勇者一行「えっ」
女魔王(以降、魔)「私、やりたくて魔王やってるわけじゃないんだよね」
女勇者(以降、勇)「えっだって・・・」
魔「痛いのもやだもん」
勇「はぁ・・・」
※バトル要素なし
微エロあり
ただ会話をしていたり、一緒に過ごすだけです
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勇「しかし、あなたは今まで私達にどれだけ被害を・・・」
魔「私が命令したんじゃない。四天王が勝手に解釈して暴走しただけ」
勇「あの・・・宣戦布告とか・・・してたじゃないですか」
魔「私は、争い事や面倒が嫌いなの。四天王がうるさいから渋々やったの!確かに、人質として取った男の子には可愛そうだけど・・・」
勇「はっ!私の妹を返せ!!」
魔「あ、ごめん。女の子だったんだ」
勇「うん」
魔「ごめん。男の子だと思ってたわ」
勇「よく言われます」
魔「客室で悠々暮らしてるからどうぞ」
勇「あっ、ありがとうございます」
数分後
勇「やだってごねられました」
魔「生活の格差か」
戦士「引きずり出せばいいんだな。行くぞ、魔法使い」
魔法使い(以降、魔法)「やれやれ・・・わがままなところはお姉さんに似ちゃったのね・・・」
賢者「頑張ってくださーい」
魔「あなたのパーティ、女の子ばかりね」
勇「同じ志を持っていたから」
魔「へぇ、どんな?」
勇「巨乳撲滅」
魔「えっ?ごめんもう一回言って」
勇「きょにゅ・・・」
魔「はいはいはい。わかった。ごめん、もう言わないで」
勇「えっ」
今日はこの辺で
続きます
再開します
魔「いや、なんかごめん」
勇「しかし、そんなTHE魔王みたいな身なりして戦いたくないとは」
魔「あなた、割と口悪いわね」
勇「青肌だし、瞳は黄色で目は黒い、それに変な刺青入ってるし」
魔「生まれつき!私だってこんな身なり・・・刺青はかっこよくて自分でも気に入ってるけど」
勇「趣味か」
魔「刺青だけね」
賢者「・・・はっ!近くにプルンプルンな気配が!」
勇「何!?どこだ!」
魔「あなたのパーティの賢者さん何者?」
スライム「プルル」
賢者「なんだ・・・スライムだったわ」
勇「なんと・・・何故魔王の城にスライムが」チラッ
魔「ど、どっかから迷いこんできたんじゃない?」フイッ
勇「あ、猫」
魔「どっかから」
幼いドラゴン(以降、幼ドラ)「キュン」
勇「あ、私の足元に小さいドラゴン」
魔「・・・」
勇「可愛い」ナデナデ
幼ドラ「あ、間違えた」フイッ
勇「えっ喋った」
魔「おいで」
幼ドラ「ご主人様ー」パタパタパタ
魔「よしよし、お前は可愛いなぁ」ギュッ
勇「・・・」
魔「はっ!ち、違うぞ!?私は別に可愛いものなど・・・」
勇「好きなのね」
魔「似合わないと思ってるんでしょ」
勇「うん」
魔「正直なのに口悪いってすごいね」
魔「こんな見た目のせいで魔王にされるわ可愛いものは似合わないだ大変なのよ!」
勇「なんかごめんなさい」
魔「もういい。というか、何で賢者さんはそんなに顔を強ばらせてるの?」
勇「ああ、近くに柔らかいもの反応があるとこんなになる」
魔「何その第六感」
勇「生まれつきだって本人が言ってた」
魔「人生生きにくそうね」
魔「じゃあ、ずっとその顔のままここに居るの?」
勇「多分」
魔「うわぁ・・・」
戦士「何であの子あんなに力強いの?」
勇「おかえりなさい」
魔法「全然動こうとしなかったわよ」
勇「私の妹になにしたの?」
魔「何もしてないわよ。もしかしたら、私と同じ食事だったから潜在能力が開花したのかも」
勇「そんな事あるの?」
魔「見た目は人間だけど、一応魔物だからさ。食べ物も違うわけよ」
勇「わかったわ!私の妹を魔物にして私達と戦わせようと・・・!」
魔「なんでそんなん面倒なこと・・・」
魔「とりあえず落ち着こう。整理しよう」
勇「うん」
魔「まず、あなた達が私を倒しにきた理由は」
勇「女の子のモンスターに巨乳が多すぎる」
魔「あれ、早速違うよね?」
勇「そう?」
魔「まぁいいや。で、私は戦いたくない」
勇「私だって、誰かを傷つけるのは嫌い」
魔「そこの意見は一致ね」
勇「でも、巨乳は別、私のパーティ唯一のレズビアンがその巨乳を揉みしだく」
魔「えっ」
賢者「私です」
魔「こわい」
魔「あなた、本当に巨乳が憎いの?」
賢者「憎すぎて揉みたくなる」ハァハァ
魔「アナタハカミヲシンジマスカ?」
賢者「パイオツイズゴッド」
魔「オウ!」
賢者「可愛い女の子なら誰でもいいんだけどさ」
魔「神は死んだ。もういない」
魔「・・・ってことはさ。ここに来るまでに何人の魔物を骨抜きにしたの?」
賢者「星の数ほど」
戦士「こいつ、手当たり次第触ってくからな」
賢者「いやん。そんないやらしい女みたいに・・・」
魔法「いや、実際にいやらしい女でしょ」
賢者「いつかあなたたちも食べるわよ」
魔「真の敵は味方に居たみたいだよ」
勇「もう遅い」ポッ
魔「今までに見たことない御一行。もうやだこの子ら」
今日はこの辺で
続くと思います
再開します
魔「そう言えば、あなたたち、ここに来たと言うことは四天王を倒したんでしょ?」
勇「・・・どんな人だったんですか?」
魔「えっ」
勇「えっ」
魔「人虎とリリムにミノタウロスとオークキングが居たと思うんだけど・・・」
勇「ああーそれは・・・」
賢者「居ましたね。そんな子達」
魔「えっ」
賢者「全員私の召喚獣として契約しちゃいましたけど」
魔「あなたの賢者何者?賢者じゃないでしょ」
勇「独学だそうです」
魔「ワオ」
賢者「ほらほらー契約の石ですよー」キラッ
魔「しかも魔物がするような契約方法」
勇「ど、どうやって魔物が魔物と契約するんですか・・・?」
魔「魔物全員、水晶みたいな石が体内に生成されるんだけどさ」
賢者「その石に触れたものがその女の子と契約することができるのだ!」
魔「なにこの子。石自体は魔物本人が任意でしか出すことが出来ないから本人の同意の元、最も簡単な契約方法なの」
勇「へー。ってことは魔王さんにもその石ってあるんですか?」
魔「あると思う。出したことないけど、まぁ契約が簡単に出来るっと言っても、主が力を持ってないとその場で石が割れちゃうんだよね」
戦士「ためになるな」
魔法「そうね」
戦士「ってことは・・・賢者って只者じゃない・・・?」
魔法「そうなるわね」
賢者「あははー」
魔「しかし・・・ミノタウロスまで契約されるとは・・・四天王一の実力者よ?」
勇「あれ、一番最初じゃなかったっけ?」
魔「あーだからあの子達・・・」
回想
リリム「ミノタウロスがやられたか・・・」
オークキング「ふっふっふっ・・・だが、奴は我ら四天王の中で最強・・・」
人虎「どうしよう・・・」
回想終了
勇「異様な光景ですね」
魔「うん」
魔「ちょっとあなた。その子達、全員ここに召喚しなさい」
賢者「リリムちゃんと人虎ちゃんとミノちゃんはいいけどオークだけはやだ」
魔「・・・いいから出しなさい」
賢者「もう、わがままな魔王さんだこと。そーれ」ピンッ
賢者が持っている石を軽く指で弾く
ミノ「お、お呼びでございますかぁ!?賢者様ぁ!」ハァハァ
魔「貴様・・・」
ミノ「あ、あれ!?ち、違うんです魔王様!これにはわけが・・・」
魔「黙れ牝豚」
賢者「だって牝豚」
