忍「ふふっ、ふふふっ」にやにや

アリス「どうしたのシノ？」

忍「ああ、アリス。なんでもありませんよ」にやにや

アリス「そ、そう？でも、さっきからシノずっと笑ってるみたいだよ？」

忍「笑っていましたか？ちょっと携帯でやっているゲームが面白くって、つい」にやにや

アリス「そうだったんだ」

忍「ええ。それでは、ゲームの途中なので・・・うふふっ」にやにや

アリス「・・・。」

勇「ちょっとー。そろそろ携帯返しなよ」

アリス「あっ、勇姉の携帯だったんだ」

勇「そうなの！『ゲームをしたいから携帯貸して』って言うから貸したんだけど、ずーっと握りっ放しでさー」

忍「えっ？ああ、えっと、もう少しだけやらせてください」

勇「だーめ！私だって使うんだから」ひょいっ

忍「あっ！ああっ！」ぱたぱた

勇「はーい終了。ここからはお姉ちゃんの時間でーす」

忍「あとでっ、またあとで貸してくださいっ！」

勇「無理～。私だって仕事のメールとかしないといけないんだし」

アリス「そうだよシノ。あんまり人の携帯を独占しちゃいけないよ？」

忍「ううっ、あと少しだけです～」ぐすっ

勇「ゲームは一日8時間まで！それ以上はダメ～」

忍「そんなぁ」シュン

アリス「それでも多いよ！？って言うかシノそんなにゲームしてたの！？」

忍「ううっ、私の金髪少女がぁ」シュン

アリス「金髪少女？」

忍「ああ、ゲームの話ですよ」にこっ

アリス「そ、そうなんだ・・・」

忍「はいっ、とっても可愛い女の子なんですよ」にこにこ

アリス「・・・ふーん？」

忍「本当に可愛い金髪少女で、私CMを見た瞬間から好きになってしまいました」にこにこ

アリス「す、好きに！？」ガタッ

全員「新春キャンペーン実施中！！！」

(^_^)「椎名心実ですっ」

(^_?)?☆「あかねっ」

(-_-)「なお……」

(≧-≦)「いちごです」

(^▽^)「時谷小瑠璃っ」

(＾_＾)「文緒です」

(^q^)「くおえうえーーーるえうおおおｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

(^_^)「あなたは？」

全員「ガールフレンドカッコカリッ！！！」

(^_^)「Amebaで検索検索っ！」

「ボーイフレンドも遂に出た」

忍「どうしましたかアリス？」

アリス「へっ！？う、ううん。なんでもない。なんでもないのっ」スッ

忍「はぁ、もう大好きです。ずっと彼女といっしょに居たいです」うっとり

アリス「へー。そうなんだ。へぇ・・・」わなわな

忍「しかも無料だなんて、感激ですっ！」にこっ

アリス「無料？」

カレン｢おはようごじゃいマース｣

ボコ忍｢黙れ雑種｣

アリス(そういえばシノ、さっきCMがどうのって言ってたような)

アリス(それでゲームって言ったら、たぶんアレだよね？)

アリス(でもっ、ああいうのって基本無料でも目当てのキャラを出すにはいっぱいお金使わないといけないんじゃ・・・)

アリス(はっ！)ぴくっ

アリス(シノってば、まさか全部無料だと思って課金しちゃったんじゃ！？)

アリス(た、大変！勇の携帯なのに勝手に感激しちゃったの！？)

