鈴木「早速VIPにスレ立てて…『LINEで釣れた童貞エロガキに安価で返信するwww』っとww」
鈴木「『ホント? 家すっごい近所なんだね!』」
??『僕ヒマなんで、良かったら今から会いませんか!?』
鈴木「でゅふぉwwwwすげぇwwwwお前らナイスwwww行ってくるwww」
鈴木「『じゃあ13時に△▽駅の正面で待ってまーす(*゚ー゚)』っとwww」
??『了解です! 茶色いコート着た身長150㎝くらいのが僕ですので!』
鈴木「ちょwwwチビすぎワロスwwwww」
??『あ、僕の名前は田中っていいます!』
鈴木「たwwwwなwwwwかwwwww」
鈴木「じゃあ俺の名前はー……『私のことはトモって呼んでね!』っとwww」
鈴木「楽しみだwwww」
その前日……
『Tomo:見て見て! こーんなデカイ魚釣れたぜ!(dekai_dekai.jpg)』
『Tana:す、すご! ボクも釣り上手になりたいなぁ。教えてほしいよ~……』
『Tomo:えー? じゃあさ、今度一緒に遊びに行かない? コツとか教えてやるよ』
『Tana:いいの!? トモと会うのは初めてだね!』
『Tomo:だな。じゃあ待ち合わせどうする?』
『Tana:じゃあ、明日の13時に△▽駅の正面とかどうかな?』
『Tomo:オッケー! 間違えたらいけないから名前交換しよっか!』
『Tomo:オレはリアルの方もトモで通ってるから! そのまんまだな(笑)』
『Tana:ボクもそのままだよ。ボクは田中っていいます』
鈴木「張り切りすぎて30分前に来ちゃったwwww俺ったらマジ乙女wwww」
鈴木「お、茶色のコートにチビ発見! アイツじゃねwww」
鈴木「あ、あのww田中さんでしょうかwwww」
田中「あ! もしかしてトモくん?」
鈴木「じゃーんwwww 釣りでし……は?」
田中(美少女)
田中「釣り……そうそう釣りだよ! ちゃんと会えたね! 初めまして!」
鈴木「…………女の、子?」
田中「ト、トモ君?」
鈴木(釣られたあああ!!!逆釣りとかワロエナイwwwwww)
『釣られたwwwざまああああwwww』
『>>1乙wwwwwwwwwwww』
『レベル高杉ワロタ』
『お前撮影されてるぞwwww』
鈴木(ど、どっかに撮影班居るの!? やだ恥ずかしい)
田中「トモ君ってば」ツンツン
鈴木「は、ふぁいッ!」
田中「今日は楽しい一日にしようねっ!」キラキラ
鈴木(そ、それにしても結構可愛いな……暇人男を逆釣りして楽しむメンヘラ地雷女とは思えん)
鈴木「って、楽しい一日? これからどこか行くのでせうか……?」
田中「え? もちろん! 行こ行こ!」
鈴木「え、あ、はい……」
書き溜めてないかんじ?
>>9
書き溜めてるよ
適当に投下してる
鈴木「あ、あの……」
田中「トモ君、体大きいね~。ボクびっくりしちゃった」
鈴木「そ、そうですか? でゅ、でゅふ……」
田中「あはは、トモ君いつもはオレがオレがー!って元気なのに緊張してるの?」
鈴木「あ、あの田中さんは釣った獲物をリリースせずに楽しむ方なんでしょうか……」
田中「え? 釣るのへたっぴだから逃がすほど釣れないよー! でも釣れたら、焼いて食べたりするかな?」
鈴木(ひぃぃぃっ!! ダメだ、温厚そうに見えて中身はドス黒いぞこの女!!)
田中「釣ったら逃がさない! ボク程度の腕前で釣られたお魚さんが悪いんだよ~。えへへ」
鈴木(あ、あの実力でも釣り界隈では底辺なのか? 遊び感覚で迂闊に首を突っ込んだ俺がアホだった……)
田中「今日はいっぱい遊ぼうね!」ニコッ
鈴木「は、はひっ……」(あぁ、俺焼かれて死ぬんだ……さよならカーチャン……)
一方……
田中14才♂「13時ギリギリセーフ! 危なかった!」
トモ♀「13時? おー! お前田中か!」
田中♂「え? そうですけど……っ!」
田中♂(めっちゃ美人じゃん! 出会い厨やってて良かった!!)