ミノ「ああ!賢者様!魔王様!私をもっと罵ってぇ!」
魔「どんなことしたのよあなた」
賢者「内緒」
賢者「じゃあ次人虎ちゃん」ピンッ
人虎「が、ガウ・・・け、賢者様・・・その、今日もしてくれるの・・・?」ウルッ
魔「あらー。こっちもかー」
人虎「ま、魔王様!?こ、これにはわけがあって・・・」アタフタ
魔「裏切り者の話を聞く気はない。次」
賢者「リリムちゃんGO!」ピンッ
リリム「な、なに?また私の体を弄ぶ気?」ドキドキ
賢者「そんなこと言ってーいつも楽しんでるくせにー」
リリム「そ、そんなこと・・・!?」
魔「だめみたいですね」
リリム「魔王様!?こ、これは違います!私はあなたのことだけを・・・!!」
魔「黙れ。次」
賢者「えぇ・・・あいつ出さなきゃいけないの・・・?」ピンッ
オーク「ブヒィィィ!!賢者様!今日も打って下さるのですかぁぁぁ!!」ビクンビクン
賢者「ええい近寄るなこの豚野郎!!」ゲシッ
オーク「ありがとうございますぅ!!」
魔「えっ、さっきまでと態度違う」
勇「賢者って、男の前だとすぐ凶暴化しちゃうの」
魔「えー」
オーク「魔王様!もっと!もっと俺の醜い姿をぉぉぉ!!」
賢者魔「黙れ豚」
オーク「ブヒィ」
四天王、魔王の前に、全員正座
魔「・・・」
四天王「申し訳ございません」ドゲザ
魔「で?」
四天王「ヒィ!?」
賢者「私のテクニックにみんな堕ちちゃったようです。豚はぶっ飛ばしたら勝手についてきました」
魔「勇者側に堕ちるって変な話ね」
戦士「言われてみれば」
魔法「そう言う知識が皆無なあなたは少し黙ってようか」
戦士「ん?」
勇「あの手つきは・・・いやらしかったよね・・・」ドキドキ
魔「むっつり」
勇「そ、そんなんじゃないよっ!?」
魔(むっつりスケベ可愛い)
魔「まぁ、いいや。とりあえず、裏切り者に送る言葉はない。逝ね」
四天王「そ、そんな!魔王様お慈悲を!!」
魔「安心しろ。石に戻してやるだけだ。力無き者は契約してしまうと体を維持しにくいからな」
四天王「ちょっ」
魔「去れ雑魚ども」ブワァ
魔王が右腕を真横に振ると、猛烈な風が吹き荒れた
勇「なっ・・・こんな・・・」
勇者一行は悟った
もし、この魔王とまともにやりあったら
自分たちに勝ち目はないと
四天王の姿が消え、賢者の持っていた石に輝きが戻る
賢者「な・・・まさか・・・あの動き!」
勇「どうしたの!?」
賢者「あの動き・・・65のE!巨乳反応!!」
魔「きゃあ!何でわかった!?」バッ
慌てて胸を隠す魔王
賢者「黒いマントで体を隠していたからわからなかったわ・・・だけど、その動きは間違いない!」
勇「えっあっえっと・・・魔王!覚悟!」
魔「ちょっとまて!賢者!あなた何者よ!本当に!」
賢者「ぷるんぷるん反応源がわかってよかった・・・もう少しでデューク顔になっていた」
戦士「いや、ゴルゴでいいだろ」
魔法「なんにせよ。巨乳は滅するべき」
魔「あなたたち!さっきと言ってること違うよね!?戦いたくないって言ってたじゃん!」
勇「まぁ、巨乳は別です」
魔「ワオ」
魔「わかった。とりあえず戦うことは避けるつもりはないの?」
勇「多分」
魔「じゃあまず、あなたたちのバストサイズを教えなさい」
勇「65のAA」
戦士「70のA」
魔法「65のA」
賢者「65のDよ」
魔「身近に巨乳がいるじゃん!」
今日はこの辺で
続くんじゃないかな
魔王「アバダケダブラ!」
魔王「スターライトブレイカ-!」
魔王「ギガゾ-マ!!」
魔王「エヌマエリシュ!!」
辛うじて死守
モン娘達はモン娘好きなら誰もが知っているクロビネガ様のイラストをイメージして書いております(小声)
人虎ちゃんとリリムさん可愛い
では再開します
賢者「透視目!!」ピカァ
魔法「説明しよう!透視目とは!賢者の観察眼により可能にした相手のスリーサイズを確認することが出来る技なのだ!」
魔「あなたツッコミ役でしょ?」
魔法「いや、魔王が居るとツッコミしなくていいなーと思って」
魔「やめてくれない?それと賢者もう人間じゃないよね。しかも戦闘に全然関係ないし」
賢者「夜の戦闘に備えないと」
戦士「夜戦か」
魔「戦士ちゃんの純真さに涙が出そう」
戦士「ん?」
賢者「見えました!上から86・59・84!!身長は172、体重は・・・んふ」ニヤッ
魔「何で全部わかんのー」
勇「小さい頃から劣らないね」
賢者「むしろ精密になったよ。小さい頃はバストサイズしかわからなかったからね」
魔「もう賢者のことじゃ驚かないけど・・・勇者ちゃんってこいつの幼馴染なの?」
勇「うん。小さい頃は僧侶だったんだけどさー」
賢者「路上に捨てられた私を神父が私を拾ってくれたんです」
魔「おや、何か語りだした」
回想
私が小さい頃、神父にこう聞いたことがあります
幼き頃の賢者「神父様・・・神様は本当に居られるのですか・・・?」
神父「ふふ・・・ちゃんと居ますよ」ナデナデ
神父は私の頭を撫でて笑顔でこう答えたのです
神父「パイオツイズゴッド。おっぱいは裏切りません。自分の胸を信じなさい」
回想終了
魔「ちょっとその教会潰しに行く」
勇「気持ちはわかるけど待ってください!」
魔「・・・ともかく、私はあなたたちと戦うつもりは無い」
勇「私達もできれば戦いたくはない。でも、あなたが私達の味方だと言う保証もない」
魔「・・・じゃあ、私と契約しましょう」
勇「えっ」
賢者「攻略イベントキタコレ」
魔「賢者はさ。話すときネタを挟まないといけない病でも患ってるの?」
魔法「多分ね」
勇「で、でも、力が無い人じゃないと契約できないんですよね?」
魔「それを確認するためでもあるの。力無いものに力を貸す気は私だって無い」
勇「・・・」
魔「もし、契約が成功すれば、私はあなた達に危害を加えないし、あなた達と一緒に共存の道を選びましょう」
魔「・・・」レロォ
魔王は口から艶かしく自分の石を舌の上で転がす
魔「これが私の契約の石だ。普通は無色透明なのだが、まぁ私は魔王だし、黒い石になってるのも問題ないだろう」
賢者「じゃあ早速!」
魔「落ち着け」
賢者「ヨダレまみれでいいから!そのままで!」
魔「・・・受け取れ」
賢者「っしゃー!」ヒョイッ
パキンっ
賢者が触った途端、石が砕け散った
賢者「ありゃりゃ」
魔「あなたにはその資格は無いようだな。知ってたけど」
賢者「先に言ってよ」
魔法「私は遠慮しとく」
魔「何故だ?」
魔法「私は、あなたとは仲良く出来る気がしない」
魔「そうか?私はあなたとなら、仲良くなれる気がするんだけど」
魔法「そんなことないって」
戦士「私も遠慮しておく。私も魔法使いと同じ理由だ」
魔「・・・そう。じゃあ、勇者はどうするの?」
勇「あう、あううー。巨乳は憎むべき存在だけど・・・だけど、魔王さんとは仲良くなりたいし・・・」
頭を抱えている勇者
そこへ近付く魔王
魔「何を迷っている勇者。お前はパーティのリーダーでしょ。迷ってどうするの」
魔法「魔王に言われるのは癪だけど、あなたは猪突猛進がお似合いなのよ。私達がフォローする」
戦士「怖がることなんかなんもねーよ。私達は何があっても勇者、お前の味方だ。だから安心しろ」
賢者「私は可愛い子の味方だ」
魔法「ちょっと黙ってようか」バシッ
賢者「あふん」
賢者のMPが5回復した!
