真「あ…貴音さん…ははは、ちょっとね…」

貴音「もしよろしければ…わたくしに話してみては如何です？」

真「え…」

貴音「悩んでいる時は誰かに話すことで気持ちが楽になるものです。無論口外はしませんし、無理強いはしませんが」

真「そう…かな。じゃ、聞いてもらっていいですか、貴音さん」

貴音「ええ。存分に打ち明けて下さい」

真「あの…雪歩と美希のことなんだけど…」

貴音「ほぉ…」

真「あの二人が…僕のことを…その、気に入ってるのは…知ってますよね？」

貴音「ええ。友情と呼ぶには過剰なほどに、ということも」

真「それなんです…最近、雪歩と美希が僕をめぐって揉めているみたいで…かなりギスギスしてるんです」

貴音「…成程、事務所の雰囲気が以前より悪くなっているような気がしたのは…わたくしのあの二人が原因でしたか」

真「僕は二人に仲良くしてもらいたいんだけど…それに、僕は、その…女の子だし…二人の気持ちには応えられないし…」

貴音「成程。真、あなたの苦衷、十二分に理解しました…そして、解決方法も思いつきましたよ」

真「えっ！？もう！？」