フィアンマ「安価で誰かと恋人になり、それから……?」 (766)




・フィアンマさんが強くてニューゲーム

・キャラ崩壊(安価による)

・エログロホモあり(安価による)

>>1は安価としては遅筆


※いつも通り書き方不安定です。地の文とか会話文とか
 人物安価は禁書キャラやモブでお願いします。
 どうしても捌けない場合は安価下。台詞安価は口調を直します。




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『なら、これからたくさん確かめてみろよ』

少年の言葉を思い返しながら、フィアンマは雪に沈んでいた。
冷たい雪は、徐々に自分の体温を奪っていく。

それでも。

どうにか、彼の守った世界を踏みにじらせは、しなかった。
だから、ここで死んでも、多分自分は後悔しない。

ざくり

足音が聞こえた。
相手によっては殺されるだろうな、とフィアンマはうっすらと思う。

「誰、だ……?」
「私の名は――――」

男の声だった。
言葉を最後まで聞く前に、フィアンマはあっさりと意識を手放した。


目が覚める。
そこは、とあるホテルの一室だった。
『神の右席』時代に、自分がよく利用していたホテルだった。

「………?」

辺りを見回す。
ふと、時計が目に入った。
電子式のそれは、西暦や月日、時間を全て表示している。

「………」

六月十八日。
それも、第三次世界大戦の起きた年。
つまり、自分は何ヶ月も前の、過去にやって来たということだ。

「……」

窓の外は暗く、夜であることが窺える。
フィアンマは眉をひそめ。

「どういうことだ」
『私の気まぐれの一つだ』

視線を向ける。
そこには、とある天使が佇んでいた。


《初っ端からアレなんですが風呂行ってきます スレ立って良かった…エラー出たんですよ》


「……エイワス?」
『ドラゴンともアイワズとも。好きに呼ぶと良い』
「気まぐれとはどういうことだ」
『人の選択の重きを見てみたいと思ったまでのことだ』

参考にしたのは人魚姫。らしい。
元の世界の元の時間に戻る為にすることはたった一つ。

心から愛するたった一人を見つけ出し。
そして、殺すこと。

「……ふざけた内容だ」
『ゲームのクリア条件にありがちな理不尽だ。私は観測させてもらうとしよう』

言うなり、天使は消えてしまう。
どうして自分に目をつけたのか、聞く暇もなかった。

文字通り、人の人生で人生ゲームをしようというのか。
そして、それを眺めて楽しみたい、と。
所詮高次元存在であるエイワスにとって、人間は低次元の玩具でしかないのかもしれない。
いうなれば、舞台の上で踊る人形のようなもの。

「愛する人間を見つけ、結ばれた後に殺害する、か」

他人を殺すなら誰でもいい、という訳ではないのは難しい。

「……どうするか」

とりあえず落ち着いて状況を確認しよう、と思う。
もしかすると、この世界は自分の知る世界とは少し違うかもしれない。
あまり動揺がないのは、現実感が無いからか、一度"至った"からか。

ジリリン

ポケットに突っ込まれていた携帯電話が鳴る。
誰だ、と思いながら応答した。

「誰だ」
>>6

テッラ

シルビアだよ、飯作ったから食いに来い以上!

私メリー今ローマにいるの

安価…だと…!?
スレ立て乙でしたー

またおま

《いつもの>>1です。フィアンマスレが見当たらないのできました あ、雑談展開予想希望等ご自由に。安価下、と入れてくだされば投下中でも問題ないです》


『シルビアだよ。飯作ったから食いに来い、以上!』

矢継ぎ早に言われたかと思うと、電話が切れた。
残念ながら、自分の知り合いにシルビアなどという女は居ない。

「……誰だ」

思いながら、周辺を探る。
発見した手帳には、この世界における知り合いの名前と住所があった。
その中にはシルビアの名前もあり。
住所を眺め覚えて、ひとまずそこへ向かう。

コンコン、とノックをする。
ガチャ、とドアを開けて顔を見せたのは、気の強そうな女だった。
ただ、ヴェントよりは攻撃性が控えめかもしれない。

「早かったね。寒かった?」
「………お前がシルビアで間違いないな」
「何だい急に。そうだけど?」
「俺様との関係性は」
「? >>12

特にないけど?

恋人だろ?ひょっとして熱でもあるのか

シルビアさんがヒロイン確定か…?

つか>>1は安価スレもうやめたのかと思ってましたー

《ヒロインはっ・・・最後までわからない・・・だからこそ・・・面白い・・・! >>13 いや、一時期やめてましたよ》


「? 恋人だろ? ひょっとして熱でもあるのか」

手を伸ばしてきた彼女は、フィアンマの額に触れる。
自分の体温と比較して熱がないとわかり、不思議そうに首を傾げた。
本当に自然な素振りで名乗るのだ。
フィアンマは彼女を見つめ、嘘を言っているかどうかを見極めようとする。
が、長年世界の暗部で培ってきたフィアンマの目が誤魔化されるはずもなく。
彼女は嘘など言っていなかった。

(恋人……?)

「入んなよ。ヘタすると雨降ってくるかもしんないし、立ち話も疲れるだろ」

ほら、と招き入れられる。
フィアンマは素直に部屋へ足を踏み入れた。
テーブルの上には所狭しと料理が並べられている。

「ホテルの不味い飯食ったから要らないとか言うんじゃないだろうね」
「食事をした覚えはないが」
「そ。ならいいや。座って」

ところで、フィアンマは彼女の顔に見覚えがある。以前の世界で、だ。
確か、気を喪う時に視界の端にいたような。


そう、金髪の男の隣に立っていた――――

「ところで、あの金髪の男はどうした。名前や所属は聞けず終いだったが」
>>16

金髪の男なんて知り合いにはいないが夢でもみてたんじゃないか

あんたに殺された

それだけの情報じゃ誰かわかんないよ…金髪の男の知り合いなんて山程知ってるし


「あんたに殺された。……ん? っていうか金髪の男って誰の話。結構数いるけど」

少なくとも一人は殺しているらしい。
この世界でも自分は暗部側の人間なのか、とフィアンマはひっそり安堵に似た感覚を覚える。

「金髪に緑の瞳をした…後は水色のセーター、或いはシャツにクリーム色のベストを羽織っていた男なのだが」
「あー、アイツか」

シルビアは合点がいったらしく、頷く。
とりあえず食べてよ、と勧められたので、料理を口にする。
フィアンマの舌に合わせました、と言わんばかりの美味しいご飯だ。
温かいご飯は彼の胃袋と、ついでに心も癒していく。

「俺様はヤツを殺したのか? 俺様と同等か、それ以上の強さに感じられたが」
>>20

ksk

社会的に 殺したんだよ。アイツはもう引きこもりだったろ?

どんだけ化け物染みてても人間で有る限りはコロッと逝くもんだろ?

…あのバカは行方不明だけど

いいやアイツじゃないよ、アンタが殺したのはグラサンで語尾がにゃーの子

復帰したんですねー、いつかまた女性フィアンマさんが幸せになる安価スレが立つのを期待してます
まぁ安価の時点で結末わかりませんが

>>23 フィアンマちゃんスレは自分としては食傷気味で…》


「社会的に、殺したんだよ。アイツはもう引きこもりだったろ?」
「……引きこもり?」
「何か今日は質問多いね。疲れてんじゃないの」

部屋は掃除してあるから食事を終え次第寝たらいい。

そう告げて、彼女は彼の向かいに座る。
塩の瓶を寄越してくれるタイミングが素晴らしい。
よく気が利く女だな、とフィアンマはぼんやりと思って。

(俺様の知る世界とはだいぶズレているのか…?)

そもそも、この世界だってエイワスが創造した世界かもしれない。
正直に言って、あの領域の怪物は何をしていてもおかしくはないのだ。

「もう一つ、質問をしても良いか」
「何」
「俺様とお前の馴れ初めについて聞いても構わないか」
「……な、なれそめ?」
「出会いというか、恋人になったきっかけ、そんなもので良い」
>>26

城で掃除してた私にアンタが声かけてきたのが初めで、それから一緒に遊びに行くようになって…

私とオッレルスとの一騎打ちに参戦したお前が勝った挙句にアイツの恥ずかしい写真と下着を魔術界にバラまいたんだろ

……>>1は一回フィアンマスレ書くの休むといい
そもそも貴方基本的にフィアンマ♀さんにマトモな恋愛させてあげないじゃないですか、病むか死ぬか失恋するじゃないですか…そこがかわいかったりしますが

>>27 そもそも禁書でまともな恋愛って難しいと思うんですよ…特にフィアンマちゃん フィアンマスレは…他の人がやってくれたらさっくりやめられる…のか》


シルビア「私とオッレルスとの一騎打ちに参戦したお前が勝った挙句に、アイツの恥ずかしい写真と下着を魔術サイド全体にバラまいたんだろ」

フィアンマ「………何?」

シルビア「泣いてやめてくれって言われても『敗者は勝者に全て奪われるものだ。そうだろう?』とか言ってさ」

フィアンマ「……」

シルビア「何でそんなことするのか、とは思ったけど。あんた曰く、ここまでしなければオッレルスは救えなかったから、だっけ」

フィアンマ「………」

フィアンマ(何というゲス野郎だ)

シルビア「恋人になったきっかけじゃなくて、今のは出会いの話」

フィアンマ「……そうか。…今夜はもう寝ることにしよう」

シルビア「ん、おやすみ」





フィアンマ「……」ムクリ

シルビア「おはよ」

フィアンマ「……お前は俺様のどこが好きなんだ?」

フィアンマ(もうこの世界はこういうものだとして受け入れるしかない。後はこの女と想いを通じ合った後殺せば、元に戻れる)

シルビア「起き抜けに何言ってんの」

フィアンマ「真面目な話だ」

シルビア「>>30

コメディっぽい世界だな

全部に決まってるでしょ、俺様なところ以外の

傲慢不遜で、社会的地位もあって高身長、美形で強くて、――ペラペラ

……確かにフィアンマ♀さんはマトモな恋愛無理そうですね、すいません…

つーか>>1さんよォ、休めつったのは言葉のあやに決まってンだろうが、お前が書かないで誰がフィアンマスレを書くっていうンですかねェ!!?(激昂)

>>32 最終的に幸福なら何でもいいと思います… (某休止中のスレの>>1の描くフィアンマさん素敵ですよ!)》


シルビア「全部に決まってるでしょ、俺様なところ以外の」

フィアンマ「……そうかい」

シルビア「……疲れ取れてない訳? 記憶障害とかじゃないだろうね」

フィアンマ(記憶関係、は…まだバラさない方が良いだろうな)

フィアンマ「そんな訳があるか」

シルビア「ボケるにしちゃまだ早いね。朝飯は?」

フィアンマ「いただこうか」

シルビア「そ。ちゃっちゃと作るから座ってな」




フィアンマ(朝食も身支度も終えたので外に出てきたは良いが…)

フィアンマ(ここまで世界が変動していると不安になるな。俺様はどこまで俺様のままなんだ?)

アックア「探したのである」

フィアンマ「…神出鬼没なヤツだ。何の用だ?」

フィアンマ(コイツが俺様に声をかけてくるということは、俺様は恐らく『神の右席』のままだろう。…恐らくだが)

アックア「>>35

競馬場にいくのである

今日は一緒に孤児院にサーカス興行をやりにいく約束だったはずである

決闘である

今日こそは掘らせてもらうのである

>>1のいう通り、まぁフィアンマ♀さんが幸せならそれで……うん
タイトルは教えてくれないのかっ!!

>>38 >>1のスレじゃないのでスレタイ出すのはちょっと…》


アックア「今日は共に孤児院へサーカス興行をやりに行く約束だったはずである」

フィアンマ「……何?」

アックア「忘れたとは言わせん。プランについては貴様に一任した記憶も確かにある」

フィアンマ「……」

フィアンマ(どういうことだ)

アックア「午後からの予定とはいえ、今から準備するのが妥当である」

フィアンマ「人が居ないから聞いておく。『神の右席』は、ローマ正教のピラミッド外に存在する最暗部。
      俺様とお前が所属している、一種魔術組織と呼べるもの。……合っているか?」

アックア「>>41

フィアンマ…中2病発言はもう辞めるのではなかったか?

我々が所属してるのは神の左席、芸能事務所であるポン

はあ?
お前は私と同じくイギリスの人間なのである。神の右席はテッラ、ヴェント、オルソラと誰かだとは聞いたことはあるが……

他スレなら仕方無いか、ちょっと探してきます


アックア「…? お前は私と同じく、イギリスの人間なのである」

フィアンマ「!?」

アックア「『神の右席』はテッラ、ヴェント、オルソラと…誰かだ、とは聞いたことはあるが…」

フィアンマ「!!?」

アックア「これも過去の情報である。詳しく知ることは出来まい」

フィアンマ「…つまり、俺様とお前はイギリス清教に所属しているのか?」

アックア「だから先程からそう言って…もしや貴様は記憶関係に障害でも抱えているのであるか?」

フィアンマ「そういう訳では……ないのだが」

アックア「何はともあれ向かうとしよう」




――――――孤児院


子供「おじちゃんひさしぶりー!」

子供2「げんきだったー?」

フィアンマ(馴染めん)

アックア「元気である」ヨシヨシ

子供「そっちのあかいおにいちゃんはー?」

アックア「>>45

私の同僚なのである、超元気だろうフィアンマ?

もちろん超元気に決まっているのである、いつも通りおもちゃにするといい

相棒のフィアンマである。今日は彼が玉乗りと一人空中ブランコをしてくれるから楽しみにしているといいナデナデ


アックア「もちろん、超元気に決まっているのである。いつも通りおもちゃにするといい」

子供「わーい! おにいちゃんだっこー」

フィアンマ「……俺様が、か?」

子供「? いつもしてくれてるよ?」

フィアンマ「……」

フィアンマ(ここで拒絶するというのも違和感が生じる)ヨイショ

子供「たかーい」

子供2「ぼくもしてもらうー」

フィアンマ「………」






アックア「大成功であったな」

フィアンマ「……」

アックア「どうかしたか。浮かない顔をしているが」

フィアンマ「……気にするな。…お前は俺様の同僚なのか。それとも個人的に付き合いがあるのか?」

アックア「>>49

今日は本当にどうした?私達は友人で同僚だろう?

シルビアと何かあったか?

彼氏である

同僚でもあり私と第三王女の仲人をしてくれたのは貴様ではないか

コンマ?

>>1にホモありってあるから普通に通るんじゃね?

いやシルビアいるし…

>>1に修羅場ダメともヒロインは一人ともホモアウトとも書いてないのでそのまま採用で》


アックア「彼氏である」

フィアンマ「………ん? よく、聞こえなかったが」

アックア「何度も言わせるな。恋人である」

フィアンマ「…冗談は、似合わんぞ」

アックア「冗談でこのようなことを言う人間に見えるのであるか」ヤレヤレ

フィアンマ「……」ヒヤアセ

アックア「唐突な質問であるな。何かあったのか」

フィアンマ「いや、何も、ない、が。……恋人、というが、俺様もお前も男だろう」

アックア「>>55

あくまでセックスはしないさ安心するのである

おまえのケツアナは気持ちよかったのである


アックア「あくまでもセックスには及ばん。安心するのである」

フィアンマ(……何故だ。何も安心出来ない)

アックア「今夜はどうする。食事はしていくのであるか?」

フィアンマ「……お前が作るのか?」

アックア「不服か」

フィアンマ「そういう訳ではないのだが。…アックア」

アックア「何だ」

フィアンマ「……馴れ初めを聞いても良いか。恋人になったきっかけでもいい」

アックア「……馴れ初め」フム

フィアンマ(何故だ。シルビアと名乗ったあの女が俺様の恋人だったはずだ。
      いや、待て。この世界における俺様は二股をかけていたのか?)

アックア「>>59

ヴィリアンが上条当麻に奪われてそのまま・・・

お前が同性愛について聞いてきたから何となく恋人になったのである


アックア「貴様が同性愛について聞いてからな。何となく恋人になったのである」

フィアンマ「…何となく?」

アックア「だからといって愛情が無い訳でもないが…公道で語ることもあるまい」

フィアンマ(少し、安心した)




アックア「久々の調理故少々手こずったが、まあ食えない味でもなかろう」

フィアンマ「お前らしい料理だな」

フィアンマ(ほとんど切らずに丸ごと煮込んでいる辺りが。嫌いではないが)

アックア「疲れているのであるか」

フィアンマ「……何だ。そんなに俺様は疲労困憊の様子に見えるのか」

アックア「顔色が良いとは、世辞にも言えまい。……何か悩みでもあるなら口にすれば良い」

フィアンマ「………もし」

アックア「……」

フィアンマ「もしも、俺様がお前との思い出など何一つ覚えていないとしたら、どうする?」

アックア「>>62

いい病院を紹介するのである

ちょうど良い機会だから別れることにするのである。貴様が応援してくれたヴィリアン様と付き合うことになったしな

《誤字すみませ……!》


アックア「ちょうど良い機会だから、別れることにするのである」

フィアンマ「ほう」

アックア「貴様が応援してくれたヴィリアン様と、交際出来るようになったしな」

フィアンマ「なるほど」

アックア「しかし、そんなことはあるまい」

フィアンマ「………」

フィアンマ(真実を言う必要はないが、別れても問題はないな)

フィアンマ「……ま、そんなことはない。が、……恋人という関係は解消しよう。友人でも、問題は無いんだろう?」

アックア「特に支障はないのである」

フィアンマ「俺様は今まで通り、第三王女とお前の恋愛事を応援する立場に戻るよ」

アックア「そうか」




フィアンマ「世話になったな」

アックア「またいつでも連絡を寄越すのである。こちらからもするだろう」


―――自宅


フィアンマ「ただいま」

フィアンマ(……違和感がある)

シルビア「お帰り。夕飯は?」

フィアンマ「済ませてきた」

シルビア「そう。お茶飲む?」

フィアンマ「紅茶はあるか」

シルビア「あるある。砂糖とかミルクはどうする?」

フィアンマ「砂糖を少しだけ入れてくれ」

シルビア「はいよ」

フィアンマ「………シルビア」

シルビア「んー? なにー?」

フィアンマ「俺様はどんな人間なんだ? 他人目線で見て」

シルビア「他人目線ねえ。…>>65

有能な万事屋魔術師?

自称超俺様だけど超ヘタレ。
聖なる右持ってるのに基本尻に敷かれるタイプよねプラス上

《フィアンマさんがこの世界に馴染めるかどうかでヒロインの生死が決まります》


シルビア「他人目線ねえ。…自称"超俺様"だけど"超ヘタレ"。『聖なる右』持ってるのに基本尻に敷かれるタイプよね」

フィアンマ「」

シルビア「まあ、後は……有能な万事屋魔術師?」

フィアンマ「……万事屋?」

シルビア「誰からでも頼まれたら断れないタイプっていうか、許容量以上やるっていうか…ま、無理が多いタイプ」

フィアンマ「……」

シルビア「散々色々頑張らされて、それが水の泡になっても、誰かが幸福になったらそれでいいや、って言っちゃうような馬鹿なヤツ」

フィアンマ(人の写真をバラまくヤツがか?)

シルビア「ただ、相手を救うためなら何でもやるっていうスタンスは容赦ないからね。オッレルスの件しかり、相手に血を流させてでも事を解決したがる」

フィアンマ「…そうか」

シルビア「別に治せとは思わないよ。あんたのその生き様が築いてきたのが、今ある沢山の人間関係だろうし」

フィアンマ「……」

フィアンマ(元の世界とはまるで違う、な。…道理で、馴染めないはずだ)

シルビア「誰かから、何か言われた? そんなことを気にするタマだとは思えないけど」

フィアンマ「いや、何でもない。気にするな」

シルビア「……なら良いけどさ。何か辛いなら、言ってもいい」

フィアンマ「………俺様が記憶喪失になっていたら、お前はどうする?」

シルビア「>>68

あんたが望むなら取り戻せるよう努力するし、そうでないなら忘れられるよう努力するよ

監禁して私色に染める

そうだとしても私はずっと好きでいるよ……、一生誰とも付き合わずに死 ぬんだろうけど

《今日はここまで。お疲れ様でした》


シルビア「監禁して私色に染める」

フィアンマ「」

シルビア「記憶喪失ってことは、私に対してのプラスイメージもマイナスイメージもない、ゼロからのスタート。
     だから、他の人間と会わせないで私だけを見てもらう。それくらいはするだろうね」

フィアンマ「……」

シルビア「………さっきも言ったように、あんたは色々とやり過ぎる」

フィアンマ「……」

シルビア「大怪我して、普通の顔して帰ってこられた時の気持ちは、多分あんたにはわからないんだろうけどさ」

フィアンマ「……」

シルビア「人は育った環境で性格が変わる。…監禁しときゃ、あんたはもう怪我しないで済む」

フィアンマ「…………」

フィアンマ(…本当に、俺様のことが好きなんだな。この女は)

シルビア「………でもまあ、記憶喪失なんてそうそうならないだろうし。はい、話終わり」

フィアンマ「妙なことを聞いてすまなかったな」

シルビア「別にいいよ。不愉快じゃないしさ」





フィアンマ「寝るか……」

エイワス『やあ』

フィアンマ「……お前には聞きたいことが山ほどあるが、ひとまずこれだけ聞いておく」

エイワス『ふむ』

フィアンマ「この世界は何だ。俺様のステータスからしてまるで違う。お前は何をした? ただ時間を戻しただけではないだろう」

エイワス『……』

フィアンマ「それに、愛情が通じ合う、という言葉では曖昧過ぎる。クリア条件を再定義しろ。…俺様は一刻も早く元の世界に戻る必要がある」

エイワス『>>72

乙でしたー

安価なら
特にないよ、暇潰しなんだから

戻らせることはしない、私としてはなるべく君に長い間いて欲しい位だよ。
ならゴールは性行為にしようか

再定義もクソもあんなのデタラメだし

ちょっと『再設定』をしただけさ。平行世界を重ね合わせ、あり得た世界を再現している。いや、再現というよりはjad@tmjwmejgかな

帰還条件は、

君が心から「この人と共に生きていきたい」と思う事。

乙っす
今更だけど、右席じゃないんなら、アックアじゃなくてウィリアムだよね

>>75 もしかして:あだ名》


エイワス『戻らせることはしない、私としてはなるべく君に長い間いて欲しい位だよ』

フィアンマ「……」

エイワス『ならば、ゴールは性行為にしようか。わかりやすくなったはずだ。強姦ではなく、完全合意の和姦であることが重要だ』

フィアンマ「…世界の構成については」

エイワス『可能性を重ね合わせ、ともすればありえた世界を存在を創造した』

フィアンマ「やはりそうか。……参考程度に聞くが、俺様が世に生まれ落ちてからこの世界にたどり着けた確率はどれ位だ」

エイワス『257万8917分の1、といったところか』

フィアンマ「……そうか」

フィアンマ(それ程遠い場所へ来てしまった訳か)

エイワス『では、引き続き選択の重きを私に見せてくれ』

フィアンマ「………性行為か…」




コンコン

シルビア「ん…? 何、こんな夜遅く…」

フィアンマ「俺様たちは恋人だったな」

シルビア「? だからそうだって…」ウトウト

フィアンマ「お前を抱きたい、と言ったら怒るか」

シルビア「>>78

え、えっと……急に言われても/// オドオド

この世界のオッレルスさんは生きていたとしても荒れてそう……
胸肌蹴ているワイルドな服装なイメージ

>>79  (書きたい)》


シルビア「え、えっと……急に言われても」テレ オドオド

フィアンマ「ダメか」

シルビア「ダメって程でもないけどさ。……そういうことは出来れば夕飯前とかに言ってくれた方が…」

フィアンマ「……方が?」

シルビア「心の準備とかそういうさ、……朴念仁」

フィアンマ「出来れば今夜が良いんだ」

フィアンマ(戻るなら出来るだけ早く戻るに越したことはない。浦島太郎の二の舞は勘弁していただきたいしな)

シルビア「う……」

フィアンマ(この女を抱いて、眠らせて、殺害する。……調べた所聖人のようだが、俺様の敵ではあるまい)

シルビア「…フィアンマ」

フィアンマ「ん?」

シルビア「>>82

…その…優しくしてくれよ

今日のお前は何かおかしいぞ?
いつもなら性行為なんて興味無さそうな態度をとっているのに


シルビア「今日のお前は何かおかしいぞ?」

フィアンマ「…そう、か?」

シルビア「いつもなら性行為なんて興味無さそうな態度をとっているのに」

フィアンマ「常日頃から性行為のことばかり言っていたら変態の下郎だろうに」

シルビア「そりゃそうだけど。そうじゃなくて、…うまく言えないんだけどさ」

フィアンマ(存外に鋭いな)

フィアンマ「どうしても今夜では都合が悪いようなら明日でも良いが…」

シルビア「……もしかして」

フィアンマ「ん?」

フィアンマ(―――気づかれた、か?)

シルビア「フィアンマ、あんた…」

フィアンマ「……何だ。言ってみろ」

シルビア「>>85

ついに……覚悟を決めたのね

そ、その…優しくしてよね……

記憶を本当に失ってるの?


シルビア「記憶を、本当に失ってるの?」

フィアンマ「……何故そう思う?」

シルビア「様子がおかしい上に、あんたらしからぬ事を言うし」

フィアンマ「……」

シルビア「それに、やたらと自分の過去を聞いてきた」

フィアンマ「………」

シルビア「監禁するとか言っちゃったけど、別にしないよ。…しないから、」

フィアンマ「……」

シルビア「…私にだけは、本当のことを言って」

フィアンマ「………」

シルビア「……フィアンマ」

フィアンマ「>>88

わ、悪かった。俺様には本当に記憶が無いんだ……
(このままごまかすより記憶喪失のフリをしていたほうが安全だろう)


「わ、悪かった。俺様には本当に記憶が無いんだ……」

俯き、目を伏せ、フィアンマは絞り出す様に告げた。
その肩は小さく震え、まるで叱られる前の子供のような。
しかし、彼の考えは別に誠意あるものではなく。

(このまま誤魔化すよりは、単純な記憶喪失のフリをしていた方が安全だろう)

損得を考慮して選択されたものだった。
この先誤魔化していれば、いつかはボロが出る。
真実をほどよく露呈することで、身の安全を確保する。
いざという時はこの女を捨てて新しく恋人を作って殺せば、それで良いのだ。
だとすれば、仮に監禁されても問題はあるまい。

「………すまない」
「……ばか」

シルビアの視界が、徐々に歪む。
彼が記憶喪失になる理由は、これまでいくつもあった。
頭に大怪我をして、病院にもよらず帰って来た、そんな日もあったのだ。

記憶喪失。

彼は、自分との記憶を何一つ持っていない。
自分がどんなことをして、誰かを救ってきたのか、それすら。

「っ……」

シルビアは、唇を噛み締める。
早く泣き止まねば、彼を混乱させてしまうだけだ。

「……先ほどのことは忘れてくれ。今日はもう寝た方が良いだろう」
「……そう、だね」

おやすみ、という声は掠れていた。
シルビアは部屋に戻り、泥のように眠る。
フィアンマは自分の良心がまったく痛まないことに肩を竦め、キッチンへ移動した。
水を飲もうか、と思っての行動だった、のだが。

コンコン

ノックがあった。
深夜に来客とは、尋常ではない。

「……誰だ?」

ドアに近づき、言葉をかけた。

>>91

上条さんですよー

誰って私ですよ、神裂です!
夜分遅いですがインデックスのことで相談が有りまして…


神裂『誰って私ですよ、神裂です!』

フィアンマ(誰だ。……ん? イギリス清教所属の極東の聖人だったか)

神裂『夜分遅いですが、インデックスのことで相談が有りまして…申し訳ありません』

フィアンマ(確か、この世界の俺様は"頼み事を断れない"性格をしていたのだったかな)

フィアンマ「少し待て。外で話をしよう」ガチャリ

神裂「わざわざ出てきていただいて、ありがとうございます」

フィアンマ「構わん。……同居人が寝ているものでな」

神裂「ええ、ではこちらへ」



フィアンマ(密談用とはいえ、もう少し高いホテルにすべきだったか)

神裂「……単刀直入に問題をお話しても、よろしいですか?」

フィアンマ「好きにしろ。…禁書目録の件だったな」

フィアンマ(俺様はどこのポジションか知れないが、イギリス清教の所属だ。親しげに話しても問題はあるまい)

神裂「>>94

最近、インデックスの頭痛の頻度がおかしなレベルで増えてるんです……

何か、あなたならわかるかと思いまして……

↑+ローラにも聞きましたがはぐらされたのであなたしかいないのです!