魔「なんで」
今日はこの辺で
続くよ
契約周りの設定がわからん
資格がいるってどこに書かれてた?
力が無い人じゃないと契約できないのに力がないやつに力を貸す気がないとか
戦わずに済むのに仲良くなれないから契約しないとか
>>47
魔王様ったら口が滑っちゃって、ドジっ娘さんなんだからー
ヒント
・契約の詳細は賢者と魔王のみが知っている
・賢者と魔王の会話
・魔法使いは頭の回転が早く、聡い
今後のキーワード
・魔法使いと戦士の関係
・魔王の過去
・契約の条件
大まかなヒント
ま、まずい!ほのぼのばかり続くとシリアスが書きたくなる病が!
というわけで、もう少しでシリアスになると思います。あと流血注意
少しだけ再開
あ、>>41の勇者ちゃんのセリフはこちらのミスです
訂正するなら
勇「で、でも、力が無い人とは契約できないんですよね?」
です
混乱を招いて申し訳ない
勇「・・・うん!決めた!挑戦してみる」
魔「そう。じゃあ、受け取って」
勇「まだちょっとこわい・・・けど」ヒョイッ
魔「・・・割れない・・・」
勇「でも、光らないね・・・」
魔「こんなことは初めてだ。しかし、輝かなかったということは、契約は成功しなかったという事か・・・」
勇「・・・ねぇ」
魔「ん?」
勇「戦わないと・・・ダメなのかな?」
魔「何を言っている。あなた達が最初にふっかけてんでしょ?」
勇「そうだけど・・・なんとなく、この石から伝わってくるものが、私の闘争心を消してく気がする」
魔「光らなければ、その石になんの効果も無い」
賢者(契約も成功せずに、石が割れないことなんて・・・魔王もわかってるはずなのに何故?)
魔法「で、戦うの?戦わないの?」
戦士「こっちは戦闘体制はバッチリだぞ」
魔「ふん。下っ端風情が私に勝てるとでも思ったか?」
一気に魔王の雰囲気が変わる
瞳の色も赤くなった
戦士「・・・どうやら、それが本気ってやつみたいだな・・・遠慮なく、行かせてもらうぜ!!」
勇「・・・」
賢者「勇者?どうしたの?」
勇「本当に、契約は失敗してるの・・・?」
再開
賢者「・・・勇者は、どう思ってるの?」
勇「・・・どうだろう。よくわかんないけど、魔王さんの気持ちがこの石から伝わってくる気がする」
賢者「じゃあ、口の中で飴みたいに転がしてみよう」
勇「えっ!?」
賢者「きっと、美味しいよ」
勇「で、でも・・・なんとなくだけどそれは取り返しがつかないような・・・」
賢者「うん。一度口で転がしたら、大変なことになる。でも、私はなんとなくわかるよ。勇者なら大丈夫。あなたしか、魔王の心を開かせる人はいない」
勇「な、なんでそんなこと言い切れるの?」
賢者「小さい頃から見てきた私が言うんだもん」
勇「もしそんなことできなかったら?」
賢者「出来る」
勇「なんでそんな無責任なこと!」
賢者「私を信じて」
勇「・・・」
今までにない賢者の真剣な眼差しに、勇者は一度見とれる
賢者「私を信じて、仲間を信じて、自分を信じて・・・そして、あの人を信じてあげて」
勇「・・・わかった!やってみる!」パクッ
勇者は魔王の石を口の中に放り込む
勇「・・・うっ!うぐっ・・・」バタッ
勇者はそのまま気絶してしまう
賢者「・・・まぁ、なんとかなるでしょ。仕方ないよね。世界の平和と、私個人の恋、天秤にかけられちゃね・・・」
賢者はひと呼吸置きこう呟く
賢者「・・・さて、私の大仕事!耐えてよねぇ私の体!」ピピピピンッ
数十分後
戦士「・・・ふざけるな!!」
魔「はぁ・・・はぁ・・・」ヨロッ
魔法「・・・どういうつもり?」
魔「どうした・・・その程度では私は倒れないぞ・・・」
戦士と魔法使いはほぼ無傷
しかし、魔王は片腕は切り落とされ、ボロボロになり、それでも立っているだけ
戦士「避けもしない戦いもしない・・・貴様は一体何がしたいんだ!!」
魔「ふふ・・・はぁ・・・戦士よ。戦士としてのプライドがボロボロか・・・?」
戦士「正々堂々戦いやがれ!!」
魔「くく・・・どうした・・・撃ってこい」
戦士「てめぇ・・・!!」
魔法「挑発に乗ってはダメよ」
戦士「だけどよ!」
魔「ガハァ!」
魔王が血反吐を吐く
戦士「・・・とんだ拍子抜けだ・・・もういい、止めを刺すぞ」
戦士が持っている剣を振りかざし、魔王目掛け振り下ろす
???「おっと!そうはさせないよ!」
戦士「なに!?」
ズバァ!
魔王の前に、魔物が二人立ち塞がる
リリム「大丈夫ですか魔王様!」
魔「お、お前たち・・・裏切り者が何をしている!!」
ミノ「な、何やんてんだよオーク!私が守る役目だろ!!なんであんたが切られてんだよ!」
オーク「ふふふ・・・俺達、オーク族の鉄則第一、レディは命をかけて守るべし・・・ガハッ」
ミノ「ふざけんな!あんたが死ぬだろ!!」
オーク「・・・リリム、魔王様の手当を、ミノは俺の後ろで魔王様を守れ」
ミノ「あんたはどうするんだい!」
オーク「馬鹿言うな。レディのために死ねるなら本望よ。さぁ!打ってこい勇者一行!魔物一タフな俺様が全部受け止めてやる!!」
戦士「ちぃ!仕留めそこねたか・・・っ!?」ガシッ
人虎「おっと・・・なるべく穏便に済ませようじゃないか・・・」ペロッ
人虎が戦士を後ろから抑え、頬を舐める
戦士「くっ・・・」
魔「リリム・・・石に戻したはずだが・・・何故ここにいる・・・」
リリム「喋らないでください・・・こんなにボロボロになって・・・」ポゥ
リリムの手から、優しい光が触れる
触れた魔王の体の傷が塞がっていく
魔「・・・」
リリム「・・・賢者との契約を破棄しました」
魔「馬鹿を言え。賢者にそんな体力、あるわけなかろう。契約の石は召喚者の体力を大量に削り取る」
リリム「先ほど、四回は召喚されましたから」
魔「ならば何故。こんな短時間に8回もの召喚は命に関わるぞ」
リリム「したんですよ。賢者は。あなたを守るために」
魔「何っ!?」
リリム「賢者に怒られましたよ。『あなた達の本当の主が誰?』っと」
魔「・・・賢者はどうしている」
リリム「私達に散々怒鳴り散らしてから、眠るように気絶しました。命が助かるかどうかわかりませんけど」
魔「私の手当をしている場合か!賢者を助けろ!」
リリム「その命令は聞けません。私達にとって、一番生きていて欲しいのはあなたなんです」
魔「くっ・・・」
今日はこの辺で
バトル要素なし(笑)
再開
こ、ここは・・・
???『王よ!何故首を縦に振ってくれないのだ!』
???『魔物の言うことなど、信用できるか。ましてや、貴様は魔王だろう』
目の前に王様?
