さやか「あたしってアクションゲームなら最強だと思う」(162)

さやか「速いし手数多いし回復出来るもん」

ほむら「どう考えても私の時間停止の方が強いわ」

さやか「基礎の攻撃力と防御力低いじゃん」

マミ「私だって結構強いわよ?」

さやか「マミさんはほら、ちょっと隙が多そうじゃないですか」

まどか「わ、私は微妙かなぁ、弓矢だし」

さやか「本気出すの禁止ね」

杏子「正直さやかには負ける気がしない」

さやか「あんたはトリッキーだから使いにくいタイプ」

ほむら「所詮机上の空論ね」ファサァ

さやか「えっとね、ガンダムVSガンダムみたいなシステムでね」

まどか「つ、続くんだ」

さやか「マミさんはね、まず銃召喚しないといけないじゃないですか」

マミ「ええ」

さやか「つまりファンネル出さないと何も出来ないって感じなわけですよ」

さやか「ギューンと近付いてズバズバっと」

杏子「蹴り飛ばされるだろ」

マミ「悪い子はリボンしちゃいましょうね」

さやか「ぐぬぬ……」

杏子「あのゲーム、お前みたいに直線的な動きは良い的だろ」モグモグ

さやか「は、速いもん!」

杏子「見える、リボン地雷踏んでティロられてるさやかが見える」

さやか「ティロらないよ!」

まどか「ティロるって何ですか?」

マミ「さぁ……」

さやか「ま、まぁマミさんは相性悪いとしても」

さやか「ほむらには勝つね!時間停止なんてゲームだとホイホイ使えないもんね!」

ほむら(ゲームが前提な時点で……)

杏子「見える、リアル地雷踏んでほむられてるさやかが見える」

さやか「ほむらないよ!」

さやか「じゃ、じゃあね、スマブラみたいなシステムにしよう!」

まどか「変えるんだ」

さやか「これは速いキャラが強いもんね!キャプテンさやかちゃんが戦場を駆け回るよ!」

マミ「ピカチュー」

まどか「マンマミーヤ」

さやか「マミさんやほむらみたいな遠距離タイプはついてこれないスピードだもんね」

杏子「見える、スマッシュ技が微妙でチクチク攻めてるうちに飛ばされてるさやかが見える」

さやか「ムキャー!」

さやか「そう言うあんたはどうなのよ!」

杏子「あたし?あたしかぁ……」

杏子「まずリーチはあるし、槍も伸びるから復帰力あるだろ」

杏子「パワーも低くはないし、最後の切り札もある」

杏子「あれ?強くね?」

さやか「お、遅いでしょ!ドンキー杏子!」

杏子「なんだとぉ!?」

ほむら(くだらない……)

マミ「鹿目さんはピットね」

まどか「えー、カービィがいいです」

杏子「端っこでマルスみたいにコンボ練習しとけ」

さやか「くぅ……」

まどか「私も端っこから弓を撃つだけかなぁ」

まどか「あとアイテム投げる」

マミ「可愛い」

ほむら「美樹さやかはハリセンが似合いそうね」

杏子「ぷぷぷ、確かに」

さやか「ホームランしてやる」

マミ「思うのだけど私たちが戦う必要は無いんじゃないかしら」

さやか「協力プレイってことですか?」

マミ「ええ、モンスターハンターみたいに皆で魔女と戦うの」

杏子「いつも通りじゃねぇか」

さやか「あたしは片手剣?双剣かな?」

ほむら(太刀厨でしょ、杏子を転ばしてる姿が目に浮かぶわ)

マミ「前衛後衛でバランスも良いし、ね?」

まどか「でもモンスターハンターって四人ですよね?」

さやか「……」

杏子「……」

ほむら「……」

まどか「えっ、あれっ?」

マミ「い、いいのよ、私はオトモキュゥべえと村で暮らすから」

杏子「屁の役にも立たなそうだな」

まどか「ロ、ローテーションでやりましょう!」

さやか「モンハンで自動回復スーパーアーマー高火力高機動って最強じゃん」

ほむら「弓のまどかが最強でしょ」

杏子「見える、突進に自ら突っ込んでいくさやかが」

さやか「見なくていいよ!」

ほむら(まぁ私が時間止めればどんなクエストも朝飯前だけれど)