トモ「ってお前男かいっ!! 男ならそう言えやー!」
田中♂(口わっる……男みたいな女だな)
トモ「まぁいいや。行くか!」グイッ
田中♂「え? え? こんな時間からホテルですか!? ぼぼぼ僕としては大歓迎ですが!」
トモ「は? いやそういう会じゃねぇだろ! 美味い店紹介するっつったろ!?」
トモ「その歳じゃエロいのもしゃーないけど友達にそれは有り得ねーわ」
田中♂「ス、スミマセン……」
鈴木(俺はどう調理されるのか……美少女に食べられたいとか思ったこともあったけど無理だわぁ……)
田中♀「まずはお昼ご飯にしよっか! 言ってた美味しいお店紹介してよ!」
鈴木「え? あ、ハイ美味しいお店ね」
鈴木(昼ごはんは俺じゃない……? なら俺なんて食いたくなくなるくらい食べれば)
鈴木(おそらく……)
田中♀「もうボクお腹一杯だから、トモ君はリリースするね! 命拾いしたね!」
鈴木「ありがとうございます! ありがとうございます!(血涙)」
鈴木(……俺は助かる!)
鈴木「ありますとも美味しい店! 何なら僕が奢るんで満腹になるまで食べていいですよ!」
田中♀「え? いいよボクお金持ってるし、初対面なのに奢ってもらうなんて」
鈴木「いえ! 奢らせてください! お腹一杯どうぞ! 他の食べ物は口にしたくなくなるくらい!」
鈴木「レッツゴー!」
田中♀「ま、待ってトモ君っ! 困るよっ!」
トモ「はぁ、つまりお前は俗に言う出会い厨だったってワケ」
田中♂「えっと、まぁ、はい……」
田中♂「でもトモさんも……」
トモ「あ゛ぁ!? オレがそんな女に見えるのか!」
田中♂(割と見える……なんて言ったら怒るだろうなあ)
田中♂「スミマセン……」
トモ「あの柔らかい態度もお芝居だったってワケか。ケッ」
田中♂(そこらのDQNより怖いこのひと)
トモ「男かと思いきや、加えてクズガキかよ。まんまと騙されたぜ」
田中♂「あの……」
トモ「あんな? 女の子と遊びてーのは分かるけどな、ネットってのは恐ろしいんだからさぁ」
田中♂(散々だ……)
鈴木「オススメの定食屋っ!」
田中♀「うわぁ~! 美味しそうだね!」
鈴木「伊達にデブじゃないのでwwうひひww」
田中♀「そんなに太ってないよー? それで、何度も言うけど割り勘ね? トモ君は意地っ張りだなぁ」
鈴木「いやいや、お財布に配慮しないで沢山食べて欲しいから言ってるんじゃないすかww」
田中♀「トモ君に遠慮しちゃうよ!」
鈴木「しなくていいってのに……」
田中♀「もうっ。……ボク意外といっぱい食べるんだよ?」
鈴木「どんと来い! さらば諭吉!!」ピラピラ
田中♀「ふふ。じゃあトモ君が割り勘したくなるくらい一杯食べちゃおっかなー」
鈴木「その意気ですwww頼んますwwwww」
田中♀「おいひいね!」モグモグ
鈴木「ア、アノ……ゆっても諭吉さん二人しか居ないんでソノォ……」
田中♀「デザート頼んでもいいかな?」
鈴木「エ、エト……聞いてます? その諭吉さん二人はアノアノソノエト」
田中♀「冗談だよ。自分の分はボクが払うから、ね?」
鈴木「あ、ありがとございます……」
田中♀「あー美味しかった!」
鈴木「……お腹一杯になったでせうか」
田中♀「大満足だよ! ありがとう!」
鈴木「満腹ですか! じゃあ俺は帰っても……」
田中♀「えっ……」ショボン
鈴木「えっ」
田中♀「そ、そう……。面白くなかったかな……ごめんね……」ショボーン
鈴木(えっ。そりゃあ生死を賭けた戦いが面白いわけが無いがこの胸のザワつきは何)
田中♀「分かったっ。じゃあまた……」
鈴木「ま、待って!」
鈴木「う、嘘でしたー(何言ってんだ俺)」
田中♀「……」
田中♀「ぼ、ボクそういうの嫌いだよっ!」
鈴木「ひっ……ご、ゴメンナサイ……お詫びに何かさせて下さい……」
田中♀「ふふふ……今の言葉、忘れないでねー?」
鈴木(え? や、ヤバイこれクッソ怒ってらっしゃる)
田中♀「じゃあ……ボクに釣りのコツを伝授して貰えないかな? ○*湾で、釣りしながら!」
鈴木「……は?」
頭の悪いおれには今の状況が理解できない…
>>23
ごめん
簡単に言うと
鈴木と田中♂ トモと田中♀が合う予定が
田中の♂♀が勘違いで入れ替わったって設定なんだ