神裂「最近、インデックスの頭痛の頻度がおかしなレベルで増えているのです……」

フィアンマ「頭痛?」

神裂「ええ。……最大主教にも聞いてはみましたが、はぐらかされました。何か、あなたならわかるかと思いまして…」

フィアンマ「……」

フィアンマ(『首輪』関係か?)

神裂「もう、あなたしかいないのです! 何か思い浮かびそうな原因があれば教えて欲しいのです」

フィアンマ(確か、あの最大主教は『脳を記憶が圧迫して』云々、と適当な理論でこの女を騙していたのだったか)

神裂「ご迷惑とは存じております。…ですが、彼女は私の、…私の、親友です。救いたいのです」

フィアンマ(そして、一年おきに記憶を消去された禁書目録は毎回逃亡し、今年の夏にあの幻想殺しと出会って…か。
      俺様の選択如何で、この先の未来は大きく変化するのだろうな)

神裂「………やはり、あなた程の方でも、こんな抽象的な報告では…」

フィアンマ(俺様が真実を教えれば、ますます厄介なことになる。真実を教えなければ、あの少年は記憶を喪う)

フィアンマ「>>98

直接調べてみなければわからないな

禁書目録をここに連れてくることはできないか?

……できんこともないが、直接見なければ何とも言えん。

仮に解決策が見つかったところであの女がどう動くかもわからんからな。リスクが大きすぎる。

……神裂、お前はもう少し状況を観察した方がいい。救えるものも救えなくなる


フィアンマ「直接調べてみなければわからないな」

神裂「!」

フィアンマ「禁書目録を此処に連れてくることは出来ないか?」

神裂「起こしてきます」ダッ

フィアンマ「………俺様は、何をしているんだろうな」

フィアンマ(あの女を救って、俺様の代わりに北極海で死んだであろうヤツに罪滅ぼしでもしているつもりなのか?)




インデックス「まだねむたいかも……」グシグシ

神裂「すみません、インデックス…」

インデックス「ううん、かおりならいいんだよ。…あ、フィアンマ、久しぶりかも」

フィアンマ「…ああ、久しいな。……近頃頭痛が酷いと聞いたが、本当か」

インデックス「うん。かおりが教えたのかな?」

フィアンマ「ああ。…少し、お前の体を調べるが、構わんか」

インデックス「>>103

    /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\

   /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\
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::.::.::.::.::.::.::|     ,, ==〃  |::.::.::.:l|::.::.::.::.::.::.::. ノ  ヒ  (
::.::.::.::.::.::.::|___〃_fニミ-===|::.::.::/'|::.::.::.::.::.::.::._〕   コ   丨
::.::.::.::./ |::| ̄7∧ 二 ノ    |::.:::/ d::.::.::.::.::.::.::.lノ    ェ  |
::.::.::.::| o|::!   ̄ ̄ ̄    |:::厶イ|::.::.::.::.::.::.:/  _!! __ヽ、
::.::.::.::|ー|:|---――==ニ二l|厶-‐ |::.::.::.::.::.::..丁「::| ノ /: : : : :)!

::.::.::.::ト--l-≦,,_-┬¬、彡イx=ミ=|::.::.::.::.::.::.::_|_|:::レ (__,∠イ
::.::.::.::.| ヾ''孑ミミ<〈   ヽ 〃弋;ソ |::.::.::.::.::.::.::}      /|
::.::.::.::.:l >_ゞシ_,) > -‐ <_ ミ==='|::.::.::.::.::.::.::| k 歩 お |::|

::.::.::.::.::l  `¨´ イ   ´ \    |::/|::.::.::./| s み 前 |::|
::.::.::.::.::.|     /  |      \ |:/ |::./::::::| k の は |::ト
::.::.::.::.::.|',   /   {、 ,      `ヘ イ::::::::::/ s ま   〉::
::.:|l::.::.: |∧  、___,,.  -‐¬ト  | |:::::::::::} t  、   丨:::
ヽ| l::.::.:|'::::ヽ  ヾ __,. -― 7´}′ | |:::::::::〈 の い    |::::
 | l::.::|::::::;へ、 〈 | / /||:::::::::::|  味 や    |::::
   l::.|::::/  ∧  \ー― /   /| |:::::::::::j   だ      |::::
   ヽ|:/  / |: .、  二二  /. : :| |::::::::厶--――----、{:::::
    |:::| (0) |: : :\__  <: : : : :| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

うん、ヘタレのフィアンマなら私を犯さないだろうし平気かも!
隅々まで見て欲しいんだよ!


インデックス「うん、ヘタレのフィアンマなら私を犯さないだろうし平気かも!」

フィアンマ「………」

フィアンマ(寛容な精神で許してやろう)

インデックス「隅々まで見て欲しいんだよ!」

インデックス(原因、見つかったらいいな……)

フィアンマ「ベッドに横になれ」

インデックス「うん」




フィアンマ「……」ペタペタ

フィアンマ(当然のことだが、体表面には何もない。…とすると、メンテナンスが出来る場所、且つ他人は通常見ない場所、か)

神裂「何かお手伝いすることは……」

フィアンマ「特に無い。今後あるかもしれんがな」

フィアンマ(俺様の元居た世界では文字通りの『首輪』だったが)

フィアンマ「禁書目録、口を開けろ」

インデックス「? うん。あー…」アーン

フィアンマ「……」

神裂「……喉に、何かあるのですか?」

フィアンマ「>>106

ksk

禁書目録の脳に干渉する術式

……魔方陣だ。これを解除すれば禁書目録の頭痛もなくなる

もっとも、簡単に終われば、だがな


「禁書目録の脳に干渉する術式だ」
「脳に……? 解呪可能なもの、でしょうか」
「恐らくはな。……まあ、防御機構位は設置しているとは思うが」

彼女の喉の奥。
刻まれた小さな魔法陣は、正しくフィアンマの知る『首輪』である。
当然、これを排除しようとすれば『自動書記(ヨハネのペン)』が顔を見せるだろう。
自動書記を相手取っても、恐らく自分は勝利出来る。
彼女はイギリス清教の人間なので、『王室派』と縁の深い神の如き者の知識はあまり持っていないはずだ。

しかし、戦闘になる。

戦ってまでこの女を救ってやる義理は、果たして自分にあるのだろうか。

『お前、世界中でどれだけの人が笑ってるか知ってるのかよ?』
『世界を救ってやる、なんて思ってるヤツに、この世界は救えない』
『そうか』
『なら、これからたくさん確かめてみろよ』

「………」

思い浮かぶのは、あの少年の笑顔だった。
この少女の為に何もかもを捧げ、いつでも走り続けた、たった一人の男。
自分を救う為に北極海は代わりに落ち、或いは死亡したと思われる少年。

「………」
「…どう、しますか?」

神裂の声が、回答を急かす。
フィアンマは唇を噛み、少しだけ考えた。

>>110

ksk

イギリスの万事屋舐めるなよ。
治してやるよ今からな

だが……俺様にできることはない。

そうだな……『幻想殺し』なるものを頼れ。俺様にできるのはここまでだ

>>108 ×北極海は ○北極海へ》


「イギリスの万事屋を舐めるなよ」

こんなことで罪滅ぼしになるのかはわからない。
それでも、何もしないよりはマシではないか、と思う。

少なくとも。

きっと、この世界の自分なら、救っているはずだ。
そんな男だったから、恋人が居て、沢山の人間に慕われたに違いないのだから。

「治してやるよ」

自分は世界を救う為に生まれてきたのだと、だから特別な右手があるのだと、ずっと思っていた。
だが、救いというのは義務感から行うものではないのだと、思う。
あの少年と話して、争って、だからこそ理解出来たことだ。

やらなければならない、のではない。

やりたいから、そうする。

「今からな」

彼は、手を伸ばした。
魔法陣を傷つけた途端、光と衝撃がフィアンマを突き飛ばす。
インデックスは、不気味な魔法陣を目に宿し、ふわりと宙に浮いた。

『―――第二章第三節。これより外敵排除を実行します』

もしかしたら。
この選択は、いつか後悔を生むものかもしれない。
思いながらも、フィアンマは"選択"する。
どこかで天使が笑ったのを、うっすらと感じ取りながら。




自動書記との戦いは激戦ではあったが、存外収拾がつくのは早かった。
救う力の具現化である『聖なる右』が、たかが一人の少女を救えないはずがなかったのだ。

しかし、代わりにフィアンマは大きな怪我を負った。

病院のベッドの上。
大人しく座ったフィアンマは、空を眺めていた。
明け方の空だ。徐々に白んできている。

「……俺様はあの男から、禁書目録を奪ったのかもしれんな」

ぽつりと呟く。
ひとまず眠ることにした。


午前十時。
目を覚ますと、見舞い客が椅子に座っていた。





見舞い客>>113

ねーちん

真っ青なシルビア


神裂「……」ウツラウツラ

フィアンマ「……起きろ」

神裂「! め、目を覚まされたのですか! よ…かっ……、」ジワッ

フィアンマ「泣くようなことか?」

神裂「私の力不足で、あなたに怪我を、負わせてしまって…申し訳が、…」

フィアンマ「…そんなことはどうでも良い」

神裂「うう…、」

フィアンマ「……禁書目録はどうなった」

神裂「>>117

隣の部屋で寝ていますよ?

最大主教から真相は伺いました、完全に鎖が壊されたから彼女をもう苦しめることはないと。
一応隣の病室で検査入院させてますが食欲はもう戻っていて明日には退院出来るみたいです


神裂「最大主教から、真相は伺いました。完全に鎖が壊されたから、彼女をもう苦しめることはない、と」

フィアンマ「……そうか」

神裂「一応、隣の病室で検査入院をさせていますが、食欲はもう戻っていて…明日には退院出来るようです」

フィアンマ「ほう」

神裂「……本当に、ありがとうございました」

フィアンマ(苦しめることはない。……管理はどうするつもりだ?)

神裂「この恩は、どう返せば良いものでしょう…?」

フィアンマ「恩という程のことでもないだろう。大袈裟だな」

フィアンマ(そもそも、今回の件は幻想殺しが居たからこその行動だしな)

神裂「ですが、……」

フィアンマ「気にかかるならその内頼み事をする」

神裂「……はい!」

フィアンマ「今日は下がれ。お前も多少の疲労はあるだろう」

神裂「…お気遣い、痛み入ります。……失礼しました」テクテク




フィアンマ「…………本当に、俺様は何をしているんだろうな」

ガララ

フィアンマ「……ん?」

オッレルス「やあ、フィアンマ。元気だったかい? 入院とは驚いた」

フィアンマ(果てしない殺意を感じる。確か、コイツがオッレルスだったはずだ。シルビアからの話を聞くに、俺様を憎んでいても仕方がない)

フィアンマ「…何の用だ」

オッレルス「>>120

この世界には驚いたよ。僕達の知る世界とはまるで違うんだから……さて、君はこの世界についてどう思う?

インデックスとの戦いでひょっとしてくたばったかと思って死に顔を拝みに来ただけさ。期待外れも甚だしいね…チッ


オッレルス「インデックスとの戦いで、ひょっとしてくたばったかと思って死に顔を拝みに来ただけさ。期待外れも甚だしいね…」チッ

フィアンマ「俺様が生きていて残念だったな?」

オッレルス「存外元気そうなところも残念でならない」

フィアンマ「半身不随にでもなっていたら殺せただろうにな」

オッレルス「四肢の一つでも欠けていて欲しかったものだ」

フィアンマ「……」

フィアンマ(前の世界の話だが、俺様にその発言は洒落にならん)

オッレルス「ところで」

フィアンマ「何だ」

オッレルス「お前が記憶喪失だと噂では聞いたが、どうなんだ?」

フィアンマ「だとすれば、どうする?」

オッレルス「>>123

なら以前の君への恨みをぶつけるのは筋違い、か

シルビアを諦めてもらうだけだ、それ以外にお前への望みは何も無い。


オッレルス「シルビアを諦めてもらうだけだ、それ以外にお前への望みは何も無い」

フィアンマ(頷いてやっても良いが、……あの女はストックとしてまだ置いておきたい)

フィアンマ「記憶喪失でもなければ、お前にやる訳にもいかないな。あの女は俺様のものだ」

オッレルス「…人から奪い取ったものをよくも堂々と」

フィアンマ「盗人猛々しい、とでも? だが、俺様に負けたのはお前の弱さが原因だ」

オッレルス「……」ギリッ

フィアンマ「話は終わりか」

オッレルス「ああ。……寝首をかかれないように注意することだ」

フィアンマ「狙っているのがお前なら注意すら必要ないがね」



フィアンマ(……やはりこうした刺々しいやりとりの方が親しみがあるな)

コンコン

フィアンマ「入ってこい」






見舞い客>>126

シルビア

騎士団長


騎士団長「失礼する」

フィアンマ「お前は、……」

フィアンマ(騎士派の長……だったかな?)

騎士団長「フィアンマ、で相違ないな」

フィアンマ「確かにそうだが、何の用だ?」

騎士団長「……」

フィアンマ(…よくないニュースか、秘密裏に処刑か。禁書目録へ勝手に干渉したのだから、有り得る)

フィアンマ「言い渋っていないで答えたらどうだ。どのみち、黙っていても解決はしない」

騎士団長「>>128

義兄弟の見舞いに来るのに理由はいらないだろう

見舞いにメロンを持ってきた

《座り過ぎてものすごく尻が痛いのでちょっと休憩》


「義兄弟の見舞いへ来るのに、理由はいらないだろう」

何用か、と聞かれたことに困惑していたらしい。
やれやれ、といった様子で騎士団長はそう言った。
思い出したように、彼は手に持っていたバスケットをフィアンマのベッド脇へ置く。
バスケットの中には、多くのフルーツがある。

つやつやの葡萄
綺麗な網目のメロン
瑞々しいグレープフルーツ
甘そうな林檎

エトセトラ。

しかしながら、フィアンマはそんなものに視線を奪われる余裕すらなかった。

(ぎ……きょう、だい…?)

様々な意味がある言葉だ。

暗部の価値観でいえば、盃を酌み交わした相手。
一般の価値観でいえば、どちらかが養子にとられた家庭の一員。
家庭の価値観でいえば、兄弟と結婚している相手。

(この男は騎士だ、当然結婚はしない。そして俺様も結婚はしていないはずだ。よって三番目は除外。
 俺様の役職は不明だが、この男は暗部とは言い難い公式の存在。よって一番目も曖昧だ。
 となれば、二つ目の理由であると推察した方が確か、か……?)

「やはり、まだ体調が優れんか」

黙り込むフィアンマに対し、騎士団長は心配そうに声をかけた。
フィアンマは彼に視線を向け、冗談っぽく聞いてみる。
あくまで冗談のトーンでいえば、あちらも何も疑わずに真実を教えてくれるはずだ。

「俺様とお前は義兄弟だったか? 覚えがないな。頭を強く打ったかもしれん」
>>132

……そうか、記憶がないのか……

なら私が兄貴だということも忘れているのか……ルシビアの

?お前は妹(シルビア)と将来を誓い合っているんだろ?
ならば.私にとっては義弟ではないか

アックアと穴兄弟的な展開が来ると思ってから、違って安心した


騎士団長「? お前は我が妹、シルビアと将来を誓い合っているのだろう? ならば、私にとっては義弟ではないか」

フィアンマ(なるほど、そういうことか)

騎士団長「本当に頭を強く打ったのではないだろうな?」

フィアンマ「大丈夫だ。少し腹部に傷があるだけだよ」

騎士団長「そうか…大事無いのなら良いが」

フィアンマ「シルビアの方には」

騎士団長「既に私の方から連絡を入れてある。じきに見舞いへ来るだろう」

フィアンマ「そうか」

騎士団長「長く居てやれずに申し訳ないが、私にも職務がある。……失礼する」

フィアンマ「ああ、わざわざすまなかったな」




フィアンマ「……」ウトウト

エイワス『経過が順調な様で何よりだ』

フィアンマ「……順調も不調もあるものか。………この世界は、お前が創造したといっていたな」

エイワス『その通りだ』

フィアンマ「なら、……この世界における俺様は、今の俺様が来る以前から機能していたのか?
      つまり、俺様の記憶を上書きする形で肉の器を則っているのか、ということだ。
      この先条件をクリアして俺様が元の世界へ戻った場合、この世界や、元の俺様はどうなる?」

エイワス『知りたいかね』

フィアンマ「知りたいから聞いている。教えろ。お前の本分は何かを授ける天使だったはずだ」

エイワス『>>137

この世界は存在続けるだろうね。君はrew存dgするだろうね

君の予想は間違っていないな、君が元いた世界の場所にはここの世界の君が存在していると言っても良い

崩壊するよ
ここは元の世界を切り離してこのためだけに作った世界だからね


エイワス『君の予想は間違っていないな。君が元居た世界の場所には、ここの世界の君が存在していると言っても良い』

フィアンマ「……」

エイワス『当然のことながら、クリアされれば元に戻る』

フィアンマ「……元の俺様は別の世界で戦犯の汚名を着せられた挙句、戻って来たと思えば恋人を殺害した直後、ということか」

エイワス『そういうことになるだろう』

フィアンマ「…ふざけやがって」

エイワス『君は、何に対して怒りを覚えている? こういった理不尽は、今まで君が他者に押し付けてきたものだ』

フィアンマ「ッ、」

エイワス『仮にそうなったとしても、君は元居た世界へ戻る。あちらの世界の君のステータスはあれ以上には下がらない。
     こちらへ戻って来た元の君が人生に絶望し、後ろ指をさされるようになっても、"君"は何も困らないはずだが』

フィアンマ「……」

フィアンマ(今の俺様は、体を間借りしている。……元の俺様が構成した幸福を手放しで奪っている。
      だからといって戻れば、それはこの世界で犯した俺様の罪を、元の俺様に被せることになる)

エイワス『決断も選択も、人の身に許された自由だ』

フィアンマ「…お前は初めから言っていたな。選択の重きを知りたい、見たいと」

エイワス『認めよう』

フィアンマ「……別に、お前を恨むつもりはない。これは、ある種俺様への罰なんだろう。…元の世界にいる俺様の様子を見たいのだが、出来ないか。
      見られないのなら、報告でもいい。あちらの世界で元の俺様がどう過ごしているのかを知りたい。死んだ訳ではないんだろう?」

エイワス『>>141

別に私もそこまで君を素縛するつもりはない

見たいなら見せよう

それは考えておこう。私の気が向いた時元の世kaioeを教えてもjamw良い

向こうで上条に感化されて正義のヒーローと化したフィアンマ・ライトハンドは聖なる右を振るって巨悪を打ち滅ぼし、弱気を助け、アックアとホモォしてる。


エイワス『それは考えておこう。私の気が向いた時元の世kaioeを教えてもjamw良い』

フィアンマ「次元…?」

エイワス『この世界で表現するには少々ヘッダが足りないようだ』スッ

フィアンマ「……戻れる時点で死亡してはいないのだろうが…」

フィアンマ(………気が重い)



フィアンマ「……退屈だ」

フィアンマ(万事屋などという異名を持っていたようだが、俺様の収入源は何処だったんだ?)

コンコン

フィアンマ「……入れ」

上条「お邪魔しまーす」

フィアンマ「!?」

上条「>>145

よお、久しぶり。元気にしてたか?

ようシルビアさんとは仲良くやってるか?

オッレルスは半殺しにしといたから安心してくれ


上条「よう、シルビアさんとは仲良くやってるか?」

フィアンマ「!!?」

フィアンマ(…何故親しげなんだ? 以前の俺様はどういう関わりを持っていたんだ? まるで読めん)

上条「おーい」

フィアンマ(シルビアのことを知っている、ということは連絡を取り合っている。つまり一期一会ではないそれなりの親しさ)

上条「もしもーし」

フィアンマ(イギリス清教……禁書目録繋がりか? そもそもこの男はまだ禁書目録と関係がないはずだ)

上条「……本当に大丈夫か?」

フィアンマ「……問題ない。見舞いか」

上条「当たり前だろ。高い果物とか買ってこられなかったけど…先客が持ってきたみたいだな。よかった。ハムサンド持ってきたんだ」

フィアンマ「……そうか」

上条「腹の怪我って聞いたけど具合はどうなんだ?」

フィアンマ「……まあ、それなりには良くなったが。………お前はわざわざ学園都市から来たのか?」

上条「>>149

ハァ?実家からだよ

学園都市なんて色々高いところなんていけるわけないだろ?うち貧乏なんだから


《一旦中断。安価下》

は?学園都市なんて俺行ったことねえよ。上条さんはは敬虔なイギリス正教の人間でございますことよ、土御門は行ってるけどな

アレイスター涙目wwww


上条「は? 学園都市なんて俺行ったことねえよ。上条さんは敬虔なイギリス清教の人間でございますことよ」

フィアンマ「」

上条「あ、土御門は行ってるけどな。…アイツ元気かな……」

フィアンマ「……」

上条「でも、もし学園都市に行くことがあったら何かお土産買ってくるよ」

フィアンマ「…そうか」

上条「しかし、相変わらず顔色悪いよな」

フイアンマ「元からだ」

上条「知ってる知ってる。退院はいつ頃なんだ?」

フィアンマ「今月中だろう」

上条「そっか。大したことなくて良かったよ」

フィアンマ「…聞いて良いのかわからんが」

上条「ん? 何だよ、何でも言えよ」

フィアンマ「お前はどうしてイギリス清教にいる」

上条「>>154

神裂と結婚した

ハーレム作ったらいつのまにか

両親が死んで、身寄りがないとこをお前に拾われ、そのままイギリス清教にシュートされたみたいな?

イギリス清教の女性は全て上条さんのモノか…


>>+1のコンマ二桁(戦犯にかわりましてとばっちり万事屋がお送りします [sage]:XXXX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX←コレ)で決定


ゾロ目 >>154
それ以外 >>155

ほい

教義的に不味かったっけか?

危うくぞろ目

>>159 アカン >>158 結果:45(>>155)》


上条「両親が死んで、身寄りがないとこをお前に拾われ、そのままイギリス清教にシュートされた…みたいな?」

フィアンマ「………ふむ」

上条「…いや、っていうかこんなことわかりきってるだろ。どうしたんだよ?」

フィアンマ「少し頭を打っただけだ」

上条「精密検査もう一回受けた方が良いんじゃねえか?」

フィアンマ「そうした方が良いかもしれんな」

上条「まあ、とりあえずこれでも食べて落ち着けよ」っハムサンド

フィアンマ「……ん」モグ




フィアンマ「……孤児、か」

フィアンマ(……ヤツの状況までガラリと変わっている、か。…やはり、俺様に居場所はないな)

ガラガラ

フィアンマ「…ん?」

シルビア「……」

フィアンマ「…シルビアか」

フィアンマ(……放たれているのは…殺気…ではないな。怒気か)

シルビア「>>163

……罰としてギュッとしろ

>>162

無言で啜り泣きながら抱きつく


「……罰としてギュッとしろ」
「何の罰だ」
「心配させた罰だよ、この大馬鹿野郎」

それだけ言うと、シルビアは後ろ手にドアを閉めて。
それから、彼に近づいて、その体を抱きしめた。
腹部の傷が僅かに疼くのを感じつつ、フィアンマは目を細める。

「……記憶喪失だと、言ったはずだが。良いのか」
「それ位で揺らぎはしないよ。別れるってんならともかく」

唇をきつく、強く噛み締め。
シルビアはフィアンマを抱きしめたまま、暫し黙り込む。
抱きしめ返すべきなのか、このままじっとしているべきなのか。
判別がつきかね、フィアンマは困惑した。

(何故だ)

記憶喪失について吐露したのに、何故扱いを変えないのだろう。

そんなことを思ってしまう位に、フィアンマには誰かを愛した経験がまるでない。

「記憶がなくなっても、あんたは変わらないね」

誰かを救う為に傷ついて、そのことについて文句を言わないところとか。

違う、とフィアンマは思った。
この世界に元居た自分は、今の自分よりもっと良い人間だったはずだ。

「………シルビア、」
「…え?」
「………」

一瞬。
自分が今置かれている状況を、洗いざらい話そうかと思った。
話したい、と思った。打ち明けたい、と。しかし、話してはいけないとも、思った。




>>+2のコンマ二桁(右方にかわりまして前方がお送りします [sage]:XXXX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX←コレ)で決定


ゾロ目 自分の状況と本性を明かす

それ以外 誤魔化して日常に戻る

>>167 結果:79》


フィアンマ「……何でもない。気にするな」

シルビア「………」

フィアンマ「一日でも早く、お前のことが思い出せれば良いのだが」

シルビア「……まあ、思い出せないなら、それでもいいよ。これから作ればいいことなんだ、記憶なんてのはさ」

フィアンマ「……ああ」

フィアンマ(存在しないものを思い出すも何もないのだがね)

シルビア「そういや、飯は?」

フィアンマ「先程ハムサンドを食べたし、一時間もすれば病院食が来るだろう」

シルビア「足りる?」

フィアンマ「弁当でも作ってきたのか?」

シルビア「まあね」

フィアンマ「内臓系に問題はないからな。出来ればそちらをいただきたいのだが」

シルビア「なら、病院食の方は私が内密にいただきますか」ノビー



シルビア「それじゃ、今日のところは帰る。何かあったら連絡しなよ。できたらだけど」

フィアンマ「ああ、そうする」



コンコン


フィアンマ(時刻、は…午後、……はちじ…)ウトウト


ガラガラ




来客>>+2

インさん

サローニャ

トール

バードウェイ


サローニャ「お邪魔ちゃーん」

フィアンマ(誰だ……)

サローニャ「寝てる? 起きてる?」

フィアンマ「………」

フィアンマ(寝たフリをして様子を見るか……)

サローニャ「ふむ」

サローニャ(寝てるみたいだね?)