さやか「だいたいね、ほむらがズルすぎる」

杏子「今更かよ」

さやか「時間止められたら何でも最強じゃん」ブツブツ

ほむら「基礎が弱いとか言ってなかったかしら?」ファサァ

さやか「うぬぅ」

杏子「まぁ時間止めても意味無いゲームもあるけどな」

さやか「えっ?マジで?」

杏子「リズムゲーとかさ」

さやか「あぁ確かに……途中で休憩できるくらいだね」

マミ「十分な気もするけれど」

まどか「もう一回遊べるドン!太鼓のほむらちゃん……ウェヒヒ」

ほむら(まどかのツボがわからない……)

さやか「んー、おかしいなー強いはずなんだけどなー」

マミ「美樹さんは十分強いわよ」

まどか「うんうん!」

さやか「そのはずなんですけどねぇ」

杏子「ぶっちゃけコレってもんが無いからだろ」

さやか「コレって?」

杏子「ほむらの時間停止とかマミのティロリボンみたいな個性っつーか、勝ちパターン?」

さやか「で、でも」

杏子「速いのも手数も回復もいいんだけどさ、ほむらとは逆で基礎だけなんだよな」

杏子「まっ、あくまでゲーム的な話だけどな」

マミ「さすがゲーマーね」

杏子「よせやい」

さやか「よーしじゃあやっぱりストリートファイター的な格闘ゲームにしよう!」

まどか「が、頑張るなぁ」

さやか「どっちかと言えばギルティギアかな、うん」

さやか「これはもう超コンボキャラさやかちゃんにウメハラも大満足ですよ!」

まどか「誰?」

マミ「さぁ……」

ほむら「確かにさやかの速さは平面の戦いの方が活きるかもしれないわね」

さやか「それ誉めてんの?」

杏子「見える、あたしの待ち対空槍に落とされるさやかが見える」

さやか「あたしはザンギエフかっての」

さやか「あんたむしろ飛び道具無いから不利じゃん」

さやか「あたしの剣は地味に飛ぶしー、三人は言わずとも遠距離タイプだしー」

さやか「ふっふっふっ、杏子ちゃんは八方塞がりですなぁ」

杏子「槍が伸びるだろ!」

さやか「ヨガー」

杏子「……」イラッ

まどか「私も活躍したいよー」

ほむら「まどかはどちらかと言えばアクションよりRPGやシミュレーションで強いタイプね」

まどか「えー」

まどか「私だって活躍できるゲームがあるよ!」

さやか「んあ?」

まどか「あのね、ロックまどかか星のまどかぁでね」

まどか「八人の魔女をやっつけて世界を守るんだ」

さやか「あー……確かに弓とバスターでそれっぽいかな」

杏子「ロックマミのがそれっぽいだろ」

まどか「えっ」

杏子「ティロフィナーレで溜め撃ちっぽいし」

マミ「星のマーミィ」

まどか「とられた……グスン」

ほむら(ほむらマンX……無いわね)

さやか「はいきた!遂にさやかちゃん最強確定ゲームきましたよ!」

まどか「ついに!」

さやか「その名も魔法少女無双!」

さやか「魔女や使い魔が群れなす街を舞台に私たちが一騎当千の戦いを見せるのだ!」

まどか「おぉー」パチパチ

さやか「無双は伝統的に遠距離タイプは弱いゲームですからね!さやかちゃん最強待ったなし!」

杏子「いやいや、あたしあたし」

さやか「ふえ?」

杏子「リーチとパワーであたしだろ最強は」

杏子「雑魚たちが『きょ、杏子だ~!!』って逃げるレベルだよ」

さやか「どこの呂布よ」

ほむら(大群相手に何でもありならタンクローリーぶつけるけど)

