※QB擬人化とか誰得なヤツの続きっぽいもの
少女「今日もいい天気だなぁ」
「やぁ」
少女「えっ?私?」
「そう、キミだよ」サッ
少女「わっ……!」
少女(いきなり目の前に白い髪の小さな男の子が……)
少女(小さいけど、なんだか……)
少女「何か私に用ですか……?」
「うん。実は君にお願いがあってきたんだ」
少女「お願い……?」
「そう」
「キミには、魔法少女になる素質がある」
少女「魔法少女……?」
「そう、君にはそれになる資格がある」
「キミほどなら凄い魔法少女になれるかもしれない」ニコッ
少女「わぁ……」ドキ
「だから僕と契約して、魔法少女になってほしいんぎゅっぷい!」ガシッ!
少女「えっ?」
ほむら「……何をしているのかしら?」グググ
QB「どうもこうも……契約に決まってるじゃないか……」ギリギリギリ
ほむら「それは私の家に住まなくてもいいという意思表示?」
QB「いやいや、でも……」
ほむら「デモも暴動もないわ。それが嫌なら今すぐ手を引くことね」
ほむら「帰るわよ」グイッ
QB「わ……わかったから離してくれよ」ズルズルズル
少女「………」ポカーン
前スレ
QB「外付けハードウェアの試作品?」 - SSまとめ速報
(ttp://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1334981109/)
ほむら(こいつがこのショタボーイになってから結構経った)
QB「………」ズルズル
ほむら(幾度か通信とかしてたみたいだけど)
QB「ほむ゙ら゙ー……」ズルズル
ほむら(依然として変化はなし……)
QB「ゔぁー……」ズルズル
ほむら(いつまで居座る気なのかしら?)
ほむほーむ
ほむら「で、どうなっているの?」
QB「なんのことだい?」
ほむら「あなた、全然元に戻る気配ないじゃないの」
ほむら「いつまでうちに居座る気?」
QB「何とも言えないよ」
QB「それよりご飯はまだなのかい?」
ほむら「はぁ……今作ってるわよ」
ジュートントン…
ほむら(人間の形をした試作個体)
ほむら(それに参加してしまったことで人間同様の生活を余儀なくされたキュゥベえ)
ほむら(まぁ、私にもその原因の一つなのだけど……)
ほむら「キュゥベえ、ご飯で来たから持っていってちょうだい」
QB「わかったよ」
ほむら「………」ホムホム
QB「………」キュプキュプ
QB「そういえばほむら」
ほむら「なにかしら?」
QB「まどかから聞いたんだけど」
QB「近々長期連休があるそうだね?」
ほむら「ゴールデンウィーク?まだまだ先よ」
QB「そうなのか」
ほむら「それがどうかしたの?」
QB「……いや、なんでもないよ」
ほむら「そう」
ほむら「………」ホムホム…
ほむら「ごちそうさま」
QB「相変わらず食が細いね」
ほむら「同じくらいの量しか食べてない人に言われたくないわ」
翌日 通学路
まどか「ほむらちゃん、おはよう!」
さやか「おっすほむら」
ほむら「おはよう、まどか、美樹さやか」
QB「やぁ二人とも」
まどか「あ、キュゥベえもおはよう」
さやか「相変わらずの見慣れなさだなぁ、この光景は」
学校
先生「で、ここがこうなってー」
まどか「ふぁ……」
さやか「まどかぁ、あくび抑えないと当てられるよ」
まどか「わっ、そうだったね……」
さやか「眠いのもわかるけどね」
さやか「そんなあたしたちに比べて、あの優等生さんは……」
ほむら「………」カキカキ
QB「………」ジー
さやか「……やっぱ見慣れん」
まどか「ほむらちゃんの机覗きこんで、いぬさんみたいだね」
ほむら「………」カキカキ
QB「………」パタパタ
ほむら『ねぇ……』
QB「ん?わからないところでもあったのかい?」パタパタ
ほむら『そのシッポ、どうにかならないの?』
QB「別に他の人には見えてないから大丈夫だろう?」パタ…
ほむら『私が気になるのよ』
QB「一部の人間は、動物の一部分に興味を示すことが多々あるそうだ」
QB「君の場合は、僕のシッポなのかい?」
ほむら『そういう意味じゃないの』
ほむら『物が何であれ、視界の隅で何かが動いてたら気にならざるを得ないでしょう?』
ほむら『今は授業中、少し押さえてちょうだい』
QB「そうだったのか」
QB「ごめんよ、ほむら……」
ほむら「………」
先生「……えーと、それじゃあこの問題を」
先生「暁美、お前に答えてもらおう」
ほむら「……!」ビク!