私は今、何を見て・・・
魔『平和のためにお互いのことを・・・』
王『黙れ黙れ!貴様らの様な輩信用できるものか!!』
魔『何故分かってくれない!』
王様と魔王さんが口論になって・・・でも、魔王さんは?
魔『王、あなたがこの条件を受けるなら、私はなんでもする』
王『・・・ほう?なんでも、と?』
魔『なんでもいい。私に出来ることだったらなんでも』
もしかして・・・今、私が魔王さんの目線に・・・ってことは、魔王さんの記憶?
王『ならば、契約の石で契約をしてみせよ。もちろんどんな奴でもいい。人間と契約をすれば少しは信用してやろう』
魔『王よ。あなたに最初に試してもらいたい』
王『私だと・・・?馬鹿を言うな。魔物と契約だと?反吐が出る。さぁ!契約したらまた戻ってくるがいい!』
魔『なっ!?』
兵士『出てけ!穢らわしい生き物よ!』
戦士「離せ化物!」
人虎「離せと言われて素直に離す奴が居るものか」
魔法「離しなさい」ザンッ
人虎「うぐっ・・・!」
魔法使いは、持っている杖の先端で人虎の右太ももを貫く
しかし、人虎も意地でも離さない
魔法「・・・離しなさいと言っているの」ザシュッ
人虎「ああああっ!」
今度は右腕
魔「や、やめろぉ!」
リリム「魔王様!大声を出したらお体に触ります!」
魔「ふざけるな!部下を守るのも私の仕事だ!」
魔『そこの人!私と契約してみないか!?』
街の住人『ひ、ひぃぃぃ化物ー!』
魔『あ・・・』
道行く人に話しかける魔王さん
でも、話しかける人全てが魔王さんを避けて逃げていく
魔『・・・やはり、ダメなのだろうか』
俯き、弱音を吐く魔王さんの足元に一枚の紙切れが
紙『凶暴な魔物が街の中に出没中。この姿を見たらすぐに避難を』
矢印の先には魔王さんの顔が
魔『これは・・・なんだというのだ・・・』
戦士「ちっ・・・手こずらせやがって・・・」
人虎「うう・・・」
四肢を突き刺され、身動きがとれなくなった人虎が床に横たわる
魔法「油断するからよ」
戦士「悪い・・・さて、そこの豚、そこをどいてもらおうか。私には、私達には魔王を殺さなきゃいけない理由があるんだ」
オーク「・・・君達に、俺は退かせない。何故なら、死んでも俺はここに立ち塞がる」
戦士「いい加減にしてくれよ。私は、小さい体をバカにされてここまで来たんだ」
魔法「私だって一緒さ。それに、先に勇者一行として向かった父の敵、取らせてもらう」
戦士「馴れ合っているうちに殺してやろうと思ったんだが、割と隙がなくて困ったもんだよ」
魔「貴様らァ!!」
王『ふふふ・・・あんな身なりで一般人に話しかけ、素直に契約などできるものか』
魔『っ!』
影から王様達の話を聞く魔王さん
貴族『ふん。我々にどれだけ恐怖を与えているとも知らずに』
王『その通りだ。のうのうとした顔で良くもまぁ平和だのなんだの口に出せるものだな』
魔『・・・くっ!』
魔王さんは謁見の間を、誰にも気づかれないように外に出る
そして、雨の降る中、ただ、道を歩いている
魔『あ・・・』バシャン
何かに躓き、転けてしまう
???『あらあら、大丈夫?』
聞き覚えのある声が魔王さんに近付く
魔『ほっといてくれ』
???『そんなこと出来ないわ。ほら、立って』
小さい頃、聞いたことのあるような声が、私の耳にも直に伝わってくる
魔法「私達は、小さい頃に父親と母親を亡くした。魔王退治に出てね」
戦士「そうさ。魔法使い・・・いや、姉貴が敵を討ちたいと言ったその時から、私も一緒に旅をした」
魔「・・・」
戦士「小さい時から、ずっと、ずっと二人で生きてきた。それは、今日の日のために」
魔法「魔王、あなたは覚えてないでしょうね。数多くの勇者からたったひと組のパーティに居た私達の両親のことなんて」
戦士「・・・無駄口が過ぎた。まずはオーク、お前が邪魔だ。早く死んでもらうぞ」
オーク「まだまだ。詰めが甘いぞお嬢さん」
魔『マリア。これはどこへ』
マリア『それはそこで・・・』
マリアという女性の家に少しの間居候することになった魔王さん
魔『マリアは本当にお人好しだよ。私みたいな魔物、家に住まわせるなんて』
マリア『あはは、あなたみたいなお目目クリクリの可愛い子怖いわけ無いでしょ』
魔『お、お目目クリクリとか言うなぁ!///魔王として威厳がないと、気にしているのよ』
マリア『ごめんごめん。でさ、これから出かけるから、留守番よろしくね』
魔『またデート?』
マリア『そーなの』
魔『幸せそうで羨ましいわ』
マリア『あなたにもいつか見つかるわよ。じゃね』
魔『わかった』
オーク「それとお嬢さん・・・少し勘違いをしている」
戦士「何が勘違いだ」
魔法「私達の両親は魔王に殺された。それが勘違いだというの?」
オーク「それは正しいだろうよ・・・ただ」
ミノ「魔王様が、殺した人間のことを覚えてないと思ってることが勘違いなのよ」
戦士「意味分かんねぇこと言ってんなよ」
マリアさんに一人目の子供が出来たと言う報告を聞いて
魔王さんは城に戻った
そしてまた、数年がたって、二人目の子供が生まれたと報告が入って一年後
魔『さぞ娘さん二人共可愛いのだろう。一度会ってみたいものね』
リリム『ええ、そうですね』
魔『しかし、この一年、なんの連絡も無い。少し不安』
リリム『二人も子供が居たら大変ですって』
魔王城門番『魔王様!至急連絡したいことが』
魔『なんだ騒々しい』
魔王城門番『マリアさん、及びその夫、魔王を匿ったという罪で・・・処刑されました!!』
魔『・・・っ!!』ガタッ
オーク「魔王様は、今でも殺した勇者一行の名前も全て覚えておられる」
戦士「そんなことあるわけないだろ!!」
人虎「・・・本当のことだ。今も、勇者一行のために建てられた魔王城の裏の墓の前で、一人泣いているのをお見かけする」
魔「・・・見ていたのか」
リリム「毎日のように泣いておられるのです。見られて当然ですよ」
魔法「ふざけないで!そんなの全部嘘よ!」
魔『ふざけるな人間共・・・!!どこまでも卑劣な・・・!!』ギリリッ
リリム『魔王様、人間共と私達では住む世界も、格も違いすぎます』
魔『滅ぼしてやる・・・!人間全てを・・・根絶やしにしてやる!』
リリム『魔王様・・・目付きが悪くなっています』
人間を本当に憎んだ時もあったんだ・・・
でも、魔王さんの頭の中には、マリアさんの笑顔が浮かび上がる
魔『・・・これからはもう見境なしだろ。王は躊躇なく実力者をここに送ってくる気だ。やらなければやられるだけだ』
本気で憎いはずなのに
マリアさんの笑顔がその感情を押さえつける
それから、魔王さんは、来る勇者来る勇者に、契約の提案をする
しかし、聞く耳を持たずに斬りかかってくる
それを殺し、殺し、また殺し、涙を、流しながら
ふと、意識が現実に戻され、私の記憶が掘り起こされる
王『君の両親を殺したのは、魔王だ。憎いか?』
勇『憎いです・・・』
王『ならば、君自身!魔王を倒しに行くのだ!勇者よ!君の母、マリアのために!』
勇『はい!』
戦士「てめぇらの手前勝手な嘘はもう聞き飽きたんだよ!」
魔法「あなた達のせいで!何人の人達が悲しんで居ると思うの!?」
戦士「邪魔だ豚ぁ!!」
戦士がオークに斬りかかる
ガキィン!
