幼馴染「好きな人とかいるの？」

男「うん、部活の友達」

幼馴染「もしかして政彦くん？」

男「ああ、好きなんだ」

幼馴染「政彦くんはホモなの？」

男「違うと思う…」

幼馴染「そっか」

男「うん」

幼馴染「よし、私が協力してあげよう」

男「本当か？」

幼馴染「まかせなさい！」

男「すまん、頼む！」

幼馴染（私何やってるんだろ…）

幼馴染「とは言ったものの、私何すればいいんだろ」

政彦「よう、今日は旦那はいないのか？」

幼馴染「政彦くん！旦那とかじゃないって」

政彦「ははは、お前らいつも一緒にいるからな、付き合ってんのかと思ってたよ」

幼馴染「違うよ、私とあいつは近くに住んでるから昔から仲良いだけよ」

政彦「そうか…ならさ、俺と付き合わね？」

幼馴染「え？」

政彦「今まであいつとお前が付き合ってると思ってたから遠慮してたんだが、もしそうなら俺と付き合ってくれないかな…ダメ？」

幼馴染「えええ？」

幼馴染「どうしよう…政彦くんに告白されちゃった」

男「なぁさっきあいつと話してなかったか？もしかして上手くやってくれてるのか？」

幼馴染「え？う…うん！」

男「あいつってどう思う？やっぱりホモ？」

幼馴染「うーんわかないけど、女の勘がホモだと告げてるような」

男「まじかよ！お前の勘あたるもんな」

幼馴染「うん…まぁとにかく今日アルバイトがあるから、続きは明日ね」

男「おう頼むぞ」

幼馴染（どうしよう…）

幼馴染「はぁ…どうしよう、とにかく今からはアルバイトに集中しないと」

ガチャッ

幼馴染「おはようございます！」

仕込み銃の義手の男「うるせぇな、相変わらずでけぇ声だ」

隻眼の女盗賊「そう言いなさんな、それがこの子の取り柄なんだよ」

長身のナイフ使い「良く来たな、今日の仕事の説明を今から始めるところだ」

幼馴染「今日は殺しですか？」

仕込み銃の義手の男「へへっ、こいつは本当に殺しが好きだな」

幼馴染「違いますよ、最近殺しの仕事ばっかりだったじゃないですか！」

隻眼の女盗賊「今回は誘拐さ、殺し以上に厄介だよ」

長身のナイフ使い「依頼人は決してターゲットに傷をつけるなというお達しだ、お前の働きが重要だぞ、やれるか？」

幼馴染「がんばります！」

幼馴染「…ターゲットは女の人？」

長身のナイフ使い「そいつは男だ」

幼馴染「でも写真では女の人ですよ？」

女盗賊「ミュータント、ある程度肉体や顔を変えられるのよ」

幼馴染「なら本当にこの人かどうかわからないじゃないですか！」

仕込み銃の義手の男「だからお前はアホなんだよ」

長身のナイフ使い「社会的立場上、こいつはこの姿でいるんだ、でも一度逃がしたらお前の言うとおりこの写真の顔とは違う顔に帰るだろうな」

幼馴染「えーっと…じゃあもしかしてチャンスは一回？」

女盗賊「そういうこと、失敗は許されないよ」

幼馴染「ううっどうしよう」

仕込み銃の義手の男「安心しろ、上手くカバーはしてやる、よっぽどのへまをしない限りな」

長身のナイフ使い「そう言う事だ」

幼馴染（難しいけど、殺しの仕事じゃない分気が楽かも）

俺「(どうせこうなるんだろうな)」

仕込み銃の義手の男

俺「ファッ？！」

一週間後

政彦「…いいよ、お前となら愛し合える」

男「本当か？嬉しい…」

幼馴染（二人が愛し合えてよかった…でも本当に良かったのかしら…）

完