岡部「ネタが思いつかん……」(454)

岡部「はぁ……」

紅莉栖「どうしたの?ため息なんかついちゃって」

岡部「ネタが……アイデアが思いつかんのだ」

紅莉栖「ネタ?未来ガジェットの?」

岡部「いや、SSのだ」

紅莉栖「はぁ?」

紅莉栖「何言ってるのか意味不明なんだけど」

岡部「何度も言わせるな。シュタゲSSのネタが思いつかないと言っている」

紅莉栖「最近やけにPCに張り付いてると思ったら、お前SS書いてたのか!」

岡部「やってみると意外と面白いものだぞ」

紅莉栖「ち、ちなみにどんなSSを書いた事あるの?ギャグ系?シリアス?」

紅莉栖「も、もしかしてオカクリ、とか……?」

岡部「ハァ?助手よ、頭がおかしくなったのか?」

岡部「狂気のマッドサイエンティスト、この鳳凰院凶真が正道のオカクリなど執筆する訳が無かろう」

紅莉栖「な、なによ!正道、王道の良さが分からないとか、岡部の方こそ脳に異常があるんじゃないの!?」

岡部「ククク、だから助手は天才止まりなのだ!」

紅莉栖「な、何ですって!?」

岡部「確かに王道は王道であるが故に面白い、それは認めよう」

紅莉栖「なら何も問題無いじゃないの」

岡部「だが一つ、大事な事を忘れている」

紅莉栖「大事な事?」

岡部「ここは……何処だ?」

紅莉栖「何処って、そりゃ@ちゃんのVIP板で……ハッ!?」

岡部「そう……VIPで王道とは即ち邪道ッ!!」

紅莉栖「た、確かに。迂闊だったわ、私とした事が……」

岡部「王道を楽しむなら本編やだーりん、資料集にドラマCDもある」

岡部「故に半端な王道路線の作品ではVIPPER受けが悪い」

岡部「取り分けVIPPERは刺激を求めているからな」

紅莉栖「そうね。むしろVIPでSSを書くならHENTAI路線や本編では扱いの弱いマイナーキャラの方が受けるはずだわ」

岡部「そうだ。派手でぶっ飛んだエキセントリックな内容の方がVIP的には面白いという訳だ」

紅莉栖「安価スレとかは顕著よね」

岡部「ああ。またシュタゲSSに限らず様々なジャンルのSSが跋扈しているからな」

岡部「先ほど見かけたスレ一覧ではアズニャン食肉工場とか何とかいうのがやっていたぞ」

紅莉栖「カニバリズム系もVIPでは許容されるのね」

岡部「故に半端なネタを題材にするのも大変という訳だ」

紅莉栖「でも半端なネタでも細部を詰めたり、演出で面白い物に出来たりするんじゃないの?」

岡部「簡単に言ってくれるではないか。それが出来たらどれだけ楽か……」

紅莉栖「まあいいじゃないの。何個かネタはあるんでしょ?」

岡部「確かに幾つかネタはあるがな。まぁそこまでいうなら教えてやらなくもない」

紅莉栖「そこまでいうなら聞いてやらなくもない」

岡部「……」

紅莉栖「……」

岡部&紅莉栖「フゥゥゥハハハハハハ!」

岡部「今の所の本命はこれだな」

紅莉栖「どれどれ」

『鈴羽「アンタが……鳳凰院凶真……?」』

紅莉栖「鈴羽、って事は阿万音さんメインのSS?」

紅莉栖「でも何か変ね……あ」

紅莉栖「そうよ!阿万音さんは岡部の事は岡部倫太郎って呼んでるじゃないの!これじゃおかしいわ」

岡部「それはそうだ。何しろこの鈴羽は別の世界線の鈴羽だからな」

紅莉栖「どういう事?」

岡部「軽く内容を話すとだな。この鈴羽はγ世界線から来た鈴羽なのだ」

紅莉栖「γ世界線って……確か岡部がラウンダーになってる世界線だっけ」

岡部「ああ、ドラマCD『暗黒次元のハイド』の世界だな」

紅莉栖「別名『萌郁さんルート』ね。それがどう繋がる訳?」

岡部「γ世界線での俺は三百人委員会の一人としてラウンダーを統括している訳だ」

岡部「で、そのγ世界線の俺、便宜上γリンとしよう」

岡部「ラウンダーとγリンに対抗する最後の手段として、SG世界線に到達した俺をγ鈴羽が最後の切り札として協力を求めに来る」

岡部「簡単に言うとこんな話だな」

紅莉栖「成る程ね。でも妙に敵意を感じる話方っぽいけど」

岡部「γ鈴羽にとっては文字通り最大の敵だからな、俺は。別世界線とは言え同一人物の俺に対し敵意が表れるのも無理はあるまい」

紅莉栖「ふーん。無い頭なりに頑張って考えたのね」

紅莉栖「で、それから話はどう進むの?」

岡部「ネタバレになるから細部は省くが、俺が大活躍してγリンを改心させるのだ」