戦士「誰だ!」
勇「もう・・・やめよう。こんな争い、無意味だよ」ポロポロッ
戦士「勇者・・・!てめぇまで裏切る気か・・・!!」
勇「裏切るとか裏切らないとか!もうそんなのどうだっていいの!魔王さんも!誰も嘘をついてない!」
オーク「・・・ブヒィ」フラッ
ズゥン
ミノ「オーク!」
魔「リリム!オークと人虎の手当を!」
リリム「人虎の治癒力を甘く見ないほうがいいです。あれぐらいの怪我、すぐに治ります。あなたが治らなければ他には行けません」
魔「仲間を見捨てる気か!貴様!!」
リリム「・・・私の魔力も、魔王様で手一杯なんです。諦めてください」
???「やれやれ・・・豚野郎の回復をさせるのは不本意ですが、仕方ありませんね。誰かさんのせいで元気が有り余っていますので」
リリム「ふん。やっと目を覚ましたの?」
魔「け、賢者・・・あなた、無事だったの?」
賢者「どっかの誰かさんが魔力を半分も渡してくるからさー」
リリム「ふん」
勇「戦士、魔法使い、武器を収めて」
戦士「だが!」
魔法「私達だって従えないことが・・・」
勇「お願い」
戦士魔法「・・・」
実はシリアス後に再びほのぼのに戻る予定
九時以降に再開します
勇「・・・魔王さん。立てますか」
魔「・・・大丈夫」
リリム「魔王様、無理は行けませんよ」
魔「大丈夫だ」
戦士「魔王、お前は嘘をついていないのか?」
魔「部下たちの言った通り。殺した者の名前は全て覚えている。墓石にも全て掘らせてもらった」
魔法「じゃあ、今までの勇者一行を殺して、何故私達の攻撃は抵抗もせずにやられる一方だったの?」
魔「私は、死ぬことも嫌だし、争いだって、面倒だって嫌い。でもね、誰かを傷つける事が、一番嫌なの」
戦士「ふざけるな。じゃあなんで今までの勇者は全て殺したんだ」
勇「本当は、魔王さんは殺したくなんて無かったの」
魔法「勇者!あなたには聞いていないの!魔王の事を知った様な事、何で言えるの!?」
勇「全部・・・見てきた。魔王さんの全ての記憶」
魔「なっ・・・あなたの・・・お母さんのことも、知ったの?」
勇「うん・・・」
勇「魔王さんは、勇者一行が来るたびに、こう問いかけてる。『私と契約してみないか?』って」
賢者「勇者一行は、決まってこう言った。『貴様となど、誰が契約をするものか!ここでくたばれ化物!!』ってね」
魔「賢者・・・あなたは一体・・・」
賢者「なんとなく。私達以外の勇者はそうだったのかなって。王の奴に変なこと吹き込まれたんでしょ」
魔「そう、そう言って斬りかかってきた。相手もそこそこの手練ばかりだったから、加減が難しくて誤って殺してしまったの」
戦士「そんなことが信じられると思うか!?私達の両親は・・・」
魔「今まで会った勇者一行で、一番の強さだった。それだけは言えるわ」
魔法「・・・」
魔「もちろん、あなた達も負けず劣らずの腕だったわよ?」
カランカシャン
戦士と魔法使いは、持っていた武器を落とす
戦士「じゃあ・・・私達が今まで頑張った意味は・・・」ガクッ
魔法「・・・ねぇ、お墓に案内して欲しいんだけど・・・」
魔「・・・こっちよ」
魔王城裏
そこには、たくさんの墓が建てられていた
魔「あなた達の両親の名前は?」
戦士「父がセント、母がアイ」
魔「やっぱり、あなた達、どこか似てたから。そうだと思った。さっき言った一番の強さってのも間違いじゃないわね」
クスリと魔王が笑う
魔「・・・ここよ」
魔道士、セント、ここに眠る
バトルマスター、アイ、ここに眠る
魔法「・・・お母さん・・・お父さん・・・!」グスッ
賢者「さてと、で、魔王さん」
魔「何?」
賢者「勇者ちゃんからお話があるようです」
魔「何?」
勇「あの、これ・・・」スッ
勇者の手には、綺麗な紫色に輝く石が
勇「これで、契約・・・出来たんだよね?」ニコッ
魔「・・・ええ、でも、どうやって光らせたの?」
勇「え、あの、口の中に入れただけだけど・・・」
魔「っ!?賢者ぁ!」
賢者「はい」
魔「なんて事を教えたんのあなたはぁ!!!」
賢者「オウ!」
勇「ねぇ賢者、魔王さん」
魔「ひゃあ!?な、何!?」
賢者「オホホオホホ」ニヤニヤッ
魔「後でぶっ飛ばす」
勇「契約出来ちゃったけど・・・条件だけでも教えて欲しいなぁ・・・なんて」
賢者「契約の条件ねぇ。それはその魔物を倒せる強さになれる素質があるかが一番重要かな」
勇「って事は・・・私、修行すれば魔王さんも倒せるの!?」
賢者「どうなの?」
魔「知らん・・・でも、あなたならなれるかもね」
賢者「ほう。で、その強さが足りない時は、お互いの信頼が大事なのよ」
勇「信頼・・・?」
魔「マリアさんの娘が勇者として来ると聞いて居たからな。それで、あなたの事は結構信頼してたのよ。予想通りの子でよかった」ニコッ
賢者「勇者も、魔王と話してて少しは信頼したでしょ?」
勇「・・・うん。でも、それだと契約として難しくない?」
魔「素質さえ持っていればこれほど簡単な契約はないと思うけど」
勇「あっ」
魔「そ、それより・・・石に、あなたの体液つけちゃった・・・?」
勇「えっ?まぁ、唾液ですけど・・・」
賢者「えへへ、えへへへ」
魔「ぐっ・・・その、契約者の人間が魔物の石に自分の体液をつけると・・・その、婚約の証になっちゃうんだけど・・・」
勇「え、婚約って・・・」
魔「まぁ、その・・・夫婦?って事・・・なんだけど///」
勇「え、えぇーーーー!?何で教えてくれなかったの賢者ぁ!!///」
賢者「あらー私は教えましたよー?大変なことになるって言ったじゃないですかぁ?」ニヤニヤッ
勇「で、でも私達女同士だしそのぉ・・・」
魔「私は別に・・・///」
勇「うう・・・///」
賢者「あーもう、すっごくイライラする」
魔「あなたが元凶でしょ?」
賢者「うっさい。ほら」ゲシッ
賢者が魔王を蹴り飛ばす
魔「ちょっ」
勇「ふぁっ!?///」ギュッ
魔「あっ///ご、ごめんなさい///」バッ
勇「あ、あの・・・もう一回、抱きしめて欲しいです・・・」
魔「・・・」ギュッ
勇「その、不束者ですけど・・・よろしくお願いします///」
魔「こちらこそ///」
勇「でもこの巨乳は許せない」ガシッ
魔「痛い痛い痛い。乳もげる」
人虎「戦士」
戦士「何?もう、何も目的も無いし、こんな重苦しいところ。おさらばするんだけど」
人虎「これを」
戦士「・・・何?」
人虎「あなたと契約したい。受け取って欲しい」
戦士「・・・わかった」
キンっ
戦士「・・・賢者が持ってた時と色が違う・・・」
魔「契約者によって、相性がある。相性が良いと色が変わる」
ピンクの虎柄に染まる石
人虎「あなたと手合わせしたい。修行の時でも呼んで欲しい」