~トモ&田中♂side~
トモ「でな、オレが言いたい事は出会い系やってる女にロクなのは居やしねーってことなワケ」
田中♂「アンタも十分ヤバイよ……」ボソッ
トモ「聞こえてんぞ」
田中♂「す、スイマセン!」
トモ「まぁいい。ってもう3時間も経ってたのか……んじゃ、行くか」
田中♂「え、どこに……」
トモ「どこって……釣りに決まってんだろ?」
田中♂「釣り?」
トモ「このヘンの釣りポイントったら……○*湾か」
トモ「よし田中! ○*湾で釣るぞー!」
田中♂(俺何しに来たんだっけ……)
田中a 田中b で説明し直せややこしい
>>29
おk
じゃあ女の子の方が田中A
出会い厨男の方が田中Bにしとく
♂と♀じゃ確かに見分け付きにくいな
なんだ魚釣りの方は俺っ娘とボクっ娘か 何人出てくるんだよって思ったわ
>>31
そういうこと
読んでる人に説明されないと分かりにくいって恥ずかしいな
~鈴木&田中Aside~
鈴木「お、俺釣り道具持ってないッスからwwww」
田中A「えーどうして!? ボクに釣りのコツ教えてくれるんじゃないの!?」
鈴木「んな急に言われましても……」
鈴木(というか釣りの腕前はアンタの方が格上だろ。最強の釣り師だよ俺からしたら)
田中A「じゃあボクのぶん貸してあげる」
鈴木「え? でも君も手ぶらで」
田中A「家がすぐそこなの! 二人分取ってくるから待ってて!」タタタッ
鈴木「い、今なら逃げ出せる……!」
鈴木「今なら……」
田中A『そ、そう……。面白くなかったかな……ごめんね……』
鈴木「うぅぅああああああああ」
何度もすまんが最初にtomoとか書いたんだからそれでやれば?ab言ったのは俺高
>>33
それかややこしくしてるのは
Tomo=トモ Tana=田中Aね
チャット感出したかっただけなんだが完全に余計だったなぁ
あと>>1の??は田中B
序盤の何も考えてなかった頃のとこ修正すればよかった
後で説明とか見苦しすぎワロス・・・
田中A「お待たせ! ハイ、ボクの釣り道具……ってトモ君どうしたの?」
鈴木「バカだ……俺はバカだ……でも悪いのは美少女だ……美少女が悪いんだ……」
鈴木「美少女に悪い子は居ないという俺の幻想がぁぁぁ童貞ばんざぁぁあい……」
田中A「び、びしょっ……/// いきなりどうしたの?」
鈴木「いえ……。釣りに行きましょう……俺の人生は釣りに始まり釣りで終わるんです……」
田中A「釣り魂だね」
鈴木「魂です……」
○*湾到着
田中♀「釣れるといいねー」
鈴木「最期くらいフカヒレとか食ってみたかった。サメ来い……」
田中♀「サメは釣れないよ~」
鈴木「で、釣りの極意でしたっけ……」
田中♀「うんうん。トモ君、釣り上手だから教えてほしいな」
鈴木(イヤミか!)
鈴木(釣りのアドバイスとか……どういう羞恥プレイすか)
鈴木「……まずはターゲットに勘付かれないように」
田中♀「うんうん」
鈴木「――可愛い女の子の顔写真とエロ画像を用意しておきます」
田中♀「えぇえぇえぇええぇ」カァァァ
田中♀「どどどどうして!!?」
鈴木「どうしてって……そっか、女の子は別に必要ないのか……」
田中♀「男の子だけなの?」
鈴木「まぁ、俺の全裸なんか見ても誰も嬉しくないですし。ふはww」
田中♀「ぜんっ……/// で、その……ええ、えっちな画像を、何に使うのかな……///」
鈴木「そりゃターゲットが食いついた時に見せるんだよ」
田中♀「? 自分で竿を引くんじゃないの?」
鈴木「そりゃエロ画像見せたら向こうは自分から寄ってきますし……って、竿を引っ張る?」
田中♀「う、うん」
鈴木(こんな大人しそうなのに……何と卑猥な言葉を……)
鈴木「田中ちゃんは、その……ターゲットが食いついたら自分でやるの? その、エト……」
田中♀「自分で……うん、まぁそうかな」
鈴木(うほはほwwwwこの子変態なのwwwwワクワクしてきたwwwww)
鈴木「デュフ……ゴホン。それで……ひとしきり誘惑したら、タイミング良くグイっと!」
田中♀「ぐいっと?」
鈴木「そう、正に魚を釣る時のようにね! ぐいぐいっと!」
田中♀「正にっていうかそのものだけど……」
あ、3レスくらい修正すんの忘れてる
・・・もう分かるよな!!!