フィアンマ(何が目的だ…?)





サローニャはどうする?>>+2

とりあえずはまぁベッドに潜り込んで密着

看護師なので検温し、カルテを書く


サローニャ「あ、いけない私服ちゃんで来ちゃった。まあいっか。検温しまーす」イソイソ

フィアンマ(私服で仕事をする看護師が居るか……)ヤレヤレ

サローニャ「よいしょー…ちょっと低いなあ」

サローニャ(カルテに記録して、と)

サローニャ「じゃあ次は血圧測定しまーす…ふぁ」



サローニャ「失礼しましたー」ガラガラ パタン

フィアンマ「……」ウトウト

フィアンマ(退院して、……やはり、戻ることにしよう。これだけ好かれているのなら、一人位殺害したところで…)

フィアンマ「……問題は、ないはずだ」




――――――自宅


シルビア「おかえり」

フィアンマ「ああ、ただいま」

シルビア「多少は調子良くなったみたいだね」

フィアンマ「入院すればそうもなるだろう」

シルビア「そりゃそうか。…あ、そういえば言い忘れてた事があるんだけど」

フィアンマ「何だ」

シルビア「>>179

あんたと同じ部署の同僚から「次の仕事だ、いつものカフェに」って

明日引っ越しするからね、上からの御達しで学園都市に行けって2人で…

万事屋の仕事の求人見て来た人がいるから面接してやってくれ

明日、デートに行く予定だったけどどうする?


シルビア「明日引越しするからね、上からのお達しで学園都市に行けってさ。二人で…」

フィアンマ「……エイプリルフールならとっくに過ぎているが」

シルビア「いや、冗談じゃなくて」

フィアンマ「理由がわからん」

シルビア「元々、イギリス清教は学園都市と親交が深いからね」

フィアンマ「…それで?」

シルビア「何でもかんでも助けるあんたを派遣することで、関係をより良くしようってところじゃないの?」

フィアンマ「………」

シルビア「私程度の人間にゃ、上の考えなんて読めないよ」

フィアンマ(あまりにも理由が不明過ぎてこの俺様でもわからん)

シルビア「荷物はまとめてあるから安心して」

フィアンマ「…わかった」

シルビア「病み上がりから飛行機はちょっとキツいかもしれないけど、そこまで軟弱でもないだろ?」

フィアンマ「それについては問題ないが。…学園都市に住む以上、何がしかの職業を持っていなければおかしいだろう。何か言われなかったか?」

シルビア「>>184

先生とかどう?「俺様」口調以外は元々のアンタには似合っていると思うけどね

?特には?好きにやれって事じゃない?

新婚夫婦の開くカフェに偽装せよ


シルビア「? 特には? 好きにやれって事じゃない?」

フィアンマ(あまりにも適当が過ぎる)

シルビア「ま、そんな訳だから今日は早く寝なよ」

フィアンマ「そうだな。体力を温存せねば身が持たん」



―――――翌々日。


シルビア「とりあえず学園都市のホテルに到着した…けど、知り合いとか居ないの?」

フィアンマ「居ない…と思うが」

シルビア(そうだ、記憶喪失なんだから聞いてもわかる訳ないか)

シルビア「とりあえず何か食べて考えるか。銀行行ってくる」

フィアンマ「いや、俺様が行く。お前は此処に残れ」

シルビア「病み上がりで大丈夫?」

フィアンマ「心配には及ばん。たかが銀行だろう」




フィアンマ(よもや学園都市へ来させられるとは)チラ

スキルアウト「捕まえたー」

スキルアウト2「結構上玉じゃね」

フィアンマ「………」












フィアンマはどうする?>>+2

絡まれてるキャラ>>+4

彼等のナンパがうまくいくよう祈ってやる

聖なる右で一掃して助ける

フレンダ

ふっきー

ていとくん♀


フィアンマ「……手が滑ったということにしておこう」ブンッ

スキルアウト「ぐあっ」

スキルアウト2「ぎゃあっ」

吹寄「やめ、………あれ?」

フィアンマ「…怪我はないか」

吹寄「……あ、あの、今のはあなたが?」

フィアンマ「そうだが、何か不都合でも?」

吹寄「いえ、その……えっと…」

フィアンマ「……何だ」

吹寄「>>194

ありがとうございました ペコリ

あの…できればお礼したのですけど……

ありがとうございました

(警備員……いや、能力を使っていたから……)……風紀委員の方ですか?

《今日はここまで。お疲れ様でした》



吹寄「ありがとうございました」ペコリ

フィアンマ(丁寧な礼だな)

吹寄「あなたに助けていただけなかったら、酷い目にあったかもしれません」

フィアンマ「だろうな」

吹寄「本当に、ありがとうございました。…それじゃあ、私はここで」ペコ



フィアンマ「……この体には誰かを助ける意思でもあるのか」

フィアンマ(或いは、元の俺様の遺志か)

フィアンマ「することがないというのも退屈だな…ん?」ヒョイ

フィアンマ(…紙?)





紙の内容>>+2

落とし主>>+4

メイド指導員募集中!

特売セールのチラシ

一方通行経営のとある店のバイト募集

むぎのん

おつ

おつ。次回怪奇鮭女が

乙でした

>>202
そっちにビーム飛んでったぞ

>>204
だからさっき無惨な肉塊があったのか……

>>205
私だ

肉塊が残ってるだけマシだな

乙でした

土御門は学園都市にいる…

ビームおばさんが特売のチラシ持ってるってことは、Level5じゃないのかなぁ…

>>208
Level5でも闇を知らないとかじゃない?
もしくは奨学金みたいのが無いとか

てか、>>1の他の作品ってなに?
なんか安価スレを辞めたとかどうこう言ってたけど

この>>1のSSが一体いくつあると思ってるんだ
2、30はあるんじゃねってレベル

《支部その他のも含めるとフィアンマSSは百本超えてるっぽいです》


フィアンマ「?」ヒョイ

『!本日の特売!

 しゃけの切り身詰め放題
  生鮭の新鮮な切り身を大量ご奉仕、詰め放題です! 
  おひとり様一袋までとさせていただきます

    ※こちらのチラシをお持ちのお客様、及びそのお連れ様限定の販売とさせていただきます』

フィアンマ「……何だこれは」ウーン

麦野「何処行きやがった私の鮭えええええ!!」

フィアンマ「……」

麦野「! あ、えーっと……」

麦野(適当に繕って返してもらうか。私としたことが風にチラシを飛ばされるなんて失態ね)

麦野「すみません、そのチラシ私のなんですけど……」

フィアンマ「ビラの類か」っチラシ

麦野「ありがとうございます。……んっ?」

麦野(待てよ、まだ詰め放題開始まで時間はあるし、この男を巻き込めば二袋買える…? 袋一杯の鮭を?
   でもこの私が頼み事ってのも似合わないし……鮭の為にプライドを捨てるべきか)

フィアンマ「……」

フィアンマ(恐らく本来の俺様であれば、袋一つ分として協力してやるのだろうが……)

麦野「………」モゴ

フィアンマ「>>214

あー、その、よろしければおてつだいいたしましょうか?ニ、ニコッ…?

百本パネェな

俺様も最近ここに越してきたばかりでスーパーマーケットの場所が知りたかったんだが連れて行ってくれるか?
お礼に買い物も手伝わせてくれ

《文章の流れがおかしくない程度に接続詞等変化させたりしますがご了承ください》


フィアンマ「俺様は最近ここに越してきたばかりでな。スーパーマーケットの場所が知りたかったんだが、連れて行ってくれるか?」

麦野「え…?」

フィアンマ「お礼に買い物も手伝わせてくれ」

フィアンマ(……俺様は何をしているんだろうな)

麦野「……ありがとうございます」ニヘラ

麦野(しゃけ♪ しゃけ♪ 一人で買いにいくより余程大量に…冷凍庫入るかな?)

フィアンマ(先ほどのビラには鮭についての項目しかなかったが、この少女は鮭が余程好きなのか)




――――スーパーマーケット


麦野(意外に混んでねえな。鮭美味しいのに……まあ、私が独占し易いし良いか)

フィアンマ「何かすることはあるか?」

麦野「えーっと…ちょっと待ってて…ください」

麦野(丁寧語一つとはいえ、慣れないと忘れるにゃーん)グイグイ

フィアンマ(袋を伸ばしている…?)

麦野「そこの切り身を入るだけ袋に詰め込んでください」っ袋

フィアンマ「……ああ」





>>217-9のコンマ二桁(右方にかわりまして鮭好きしずりんがお送りします [sage]:XXXX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX←コレ)で決定


偶数 麦野が満足する量の切り身が詰められた

奇数 あまり詰められなかった

ゾロ目 奇跡と言える程に沢山詰められた

避け地獄

とう

加入

どうや?

>>217-219 結果:34・29・90 ゾロ目なし、偶数>奇数 =麦野が満足する量》


フィアンマ「……こんな感じで良いのか」ギッシリ

麦野「上手ですね。慣れてるんですか?」ニコニコ

麦野(冷凍庫がパンパンになる位の量はある、か…明日から毎日鮭が食べられるわね)

麦野「一応人員としてレジまでご一緒にしていただいても…?」

フィアンマ「構わんが」

麦野「お兄さんの買い物は?」

フィアンマ「特にないな。場所の確認が出来て良かった」






―――外


麦野「ありがとうございました」ズッシリ

麦野(地味に重い…ああ、でも幸せな重み……)

フィアンマ「一人で持ち帰れそうか?」

麦野「>>222

もちろん平気です!

こう見えても学園都市の第四位ですし大丈夫ですよ


麦野「もちろん平気です!」

フィアンマ「そうか。道中気をつけて帰宅することだ」

麦野「ご心配ありがとうございます」コク テクテク

フィアンマ「……」

フィアンマ(ドッと疲れた)

フィアンマ「帰るか………ん?」

???「………」

フィアンマ「……」

フィアンマ(…視線? 気のせい…ではない、か…?)

フィアンマ「……誰だ」

>>226

神の右席、前方のヴェント


『アレイスター=クロウリーとでも名乗れば驚愕するかね、異邦者』
「……」

アレイスター=クロウリー。

『法の書』を綴った、高名過ぎる魔術師。
魔術の歴史をガラリと変えたと言われる、その人物。

そして。

前の世界…否、別の世界でフィアンマを殺さんとして右腕を切断した張本人。
知らず知らずの内に、フィアンマの体が強ばる。
緊張していることを、否応なしに自覚させられる。
そして、相手が緊張せざるを得ない強大な存在であるということも。

「……何の用だ」

自分を落ち着け、ひとまずフィアンマはそう問いかけた。
いつでも戦闘が開始出来るよう、準備を整えた状態で。

一方、アレイスターはこう言葉を返す。

>>229

プランがね……ふぇぇ

私はシルビアより御坂美琴の方が可愛いと思うが……君はどうかね?

唐突なカミングアウトがフィアンマを襲う!


アレイスター『私は、シルビアより御坂美琴の方が可愛いと思うが……君はどうかね?』

フィアンマ『……………………』

アレイスター『ふむ、すぐには答えられないか。手元に資料がないのが酷く残念だが…』

フィアンマ『…………』

フィアンマ(は?)

アレイスター『どうせ恋人にするならば若い方が良いだろう?』

フィアンマ「……」

アレイスター『今からでも、打診してみる気はないだろうか』

フィアンマ「……そんなことを言う為にお前は俺様に接触したのか? 冗談だろう?』

アレイスター『>>233

そうだな

ああ、一介の科学者として君たち魔術サイドは興味深い。良ければ色々教えてくれないか、魔術の知識はあいにく持っていないんだ

それ以外に何がある?

プランが3年前にお前と上条当麻に崩壊させられてから暇なんだ


アレイスター『ああ、一介の科学者として君たち魔術サイドは興味深い。良ければ色々教えてくれないか。
       魔術の知識は生憎持ち合わせがまるでない』

フィアンマ「………」

フィアンマ(……ん? …んん?)

アレイスター『とはいえ、そちらにも機密保持の条約や何かがあるかもしれないな。こちらもまたそうであるように。
       学園都市とイギリス清教は同盟関係にある。こちらからの使者も無しに一方的に話を聞こうというのは身勝手だろうか』

フィアンマ「……魔術知識が…ない…?」

アレイスター『そうだとも。数年前、お互いのサイドについて知る為に超能力者へ魔術を学ばせる計画を頓挫させたのは君だったはずだが?』

フィアンマ「……それは、超能力者が魔術を行使すると重大な副作用で最悪の場合死に至るから、という理由か?」

アレイスター『他人事の様な確認の仕方をするものだ。そうだとも』

フィアンマ「…………」

アレイスター『……おっと。情報によると君は病み上がりだったか。立ち話をさせてすまなかった。また日を改めよう』

フィアンマ「………そう……してくれ…」



――――――ホテル


フィアンマ「…ただいま」

シルビア「お帰り。何だい、そんな落ち込んだ顔して」

フィアンマ「>>238

いや…少しビックリしてな

俺様の中の常識が音を立てて崩れ去っていく気がしてな……。
常識が通用しないとはこのことか

そうだな、不思議の国のアリスの主人公きっとはこんな気持ちだったのではないか?という感じだ


フィアンマ「俺様の中の常識が音を立てて崩れ去っていく気がしてな……。常識が通用しないとはこのことか」

シルビア「何、街中で何か目新しい科学技術に驚かされたとか?」

フィアンマ「そういったことであれば、むしろ良かったのだが…」

シルビア「?」

フィアンマ「……」ガクリ

シルビア「……怪我とかはしてないだろうね」

フィアンマ「しておらんよ。心配には及ばん……」フラフラ

シルビア(いやその状態で心配するなって方が難しいでしょうが)



フィアンマ(俺様が完全に発狂する前に戻らねばなるまい。魔術による発狂とは方向がまるで違う)

シルビア「シャワー空いたけど、入る?」

フィアンマ「……ああ」

フィアンマ(条件は和姦後の殺害だったな。……とすると、別に恋人でなくとも良いんじゃないか?)

シルビア(やっぱ病み上がりで無理させ過ぎたかね。銀行に行っただけとは思えない程帰り遅かったし、またどこかで人助けでもしてたんだか)

フィアンマ(行きずりの女を捕まえて適当に…それだと条件クリアにはならんのか…?)

シルビア「………フィアンマ」

フィアンマ「…今から行く。先に寝ていても構わん」

シルビア(まともな足取りにゃ程遠い。あれは重症だね。……んー……)











シルビアはどうする?>>+2

ベッドに放り投げて、フィアンマの頭を胸に抱える様にして撫でてリラックスさせようとする

温かい紅茶とケーキを用意する


「……疲れた時には甘いもの、っていうしね」

シルビアは伸びをし、気持ちを切り替える。
彼につられて自分まで気分を落ち込ませたところで、何も良いことはない。

「茶葉のストック…は、まだあるか」

イギリス王室に仕える近衛侍女(クイーンオブオナー)の修行など既に終えているシルビアは、優秀なメイドだ。
世界中に存在する優秀なメイドを百人程集めても、三本指に入ることは間違いないだろう。
彼女は保管していた茶葉の量を確認し、備え付けのキッチンでお湯を沸かす。
カップを丁寧に温めてから、牛乳と水の量を確かめた上で混ぜる。それもまた、温めた
それから、茶葉を入れたポットへ注ぎ、暫く待ってから、カップへ注いだ。
茶葉の良さを最大限に生かした優しいミルクティーの香りが、部屋を満たす。
ちょうど入浴を終えたフィアンマは浴室から出、その心地良い匂いに気がついた。

「……ミルクティーか」
「熱すぎず温すぎず、位で淹れた。飲むだろ?」
「……いただくが」

こういうことをされると、自分の居場所があるような気がしてくる。
しかし、シルビアが大事にしているのは、あくまでこの肉体なのだ。
勘違いや自惚れは好ましくない、とフィアンマは思う。

「……シルビア」
「んー?」

シャツのボタンを片手で閉めながら、フィアンマは紅茶を啜る。

「何? 呼んだ?」
>>245

俺がもし、記憶喪失じゃなくて別の世界から来たって言ったらどうする?

紅茶とても美味しいぞ、心落ち着く美味さだ。+↑

>>244

例えば、お前が大事にしていた宝が入った箱の中身が、いつの間にかそっくりなものにすり替えられていたとしたら、どうする?


「紅茶。…とても美味しいぞ、心落ち着く美味さだ」
「だろうね。このシルビア様が淹れたんだから」

偉そうな返しだが、その頬はやや赤い。
照れているのだ。恋人から手放しで褒められれば、当然の反応である。
そんな照れている己が恥ずかしいのか、彼女は顔を逸らす。

「……」

フィアンマは、少しだけ黙り込んで。
考えて、考えて、それから。

少し。

曖昧な言い方で、聞いてみた。

「………俺様がもし、記憶喪失じゃなくて別の世界から来たと言ったら―――どうする?」

シルビアの息が、詰まる。
フィアンマは、彼女の様子を感じ取った。
感じ取っておきながら、続ける。

「………言葉遊びではなく、実際にそうだったとしたら」

これは。
きっと、自分の下らない優しさなのかもしれない、とフィアンマは思った。
紅茶は、料理と同じように、自分の舌に合わせているかのよう…否、実際合わせていて、美味しい。
それくらい、彼女は元の自分が好きなのだ。大切に違いない。

この自分が、ここに居場所があるのでは、と勘違いしそうになった程。

彼女は優しい。愛すべき存在だ。
……だが、それは即ち、フィアンマの踏み台候補を意味する。
それは嫌だ、とフィアンマは内心で思った。無意識下で、心の最も柔らかな部分で。
シルビアは、僅かに指先を震わせて。想像して、唇をかみしめて、深呼吸をして。

>>250

……そりゃ、本物を探すよ。一生懸命。

例えば、私が大事にしていた宝が入った箱の中身が、いつの間にかそっくりなものにすり替えられていたってことだな。難しいが私はどちらも幸せにしたいと思うんだ。

《今日はここまで。お疲れ様でした》






「例えば、私が大事にしていた宝が入った箱の中身が、いつの間にかそっくりなものにすり替えられていたってことだな」

シルビアは、そう、総評を下した。
声は震えていたし、もしかしたら泣きそうなのかもしれない。
だが、今のフィアンマに彼女を慰める資格はない。

そもそも、彼女の求めている男は自分ではなく―――――

「難しいが、私はどちらも幸せにしたいと思うんだ」

たとえ話では、なくなっていた。
幸せにしたい、と彼女は言った。
自分の『幸せ』が、彼女の何に繋がるかも知らないで。

「別物だったとしても。私にとっては宝石に見えて、他人にとっては石ころだったとしても、さ。
 それでもやっぱり、すり替えられていたって、私にとってそれは宝石なんだよ。宝物のままで、」

ボロボロに傷ついていたって、メッキが剥がれていたって。
自分が愛でたその証すら、どこにも見当たらなくなっていても。

「あんたに負けず劣らず、何だかんだ言って私も馬鹿なんだな」

笑って。
彼女は、自分の服を握り締める。
声を濡らさないことが、彼女のプライドだった。
彼が死んだ時や大怪我をした時以外は泣かない。

それが、彼女の矜持だった。

「―――――――そう、か」

フィアンマは、相槌を打つ。
空っぽになったカップをソーサに置いて、視線を床に落とした。

彼女以外と行為をして、殺害するべきだ。

そうすれば、彼女の元には元の自分が戻って来る。
自分は元の世界に戻ることができるし、誰も悲しまない。

そうだ。
悲しまない。

別に、自分は未練なんてない。
こんな世界で、ほんの少しでも、彼女に情を移してなんて、いないんだ。

立ち上がる。

「……何処行くの、こんな時間に」
「………」

沈黙。

フィアンマは、彼女を見やる。







>>252-258のコンマ二桁(右方にかわりまして鮭好きしずりんがお送りします [sage]:XXXX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX←コレ)で決定

ゾロ目有り シルビアの元に残る

ゾロ目なし シルビアから離れる

すごい気になる終わりだな、乙でした

ゾロ目こい

おつ。難しいが、個人的には去るべきと思わなくもないな

性なる右!

>>258までと言う幻想をぶち殺す!

ざーんねーん

そげぶ!

荵吶〒縺励◆

ありゃ…

>>259
>>259

テヘペロ

これって立ち去った方がいいのか…?

>>258のウニ頭が恨めしいな

このスレにオティヌスがいることだけは分かった

ってか100!?
化物かよ…
なんか代表的なもん教えてくれませんかねぇ?

>>1ってss作成歴どんぐらいだよ…

できれば最終的に戻ってくるルートにしたい……

>>252-258 結果:ゾロ目なし=シルビアから離れる >>267 オティ「おにいちゃんは誰にも渡さない…渡すもんですか…」 >>268 フィアンマ「許されるのなら、もう一度だけ」とかですかね?》


きっと。

自分は、このまま此処に居れば、何にしても彼女を傷つける。
気の迷いで『踏み台(ぎせいしゃ)』にしてしまうかもしれない。
それを思うと、一緒に居ることすら恐ろしいと思えた。

彼女は、幸せにしたいと言ってくれても。

自分は、この世界にいては幸福にはなれない。
元の自分に対してあまりにも無遠慮過ぎるし、何よりも馴染めない。
元よりこの世界の人間ではないのだから、当たり前のことだった。
そして、フィアンマは与えられた幸せや日常を手放しで喜べる男ではなかった。

彼は、振り返り。
シルビアを見ると、にっこりと笑んだ。
その笑顔は完璧で、綺麗過ぎて、有無を言わせぬものだった。

「少し散歩をしてくるだけだ」
「……」

すぐ戻る、とは言わなかった。
これ以上の嘘を吐き出すことは躊躇われた。

フィアンマはそのまま部屋を出て、外へ出て行った。







コツ、コツ。

自分一人分の足音。
慣れ親しんだものだが、何となく寂しく感じられるのは、もう一つの足音がある心地よさを知ってしまったからだ。
シルビアが隣を歩いてくれる、あの心地よさを、だ。

「……」

視界が滲むのは、きっと気のせいだろう。
ふらふらと歩いていると、誰かにぶつかった。

「………。…すまない」

ぶつかってから約三秒ほど、フィアンマは無反応だった。
自分で選んだ"シルビアから離れる"という選択肢に、茫然自失としていたからだ。






フィアンマがぶつかった人物>>+2

関係性>>+4

>>268
代表的なものはフィアンマスレとかフィアンマスレとかフィアンマスレとか……

ぶっちゃけ>>1のSSでフィアンマさんがでてこない作品を私は知らない…

絹旗

kskst

面識なし

我らがフィアンマさんが順調にアイテムとフラグ立てとる…
アイテムがあるかどうか知らないけど

>>271 ていとくんスレ時代のことも、たまには思い出してあげてください…》


絹旗「いたた……超危ないですよ。気をつけてください」

フィアンマ「ああ。すまなかった」

絹旗「まあ、許しますけど………」

絹旗(この前映画で見た主人公みたいな顔をしてます。あれはあの後、超自殺したんでしたっけ)

フィアンマ「……用が無いなら通してもらっても良いか」

絹旗(このまま放置して、翌朝飛び降り死体超発見、とかが超セオリーですが…)ウーン

フィアンマ「……」

絹旗「……」

フィアンマ「……というよりも、幼い子供がこの時間に出歩いていて良いのか。もうすぐ日付が変わるぞ」

絹旗「>>278

>>276
はっ、すっかり忘れてました…なんたる不覚…
kskst

私は泣く子も黙るスキルアウトですから超良いんですよ。それより私は今超お腹が空いています、ご飯行きませんか?


絹旗「私は泣く子も黙るスキルアウトですから、超良いんですよ」フフン

フィアンマ(スキルアウト…武装無能力集団、の通称だったか)

絹旗「それより、私は今超お腹が空いています、ご飯行きませんか?」

フィアンマ「食事?」

絹旗「ファミレス位なら今の時間でも超開いてますし、大丈夫です。行きましょう」グイ

フィアンマ「おい、」

絹旗(もう一本見た映画の方では確か主人公は突然現れた女に食事に誘われて困惑してラブストーリーに発展して超自殺をやめたはず。
   ま、あの映画の場合は最後の最後で彼女の方が自殺するという超鬱な上につまらないC級でしたけどね)

フィアンマ「……、」

フィアンマ(……どのみち、やることはないんだ。時には身を任せるのも良いだろう)

絹旗(……うん? 超ラブストー…リー…? ……いやいや、私は超そういうのに縁はありませんから)




―――――ファミレス


絹旗「とりあえずイタリアン系のお店にしましたが、超何にします?」

フィアンマ「特に空腹ではないのだが…」

絹旗「じゃあドリンクバーとか超おすすめですよ。ひとまず、で注文するならですけどね」

フィアンマ「……?」

絹旗(……あれ? ドリンクバーって言葉、超通じてない…?)

絹旗「そうそう、ここは超奢ってあげます。超太っ腹でしょう」フフフ

絹旗(死にそうな顔してる人にお金払わせるのは何か超外道っぽいですしね)

フィアンマ「……何故、俺様に良くするんだ?」

絹旗「?」

フィアンマ「肩をぶつけられた相手に、食事を奢るというのは辻褄が合わん。そこまでする義理もないだろう?」

絹旗「>>281

え、無能力者?

