サザエ「あら、タラちゃんもキングスクロス駅へ行く?」
タラヲ「行きたいですぅ。」
波平「よかろう。じゃがワシの孫じゃとしても、ひいきはできんからな。」
タラちゃん「わーい、たのしみですぅ。」
ーキングス・クロス駅ー
マスオ「ははぁ、人が多いねぇ。」
タラちゃん「がっこうはどこからいけますかぁ。」
サザエ「ホグワーツ特急は9と3/4番線ね。そんなところあるのかしら?」
マスオ「9番線と10番線の間の煉瓦の壁を通り抜けたところにあるんだよ。」
タラヲ「わーい、いくですぅ。」
マスオ「どうだい、タラちゃん。」
タラヲ「は……はいですぅ。」
サザエ「どうしたのタラちゃん?」
タラヲ「……通れないですぅ。」
マスオ「えぇっ!?本当かい!?」
タラヲ「この壁、押してもびくともしないですぅ……」
サザエ「そんなワケないでしょうタラちゃん。」
マスオ「はっはっは、怖がらなくても、ちゃんとホグワーツ特急に続いてるから大丈夫だよ。」
タラヲ「は……はいですぅ。」
サザエ「マスオさんに押してもらう?」
タラヲ「お願いしますですぅ。」
マスオ「はっはっは、じゃあいくよ~」
タラヲ「はいですぅ。」
マスオ「そらっ!」
マスオはタラヲの頭部を鷲掴みにすると
勢いよく壁に叩きつけた!
タラヲ「あ゛ぅ゛ぅ゛……」ボドボドボドボ…
サザエ「ちょ!?タラちゃん大丈夫!?」
タラヲ「痛いですぅ……」
マスオ「鼻血が出てるよぉ!?」
サザエ「タラちゃんしっかりして!」
タラヲ「だ……だいじょうぶですぅ……」
サザエ「一体どうなっているのかしら……?」
マスオ「おかしいんじゃないのかい?君は立派なお父さんの血を引いているんだろう?」
サザエ「そんな事わかってるじゃない!」
タラヲ「け……ケンカはいけませぇん……」
マスオ「タラちゃん……」
タラヲ「ちょっと左に寄りすぎていただけですぅ……ちゃんと正面から入れば大丈夫ですぅ……」
サザエ「タラちゃん。トランクは持った。」
タラヲ「はいですぅ。」
マスオ「もしかしたら、段差があるのかも知れないねぇ。」
タラヲ「そうかもしれませぇん。」
サザエ「マスオさんに持ち上げて押してもらう?」
タラヲ「お願いしますですぅ。」
マスオ「はっはっは、じゃあいくよ~」
タラヲ「はいですぅ。」
マスオ「そらっ!」
マスオはタラヲの身体を持ち上げると
勢いよく壁に放り投げた!
タラヲ「あ゛ぅ゛ぅ゛……」ズサアアアアァァ…
サザエ「ちょ!?タラちゃん!?」
タラヲ「痛いですぅ!擦りむいたですぅ!」
マスオ「あ……あぁ……!」
サザエ「タラちゃんしっかりして!」
タラヲ「腕を打ったですぅ…………」
サザエ「一体どうなっているのかしら……?」
マスオ「もしかして君はお父さんの血を引いていないんじゃ……」
サザエ「な……何て事言うのよ!?マスオさん!?」
タラヲ「け……ケンカはいけませぇん……」
マスオ「タラちゃん……だっておかしいじゃないか!」
サザエ「ちょっとマスオさん!?」
マスオ「魔法使いはここを通り抜けてホグワーツへ向かうんだよぉ!?」
マスオ「タラちゃん……もう一回チャレンジしよう!」
タラヲ「い、痛いですぅ……ちょっと休ませてくださぁい!」
マスオ「休んでたら列車が出発しちゃうじゃないかぁ!」
サザエ「ちょ……ちょっとマスオさん落ち着いて……!」
マスオ「遅れたら義父さんに面目が立たないよぉっ!」
マスオはタラヲの頭部を鷲掴みにすると
勢いよく壁に叩きつけた!
タラヲ「あ゛ぅ゛ぅ゛……」ボドボドボドボ…
サザエ「ちょ!?タラちゃん大丈夫!?」
タラヲ「い、痛いですぅ……お鼻が折れたですぅ!」
マスオ「タラちゃん、休んでる場合じゃないよぉ!?」
サザエ「やめてマスオさん!」
マスオ「だってサザエ!君は立派な魔法使いの血を引いているんだろぉ!?」
マスオ「タラちゃんが汚らわしいマグルと同じだなんてありえないよぉ!!」
サザエ「マスオさんはお父さんが不倫したっていうの!?」
マスオ「でないとありえないよぉ!?」
サザエ「ちょっとお母さんと連絡をとってみないと……!」
タラヲ「け……ケンカはいけませぇん……」
マスオ「うるさいよぉ!?」
マスオはタラヲの頭部を鷲掴みにすると
勢いよく壁に叩きつけた!
タラヲ「あ゛が゛……」ボドボド…
サザエ「ちょっと落ち着いて…!」
マスオ「マグルが魔法使いに口出ししちゃ駄目だよぉ!?」
サザエ「今、携帯で母さんに連絡を……!」
マスオ「サザエ、君には魔法使いである誇りが無いのかい!?」
サザエ「ちょっと静かにして!」
マスオ「魔法使いがマグルの道具を使って情けないよぉ!?」
サザエ「ここで、梟を飛ばす訳にはいかないでしょ!?」
タラヲ「………」
マスオ「……黙ってたってわからないよぉ!?」
マスオはタラヲの頭部を鷲掴みにすると
勢いよく壁に叩きつけた!
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