鈴木「というか、俺が言ったのと違う方法の釣りがあったことに驚き」
田中♀「えー、あるよー!」
鈴木「ターゲットとどんな会話するんすか?」
田中♀「え? 会話??」
鈴木「トークスキルって重要じゃん?」
田中♀「い、いっぱい釣って美味しく食べてあげるからねー……なら言ったことある」
鈴木(こわぁい)
鈴木「そ、それ相手の反応は……?」
田中♀「うーん……ウン、ウレシイ!(裏声)とか? あはは、なんちゃって」
鈴木(特殊すぎるだろ……)
鈴木「その反応は人間性疑いますわwwww」
田中♀「え? 人間じゃないけど」
鈴木「えっ」
田中♀「やだなー魚に人間性も何もないよー! 強いて言うなら魚性? ぎょせい?」
鈴木「……あ、はは! そ、そりゃ確かに! 失礼失礼www」
鈴木(あれ? 何か違和感……)
田中♀「…………」
鈴木「…………」
田中♀「ボクね、実は誰かと釣りをするのって初めてなの」
鈴木「へぇ……」
田中♀「だから、トモ君と友達になれた時は嬉しかったなあ」
鈴木「そう……???」
田中♀「偶然見つけたサークルで、こんな良い友達が作れるとは思わなかったよ」エヘヘ
鈴木「…………え」
鈴木「サークル……」
田中♀「釣り好きなら来い!って、ちょっと乱暴な誘い文句だったけどね」
鈴木「はは……」
鈴木(ちょっと待って、え?)
鈴木(じゃあこの田中さんは俺が釣った田中さんじゃなくて……サークル仲間の別の『トモ君』を待っていて)
鈴木(俺はブサイクで彼女は小柄で華奢な美少女で)
鈴木(通報されて警察が来て俺は逮捕されて前科が付いて底辺街道まっしぐらで路頭に迷って闇の仕事に手を染めてボスに口封じで毒殺されて……!)
鈴木「そ、そう! 俺も田中ちゃんが来たときは嬉しかったっす!!!」
田中♀「ホント!? ありがとう!」
鈴木「マグロとか釣ったなー!」
田中♀「えぇぇぇぇっ!? そんな大物釣ってたの!?」
鈴木「え、あ、ごめんね!! サワラと間違えた!」
田中♀「かなり違うよね!?」
鈴木「そ、それよりホラ! 釣竿に意識を集中させようぜ!」
田中♀「え、でもトモ君あの……釣る時はその……―――を使うんじゃないの……?」
鈴木「え? 何?」
田中♀「え……えっちな画像……///」
鈴木(ノォォォォォウ!! 成程! 謎は解けた!!ってバカっっ!!)
鈴木「そ、そうだよ! あはは、そうだったあ!」
鈴木(ここで矛盾させたらバレる……バレたら社会的に俺が死ぬ……!)