お兄ちゃんにそっくりなんです

困ってそうな人は救えって言うのがウチのスキルアウトのリーダーの信条ですし、1人でこういうところに行くのって気が引けますからね


kskst


絹旗「お兄ちゃんにそっくりなんです」

フィアンマ「兄が居るのか?」

絹旗「そうです。超生き別れです」

絹旗(居るんだか居ないんだかはっきりしませんが今夜は超居るということにしときましょう)

フィアンマ「……なるほど」

絹旗「…超そんな感じですから、何注文しても良いですよ」

フィアンマ「それで、そのドリンクバーという呪文は何だ」

絹旗「え?」

フィアンマ「ん?」





絹旗「超お腹いっぱいです…でもデザートは捨てがたい…」グヌヌ

フィアンマ「頼めば良いだろう」

絹旗「一応これでも乙女のプライドとか超あるんですよ」

フィアンマ「肥満を気にしているのか?」

絹旗「そりゃあ気にしますよ。この年頃の女は、ほぼ絶対に」

フィアンマ「お前の容姿であれば多少太ったところで、かえって魅力的になりそうなものだが」

絹旗「>>286

ちょっ超照れるんでそういうのやめてくださいっ///

あなた超[ピザ]専ですか?
都合よく胸が大きくなることは無いんですよ、腰とかお腹周りとか…。
褒められるのは嬉しいので今日の所は注文しますが


絹旗「あなた、超D専ですか? 都合良く胸が大きくなることは無いんですよ、実際には腰とかお腹周りとか…」ズーン

絹旗(そりゃあ麦野みたいにバイーンドーンとなれば超苦労なんてしませんしいくらでも食べます)

絹旗「褒められるのは嬉しいので、今日の所は注文しますが」

フィアンマ「肥満嗜好は特に無いが、多少は腰や腹部にも脂肪は必要だろう」

絹旗「腹回りは超スリムな方が良いじゃないですか?」

フィアンマ「女らしさに欠ける」

絹旗「…超D専ですよね? 超どすこいですか?」

フィアンマ「だから違うと言っているだろう。……許容範囲ではあるが」

絹旗「?!」

絹旗(世の中には超マニアックというか、許容範囲の広い男性が居るものなんですね……)

フィアンマ「それで、何を注文するんだ」

絹旗「……このハイパーチョコデラックスパフェなんてのが超気になります」

フィアンマ「食べきれんだろうな」

絹旗「超そうでしょうね」




――――店外


絹旗「久々にデザートまで食べました」ノビー

フィアンマ「世話になったな」

絹旗「超元気出ました?」

フィアンマ「>>289

加速下

ああ、自暴自棄になっていたが真剣にこの世界での生き方を考えてみることにする

ん?そうだな、ありがとう。お前は優しい子だなナデナデ

俺…思ったんだ、アックアさんに掘られとけば目的達成だったよね
誰得だよって話ですが

>>291 >>1得…かな…?》


フィアンマ「ああ、自暴自棄になっていたが――――真剣に、この世界での生き方を考えてみることにする」

絹旗「難しいことは超わかりませんが、前向きに頑張ってください。それじゃ、私はこれで」




フィアンマ「…子供から心配されるようになってはおしまいだな」

フィアンマ「かといって、戻るつもりは到底ないのだが」

フィアンマ「………」

フィアンマ「……この世界での生き方、か。俺様が居て良い様な場所ではないのに」

フィアンマ「…257万8917分の1。…2577198回、選択をして偶然を繰り返せば、或いは俺様もこうなれていたのかもしれないな」









>>294のコンマ一桁(救世主にかわりまして超ミニスカ娘がお送りします [sage]:2013/10/22(火) 21:55:56.4X←ココ)で決定

奇数 この世界のフィアンマ描写

偶数 元々この世界に居たフィアンマの描写(原作世界)

ほい

ほい

どちらかといえば偶数がみたいな

なんで誰も名前欄に[救世主にかわりまして超ミニスカ娘がお送りします]をいれてあげないんだ……

それと>>1よ……確かに右方後方も良いが右方幻想のが私は好きなのだよ
上嬢ちゃんキャワワ、上条さんでも可

くっさ

>>291

ワロタwwwww



……ワロタ……

320 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) sage 2013/10/22(火) 21:38:46.64 ID:DZHJrepi0
>>310

落ち着け、エロは逃げない
深呼吸だ、はい、ひっひっふー

>>294 結果:奇数  右方幻想も後方右方もフィアシルも、みんなちがって、みんないい でも僕はオレフィア 別世界もその内書きたい》



フィアンマ「今夜は別のホテルを…いや、厳しいな。見つかる恐れがある」

フィアンマ「となれば廃墟だが…」

フィアンマ「…ふむ」

フィアンマ(適当にかく乱しておけば問題はないだろう。…シルビアがこの俺様を探すとは限らんし、期待も…して、いないが)






――――翌朝


フィアンマ「……」ウツラウツラ

フィアンマ(朝、か……どう、するか…シルビアと距離を置くのなら…)



―――――ホテル


シルビア「結局一晩中帰ってこない上に、連絡なし、サーチにも引っかからない…か」

シルビア「何やってんだか……」

シルビア(まだ街の中には居るんだろうけどさ……ん)

シルビア「ノックもなしに人の頭に話しかけてくるとは、褒められたことじゃないね。誰だ」

>>302(フィアンマ以外の人物の台詞)』

俺だよ、シルビア

よお、いい加減に建宮との子どもは堕ろしたかい?

私だよ、シェリーだ


>>+2のコンマ一桁(救世主にかわりまして超ミニスカ娘がお送りします [sage]:2013/10/22(火) 21:55:56.4X←ココ)で決定


偶数:>>301

奇数:>>303

なぜ外された

空気の読める1でよかった

はい

1%も確率がない>>1の冷たさにクッソワロタwwww

クソ安価選ばないとか最高だわ、濡れる

この分だとSOさんの活躍は期待できそうにないですねー

というかどれだけ考えても>>299がよくわからない

《世の中には冷酷さも必要だってこと、フィアンマさんが教えてくれました >>306 結果:奇数=シェリー》


シェリー『私だよ、シェリーだ』

シルビア「何だ、シェリーか。何だい、唐突に。またエリスとの惚気か?」

シェリー『ノロケたことなんか一度もねえよ。…こほん。そうじゃなくてね?』

シルビア「じゃあすごい芸術品が出来たから自慢とかそういう」

シェリー『そっちでもないわよ。……あー、あれだあれ。連絡ってやつだ』

シルビア「連絡? ……"上"から?」

シルビア(まいったな、ちょうどフィアンマが居ないのに…)

シェリー『>>313

>>302
お前クソAOだろ

取り敢えず一週間後から適当な学校で教師を2人でしろだとさ

>>310皆いい安価出すようになって、人気スレだからもうそんなもん要らねぇから大丈夫安価↓

約1、2名屑が出没するけどなー

それを1が無視すりゃ終わりだしどうでもいい

だなー

《今日はここまで。異世界に飛ばされたとばっちりンマさんの性格がまとまらない…お人好しでヘタレで頼まれると断れなくて口調は同じということはわかる》


シェリー『取り敢えず、一週間後から適当な学校で教師を二人でしろだとさ』

シルビア「教師?」

シェリー『シルビアは家庭科、フィアンマは歴史ならいけるだろうって話になったのよ』

シルビア「手配はどうなってんの?」

シェリー『まだ完全には済んでないから、一週間位かかるんじゃねえかな』

シルビア(一週間、か……フィアンマを捜し出せれば良いけど…)

シェリー『……シルビア』

シルビア「ん? 何」

シェリー『まあ、私の気のせいならいいんだけどよ。…何か、元気ないように感じるんだけど、気のせいかしら?』

シルビア「>>319

一方通行が御坂クローン2万体殺し終えたからかしらね

ああフィアンマがホームシックみたいでな、病み上がりにはちとキツかったかもしれない

たいした事じゃないし、また今度機会があったら話すよ

脈絡無しの安価だからまた >>320-321コンマかな、乙でした

クソAOめパソコンと携帯両方使ってやがる

レベル6一方が見たくて安価したんだけどそんなに駄目?

乙。なんだろ、かつての甘党フィアンマを思い出すな。その情報だけ聞くと

この口調はいつものクソAOだから安価下だな、乙

このアスペ具合はクソAOだな

>>1の安価捌き期待してる

とりあえず糞コテは黙ってよーか

>>328
お前はさっさと死ね
>>329
お前もな屑ニート

乙でしたー

AOやコテを叩くのは荒れるからやめようよ、>>1に安価は一任するわけだし
雑談自由ならコテも許容じゃね?

つか仲間ってアンタ仲間由紀恵か

>>331
今更ですかDOさんや

>>332
いやぁずっと誰の仲間なんだろうって思ってて……

>>333
名前に仲間由紀恵って打つのがめんどくさくなって…

糞コテ擁護とか気持ち悪い

>>335
そうかそうか良かったね

外野うるさい
スルーなり黙るなりして。

>>337
お?スルー出来てないぞ?

揚げ足取る奴ほどキモい奴はいない

>>339
お前もな

《雑談はご自由にと言いましたが、雑言までご自由にと書いた覚えはありません。誰かの発言に腹が立ったらとりあえず書き込まないでください
 別世界描写に入るんですがフィアンマさんの名前欄どうしよう。とりあえずフィアンマですが、それだけだと混乱する…うーん…右方…?》


シルビア「ああ、フィアンマがホームシックみたいでな。病み上がりにはちとキツかったかもしれない」

シェリー『ホームシック? シルビアが居るのにか?』

シルビア「それとこれとは別なんじゃない? 気候もまるで違うしさ」

シルビア(……きっと、フィアンマの言ってたことは、例え話じゃなかった。信じがたいけど、そうなんだろう。
     つまり――――アイツは、私の知ってるフィアンマじゃない。…どこか、別の世界の…同じような、別人)

シェリー『まあ、連絡はこれだけなのよ。フィアンマの野郎は頑張って捕まえるんだな』

シルビア「そうする。そっちも元気でやりなよ。エリスにフラれたとか泣かれてもこっちだって困る」

シェリー『だからエリスとはそういう関係じゃねえって言ってんだろうが! …それじゃあ、またね』

シルビア「………嘘を言った覚えはない。私は、あいつが別人でも、帰ってきてくれればそれでいいと思った。
     よく似た別人でも、フィアンマなら愛してやれるって自信があった。…でも、あの返事じゃダメだったのかね」




――――――――――とある世界


フィアンマ「……」ノソリ

フィアンマ(……ん…? ここは…? 俺様は確か、…街中で見知らぬ少女に頼まれて遊んでやって…ホテルに戻って…それから…?)

オッレルス「気がついたみたいだね」

フィアンマ「!」

フィアンマ「……オッレルス…」

オッレルス(気を喪う直前に自己紹介を聞いていたのだろうか)

フィアンマ「……すまなかった。以前からお前に謝ろうとずっと思っていたんだ。お前を救うことと私怨、シルビアを奪うことで頭に血が上っていた。
      お前の容姿は俺様よりも良い。加えて、才能も俺様とはまた違った方向に尖っていて素晴らしいものだ。だから焦っていて、それで…。
      ………言い訳はするまい。写真の件は、既に皆の記憶を消してある。シルビアだけは覚えているが…その、本当にすまなかった」

オッレルス「……」

オッレルス(何を言っているのかさっぱり…記憶が混乱している? いや、何故シルビアの名前を知って…)

フィアンマ「お前はさぞ俺様を殺したいことだろうが、……シルビアの為にもそれはしてやれない。すまない」

オッレルス「>>343

すまない、ちょっと何言ってるかわからない


フィアンマ偽?の名前は本名設定して~とか…

君は大丈夫かい?
シルビアは俺の彼女でもないが君の彼女ではないだろ?
ひょっとしてそこまで進んでたのか!?

>>342 その手があった! じゃあ本名を募集……うーん 安価で募集しよう、後ほど》


オッレルス「君は大丈夫かい?」

フィアンマ「?」

オッレルス「シルビアは俺の彼女でもないが、君の彼女ではないだろ?」

フィアンマ「何を言って、」

オッレルス(まさか、俺が外出中に彼は目を覚まして…?)

オッレルス「ひょっとして、そこまで進んでたのか!?」ガーン

フィアンマ「現実を受け入れてくれ。お前こそ大丈夫なのか? 俺様がシルビアと交際を開始したのはもう十年近く前の話だぞ」

オッレルス「!?」

フィアンマ「お前と勝負をして、勝利して、…辱めた後に、彼女を手にしたのは他でもない俺様だ。忘れたとは言わせん。現実と向き合え」

オッレルス「~~~~っっ」ガクンガクン

フィアンマ「肩をつか、ゆさぶ、おえ、貧血なん、おえぷ、」グラグラ

オッレルス「……いや、待ってくれ。落ち着こう。私は君と勝負をした覚えはないし、正直初対面だ」

フィアンマ「何を言っ………」オロロロ

オッレルス「」

シルビア「何やってんの、病人揺さぶって吐かせるって尋常じゃないぞ。喧嘩?」ガチャ 

オッレルス「>>346

どうして君が彼と最後までヤってるくらいの関係って教えてくれなかったんだよ!?ガクガク

シルビア、君はフィアンマとはどんな関係なんだ!そんな10年も付き合いがあったなんて聞いてないぞ!
君も正直にありのまま吐いてくれ

ちなみにこっちのフィアンマは聖なる右使えないんだよね?

>>346 移動後世界のシルビアさんが『聖なる右は使えるけど~』という発言をしているので使えるようです。右席訛りがないのかもしれないです》



オッレルス「シルビア、君はフィアンマとはどんな関係なんだ! そんな、10年も付き合いがあったなんて聞いてないぞ!」

シルビア「……は?」

オッレルス「君も正直にありのまま吐いてくれ。どういった流れでどういう関係なのか」

フィアンマ「ぐ……先程言ったように…おえ、……俺様と、お前と、シルビアは幼馴染で…俺様も、オッレルス、も、シルビアが好きだっ…」ゲホゲホ

シルビア「……」

シルビア(何の話かさっぱり読めない)

オッレルス「幼馴染…?」

フィアンマ「ああ、そうだぞ? 俺様は何にしてもお前に負ける二番手だった。…覆したがね」

シルビア「私は右方のフィアンマと付き合った覚えなんてないけど。同名の人違いじゃ?」

フィアンマ「」ガーン

オッレルス「すごくショックを受けているみたいだけど」ゼーハー

シルビア「顔が似てるだけの別人じゃ? としか答えられないね。私も右方のフィアンマとは今日が初対面だ」

フィアンマ「」

オッレルス「……辻褄が合わないな。失血性の記憶喪失や混乱にしても、構成がおかしい」

フィアンマ「俺様は記憶喪失も混乱もしていない。騎士団長に聞いてみれば俺様が正しいかどうかすぐにわかる」

オッレルス「イギリス清教の? 繋がりがあるとは知らなかったな」

フィアンマ「当然だ。俺様はイギリス清教の異端審問官(インクジショナー)だぞ? ああ、拷問ではなく書物処理の方だが」

オッレルス「………」

フィアンマ「……先程から何なんだ。悪ふざけならよせ」

シルビア「>>349

イタリア語で炎がフィアンマだから聖なる右使えないなら火って意味のフォーコにしたらどうかな?
ってことで安価下

あんたまさか平行世界からきた?

私はオッレルスからあなたがローマ聖教ということを聞いたけど、本当にイギリス?
一応調べてあげるけど

>>348 名案です。以降使わせていただきます》


>>+1のコンマ一桁(ぼっち俺様にかわりまして戸惑い俺様がお送りします [sage]:2013/10/23(水) 21:15:42.9X←コレ)で決定



奇数 >>349

偶数 >>350

ほい

名前案考えてたら既に決定しとったww

>>353 (本当に…すまなかったと…思っている…っ) 結果:偶数  聖なる右といっても多分厳密には違う術式と思うのでフォーコさんで》


シルビア「私はオッレルスからあなたがローマ正教所属ということを聞いたけど、本当にイギリス? 一応調べてあげるけど」

フォーコ「嘘はつかない。ましてや、シルビアには絶対に、だ」

シルビア「それは完全に人違いだろうけど…まあ、調べてくるよ」

オッレルス「頼むよ」



フォーコ「……」

オッレルス「……」

フォーコ「…俺様の右腕は、何処に行ってしまったんだ? お前がやったのか? 
     正直なところを言えば、お前になら切断されても仕方がないとは思っているものの、意識がない間というのは少し卑怯だろう」

オッレルス「>>356

いや、俺達が君を発見した時から君の右腕はなかった

つまり、誰かが持ち去ったという事だが…誰かはわからないな

戦いに卑怯も糞もないんだよ

それはアレイスターが切断して奪ったんだ、神の右席ともあろう者がショックの余り忘れてしまったのかい?俺は人の力を奪ってまで倒したいと思うような下衆じゃないよ

>>355

>>356
意味がわからない

また安価下か偶数奇数コンマセレクトだから


>>+1のコンマ一桁(右席にかわりまして万事屋がお送りします(SSL) [sage]:2013/10/23(水) 21:39:20.3X←コレ)で決定

偶数 >>355

奇数 >>357

どうなる?

>>362 結果:偶数 どうしてこういうところでゾロ目なんだろう》


オッレルス「いや、俺達が君を発見した時から君の右腕はなかった」

フォーコ「……」

オッレルス「つまり、誰かが持ち去ったという事だが…誰かはわからないな」

フォーコ「……」

オッレルス「力になれなくて申し訳ない。……本来聞きたかった情報とは違うが、質問がある」

フォーコ「質問?」

オッレルス「君は、ローマ正教最暗部『神の右席』の実質的リーダー、"右方のフィアンマ"ではないのか?」

フォーコ「『神の右席』? ああ、ローマ正教の組織だったな。名前をかろうじて知っている位だが…右方?」

オッレルス「……つまり、違うのか」

フォーコ「当然だ。俺様は生まれも育ちも、仕事場所もイギリス清教だ」

オッレルス(記憶喪失…ではないだろう。混乱という訳でもなさそうだ。妄想癖…と断じるのは簡単だが、違うだろう。
      となると、考えられる可能性は……別人。しかし、『ベツレヘムの星』から脱出したのは、間違いなく彼だ)

フォーコ(冗談でも何でもないとすると、……俺様はどうなっているんだ? これは夢なのか?)ホッペタムニー

フォーコ「痛い痛い痛い」

オッレルス「!?」

フォーコ「……俺様はどういう人間なんだ。お前の知る限りでは」

オッレルス「ローマ正教『神の右席』の実質的リーダー、右方のフィアンマ。第三次世界大戦を目論見、実際に勃発させた首謀者であり、S級戦犯だ」

オッレルス(……ちょっとキツい言い方だったかな。だが、事実には相違ない)

フォーコ「>>365

ふふ、相変わらずジョークが上手いな?オッレルスは。

そんなわけないだろうに←現実逃避中

え、イギリス聖教の女達に尻に敷かれてる俺様でもそんなことやれるわけないだろ。そもそも神の右席なんてありえん

>>364

でもじゃなくてがきして下さい、スマソ

がき×
がに○

本日のクソAO
ID:ZjOgBPrTo

いや尻に敷かれて万事屋やらされてるみたいなこと書いてあったじゃん?
AOじゃねえし

>>370
おおすまんID似てたから間違えた


フォーコ「え、イギリス清教の女達から尻に敷かれている俺様が、そんなことやれるわけないだろ。そもそも『神の右席』なんてありえん」ブンブン

オッレルス「……」

フォーコ「確かに世界を救える程の才能を抱えてはいるし、自分で術式は構築したが…これは死者を蘇らせるのが精々だ。
     後は相手の戦闘意思を消失させる程度の効果しかない。そんなものしか作れない人間が右席に登用される訳がない」

オッレルス「その術式名は?」

フォーコ「? 『聖なる右』だが。神の如き者の伝承を元にして創り出したものだ。
     ありとあらゆる人間の戦闘意思を破棄することで、戦いをやめさせることが出来る。ある意味実戦向きだ」

オッレルス「一撃で相手を倒せる、という訳じゃないのか」

フォーコ「そんな便利な術式があったらお目にかかりたいものだ。俺様にはいかんせん、戦うことに対しての才能がない。
     そもそも誰かと衝突することすら嫌な気質をしているものでな。……ああ、お前相手には別問題だ」

オッレルス(……間違い無い。彼は別人だ。少なくとも、私が調べた情報とまるで一致しない。そして、彼が自分の立ち位置を誤魔化すメリットがない)

フォーコ「……右腕がないと妙な感じがするな…」

オッレルス「……少し、席を外すよ。休んでくれ。すまなかったね」

フォーコ「? ああ」





フォーコ「………何なんだ、今日は」ゴロン

エイワス『こちらはなかなか適応に苦しむようだ』

フォーコ「!?」

エイワス『ふむ。はじめまして、と挨拶するのが慣例か』

フォーコ「……お前は…? ……天使か?」

エイワス『いかにm「何かが色々とおかしいと思っていたらやはり俺様は死んでいたのか嫌だそんなシルビアとまだ一度もそういうことしてないのにというかそれはどうでもいいが結婚してないのに酷い話だ俺様そんなにひどいことしてな」話を聞いて欲しい』

フォーコ「……今の俺様の状況を教えてくれ。どうすれば元に戻れる」グスッ

エイワス『>>374

まぁアレだろうとなかろうと捌ける範囲内だから大丈夫な気はするな安価↓

木原数多を探せ

元の彼が戻ってきた時に彼を幸せにしてあげられる環境を作ったら良いのではないか?答えはまだ教えられないがね

禁書目録と仲良くなって別れが惜しくなる頃に返す

木原死んでるだろ

こっちの木原は死んでるだろ

こっちの木原とは限らない

そうでしょ>>1

向こうの木原は知らんが此方は死んでんじゃない?


>>379
お前がAOか

>>379お前のせいで濡れ衣だったんだな

>>379
ご丁寧にID変えくさりやがってこのガキャ

ちょっと待てよ

何で木原君をストーリーに絡めようとしただけでAO扱いされなきゃならんの

フルボッコワロタwwww

ちなみに雑言はダメーっ!って>>1が言ってたぜ安価↓

死んでる奴を絡ませようとしてんのと
あえて木原数多を選んでるあたりで魂胆が見える

《原作木原くンはお星様になったんだよ…… 原作世界で移動後世界の木原くンを探す手立てはないので安価下》



エイワス『元の彼が戻って来た時に、彼を幸せにしてあげられる環境を作ったら良いのではないか? 答えはまだ教えられないがね』

フォーコ「…元の彼?」

エイワス『君と異世界の君の精神を入れ替えた。あちらの彼が戻れば、君も強制的に元の世界へ戻れる』

フォーコ「つまり、俺様は記憶障害でも何でもないということか」

エイワス『そういうことになる』

フォーコ「……ふむ」

エイワス『君の選択も観測させてもらうとしよう。努力することだ』

フォーコ「待っ、………消えた、か」

フォーコ(異世界、ということは環境もだいぶ違う…のか? ローマ正教…戦犯…)

フォーコ「……生きていけるのか…。…処刑されるんじゃないか? ……シルビア……」メソメソ





フォーコ「……ひとしきり落ち込んだら、かえって冷静になった。が、どうするか」

オッレルス「調子はどうかな」

フォーコ「ああ、問題ない。先程はすまなかったな。何かすることはあるか? 家事なら大体出来ると思うが」

オッレルス「>>389

隻腕の君に手伝わせるなんて鬼畜なお願いはしないよ

しばらく寝てるといい

じゃあシルビアのために二人でご飯作るか。料理をする元気はあるか?
最近はいつも彼女に作らせてばかりだったからなあ

いや、移動後木原君が原作世界に来てるって意味のつもりで安価したんだが

安価なら下

今更言い訳してるなわざわざIDまで変えやがって

>>390
そんな描写がどこにあった屑ニート

何度も言うようだが俺はあのAOじゃないぞ

つーか描写なきゃやっちゃいかんのか・・・

AOみたいに過激な安価って訳でもないのに

安価なら下

って、よく見りゃ俺のID変わってるな何でだろ

安価なら下

《今日はここまで。お疲れ様でした》



オッレルス「じゃあ、シルビアのために二人でご飯作るか」

オッレルス(予測は色々と立てたが、人物認識は色々と共通しているようだ。尊重しよう)

フォーコ(厳密には別人とはいえ、シルビアには違いないしな)

オッレルス「料理をする元気はあるか?」

フォーコ「ああ、問題ない」

オッレルス「最近はいつも彼女に作らせてばかりだったからなあ…」

フォーコ「料理はあまり出来ないのか?」

オッレルス「出来ない訳じゃないけど、美味しいものが作れないからね。自信はないよ」

フォーコ「そうか」




――――キッチン


フォーコ「……どうやら俺様は、別の世界へ来てしまったようだ」トントン

オッレルス「所謂平行世界の存在ということかな」

フォーコ「ああ。何の報いなのかはわからないが…前向きに考える。
     後ろを見ても俺様が歩いてきた道ではないし、隣には誰も居ない。となると、前を見据えるしかないだろうしな」

オッレルス「……良い考えだ。見習うよ」

フォーコ「お前の場合はシルビアが居るだろう。…恋人ではないようだが」

オッレルス「……」

フォーコ「……今、目の前にあるものは一つ一つ大切にしろ。どこで無くなるか、手に抱きしめられるか、わからないからな」

オッレルス「……ああ。………手際が良いな。そちらのシルビアは料理をしなかったのか?」

フォーコ「そういう訳ではないが……」

オッレルス「?」

フォーコ「>>397

実はスマフォだとIDコロコロ変わる安価↓

過激云々じゃなくて脈絡なさすぎるからだろ?

>>394
万が一億が一違うんなら
紛らわしい安価出すな屑

俺様がやらされてたんだよ、紅茶を入れるのは得意だったが飯を作るのは苦手だったしな

そもそも脈絡が無さ過ぎる

ごめん安価2つ下 >>399
乙!

おつ。前から思ってたが今回なんとなくゼル伝の時オカプレイ後にムジュラやってる感覚



脈絡ねえ・・・基準は何よ

あれ以前に木原君が何かゴソゴソやってる安価でもすれば文句はなかったの?

>>403
それが自分で解らない奴に何をいっても無駄だから精々考えろ
ア ス ペ


フォーコ「俺様がやらされてたんだよ。紅茶を淹れるのは得意だったが、飯を作るのは苦手だったしな」

オッレルス「シルビアが料理不得意か…不思議な感じだね」

フォーコ「こちらとは多少違うところもあるんだろう。まあ、俺様にも非はある」

オッレルス「うん? 非?」

フォーコ「『シルビアがよそってくれるなら出来合いのものでも美味しいよ』と言ってしまったのがいけなかった」フゥ

オッレルス(優しさが裏目に出たのか…)

フォーコ「近頃は美味しい料理も提供してくれていたのだが、………」

オッレルス「……」

フォーコ「……まあ、いつか戻れるさ。そう考えないとやってられん。出来た」

オッレルス「それは?」

フォーコ「オムレツハンバーグだが」

オッレルス(君も大概ズレてると思うよ。美味しそうではあるけど)



シルビア「あれ、二人で作ったの?」

オッレルス「体力作りがてら、とはいえ大概は彼が作ったものだよ」

シルビア「病人に何させてんの」

オッレルス「いや、ちゃんと本人に意思は問いかけたし…」

フォーコ「そう怒らんでも良いだろう。綺麗な顔が台無しだ。……ああいや、怒った顔も綺麗であることには違いないが」

シルビア「>>407

加速下

そんな風に褒められたのは初めてだから照れくさいな……。褒め言葉として受け取っておくよ


シルビア「そんな風に褒められたのは初めてだから照れくさいな……。褒め言葉として受け取っておくよ」

オッレルス「……」

フォーコ(殺気を感じる)ビク

シルビア「ああそうだ、調べたけどやっぱりあなたの所属は間違い無いよ」

フォーコ「……だろうな。わざわざ手間をかけさせてすまなかった」

シルビア「手間という程でも……温かい内に食事にしようか」

フォーコ(………自分の推論に確信は持てたし、あの天使も嘘はついていないのだろう。
     やはり、あの天使が言ったように頑張るしかないな。…前向きは俺様の取り柄でもあるし)



――――夕食後


フォーコ(シルビアは皿洗いをしている後ろ姿も可愛いな…別人だとわかってはいても)

オッレルス「……」

フォーコ「!」ビクッ

オッレルス「……」

フォーコ「……ああ、そうだ。聞き忘れていたことがある。…本来の俺様の身柄を保護して、お前は何をするつもりだったんだ?」

オッレルス「>>410

いろいろと

とりあえず何も考えてなかったな


オッレルス「とりあえず、何も考えてなかったな」

フォーコ「? 第三次世界大戦…俄かには信じがたいが、その戦犯を捕獲しておいて、何も?」

オッレルス「聞こうと思っていた情報はいくつかあったが、君は持ち合わせていない。
      ひとまず後一人位なら養っていても枯渇はしないし、君を放り出すのもかわいそうだし」

フォーコ「……オッレルス…」

オッレルス「昔から、結構行き当たりばったりで動いているからね。お陰でいつも馬鹿呼ばわりされているよ」フフフ

フォーコ「……」

オッレルス「……どうかしたかい? 出ていきたいというのなら、止めないが…あまりお勧めはしないよ」

フォーコ「う、…うう」

オッレルス「!?」

オッレルス(泣いてる!?)

