五条勝「ハンター試験?・・・」(167)
五条:ククク・・・生活費に困っていたのですが・・・
:どうやらこの試験に受かれば一生を楽して暮らせるみたいです
五条:ここが試験会場ですか・・・・・・ククク
五条:なかなかの人数ですね・・・(人ごみはあまり好きではないのですが)
その場に座り、試験が始まるのを待つ五条
剣城:(ここが試験会場・・・五条の奴が来ると聞いて駆けつけたが・・・どこにいやがる)
剣城:それにしてものどが渇いたな、自動販売機の一つもないのか
トンパ:よう、ぼうや初めてかい?
剣城:誰だ貴様
トンパ:俺はトンパ、ハンター試験のベテランさ(変な髪型してんなあ・・・)
剣城:へえ、それでなにか用か
トンパ:君、喉が渇いてるだろ、ジュース一本どう?
剣城:なんだ?くれるのか?
トンパ:新人はみんな緊張してるみたいだからね、喉が渇いて試験から落ちる・・・なんてかわいそうでしょ?
:だから新人を見たらジュースを配るようにしてるんだ、でも今回だけだよ?
剣城:フッ、じゃあ貰うぜ
トンパ:どうぞどうぞ
剣城:ゴクゴク
トンパ: ・・・
ギュルギュルウウウウウ
剣城:ウッ・・・・・腹が・・・
トンパ:どうしたの?ニヤニヤ
剣城:腹が・・・トイレ・・・うっ・・・
トンパ:腹を下したのかい?そいつは大変だ、でもこの試験会場にはトイレはないからなあ・・・
剣城:な・・・に・・・?
トンパ:ああ、確かこの会場を出て、まっすぐ進めば突き当りにところに公衆トイレがあったっけ
トンパ:でももうすぐ試験は始まるし・・・トイレに行ったら間に合わないかもなあ・・・
剣城:ふ、ふ・・・ざけんな・・・
ギュルギュル
トンパ:トイレに行ってきなよ、試験は来年もあるしさ
剣城:う・・・・くそっ
腹を抱えてよろめきながら試験会場を出た剣城
トンパ:ちょろいなあ・・・(そのふざけた髪を直して出直してきな)
トンパ:(ホントは試験会場にはトイレはあるんだがな、バカなガキだ)
トンパ:さて、次の獲物は・・・
五条が試験会場に着いてから3時間経過
五条:ククク・・・いつまでオレを待たせるんでしょうか
リュックからサッカーボールを出しリフティングを始める
トンパ:おっ、またガキがいるぜ・・・・今年は子供が多いな
:しかも球蹴り遊びとは、まるで緊張感がないな
(ガキには人生の厳しさを教えてやらんと)
五条:ククク・・・喉が渇きましたね、疲れない程度に動いたはずですが
ボールを置いて先ほどのリュックからスポーツドリンクを取り出そうとする五条
五条の前に立つトンパ
トンパ:よう、喉が渇いてるみたいだね
五条:誰ですか。 お前は(会場の人にジュースを配ってた人ですか、ホントは知っていますよ)
トンパ:俺はトンパ、この試験のベテランさ
:それでキミ、新顔だよね?
五条:ククク、それで?
トンパ:キミが運動してたの見てたんだ、上手いねキミ、サッカーだろそれ?
五条:ククク・・・そうですが・・・
トンパ:喉が渇いてると思ってね、これ
五条にジュースを渡そうとするトンパ
しかし五条はトンパのジュースを受け取ろうとしない
五条:遠慮しときますね・・・この通り飲み物は持ってるんで・・・ヒヒヒ
トンパ:(・・・チッ、普通そうだよな・・・さっきのガキがアホすぎただけか)
トンパ:・・・いや、そのドリンクがなくなったときのために取っておくといいよ
五条:・・・・・ククク・・・・下剤、ですか
トンパ:(ギクッ)な、なんのことかな?
五条:おやおや、その顔じゃバレバレですよ
トンパ:え?下剤がどうかしたのかな?
五条:そのジュースの中に下剤が入っていると言ったのですよ・・・ヒヒヒ
トンパ:そ、そんなわけないだろう、この通り(グビッ
(なんだこいつ・・・俺のことを誰かから聞いたのか)
五条:じゃあ他の缶も開けて飲んでみてください
トンパ:だ、だめだよ。 これは配る分なんだから
五条:ククク・・・全部とは言いません、俺に渡そうとしたその缶だけでいいんです
トンパ: ・・・・
五条:ククク・・・話になりませんね、そんな事だからさっきの3人組にも、あのハゲにも見破られるんです
五条:あなたの渡したジュースを飲んだ人を見ていました、全員、腹を抱えて出ていきましたね・・・ヒヒヒ(白髪の猫目を除いては)
トンパ:・・・・・・・・・チッ、俺を見破ったからといってハンター試験に受かると思うなよ
人ごみの中に消えようとするトンパ
五条:待ってください・・・ヒヒ
俺も五条さんファミリー以外は全く知らない
トンパ:・・・なんか用か?
五条:ククク・・・この一本もらっときますね
トンパ:勝手にしな
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ
五条:ククク、やっと始まりましたか・・・
サトツ:私、一次試験を担当するサトツと申します
進みだすサトツ、受験生は一斉に走り出す
五条:ククク・・・マラソン・・・ですか得意ですよ・・・
サトツ:一次試験の内容は「二次試験会場まで私についてくること」でございます
五条:ヒヒヒ・・・なるほど
五条はボールを取り出しその上に乗った
ボールに乗ったまま、強い力でボールを蹴る
するとボールは宙に浮き五条を乗せたまま前進しだした
五条はボールをセグウェイ化させたのだ
楽をして進みだす五条
レオリオ:おい!406番!
五条:なんだかうるさいですね・・・ヒヒ
レオリオ:おい!聞いてんのか!
五条の真横に行き五条にどなるレオリオ
五条:ヒヒ・・・俺のことですか?
レオリオ:そうだよ!お前のナンバー!406!(ゼェゼェ
五条:ヒヒ、入るときに配られたプレートのことですか
:すっかり忘れていました
レオリオ:お前聞いてたのか?これは持久力テストで・・・
キルア:いいじゃん、持ち込みは自由だし、それについてこいとしか言ってないじゃん
と、言いボードに乗り進むキルア
レオリオ:お前もか!
クラピカ:その通りだレオリオ、それに興奮すると早くバテるぞ
レオリオ:くそー、そんな事なら俺もなんか持ってくりゃよかったぜー・・・
五条:ククク スー・・・
ゴン:それすごいね!
キルア:どんな技使ってんの?それ
五条:ヒヒッ、チョロっとボールを蹴るだけですよ
>>41
おれとしてはセグウェイ使ってる係員の方が「えっ」なんだけど
サッカー会場の係員ってみんなこうなの?
レオリオ:(この世にはわけわからんのが大勢いるもんだな・・・)
ゴン:俺はゴン!
五条:ヒヒッ、馴れ合いですか
キルア:いいじゃん、俺キルア
五条:ククク・・・いいでしょう、五条です
ゴン:歳は?
五条:13です
キルア:へえ、じゃあ俺とゴンとほぼ同い歳じゃん
五条:同い年・・・ですか
ゴンが走ってるのを見た五条、ボールから降りて走り出す
キルア:あれ?やめちゃうの?じゃあ俺も
ボードから降りて走り出すキルア
ゴン:後でそれ貸してね五条キルア
五条:ククク・・・いいでしょう
これだろ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2409133.jpg
ゴン「オレはゴン!」
五条「この声……円堂守!?」
巨大な階段に差し掛かる
五条:ククク、階段ですか
ゴン:五条はなんでハンター試験受けようと思ったの?
五条:ククク、生活のため・・・です
キルア:へえ
ヌメーレ湿原
ボールセグウェイ編 ~完~
サトツ:ここから先は命の危険を伴う地帯です
:覚悟がある方だけ着いてきてください
五条:ヒヒッ、差し詰め本番って事ですか
「待て!騙されるな!」
怪我をした男がよろめきながら出てくる
男:俺が本物だ!そいつは偽試験管だ!
と、言いサトツそっくりの猿の死体らしきものをとりだす男
男:この地帯に住むこの人面猿は迷い込んできた人間を騙し、罠にかけ捕食する
:毎年それに騙され殺される受験生は大勢いる!それがそいつだ!
サトツを指さす男
ざわめく受験生達
男:皆!騙されるな!
ヒュッ ドス
男:あ、がっ
どこからか飛んできたカードが男に直撃、喉元と顔面に深く突き刺さる
ヒソカ:はい、これで決まり、そっちが本物
奇術師は不敵な笑みを浮かべた
サトツはカードを全てキャッチしていた
ヒソカ:ハンターのはしくれともあろうものが、あの程度の攻撃、避けられないわけがないからねえ・・・
サトツ:・・・今のは私への攻撃が目的ではないので許しますが
:次に私に攻撃を仕掛ければ試験管への暴行として失格とします
ヒソカ:ハイハイ・・・ククク
サトツ:第二次試験会場へはここを通らなければいけません
:私についてきてください
レオリオ:またマラソンかよ
クラピカ:前のただ走るだけとはまるで違うがな
ゴン:霧が濃くなってきたね
五条:ヒヒッ、でもひとまず安心ですね・・・
キルア:そうかな?俺はヤバいと思うけど
ゴン:確かに、油断してたら何が起こるかわからないね
キルア:この地帯もだけど、あの奇術師もね
五条:・・・確かにやばそうですね
キルア:そう、あいつ、今人を殺す気満々だぜ
ゴン:そうかな?俺にはよく分からないけど
キルア:霧に乗じてかなり殺すぜ、ありゃ
:だからあいつとは距離をとっておいたほうがいい
五条:ククク・・・そこまで言い切れますか
キルア:あいつ、最初の試験会場でも人を切りつけてたぜ
:・・・ま、俺も似たようなもんだがな
五条:・・・・ヒヒ、なるほど、そんな感じはしますね
ぎゃああああああ
うあああああ
次々と この地帯の生き物の餌食になる受験生たち
ゴン:!
キルア:ゴン、ほっておけよ
その中で
レオリオ:ぎゃあああああああ
レオリオの叫び声が聞こえた
ゴン:レオリオ!
レオリオの声の方へ走っていくゴン
キルア:ゴン!
五条:ククク・・・私も行くとしますか
キルア:おい!
キルア:五条!ゴン!知らねえぞ!
レオリオの悲鳴が聞こえた方へと走っていくゴンと五条
途中レオリオの声が聞こえた方向から
何人もの受験生の叫び声が聞こえた
ゴン:・・・
五条:かなりやばい状況みたいですね・・・ククク
五条:ここですね
五条とゴンは大勢の受験生の死体が転がているのを目の当たりにした
ヒソカ:君ら全員不合格
ヒソカ:残ったのは君たち3人だけ・・・
レオリオ、クラピカ、生き残りの男はヒソカの的になっていた
レオリオ:っ・・・!!!
クラピカ:・・・
男:(おい、俺が合図したらバラバラに逃げ出せ)
:(奴は強い
:(お前たちも強い目的があってハンターを目指してるんだろうが)
: (今の俺たちでは敵わない、悔しいがここは退くんだ)
ザッザッ
近づいてくるヒソカ
ヒュッ
五条の蹴ったボールが猛スピードでヒソカへと向かった
ドガッ
五条のキックしたボールをヒソカは弾いた
ヒソカ:サッカーボール?
五条:ヒヒヒ、今です、逃げなさい
男:今だ!
一斉に走りだすクラピカと男、しかしレオリオは立ち止まった
五条とゴンがいるのを見たからだ
レオリオ:五条!ゴン!
男:なっ!?
クラピカ:レオリオ!
レオリオ:仲間を置いていけるかってーの!!!
クラピカ:勝算はないが・・・
ザッ
残るクラピカとレオリオ
男:くそっしらねーぞ!!!
一人逃げようとする男
ヒソカ:クック・・・
ヒュッ
ヒソカのカードが走っていく男の後頭部に直撃
男:うっ
ヒソカ:ダメダメ、仲間を置いてっちゃ
ヒソカを囲むゴン、レオリオ、クラピカ、そして五条
ヒソカ:それで君たちどうする気?
やべえ、11時まであけなきゃいけない
一先ずこれで2部は完
読んでくれた人ありがとう
続きは考えてる
ただいま、11時には全然間に合わなかった
スマソ
ヒソカの前に構えたまま動かない4人
クラピカ:(どうする、一斉に飛びかかったところで最初の一人が餌食になるだけ)
(後の全員も同じように・・・)
(やはり勝算はない・・・逃げるしか・・・)
ヒソカ:ククク、どうした?かかってきなよ、ほら
:殺しはしない、この通りトランプはここに置いておく
箱に入ったトランプを地面に置くヒソカ
ヒソカ:さあ、これでやれ・・・
レオリオ:うおおおおおお!!!
ヒソカの言葉を耳に入れず突っ走ってくるレオリオ
ヒソカ:クック、言い目だ
ヒュッ
ヒソカの拳がレオリオに直撃しようとしたその時
五条のサッカーボールが猛スピードでヒソカの足元へ飛んできた
その威力のボールを見て今の体勢では受けきれないと判断し回避するヒソカ、ヒソカの視線は五条へと向かっていた
ヒソカ:クククク・・・ゾクリ
誤字、
言い目×
良い目○
ヒソカの視線は五条の虜となった
五条:・・・ゾクッ
ゴン: (今だ!!!)
ドゴッ
ゴンの釣竿がヒソカに直撃
ヒソカはゴンの方を見つめた
ゴン:・・・ゴクリ
ヒソカ:やるね君等(ニヤリ
レオリオ:お前の相手は俺だあ!!!
ドゴッ
ヒソカの拳が顔面に直撃し吹っ飛ぶレオリオ
ゴン:レオリオ!
ヒソカ:大丈夫、気絶する程度だから
ヒソカ:君はかかってこないのかい?
クラピカ:・・・・
ヒソカの目を睨む五条とゴン
レオリオ: ピクピク
ヒソカ:うーん、君等全員合格!そこでへタレてた君!
クラピカ:っ・・・
ヒソカ:君も良い目してるから大目に見てあげる
ヒソカ:いいハンターになりなよ
ピピピ
ヒソカの無線機が鳴る
ヒソカ:・・・ok、すぐ行く
ヒソカ:お互い持つべきものは仲間だね
と、言い五条とゴンを見つめるヒソカ
ヒソカ:君等だけで戻れるかい?
:・・・・ククク、大丈夫だね
レオリオを担いで霧の中へと消えるヒソカ
ゴン:・・・
五条:・・・クク
ドクン ドクン
五条とゴンの胸は高鳴っていた
奇術師ヒソカ
それは五条とゴンにとって今まで出会ったことのない
奇妙で底の知れない「生き物」だった
森の中を走っていく3人
ゴン:こっちだよ!
レオリオの香水の匂いをたどっていくゴン
クラピカ:そんなにはっきりと分かるのか?
ゴン:レオリオのつけてたオーデコロンは独特だから数キロメートル先にいても分かるよね
五条:(あなただけです・・・ヒヒヒ)
五条:・・・
ゴン:・・・・ねえ、ヒソカが言っていた俺達は合格って一体・・・
クラピカ:奴は試験管ごっこだと言っていた、つまりヒソカは我々を審査していたのさ
五条:ククク・・・審査・・・ですか
ゴン:でも、どうやって?顔を見られてただけだよ?
クラピカ:でも五条とゴンは協力してヒソカに一撃を喰らわせた
五条:ヒヒッ・・・でもレオリオ、彼は殴り倒されただけです、それにあなたは立っていただけ・・・
クラピカ:・・・おそらく自分と似たものを感じ取ったんじゃないか?
五条:・・・ククク、キルアもそんなことを言っていましたね
クラピカ:多分ヒソカなりの勘や経験でハンターとしての素質や将来性を感じたのではないか?
:今殺すにはおしい人材だ そんな風に感じたのかもな
五条: ・・・・・
ゴン: ・・・・
クラピカ:すまない、無神経だったな
ゴン:・・・少しずつ分かってきた気がする、俺があの時感じた変な気持ち
:目の前に人が倒れてて、そうした張本人ヒソカがこっちへ近づいてきた時
:強力な圧迫感があって怖くて、逃げ出したいけど背を向けることもできなくて
:絶対戦っても勝ち目はない、俺も殺されるのかな、なんて考えながら
:その反面なんていうのかな、殺されるかもしれない極限の状態なのにさ
五条:・・・・
ゴン:変だよね?俺あの時少しワクワクしてたんだ
五条:・・・・ククク・・・ワクワクですか・・・
五条:お前は面白いやつですね・・・
ゴン:え?
五条:いや、なんでもないです・・・ヒヒヒ
サトツ:みなさんお疲れ様です
:ここがビスカ森林公園、二次試験会場となっております
:私はこれで、健闘をいのります
サトツ:ざっと見150人今年の受験生は豊作ですな・・・
(しかし2次試験管があのメンチとブハラ・・・どうなることやら)
ゴン:レオリオ!
クラピカ:無事なようだな
五条:俺はちょっと入り口を見てきますね・・・ヒヒヒ
ギュル、ぐごごごごぎゅるるる
入り口から不気味な音が聞こえてくる
五条:ククク・・・なんでしょうか・・・この音は
キルア:よう五条!
五条:キルアですか・・・ヒヒヒ
キルア:他の三人は?
五条:あそこにいますよ
キルア:無事みたいだな、でもよくあんなことしてここへたどり着けたな
五条:ククク・・・ゴンの鼻のおかげですよ
説明する五条
キルア:香水の匂いをたどった!?
五条:ヒヒ…当然の反応ですね
キルア:あいつ犬なんじゃないのか
五条:ククク・・・ですね
ぎゅるるっるるっる
五条:ククク・・・ところでこれは?
キルア:うーん、よく分からないんだけどさ、中には入れないみたいだぜ
五条:・・・みたいですね
キルア:この不気味な音は獣の声かなにかかもよ、入り口にたむろしてると隙を突かれて襲われるかもしんねーぜ
:気を付けろよ
ピー
五条:ククク・・・試験開始ですか・・・
やべえ、また一時間あけなきゃならん
え、なに?一日で完結させなくてもいいの?
眠い
書きためしとけばよかったよー
いや、明日には終わらせるよ、ちなみに次回作は
ブラックジャック「ハンター試験・・・・?」
お楽しみに!
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