鈴木(二次……はイカン。三次にしとこう)
鈴木「ほ、ほーらお魚さぁぁん……エロ画像ですよ~……雄共集まれぇぇ……」
田中♀「……っ///」チラッチラッ
鈴木(釣れるわけねえ……人間の女見て興奮しやがる魚は俺ならテトラポットの隙間に挟んで天日干しにする……)
田中♀「つ、釣れるのかな……」
チャポン
田中♀「!!」
鈴木「か、かかった!?」
~トモ&田中♂side~
トモ「よーし着いた。ん、先客が居るな」
田中♂「結局来てしまった……」
トモ「ほら行くぞ。コツとか教えてほしいんだろ?」
田中♂「はぁ……」
トモ「にひひ、人に教えるのは初めてだからちょい緊張する!」
田中♂「そっすか……」
田中♂(釣りかぁ。小学生の頃によく父さんと行ったなー……)
田中♂「…………」
田中♀「釣れた……しかもオス……」
鈴木「ほ、ほらな! やっぱ魚も人間も男は男だ!」
田中♂「男の人って……」
鈴木「ふはwwwww」
鈴木(死にたい)
『ホラ、早く来いって! ちんたらしてると魚が逃げるぞ!』
『はぁはぁ……待ってって……何で俺が荷物全部持って……!』
鈴木「ん? 誰か来たな」
田中♂「あ、こっちに来た」
トモ「こんちわ! 近く、いいっすか?」
鈴木「あ、どぞ……」
>>53三行目と下から三行目 ♂じゃなくて♀だ、ミスった
トモ「ほら、見てやるからやってみ」
田中♂(この人なんなの……)チャプ
グイグイ!!
田中♂「!!」
トモ「ちょ、はや!? お前スゲーなっ!」
田中♂「そいやっ!」バシャーン ビチビチ
トモ「で、でけぇ!」
田中♂「……フォーム見てやるとか言ってませんでしたっけ」
トモ「あ……わり、忘れてた!」
トモ「でもお前スゲーよ! 天才かよ!」
田中♂「そうかあ……?」
田中♂(なんだろ、懐かしい気分になってきたかも)
トモ「おっしゃー! オレも負けねーぞぉぉ!!」
田中♂「…………」
トモ「お! おい田中見ろ! オレだってスゲーんだからな! よっとぉ!!」チャプン! ピチャッ
田中♂「ちっさ」
トモ「う、うるせー!! 大物釣ったからってチョーシこいてんじゃねーぞ!!」
トモ「見てろ、その倍はデカイの釣ってやるよ!」
田中♂「そんなの食いついたら落ちちゃうだろ……」
トモ「バカヤロー! 女だからって舐めんなよ?」
田中♂「はは……」
ビチビチビチビチ
鈴木「バンバン釣れるな。エロ魚共……」
田中♀「あはは、全部オスなんだ……」
田中♀「ボクの思ってたコツと違うけど、女の子にも出来る技はないのかな」
鈴木「え?」
田中♀「トモ君、知らない?」
鈴木「い、いや知ってるけど!!」
鈴木(バカーーーーーーーーーーーーーー)
田中♀「あ、えっちなのはダメだよ」
鈴木(ダメかぁー)
トモ「隣も盛り上がってるみてーだな」
田中♂「そっすねー……お、キタキタ」
トモ「相変わらずセンスあるなーお前」
田中♂「まあ、初めてってワケじゃないし」
トモ「ふーん……オレちょっと行ってくる」
田中♂「え? どこに」
トモ「おーい! そこの二人ぃー!」
田中♂「ちょ! バカかあの人! あの二人デートだったらどうすんだよ!!」
田中♂「まぁ……地方のボロい海辺で釣りデートとか、そうそう無いか」
鈴木「女の子の……うぅぅーん……」
トモ「おーい! そこの二人ぃー!」
鈴木「!!」
田中♀「な、何ですか?」
トモ「楽しそうだなっ!」
鈴木(誰だこの人……?)