戦士「考えておく。私も、あんたの強さ、確かめてみたい」
リリム「ちょっと」
魔法「何よ」
リリム「私と契約して欲しい」
魔法「何であなたなんかと」
リリム「私もあなたなんかとは契約はしたくない。でも、相性のいい相手と契約すると、それだけ強くなれる」
魔法「・・・何で強くなりたいの?」
リリム「従える主のために」
魔法「はぁ・・・私は時々思うよ。自分はどんなにお人好しなのかなって」
キンっ
賢者の時とは違う色に、契約の石が光り輝く
魔法「相性がいいなんて、よくわかったわね」
リリム「あなたとは同じ匂いがする。ただ、それだけよ」
魔法「・・・私、白って好きなのよね」
リリム「・・・私もよ」
勇者と賢者、そして魔王は
戦士と魔法使いと別れ帰路に
その道中
賢者「いいなぁ、私も相性のいい相手と巡り会いたいものよ」
魔「私達が相性が良いと決まったわけじゃないんだけど」
勇「えっ」
魔「私が契約をしたのは勇者が初めてだし」
賢者「処女喪失」
魔「そう言う事言うあなたには一生相性のいい相手なんて現れないわ」
賢者「わーん、魔王がいじめる」ダキッ
勇「もう、あんまり意地悪しちゃダメだよ賢者」
賢者「えっ、私なの?」
勇「うん」
魔「ふん」フンゾリ
賢者「うわ、ムカつく」
今日はこの辺で
新婚生活スタート目前
再開します
王の城
勇「王様、ただいま戻りました」
王「おお!生きて帰ってきたか勇者よ!」
魔「久しぶりだね。王よ」
王「な、何故貴様がここに・・・!」
勇「王様、魔王さんとの約束、覚えていますか?」
王「約束?はて、そんなものした覚えはないが」
魔「あなたは言った。契約ができれば信用すると」
王「おお、そんなこと、言ったなぁ」
勇「これが、契約の証です」
契約の石を取り出す勇者
王「・・・裏切り者を排除せよ!」
兵士「はっ!」
周りに居た兵士が弓を構える
賢者「あらあら」
魔「・・・ふん。やっぱりそう来るのね」
賢者「これじゃあ誰が魔王かわかんないわね」
魔「全くよ」
勇「これがあなたの本性ですか。王」
王「本性だと?私を知りもしないで本性など・・・放て!!」
兵士が一斉に弓を放つ
何十もの矢が勇者達に向かって飛んでくる
オーク「相手が男となりゃあ手加減は無用だぜ!」
ミノ「私達の主には指一本触らせないよ!」
オークとミノタウロスが大きな武器を振り回す
次々と矢が撃ち落とされていく
魔「これで満足?王よ」
オーク「ぐあああ!」
ミノ「どうしたの!?」
オーク「膝に矢を受けてしまってな」
賢者「足首をくじいて死ね」
オーク「嘘だけど」
ミノ「心配させんな!」
魔「夫婦漫才なら他でやって」
勇「王様。あなたは何をしたのかわかっておられるのですか?」
王「なんだと?」
魔「私の恩人を処刑した挙句、その娘までを自分の操り人形にした罪。私の手で裁いてやろうか?」
王「私に手を出せばどうなるか・・・わかっているのか?」
魔「オーク」
オーク「なんでしょう」
魔「ヤっちゃえ」
オーク「男はあまり趣味ではないのですが・・・魔王様の命令なら仕方ないですね♂」
王「う、うわぁ!何をするやめ・・・アーーーッ!!!」
玉「うう・・・穢された・・・」
オーク「そのセリフはレディだからこそ生きるセリフだ。穢らわしいおっさんが吐くセリフではなぁい」
魔「王よ。答えを聞こう」
王「くっ・・・力には屈せぬぞ!私を誰だと思っておる!?」
勇「王様です。ですが、今のあなたに味方がいるのでしょうか」
王「何!?」
カッ
王「誰だ!私に石を投げつけているのは!?」
街の人「お前のせいで俺の親が死んだんだ!意味もない魔王退治なんかに駆り出されて・・・」
街の女「そうよ!私の恋人だって同じ!」
街の子供「お父さんを返してー!」
魔「多くの街の人々だ。あなたの嘘で家族が、大切な人を亡くしていった人たちだ」
勇「魔王さんは、全ての勇者一行と刃を交え殺してしまいました」
魔「もちろん、私を恨んでいるものもいるだろう。それは仕方ないことです。ですが、あなたはどうです?」
オーク「あー腹減った」
ミノ「少しは空気読みなさい」
幼女「オークさん。私のパン食べる?」
オーク「ありがとうお嬢ちゃん。でもお腹すいてるだろう?君が食べなさい」
幼女「大丈夫なの?」
オーク「大丈夫。このお城にだったら、いくらでも食料があるからね」
オーク(パンツなら貰ってた)
ミノ「ロクなこと考えてないね。あんた」
幼女「そっか!」
オーク「さて、魔王様がおっさんの追い込み漁に入った」
ミノ「今度魚釣りに行こ」
オーク「丸焼きでだろ?」
ミノ「当たり前でしょ」
オーク「俺も行くわ」
魔王「信用が無くなった王に何が残る?」
王「ぐっ・・・ま、待つんだお前たち!私の話を・・・」
ザシュッ
王子「誰があなたの話を聞くのですか?父上」
王「な、なにを・・・王の私に・・・がはっ!」
王子「住人より、何度か意見は届いています。あなたへの苦情が」
王「は、反逆罪だ・・・ただちにこいつを殺・・・」
ドスっ
王「」バタッ
暗殺部隊隊長「全く。王子もひどい依頼を我々に押し付けるもんだ」
王子「助かったよ」
王子「諸君!王は死んだ!これより、王は私になった!」
魔「待て」
王子「なんだい?麗しき魔王よ」
魔「あなたは自分が何をしているのかわかっているのか?」
王子「街の多くの住人達が我が父のせいで苦しんでいたのです。一人を犠牲に多くの者を助けただけのこと」
勇「・・・間違ってる」
賢者「今は飲み込みなさい勇者」
魔「・・・まぁいい。私は、あなた達人間と平和の約束を結ぶために色々努力してきた。その全てを今日の日のために頑張ってきた」
王子「私も、前々からそのことを考えていた。しかし、やはり、魔物とは仲良くは出来ないと思うんだ」
魔「確かに、知性の無い魔物は人間を襲うかもしれない。しかし、それは魔物同士もありえること。人間も、人間同士で争うではないか!!」
王子「しかし、魔物と人間では力の差がだな・・・っ!!」
グギッ
王子の頭に強烈な蹴りが入る
賢者「いつまでもウジウジうるさい!一国を統べる王がそんな優柔不断でどうするつもりなのよ!」
意外にも
一番冷静のはずだった賢者だった
王子「な、何をする無礼者!こ、この者を引っ捕えろ!!」
賢者「王様になりたてのあんたに誰がついてくるの?」
王子の掛け声で、動き出そうとする兵士は一人もいない
王子「な・・・暗殺部隊隊長!!」
隊長「我々は金さえあれば動きますよ。ただ、先払いですがね」
賢者「一国の主として居たいのなら、国民の前で狼狽えたらその時点で信用はなくなるのよ。お分かり?」
オーク「我らが魔王様は狼狽えまくってるがな」
