八幡「最近妹がやけにベタベタしてくるんだが……」 (159)

原作読みかけだから変なとこあったら言って

雪乃「……で、なんで私に相談してきたのかしら」

八幡「兄か姉かの違いはあるとは言え、お前も妹って立場だからな。つーか他に適任者がいなかった」

雪乃「そうね、貴方のことは割とどうでもいいけれど、貴方の妹さんが変ということならそれは心配ね」

八幡「おい、前半部分明らかに必要なかったよな。そんなに俺を貶めてなきゃ気が済まないのか」

雪乃「それで? 具体的に妹さんはどんな風にベタベタとしてくるのかしら。詳しく説明してちょうだい」

八幡「お、おう。それがだな……最近距離が近いというか、何かと触られてることが多いというか……」

雪乃「私のところの姉妹事情はアテにならないとしても、あの子ならそんなに不自然なことじゃないと思うのだけれど……」

八幡「そうか?本当にそう思うか?」

雪乃「……もっと具体的に、行動をわかりやすく述べてくれないかしら」

八幡「聞いて引くなよ……休日に居間でのボディタッチなんてまだ軽い方、たまにコンビニに行けば腕を組まれる。まだここまでなら我が妹ながらそこまで不自然なところはない。しかしだ」

八幡「外で後ろから抱きついてきて離れないわ、料理がうまくできたからとはしゃぎながらスプーン持って「はい、あーん」だとか、果ては枕持ってきて添い寝だぞ!有り得ねぇ……」

雪乃「……比企谷君、妄想もそこまで来ると逮捕されてもおかしくはないレベルよ」

八幡「俺の妄想だけだったらどんなによかったことか……これなんてエロゲだよ……」

雪乃「事情は分かったわ。けれど、原因が分からないと対処のしようがないわね……注意などはしたのでしょう?」

八幡「当たり前だ、俺ん家はゲーム版では実の兄妹でもアニメになってから義理の兄妹になるような爛れた関係はまっぴらごめんだ。注意もしたし、全体的に引き離してるつもりだ」

雪乃「原因に心当たりはないのかしら? いつ頃からそういう行動を取るようになったか、とか……」

八幡「あるわけないだろ、そんなラノベ主人公まっしぐらなご都合主義展開を起こせるくらいならとっくに解決もしてるっつーの」

雪乃「さっきから貴方の発言はよくわからないけれど、人の行動には原因とそれに基づく理念があるはずよ」

八幡「原因、ねぇ……」

ちょm

仕事で席離れるから遅くなる

ちゃんと続きは書いてある
途中からたぶnスマホになるけどちゃんと終わらせれる

ガハマさんは出ないと思う

ちゃんと戻るから席立つ前に

雪乃「大体貴方の妹さんは、元々変な気遣いが多かったじゃない。それがどうして自分から行動するようになったのかしら」

八幡「確かにそうだな。どっちかっつーと俺とその周囲になんかさせて、それを見て楽しんでたような感じだったな」

雪乃「そうね。あとはポイント?を稼いでるみたいね」

八幡「あぁ、あの宇宙とかから電波でも受信してそうな妹ポイントな。あれは俺にもよくわからん」

雪乃「……思い返せばあの子、結構貴方にもともとベッタリしてたような気がしてきたわ」

八幡「……まぁ、仲が悪いよりはマシなんじゃねぇの」

雪乃「話が逸れたわね。なんで妹さんがベタベタしてくるか、そしてそれに対して貴方の行き場のない劣情の矛先をどこに向けるか、だったかしら?」

八幡「おい、勝手に人を妹に欲情する変態シスコン野郎にするな」

雪乃「(シスコンは事実だと思うのだけれど……)なんにせよ、私に「妹として」の意見を求めるのは人選を間違えてると思うわ」

八幡「じゃあ女としてだったらどうなんだよ?」

雪乃「……比企谷君。貴方、実の妹を一人の女として見てるだなんて……そこまで貴方は落ちぶれていたのね」

八幡「すげー曲解の仕方だな。てか話進まないからちゃんと答えてくれ。……割と本気で心配なんだよ」

雪乃「そうね、悪ふざけが過ぎたわ。……先ほど原因についての話をしたけれど、それがなにも行動と直結してるわけではないのかもしれないわね」

八幡「どういうことだよ?」

雪乃「妹さんの行動の矛先は比企谷君、貴方に向かっているのでしょうけれどそれが行動の全てとも限らないし、行動の原因と行動の矛先は必ずしもイコールじゃないのよ」

八幡「つまり俺が原因じゃないが、行動だけが俺に向かっているってことか?