ほむら「は……はい」
ほむら(しまったわ……。こいつに構ってたせいで終わってない)
ほむら(今から特なんて到底―――)
ほむら「……!」
ほむら「……X=4です」
先生「そうだ」
先生「式の過程としては……」
ほむら「……ふぅ」
QB「ギリギリ間に合ったようだね」
ほむら『……ええ、あなたが教えてくれたおかげでね』
ほむら『全く、ヒヤッとしたわよ』
QB「なんだい?あまりうれしそうじゃないみたいだけど」
ほむら『はぁ……少し黙っててちょうだい』
QB「……?」
キーンコーンカーンコーン
ほむら「次の時間は……」
さやか「ほーむーらーっ!」ダキッ
ほむら「……何のつもりかしら?」
さやか「いやいや、ちょーっとね」
さやか「どうも今日のほむらさんは調子が悪いみたいなんで癒してあげようかと」
さやか「ほむらが当てられて即答できなかったのは珍しいからねぇ」
ほむら「……たまたまよ」
さやか「そっか」
さやか「キュゥベえに構うのもいいけど、授業も受けなきゃだめだぞー」
ほむら「あなたに一番言われたくない言葉ね」
ほむら「次は体育ね」
さやか「うっしゃー!体動かすぞー!」
まどか「体操服体操服……」
ほむら「横にバッグごと落ちてるわ」
さやか「そんじゃ、更衣室までいきますか」
まどか「そうだね」
ほむら「……ついて来たら殺すわよ?」ギロ
QB「わかってるよ……」
グラウンド
先生「えー、今日は持久走をやります」
「「えー!?」」
さやか「うひゃぁマジか」
まどか「きついよぉ……」
ほむら「自分のペースで走れば大丈夫よ」
先生「はいそれじゃあ並んでー」
先生「スタート!」
タッタッタ……
ほむら「………」タッタッタ
さやか「おっ、軽快なスタートだねほむら」
ほむら「あなたこそ、話しながらなんて余裕みたいね」
さやか「まぁ基本運動はできちゃいますから」
ほむら「そう」
さやか「そっけないなー」
まどか「うぇひぃ……みんなまってー」
先生「一週目の一番は……美樹か」
さやか「よし!あと三週!」タッタッタ
「美樹はえー」
「やっと一周できた……」
ほむら「まどか、大丈夫?」タッタッタ
まどか「うん……」
QB「あまり大丈夫とは思えないけどねぇ……」タッタッタ
ほむら「こんなところまで何しに来たの?」
QB「ただ君たちと一緒に走っているだけだよ」
ほむら「暇なのね」
QB「その通りさ」
QB「しかしこの持久走というものはなかなかキツイね」
QB「一体何週走るんだろうか」
ほむら「このグラウンドだと四週ね」
まどか「まだまだだよぉ……」ハァハァ…
~~~~~~~~~~~~
先生「三周目クリアだ。頑張れ二人とも」
さやか「あたしも隣につこうか」
さやか「まどかー、がんばれ―――」タッタッタ
さやか『ってなんでキュゥベえも走ってんの?』
ほむら「暇つぶし、らしいわ」
QB「きゅっ……ぷい……」
ほむら「息がずいぶん乱れてきたわね」
まどか「うぇひい……」
QB「ふぅ……きついね」
ほむら「ならあきらめたらどう?」
QB「なんだかそれだけはやりたくないんだ」
ほむら「変なところだけ人間らしいのね」
さやか「つかシッポとはみ出た耳毛が揺れておかしいのなんの」アハハ
