バットマン「アーカムシティの一件から二年が経った」(15)

※バットマン:アーカムシティの続き妄想です。新しいのも出るので
※ネタバレ含むと思います。注意
※書き溜め?そんなものは無い
※オリジナルのヴィランが出てきます、っていうかそいつメインです。ごめんなさい

バットマン(アーカムシティで起こったあの出来事から二年もたった)

バットマン(あそこの囚人はすべてほかの刑務所に移送され、アーカムシティ跡は今や閉鎖されたゴーストタウンのようだ)

バットマン(しかし多くの有力な犯罪者たちは脱獄を繰り返し、ゴッサムに舞い戻ってきている)

バットマン(今だゴッサムの犯罪率は下がる気配を見せない)

バットマン(犯罪者たちが悪事を働き、俺がそれを止め、精神異常者どもは脱獄し、また同じことをする)

バットマン(同じことの繰り返し・・・俺は正しいのだろうか)

バットマン(それでも俺はゴッサムを守ると決めた)

バットマン(夜が来る)

ドゴォォォォォォォン

バットマン(!?・・・爆発・・・!)

バットマン「アルフレッド、ゴッサム北で爆発を確認した。現場に急行する」

アルフレッド「お気をつけて、ブルース様」

バットマン(爆発した建物を見つけた。あそこは廃ビルのはずだが)

バットマン(屋上は無事のようだ。ひとまずあそこに着地しよう)シュタッ


バットマン(おかしい。遠くからではわからなかったが、屋上だけが不自然に焼け残っている。まるで俺を誘っていたかのようだ)

バットマン(・・・これは)

バットマン(どうやら間違いではなかったようだ、何か落ちている。『親愛なるバットマンへ』)

 『 招待状
  親愛なるバットマンへ
 今宵素敵なパーティーを計画しています
 豪華なゲストもたくさん来られる予定です
 ワニ人間や奇形の飛べない鳥、なぞなぞ男に会いたくはありませんか?
 他にも見所はたくさんある予定です
 会場はアーカムシティ跡地です。あなたの来場を心よりお待ちしております

 また、来場パスの代わりとして、プレゼントを同封しています
 きっと喜ばれることでしょう  』

バットマン(・・・だれがこんなものを?そして“プレゼント”・・・)ガサガサ

バットマン(これは・・・人間の耳だ)

バットマン「アルフレッド、招待状を見つけた。アーカムシティに来い、と書かれていて、切り取られた人間の耳が入っていた」

アルフレッド「ああブルース様。まさかとは思いますがその誘いに乗るつもりではないでしょうね?」

バットマン「わかっているじゃないか。今からアーカムシティに向かう」

アルフレッド「・・・ですがブルース様」

バットマン「大丈夫だ。何かあればまた連絡する」ブツッ

バットマン(アーカムシティ・・・行くのは久しぶりだ。とりあえずバットプレーンを呼ぼう)ピピピピピ

ブーン

バットマン(向かおう・・・あの、街へ)

バットマン(アーカムシティ・・・街を一つ丸ごと刑務所にした巨大施設)

バットマン(あそこでいろいろなことがあった)

バットマン(プロトコル10・・・ストレンジの死・・・ラースアルグール・・・タリア・・・)

バットマン(そして、ジョーカーが死んだ街)

バットマン(あそこで今度は何が起こる?誰が死ぬことになる?)

バットマン(長い夜になりそうだ)

アーカムシティ――

ならず者1「二度とこんな場所には来ねえって誓ったはずなのに俺達なんでこんなところにいるんだ?それもこんな寒空の下で」

ならず者2「ボスの命令だ、仕方ないだろ。逆らったら殺される」

ならず者3「それにしたって寒すぎないか?Mr.フリーズはもうこの町にいないはずだろ?」

ならず者2「確かにそれは言えてる。早いとこ仕事を片付けて暖かい所へ避難しようぜ」

ならず者3「同感だ。でも仕事を片付けようにもバットマンが早く来てくれなきゃ片付けられねえ」

ならず者1「てかあいつは本当にここに現れるのか?・・・って、ああっ!!」

ならず者2「バットマンだ!!!」

バットマン(チンピラが3人・・・何か知っているかもしれない。聞いてみよう)