杏子「さやかなんて手数多いけど威力低くてわっしょいされるタイプだろ」

さやか「く、空中ダッシュが三回出来たりするんだよ!」

杏子「ふーん、へー、ほーん、だから?」

さやか「きいぃ……」

ほむら「結局のところ近距離が強いゲームだと杏子が」

ほむら「遠距離が強いゲームだと巴マミと私が」

ほむら「それぞれ壁になって一番になれないのね」

さやか「ふぐぐ……ぐぬぅ」

まどか「わ、私は……?」

マミ「か、鹿目さんはほら、その……うん」

まどか「うわーん!」

マミ「よ、よしよし」ナデナデ

ほむら(いいからまどプラス早く)

マミ「はい、クッキーあげる」

まどか「わーい」モグモグ

杏子「なんかもうさ、一人でいいじゃん」

さやか「一人で?」

杏子「剣士って主人公っぽいしさ、鬼武者さやか伝とか、さやかメイクライとかでいいよ」

さやか「ふむ」

杏子「勇者さやかよ、悪の魔王ほむらを倒すのだ」

ほむら「なんで私が敵なのよ……」

杏子「何か似合うじゃん、姫様まどかをさらったりすんの」ケラケラ

まどか「きゃー、さやかちゃん助けに来てー」

ほむら「なっ!?」

さやか「それマリオじゃね?」

さやか「キュゥべえがヨッシーになるわけ?なんだかなぁ」

杏子「さやかの伝説、時のオカリナでもいいぞ」

杏子「ほむんドロフがラスボスな」ゲラゲラ

ほむら「……」イライラ

さやか「まどか姫、助けに参りました」

まどか「えへへ、さやかちゃん王子様みたい」

さやか「あたしもお姫様がいい……」

マミ「私も」

杏子「えっ」

マミ「王子様が助けに来てくれるなんて素敵だわ」ウットリ

さやか「マミさんも助けに行きますよ」

杏子「あ、あたしも別に助けに行ってやっても……ゴニョゴニョ」

マミ「と言っても、自分で脱走した方が早そうな気もするわね」

さやか「なんですと」

杏子「けっ」

ほむら(まどか誘拐……その手が)

まどか「クッキー美味しい」モグモグ

ほむら(ないない)

さやか「まどかを無事救出したところで本題再開」

まどか「あ、諦めないんだ」

さやか「キャラゲーは……それこそほむら無双になりそうだしなぁ」

さやか「うーん……難しいなぁ」

ほむら「そもそも最強になる必要があるの?」

さやか「ん?」

ほむら「偏ったバランスより、全員個性があって使いでがあるゲームの方が面白いんじゃないかしら」

杏子「確かにな、強キャラが支配するゲームはつまんねぇよ」

マミ「皆仲良くということね」

まどか「はい!」

さやか「それだ!それだよ転入生!」

ほむら「はっ?」

さやか「育成要素をつけよう!技とか能力とか自由に出来るの!」

さやか「ディシディアファイナルファンタジーみたいに!」

さやか「うんうん!これなら全員強いし、派生技多そうなあたしもイケる!」

杏子「見える、微妙なスキルばっかでセフィロス呼ばわりされるさやかが見える」

さやか「ティーダだし!セフィロスだって強化されたし!」

マミ「モーグリが可愛いのよね」

まどか「トンペリも可愛いですよ」

さやか「見える、EXモードで神速のさやかちゃんが見える」

ほむら(見える、EXまどかがカオスを一撃で倒す姿が見える)