QB「きゅっぷ……」ヨタヨタ…
まどか「うぇひぃ……」ヨタヨタ
ほむら「まどか、もうすぐでゴールよ」
先生「……よし、三人仲良くゴールだ」
パチパチパチ……
さやか「なんかこういう拍手って、受けると変な気分になるなぁ」
まどか「はぁ……はぁ……」
ほむら「おつかれさま、まどか」
ほむら「はい、お水よ。ゆっくり飲んで」スッ
まどか「ありがと……ほむらちゃ……」
ほむら「タオルで汗を拭くのも忘れずにね」
先生「よし、それじゃあ着替えて教室に戻れ」
「「ありがとうございましたー」」
ほむら「まどか、戻れる?」
まどか「うん、大丈夫だよほむらちゃん」
さやか「しかし、これがあと何回あることやら」
まどか「やめてよさやかちゃん……」
さやか「……ありゃ?そういやキュゥベえは?」
ほむら「……?」
~~~~~~~~~~
QB「きゅっぷい……こりゃきついね」ハァハァ…
QB「何回も同じコースを繰り返しはしるなんて、わけがわからないよ」
QB「……これだけ走って疲れると、ほむらに追われていた頃を思い出すね」
ほむら「しつこかったわね、あの頃のあなたは」ザッ
QB「やぁ、ほむら……」
ほむら「地べたに大の字になるなんて、よしなさい」
QB「誰も見てないからいいじゃないか」
ほむら「服が汚れるのよ。せめて座りなさい」
QB「……ああ、ごめんよ」
QB「せっかくの服が汚れてしまったね」パンパン
ほむら「……分かればいいわ」
ほむら「ほら」ポイ
QB「ん?」キャッチ
ほむら「ここなら人も来ないし、堂々と飲めるでしょう」
ほむら「水分補給、ちゃんとしておきなさいよ」クルッ
タッタッタ……
QB「……ありがとう、ほむら」
キーンコーンカーンコ-ン
さやか「お昼だよ、全員集合!」
まどか「わー」
ほむら「また屋上に行くの?」
さやか「んだね。マミさんもいるし」
さやか「でも屋上までの道のりって長いよね」
まどか「仕方ないよ、一番上の階だもん」
ほむら「使う人が少ない分、私たちが使えるからいいでしょう」
屋上
マミ「それじゃあ、いただきましょう」
まどか「うわぁ、マミさんのお弁当おいしそうです」
ほむら「まどかのだって、おいしそうじゃない」
まどか「うぇひひ……これはパパが作ったからだよ」
まどか「マミさんは自分で作ってこれだもん。尊敬しちゃうなぁ……」
マミ「それじゃあ、今度つくり方を教えましょうか?」
まどか「いいんですか?うぇひひ!」
ほむら「……っと、わすれてたわ」
さやか「ん?お弁当忘れた?」
ほむら「いえ、そうじゃないわ」スッ
さやか「……コンビニおにぎり?」
ほむら「ふんっ!」ポイ!
さやか「ちょっ!?なに投げ落としてんのさ―――」
バクッ!
さやか「え?」
「おいコラ、何やってんだほむら」スタッ
ほむら「………」
まどか「あ、杏子ちゃんだ」
杏子「食べ物を粗末にするったぁ、いい度胸してるね」モシャモシャ
ほむら「……私が投げた換気口の後ろを見ればわかるわ」
杏子「あん?」クルッ
QB「………」キュプ…
杏子「あ……」
ほむら「本当ならアイツのお昼がそれだったのだけど」
ほむら「あなたに食べられたせいでお昼は抜きになるわね」
QB「そんなぁ!」キュプイ!