ドガッバキッ

バットマン「知っていることを話してもらおうか」

ならず者1「」失神

ならず者2「」失神

ならず者3「は、離してくれバットマン!何でも話す!!」

バットマン「ここで何をしている。ここで何が起こる?」

ならず者3「こ、これを渡してくれと言われたんだ!何が起こるかは知らない!」

バットマン「・・・(また手紙か)ありがとう。ためになったよ」ゴッ

ならず者3「」失神

バットマン(緑色の紙に【?】マーク・・・リドラーか。ここで何をたくらんでいる?」

バットマン(書いてあるのは無線の周波数か。聞いてみよう)

無線「ザザ、ザー『化学のテストで1位になれば エースの地位に輝く』 ザーザー」
バットマン(エースケミカル・ビルのことか。しかしおかしい。このリドルは以前にも解いたことがある)

バットマン(完璧主義のリドラーからしたら考えられないことだ。何かがおかしい)

バットマン(考えていても仕方がない。グラップネル・ブーストとグライドでエースケミカル・ビルに向かおう)

シュバッ ガッ シャー シュタッ

バットマン(壁が壊されている。ガスの残存が見て取れることから、爆発によって開けられたものだとわかる)

バットマン(中にリドラーの手がかりがあるはずだ。もしかすると、彼本人にも会えるかもしれない)

リドラー「助けてくれ…たすけて・・・」

バットマン「これは・・・!?」

バットマン「リドラー!」

リドラー「!?バ、バットマン!助けてくれ!!」

バットマン(ビルの一室を改造して作られた、ガラス張りの部屋・・・?良くないことに爆弾が中に積み重なっている)

バットマン(そして信じがたいことに、その中心に縛られたリドラーがいる。俺に助けを求めながら)

バットマン(どういうことだ?これはリドラーの仕掛けた罠ではなかったのか?)

リドラー「助けてくれ!このままでは私は死んでしまう!私のこの天才的頭脳が失われてしまうなど、決してあってはならないことだ!」

バットマン「・・・黙っていろ。ガラス張りの部屋であることが幸いしたな。ガラスをたたき割る」

リドラー「待て!!見てわからんのか!?まあわからんのだろうな貴様の頭脳ではわからんのも無理はない」

バットマン「・・・何が言いたい」

リドラー「良いだろう、私が説明してやる。お前の頭でもわかるようにな。いいか?ここのガラスには衝撃を感知する機械が取り付けてある」

リドラー「お前が力ずくの野蛮な行動をとったらどうなると思う?衝撃を感知した機械は信号を爆弾に送り、私が死ぬことになる」

バットマン「わかった。招待状を出したのはお前か?」

リドラー「招待状?なんだそれは?私はそんなものを出した覚えはないぞ」

バットマン「なんだと?嘘をつくとお前のためにならんぞ」

リドラー「待て!ガラスを触るんじゃない!!本当に招待状なんて知らない!!」

バットマン(リドラーは犯人ではないようだ。だとすると誰が・・・)