ミノ「それが魔王様の一つの魅力」
魔「うるさいわよあなた達」
賢者「確かに、魔物と人間では価値観が違う。それは、所詮生きてきた環境が違うからでしょ?」
魔「その通りだ」
勇「何故、試みる前からダメだと決め付けるのですか?」
王子「・・・」
オーク「魔王様いつでも準備は万端ですよ♂」
魔「もういいから」
オーク「(´・ω・`)」
王子「・・・わかった。それならば、国民達の意見も必要だ」
魔「それでは・・・!」
王子「仕方ないことだ。それに、私も魔物と一緒に過ごす道は良いと思っている」
オーク「どうせ魔物の子の方が巨乳が多いし積極的な子も多いからだろ?」
王子「バレた」
オーク「・・・」スッ
王子「・・・」スッ
ガシッ
手と手を取り合い、男と男の友情、ここに成り立つ
魔「帰ろう」
勇「そうだね」
賢者「セイッ!!ハァッ!!」ヒュッヒュッ
バキッ
バキッ
オー子「ぎゃああああああ!!脛ぇぇぇぇぇっ!!!」
ミノ「アホらし」
それから一年後
街に建てられた魔王と勇者の家
魔「さぁ、ご飯だ」
コトっ
勇「いただきます!」
魔「ふふ、にしても、私と勇者が出会って、もう一年も経つのね」
勇「早いよねー」
魔「最初はどうなるかと思ったけど、なんて言うか。マリアさんと過ごしてた時とあんまり変わらないわ」
勇「お母さんと?」
魔「ええ、と言っても、私がマリアさん側なんだけど」
勇「もう、どういう意味?」
魔「ふふ、そのままの意味」
ガチャ
賢者「やーやー二人共元気?」
勇「あ、賢者!半年もどこに言ってたの!?」
賢者「契約の旅ー。可愛い女の子と片っ端から契約してきた」
魔「あなたの体力に心底感服するわ」
賢者「夜の方も任せなさい!」
勇「夜・・・///」
賢者「やることはやってるのね」
魔「う、うるさい///」
賢者「すっかりうちの勇者ちゃんもレズになっちゃって・・・」ホロリッ
勇「ち、違うもん!魔王に対してだけだもん!」
賢者「本当にぃー?」
勇「本当だよ・・・?」
賢者「私のおっぱいを見てどう思う」ポロリッ
勇「いきなり露出されても興奮はしないよ」
賢者「モノホンのレズですね。間違いない」
勇「はっ!」
魔「むっつり勇者可愛い・・・」
賢者「そう言えば妹ちゃんどうしたの?」
勇「魔王の城でドラちゃんと魔王ごっこしてる」
魔「リリムが世話をしているそうだ。私もたまに戻って墓の掃除などをしている時に手伝ってくれている」
賢者「あらー。あの時のドラゴンも成長したのね」
魔「うむ、成長したら人型のドラゴンだったようで、たわわに実った胸が丸出しだったな」
賢者「揉んでくる」
勇「素直に行かせるわけにはいかない」
賢者「パイオツイズゴッド」
賢者「あーそう言えば旅の途中に戦士と人虎ちゃんに会ったわ」
魔「姿を見ないと思ったら・・・何をしていたんだ?」
賢者「仲良く修行の旅だとさ。なんだかんだ気が合ったみたいで、そのまま仲良くやってる」
魔「だろうと思った」
勇「戦闘馬鹿だからね」
賢者「勇者の毒舌久しぶりに聞いた」
魔「結構言うのだけど・・・」
賢者「そっかー。ああ、それと魔法使いにも会った」
勇「へぇー」
賢者「リリムちゃんに魔法色々教わってるんだって。魔物の魔法と人間の魔法はちょっと違うみたいでさ」
魔「そうだな。魔物の魔法の方が威力が上がる代わりに少しややこしいからね」
賢者「そのうち、魔法使いも戦士も会いに来るって」
勇「やったー楽しみ」
今日はこの辺で
魔王様と勇者様のレズセ○○スは書きません
妄想をしなさい。そこに全てが存在するのです(悟り)
再開します
賢者「じゃあね。私はそろそろ行くよ」
勇「今度はどこに行くの?」
賢者「何処か遠く。もしかしたらもう会えないかも」
勇「えっ」
賢者「冗談だって、ただね・・・」
魔「・・・そっか。あなた、魔物と人間のハーフだものね」
勇「えっ」
賢者「やっぱりバレてたかぁ。そう、お父さんが人間で、お母さんがエルフのハーフなんだ」
勇「えっ」
魔「その髪が長いのも、長い耳を隠すためでしょ?」
賢者「まぁね。と言っても私も最近気付いたんだけどね。耳が長いのも、何で長いのかなーって思っただけ。旅の途中で会ったエルフがお母さんの妹だったみたいでさ」
魔「・・・母親に、会いに行くのか」
賢者「・・・うん。だから、もう会えないかもしれない」
勇「えっ」
勇「そんないきなり・・・」
賢者「会えないって決まったわけじゃないわよ。それに、私だって勇者には会いたいからね。意地でも帰ってくるわ」
魔「早く行って、抱きしめてもらってこい。私と違って、まだ会えるのだから」
賢者「・・・バーカ。暗いこと言わない。せっかくの旅の門出だってのに」
魔「・・・ふふ、そうだな。では、行ってくるがいい」
勇「・・・絶対帰ってきてね」
賢者「ありがと。じゃあね。行ってくる」
賢者が去って行く後ろ姿を、じっと見つめる勇者
魔「寂しいか?」
勇「小さい頃からずっと一緒だったから・・・少し」
魔「そうか・・・あいつのことだ。今回みたいにひょっこり帰ってくるさ」
勇「・・・そうだね!」
数時間後
ガチャ
戦士「おっす。久しぶり勇者」
人虎「お久しぶりです魔王様」
魔「おお、久しぶりだな二人共」
勇者「今日はお客様が多いねぇ」
戦士「私達以外に誰かきたのか?」
勇「さっきまで賢者がいたんだ」
戦士「あいつか。旅の最中に何回か会ったわ」
勇「賢者も言ってた」
人虎「仲睦まじいみたいで安心しました」
魔「バカめ、私と勇者だぞ」
ガチャ
魔法「あら、先客?」
戦士「おう、姉貴、久しぶり」
魔法「久しぶりね。魔王も久しぶりね」ガシッ
魔「痛い痛い。乳もげるって」
魔法「巨乳死ね」
魔「まだそんなこと言ってんの・・・?」
勇「魔法使いさん!巨乳はいい物だよ!!」
魔法「はぁ?」
勇「手が埋まるように柔らかくてすごく触り心地がいいんだから・・・」ポッ
魔「・・・バカ」ポッ
人虎「お盛んのようで」
魔「賢者にも同じようなこと言われた」
魔法「勇者も賢者みたいになって・・・」
勇「それは心外」
戦士「相変わらず毒舌なのな」
魔「同じやりとりを賢者としたわ」
戦士「賢者と同じとか、心外だ」
魔法「あなたも大概ね」
魔「人虎、戦士との修行はいい物か?」
人虎「ええ、すごく」
戦士「格闘についての知識が私には全く無かったからな。人虎に指南してもらうのが新鮮で楽しいよ」
人虎「私も、剣術についての修行は新鮮で楽しい」
戦士「それはよかった」
勇「・・・なんかいい雰囲気だね」
魔「そうね」
今日はこの辺で
むふふむふふふふ
乙
ことごとく魔×人かつ女×女で成立させるとか腐女子のカップリング厨と同じ匂いがするな