雪乃「……もちろん、あくまで仮説の一つでしかないのだけれど」

八幡「そんなん特定出来るわけねーだろ。なにか、俺に小町をずっと四六時中見張ってろとでも言うのかよ」

雪乃「極論ね。でも、たしかにそれも方法の一つではあるわ」

八幡「……あ、そういや一つだけ心当たりってほどじゃないけど」

雪乃「何か思い当ることがあるなら最初に言ってくれないかしら」

八幡「だから心当たりって言えるほどのことじゃないんだっての。今思い出したくらいだしな」

雪乃「それで?一体どんな心当たりがあったの?」

八幡「何かあったわけじゃないんだっての。ただいつものように話してて、んで憐れまれつつ将来の話になったんだよ。結構いつも通りに」

雪乃「……実の妹にいつものように憐れみを向けられるのは兄としてどうなのかしら」

八幡「ほっとけ」

雪乃「それでいつも通り憐れな兄はどうしたのかしら」

八幡「俺が何かしたわけじゃないが……女心をもっと理解しろ、だったか?そんなことを言われたんだ」

雪乃「……それだけかしら?」

八幡「おう、それだけだ」

雪乃「それで、貴方はどう返事をしたのかしら」

八幡「返事って言っても……あんまり覚えてないな。たしか「俺がリア充バリバリでラノベ主人公のような生活でも送ってれば少しは理解出来たのかもしれんけどな」みたいなことを」