リドラー「・・・?まて、待てよ、招待状と言ったなバットマン!?心当たりがあるぞ!」

バットマン「!本当か。」

リドラー「ああ。私をここに乱暴な手段で閉じ込めた男だ。そいつは確か、『バットマンを招待する』とかなんとか・・・」

バットマン「そいつは今どこにいる!」

???「リドラー・・・喋りすぎだ。せっかくバットマンがお前を殺すシーンを見てやろうと思ったのに・・・お前のせいで台無しだ」

バットマン「・・・誰だ」

リドラー「モニターから話しかけているのか?よく見えない!バットマン、奴はどこだ!」

???「うるさいなあ。リドラー、お前の推察通りだよ。お粗末な脳みそで頑張ったじゃないか」

リドラー「なんだと!?この私の頭脳を馬鹿にするのか!」

バットマン「黙れリドラー。・・・それで、お前は誰だ?招待状を出したのもお前のようだが」

???「そうだよ。お前に会いたくってね。綺麗な花火だっただろう?」

バットマン「・・・・・・。何のためにあんなものを残した?リドラーも・・・どうしてこうなった」

???「リドラーはちょっとしたお仕置きさ。ここで何かをたくらんでる様子だったから、人質に取られる気持ちを分かってもらおうとね」

???「自分が仕掛けた罠に囚われるなんて惨めだろう?」

???「それから・・・お前をここに呼んだのはちょっとしたイベントを楽しんでもらおうと思ったから」

バットマン「イベントだと?」

???「今このアーカムシティにはたくさんの犯罪者がお前を待ってる」

???「みんなそのリドラーみたいな状況さ。命の危機に瀕していて、お前が来るのを楽しみにしている」

???「ペンギン、トゥーフェイス、ベイン、キラークロックにスケアクロウ」

???「全員に特製の爆弾を仕掛けてあげたんだ・・・お前を殺さないと爆発するって言ってね」

バットマン「なんだと・・・」

???「そういうわけだからせいぜい頑張ることだバットマン。それから一つヒントをあげよう」

???「この町のどこかに二色に塗り分けられた建物がある。そこに彼がいるはずだよ」

バットマン「トゥーフェイスか・・・!」

???「つたえることは以上で終わり。あとはリドラーにもお仕置きをしないと」

???「そいつは知らないだろうがその爆弾は遠隔操作でも起動できるように改造してあるんだ。さっさと逃げた方がいいぞ?」

バットマン「何!リドラー!!」

???「3」

リドラー「やめろ!!やめてくれ!!!」

???「2」

バットマン「くっ!」バッ

???「1」

リドラー「どこへ行くんだバットマン!!置いて行かないでくれ!!!」

ドッガァァァァァァァァァァァァン!!

近隣ビルの屋上――

シュタッ

バットマン「・・・・・・リドラー・・・」pi

バットマン「アルフレッド、アーカムシティで何が起こっているかが分かった」

アルフレッド「意外に早かったですね。解決の糸口はつかめましたか?」

バットマン「ああ。どうやらここにたくさんの犯罪者が集まっているようだ。リドラーもいた」

アルフレッド「リドラーを見つけたのですか?捕まえましたか」

バットマン「いや、リドラーは死んだ。得体の知らない男が、奴を爆弾で吹き飛ばした」

アルフレッド「なんですって!・・・ブルース様、気を落とさず・・・その・・・避けられなかったことなのでしょう?」

バットマン「ああ。だがあ俺はリドラーを見殺しにした。それは変わらない」

アルフレッド「・・・あなたが責任を感じることではないはずです。あなたがすべての人間を救う必要は・・・」

バットマン「わかっている!・・・・・・その得体のしれない男の話によると、ほおっておけばもっとたくさんの犯罪者が死ぬことになる。それは俺が止めなければならない」

アルフレッド「・・・そうでしょうね。その得体のしれない男というのは?」

バットマン「知らない男だった。顔はモニターが暗くて見えなかった上、声も聞いたことの無いモノだ」

バットマン「奴のいうことが正しければ、この街にたくさんの犯罪者が俺を殺そうと潜んでいる。その男の爆弾を身に着けて」

バットマン「このまま俺が逃げれば奴はそれを起爆させるだろう。リドラーを殺した時もそうだったが、躊躇というものを知らない男だ」

アルフレッド「危険な相手ですね」

バットマン「いつものことだ。俺は今からトゥーフェイスの潜伏場所に向かう。また連絡する」


バットマン(二色に塗り分けられた建物だとあの男は言っていた。街を飛び回って探してみよう」

シュバッ ガッ シャー ビュウー

バットマン(見つけた。あれは・・・教会か)

シュタッ

バットマン(門番代わりのチンピラが5人か。楽勝だ)

ならず者4「バットマンだ!!」

ドガッ バキッ グシャッ

バットマン(教会に入ろう)

ガチャリ

トゥーフェイス「裏か・・・表か・・・。殺すか・・・殺さないか」

トゥーフェイス「バットマンは敵だ。例え命令されたことだとしても俺に損はない」

トゥーフェイス「今回ばかりは奴に手を借りるか?バットマンならこの爆弾も解除できるだろう」

チャリーン

ガチャリ バットマン登場

トゥーフェイス「ようこそバットマン!悪いが死んでもらおう」

BANG!!

バットマン「!!」バシュッ!シャー

トゥーフェイス「クソっ!煙幕だと!?どこへ行った!バットマン!!」

バットマン(スモークペレットで奴の眼をくらまし、ガーゴイル像の上に非難することが出来た)

バットマン(ここにいるのは・・・トゥーフェイスと4人の部下たちか。全員武装しているが特に問題はなさそうだ)

バットマン(トゥーフェイスに仕掛けられている爆弾も確認できた。心拍モニターと連動しているようだな)

バットマン(衝撃を受けたり、トゥーフェイスが気絶して心拍に異常が認められると爆発する仕組みなのだろう)

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