アリス「シノ、もしかしてゲームに課金しちゃったんじゃないの？」

忍「はふぅ、金髪少女が日本文化が大好きで、日本文化研究をしてるだなんて最高に可愛いんですよ」うっとり

アリス「聞いてないし・・・」わなわなわなわな

忍「やはりお姉ちゃんに頼んで、もう一度だけゲームをやらせてもらいましょう」

忍「はぁ・・・彼女の笑顔を見ると、とても元気が出てきます！」

忍「やっぱり金髪少女は最高ですっ！」にこっ

アリス「シノの・・・シノのばかぁ！！」ダッ

忍「あ、アリス！？どうしたんですかアリス！？」

アリス「もう知らないんだからっ！最近話しかけても、ずっとずーっと携帯見てるだけなのにっ！」ぶわっ

アリス「ようやくゲームやめたと思ったらゲームの金髪少女の話ばっかり！！」

アリス「もう知らないもん！シノのばかぁーー！！」ダッ

忍「アリスーーっ！！」

アリス「ううっ、ぐすっ、それでね、シノがね」メソメソ

カレン「OH、シノがゲームにデスか」カタカタ

アリス「・・・カレン、何してるの？」

カレン「これですか？ゲームデース！」カタカタ

アリス「カレンもゲームなの！？」

カレン「とっても面白いゲームが無料なんデース！」

アリス「無料ゲーム？どうせ課金しないといけないヤツなんでしょ？」

カレン「そんなことないデース！この監コレはお金使わなくてもいっぱい遊べるデース」

アリス「監コレ？」

カレン「刑務所をギジンカしたゲームで、監獄コレクションって言いマース！」

ゲーム画面『ヘーイ！囚人ー！』

アリス「それは・・・なかなかマニアックなゲームだね」

カレン「シュージンプレイが快感デース♪」カタカタ

アリス「もうっ！カレンまでゲームゲームって、ゲームばっかり！」ぷいっ

カレン「アリスもやってみればいいデース！」カタカタ

カレン「この監コレは課金してガチャガチャするだけのタンサイボーなゲームと違って面白いデース！」カタカタ

アリス「そんなにゲームが好きならゲームと結婚しちゃいなさい！カレンの事ももう知らないもん！」ダッ

カレン「OHアリス！？・・・行ってしまったデース」カタカタ


アリス「まったくもう！まったくもうっ！みんなゲームばっかりやって！」ぷんすか

アリス「ちゃんと私と遊んでくれないんだからっ！」ぷんぷん

アリス「カレンまでゲームに夢中で遊んでくれないなんて・・・」とぼとぼ

アリス「・・・シノ、怒ってるかなぁ？」

アリス「そうだよね。シノは好きなゲームをしてただけなのに、私はかまってくれないからって勝手に怒って」

アリス「お家に帰ろう。それで、シノに謝って、いっしょに遊べばいいんだよ！」

アリス「そうだよ、いっしょにゲームで遊べばいいんだよっ！」ぱぁぁ

アリス「それなら、きっと私もシノもカレンもみんな楽しいもん！」

アリス「そうと決まったら・・・」

アリス「シノー！さっきはゴメンねー！」ガチャ


忍「うふふ、うふふふふっ、あはっ」にやにやにやにや


アリス「ううっ・・・」

アリス(どうしよう。思ってたよりにやにや笑うシノがキツいっ)ズーン


アリス「し、シノ～？」

忍「ああ、帰ってきたんですねアリス？」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

アリス「って、やっぱりめちゃくちゃ課金してるよー！？」

アリス「シノっ！シノぉ！それっ、それ課金しちゃってるよね！？」オロオロ

忍「課金？なんの事ですか？」きょとん

アリス「だからそれだよっ！そのゲーム、基本無料でもいっぱいガチャガチャするにはお金必要なんだよ！？」

忍「ゲームに課金なんてしていませんよ」ガチャガチャガチャガチャ

アリス「えっ？でも、シノさっきからガチャガチャって・・・」

忍「私はただ、金髪少女にお金を貢いでいるだけです」にこっ

アリス「シノが思ってたより重症だったー！？」ガーン

忍「はぁ～。やはり金髪フレンド(百合)は最高ですね」うっとり

アリス「そのゲームそんなタイトルだったっけ！？」

アリス「いや、それよりもガチャガチャやめてシノっ！それ勇の携帯なんだよ！？」

忍「うふふ、あはははっ」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

携帯『くぉえるえーるぇしゅ』『くぉえるえーるぇしゅ』『くぉえるえーるぇしゅ』

アリス「はわわわっ、もはや全然聞こえていない・・・」ガクブル

忍「あはははは！あはははは！」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

アリス「こ、こうなったら・・・」

アリス「勇ー！勇ーー！！すぐ来て勇ー！！」

忍「・・・えっ？」ドキッ


勇「し～の～ッ！！」カッ

忍「ひぃ～っ！ご、ごめんなさいー！！」ガタガタブルブル

勇「まったくもうっ！課金は月に6万まで、って言ったでしょ？」

忍「ふぇーん。そんなぁ～」グスン

アリス「いや、それでも多いよ！？って言うかシノそれ以上使ってるの！？」

勇「しばらくの間、忍は携帯使用禁止！」

忍「ううっ、金髪少女がぁ、私の金髪が～」ぐすっ

勇「ほら、ゲームじゃなくても金髪少女はうちにもいるでしょ？」

忍「・・・えっ？」

アリス「シノっ」にこっ

忍「そうでした。日本文化が好きで、金髪で、とっても可愛い女の子がこんなにそばに居たんですよね」にこっ

アリス「えへへ、いっしょに遊ぼうよシノ！」ぎゅっ

忍「はいっ！」ぎゅっ

勇「やれやれ」

アリス「あははははっ！」にこにこ
忍「ふふふふっ」にこにこ

アリス(それにしても、シノがあそこまでハマるなんて、ソーシャルゲームって怖いなぁ)

アリス(・・・他にはどんなゲームがあるんだろう？)

アリス(カレンも夢中みたいだし、どんなゲームがあるのか調べてみようかな？)

忍「アリス、どうかしましたか？」

アリス「うん、ちょっとね・・・」

忍「？？」

【数日後】


アリス「あはっ、あはは・・・」にやにや

忍「アリス？」

アリス「あははっ！偶像主人灰被り少女は最高だよぉ」にやにや

忍「ど、どうしたんですかアリス！？携帯に向かってずっと話しかけて・・・」ガクブル

アリス「あはは、あははははっ！可愛い大和撫子にいっぱい逢えるなんて、もう最高っ！」ガチャガチャガチャガチャ

忍「はわわわわっ・・・！」ガタガタブルブル

アリス「もっといっぱいプロデュースしてあげるからねっ」

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

あーりーふれった日々のー 素晴っらしっさにー♪


終

最後に〆の言葉を