紅莉栖「中学生並の解説乙」

岡部「だがこれはボツにした」

紅莉栖「何で?勿体無いじゃないの」

岡部「理由は色々あるがまず一つ。下手をすると1スレでは終わらん」

紅莉栖「そんな長編なの?」

岡部「ああ。ある程度まではプロットを練ったんだがな。最低限まで切り詰めても相当な量になった」

岡部「プロの編集が見ればもっと添削してくれるのだろうが、所詮アマチュア以下のSS書きにはこれが限界だ」

岡部「ついでに言うと俺がメインの本編、γリンの2010年からの話を描いた外伝を2スレ同時進行しようかなとか思ってた」

紅莉栖「無謀すぎだろ」

岡部「最大の理由はだな。既に似たようなSSがあった」

紅莉栖「成る程ね。設定被りは確かにきついわ」

岡部「しかも、そちらも中々の大作でな。SS速報に移動している」

岡部「設定も中々練りこまれていてな。残念だがこの計画は一先ず中止だ」

紅莉栖「まぁ仕方ないわよ。それで?ネタはこれだけなの?」

岡部「ああ、一応他にも何個かある」

紅莉栖「ええと、どれどれ」

『岡部「恐怖を教えてやろう……』

紅莉栖「うわあ……タイトルだけで恥ずかしいわね」

岡部「ああ、それはラボメンの皆で怪談話をするという内容だ」

紅莉栖「ある種の定番ではあるわね」

岡部「怖がる助手やルカ子などが書けて面白そうだと思ってな」

岡部「他のキャラも意外と動かせてこれはイケると思ったのだが」

紅莉栖「だが?」

岡部「内容的にどうしても怪談がメインになるだろう?」

紅莉栖「そうね」

岡部「それ別にシュタゲSSじゃなくてもよくね?」

紅莉栖「」

紅莉栖「で、でもそれなら~な怪談をした、とかでいいじゃないの」

紅莉栖「直接怪談描写はしなくても、どんな話をしたかで問題無いはずよ」

岡部「馬鹿野郎ォォォォオオオオ!!」

紅莉栖「ヒィィイイイ!?」

岡部「いいか!?俺はこう見えてオカ板に張り付いて10年!」

岡部「そんな俺が怪談をおざなりになど出来るか!!」

紅莉栖「オカ板に10年も張り付いちゃうマッドサイエンティストって……」

紅莉栖「き、気を取り直して次にいきましょう」

『岡部「欝だ死のう』

紅莉栖「」

紅莉栖「お、おおおおお岡部!あ、アンタ何か悩みでもあるの!?」

紅莉栖「悪い事は言わないわ!ラボメンの皆や私に相談しなさいよ!」

紅莉栖「そ、その……岡部がもしいなくなったら、私……」

岡部「落ち着けクリスティーナ。それはSSのタイトルだ」

紅莉栖「そ、そうだったわね」

岡部「これもまぁ定番ではあるんだがな」

岡部「要するに俺が欝になってラボメンや周囲の皆がドタバタする話だ」

紅莉栖「ネタとしては使いやすいわね。ギャグ主体でキャラを動かしつつも泣ける話も挿入できるし」

ダル「ま、牧瀬氏!今の挿入ってところをもう一度」

紅莉栖「ふぅ」チャキッ

紅莉栖「幻聴が聞こえたみたい」パァンッ

岡部「流石アメリカ暮らしが長いだけあって銃の扱いは手馴れているな」

紅莉栖「まぁ、それなりにね。で?今の話を聞く限りだとネタとしては優秀なんじゃないの?」

岡部「まぁ、そうなんだが……一つ問題があってな」

紅莉栖「問題?」

岡部「誰ルートでオチをつけるかが決まらなかった」

紅莉栖「な、なんぞそれ……」

岡部「特に恋愛を絡めないラボルートを筆頭にまゆりルート、鈴羽ルート、萌郁ルート」

岡部「フェイリスルート、ルカ子ルート、綯ルート、シリアス系Mr,ブラウンルート等色々考え付いてな」

岡部「流石に決めかねて、そうしたら色々gdgdになってしまったのだ」

紅莉栖「何でそこで私のルートだけないのかkwsk」

岡部「何だ、お前ルートも欲しかったのか?」

紅莉栖「そ、そんな訳あるか!み、皆のルートがある中で私だけ無いのは不自然ってだけよ!」

岡部「あとのネタは……これくらいか」

『フェイリス「凶真が最近口を聞いてくれないのニャ』

紅莉栖「最近良くある『~を無視したらどうなるか』系?」

岡部「いや。ガチだ」

紅莉栖「ちょ、おま」

岡部「フェイリスと話をすると、俺の話に、勝手に設定を加えてくるからな」

岡部「俺も大人の対応で済ませているが、ある時フェイリスが俺をブチ切れさせてガチ喧嘩になるという話だ」

紅莉栖「これは何でボツなの?」

岡部「簡単だ。思いついたはいいが、書いてて面白くなりそうになかった」