杏子「つーかさ」

さやか「何よ?」

杏子「育成要素あるなら全員強くなるわけじゃん」

さやか「うん、公平にね」

杏子「まぁある程度は差別化されるんだろうけど……」

杏子「例えばお前、速くて自動回復出来て蹴りの威力がめちゃくちゃ上がったマミに勝てるか?」

さやか「……」

マミ「私が遅いみたいな言い方止めてくれる?」

杏子「な?相手も強くなるんだって」

ほむら「結局、誰が最強かなんてゲームであっても難し……」

まどか「私、速い子が最強のゲーム知ってるよー」

さやか「まどかー!やっぱり持つべきは親友だよー!」ダキッ

まどか「ウェヒヒ」

ほむら「ぐぬぬ」

杏子「速い奴が最強?レースゲーか?」

まどか「ううん」

マミ「スポーツゲームかしら?」

まどか「違います」

ほむら「シューティングは……むしろ速すぎると不利ね」

さやか「で、何なの?」

まどか「えっとねー……ポケモン!」

まどか「さやかちゃんは素早さが高いし」

まどか「自分で回復も出来るし」

まどか「まさにポケモンにばっちりだよ!」

ほむら「……」

マミ「……」

さやか「アクションゲームじゃないじゃん、せめてポケモンダッシュだか何だかにしてよ」

杏子「えっ、そこ!?」

さやか「あたしはもっとカッコ良くヒーローっぽく戦いたいの!」

まどか「えー」

さやか「でも時には可憐な乙女になりたい」

杏子「ワガママか」

マミ「わかる気はするわ」クスクス

ほむら「……美樹さやか、あなたにピッタリなゲームがあるわ」

さやか「なに?」

ほむら「ヴァナ・ディールに行ってメイン盾になってきなさい」

さやか「何それ?」

ほむら「皆のヒーローになる大事な仕事よ、頑張りなさい」

さやか「防御より攻撃がいいんだけど」

ほむら「ナイトは謙虚さが大事よ」

さやか「んん?」

杏子「まぁまぁ、お菓子も無くなったしもういいじゃねぇか」

マミ「そうね、そろそろ解散しましょうか」

まどか「はーい」

さやか「どうせなら前でガンガン戦いたいなぁ」

ほむら(地雷乙)

マミ「じゃあ皆、またいつでも来てねー」

まどか「お邪魔しましたー」

ほむら「ごちそうさま」ファサァ

さやか「また来ますねー」

杏子「次はケーキ二つな」

マミ「はいはい、じゃあまたね」クスクス

マミ(まぁでも、やっぱり束縛と高火力の私が最強かしら?先輩だし、ね)

ほむら(安定の時間停止)

杏子(あたしは多分コンボキャラだよな、一発入りゃ逃がさねぇ)

さやか(おかしいなー、絶対強いはずなんだけどなー、スピードって戦いの基本だよねぇ)

まどか(アイドルまどかーゼノグラシア……うん、イケる!)

まぁ誰が強いとか使いやすいとかは来月になれば分かるよ

QB「皆帰ったのかい?」

マミ「あらキュゥべえ、帰ってたの?」

QB「楽しそうだったからね、声をかけるのも悪いかと思って」

マミ「気が利くのね」クスクス

QB「きゅっぷい」

マミ「ねぇキュゥべえ、貴方は私たち五人で誰が一番ゲームに向いてると思う?」

QB「そんなのジャンルによるじゃないか、議論にならないよ」

マミ「もう、そんなに深く考えなくていいの」

QB「うーん……」

QB「ごめん、わからないや」

マミ「そう、こっちこそ変なことを訊いてごめんなさいね」

QB「いいよ、それに」

マミ「それに?」

QB「答えが出る日は近いかもしれない」

マミ「どういうこと?」

QB「限定版を予約して、制服のまどかを手に入れてよ!」

マミ「へっ?」

QB「特典を抜いたらすぐにゲームだけ売り飛ばす、君たちはいつもそうだ、わけがわからないよ」

マミ「キュ、キュゥべえ?」

QB「とにかく3月15日に会おう」

QB「僕と契約して、ゲームプレイヤーになってよ!」

マミ「お、おー?」

おわり

>>127ちゃん、クラスの皆には内緒だって言ったのに、もう!
いや>>127ちゃんは何一つ悪くないけど、責めてないのよ
魔法少女アクションゲームを妄想したかっただけでオチまで考えてなかった俺が悪い

さやかちゃん普通ならガチ主人公装備と能力なんだがなぁ……使ってて楽しそうなのはマミさんと双璧
ほむらは絶壁
おやすみなさいませ

マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じのキュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

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