フォーコ「お、俺様の知ってるオッレルスと違う…優しい……」ガタンッ ギュー

オッレルス「」

フォーコ「お前のような幼馴染が良かった」ブワッ

シルビア「……抱き合って何してんの」

オッレルス「>>413

はっはっは

…彼は友情に飢えてたみたいだ


オッレルス「…彼は友情に飢えてたみたいだ」

シルビア(コイツがこんなに遠い目してるの久々に見た)

フォーコ「うう……」

オッレルス「…というか、そっちの私はどういう人物だったんだ」

フォーコ「……幼い頃から恋敵だったからな。その、…嫌がらせが多くてな」

オッレルス「…嫌がらせ?」

フォーコ「告げ口のようで言いづらいが…」

オッレルス「私にとっては世間話の範疇だ。カウンセリン…げほ。雑談の一部として話してくれないか?」

フォーコ「>>416

酷すぎワロタ

池に突き落としたり、魔術の実験台にされたり、エトセトラ、エトセトラ…

とにかくシルビアが大好きだったが素直になれずシルビアにちょっかいを出していたな

ちなみに安価の連続取得は何回まで?

>>418 特に決めてません。ので、読者様の良識にお任せします》


フォーコ「池に突き落としたり、魔術の実験台にされたり、出会い頭に北欧王座をぶつけられたり、後ろからどつかれたり……他にもまあ、エトセトラ」

オッレルス「それはもう嫌がらせじゃないんじゃ…」

フォーコ「殺しに来ていただろうな。俺様も反撃は何度かしたがね」

オッレルス「それは…そうだろう。他意は無いが、どんな風に仕返しを?」

フォーコ「出会い頭に生クリームパイを顔にぶつけてやったし、クッションを敷いた落とし穴に突き落としたことがあるな。怪我はさせなかったが」

オッレルス(…俺が言うのも何だが、お人好しだ……)

シルビア「ガツンと返さなかったのか」

フォーコ「返しただろう。少なくとも生クリームパイを顔にぶつけられたら俺様は三日程落ち込む」

オレシル((ナイーブ))

フォーコ「……とはいっても、やはりパンツ姿の写真を魔術サイド全体に暴露したのは申し訳なかったと反省している」

オッレルス「>>421

嘘だ!!

お、おう………。こっちの俺じゃなくてよかったのは不幸中の幸いかな

ミカサ?wwww


安価なら、いや、むしろもっとやってやってよかったんじゃないかな?

別に良いと思うが

食べ物は粗末にしてはいけないよ


オッレルス「お、おう………。こっちの俺じゃなくてよかったのは、不幸中の幸いかな」

オッレルス(そちらの俺は相当キツい性格をしているんだろうか……彼は俺にとっての現在のオティヌスのようなものなのかもしれないな。
      それなら納得がいくし、正直仕方がない)

フォーコ「………ひとまず」

オッレルス「ん?」

フォーコ「右腕が無い状態は少しずつ慣らしていくが、体調は悪くない。
     俺様は戦犯…? なのだったな。何をどうすれば詫びられる…というか、一番苦しめてしまったのは誰なんだ?」

オッレルス「それを知ってどうするんだ?」

フォーコ「謝りに行く」

シルビア「直接?」

フォーコ「謝罪は直接行うものだ。…何かおかしいのか?」

シルビア「>>427

加速下

じゃあまずは禁書目録のもとに行こうか、一緒に

いや多分100%殺されるわよ?

今、インデックスは学園都市に居る筈だから会いに行ったら☆さんに見つかるな

>>429 早々にこっちの世界のフィアンマさんは死んでしまうのか……つらい…》


シルビア「じゃあ、まずは禁書目録の下に行こうか、一緒に」

オッレルス「シルビア、」

シルビア「あんたがついてりゃ何とかなる。…違う?」

オッレルス「…誰からでも何でも隠し通せる自信は……まあ、良いか。謝罪は悪いことじゃないし…」

フォーコ「迷惑をかけるな」

オッレルス「構わない。君には協力したくなる雰囲気がある」

フォーコ「そう言われると少し安心するな」





―――――学園都市


フォーコ「……インデックス、か。……元気、だろうか」

オッレルス「……今ここに居る彼女は、」

フォーコ「ああ、理解している。……それでも、見目が似ていれば少し投影してしまうものだ」

オッレルス「ここが学生寮だ。…後は君がひとりで行った方が良い」

フォーコ「そうするよ。また後で」

オッレルス「そうだね」



フォーコ「……世界が違っても、俺様の罪は俺様のものだ。……いんたー……ふぉ…ん? はこれか?」ピンポーン





>>+2のコンマ二桁(右方にかわりましてへたれがお送りします [sage]:2013/10/24(木) 21:47:12.XX←コレ)で対応した人物決定

偶数 インデックス

奇数 上条当麻


ゾロ目で……?

へたれがー

あー

《結果:偶数 >>431 惜しい感》


インデックス『はいはい、今出るんだよー』ガチャリ

フォーコ「あ、……」

インデックス「えーっと……」

フォーコ「……」

フォーコ(…確か、遠隔制御霊装を使って苦しめてしまったのだったか。
     不必要な苦痛を与えてまで何をしたかったのか理解に苦しむ…が、それも俺様の罪としよう。
     どう謝れば良いんだ? いつものように頭を噛まれてはい終わりという訳にはいかな…そもそもこちらの世界のインデックスは違うかもしれないな。
     彼女は家主なのか? その腕に抱えている三毛猫は実は警戒グッズの一部だったりするのか?)

フォーコ「……俺様のことを、覚えているか」

インデックス「>>435

うん、忘れはしてないよ……

もちろん忘れようとしても忘れられないんだよ!でもきょうはなんかちがうね

てかよく考えたらフォー子さんが謝るのって筋違いだよな?本人じゃないんだから、謝られた方だって、「え?ああー…うん?」ってなるような安価↓

>>436 救世主ってのは冤罪を引き受けてナンボだから…》



「もちろん、忘れようとしても忘れられないんだよ!」

攻撃の意思はない口調だった。
別に、責めるような調子はまるでない。

それが、かえって重い。

オッレルスの口から、自分の所業を聞いているフィアンマには、インデックスがどうしてそんな態度を取れるのか、わからない。
いつの間にか困惑が顔に出てしまっていたのか、はたまた彼女の絶対記憶能力によるものだろうか。
少女は首を傾げ、じっと彼を見つめた後に。

「でも、今日は何か違うね」

指摘した。
元より、人を騙すことを好まない彼としては、うろたえる他ない。
対して、インデックスは続けて言葉をかけてくる。

「完全に別人…っていう感じじゃなさそうだけど、私を"使用"したあの右方のフィアンマとは違うように見えるんだよ」
「………よく、わかるな」
>>439

奴は人類を害する邪悪な存在だからわかるんだよ

これでもシスターだからね!
人を見る目は確かなんだよ、だってあなたからは力は感じるけどそれを他の人のために分けようとしているのが分かる

>>438
よお糞野郎

765 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2013/10/24(木) 22:28:49.46 ID:Ps/3nOlS0
それは常盤台生が全裸で奉仕してくれるからだ
他スレでこんなこと書いてるから確信犯だよ


「これでもシスターだからね!」

ふふん、と彼女は慎ましやかな胸を張って。

「人を見る目は確かなんだよ」

だって、と彼女は前置きをして。
優しく、丁寧に言葉を紡ぐ。

「あなたからは、力は感じるけど…それを他の人のために分けようとしているのが、分かるもん」

とうまみたいにね、と彼女は呟いた。
恐らく、上条当麻のことだろう、と彼は思った。
この世界での彼は、両親を失うこともなく、元気に過ごしているらしい。
とはいっても、ここ最近はトラブルにばかり巻き込まれているようなのだが。

「上がっていって欲しいかも」
「…良いのか」
「うん。……何となく、"あなた"は安心出来る感じがするんだよ」

言って、彼女は部屋の奥へ姿を消してしまう。
バツが悪い気分になりながら、彼は後ろ手でドアと鍵を閉めた。

「……上条当麻はどうしたんだ。またトラブルか?」

インデックスから差し出されたのは水だった。
安全な水はなかなか貴重なものである。

>>443

加速下する

今のところはもう普通に学校に通ってるよ、もう日常に戻ってるね

本日のクソAO ID:Ps/3nOlS0

《今日はここまで。お疲れ様でした  ……出来れば、何度も同じ事は書きたくないんですが。》


「今のところは、普通に学校へ通ってるんだよ。もう日常に戻ってるね」

安堵した様子で、彼女は言う。
白い修道服のあちらこちらに施された安全ピンはファッションなのだろうか、とフィアンマは首を傾げ。

「……それは、良かった」

自分の知る世界では、上条は両親を喪って路地裏で震える孤児だった。
英語を教えて、一生懸命励まして…それでも、今も尚、彼は吹っ切れていない。
自分の不幸がなければ両親は死ななかったかもしれない、といつも後ろ向きに世界を見ている。
こちらの世界では、前を向いて、傷つきながらも、誰かを救って生きている。
自分の不運体質を受け入れて、前に突き進んでいくだけの強さと優しさを持っている。

そんな少年が、今、学校で下らない日常を謳歌している。

それだけで、フィアンマは満足だった。
彼は姿勢を正し、インデックスと向き合う。

「………この体が犯した罪だ。だから、俺様にも謝罪すべき義務がある。
 イギリスでの一件、それに付随する戦時中の強制負荷、……すまなかった。…申し訳ない」

厳密には当事者ではないものの、心からの謝罪だった。
気持ちのこもった謝罪というのは、他人の良心に響くものだ。
インデックスは目の前で頭を下げる青年を見つめ、少し考えてから、こう言葉を返す。


>>448

いいよ。もう怒ってないよ

ベクトルは間違えてたけどフィアンマにも信念はあったんだと思うんだよ。私はとーまが帰ってきてくれて普通の生活になってくれた今が大切かな。だから私への謝罪よりもあなたも私みたいに居場所を作るべきかも!

乙でした!

結局、乙ってわけよ

ふと思い付いたが、フィアンマさんを動かして世界救済計画を完遂する安価スレとか。

こう、デスノみたいな感じで緻密な頭脳戦みたいな

ここの作者って主人公フィアンマで禁書再構成する安価ssの作者と同一人物?

建宮に強姦された五和が自殺しそうになったあのスレの

超乙です!

>>451
酉見ろ屑


平行世界のフィアンマことフォーコさんは気持ちの良い人物だな
彼の頑張りは帰還後のフィアンマさんにどう影響を及ぼすか…

>>451 そうですが >>450 やってみたいですがネックなのは>>1が頭良くないところ》



「ベクトルは間違えていたけど、フィアンマにも信念はあったんだと思うんだよ」

魔術師だからね、と彼女は言った。
魔術師とは、人智を超えた力を使ってでも目的を叶えたい者。
魔法名にその目的を刻み、その為にどんな努力でもする。

傷つけられた被害者とはいえ、インデックスはその名の通り魔道書図書館だ。
魔術に精通し、魔術師をよくよく理解している少女だ。
そして、彼女は紛れもなく修道女だった。

「私は、とうまが帰ってきてくれて普通の生活になってくれた今が、大切かな」
「……」

インデックスは手を伸ばし。
小さなその手のひらで、青年の頬に触れる。
くい、と軽い力で上へ上げさせると、優しく、柔らかく微笑む。

「だから、私への謝罪よりも――――あなたも、私みたいに居場所を作るべきかも!」

そっちの方がずっと良いよ、と彼女は言った。
世界が変わっても、優しい子だな、とフィアンマは思った。

「…そうだな。…思えば、お前はそういう子だったよ」
「……? そういう子、"だった"?」

インデックスは首を傾げ。
それから、フィアンマの様子を眺めて、今一度指摘する。

「やっぱり、あなたは私の知っている右方のフィアンマじゃないんだね」
「…その通りだ」
「記憶喪失や混乱、というのもまた違うかも。……もしかして」
「……双子や兄弟の類でもない。同一人物だ」

フィアンマは、少し考えて。
それから、申し訳ないながらも彼女に頼ることにした。

自分の置かれている状況。
守護天使の存在。
自分がその天使に言われたこと。
解決方法がまるでわからないこと。

洗いざらい全て。
自分が知っている世界のインデックスのことも、ついでに。

「一○万三○○○冊の魔道書を利用しているようであまり良い気持ちはしないが、…お前の持っている知識でどうにか解決方法は浮かばないか?」
「うーん。>>457

それっぽいのはあるにはあるけど解読してないからわからない

……世界の様式を真逆にする類は聞いたことあるけど。一人に限定するなんて、魔力だけじゃなくて繊細さも必要だし……出来なくもないけど机上の空論かも


「……世界の様式を真逆にする類は聞いたことあるけど」

たとえば、異界反転(ファントムハウンド)。
世界全体を塗り替える禁忌の大魔術の一つだ。
御使堕し(エンゼルフォール)よりも凶悪な大魔術でもある。
術者本人でさえ、世界を塗り替えた記憶が消滅するのだから。
しかし、そうであった場合上条は影響を受けていないので、インデックスに何か不安を訴えるはず。
上条はいつも通り学校へ行っていたし、特に隠し事をしている様子もなかった。

「一人に限定するなんて、魔力だけじゃなくて繊細さも必要だし……」

魔術、もとい術式とは、基本的に組み換え自由だ。
故に暴発して死者で出たりもする。
しかし、簡略化や対象の変更など、発想と知識次第でいくらでも調整可能だ。
が、世界に影響する魔術を個人へ適用するというのはなかなか難しい。

「出来なくもないけど、机上の空論かも」

もしその守護天使が本物なら有り得る、とぽつりこぼして。

「…役に立たなくてごめんね」
「謝る必要はない。考えてくれてありがとう」
「もし解決方法が浮かんだら教えるんだよ」
「感謝する。…邪魔したな」

頷いて、フィアンマは上条家から出る。
どうにかなる、と自分を励まして。




「空腹だ」

呟きを漏らし、フィアンマは街の中を歩く。
オッレルス、シルビアと待ち合わせている時間まで後二時間程ある。
ラッキーなことにポケットにお金が入っていたので、食事をしても良いかな、と思う。

「オイ」

声をかけられた気がする。
気のせいだろう。この世界での自分が学園都市の人間と友好関係であるはずがない。
声に敵意が含まれていた気がするので、恐る恐る振り返る。

そこに立っているのは、前方のヴェント――――と呼ばれていた女性だ。

黄色を基調とした服装ではあるが、化粧はキツくない。
彼女は今回、トラウマを乗り越える為に遊園地を一目見ようと。
そして、冒涜の天使であったあの少女に謝罪をしてやろうと思って来たまでのことだ。
神の右席も色々あってちょっぴり丸くなったものである。

「何でテメェがここに居る」

キツい言葉でそう問われ。
フィアンマは首をかしげて。

「………誰だ」
>>460

ほーお、ほーぉ?偉い偉い右方のフィアンマ様は消えた部下の面はもう覚えてませーんって?ブッコロスぞクソ野郎

お前自分が何したかわかってんの?

>>459


「お前、自分が何したかわかってんの?」
「………」

マズイ。
どうやら別世界の自分のしでかしたことに怒りを感じている女性のようだ。
オッレルスの話では大体の人間は戦争が自分のせいだとは知らないし、自分の顔も知らないだろうとのこと。
ということはつまり、自分とこの女性は近しい人物だったということである。

メチャクチャ睨んでくる。

彼の背中を、だらだらと冷や汗が伝う。
何かこのまま黙っていると、目の前の女性はハンマーで殴りつけてくる気がする。そんな気がする。

「よくもまあ、ぬけぬけとこの街に来られたモンだ。ま、トチ狂ってるテメェのことだ、自分が悪いと思ってないのかもしれないケド」
「………」

にじり寄ってくる。
殺意と敵意と憎悪と、諸々の悪意を感じる。
ここまでの悪意をぶつけられるのは久しぶりだ。
というか、フィアンマは今までオッレルス以外に悪意を向けられたことがほとんどない。
彼の人格性故でもあったし、環境に恵まれているためでもあった。

「イイ感じに人も居ないし、アンタは右腕がない。ここでケリをつけてやる」

殺される。

その四文字が脳内に駆け巡る。

「ま………待て」
「あぁ?」

喧嘩腰の返事。
おろおろとしながらも、どうにか戦闘を避けたいフィアンマは、口先で彼女をなだめようと考えた。
落ち着いて話せば分かり合えるかもしれない。

>>463

とりあえず信じられないだろうが
俺の話を聞いて下さいお願いします

その、実は俺様記憶を失っていて、だな…

君に何をしたのか全くわからない。だがすまなかった。何が悪いかわからないくせに謝られても困るかもしれないが、とにかく、すまなかった

右腕が無くとも聖なる右は健在なんだがな?(虚勢)

右腕が無くとも聖なる右は健在なんだがな?(虚勢)


「とりあえず信じられないだろうが、俺様の話を聞いて下さいお願いします」
「問答無用だコラ! 媚びてんじゃねえぞ!」

彼女は虚空へ手を伸ばし、大槌を取り出す。
交渉失敗、断裂。
逃亡するのが良いのだろうが、この分では追いかけてきそうである。
オッレルスに助けを求めれば、巻き込んでしまう。シルビアもまた然り。
それは良くないことだ。頼るのは悪いことではないが、それで傷を負うのが自分ではなくなる恐れがある。
今はまだ人が居ないといっても、もしかしたら通りがかりの人間が怪我をするかもしれない。

彼は一瞬で様々な事を考え。

まず先んじて行ったのは、『人払い』術式の設置だった。
これで一安心だ。被害に関しては。
問題は自分である。戦いは昔からあまり好きではない。

「聖なる右は――――問題ないな」

呟いて、フィアンマは右手を振った。

振れば効果を及ぼすのだから、速度も得物も必要ない。

ありとあらゆる戦闘意思を剥奪する一撃は、彼女にぶち当たり。
ヴェントは武器を持ったまま、動きを止めた。
戦闘意思を奪われた為に、攻撃を仕掛けることが出来ない。
同じ『聖なる右』でも、効果はまったく違う。
自分が知る『聖なる右』には無い効果だ、とヴェントは眉を潜めた。

「暴力は好かないし、何も生み出さない…と思いたいのだが。まずは落ち着いてくれないか」

緊張と恐怖で後ずさり、今にも自販機の陰に隠れそうな様子で、フィアンマはそう言葉をかける。

>>469

黙れよ悪魔

だぁめ♪


ヴェント「だぁめ♪」ニッコリ

フォーコ「」

ヴェント「どういう手法で止めてるんだかは知らないケド、いつまでも続く訳じゃない」

フォーコ「……戦争に関係しているのか? その恨みは」

ヴェント「何他人事みたいな言い方してんのよ。ローマ正教への損害だけとは言いがたい。
     何よりもムカつくのは、私の舌を軽く裂いたアンタがほぼ無傷で呼吸してるコトよ」

フォーコ(そんなことをしたのか)

ヴェント「ロシアと同じようにはいかねえぞ、」ググ

フォーコ(!? 術式による精神制御で戦闘意思を復活させているのか? 右腕がない以上連続して『聖なる右』は使用できな、)

ヴェント「安心していいよ。テメェの死体は切り刻んで生ゴミと一緒に捨ててやる」

フォーコ(元の俺様の為にもここで死ぬ訳には――――)

ヴェント「ッッ」ブンッ





フォーコはどうする?>>+2

裸で命乞い

安価上

避けて、抱きしめて→謝罪


>>+1のコンマ二桁(右方にかわりまして北欧王座がお送りします(SSL) [sage]:2013/10/26(土) 21:27:17.XX←ココ)で決定


94 >>471

それ以外 >>473

ゾロ目で…?

ゾロ目で?

>>475 結果:>>473  ゾロ目の場合はヤンデレだったという新事実が判明するはずでした》


細い腕に握られた大槌が、容赦なく振り下ろされる。
殺意の具現化たる武器。
フィアンマは咄嗟に身を低め、回避する。
絶対に当たるはずだと信じていた彼女は、目を見開いた。
彼は視線を動かし、武器のみに一発強い殴りを入れる。
このまま槌を握っていれば関節がおかしくなる、と判断したヴェントは無意識下に手を離した。

ごろん

大槌が、二人の手の届かぬ場所まで転がっていく。
ギリ、と歯ぎしりをしたヴェントは、それを拾おうと手を伸ばした。
フィアンマは少しだけ躊躇を覚えながらも、目の前の細い肢体を抱きしめる。

「………」

ヴェントの思考が、停止する。
そんな彼女に向かって、フィアンマは心底申し訳なさそうにこう言った。

「……すまなかった。…本当に、申し訳ない」

抱きしめる力を緩めずに、彼は謝罪する。
自分の罪ではなくとも、やはりこの体が犯した罪であることには変わりない。

「それしか言えないを歯がゆく思うが、死んでやることは出来ない。
 自分の肉を切る形で謝罪の意思を表明することは出来ない。……それ以外、なら何でもする」

許してくれ、と男が言う。
ヴェントは確かな困惑を感じながら、視線を彷徨わせる。
自分を抱きしめる青年の身体は震えていて、怯え、本当に心底から謝罪しているように思えた。

「……>>478

テクパトル……

……あんたフィアンマだけどフィアンマじゃないな?誰だ

許さない


「…………アンタ、フィアンマだけどフィアンマじゃないな? 誰だ」

彼女がよくよく考えて出した回答は。
彼を知っているからこそたたき出されたものだった。
余程この世界の自分は謝らない性格をしていたのか、と彼は思った。

「それは、その…」
「……口ごもる時点で確定ね」

はー、とため息をついて。
ヴェントは彼から離れた。
ハンマーを虚空へ消し、フィアンマを見やって。

「姿を偽るメリットはない…か。記憶喪失ってワケでもなさそうだケド…」

じろじろと上から下まで見られ、フィアンマは僅かに後ずさる。
やがて、ヴェントはゆっくりとため息を吐きだした。

「………厳密には別人なのに、どうして私に謝罪したりした?」

一言も喋っていないのに、大方の事情を察した辺りは流石元『神の右席』と言うべきか。

「……この体が犯した罪なら、それは謝罪すべき事由になる。…違うのか?」
>>482

気が変わった丸坊主の刑で勘弁してやる

じゃあ、例えば魔術で操られた人間が本人の意思とは関係なしに誰かを傷つけたらそいつが悪いの?違うんじゃない?

あんた自身が悪いことしたんじゃないならば、あんたは堂々と胸張ってればいいと思うケド?


「じゃあ、例えば魔術で操られた人間が本人の意思とは関係無しに誰かを傷つけたら―――ソイツが悪いの? 違うんじゃない?」

正論だった。
ただ、それは自分には当てはまらない、とフィアンマは思う。

ヴェントの例でいえば、その人は悪くないだろう。
他人に操られて、無理やりさせられたのだから。
しかし、自分の罪は、確かに自分が行ったものなのだ。
自分が、何度も選択を間違えた世界で、選択を誤って犯した罪悪。

他人にやらされた訳ではない。
確実に、ありえた可能性。

「アンタ自身が悪いコトをしたんじゃないのなら、アンタは堂々と胸張ってればイイと思うケド?」

この状況じゃ難しいか、と彼女は肩を竦める。

「それは、お前の口にしている場合の話だろう。俺様の場合は、確かに俺様が行ったことだ」
「厳密に言えば別人で、やった覚えもないのに?」
「数え切れない程の選択肢が、人生には存在する。俺様も、生まれてから今まで何度も選ばされてきた。
 そのパターンによっては、この世界にたどり着き、同じように罪を犯しただろう。つまり、俺様の罪なんだよ」
「…………」
「………」
「………アンタ、お人好しって言われたコトない?」
「よく言われる」

訳のわからない理屈で罪を背負う意味がわからない、と思いながら。
ヴェントがため息を飲み込んでいると、不意にくきゅるるという音がした。
具体的に言えば、空腹に耐え兼ねたフィアンマの胃袋からの救難信号である。

「…これから忙しいのか?」
「何で」
「忙しくなければ、食事に付き合って欲しいと思ってな。この世界…もとい、以前の俺様についても知りたいし」

捨てられかけている子犬の様な瞳で、彼はそう言ってくる。

>>485

一応アンタは世界規模の犯罪者なんだから顔変えなさい顔

どうせ暇だし1から100まで分かる範囲で教えてあげるわよ。どうせ金は持ってないんだし今回ばかりは奢ってあげるから倍返し期待するわ

サローニャって奴を紹介してやる。そいつに面倒を見てもらえ


ヴェント「どうせ暇だし、1から100まで分かる範囲で教えてあげるわよ」ヤレヤレ

フォーコ「助かる」

ヴェント「どうせ金は持ってないんだろうし、今回ばかりは奢ってあげるから。倍返し期待するわ」

フォーコ「金なら多少はあるし、女性に金を出させるというのは」

ヴェント「イイから」

フォーコ「本当に良いのか?」

ヴェント(そんな子犬みたいな顔で見てくるヤツに金払わせるのは流石の私でも良心が痛む)





――――ファミレス


ヴェント「―――――――っていうような、最低の野郎だったよ」

フォーコ「………」モグモグ

ヴェント「…聞いてた?」

フォーコ「聞いていたが、……どうしてそうなってしまったのだろう、と考えていた」

ヴェント「さて、何が分岐だったのかはさっぱり。……アンタの話によれば、アイツも育ちと偶然によってはアンタみたいになってたワケか」

フォーコ「恐らくは」

ヴェント「………ふーん……」

フォーコ「……な、何だ」ビク

ヴェント「>>489

ちくわ大名

失恋したわね、あんた

まあ支えてあげる人、アンタの世界ならシルビアだっけ?彼女がいたからアンタは真っ当に育ったけどこっちじゃ孤独だったから偏屈に歪んだのかもな。

ヴェントさんドヤ顔で微妙に間違ってて可愛いww安価↓


ヴェント「失恋したわね、アンタ」

フォーコ「!!?」

ヴェント「あれ、違う?」

フォーコ「お、おおお俺様はフラれたことは………一度だけ」

ヴェント「やっぱり。…ま、支えてあげる人…アンタの世界ならシルビアだっけ? 
     彼女が居たからアンタは真っ当に育ったケド、こっちじゃ孤独だったから偏屈に歪んだのかもな。
     多分、人を好きになったこともない。…失恋にしろ、挫折ってヤツを知る知らないってのも、人格形成には重要なコトよ」

フォーコ「……ふむ」

ヴェント「多分、今からアンタがどうしようと手遅れ。
     人間の性格ってのは、大人になってからじゃそうそう変わらない」

フォーコ「……」

ヴェント「そして、今アンタがここで何かをして、皆に好かれても、いつかは元に戻る。
     そうしたら、結局皆アンタからは…いや、フィアンマからは離れる。意味がない」

フォーコ「い……意味なら、ある」

ヴェント「アンタが快適に過ごす為にこれから謝罪をしたり、良い人間関係を築くってなら、意味はある。
     自分が心地良い環境に居たいと思うのはおかしくないし、アンタならきっと良い関係を構築出来る。
     ……でも、アイツの為にと思って作るのなら、何の意味もない。水泡に帰すだけ。
     その守護天使はアンタの苦悩する様が見たくてそう言っただけ」

フォーコ「あちらの世界に行った俺様も多少はまともになっているかもしれない」

ヴェント「"かもしれない"。あくまで可能性止まり。この世界に居るアンタは、元の世界に戻る時に変化してる?
     何年居るかで多少の変化はあるかもしれないけど、性格は変わりっこない。
     案外、アンタを支えてたシルビアってのも、アイツには見切りをつけているかもしれないしね」

フォーコ「…………」

ヴェント「…………おい?」

フォーコ「確かに、ぐすっ、せ、世界の移動くらいで人格はかわらな、い。
     この世界の俺様が、元の世界を滅茶苦茶にしていたらどうしよう…ひくっ……し、シルビアにきらわれる…」ブワッ

ヴェント「」

フォーコ「う、ううう…ぐすっ…」メソメソ

ヴェント「>>494

……ああ、もうっ、キャラじゃないんだケド。

ナデナデ

シルビアがどんなのかは知らないけど話聞く限りだとアンタのことを溺愛してるみたいだしそれは無いわよ。あくまで最悪も想定しろってことよ、アンタを傷つけるつもりは無かったの!
お詫びにサポートはできる限りするわよ


ヴェント「シルビアがどんなのかは知らないケド、話聞く限りじゃアンタのことを溺愛してるみたいだし、それは無い。
     あくまで最悪も想定しろってことよ、アンタを傷つけるつもりは無かったの!」

フォーコ「う、ひぐっ……」

ヴェント「………お詫びに、サポートはできる限りするわよ」

フォーコ「そ、こまで迷惑をかける訳には……」グシグシ

ヴェント(同じ肉体でも中身が違うだけでココまで差が出るモンかね)

ヴェント「別にイイのよ。…コッチもやることなくて暇だしさ」

フォーコ「……俺様のせいか…」

ヴェント「そうだと言えばそうだケド、アンタのせいにするつもりはない。
     ………サポートといっても、役には立たないかもしれないケドさ。
     私も魔術師だし、それなりに上の場所には居る。…居た、か。
     少しなら何かやれることがあるかもしれない」

フォーコ「………ありがとう」

ヴェント「歯がゆいからお礼なんて言わなくていい」




―――――夕方


オッレルス「やあ、遅かったね」

フォーコ「少し色々とあってな。お前の方は何かあったか?」

オッレルス「>>497

さあ

加速下

一応イギリスについて調べたけど君の記録は英国にはなかったよ


オッレルス「一応、改めてイギリスについて調べたけど…君の記録は英国にはなかったよ。
      やはり、君の言葉は正しかったようだ。…残酷な事実だけどね」

フォーコ「わかっていたことだ。……ああ、こちらは協力者が増えたよ」

オッレルス「協力者?」

フォーコ「前方のヴェント、と名乗っていた。何かあれば力になる、と」

オッレルス「それは…良かったね」

フォーコ「…そう思う」

オッレルス「戻ろうか」

フォーコ「シルビアはどうしたんだ?」

オッレルス「>>501

どこ行っただろうね?

市場に買い出しに行ったよ、君も行くかい?

風呂を洗ってる


オッレルス「市場に買い出しに行ったよ。君も行くかい?」

フォーコ「いや、……というか、一人で行かせたのか?」

オッレルス「彼女は『聖人』だ。そう簡単に襲われたりしないよ」

フォーコ「そんな対応だからお前はシルビアと進めないんだ」

オッレルス「」

フォーコ「女性は男が守ってやるものだ。聖人かどうかは関係ない」

オッレルス「彼女は守られることを望むような女性じゃ…」

フォーコ「お前がそういう風にしたんだろう。情けない」プンスコ

オッレルス「」





――――――平行世界


シェリー『通じてる?』

フィアンマ「何の用だ」

シェリー『シルビアからは聞いてない、か。今度シルビアと一緒に学校で教師をやってもらうことになった。
     上からの命令で、明日から。残念だけどシルビアとは別の学校だよ』

フィアンマ「……そうか」

シェリー『場所や詳細は今から書類を送る』




フィアンマ「………教師か。それも歴史の……」



―――――翌日


フィアンマ(手持ちの金があって幸いだった。宝くじの類を使えばいくらでも金は得られる)

フィアンマ(教師か。…違和感がある。………この学校だったな)ドン

フィアンマ「……ん?」

女子生徒「痛……」

フィアンマ「……怪我はないか。名は何という」

女子生徒「>>505

>>503

フィアンマ(手持ちの金があって幸いだった。ホテル宿泊費など、宝くじの類を使えばいくらでも金は得られる)


安価下

あなたは一緒に鮭を買ってくれた人!
私ですよ麦野沈利です、先日はありがとうございました

御坂妹


麦野「あなたは――――一緒に鮭を買ってくれた人! 私ですよ、麦野沈利です。先日はありがとうございました」フカブカー

フィアンマ「ああ、……麦野沈利というのか」

麦野「はい。…あれ? 今日はどうしてここに?」

フィアンマ「今日から歴史担当の教師として働くことになったんだ」

麦野「! そうなんですか。私、今日の二限が歴史なんです」

フィアンマ「そうか。なら、お前が初めて教える生徒かもしれんな」

麦野「そうですね…あ、遅刻する。それじゃあ、また後で」タタタッ

フィアンマ「廊下は走るな」

麦野「はーい」




フィアンマ(女子校か。落ち着かんな)

「先生」

フィアンマ「……」チラ




フィアンマの同僚>>+2

美鈴さん

マリアン

ビアージオ

何この学校ヤバイ


マリアン「今日から来たフィアンマ先生――――で合ってる?」

フィアンマ「…そうだが」

マリアン「それはよかった。私は美術を主に担当するマリアン=スリンゲナイヤー。マリアンでいいよ」

フィアンマ「そうか」

マリアン「担任クラスについてはもう聞いたと思うから説明は省く。席はここ」

フィアンマ「だいぶ書類が積み上がっているが」

マリアン「ああ、それは前任者が片付けそびれたモンだから捨てちゃっていいと思う」





――――――教室


フィアンマ「担当教科は歴史。今日からこのクラスの新しい担任になったフィアンマ=デストラ=モンディアーナだ。
      特に苗字で呼ぶ必要はない。名前に先生とでもつけて呼べば良い。最も、呼ぶ必要はさほどないと思うが」

麦野(先月担任が辞めたと思ったらウチのクラス担任なった訳ね。へえ)

フィアンマ「……何か質問はあるか」

麦野「>>514

ない

先生の好きな食べ物教えて!
鮭は好き?

《今日はここまで。お疲れ様でした   何か変化というか、進展が欲しい……》


麦野「先生の好きな食べ物教えて! 鮭は好き?」

フィアンマ「ああ、和食でなければ好きだ」

麦野(ムニエルとかはいけるってことか)

フィアンマ「…他には?」

女子生徒「好きな人は居ますか」

フィアンマ「――――。……いや、居ないな。今は」

女子生徒2「年下ってどうですか。恋愛対象に入りますか?」

フィアンマ「性格が合えば年齢にこだわりはない」

フィアンマ(……ここで適当に獲物を見つけてモノにして、性行為後に殺害をして元に戻るという方法もあるな)

女子生徒3「恋人って居ないんですか?」

フィアンマ「……。…ああ、居ない」





―――――昼休み


麦野「すみません、男性教師なんて珍しいから皆盛り上がっちゃったみたいで」

フィアンマ「構わん。若い女は大体あんなものだろう」

麦野「そういえば、来週の土曜日って空いてますか?」

フィアンマ「……何故そんなことを聞く?」

麦野「>>517

先生の家に遊びき行きたいんですよ!

伝説の鮭が数量限定発売されるんですけど何故かカップル限定なんです

私歴史苦手なので私の家で勉強教えてくれませんか?


マリアンの美術って大丈夫なのかな


麦野「伝説の鮭が数量限定販売されるんですけど、何故かカップル限定なんです」

フィアンマ「なるほど。それを購入したい訳か。…ん? 先日の分はどうした」

麦野「食べきっちゃいました」

フィアンマ「……」

麦野「毎日お弁当に鮭ご飯と鮭のムニエル、鮭の照り焼き、晩御飯に鮭のシチューとかクリーム煮入れてたらあっという間に…」エヘヘ

フィアンマ「病気になりそうだな」

麦野「たまにプール行って泳いでるので大丈夫です」

麦野(…脚はあんまり痩せないけど)

フィアンマ「そういう事情なら付き合ってやる」

麦野「……あ」

フィアンマ「?」

麦野「先生って恋人いないし、一人暮らしですよね? 付き合わせておいてはいさようならばっかりじゃちょっと。
   もしご迷惑じゃなかったら、一緒に鮭食べませんか? 鮭料理ならそれなりに上手く出来る自信あるんですけど」

フィアンマ「お前の方は恋人は居ないのか。その容姿なら男を引っ掛けるのは難しいことでもあるまい」

麦野「>>522

友人の彼氏に片思いしてます、もう振られてますが

私より弱そうな男とは付き合いませんよ、だって私Level5ですし

レズ寄りのバイなんです

浜面のプロフィールから個人情報を語ってから>>521


麦野「私より弱そうな男とは付き合いませんよ。だって私『超能力者<LEVEL5>』ですし」

フィアンマ「ほう」

麦野「だからといって第一位や第二位はいけ好かないので、多分付き合うことはないでしょう。
   ………考えが変わらない限りこのまま一生独り者で終わっちゃうかもしれません」

麦野(嫌だけど…)

フィアンマ「……『超能力者』なら金には不自由していないだろう。今日はともかく、先日の安売りに血相を変えなくても良かったんじゃないか?」

麦野「いつ何があるかわかりませんし、貯金メインにしてるので食費は安く済ませたいんです」

フィアンマ「なるほど」

麦野「じゃあまた放課後」

フィアンマ「ああ」







―――――校門


麦野(来ねぇな……忙しいのか…?)ウーン

フィアンマ「少し遅くなったな」

麦野「あっ、いえいえ! 何かお忙しかったですk「あらぁ、麦野さんじゃない。偶然ねぇ」げっ」

食蜂「麦野さんが男性と待ち合わせだなんて、不似合力マックスよねぇ」

フィアンマ「…友人か?」

麦野「>>527

加速下

幼馴染の後輩です……。なにしにきたんだよ!


麦野「幼馴染の後輩です……。何しに来たんだよ!」

食蜂「たまに見かけた顔見知りに声かけちゃいけないのぉ? 
   そ、れ、と、も。見られたくない逢引だったとか?」

麦野(腹立つ)

フィアンマ「……」

食蜂「初めまして。『超能力者』――――"心理掌握"の食蜂操祈です。よろしくお願いします☆」

フィアンマ「ああ、こちらこそ」

食蜂「麦野さんとの関係はぁ……」

食蜂(ありゃ? 読めない……? 私の能力が通じないのは御坂さん位なものなのに……)

麦野「用が無いなら挨拶で終わり。……ほら、行った行った。私は先生と用事があんだよ」

食蜂「>>530

ババアは黙りな

えー麦野さん、今日は私と遊ぶ約束したじゃない!
無理なら私も連れて行って欲しいゾ☆

もしかしてぇイケない関係?


食蜂「えー、麦野さん、今日は私と遊ぶ約束したじゃない!」プンスカ

麦野「は? そんな約束してな―――」

食蜂「『三日前に約束していた』……わよねぇ?」

麦野「……そうだったわね」

食蜂「無理なら私も連れて行って欲しいゾ☆」

麦野「……今から行く場所はカップルしかダメなんだよ。あんたが居ると不自然になる」ハァ

食蜂「カップルしかダメ? ……ふむふむ、了解。じゃ、あ」

麦野「?」

食蜂「私がこの先生とお買い物してくるから、麦野さんは待ってて?」ニコッ

麦野「な、」

食蜂「麦野さんとしては鮭を買えれば良いんでしょ? 私はそこの先生に興味力が集中してる。
   そして、イベントにはカップルだけしか許されない。なら、一緒に行く役目力を譲っても問題はないはずよねぇ?」

麦野「>>534

ダメに決まってんだろ!
明日遊んでやるから今日はやめてくれ

……『穴アキ』にすんぞ?

しね

鮭っていうのは目や尻尾から全てを見なきゃいけないのにお前のしいたけみたいな目じゃ無理だろ


麦野「……『穴アキ』にすんぞ?」ピリッ

食蜂「こわぁい☆ 理屈力は何も間違っていないと思うんだけどぉ…」

麦野「今日こそ穴空きチーズになりたいみたいね。前々から黄色いし臭いし"かじってやろう"と思ってた」

食蜂「私がつけてる香水の匂いを臭いなんて言っちゃう時点で麦野さんのお里が知れるわねぇ」

麦野「あ?」

食蜂「出来れば野蛮なことはして欲しくないんだけど」ピッ


通行人「」グルッ

通行人1「」グルッ


食蜂「私はやったことは『やってない』ことに出来るけど…麦野さんはそうもいかないんじゃないかしらぁ?」

麦野「………」

食蜂「そもそも、第五位にわざわざ能力向けちゃう第四位って上位の余裕ナシって感じで哀れだし」

麦野(殺す)

フィアンマ「…………帰って良いか? これ以上揉める様なら俺様は撤退する」

麦野「えっ」

食蜂「……」ニヤニヤ

麦野「>>539

加速下

っかったよ、付いて来るのは良いが鮭を選ぶのは私がやるからな。 鮭っていうのは目や尻尾から全てを見なきゃいけないのにお前のしいたけみたいな目じゃ無理だろうし


麦野「……かったよ。付いてくるのは良いが、鮭を選ぶのは私がやるからな」

食蜂「相変わらずのこだわり力」

麦野「鮭っていうのは目や尻尾から全てを見なきゃいけないのに、お前のしいたけみたいな目じゃ無理だろうし」

食蜂「………なんですってぇ?」ヒクッ

麦野「事実だろうが。……すみません先生、それじゃ行きましょう」

フィアンマ「……」ハァ





―――――デパート


食蜂(ふうん……たまには自分で足を運ぶのも悪くないわね。…それよりも)チラ

フィアンマ「鮭の伝説といえば、日本には『王瀬長者』があるな」

麦野「鮭を無理やり捕まえようとすると長者が不幸に遭う…みたいな話でしたっけ」

フィアンマ「ああ。鮭は神のもう一つの姿という話がある。最も、八百万の概念を持つこの国でどれが神かは判別出来まい」

麦野「米一粒にうんたら…だったっけ」ウーン




麦野「無事買えました。ありがとうございます」

フィアンマ「良かったな」

麦野「満足です。…じゃあ、家でご馳走しますから、こっちの道です」

食蜂「待って。……ねえ先生、ちょっとお話があるんですけど」

フィアンマ「話?」

麦野「今日は先生は私の家でこのまま食事するって決めてるんだよ」イラッ

食蜂「麦野さんみたいな老け顔年増とご飯より、私と優雅にディナーしながらお話の方が有意義だと思うけどぉ?」

麦野「やっぱ死にてぇのかテメェ」

食蜂「私とお話しながらお食事はどうですか? 美味しいお店知ってますしぃ」チラ

フィアンマ「……。…>>542

トイレの水でもすすってろ

今日はもう麦野が先の約束だから君とは次回食事をさせてもらうよ

《一旦中断》

フィアンマ「……。…今日はもう麦野が先の約束だから、君とは次回食事をさせてもらうよ」

食蜂(誠実ねぇ。悪くないかも)

食蜂「じゃあ、これ連絡先。それじゃあね☆」ハイ




麦野「はー……」

フィアンマ「喧しい少女だったな」

麦野「あれで女王なんて呼ばれてるから笑い種ですよ」

フィアンマ「女王? …能力に付随するものか」

麦野「買い物前の通行人見てわかるとは思いますけど、精神のスペシャリストなんですよ」

フィアンマ「記憶関係も全て、か」

麦野「こっちの悪事は捏造しまくり、あっちの悪事はなかったことに。…性悪も良い所ね」

フィアンマ「それで、ここがお前の寮か」

麦野「ああ、はい。鍵出すのでちょっと待っててくださ……よし」ガチャ



麦野「散らかっててすみません。一応片付けはしたんですけど」トントン グツグツ

フィアンマ「ぬいぐるみの類が多いな」

麦野「抱いて寝ないと落ち着かなくて。……この歳になってそれは…変、ですか?」

フィアンマ「>>545

…実は俺様も白いアザラシのぬいぐるみ抱いて寝ていてだな

いや?高校生の女の子らしくて良いじゃないかプラス上


フィアンマ「いや? 高校生の女の子らしくて良いじゃないか」

麦野「!」

フィアンマ「…実は俺様も白いアザラシのぬいぐるみを抱いて寝ていてだな」

麦野「……ぬいぐるみ抱きしめて寝ると落ち着きますよね」ヘラ

フィアンマ「そうだな」

フィアンマ(……まあ、近頃は特に何も抱きしめずに寝ているし、問題はないのだが)

麦野「出来上がり……洋風の味付けなら大丈夫、でしたよね?」

フィアンマ「そうだ。……ムニエルか」

麦野「塩焼きとムニエルは鮭を一番味わえるメニューですから。良質な鮭ならこれです」

フィアンマ「…そうかい」

フィアンマ(好きな食べ物、か。……俺様は特に無いし、そのこだわりは理解できそうにないな)

麦野「いただきまーす。……それにしても」

フィアンマ「ん?」

麦野「先生に恋人が居ないのって不思議だな、と思って。容姿も性格も難アリじゃなさそうなのに」

麦野(その変な一人称は日本語間違って覚えてるんだろうし)

フィアンマ「それでも居ないものは居ないんだよ。所詮は縁だしな」

麦野「なるほど」

フィアンマ「俺様に気でもあるのか?」

フィアンマ(人を惚れさせる技術には生憎持ち合わせがないのが面倒だ)

麦野「>>548

外から来た人と聞いたのでもちろん興味ありますよ

ある…と言えばありますよ?

素直にこの人と仲良くなりたいって意味で、ですけど

↑+先生カッコいいですしね


麦野「ある…と言えばありますよ」

フィアンマ「ふむ」

麦野「素直にこの人と仲良くなりたいって意味で、ですけど」アセアセ

フィアンマ「焦らんでも自惚れるつもりはない。冗談だ」

麦野「冗談に聞こえなかったんですけど……」

麦野(こう、目が笑ってないというか…)

フィアンマ「お前は料理上手だな」

麦野「……鮭だけです」モゴモゴ

フィアンマ「お前と結婚した相手は日々の食事にまずさを感じることはまずないだろう」

麦野「そんなに手放しで褒められるとくすぐったいです…」

フィアンマ「事実だ。取って付けたような褒め言葉ではない」

麦野「う……」モゴモゴ

フィアンマ「……一人暮らしは寂しくないのか。他の女生徒は相部屋の者が多いようだが」

麦野「>>552

あんかした

Level4なのにスキルアウトとつるん出る中学生と住んでます。口は悪いですけど困ってる人を助ける優しい娘です

最愛ちゃん?それともくろにゃん?


麦野「今日は留守ですけど、『大能力者(LEVEL4)』なのにスキルアウトとつるんでる中学生と住んでます。
   口は悪いですけど、困ってる人を助ける優しい娘です。だから、特別寂しいと感じたことはないですね」

フィアンマ「そうか」

麦野「……あ。この時間に彼女が戻ってないってことは内密に…」

フィアンマ「どうしようか」

麦野「…先生!」

フィアンマ「はは、冗談だ。別に誰かに言いつけたりはせんよ。得もないしな」

麦野「もう……」フゥ





―――――平行世界


フォーコ「……くしゅん」ヘクシッ

フォーコ(ここはどこなんだ…?)

フォーコ「……もしや俺様は……迷子…? いやそんな馬鹿な。確かにミラノには詳しくないが」

フォーコ「………ど、どうすれば」オロオロ

「あのー…」




声をかけてくれた人物>>+2

アンジェレネ

一方さん

オルソラ


>>+2のコンマ二桁(右方にかわりまして右方?がお送りします [sage]:2013/10/27(日) 21:26:32.XX←ココ)で決定


94 一方通行

偶数 アンジェレネ

奇数 オルソラ

ゾロ目で…?

あ、しまったミラノだったな

 

フォーコさんの世界では神の右席のオルソラか

《フォーコ:原作世界  フィアンマ:平行世界 >>560 結果:オルソラ  >>561 顔を知っていたら危なかった…主に動揺的な意味で》



オルソラ「何かお困りでございますか?」

フォーコ「ああ、その……恥ずかしながら、迷子になってしまってな」

オルソラ「そうでございましたか。今は旅行中の身ですが、イタリアに住んでいた者なのでご案内が出来ると思います」ニコニコ

フォーコ(人の良さそうな修道女だ)

オルソラ「住所などの情報の持ち合わせはお有りでございますか?」

フォーコ「………」


~回想中~

オッレルス「君の世界ではどうか知らないが、私は追われる身でね。
      だから、住所の情報は渡せないし、サーチかく乱を仕掛けてある。
      もし迷子になったら……諦めた方が得策かもしれないな」

フォーコ「流石にこの年齢で迷子にはなるまい。大丈夫だ」

オッレルス「そうか、良かったよ」

~回想終了~


フォーコ「……」ズーン

オルソラ「??」

フォーコ「住所はわからんし、捜しても見つからないだろう……。…訳あって警察には頼れないんだ」ズーン

オルソラ「>>564

用事があるのでサヨナラ

今日は私はこちらにホテルを取っているのでそちらから電話してみますか?

では、私の住んでる場所はいかがでございますか?

>>566
sageろ

ごめん 忘れてた 不快にしたなら謝る


オルソラ「今日は私はこちらにホテルをとっているので…そちらから電話してみるのはいかがでしょうか?」

フォーコ「ありがたい。…落ち着いた場所が欲しいとは思っていたんだ」

オルソラ「ではこちらでございます」

フォーコ「すまない」

オルソラ「パン種の発酵が終わった頃でございますね」ホノボノ

フォーコ「……何の話なんだ…」

フォーコ(……あ、『落ち着いた』繋がりか?)



―――――ホテル


フォーコ(電話番号……は不明だが、通信は…)イソイソ

オルソラ「……」ノンビリウトウト

フォーコ「……んー」

オルソラ「……」スヤー

フォーコ「……寝ているのか。警戒心の無い女性だな…」

エイワス『困っているようだな』

フォーコ「!?」

エイワス『久しい…という訳でもないか』

フォーコ「……色々と考えてみたが、俺様は毎回別人だと気づかれてしまう。 
     これでは良い関係を構築しても水の泡だ。…一刻も早く戻った方が、……。
     ………戻れる条件はないのか? 頼む。教えてくれ。クリア出来るかどうかは保証出来ないが…」

エイワス『>>571

>>566

下げろ

この世界で恋人を作れ

女でも男でもいい

気付かれたとしてもそれはそれで一興じゃないか。万人が万人君を偽物だと気付くわけがあるまい。それに君の事はここの世界の人々の思い出に残るのだよ、素晴らしいと思わんかね?

クリア条件は彼の居場所を作ることだな、たとえばkekkonとka……ヘッダが足り無いようだ

入れ替わった君とは違うフィアンマと同じだよ

そうだな……宝捜しはどうだ?

あちらには……愛。

ならお前にはもっとも憎い人間を殺してもらおう。ただ、殺した後に「全て終わった」とだけ言ってもらう。それで終わりさ

ふむ、君には教えない方が面白そうだ。

泣きながら必死にあがいてる姿が実に。趣味が悪いのも自覚はしているがやめられないなこれは

《安価でこんなにも悩むのは久しぶりだが今回は全採用という訳にはいかない》


>>+2のコンマ二桁(右方にかわりまして困惑へたれがお送りします(SSL) [saga sage]:2013/10/27(日) 21:50:29.XX←ココ)で決定

00~24 >>571

25~49 >>572

50~86 >>574

87~99 >>575

ほい

久々の特殊採用きたー

《結果:>>574 ご協力ありがとうございます》


『そうだな……宝捜しはどうだ?』
「宝……捜し?」

フィアンマは不可解そうに首を傾げる。
目の前の守護天使は、女性とも男性ともつかぬ美しい笑みを浮かべたまま。
真っ直ぐな視線を受け、エイワスは嘘偽りなく言葉を紡いだ。

『あちらには……"愛"』

事実、そうだった。
あちらの…罪を犯したフィアンマは今、自分を愛してくれる人間を探しているはずだ。
そして見つけ出し、結ばれて、自分の手でそれを失うのだ。
そうすることでしか、こちらの世界には戻ってこられない。
人を愛したことのない彼にとって最も難易度の高い事だと考えたからこそ、授けた試練だった。
無理難題を片付けようとする時、大抵の人間は重い選択を迫られる。

今。

こうしてエイワスを見上げているフィアンマは、人を憎むことを知らない。
皆が幸せであればいい、とそう思っている。
安穏な世界で幸福を享受してきたし、一生罪を犯すことなどなかったであろう好青年だ。

だからこそ。

『ならば、お前にはもっとも憎い人間を殺してもらおう。ただ、殺した後に""全て終わった""とだけ言ってもらう。それで終わりさ』
「憎い……? 俺様は、誰かを憎んだことなど――――」
『元の世界の人物に対する憎悪を投影しても良い。つまりは、自分の意思で、言い訳なしに、個人的心情で殺害するということが重要だ』

罪の擦り付けのできぬ、殺人。
エイワスの要求は実に残酷で、無理難題で、厳しくて、冷たいものだった。
確かな殺意をもって、しかし目的のためではなく、個人的感情の為に殺人をする。
フィアンマの人生にはありえないことだった。オッレルスのことだって、今まで殺してやろうと思ったことなどなかったのに。

『選択は人の身に許された自由。…君が条件を達成しなくとも、あちらの彼が達成すればそれはそれで戻れる』
「愛、といったな。あちらの条件は何なんだ」
『愛を見つけ、それを知った上で、自分を愛してくれたたった一人を殺すことだ』
「ッ、」
『何にせよ、君という人間は一人を殺さねばならない』

告げて。
天使は姿を消した。

「………」

フィアンマは、震える手で霊装を組み上げた。
通信霊装でもって、オッレルスに連絡をする。

「………繋がって、いるか」
『ああ、良かった。心配したよ。まさか捕縛されたんじゃないかと気が気じゃなかった』

仮に殺せるとしたら、オッレルス位のものだろう。
だが、この世界の彼に罪はない。自分を殺そうとしたこともない。
見た目が同じだけだ。声や仕草も。でも、別人だ。厳密に言えば同一人物でも。

「お、っれるす」
『……うん? 今は何処に居るんだ? もし動けないようなら私が行くが』

優しく、してくれた。
世界のことを教えてくれたし、彼だったら、友人になりたいと、心からそう思った。
元の世界のオッレルスも、自分を嫌っていても、傷つけ合った過去があっても勿論大切な幼馴染ではあるのだが、それ以上に。



なのに。


>>581

助けて…

俺が人殺 しをしたら捕まえてくれるか?

面倒だからステイル辺りを殺そう。奴なら死んでもいいだろう

そういや、フィアンマ、フォーコ共に向こう側に先に目的達成されたらどうなるんやろ

やっぱ片方が死ぬのかね?

>>583 守護天使の親切設計により、入れ替わって元通りです。ただ、殺した方の世界の事実は消えない。囚人のジレンマ状態です
 今日はここまで。お疲れ様でした そうそう、雷神右方スレ立てました》


「俺様が人殺しをしたら……捕まえて、くれるか?」

何を言っているのだろう、と思う。
殺害後、自分は元の世界へ戻るのだ。
この世界の自分にさらなる罪を押し付けて。

『……何を、唐突に…何か、あったのか?』
「………
『……言ってくれなければ、俺も何もしてあげられない』
「何か、あった訳じゃないんだ」

手が震える。
誰かを殺すと考えただけで、全身が冷えていくようだ。
血液を氷水に差し替えたみたいに、体が震える。

「ただ、もしかしたら、あるかもしれないだけで、」

元に戻る為なら、この世界に存在する誰かと自分を切り捨てればいい。
自分は元の世界へ戻れるし、元の世界で誰かを殺されはしない。
この世界で誰かを殺して戻らなければ、今度は自分の世界でもう一人の自分が罪を犯す。
きっと、この世界の自分は、今の自分と同じく、戻ることを諦めてはいないだろう。
そして、経歴からして、あちらの自分が誰かを殺すことに躊躇しないのは明らかだった。

「だから、………」

人質をとられたようなものだった。
罪を犯すことで実質的な罪から逃れるのか、このまま傍観して自分の手で誰かを殺されてしまうのか。

『……』

憎悪、という点で考えれば、殺意を奮い立たせることが出来るのはオッレルス相手位なものだ。
でも、殺したくない。抵抗して欲しい。

「………もう、どうしたらいいか、わからないんだ」

今まで、誰かを殴ることすら躊躇を覚えてきた人生だった。
そんな、簡単に誰かを殺すことなんて出来ない。

ふと、思う。

自殺してしまえば、あちらの自分は戻ってこられなくなるが、自分はもう何も考えないで済む。
それはとても不幸なことだけど、少なくとも悲劇は回避されるかもしれない。
人の運命が多数の世界で同時に運命づけられているという話が本当なら、自分が自殺した瞬間にあちらの自分も死ぬかもしれない。

ダメだ。

それはやはり、自分が異世界の自分を殺すということなのだ。
ただの自殺では片付かない。

「俺様が誰かを殺したら、………責めてくれるか…?」

この世界で何をしようと、あちらの世界には伝わらない。わかっている。

「どうしてこんなことをしたんだと、……お前は酷いことをしたんだと……」

泣きそうだった。
泣くことは許されなかった。

殺すしかないのだ。この手で、誰かを。

それがどうしても嫌なら。
怖いなら。……今通信しているこの男に殺してもらうのが、きっと、妥当。
今、この世界に存在しているフィアンマのたたき出す、最適な解答結果。

「……この世界から、俺様が消えても、きっと誰も困らない。………お前は、俺様を殺せるか。
 強いんだろう? 魔神の領域に存在しているんだろう? こんな魔術師の端くれよりずっとずっと、強いんだろう?
 ………終わらせてくれ。もう何も考えたくない。頼む。……………たのむ、から……」
『……>>586

こそくした

了解

信じろ、向こうのフィアンマを信じるんだ。今から迎えに行く

…まず、落ち着くんだ。君に何が起きたのか詳しく教えてくれないか?

一緒に考えよう?君にとって一番いい手段を

ID:0UfUIG以下略
糞AO臭がする


(全採用でうまく組み合わせよう…)
ところでフィアンマさんとフォーコさんどちらの描写の方が皆さん楽しまれているのか気になる
殺す殺さないの話になると悪役って大事だなと思います

俺は愛着ある分本編のフィアンマのがいいけどフォーコも楽しんでる やりたいようにやればいいと思うよ 俺は

どちらも面白いがブラック好きだからフィアンマさん。冷たい分目的の為なら悪い事しやすいし。

まぁ意外とフォーコさんでも悪役務まるかも知らんが。純粋なる善性→気づかぬ内に善悪の境界線のラインが曖昧になっていって、人の心の闇に堕ちていく優しい人間とかができれば。(安価次第だけども)

まぁでも善人すぎるから、憎い人間の殺害条件を達成しようとしても結局憎みきれず、自分を憎んで……あ、バッド一直線だわ


『……了解』

無機質な声だった。
死の恐怖こそ感じたが、それ以上に彼の体を安堵が満たしていく。
もう何も苦しい思いをしないで済むというだけで、身体の力が抜けて。

『……なんて、言ってあげられたら良かったのにね』
「………オッレルス、…」
『…まず、落ち着くんだ。君に何が起きたのか詳しく教えてくれないか?』
「……元の世界に戻るべきで、戻る方法は判明した。だが、戻れば破滅が待っていて、どうすれば、……。
 俺様もヤツも、殺人するしか抜け出す道がない。誰かを犠牲にしなければ突破口は見いだせない」
『信じろ、向こうのフィアンマを信じるんだ』
「どうやって?」

くしゃり、と髪を乱し、フィアンマは床を見つめた。
向こうの世界の自分は、どう考えたって良心を感じられない殺人犯で、戦犯なのに。
どうやって信じればいい。任せていれば、自分の顔見知りが殺されるかもしれないのに。

『彼は、優秀な魔術師だ。そして、魔術師は理不尽を捻じ曲げる職業だよ』

或いは自分よりも条理を変えることには詳しいかもしれない、とオッレルスは言った。
根拠はないし、信じることは出来ない。

『今から迎えに行く』
「……もう良いんだ。………俺様が死ねばそれで解決する問題だ」
『いいや、ダメだ』

力強い声だった。

『……一緒に考えよう? 君にとって一番いい手段を』

通信霊装を握ったまま、フィアンマは暫く黙った。

『一人では泣いて震えるしかなくても、二人なら案が浮かぶかもしれない。
 二人では弱さに項垂れるしかなくても、三人なら立ち向かえるかもしれない』

人間とはそういうものじゃないか、とオッレルスは言う。

『それに――――俺は、友人である君が死んで終わるハッピーエンドなんてものは認めたくない』







最初から、こうすればよかった。
右方のフィアンマはうっすらと酷薄な笑みを浮かべて、目を細める。
その腕の中には麦野がおり、瞳をとろつかせて彼に擦り寄っていた。
皿洗い中の彼女を背後から襲撃し、術式による精神干渉を行ったのだ。
効果は当然のことながら、自分を好きになってもらうこと。
心理掌握を防げない彼女は、術式に立ち向かうことも出来なかった。

「せんせい……」

ふんわりとした髪が、手の中で動く。
高級な猫の様に甘く媚びて、麦野ははにかんだ。

「最初からこうしていれば、悩まずに済んだ。
 自然な好意でなければ意味がないというのなら、それはそれで二人目を殺せば良い。
 どのみち、何人殺したところで俺様の罪にはならんのだから」

金色の瞳には、何の色もない。
遊興も嬉しさもない。
そこにあるのは、目的へ向かうたった一つの強い意思。

「先生…?」
>>596

ksk

……いや、バカバカしいな。これではあの天使の思い通りではないのか?

人を殺すのは簡単だ。お前を殺すなど袋の中から物を取るような物……俺様はアイツの何を見てきたんだ


「……いや、バカバカしいな」

ふと。
我に返る。
というよりも、そもそもぼうっとしていた訳ではないのだが、気がついた。

「これではあの天使の思い通りではないのか?」

簡単な方に流されてあっさりと結末を決める愚かな人間。
あの守護天使はそんな判断を下して、一笑にふすのみだろう。
それで、自分は満足出来るのだろうか。楽しいのだろうか。

「人を殺すのは簡単だ。お前を殺すなど袋の中から物を取るようなもの……」

目を閉じてすぐに思い浮かぶのは、あの少年の、理由不明の笑み。
敵対者を迷わず救って北極海に消えていった男。

「俺様はアイツの何を見てきたんだ」

あんな風になりたい訳ではない。
だが、今の流れで終わらせてしまっては、何も得られない気が、した。

「?」

首を傾げる麦野の髪を撫でてやり。
それから、フィアンマはふらりと立ち上がる。
術式を解くと同時、麦野の身体は柔らかなベッドへ、ぼふん、と沈んだ。

「………」






シルビアは、ホテルの部屋で一人。
写真立ての中に写る、三人の幼い少年少女を眺めていた。

赤い髪の少年と、金髪の少年と、それから―――自分。

言うまでもなく、フィアンマと、オッレルスと、自分の昔の姿であった。

「………どうして、だろうね」

いつから、二人の仲は悪くなってしまったのか。
最初は、二人は仲がよかったのだ。親友だとお互い呼称した程に。
原因など、わかっている。自分のせいだった。
自分に恋心を抱いたせいで、二人はお互いを憎み合うようになってしまった。
否、フィアンマはあの性格だから不明だが、オッレルスは確実に憎んでいるだろう。

コンコン

「……誰?」
『久しぶりだね、シルビア』

タイミングが良いのか悪いのか。
オッレルスの声だった。偽りではないだろう。

「何の用?」
>>599

ksk

……好きな人に話しかけるのにいちいち理由が必要かい?

別にそれくらい許してくれてもいいじゃないか


『……好きな人に話しかけるのに、いちいち理由が必要かい?』

声音は優しい。シルビア相手のものだからだ。
ここにフィアンマが居ると知れば、そんな声は出さないだろう。

『別に、それ位許してくれてもいいじゃないか』

そもそも、居ないことを知っていて来ているのか。

『アンタもそろそろ本気で怒りなよ』
『良いんだ。…俺様は、オッレルスからシルビアをとってしまった』
『そんなこと、』
『もし、俺様が居なければ。……オッレルスは、お前と恋人になっていただろう。
 俺様が居ない時は、本当のオッレルスでいられると、そう思うんだ。だから、優しくしてやってくれ』

攻撃を受けてボロボロの身体で、それでもそんなことをいっていたお人好しの顔が頭に浮かぶ。

「…鍵開ける。入りなよ」
「ありがとう」

鍵を開けると同時、ドアが開いた。
久しく会った幼馴染は、相変わらずの様相で、特に変わりない。

「久しぶりだね、シルビア」
「…そうだね」

招き入れ、ドアを閉め、鍵を閉める。
オッレルスは一言だけ断りを入れ、ベッドへ腰掛けた。

「急な訪問だね。いつもは連絡寄越すのに」
>>602

フィアンマの事だ。
勘だがあいつはフィアンマだがフィアンマじゃない


「フィアンマの事だ」

緑色の瞳。
何の感情も、点っていないような。

「これは個人的な勘だが、あいつはフィアンマだが――――フィアンマじゃない」
「知ってるよ」

淀みなく、シルビアはそう返した。
知っているというよりは、察していた。
未だ姿を見せないフィアンマが、厳密には別人であること、位。
それでも、幸せにしてあげたいと願った。
その想いのままを告げた結果が一時的な別離だが、寂しくはない。

フィアンマは、きっと自分の所へ戻って来る。

それは自信というよりも、矜持だった。
そう思っていなければ、潰れてしまいそうだった。

「……知って、いた?」

オッレルスは、息を呑む。
てっきり、気がついていないから一緒に居るのだと、そう思っていた。
今は居ないようだが、と思いつつ。

「本人の様子もおかしかったからね」
「……そうか」

オッレルスは、シルビアを見つめる。
真っ直ぐな視線だった。

「なら、『あの別人』は捨てた方が良い。恐らく、俺や君の知る―――君が惚れた、あのバカバカしいお人好しじゃない」
「………」
「………俺と交際しよう。俺なら、君に寂しい思いはさせない。見たところ、ヤツはここしばらく帰っていないみたいじゃないか」
>>605

あんたって

断る。私はアイツを待ち続ける。

……失望した。

アンタいつからそんな卑怯な男になったんだい?

>>606
これも入れれたらいれてほしいかなーって


「断る。私はアイツを待ち続ける」
「別人を? …何の為に。肉の器が同じでも、中身が違えば別物だ。
 君が求めているようなものは、あの男には存在しない」

オッレルスが自分を好いてくれていることはわかる。
十分に理解しているし、或いは、オッレルスと一緒にいても、それなりの幸福は手に入るかもしれない。

だけど。

『シルビア』

自分を呼ぶ彼の笑顔を見ている時が、自分にとっての"最高の幸せ"なのだ。
それを知っている以上、妥協することなんて出来ない。
それに、あの『彼』だって、良いところはあると思う。
経歴や素性をよくよく知れば失望するかもしれないが、それはそれでいい。

どんなに変わってしまっても。
自分の知る彼じゃなくても。

自分が愛したたった一人の男であることに、変わりはないのだから。

「それでも、さ。……この世界に、フィアンマはたった一人なんだよ。
 私が好きになった、恋人は――――あいつしかいない」
「シルビアはそう自分に言い聞かせているだけだ、」
「…こう言って欲しい訳? ……失望した」
「ッ、」
「アンタいつからそんな卑怯な男になったんだい?」

オッレルスが自分を否定するというのなら、こちらとしても優しい言葉で繕ってやれない。
これは自分の意思で、他人に左右されるようなものではないのだから。

「…………俺は、…君に選ばれたくて、何にしてもあの男の先をいっていたはずだ」
「そうだね。ついには魔神の領域にまで届いたんだから」
「……俺とアレで何が違う。君がこだわる理由が、俺には理解出来ない。
 ましてや、別人になった今、執着する理由なんて……本当に、ないじゃないか」
>>610

じゃあ私が変わったらオッレルスは私を愛さなくなるんだね

生まれた世界が違っても、歩んだ道が違っても、それでも彼は「彼」なの。

>>609

いい加減しつこいぞオッレルス”さん”


「生まれた世界が違っても、歩んだ道が違っても、それでも彼は『彼』なの」

それだけは、確かだった。
だから、待ち続けることを無駄だなんて、思わない。

『何だシルビア、見舞いに来たのか』

記憶喪失になるのでは、と思う程の大怪我を負った時も。

『…すまない。あの、足が滑ってだな…痛っ!』

幼い子供を庇って攻撃を受けた時も。

『シルビアは、俺様にとっては幼馴染で―――唯の、女の子だ。
 聖人だろうが、王室に仕えるべき身分だろうが、そんなことは関係ない。
 俺様が好きなのは、ずば抜けた身体能力や頭の良さ、そういった強さじゃない。
 むしろ、誰にでもありそうで、それでも特別に感じられる……"弱さ"だよ』

自分が落ち込んだ時に、飾らずに言葉を紡いでくれる優しさ。

全部全部、自分だけが抱えていれば、それでいいんだ。
彼が忘れてしまっていても、否、正確には知らなくても、それでもいい。
少なくとも自分は、彼以外を愛するつもりなんてない。

「――――――そうか」
「……そうだよ。だから、悪いけど諦め、ッ」


世界がぐるりと逆になる。
気がつけば身体はベッドの上、視界には天井。

「な、」
「――――まあ、心がダメなら身体だけでもと言うしね」

本当は、こんなことをしたくはなかった。

そう言いたげな低い声に、身が震える。
自分は『聖人』だが、魔術を含め、力では絶対にオッレルスには敵わない。

「ッッ、」

喉が干上がる。
この先がどうなるか、頭の片隅が理解してしまっていた。


助けて、という言葉が紡げたかどうかすら、判別がつかない程、恐怖が彼女の身を支配する。








>>614-620のコンマ二桁(冷徹な右方にかわりまして冷酷な魔神がお送りします[sage]:2013/10/28(月) 21:02:51.XX←ココ)に一つでもゾロ目があればフィアンマが強姦前に間に合う

こい

ふぃあんま

あかーん

テクパトルゥゥゥゥ

おっしゃぁ!ゴルァ!!!しかも
スリーナインだ!

ゾロ目はキツいな>>620に託すわ

>>617は全能のトールに違いない

マジあせった…

《結果:>>617が『99』 フィアンマが間に合う ご協力ありがとうございます》


「や、め、」

まだ。
まだ、本物の恋人であるフィアンマとも、していないのだ。
なのに、幼馴染でしかない『他人』と喜んで行為になど及べるはずがない。

助けて。

言えただろうか。
言葉に出せただろうか。
じわじわと涙が目に浮かび、抵抗する手腕は拘束される。

「……シルビア…」
「やめ、ろ……」

か細い声しか出なかった。
これでは、仮に隣の部屋に警察官が居たって気づかないだろう。



そう、思っていた。


「―――――何をしている?」

冷めた声だった。
この世で再現出来る寒さを超えた、氷よりももっと冷たい、声音。
オッレルスは手を止め、振り返る。
乱暴に開けられたドアの先、立っているのは赤い髪の青年だった。
お人好しそうな雰囲気はなく、感じられるのは怒気よりももっと凶悪な――――憎悪。

「…フィアンマ」
「邪魔だ」

言うなり、フィアンマは右手を振った。
赤い巨人の腕のようなものが、オッレルスの体を吹き飛ばす。
青年の身体は壁にぶつかり、激痛で動きを封じる。

「フィアン、マ……?」

シルビアは、のろのろと起き上がり、目の前の光景に動揺していた。

「何で……わかって…?」
>>624

……さあな。勘としか言えん

ただ、それでも……あの男がなぜ俺様に勝てたのかはわかった、かもな

酉曝しすいません……

安価↓



>>623

あれ?勝ったのフィアンマだよな
オッレ負けてるやん

あの男がなぜ俺様に勝てなかったのかはわかった

になるのか?

>>626

上条さんといういみで…わかりにくくてすいません

>>628
そっちかスマン

>>623 あ、あああ…声が出ないほど動揺し…、応援しております》


「……さあな。勘としか言えん」

理由なんて、なかった。
何が行われているかなんて、知らなかった。
ただ、もう一度だけでも、シルビアに会いたかっただけだ。

「ただ、それでも……あの男がなぜ俺様に勝てたのかはわかった、かもな」

フィアンマの独白は、この世界の誰にも理解は出来ない。
そして、理解される必要もない、とフィアンマは思うのだ。

あの時、あの場所で。

あの男は、自分では到底たどり着けない場所に立っていた。
がむしゃらに他人の為に右手をふるい続けた、一人の少年。

彼と同じ舞台のmその端に手が届いただけで――――――充分だ。

「人の恋人に手を出すとは良い度胸だ。褒めはしないがね」
「……よくも、そんなことを言えたものだ…」

ずるり。

魔神の領域に君臨する怪物は、いつまでも地べたを這いずってなどいない。

直後。

『説明の出来ない力』が、フィアンマの体を吹き飛ばす。
その身体は壁に勢いよく叩きつけられた。
もしも『聖なる右』でガードをしていなければ、何の備えもなければ、今の衝撃だけで普通の人間はショック死したことだろう。

「全て、お前が俺から奪っていったんだ」
「逆恨みか。流石の俺様も呆れるぞ」
「は。……」
「写真をばらまいた件か? それとも、シルビアか。
 何にしても、それは敗北したお前に非がある。俺様を責められてもなぁ」

嘲弄するような声。
お人好しな声も気に障りはしたが、こちらの方が余程、オッレルスの怒りを増幅させる。

「それだけなら、俺だってここまでお前を憎んだりはしないさ」
「ほう?」
「お前は…>>632

あの時、とか入れた方がわかりやすそう

「アイツ」じゃない!

俺と将来結婚してくれると言ったじゃないか

最後まで笑っていた。幸せそうなら妥協もできた!

だがお前は俺をあざ笑った……「どうだ、俺様の勝ちだ」と目で語った!

魔神が! 世界を支配できるほどの男が! ……これじゃあ何のために俺は努力したんだ!

頼む、誰でもいい……教えてくれ。俺は、俺は何のためにここまでやってきたんだ

ID:TZcMHwMK0
あなたはまさかあのスレの!

《だめだ悩む……皆さん良い仕事するなあ… >>631 更新してからそう思いました >>635 それ以上いけない》


>>+2のコンマ一桁(世界を正す救世主VS世界を捻じ曲げる魔神 ほkたて!:2013/10/28(月) 21:41:35.2X←コレ)で安価決定


0~2 >>632

3~5 >>633

6~9 >>634

さーて

アッークア

あれ…ホモスレ?

マジかよ……冗談じゃねえぞ……

>>638 結果:3  今日はここまで。お疲れ様でした》



「お前は…俺と、将来結婚してくれると言ったじゃないか」
「な……に?」
「写真について処置が済んでいることなんて、既に知っている。
 そもそも、あの写真は"寝た日"に撮られたものだ」
「………」

右方のフィアンマは、押し黙る。
思考が混乱して、今にも氷水をかぶりたい気分だった。

確かに。

それはありえないと断じることは、出来ない。
『同性愛に興味があるから』という理由でアックアと交際していたこの世界の自分ならば、十分に有り得る。
有り得るが、その可能性はちっとも嬉しくない。
確かに、下着姿の写真などそうそう撮影する機会はないだろう。
あるとしたらそれこそ、"そういう"一晩を過ごした時位のもの。

「………にも関わらず。お前はシルビアが好きだと、一番に俺に打ち明けた。
 あれだけ抱いたくせに、ゴミ箱にでも捨てるかのように、なかったことにしようと言ったんだ」
「な、にを……いって、いる…?」
「だから、俺もシルビアを好きになろうと努力した。……いいや、シルビアを寝盗ることでお前を取り返そうとしたんだ。
 いつか、法律のゆるい国で結婚しようと言ったじゃないか。その口で、確かに、俺に向かって、目の前で…まあ、今のお前が覚えている訳もないが」
「……動揺させるのなら、もっとマシな嘘にしたら…どうだ。…そ、…んな理由で、シルビアを強姦せんと…して…出来る訳が…」

好きな相手の好いた女を犯して、好きな相手を取り戻す。

そんな発想は狂っている。
理屈が通らない。おかしい。
まだ体を陥落してシルビアをモノにしようと思った、という言い訳の方がしっくりとくる。
そうでなければ、きっと今の一連の発言は冗談―――否、動揺や油断を誘う挑発に違いない。

「……ふ、ざけるのもいい加減にしろ」

対して。
目の前の男は、『魔神』に相応しい歪んだ笑みを浮かべ。

>>644

……?

人が魔神になる時点でまともだと思うのか?

……なんてね

ならコレを見るが良い つ『ハメ撮り』

ちっ…せっかくホモスレ化したと思ったのに

ここまで話の流れがあったら別にホモレルスさんでもよかった気はするな安価した

ホモじゃなくなって良かった……

ホモは嫌いかい?


「……なんてね」

冗談なのか挑発なのか、或いは真実だったのか。
誰にもわからないような曖昧な声音で言葉を紡いだのは、彼のプライドか。

「何にしても、お前は『この世界』に場違いだ」

オッレルスを中心として、莫大な魔力が部屋を伝う。
その脳内でどれだけの精神作業が実行されているのだろう。
原典を詰め込んだ"まともではない"人間の思考など、誰にも理解出来るはずがない。

仮にそれができるとするのなら、それはまともな人間ではなく同じ魔神か――――神と同じ領域に存在する者だけだ。

「そして、彼女に不釣り合いだ。俺にとっても、敵として相応しくない」

徹底的な否定だった。
張り巡らされた『説明出来ない力』が方々へ傷をつけて行った術式はただ一つ。

シルビアの拘束。

彼女は『聖人』であるがために、『神の子』の弱点もそのまま受け継いでいる。
即ち、貫かれることに弱い。槍で貫かれるというのは最も苦しいことだ。
床から突き出た氷で出来た槍は迅速に正確に、聖人たる彼女でも避けることの出来ぬスピードで、彼女に届いた。

「ッ、」
「な……に?」

フィアンマは、思わず目を見開いた。
自分を攻撃するのではなく、シルビアを攻撃するとはどういうことなのか。

「自殺しろ、フィアンマ」

対して、魔神はそう端的に言い放った。

「……」
「彼女の命は、文字通り俺の手の中にある。乱暴に引き抜けば死亡するし、俺が殺そうとすればやはり死ぬ」
「……」
「それを回避したいのなら、今ここで、俺の目の前で自殺をしろ」

フィアンマは視線を動かし、シルビアを貫き拘束する槍に目を向ける。
介入する隙は、残念ながらなかった。霊装を破壊する時間も、恐らく与えられはしない。

「……どうした?」
「……シルビアに死の恐怖を味あわせてまで、俺様に勝ちたいのか。
 そんなくだらないことの為に……」
>>652

加速下

うるさい!俺から彼女を奪った奴は余裕があるからそんなことを言えるよな!

なんだか頭がティロティロしてきたよ


「煩い! ……俺から彼女を奪った奴は余裕があるからそんなことを言えるだけだ!」

余裕がなければ何をしても良いというのか。

フィアンマは不快感に眉をよせ、はたと気がつく。

(…俺様も、似たようなものか)

元の世界に戻る為。
最初はシルビアを殺そうと思ったし、麦野を殺しかけた。
麦野については、つい先日の出来事だ。

(この男のように、駄々をこねて、手に入らないであろうものを求めて、結局何もかもを失うのか)

それは―――――不愉快だ。

納得がいかない。

「わかった。くれてやる」
「……何?」
「シルビアを、だ」
「……何を言、って……?」
「どうした。望みだったんだろう?
 彼女を殺してでも、彼女が欲しかったんだろう?」

何も考えず。
否、考えないようにして、フィアンマはそう告げた。

「俺様は手を引く。お前はシルビアをモノにすれば良い。
 穏便な方法で、彼女に好かれるように」
「………」

呆気にとられたオッレルスは呆然としたままに、フィアンマを見つめた。
何の思惑があるのか、と不可解そうに表情を歪めて。

「な、ん……で…?」

最も困惑したのは、シルビアだった。
別にフィアンマに自殺して助けて欲しかった訳ではない。
だとしても、そんな風に唐突に見捨てる理由が、わからない。

「フィアンマ…?」
>>656

加速下

単純明快な話だ。

俺様はもうシルビアを愛していない。それだけだ

不様だなそして今まで世話になったオッレルス。お前があまりにもしつこいから俺様が彼女を諦めるしかないようだな

そもそも別世界の人間だからなぁ

注意書きにntr注意がねぇぞごるぁ

《安価は何が起こるかわかりませんし……》


「単純明快な話だ」

真実を言う必要はない。
それこそ、そんなものは自分の甘えだ。
そんなものは必要ない。

今、自分がどう動いたとして、元に戻れた時どうなるかなど、どうでもいい。
ただ、今この瞬間、シルビアが救えて、自分が生き延びて、元に戻る可能性をキープ出来るのなら。
取り返しがつかないことをしているのかもしれないが、信じている気持ちが、確かにある。

きっと。

『この世界の自分』なら、何度別れたってシルビアとやり直せるだろう、と。
それはあまりにも身勝手で、冷酷で、自分勝手で。
でも、犠牲を生んでしまわないために犠牲を払うやり方だった。
フィアンマはどこまでいっても、この彼は、『右方のフィアンマ』でしかない。
上条の言う"戦ってでも守りたいもの"を見つけられても、それを救うための手段は最大限リスクの低いものを選んでしまう。

「俺様はもうシルビアを愛していない。それだけだ」

愛していたかと問われると、自分はきっと、シルビアを愛してはいない。
そもそも別の世界の人間なのだから、こんな短期間で愛情だ何だと思えるはずがない。
彼女にとっては積み上げた思い出があっても、自分には無い。

ただ。

すき、だった。
ずっと隣で笑っていてくれるならこの世界も悪くないなんて思ってしまう、くらい。

悪役を演じる位なら訳はなかった。なれていた。戦争の戦犯になったくらいなのだから。
どのみち、二人は自分を異世界の人間だと知っているのだから。
免罪符になるのは、簡単だった。自分が傷つく分には、仕方がないと判断した。

「色々と考えてみたが、やはりこの俺様にその女は必要ない。
 どうしてそんなもののために俺様が死ななければいけないんだ?
 好きにしろ、オッレルス。ま、強姦は流石に目に余るが――――それは人道的なものだよ」

シルビアのことなど何とも思っていなかった。

そんな態度で、フィアンマは笑ってみせる。
この世界の自分よりも、シルビアの幸福を願う気持ちが勝ってしまったから。

「………」
「……さて。後は俺様がここに居る必要もあるまい。世話になったな」
>>662

済まなかった……

こんなので納得するわけ無いだろう!
分かった正々堂々お前がいる間にシルビアを奪ってやる。いまはもうやめた

ふざけるなぁあああああッッ!


「こんなので、納得する訳無いだろう!」

青年の怒声が、立ち去ろうとするフィアンマの足を止めた。
馬鹿な男だな、とフィアンマは思う。
自分がこうして悪役になっている内に、彼女を慰めればいいのに。

「わかった」
「…何がだ」

振り返りもせずに、フィアンマは返事をした。
オッレルスは歯噛みしながら言葉を零す。

「正々堂々、お前が居る間にシルビアを奪ってやる」
「……」
「今はもう、やめた」

機会を改める。
そう宣言して、オッレルスは一秒と待たず姿を消した。
槍は既に除去されており、シルビアの傷も癒されている。

シルビアの視線を受け。

フィアンマは、何も言えなかった。
こうなってしまっては、やはり偽悪的に振舞うのが妥当だろう。

笑え。
相手が憎悪で満たされる位に。

「この身体は便利だな。お人好しオーラでも出ているのか? 
 実に俺様の都合の良い様にことが進む。これでは、俺様が元の世界で行った世界破壊も楽に行えるかもしれん」
「………」

嘘だ。
世界を破壊するつもりで戦争を起こした訳じゃない。

「もう戻る気も失せた。ああ、先ほどの言葉は本心だよ。
 元の世界の俺様は、恐らくもう二度と帰ってこない。諦めろ」

嘘だった。
本当は、シルビアのことが好きだった。
自分がこれから行うのは、人一人の魂を使って魂を呼び込む術式だ。
元より、この世界に存在する自分はともかく、この自分は死ぬべき存在なのだから。

「まったく、馬鹿な男だな。異世界の人間がこの体を使用している間に奪えば良いものを」
「……」
「かける言葉も見当たらんか。お前はどう勘違いしているか知らないが、俺様はお前の思うような人間ではない。
 この世界に存在した男よりも余程邪悪で、救いようのない冷血漢だ。お前を殺すことだって躊躇はしない」
>>666」 

…………う、あ…うう……

シルビアゲットだぜ

なら何故あなたら泣いているの?

俺を[ピーーー]のはいいがシルビアはどうするつもりだ、彼女を不幸にするなら俺は君を死なないようにしてやる


らじゃねぇよ は だ

シルビアゲットだぜじゃねぇよポケモンしたいなら帰れよ

クソAO様は流石ですわぁ
失せろや

>>668
オッレルスさんは帰りましたが

おまいらとりあいろんな意味でおちけつ。

落ちついて>>1の流麗な文を楽しむんだ

雑言禁止だろ

それと自分の気に入らない安価全部AO扱いすんのやめた方がいい

気に入らないもクソも
シルビアゲットだぜはおかしいだろ

>>668みたいにオッさん帰ってないと勘違いしたんじゃないの

どちらにせよ捌けない安価は下になるんだから雑言吐かずにおとなしく待つべき

俺は雑言吐いた覚えはないが

《今日はここまで。何か通信の調子が悪いぞ今日は……台風さんのせいか》


「なら―――――何故、あなたは泣いているの?」

素朴な疑問、といった声音だった。
何を馬鹿なことを、とフィアンマは一笑に付そうとして。

それから、自分の目元が濡れていることに気がついた。
ぽたぽたと溢れていく雫に、まるで覚えがない。
一生懸命編み出した術式で自殺をすることが怖い訳ではないのに。
むしろ、元の世界の人物を安穏なこの世界に戻せるという自信に、嬉しい位なのに。
どうして泣いているのだろう、と自分でも疑問に思う程、フィアンマは自分の痛みを無視し続けていた。

「………」
「…本当に冷たいなら、そんなあからさまに嫌われようとする言葉なんて口に出さない」
「……」
「躊躇しないなら、ついでに殺すなり、暴力を振るった方が妥当だ。
 嫌われたいなら、暴力を振るうのは一発で覿面に効いてしまうものだからね」
「………」

痛みとは、何も表面的なものだけを指すものではない。
精神的な、深層心理上、根深いものに対するダメージも指す。

暖かさを知ってしまった。愛おしいと思ってしまった。
ならば尚更、そこでぬくぬくとしている訳にはいかない。

本当にそこで温まるべき人間が、自分の居た場所で寒さに凍えていると理解しているのなら。

「………お前は、……俺様には合わない。…あまりにも良い『居場所』過ぎる」
「………フィアンマ」
「きっと、この世界の俺様はお前の事を本当に愛しているんだろうな。
 経歴も罪も何もかもが違う俺様が、愛おしいと感じてしまった程なのだから」
「………、」
「…もう、大丈夫だ。解決法なら、浮かんでいるんだ。
 提示された苦しいものではなく、もっと、ずっと楽な――――自分で創り出した方法だが」

ようやっとシルビアの方を振り返った彼の笑顔は、実に綺麗で柔らかなものだった。
嘲りや見下しなどといった感情の何一つ無い、見ていて安堵するような。
そして同時に、どうしようもなく見る者の涙を誘ってしまうような、寂しい笑顔だった。

「明日には、お前の下には俺様ではなく、正しい"恋人"が帰ってくる。
 だからもう、待たなくて良い。そもそも、俺様が連れてきてしまった問題だからな」
「何を、する気?」
「秘密にしておく」

目元を手の甲で、服の袖で拭い。
フィアンマは、何の後悔もなく、死―――それ以下である"魂の消滅"を受け入れられる、と思った。
誰かを好きになって、誰かに愛されて、優しくしてもらう心地よさを知った今なら、もういい。
自分が本当に見るべきだった人間の側面や世界を、こんなにも知ることが出来たから。

「お前と過ごした時間はごくごく短かったが、本当に楽しかったよ。
 料理も紅茶も、本当に美味だった。誰かにああやって心から尽くしてもらったのは初めてだった」

さよなら、と彼は言った。

嘘はつかなかった。
またね、とも言わなかった。
確定的で、残酷な『さよなら』でしかなかった。

「ああ、もしかすると俺様はこの世界の俺様に会えるかもしれん。
 何か言っておくことはあるか? どのみち戻ってくるんだ、自分で伝えても良いとは思うが」
>>679

何にもないよ、私が直接言うか

帰ってきたら覚悟しておけって言っといて。美味いご飯を期待してるって、私は紅茶とお菓子を用意してるから早く帰ってこい…………ダーリンって

いつまで待たせるさっさと帰ってこい

そうだね……シルビアはもらった、とでもジョークかましといてよ

そんで違いってのを感じときな

乙。やっぱいいまとまり方で、切なさがうまいな>>1


「帰ってきたら覚悟しておけって言っといて」

シルビアは、フィアンマがどんな方法で事の次第を解決するのか、知らない。
そして、フィアンマ自身決してそれを知らせるつもりもなかった。
故に、彼女は純粋に、彼が戻って来る期待に心を弾ませて。

「美味いご飯を期待してるって、私は紅茶とお菓子を用意してるから早く帰ってこい…………ダーリンって」

そう、素直に言葉を託した。
フィアンマは笑みを浮かべたままに頷き、外へ出る。

自分でなくとも、この世界の自分は、シルビアと結ばれる。
これから先、遠い未来で、沢山の彼女の笑顔を作ってあげられる。
充分、しあわせな思い出を作ることが出来て、満足だ。





「それで、どうすれば良いんだ?」

オッレルスと直接会い。
話し合い、慰められ、落ち着きを取り戻したフィアンマは、そう問いかけた。
彼は『神の右席』でもなければ、魔術師として特別際立って優秀な訳でもない。
"良い方法が思いついた"と告げたオッレルスに従い、彼は魔法陣の中心に座っていた。
その表情は不安に満ちており、視線はさ迷い、身体は小さく震えている。

>>685

さぁ、ホモセックスをしよう……いや本当はこんな事はしたくないんだが仕方なくだ仕方な君が攻める方ださあ早くカマンカマン

安価上


そして、世界は愛に満ち溢れる!

君の帰還条件は、『最も憎い人間の殺害。及び"全て終わった"発言』だ。

そして、『元の世界の人物に対する憎悪を投影しても良い。自分の意思で言い訳なしに個人的心情で殺害する事』。

そこで、君には彼を殺害してもらおう。

具体的には私が君に幻覚魔術をかけ、錯乱させ、この魔法陣の中の魔術で作った擬似人間をナイフで殺害する。

レッドプレイヤーとホワイトプレイヤーの2人の原石の力で現代を改変し、お前がこの世界に来た事実を失くす。
そうする事で奴はこの世界に戻って来るだろう……お前は消え去るのだろうが、な

《エイワスはまさかここまで読んで…? 馬鹿な……。  いや好きですよホモ》



>>+2のコンマ一桁(へたれにかわりまして孤独な王がお送りします [sage]:2013/10/30(水) 21:22:50.3X←ココ)で決定


0~2 >>684

3~7 >>687

8.9 >>688

モホホ

ほもねたつまんね

俺は大好き

いつか絶対ホモセックルさせてやる

>>688はPSPの格ゲーの奴か

てかレッド云々知らねぇ…

どんなんやのん?

レッドプレイヤーは禁書の2000年後に存在する時を操る原石でホワイトプレイヤーは禁書の2000年前に存在する時を操る原石。
PSPの格ゲーは、レッドプレイヤーが禁書の時代をめちゃくちゃにしようとしたけど、ホワイトプレイヤーと彼に操られた禁書陣のお陰で解決。
で良かったと思う。
正直、わかりづらい

《まあでも今回はホモのみを狙って立てたスレじゃないので>>692さんは>>1のこれまでのホモスレを読んだ方が楽しくて良いかもしれないです
 >>691 結果:8》


「交渉はかなり難航したが、何とか取り付けた」
「?」
「『レッドプレイヤー』と『ホワイトプレイヤー』の2人の『原石』と『魔術』の力で現代を改変し、君がこの世界に来た事実を失くす」
「……なるほど。…時間を操る能力者だったか」
「時間なのか時間軸なのか、私にも説明する技量は持てないが…時間操作の類ではあるだろうね。あるいは、運命操作」
「……」
「そうする事で、彼はこの世界に戻って来るだろう……君は消え去るのだろうが、な」
「消え去る…?」
「何も考えていない訳じゃない。君の体質を鑑みれば、多少の不運位は跳ね除けるだろう」

過去の時間を操る魔術師<レッドプレイヤー>と、未来の時間を操る能力者<ホワイトプレイヤー>。
そんな人物達と連絡を取ることが出来たオッレルスの人脈の手広さに驚愕を感じつつ。
運次第では悲惨な結果になるかもしれないと聞かされて尚、彼は怯まなかった。
ここぞという場面で他人が喪われない時、どこまでも傷つく覚悟を決められるのは、きっとどの世界でも変わらない『彼』の特性だ。

「君は目を閉じてくれていればいい。後は出来るだけ動かないで欲しい」
「……わかった」
「短い間とはいえ、君と話せてよかった」
「…俺様も、そう思う。……元の世界に戻れたら、オッレルスと仲直りしてみるよ」




別の世界の陣の中心で。
フィアンマは一人佇み、自分の少量の血で描かれた魔術記号を眺めていた。

残り十三秒で、時間が変わる。

約束の時刻まで、後、十秒、八秒、七秒、……三秒。二秒、いち、


「           」






>>698-714のコンマ二桁で判定

ゾロ目なし フィアンマ死亡(=消滅)、フォーコ帰還

ゾロ目有り 両者元の世界に戻る


ゾロ目が二つで……?

ほい

さて、結末は

ケッコー長いな

>>698
はええよ

もうゾロ目いらないじゃないですか

だがゾロ目二つがみたいな

とりあえずksk

アッー

kskst

もうかい


《すみませんごめんなさいあの、>>705で締切で…まちがえr》

マジで長いわー

縺薙>

…?ダメだ、最近目が悪くて>>1が途中で締切とか言ってるように見えるわー俺の目やべーわー(棒)

705として714まで加速するか

ほう

おしまい

んー、残念

《698+7の基本的な計算がまともに出来てなかったんです、許してください、何でもしますkおっと
 結果:ゾロ目一つ ご協力ありがとうございました…ゾロ目早かった》


気がつけば、陣の中心に立っていた。
見たこともないような魔術記号が、辺りに散りばめられている。

「………」

周囲を見回してみる。
オッレルスはいないし、そもそもここはミラノではないらしい。
街並みを伺うに、恐らく学園都市だろう。

「……戻って、きたのか」

ぽつりと呟く。
すぅ、と息を吸い込み、ゆっくりと吐きだした。
あの世界のオッレルスに感謝を告げたかったが、世界が変わった以上言うことは出来ない。
無事、右腕もくっついている。世界ではなく、魂がきちんと入れ替わったようだ。

「俺様は俺様なりに努力しようとしていた…のかな?」

首を傾げ。
彼はひとまず、シルビアを探すことにした。






目を開ける。
視界に入ったのは、金髪の青年だった。
よくよく見覚えのある、その容姿。

「……オッレルス…?」
>>718

久しぶりだな

俺様は夢を見ていたようだ、すまなかったなオティヌス

ふん!バキャ


首を傾げるフィアンマに対し。
オッレルスはひとまず、目の前の不要になった霊装を、バキャ、と折ることにした。

「ふん! ……と。……君には、初めましてと言った方が良いのか。
 異世界の方での私を知っているようだが、私個人としての面識はないからね」
「………ああ、なるほど」

元の世界に戻って来た。

フィアンマはそう簡単に結論づけると。
緊張で溜まっていた空気を、ゆっくり肺から吐きだした。
全身の疲れが、重石のようにのしかかってくる。

「………余計な手出しをしてくれたな。
 お前が何かをせずとも、今先までこの世界に居た俺様は元の世界へ戻れた。
 そして、今ここに存在しているこの俺様は死ぬはずだった。…否、消滅か。
 ……だというのに、……本当に、余計なことをしてくれたものだ」
>>722

そうか

みすみす世界を変えようとした偉大な男を失うようなことを俺はする気にならなかっただけさ。さてお前の板場所の話を聞かせてくれないか?

板ではなくいたです
すみません

そんなに、死にたかったのかい?

やべー、やっぱ時折あっちとこっちでごっちゃになる


「俺は…世界を変えようとした偉大な男を、みすみす失うようなことをする気にならなかっただけさ」
「……」
「さて、君の居た場所の話を聞かせてくれないか? それと、君が戦時中に見聞きしたものについて、全て」
「………」
「……代わりに、君の当面の住処と身の安全を保障しよう」
「………、…不要だ。俺様に関わるな」

一瞬、協力しようと頷きかけて。
不意に、ドアの隙間より向こう。

シルビアの姿が、見えた。

瞬間、フィアンマはそう冷たく言い放ち、ふらふらと立ち上がる。
まだ魂が肉体に馴染んでおらず、身体のコントロールはうまくいかない。
生まれたての子鹿の方がもう少しマシに歩けるのでは、という程に。
フィアンマは左手で右肩を庇い、オッレルスを睨みつける。

死に時を喪った。

知るべきものは知った。
救いに固執する必要はない。
この世界のシルビアは、自分を知らない。愛さない。
絶望という精神的な死よりは、身体的なものの方がまだマシだった。

「偉大、と言ったか。思ってもいないことを口に出すものではない。 
 その人畜無害そうな顔からにじみ出ているぞ? 思惑が透けて」
「……右方のフィアンマ、」
「情報なら、殺して脳からでも引き出せばよかっただろう。 
 情報入手ついでに人命を救って良い気分なのかもしれないが、俺様にとっては迷惑なだけだ。
 救いを勝手に押し付けやがって。俺様は―――――」

唐突な吐き気。
ストレスによる内臓の不調が原因だった。
せっかく立ち上がったにも関わらず、フィアンマはずるずるとその場に座り込んだ。
オッレルスは慌ててフィアンマに近寄り、その背中を摩ろうとして。

ぱん

乾いた音と共に、容赦なく弾かれた。

「………触るな」
>>728

加速下

俺は買い物に行ってくるからシルビアと話すといいよ、なかなか面白そうだ

断る

いやここはシルビアのセリフだろ…


私はアナタと付き合っている夢を見た

《あっあっ伝わらない……書き方が問題なのか》


オッレルス「断る」

フィアンマ「…何?」

オッレルス「目の前で苦しんでいるものは放っておけないんだ」

フィアンマ「自己満足か」

オッレルス「…そう、だろうね。自覚はあるよ」

フィアンマ「……そうやって相手を破滅に追い込んで、楽しいか?」

オッレルス「そんなつもりは、」

フィアンマ「……」

オッレルス「………。……俺は買い物に出てくる。シルビアと話すと良い」

フィアンマ「世界が違う以上別人だ。話して何の意味がある?」

オッレルス「少なくとも、俺を相手に話すよりは心が安らぐかもしれない」

フィアンマ「……」



シルビア「オッレルスに呼ばれてきたけど…何か用?」

フィアンマ「ヤツが勝手に呼びつけて、俺様がお前と話した方が良いだろうと判断しただけのことだ」

シルビア(ああ、そういえばついさっきまでのとは別人だっけか)

シルビア「……"そっちの世界"の私は、どんな人間だった?」

フィアンマ「……>>733

とんでもないクソビッチ

俺様なんかに尽くしてくれる良い女

気丈なやつだった


「……俺様なんかに尽くしてくれる、良い女だった」

今目の前に居る女性は、容姿が同じだけの別人だ。
どんなに性質が似ていても、そもそも経歴が違う。
自分が『あの』自分とは違うように、シルビアも違う人間だ。

「……そう」
「………良心と天秤にかけた結果だったが、何にしても俺様には過ぎた願いだったようだ」
「何の話?」
「いや、気にするな。説明したところで理解出来るとも思えん」

あのままあの世界に居座っても。
オッレルスが、元の世界へ魂を再配置しただろう。

エイワスの干渉はもうない。

飽きたのか、はたまたまだ見ているのか。
何にしてももうどうでもいいことだ、とフィアンマは思った。

「………お前は、オッレルスと交際していないのか。好きなんだろう?」

あの世界では叶わなかった、オッレルスの夢、愛情。
あるいは、この世界なら叶っているのかもしれないな、とふと思った。

>>737

秘密だ、嫌いではないが

あ、ああ嫌いではないな。私もまあすきなのかもなあ

奴には既に恋人がいる


「あ、ああ嫌いではないな。私も、まあ、好きなのかもなあ」

誤魔化す様に視線を逸らす彼女は、明らかに動揺している。
いっそ微笑ましい程に、わかりやすく好意がにじみ出ていた。

「……そうか」

フィアンマは元来、嫉妬という感情を持ち合わせる男ではない。
なので、特に何のマイナス感情も浮かばせずに小さく笑んだ。

「なら、邪魔をする訳にはいかないな」
「邪魔なんて、」

立ち上がる。
今度は、しっかりとした足取りだった。
精神力で無理やり立ち上がったからだ。
ここまで辛いと、いっそ清々しい。

「情報についてはメモに記しておく。オッレルスにはそう伝えてくれ」

フィアンマはそう告げて、メモを記す。
シルビアは了解の旨を意味する返事をすると、静かに部屋から出た。

ありったけの情報を書き記し。

彼はそのメモを裏返しにベッドサイドに置くと、窓を開けた。
窓枠に足をかけ、強く蹴って飛び降りる。





「―――――――――こんなクソッたれな世界には、何の意味もなかった」





彼が選んだのは、魔神が世界を壊す道。









終わり(BAD:救世主から世界の敵へ)



《皆様長らくお疲れ様でした。》

まさかのBAD 乙

乙。でもこんな終わりかたも嫌いじゃない。

もうこれで終わりかね?


《迷ってはいるんですけどね。まあ、守護天使次第では話は途中から変えられるので…皆様の意見見て決めます》

フォーコさんsideのその後とか…


>>743
じゃあそれだけ明日ちょっと書いて終わりにして…次の安価スレどうしよう
ご意見いただいた安価で右方が世界を救うスレとか楽しそうな》

SOは少し自重した方がいい

何をや


後は昔話してた、フィアンマさんの学園モノとか

わからないのか…

ぞろ目二つでどうなったのかは知りたいが……なにはともあれ乙でした


火野たんが人気投票第二位らしいですね。工作という噂も流れてますが嬉しい限りです。
バッドエンドで終わるのも後味悪いのでフォーコさんのグッドエンドということで締めます。
次回は安価でフィアンマさんが世界を救うスレがフィアンマさんがうっかりお薬飲んで男にモテまくるホモ安価スレでお会いしましょう。





>>750 ×スレが ○スレか  学園モノはやはり厳しい》




シルビアを探し出すのは、さほど難しいことでもなかった。
彼女自身が、わざわざ迎えに来てくれたからである。

「フィアンマ」

不安げな表情。
自分が元に戻った『フィアンマ』なのか、異世界の『彼』なのか考えあぐねているのだろう。
彼は薄く笑んで、手を伸ばし。
それから、いつものように彼女の綺麗な髪を優しく撫でた。

「ただいま」
「……遅いんだよ、馬鹿野郎」

罵り半分に。
涙を目に溜め、シルビアはフィアンマに抱きついた。
彼は彼女をしっかりと抱きとめ、目を細める。

「随分時間がかかってしまった」
「よく戻ってこられたね」
「こちらの世界からもアプローチをかけていたからな。
 …こちらに来ていた俺様は、何もしていないか?」
「……暴言は吐いたけど、あんたよりはお人好しじゃないけど……でも、根本的な部分は、似ていたよ」

守ってくれたから。

彼女の呟きで、フィアンマは心から安堵した。
どうやら殺人や何かをされる前に間に合ったようで何よりだ。

「………ご飯」
「ん?」
「あんたの手料理が食べたい」

いいだろ、と強請られた。
ダメな訳もないが、珍しいな、と彼は思い。
そうして、懐かしい、とも感じた。

「好きなものを作ってやる。…帰ろう」


事の次第をアバウトに聞きながら。
フィアンマはグラタンの焼き作業中であるオーブンを眺める。
甘いホワイトソースと、こんがり焼けたチーズの香りが漂った。
ホテルとはいえ、キッチンのある部屋でよかった。

「……それにしても、オッレルスがそんなことをしたのか」
「私のキツい言い方が気に障ったのかもしれないね」
「別にシルビアを責めている訳ではない。
 ……後日、俺様の方から接触してみる。奪われるのはゴメンだ」

戻って来たことの報告も兼ねて、とぼやき。
焼きあがったグラタン皿を深皿に入れ、テーブルへ。

やっぱり、本人の方が落ち着く。

シルビアは無言のままにそう思いながら、そっと食前の祈りを済ませる。

「ああ、そうだシルビア。今回の事件で理解して、考えたことがあるのだが」
「ん? 何」

熱い出来たてのグラタンに息を吹きかけて覚まし、彼女は首を傾げる。
フィアンマは冷たいココアを口に含みながら、何でもないことのように言った。

「保留していた結婚式の件だが、やはりきちんと挙げよう」
「―――――、」
「シルビアと離れてみて、今までよりもいっそう傍に居て欲しいと思った。
 ……まあ、困るというのであればまだ保留でも良いのだが」
「………へたれ」
「……こ、今回はきちんと口にしただろう。へたれとは何だ、へたれとは」

シルビアは一口食べ、スプーンとフォークを置いた。
食事中に席を立つのはマナー違反だと頭ではわかっていても、気持ちが追いつかない。

私も。

私も、ずっと一緒に居て欲しいと、思っていたんだ。

両腕で、目の前の青年を抱きしめる。
聖人としての力加減だけはきちんと気をつけているが、それでも精一杯。
フィアンマは彼女の背中を優しく摩り、グラスをシンクに置いた。

「その"ヘタレ"でも良いのなら、ついてきてくれるか」
「……そういうところも、生憎好きな部分なんだよ」

視線を合わせ、少し笑って。
そっと唇を重ねると、フィアンマは目を閉じた。




(俺様は―――――――思っていたよりもずっとずっと、しあわせなんだ)







終わり(GOOD:結婚しよう、シルビア)




《これで完全に終了です。お疲れ様でした》

乙ですのフォーコよかったな

乙でしたー

次は火野右方はどうでしょう?

乙でしたー

火野右方はまだですか?

乙でしたー

火野右方は書かないんですかー?

連投するなホモ気持ち悪い………

火野右方火野右方うざってぇんだよ死ね


《フィア火野、書き溜めはあるんですけどまったく書きたい展開まで進まない…のでその内。いつか。》

火野の何がいいの?
人気投票でも不正投票されてるしよ


《不正投票は仕組んだ側が適当に選んだだけなので火野のせいじゃないのでは
 魅力は色々とあるんですけど語ると長くなるのでやめておきます……》

火野如きに何を求めてんの?

火野がヒロインだとか思ってんの?馬鹿なの?シヌノ?

あんな顔面が劣化して医療技術の皆無なカエル医師みたいなのがどこがいいのか

火野が好きなんて>>1以外知らねーから逆に聞いてみてぇww

個人的には食わず嫌いより、とりあえず食ってみてから不味いかどうかを判断したいwwww

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