>>121
コレ書かれた後に
今からの展開書きにくいですね・・・
書きますけど
再開します
魔法「すっかりソッチ側の目線ね」
勇「えっ」
魔法「まぁ、一年近く濃厚な生活してたみたいだし仕方ないか」
魔「あ、あまり恥ずかしいこと言うな・・・」
戦士「いつか決着つけて見たいもんだな」
人虎「まぁ、お前には負ける気がしないが」
戦士「随分強気だな」
人虎「ふふ、決着の時には勇者と魔王様に見て頂こうではないか」
勇「・・・いい雰囲気だと思うけど」
魔法「そう?じゃあ見てなさい。面白いもの、見れるわよ」
魔法「ねえ二人共、好きな人とかいないの?」
人虎戦士「す、好きな人・・・い、居るわけ無いだろ///」
戦士「お前あれだろ!旅先で出会ったあの男の人虎に惚れてんだろ!?」
人虎「ば、馬鹿言うな!私は戦いに生きる誇り高き戦士だ!れ、恋愛にうつつなど抜かしている場合ではない!」
戦士「嘘つけ!お前のせいで旅が一週間足止め食らったんだ!話しかけれもしないくせに居座らせやがって!」
人虎「う、うるさい!お前だって一緒じゃないか!」
戦士「ばっ、お前ちげーよ!あれはだなぁ!」
勇魔「・・・二人共必死で可愛い」
魔法「ねっ?面白いもの見れたでしょ?」
戦士「聞いてくれよ二人共!こいつ・・・」
人虎「わぁぁぁ!言うな馬鹿!恥ずかしいだろ!!」
魔法「前に聞いたんだけど、人虎ったら、片想いの相手を影からじっと見るだけで一週間もそこに居たんだって」
人虎「やめて」
戦士「それだけならいいんだが、夜もうるさいったらありゃしない。どうすれば話しかけられるのかとか何度も同じ質問しやがって」
人虎「本当にやめて。謝るから」
魔法「あなただって言える筋合い無いでしょ?」
戦士「な、何がだよ」
魔法「人虎から聞いてるわよ。ある町の宿屋の亭主が好きでいつもそこに泊まってたんですって?」
戦士「なっ・・・人虎ぉ!!///」
人虎「旅は道ずれだバーカ!」
勇「純真な二人の心に乾杯」
魔「乾杯」
魔「私達の心は汚れてしまったのね・・・」
勇「そうみたいだね・・・」
魔法「何を今更」
魔「そう言うあなたは好きな奴は居ないのか?」
魔法「んー今は居ないわね。何人か想いを寄せてくる奴も居るけど」
勇「結構モテるんだね」
魔法「ろくな男が寄ってきやしないよ。ドMばっかりでもう・・・」
勇「あー魔法使いって気が強いもんね・・・」
魔法「納得しないでくれない?」
魔法「そろそろ帰るね。私、リリムと待ち合わせあるから」
魔「そうか。リリム元気?」
魔法「ええ、元気よ。妹ちゃんとドラちゃんの愚痴ばかりで大変だけど」
勇「多感な時期ですし・・・」
魔法「まっ、時々顔出すようには言っておくわ。じゃあね」
戦士「またな姉貴」
人虎「また」
魔法「ええ」
魔法使いは勇者達の家を後にする
今日はこの辺で
明日には完結させますよええ
乙おめ
なんだ戦士と人虎は健全な友情で結ばれているのであって × がつく関係じゃなかったのか
がっかりだ……orz
あけおめです
>>132
戦士も人虎も恋愛に対して純真ですから
慌てる二人を書きたかったなんて事は一切ないですよ(震え声)
6時くらいに再開します
ドラ「ご主人様ーーー!!!」ダキッ
魔「おお、ドラ、ここまでご苦労様」ギュッ
勇「あ・・・」
戦士「ん?あの小さかったドラゴンか?」
魔「うん、大きくなったの」
人虎「久しぶりドラ」
ドラ「久しぶり人虎!」
人虎「随分可愛くなったな」
ドラ「えへへーでしょー?」
勇「い、妹はどうしてるの?」
ドラ「んー?リリムについてったよ?」
戦士「じゃあ、今は姉貴と一緒か」
魔「そうみたいね」
ドラ「うちは暇だからこっちきた!」
魔「そうか。ふふ、可愛いやつ」ナデナデ
ドラ「ご主人様ー」スリスリ
勇「むー」プクゥ
勇者は頬を膨らませた
Tシャツ一枚の美少女と添い寝したい(ストレートロング希望)
寝てしまったので再開
戦士「・・・私らもそろそろ行くか」
人虎「もう出発するのか?」
戦士「ああ、早く、想い伝えないとな」ニコッ
人虎「・・・お前もな」
戦士「それじゃあな。今度は伴侶でも連れてくるかもしれないけど。また会う日まで」
勇「ん。気をつけて。応援してるよ」
魔「私もだ。それじゃ」
人虎と戦士は、手を軽く振り、そのまま歩いて行ってしまった
魔「・・・どことなく寂しいな」
ドラ「どうしたの?」
魔「いや、魔法使いとも戦士とも、会った時間は一日かそこら辺なのに、愛着が湧いている」
勇「・・・私も、同じ気持ち」
魔「何故だろうか・・・」
勇「本音をぶつけ合ったからじゃないかな・・・?」
魔「・・・そうかもしれないな」
勇「それとさ・・・ドラちゃん」
ドラ「何ー?」
勇「あまり魔王さんにくっつかないで」ムスッ
ドラ「・・・何で勇者怒ってるの?」
魔「それは、私と勇者が、生涯の伴侶だからな」
ドラ「よくわかんない」
魔「ドラ、もうリリムの所に戻れ」
ドラ「ご主人様の命令なら仕方ないなぁ・・・じゃあね」
ドラゴンはパタパタと羽を羽ばたかせて飛んでいった
魔「・・・さて、二人きりだ」
勇「・・・」ススッ
魔王の側に寄り添う勇者
魔「クスッ・・・甘えん坊ね」
勇「・・・魔王さんが悪いんだもん」
魔「ごめんなさい。私の一番は勇者だから」
勇「ん・・・それなら、私の頭も撫でて・・・」
魔「・・・ふふ」ナデナデ
勇「んー」スリスリ
魔「成り行きでこんなことになったけど、私は、あなたと出会えてよかった。愛してるわ」
勇「私も、愛してます」
二人は寄り添ったまま、微笑み合った
その頃
オーク「釣れねぇ」
ミノ「早く釣りな。そうしないと今日の晩飯はなしだよ」
オーク「へいへい・・・全く、とんだ鬼を嫁にもらっちまったもんだぜ」
ミノ「なんか言ったかい?」
オーク「そろそろ肉食べたいなーって」
ミノ「ば、バカ言ってないで早く晩飯釣りな!///」
オーク「怖いけど・・・まぁ夜の方も積極的で可愛いからいいか」
ミノ「バカ言ってないで早くやれって」バシッ
オーク「アウチッ!」
終われ
終わりです
方向やら何やら無鉄砲ですが、これで完結です
次回は二次創作にでも手を出してみようかな
リトバスかDTBにでも手を出してみよう・・・
あまり自信ないですけどね!
それでは
前作
男「小さい頃の復讐のために」幼馴染「なんと」
男「小さい頃の復讐のために」幼馴染「なんと」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386940154/#footer)
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません