弟「俺と付き合ってくれよ」
幼馴染「無理だよ、弟くんは本当の弟だと思ってるし」
弟「俺はお前が好きなんだよ!」
幼馴染「ごめん、無理!」
弟「…兄貴か?」
幼馴染「…うん」
弟「お前が兄貴の事好きだって、薄々わかってたよ」
幼馴染「ごめんなさい」
弟「でも無理だぞ、兄貴には彼女いるし」
幼馴染「…知ってるよ」
日曜日
幼馴染「…よし、化粧もばっちり」
兄「…」
幼馴染「おまたせ」
兄「あっ…」
幼馴染「どうしたの?」
兄「今日も可愛いな」
幼馴染「何言うのよ、恥ずかしいじゃない」
兄「だって、本当に可愛いし」
幼馴染「…ありがと、それじゃ行こうか」
兄「ああ」
弟「あっ兄貴」
兄「あれ、お前もこの店に来たの?」
弟「ああ、ちょっとな…ん?」
幼馴染「…」
弟「その女の子は?」
兄「ああ、これが俺の彼女だ、可愛いだろ?」
弟「ああ、確かに可愛いけど…どっかでみたような」
幼馴染(弟くんにバレたらすべて台無しになっちゃう…)
兄「どうしたんだ?」
弟「いや、なんでもない、邪魔して悪かったよ」
兄「別に一緒の席でもいいんだぞ」
弟「いやいいよ、それじゃ」
幼馴染(よかった…)
夜
兄「ただいま」
弟「おかえり」
幼馴染「おかえりなさい」
兄「なんだお前遊びにきてたのか」
幼馴染「うん、さっき来た」
兄「家が隣だからって、あんまり遅い時間までいるなよ」
弟「別にいいだろ」
兄「ん…お前なんでつけまつげしてるの?」
幼馴染「え?あっこれは昼間ふざけてつけてたんだよ…」
兄「ふぅん、お前女装とかしてるんじゃないよな?」
幼馴染「しっしてないよ!」
弟(つけまつげ?)
兄「それじゃ俺は寝るから」
幼馴染「うん、おやすみ」
兄「お休み」
幼馴染「それじゃかえろっ」
弟「お前、兄貴におやすみって言うために来たのか?」
幼馴染「うん」
弟「…俺には言わないのか?」
幼馴染「え?うん、弟くんもおやすみ」
弟「…」
幼馴染「はぁ・・・いつまでこんな関係続けるんだろ」
幼馴染「兄くんの彼女になれたのは嬉しいけど、最近体を求めてくるようになるし」
幼馴染「僕は構わないけど、そしたらすぐ男だってバレるし…はぁ、どうしよう」
姉「こんな夜遅くにどこに行っていたのだ?」
幼馴染「ちょっとお隣」
姉「いくら親しいお隣の家といって、夜分遅くに行くのは失礼だろ?」
幼馴染「ごめん、次からは気を付けるよ」
姉「うむ、お前は聞き分けのいい子だからな」
完
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