ここはとある執務室。今日も提督と秘書艦が仕事をせっせとこなしています。そんな中、ふと提督の手が止まりました。
提督「なぁ、加賀。 今日はいい天気だな」
加賀「そうですね」カキカキ
提督「そろそろ、あの計画を実行してもいいだろうか」
加賀「そうですね」カキカキ
提督「しかし・・・まだ、時期尚早ではないだろうか」
加賀「そうですね」カキカキ
提督「けれど、我が艦隊は大所帯だ・・・やはり・・・」
加賀「そうですね」カキカキ
提督「だが、奴らはまだ若い。いや幼いのだ・・・」
加賀「そうですね」カキカキ
提督「でも、彼女たちの働きが必要なのも事実・・・」
加賀「そうですね」カキカキ
提督「・・・私も心を鬼にしなければならない日が来たようだ加賀。事務仕事中悪いが、館内放送で第六駆逐隊よんでくれ」
加賀「はいはい」ガチャ
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<ピンポンパンポーン
加賀『第六駆逐隊は至急、執務室まで来てください』
加賀「これで、数分後には来るでしょう」ガチャ
提督「ああ、ありがとう」
加賀「いえ」カキカキ
提督「・・・」
すると、提督さんは後ろにある窓のほうを向きました。背中が震えているようにみえます。心配なんですかねぇ。
さて、秘書の彼女が言ったとおり、ものの数分で彼女たちはやってきました。コンコンとノックがあり「失礼します」と可愛らしい声が聞こえてきます。扉を開け提督の机の前に並ぶのは小学生くらいの可愛らしい女の子たちです。そこには、4人の少女が立っていました。暁ちゃん響ちゃん雷ちゃんそして電ちゃんです。
暁「司令官。第六駆逐隊全員そろったよ」
提督「うむ」
雷「それで司令官どうしたの?」
提督「アイス」
雷「へ?」
提督「甘味処間宮のアイスクリーム」
電「え?ど、どうしたのです?司令官」
響「司令官はどうしんだい・・・」
加賀「はぁ・・・提督はこう言っています。『私は今まで頑張ってこの鎮守府を大きくしてきた。だから自分にご褒美があってもいいじゃないかと思うのだ。そんな私の好物は甘味処間宮のアイスクリーム。一口たべると口の中に優しく広がり、その味は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいアイスクリームをもらえる私は、きっと特別な存在なのだと感じました。今では私がおじいちゃん。孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル。なぜなら彼もまた特別な存在だからです。とまぁ、そのくらい好きなのだ。海軍に入りたての頃は休みになれば必ず通ったあの味が懐かしい。提督になってからは働き詰でまったくアイスを食べられていない。つまり間宮のアイスクリームが食べたい。けれども、私は提督の身だ。そんな私用でこの戦線を離れる訳にはいかないのだ。そこで君たちだ。君たち第六駆逐隊にはおつかいに行って来てもらいたい。常日頃頑張っている艦娘たちの分も合わせて買ってきてほしい。もちろん、全額私のポケットマネーだ。君たちは特別に自分用に+α買ってもいい。どうだ、引き受けてくれるかな?』と」
※アイス食べたい。買って来て。全員分。駄賃として好きなもの買っていいから。
響「今の二言でそんな意味が・・・」
電「はわわ~すごいのです~加賀さん」
雷「もうこれわけわかんないわよ・・・」
雷「でも~やった!やった!アイスだー!もちろん行くわ!」
暁「ま、まあ司令官がどうしてもって言うのなら。私はレディーだからね!」フン
響「しかたないね」クス
提督「うむ。君たちならそういってくれると思っていたよ」
暁「それじゃあ、第六駆逐隊出動よ!」
響雷電「おー!」ダダダダ
威勢の良い掛け声とともに彼女たちは走り出し、執務室を後にしました・・・あれ?
提督「・・・」加賀「・・・」
トテトテトテトテ
コンコン
暁響雷電「し、失礼します///」
暁「あ、あの///」
響「間宮の場所と///」
雷「お金貰うの///」
電「忘れていました///」
4人ともあせっちゃいました。それだけ提督のことを常日頃から感謝している証拠なんです。
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