QB「ひどいよ杏子!ぼくのお昼を返してくれよ!」
杏子「いや、そもそもほむらがメシを投げ捨てるような誤解ある行動をしなきゃ……」
ほむら「それにもちゃんと理由があるのよ」
ほむら「こいつが隠れてお昼をしなきゃいけない理由」スッ
杏子「んあ?」
マミ「フーッ!フーッ!」ダラダラダラ
さやか「マミさん!?」
まどか「あわわわわ……」アタフタ
マミ「大丈夫よ、このくらい……」ダラダラ…
ほむら「以前より抵抗はついたみたいなのだけど」
ほむら「キュゥベえに毒される度に鼻血を吹くのは健在だから」
杏子「わっかんねぇなぁ。あんな奴のどこがいいんだか」
ほむら「……ホント、外見だけはいいだけど」
杏子「……?」
QB「きゅぷぷ……」ジー
杏子「悪かったから、そんなににらむなよ……」
マミ「まぁまぁ、分けてあげるからこっちいらっしゃい」
杏子「鼻の穴にティッシュを詰め込んだまま言われてもなぁ……」
ほむら「というか、そこまでしてコイツと食事したいの?」
マミ「だって、そうじゃないとキュゥベえがかわいそうじゃない……」
QB「ありがとう、マミ……」ウルウル
マミ「……!」ジワァ
さやか「わっ!ティッシュ全体が血の色に染まり始めた!」
~~~~~~~~~~~~
マミ「それでね、みんなに聞いておきたいことがあったのよ」
ほむら「なにかしら?」スッ
QB「きゅぷっ!」パク
マミ「ゴールデンウィーク、予定あるかしら?」
ほむら「私はないわね」スッ
QB「きゅっぷい」パク
さやか(なんか餌付けしてるみたい」
まどか(横で待ってるキュゥベえかわいいね)
杏子(あたしの飯は、さっきのおにぎりだけか……)
マミ「みんなは?」
さやか「あたしも特にないです」
まどか「私もないですー」
ほむら「で、なにかあるのかしら?」
マミ「実は、私の親戚の持ち家に別荘があったのだけど」
マミ「よかったらみんなでお泊りしたいなって思ったのよ」
まどか「わぁ、なんだかおもしろそうですね」
さやか「いいじゃんいいじゃん」
杏子「あたしは飯が食えるならどこでもいいけど」
ほむら「お泊り……」
ほむら(まさかまどかと相部屋になったり……)
ほむら(もしかしたら寝る時も隣同士で……)
ほむら(あわよくば寝相が偶然絡み合って―――)
QB「合宿か。それはおもしろそうだね」キュップイ
ほむら「………」
~~~~~~~~~~~
ほむほーむ
ほむら「お泊り会、ねぇ」
QB「嫌なのかい?」
ほむら「まどかと一緒にお泊りよ?いやなわけないじゃない」
ほむら「……あなたがいなければ、もっとよかったのだけど」
QB「やれやれ、ひどい言われようだなぁ」
ほむら「……変なことしでかしたら殺すわよ?」
QB「君を前にして、そんなことをできるはずないだろう?」
ほむら「とりあえずその服を脱ぎなさい」
ほむら「体育の時間から汚れたまんまでしょう?」
QB「それもそうだったね」
QB「……あれ?そういえば今僕の着替えを洗濯ているよね?」
ほむら「ええ」
QB「だったら、これを脱ぐと僕の着るものが……」
ほむら「最低限の量しか買ってないもの。仕方ないわ」
ほむら「さぁ脱ぎなさいキュゥベえ」
ほむら「……それとも、私が脱がせてあげてもいいのよ?」ニヤ
QB「え……遠慮しておくよ……」ソソソ
QB「うぅ……」プルプル
QB「シャツ一枚というのは、ちょっとさむいなぁ……」
ほむら「それぐらいしか着られるものがないのだから仕方ないじゃない」
ほむら「……しかし、よくもここまで汚したわね」
QB「予想よりも泥がついてしまったんだね……」
ほむら「それに……」スンスン
ほむら「かなり汗臭いわ、これ」
QB「あれだけ走れば、発汗量も増えるさ」
QB「きゅぷい!」クシュン!
QB「ちょっとリビングの枕であったまってくるよ」
ほむら「そう」
ほむら「……全く、手のかかる奴ね」
ほむら「スイッチオン」ピ
オセンタクスルヨ! ホムラチャ!