雪乃「……………………」

八幡「なんだよ、露骨にでかい溜息つきやがって」

雪乃「なんでもないわ。そんなことよりそろそろ部室閉めるわよ」

八幡「お、おう……結局なんも成果なしか」

雪乃「そんなことはないわ。少なくとも、一つ分かったことがあるわ」

八幡「なんだよ、勿体つけずに言ってくれよ」

雪乃「比企谷君、貴方は自分を鋭い方だと思っているのかもしれないけど」



雪乃「救いようもないくらい、鈍感なのね」

八幡「うちの妹は悪霊にでも取り憑かれてんのかね……。ただいまー」

小町「おかえりー。お兄ちゃんは今日も直帰してきたんだね。偉い偉い」

八幡「うっ……た、ただいまー……(なんだこの妹は……たまにろくでもないこと考えてるときはあるが、最近は怖い。いや、マジで怖い。つーか怖い)」

小町「お風呂にする?ご飯にする?そ・れ・と・もー……」

八幡「……今日の風呂掃除の当番は俺だろ。先に洗うから待ってろ」

小町「いやいやー、それは小町がやっときましたからー。ささ、お兄ちゃん疲れてるでしょ?先にお風呂入っちゃってよ」

八幡「お前、ホントどうしたんだよ……熱でもあるんじゃないのか?」

小町「やだなー、お兄ちゃんは。目だけじゃなく頭まで腐っちゃったの?いいからご飯もすぐ出来るから風呂に入ってくる!今日は小町特製ハンバーグ!」

八幡「(う、うちの妹がこんなに恐ろしいわけがない!)」

仕事終わったので帰る

けど地下鉄なので電波ないとこ移動したり雨なので一時間くらいしたら続き投下する

規制とか勘弁して

八幡「ふう……しかしなんなんだ、これでもう五日くらいか?いやでも徐々にその傾向はあったような……」

八幡「まさか小町のやつ、こんな思春期の中でブラコンを発症してこじらせて……ないか」

小町「お兄ちゃーん?」

八幡「!? お、おう!?」

小町「なーんか声裏返ってるけど……湯加減はどうかなって」

八幡「あ、あぁ。いい湯加減だぞ」

小町「そっかそっかー、じゃあ小町も……」

八幡「!?」

八幡「いや、待て小町!それはダメだろ!ほら、小町的なポイントもきっと暴落するぞ!」

小町「いやいや、これは小町的にはかーなーりーポイント高いよー。というわけでお邪魔しまーす」

八幡「ちょっと待っ……!」



小町「ほらほら見てよこれ、小学校のときのやつ!いわゆるスクール水着?ちょーっとポイント低いけど、小町としてはこういう需要にも応えなきゃいけないと思いましてね」

八幡「……どこの誰さんの特殊な需要だよ」

小町「そんな細かいことは言わないの。ほら、体のラインがモロに出るから小町的にも結構アリかなーって」

八幡「いやナシだろ、何年前のだよそれ、なんで着れちゃうんだよ」

小町「ほらほら、野暮なことは言わない約束だよお兄ちゃん。背中流してあげるから出た出た」

八幡「待て!せめてタオルを!」



八幡「あぶねぇ、危うく妹に産まれたままの姿を晒すところだった。お嫁に行けなくなるわ」

小町「そういうドキドキなイベントも状況によっては小町的にポイント高めかなーって」

八幡「もうお前のポイントの採点基準どうなってんだよ……いや聞きたくないけど」

小町「可愛い妹に背中を流してもらってるんだよ?ブツブツ言わないで喜ばないと」

八幡「……小町、お前本当にどうしたんだよ。最近のお前、ちょっと、いやかなり変だぞ」

小町「……お兄ちゃん、小町はね、心配なんだよ」

八幡「いつものお節介か?相変わらずだなお前は」

小町「やっぱりお兄ちゃんにはなんだかんだで迷惑かけてるし、小町が困ってるときは文句を言いながらだけど必ず助けてくれるしね」

八幡「……別に迷惑でもいいんだぞ、兄妹なんだから」

小町「それに、小町としてはお兄ちゃんに幸せになってほしいんだよ」

八幡「……………………」

小町「だからね、お兄ちゃん。小町は」

八幡「小町」

小町「……お兄ちゃん」

八幡「お前にはいつも心配かけてるし、お節介を焼いてくれてるのは知ってる。でもな。俺は俺の幸せを考えてもらうより、お前自身のことをもっと考えてほしいんだ。俺はぼっちのプロだ。言ってて悲しい話だがな」