岡部「まぁ……隙間女だしな」

紅莉栖「そうね……隙間女だしね」

岡部「思いついたネタはこれくらいだな」

紅莉栖「何個かは少し弄れば使えそうな気もするけど」

岡部「だが、そうするには時間が必要だ」

紅莉栖「そうね。設定を練りこむべきよ」

岡部「しかし、それはそれで問題がある」

紅莉栖「何よ。どこに問題があるわけ?」

岡部「このスレはどうする?」

紅莉栖「!!」

紅莉栖「え、ちょ、え?ちょっと待って……」

紅莉栖「お、岡部……アンタ、本当にただネタが思いつかないだけでこのスレを立てたの?」

岡部「そうだ」

紅莉栖「実はラボメンが皆SS書きで漆原さんが実は腐女子だったとかそういう膨らみは!?」

岡部「無い」

紅莉栖「じ、実は私が岡部の書いたオカクリSSを見て///みたいな展開は!?」

岡部「俺はオカマユ派だ」

紅莉栖「」

紅莉栖「本当にどうするのよ、このスレ……」

紅莉栖「岡部。立てたスレを自分語りだけして放置なんて無責任すぎるわ」

岡部「しかしだな、助手よ。ならばどうするというのだ?」

紅莉栖「う……な、何で私がそれを考えないといけないのよ!」

岡部「だが、俺には放置>スレ落ちのコンボが一番楽だと思うのだが」

紅莉栖「あのね。楽をしたい気持ちは分かるわ」

岡部「ならいいではないか」

紅莉栖「でもね。楽ばかりしている人間は、決して上にはいけないのよ」

岡部「ッ!!」

岡部「確かに、その通りだ……」

岡部「ぬるま湯に浸っていては、向上心は落ちるばかりだ……」

紅莉栖「昨今のスレを御覧なさい。どれだけ空白が多い事か」

紅莉栖「wktkして開いたスレが空白だったときの虚脱感。岡部も知らないとは言わせないわ」

岡部「ああ。あれは……ギルティだ」

紅莉栖「スレタイで人を惹きつける物を思いつきながら、何故それを人に投げるの?」

紅莉栖「私は言いたいわ。何故ベストを尽くさないのか」

岡部「今度は……俺がベストを尽くす番、ということか」

紅莉栖「そうよ!もっと!もっと熱くなれよ、岡部!」

岡部「ぉ……」

紅莉栖「アンタの本当の力はこんな物じゃない!きっと岡部なら凄いスレに出来るわ!」

岡部「ぉぉぉ……」

紅莉栖「それでもダメなら……岡部の力を私に貸して!二人で築くのよ、神スレを!」

岡部「ぉぉぉォォォオオオ!!!」

紅莉栖「岡部!」

岡部「クリスティーナ!」

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/'´|_|`ニ_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l   み ず
:::::::ノ'r三7/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}   せ
::::::::`フ, 匸/l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   る
:::::: ̄´::: ̄´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/    さ

紅莉栖「何を男坂で逃げようとしてるわけ?」

岡部「いや、これが一番打ち切りとしては理想な展開な訳でだな」

紅莉栖「はぁ……」

紅莉栖「折角だし、見てくれてる人の参考になるような事しなさいよ」

岡部「ふむ……それならこれはどうだ?」

http://darling.wiki.fc2.com/wiki/%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9

紅莉栖「これは?」

岡部「だーりんのWIKIなのだがな。主要人物の通称やそれぞれの呼び方が記してある」

岡部「もしシュタゲSSを書く時は参考になるだろう」

紅莉栖「確かにこれは便利ね」

岡部「後はこれなんかどうだ?」

http://yaruo.b4t.jp/index.php?id=HukuTemp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E4%BD%9C%E5%93%81/0%E3%83%BBA/Steins%EF%BC%9BGate.mlt