ほむら「……他の替え服もいるかしら?」
~~~~~~~~~~~
数日後
QB「きゅっぷい……」ゴロン
ガチャ
ほむら「………」パタン
QB「おかえり、ほむら」
ほむら「……ただいま」
QB「どこに行ってたんだい?」
ほむら「ちょっとした買い物よ」
ほむら「今度の泊まり用にね」
QB「へぇ……」
~~~~~~~~~~~
泊まり会当日 マミホーム前
さやか「おまたせー」
ほむら「十五分の遅刻」
まどか「まぁまぁほむらちゃん。さやかちゃんにしてはいい方だよ」
マミ「みんな集まったわね」ドッサリ
杏子「しかしマミ、お前の荷物多くね?」
さやか「対してアンタは何もないんだね」
杏子「まぁな」
QB「マミ、その中には何が入っているんだい?」
マミ「いろいろ詰め込んできたのよ」
マミ「たぶん向こうには何もないから、楽しめるものをいろいろね」
杏子「気合入ってんなー」
まどか「楽しみにしてたんですよね、マミさん」
ほむら「話すのもいいけど、早くしないとバスが来るわよ」
ほむら「……あと五分で来るわ」
マミ「いけない!早く行かないと!」
別荘
さやか「ついたーっ!」
ほむら「結構大きいのね」
まどか「わぁ、おっきな湖が見えるよ」
QB「流れ込む川もあるね」
マミ「とにかく荷物を置きましょ」
マミ「楽しめる時間は何日もあるんだから」
ほむら「そうね」
ほむら「コイツの荷物もあるから、重くて敵わないわ」
QB「きゅぷ……」
別荘 広間
ほむら「中も結構広いわ」
まどか「ほんとだねー」
まどか「よいしょ」ドサ
杏子「木の香りがいいな」
マミ「みんな荷物置いたかしら?」
さやか「早速外見ましょうよ!」
まどか「まぁまぁさやかちゃん、慌てない慌てない」
外
ほむら「結構山の中なのかしら?」
まどか「ここまでたくさん歩いたもんねー」
杏子「しかしこの湖でけーな」
さやか「水着もってきときゃよかったなー」
マミ「またの機会にしましょ」
QB「都会に比べて自然がすごいね」
ほむら「当たり前でしょう。山奥なんだから」
まどか「なにしよっか?」
さやか「ふっふっふ。実はさやかちゃんはあるものを持ってきているのだ」
まどか「え?なになに?」
さやか「じゃじゃーん!釣竿だー!」
さやか「川とかあるって聞いてたから、もしや使えるのではないかとね」
杏子「んだよ。水着は持ってきてなかったのにそっちは持ってきたんだ」
さやか「いや、湖の事はあまり聞いてなかったし……」
さやか「でもこの大きさなら大物つれそうだよ」
ほむら「……ところで美樹さやか、仕掛けはあるのかしら?」
さやか「ん?仕掛け?」
ほむら「……まさかとは思うけど、その錘もないような、針だけの釣竿でする気?」
さやか「えと……え?これじゃだめなの?」
QB「釣りというのはいろいろ種類があってね」
QB「大まかに分けて海水魚と淡水魚用」
QB「そして更に分けるなら川釣り、ブラックバス、いろいろあるのさ」
さやか「あっれー……」
~~~~~~~~~~
さやか「探してみたら錘とかあったよー」
ほむら「エサはあるのかしら?」
さやか「いや……」
ほむら「ちゃんと釣り方調べてから持ってきなさいよ……」
QB「淡水魚ならミミズとかでも十分に狙えるよ」
QB「後は運次第としか言いようがないね」
ほむら「ですって」
QB「ミミズなら……」ゴソゴソ
QB「ほら、そこら辺を掘ればすぐに見つかるよ」
まどか「わひゃっ!」ビク
ほむら「まどか、こっちにきなさい」
QB「……?どうしたんだい?」
ほむら「そういうのが苦手な人間もいるの」
ほむら「少しは察しなさい」
QB「なるほど、それは失礼したね」
~~~~~~~~~~~
ちゃぽん……
まどか「………」
ほむら「竿を入れてから」
さやか「約三十分」
杏子「竿は一向に」
マミ「反応しないわね……」
QB「きゅっぷい」
ピクッ!
