた表情を浮かべていた
歩美「あ、この光彦君の顔今日一番きもいwww」
コナン達「www」
その後、コナン達は昼まで様々な光彦の死に様を楽しんだ
コナン「あー、面白かったwww」
元太「光彦が焼死した時の顔、最高だったなwww」
灰原「あれには先生も笑うしかなかったみたいね」
歩美「けど、歩美もう飽きちゃったwwwそれに給食前にきもい顔見たくないしwww」
阿笠「そうじゃな、ワシが適当なところに光彦君を送っておこうwww」
元太「さすが博士!じゃあ早く給食の準備しようぜ!」
光彦の眼には一筋の涙が流れていた
しかしそれを見たものは誰もいなかった
翌日
光彦の家族はこの事態を知り、弁護士と警察に相談していた
妃弁護士「光彦君が?wwwけど今の彼はただのコピー人間だから人権もないし、法律も適用されないわよwww」
目暮警部「妃君の言うとおりwwwそれにオリジナルの死体もないんじゃ警察も動きようがないwww」
数日後、光彦の家族は忽然と姿を消した
近所の人の話によると光彦の家族がいなくなる前日に全身黒い服を着た男女が円谷宅の周りをうろついていたようである
しかし警察は事件性なしとして円谷一家消失を夜逃げとして処理した
それからどれくらいの月日がたったのだろう
ここはとある郊外の古い地下研究施設
訪れる人もいないどころか、この施設の存在すら知られていない
この地下施設の小さなかび臭い部屋に光彦はいた
光彦348769102「・・・ぁ、・・・ぁ」ピクピク
光彦は射精を続けていた
光彦の心は度重なる死の苦しみと恐怖によってとうの昔に壊れてしまっていた
彼の唯一の癒しは、はるか前に体験した腹上死の記憶
その記憶をよりどころに彼は一人射精を続けていた
身動きのできない彼が長い時間をかけて獲得した非接触型の射精能力
その快楽だけが彼の苦しみを癒していた
彼は老いることもなければ死ぬこともない
これからも永遠に死に続け射精を続けるのだろう
ポン
End
光彦が監禁されてから10年後
小五郎「やっと見つけたぜ。光彦・・・」
以前より白髪が増え少しやつれた小五郎がついに光彦の居場所を突き止めた
小五郎「お前をこの薄暗い牢獄から連れ出してやるぞ。俺の知り合いをたどれば治してやることもできるかもしれない」
小五郎はもう以前の間抜け親父の顔ではなかった
ただ一人の少年を救うため、小五郎はこの10年尽力したのだった
このSSまとめへのコメント
急に小五郎がいい人になった