鈴木「あ、そうだ。女の子は女の子にアドバイス貰ったら?」
田中♀「え?」
トモ「初心者さん?」
鈴木「俺じゃよく分かんなくて……」
トモ「いいぜー!」
鈴木(助かったぁぁぁあ)
朝までこれ残ってるはずないよな…くそう
>>65
もう少しで終わるよ
トモ「あー違う違う。もうちょっとここを……こうしてー」
田中♀「こう、ですか?」
トモ「そうそう!」
田中♂「何かスンマセン。いきなり割り込んじゃって……あの人何考えてるか分かんなくて」
鈴木「いえ……むしろ有り難いっつーか……」
田中♀「あ! き、来ました!」
トモ「慌てるな! そこそこデカイから慌てると切れるぞー!」
田中♀「し、慎重に……!」
トモ「行けっそこだっ!」
ザパーン
田中♀「釣れたぁ! ひ、久しぶり!」ギュッ ビチビチ
鈴木「おぉー」
田中♂「うわ、魚に抱きついちゃった……」
そして、段々あたりが暗くなってきて―――
トモ「結構釣れたなっ!」
田中♂「口の割にはちっさいのだらけっすね」
トモ「こういう日もある。ってかお前が凄すぎるんだよ!」
田中♀「今日はどうもありがとうございました!」
トモ「んじゃ解散ってことで! あ、アドレス交換しようぜー」
田中♂「LINEでよくないっすか?」
トモ「いいじゃんいいじゃん。ほらスマホ貸せー」ポチポチ
田中♂「ちょっ……何で仲良くなった感じになってんすか」
田中♀「あのっボクもいいですか?」
トモ「おー二人ともアドレス寄越せー。あとお前らも交換し合っとけー」
田中♀「トモ君携帯かしてー」
鈴木「お、おう……」
解散後。
田中♂「……疲れた」ガチャッ
田中父「……」
田中♂「……あのさ、父さん」
田中父「ん? 何だ、お前が話しかけるとは珍しいな」
田中♂「はは……えっと、その……釣り行かない? 仕事が忙しくない日でいいから」
田中父「え? お、お前……」
田中♂「行きたくなってさ」
田中父「おう、行こう行こう! パソコンばかりじゃ体に悪いからなあ!」
田中♂「……もう、やめるから。ネットはもう懲り懲り」
田中♂「今日友達と釣り行ってさ! その時に父さんの事思い出してね」
田中♂「で聞いてくれる? その友達ってのがとんでもないヤツでさ―――」
釣りサークルの掲示板にて。
『Tomo:今日は楽しかったな!』
『Tana:途中で会った人達も面白い人だったね!』
『Tomo:次こそは負けねーからな!』
『Tana:え? そんな、トモ君の方が沢山釣ったじゃない!』
『Tomo:トモ君言うな!』
『Tana:あ、ごめん! さっきまでそう呼んでたからつい……』
『Tomo:ったく……オレはこれでも女の子なんだからな?』
『Tana:へ?』
『Tomo:男はそっちだろーがー! でも出会い厨卒業したんだろ? メール見たぜ、偉いな』
『Tana:ぼ、ボク女の子だよ!!? それに出会い厨って何の事かな!?』
『Tomo:は?』
『Tana:え?』
『Tana:どういうこと? トモは男の人じゃないの……?』
『Tomo:何言ってんの(笑) 今日会ったじゃん!』
『Tana:今日会ったのは男の人だったんだけど……』
『Tomo:そんなに言うなら顔写真アップしよか?』
『Tana:う、うん。ボクも送るね……』
『Tomo:ほらよ 写真1.jpg』
『Tana:はいっ 顔写真.jpg』
『Tomo:あぁー!!』
『Tana:ええええええ!!』
『Tomo:つ、つまりオレ達はもの凄い勘違いをしてたってワケ?』
『Tana:私が会った男の人の名前も、たぶんトモだったんだね……』
『Tomo:あいつが田中だったのも偶然か……!』
『Tomo:タナ、お前あの男に変な事されてないよな?』
『Tana:されてない、けどご飯一緒に食べた』
『Tana:あ、あと男流の釣りの極意を……』
『Tomo:なにそれ?』
『Tana:釣りの時にえっちな画像を見せるとオスの魚がよく釣れるって……ホントなの?』
『Tomo:嘘に決まってんだろ!!? あいつ純粋なタナに何てことを!』
『Tomo:なあ、あいつのLINEID知ってる?』
『Tana:え? うん、交換したけど……』
『Tomo:教えて?』
>>82
ぎゃああああ2行目の一人称が私になってるのおおおおおおおおお
ボクっ娘なのおおおおおおおお
チュンチュン
翌朝。
鈴木「昨日は散々だったわ……」
鈴木「ん? LINEに何か来てる」
鈴木「んwww誰か分かんないけど女の子じゃんwwwお話したい?wwwちょwww釣り乙wwww」
鈴木「何か画像来た……!? 今日の日付とID付き……生足!! ヒャッホオオオオイwwwwwwww」
鈴木「え? □×駅の噴水近くで会いましょう? 行く行くwwwwwww」
鈴木「二日連続で女の子とデートwwwwwwテラ勝ち組wwwwwwでゅほwwww」
鈴木「グレーのコート着て待ってますwwwww」
鈴木「着いた~♪ どこかなー」
??「あの……鈴木さん、ですか?」
鈴木「あ、はいっ! 僕でs」クルッ
山下♂(ハゲ)「……チッ……」
鈴木「」
完
見てくれた人ありがとう
ちなみに俺は小学生以来釣りしたことない
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