「「「!?」」」
まどか「おさかなさんかな?」
ほむら「落ち着くのよ。これはまだつついてる状態……」
QB「完全に呑み込み始めるまで待つんだ」
QB「浮きをよく見るんだ。引っ込んだら一気に引くといい」
ほむら「わかったわ……」グッ
さやか「なんだか見てる方も緊張するわ……」
まどか「わわわ……」
チャプン!
QB「今だよ!」
ほむら「……!」ピッ!
ザッパッ!
杏子「おっ、つれたつれた」
ほむら「バケツ!はやくっ!」ピチピツ!
まどか「ここだよ!」
さやか「おお、そこそこ大きいね」
QB「このお粗末な仕掛けでとれるとは」
QB「なかなか運が良かったんだね」
ほむら「全員で食べるにはちょっと小さいけど……」
まどか「みんなで一口二口かな?」
QB「……ところで気になったんだけど」
QB「この中で生きた魚を〆ることのできる人はいるのかい?」
「「「「……」」」」
杏子「あたしがやろっか?」
ほむら「できるの?」
杏子「まぁ魚釣るなんてよくすることだしな」
マミ「佐倉さん……」
杏子「とりあえず台所教えてくれよ」
マミ「わかったわ。こっちよ」
さやか「すっごいなあ、杏子」
まどか「パパが〆てるのはよく見るけど、私には無理だよ……」
~~~~~~~~~~
夜
杏子「昼間の魚だよ」コトッ
ほむら「おいしそうね」
QB「なかなかな腕だね、佐倉杏子」
QB「無駄のない鱗剥ぎと、身だけを残している」
QB「ほむらのずさんな切り方とは大違いだね」
ほむら「みんなごめんなさい。今から料理に人肉を加えるわ」
QB「現実になりそうだからやめておくれよ」
~~~~~~~~~~
「「「ごちそーさまでした」」」
さやか「さぁさぁやってまいりました夜の時間!」
まどか「さやかちゃん、もうちょっとオブラートに包もうよ……」
さやか「んん?オブラートに包んでなかったら何だというのだね?」
まどか「ふぇっ!?」
さやか「まどかちゃんは何を想像したのかなぁ~?」
まどか「えっと……その……」
ほむら「まどか、危ない想像をする人を離れてこっち来なさい」
マミ「実はカラオケセットを持ってきたのよ」ドサッ
杏子「わざわざそれを持ってきたのか……」
まどか「カラオケかぁ……」
ほむら「まどかはやっぱり演歌なのかしら?」
まどか「かなぁ……」
QB「カラオケと言えば、歌う機械なんだよね?」
ほむら「ええ、そうね」
QB「君も歌うのかい?」
ほむら「………」
~~~~~~~~~~
マミ「~♪」
まどか「うわぁ、マミさん上手です」
さやか「マーミ!マーミ!」
マミ「見世物じゃないのよ?」テレテレ
ほむら(これは完全な見世物だと思うのだけど……)
QB「うん、本当に上手だ」
ほむら「あなたに音楽なんてわかるの?」
QB「たまに聞いていただけなんだけどね」
杏子「~♪」タンタンタン
QB「足がうごいているけど、意味があるのかい?」
ほむら「ゲーセンのダンスゲームの曲よ」
ほむら「癖になってるのでしょうね」
QB「そういえばよくやっていたね」
さやか「………」
さやか「ねぇ、まどか、マミさん」
~~~~~~~~~~
ほむら「デュエット?」
さやか「くじ引きでやったら面白いんじゃないかと思って」
マミ「はい、クジよ」スッ
さやか「さっ、ひいてひいて」スッ
ほむら「………」
ほむら(何か怪しいような気がするけど……)スッ
まどか「誰と組むのかな?」スッ
QB「きゅっぷい」スッ
さやか「けっかはっぴょー」
ほむら「………」
QB「………」
ほむら「……どうしてコイツとなの?」
QB「わけがわからないね」
さやか「なんでだろうねぇ~?」
まどか「か…神様の導きなんじゃないかな?」
ほむら「……図ったわね、美樹さやか」
さやか「さて、なんのことやらー」
ほむら「というか、あなた歌えるの?」
QB「……この僕が歌ったことあるなんて思うかい?」