八幡「だから小町、お前はもう少し自分に気を使え。自分にお節介を焼け。自分のために立ち回れ。それを見届けるのが俺のダメな兄としての最低限の義務であって権利なんだ」

小町「でも、そうしたらお兄ちゃんは……」

八幡「そうしたらさ。……俺も少しは真面目に生きる……かも。……多分、だけど」

小町「……もう、お兄ちゃんは本当にダメなんだから。小町の苦労をちょーっとでもわかってくれたなら小町は満足だよ。だから……」

八幡「……小町?」

あかん予備も電池切れそう

40分後くらいに続き
もうすぐ終わるのに

スマホって場所変わるとID変わるのね知らなかった

雪乃「……それで?結局どうなったのかしら」

結衣「そうそう、どうなったの?」

八幡「なんでさも当たり前のように話に加わってるんだよ……」

結衣「えー!私だけ仲間外れなんてズルいよー!」

雪乃「相談を持ちかけた貴方には、結果を報告する義務があるはずよ」

八幡「……結果だけ言えば、若者特有の情緒不安定だった。以上」

結衣「えー、それだけー?なんかつまんない」

雪乃「結果だけ、という言葉を聞く限り……過程に何かがあったということでいいのかしら?」

結衣「ヒ、ヒッキーが実の妹とどうにかなっちゃったってこと!?」

八幡「どうにもならねぇよ、昼ドラみたいなことを期待してたなら悪かったな」

雪乃「過程を説明するのを避けたり、話の方向を逸らしたり……私は過程の説明を求めてるのだけれど」

結衣「ヒッキーが怪しい……そうだ、小町ちゃんに直接聞けば……」

八幡「待て、当人が何もないって言ってるのになんで頑なに信用しないんだよお前ら……あと小町に内通するのやめろ」

雪乃「私が許可するわ、由比ヶ浜さん」

八幡「だからやめ……ってメールはやっ」

結衣「そーしんっと」

八幡「小町といいなんだよその無駄な早打ちスキル。携帯にタイピング検定なんてものはないぞ」

雪乃「これで結果を待つだけね」

結衣「あ、もう返信来た」

雪乃「それで返事は?」

結衣「『ファミレスに来れますか?』って。前に勉強会したとこだね」

雪乃「分かったわ、行きましょう」

結衣「ゆきのん準備はやっ!?え、ええと…『今から行きますよ』と」

八幡「なんだよお前らのそのチームワーク。スカイラブなんちゃらでも打っちゃうのかよ。ちなみにあれは現実では反則だったはずだ。……実現出来るかどうかは知らないが」



小町「あ、結衣さんに雪乃さーん!こっちでーす!」

結衣「小町ちゃんお待たせー!ごめんねー、遅くなっちゃって」

雪乃「誰かさんの往生際が悪くて遅れてしまったわ、ごめんなさい」

八幡「どう考えなくてもそれ俺のことだよな」

雪乃「それでは、うだつの上がらない比企谷君の代わりに説明をお願いするわ」

結衣「うんうん、ヒッキーったら何も教えてくれないんだもん」

小町「なるほど……事情は分かりました。小町としましてはお世話になっているお二人にはしっかり説明をしなきゃならないと思ってましたので」

八幡「小町、あまり家庭の事情を他所様に持ち出すのは」

小町「お兄ちゃんうるさい」

八幡「ぐ……」

雪乃「それで、何があったのかしら」

小町「いやぁ、ダメなお兄ちゃんを矯正するためのプランと言いますかなんと言いますか……」

雪乃「相談を受けてから一夜で解決したようだったけど、そこのところを聞かせてもらえるかしら」

小町「解決というと……あぁ、あの日ですね!いやぁー、あの日はもうお兄ちゃんが……逞しく感じちゃって……」


「「「!?」」」

結衣「な、なななな、何をしたのヒッキー!実の妹だよ!?」

雪乃「……普段から比企谷君は腐った目をした腐った人間だとは思っていたけれど、まさか実の妹に手を出すほどにまで腐っていたなんて……」

八幡「待て、お前らが考えるようなことは何もないし腐った腐った言い過ぎだ。発酵でもしてるのか俺は」

雪乃「発酵と腐敗の違いは人間に有益かどうかの区別なの。貴方の場合は腐敗がふさわしいわ」

八幡「本当に性根まで腐敗しちゃうぞ俺」

雪乃「そんな腐った人よりも、続きを聞かせてもらえるかしら?」

小町「小町的にはあんなに逞しくて頼りになる兄を久しぶりというか初めて見たと言いますか……おっきくて固かったですし……」

結衣「……ヒッキー」

雪乃「……比企谷君」

八幡「待て、本当に待て。何もやってない。無罪だ、冤罪だ。小町がなんと言おうとも、それでも俺はやってない」

>>139
どうでもいいかもしれんが、"うだつの上がらない"の使い方間違ってね?

雪乃「有罪ね」

結衣「有罪だね」

小町「兄にもあんな男らしい一面があると知れただけでも小町的にはポイントすっごく高かったというか……」

結衣「死刑だね」

雪乃「死罪ね」

八幡「……弁解の余地は」

雪乃「ないわね」

結衣「ありえないね」

八幡「小町、助けてくれ……」

小町「兄は小町の幸せを望んでくれてるって言ってくれたので、兄の成長を見れて小町的には満足でした」

八幡「誤解されるような言い回しをするな、あとくねくねするな」

「「…………」」

八幡「……小町、お兄ちゃん、ラノベ主人公の気持ちが分かった気がするわ」



というオチ

>>143
ぱっとしない って意味で使ったんだけどちょっと変だったかな


一緒に風呂入った日の夜はどうなったのかの説明はよ

>>149
妄想補完してもらうつもりだったけど、まぁお風呂で水着で背中流しって言ったら後ろから抱きつきかなって

(背中が)固くておっきくて(発言が)男らしくて逞しい
でした

あまり変に暴走させすぎて原作からキャラ壊れてもなって思ったので結構慎重に見直してから投下してたのですが長々と見てくださった方はありがとうございました

>>150
それはもちろんわかったが一緒にお風呂入って意識した小町ちゃんが兄のベッドに侵入そして伝説へ的なものを期待したっていいじゃないですか!

>>158
あぁ、添い寝の話は実は書いてありました
最初の相談中の回想に差し込む分として

でも仕事場でこれはダメだろと思って削除しました
いろいろ妄想補完して

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