ほむら「そりゃそうよね」
ほむら「せいぜい、足を引っ張らないでちょうだい」
QB「……いうねぇほむら」
QB「少なくとも、君がお風呂場で歌ってるのよりはうまくなる自信があるんだけどな?」
ほむら「~~~!?」ビクッ
ほむら「あなた……なんで知って……」ワナワナ
QB「君の声が大きすぎるんだよ……」
さやか「ほほう、こりゃお互い自信がないのですかな?」ププ
ほむら「………」
QB「………」
ほむら「ねぇ、キュゥベえ」
QB「……君が言わんとしていることはよくわかるよ」
さやか「それじゃ、行ってもらいましょうか」ピッ
『コネクト』
QB「いーつになったら失くした未来をー」
ほむら「わたしここでまた見ることでーきーるーのー」
QB「なにも……溢れだした不安の影もー」
ほむら「何度でも裂いてこの世界歩んでーいこー」
ほむら『ちょっと!なに二番歌いそうになってるのよ!』
ほむら『キーだけぴったり合ってるのがムカつくんだけど!』
QB『君こそ歌詞があってそうで微妙に間違えてるじゃないか!』
マミ「テレパシーで話しながら歌ってるわ……」
杏子「ある意味すげえな……」
~~~~~~~~~~
ほむら「はぁ……はぁ……」
QB「きゅっ……ぷい……」
QB「カラオケって、こんなに疲れるんだね……」
ほむら「あなたのせいでもあるのだけど……」
さやか「死屍累々だ……」
まどか「ほむらちゃんだいじょうぶ……?」
マミ「そろそろ、お風呂に入りましょう」
~~~~~~~~~~
QB「あがったよ」キュップイ
まどか「………」クス
さやか「うひゃひゃ……」
QB「……?」
ほむら「相変わらず風呂は早いのね」
QB「汚れを落とすだけだろう?」
QB「シャワーを浴びるだけで十分じゃないか」
QB「ところでほむら」
ほむら「なにかしら?」
QB「着替えを置いてくれたのは助かるんだけど……」
QB「このフリフリは何なんだい?」
マミ「見事なゴスロリ衣装ね」ドバッ!
QB「まさか、前買ったのって……」
ほむら「ええ、それよ」
QB「なんだかスースーするなぁ……」
ほむら「……なんか面白くないわね」
QB「君は一体何を期待しているんだい……」
マミ「あら、もうこんな時間……」
さやか「山の夜は早いっすなぁ」
まどか「はぅ……ねむくなってきたよ……」
杏子「そろそろ寝るか?」
ほむら「そうね……」
マミ「布団はもう引いておいたわ」
さやか「うおー!ふかふかだ!」バフッ!
まどか「おやすみなさぃ……」ポフッ
ほむら「まどかは寝るの早いのね……」
QB「彼女は規則正しい生活をしているからだろう」
QB「君とは違ってね」
ほむら「裸のまま外で寝たいの?」
QB「やめておくよ」
マミ「それじゃ、電気を消すわよ」
ほむら「わかったわ」
杏子「おっけー」
さやか「それじゃ、明日に備えて!」
ほむら「おやすみなさい」
QB「予測はできてたけど」
QB「僕は隣の部屋で寂しく寝るんだね」
QB「……いつまで、この状態でいるつもりなんだろう?」
QB「この姿の方がいいと思っている以上、たぶん、ずっとかな」
QB「あの個体が言うように、感情も持ってしまった」
QB「恐らく母星では、都合のいい検体としてデータ収集のサンプルになってるだろう」
QB「たぶん、人間同様の立場に見られながら」
QB「ま、でも……
QB「それでもいいのさ」
QB「現にこうやって、僕はここにいるのだから」
おわれ
きゅっぷい!きゅっぷい!
エロ以外やりたいことは全部吐き出した
後悔なんてあるわけない
擬人化キュゥベえのネタを詰め込んで無理矢理つなげたのがこれ
なんかもう別もんだと思った
何個も書いているといろいろズレるっていうけど、それがよくわかったよ
とりあえず言いたいことは
ほむQいいよね!
このSSまとめへのコメント
コツコツと低評価つけてご苦労様です