紅莉栖「長ったらしいURLね。今度は何なの?」

岡部「シュタゲのAAリストだ。現状存在するシュタゲのAAの7割はここにあると言っていいだろう」

岡部「無論シュタゲだけでなく様々な作品のAAがあるので汎用性は非常に高い」

紅莉栖「へぇ、確かに膨大な量のAAね。見たこと無いのまであるわ」

岡部「ローゼン系は圧巻だぞ。AAだけでSSが作れるくらいあるからな」

紅莉栖「今のシュタゲだとそこまでは流石に難しいわね」

岡部「ご馳走様」

まゆり「いえいえ、お粗末様なのです。お惣菜だしね」

紅莉栖「日本のスーパーは素晴らしいわね。スーパーのお惣菜もアメリカに比べてヘルシーで美味しいわ」

まゆり「そういえばオカリンとクリスちゃん、何のお話してたの?」

岡部「ん?ああ、SSのネタに詰まっていてな。助手と会議をしていたのだ」

紅莉栖「あれを会議と呼ぶのには抵抗があるわね」

岡部「しかし弱ったな。未だスレの方向性が決まらん」

まゆり「SS?ソニックとかが遊べる?」

岡部「それはセガサターンだ。俺達が話しているのはショートストーリー、若しくはショートショートと呼ばれる物だな」

紅莉栖「もういっそ安価スレにでもしたら?」

岡部「というと?」

紅莉栖「今後の方向性を、安価で決めてもらうのよ」

紅莉栖「ネタを考える必要は薄れるし視聴者好みと一石二鳥じゃないの」

岡部「ふむ、一理あるのだがな……。個人的には安価はしたくない」

紅莉栖「ははぁ。さては岡部、即興苦手だな」

岡部「フ、愚問だな。むしろ即興こそ我が領域と言っても良い」

紅莉栖「はいはい強がり乙」

岡部「というかだな、SS書きの多くは即興型と言っていいのだぞ」

まゆり「何でオカリンそんな事わかるの?」

紅莉栖「私もまゆりと同意見よ。岡部が仮に即興型として、他のSS書きも同じというのは強引すぎるわ」

岡部「安心しろ。今から分かり易いように説明してやる」

岡部「SSスレは数多くあるが、その中で書き溜めてある作品はどの程度あると思う?」

まゆり「うーん、書き溜めて投下してる人ってあんまりいないね」

紅莉栖「そうね。仮にSSスレが10あるとして1つあればいいほうじゃないかしら」

岡部「その通りだ。つまりその仮定の場合、残りの9スレの作者は全て即興と言う訳だな」

まゆり「でも書き溜めとそうでないのの見分けかたってあるのかな?」

岡部「簡単だ。レス間の投下間隔を見ればいい」

岡部「書き溜め型はほぼ5分以内の投下レスが続く。対して即興型はそれ以上」

岡部「さるさんを喰らった場合を除いて、それだけ見ていれば見分けられる」

岡部「まあ稀に超速度で書き上げていく作者もいるがな」

まゆり「今は殆ど見ないけどAAのSSも投下間隔は早いね」

岡部「ああ、あれには理由がある」

岡部「AASSの場合、即興で書くとしてもその製作方式の仕様で1レスにかかる時間が少ないのだ」

紅莉栖「どういう事?」

岡部「俺のレスである>>63>>69の時間差を見てみろ」

紅莉栖「ええと、大体6分ね」

岡部「そうだ。レスを投下し、次のレスを書く。>>69では11行の文章を書き込むだけで6分かかった訳だな」

まゆり「そうなるね」

岡部「ところがAASSの場合だとこうなる」


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      -‐'´ |::ノ彡 ヽ .|i  |i  /  i|     ミヾ、ミヘ、
         ノ;ィ':彡  i i   ii /   /       ミヾ、ト、 `SSスレは数多くあるが
       -‐´/三ミ-‐'"゙゙゙゙ニ=、|i  ルニ""`゙ヽ ミミト、i ヽ

        ノ〈ヘiミ  イモ;テヽ    ィモ;テフ  ミr'´゙li   その中で書き溜めてある作品はどの程度あると思う?
          ヘ rヌ         .:        ,ミ' i }
           ヘ`}i        :i       ,リ_ノ/
            `圦      :|       ム/
            ノヘ     `      /:::ト-、
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    /イ/ヽ(´{∧/ソ\   こ!  /Vヽ∧ノソリ
        ,‐--y-r‐r '´}`ヽ、__,..イ`Yヽr-‐- 、

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             ' / i |:/   |  /'  /'``7、ii三ii;;;;ヽ、三ミ、:::::::::、ミヽ、
             i ' ノ::{゙゙ヽ i  /  /  /  |i゙ラノ::::::ヽ:ii`ヾ、ミ、:::ミ、`
              ノ´リ|ト、i `/ ,∠_  /  / 7イミヾ、i三ii:、:::ミ、:トミ、`
                 | ゞj  '‐ュ_゙゙ヾ、. / /'ミ三三iミヾii:ヾ::::トミ、 `
                 | /   ' でヽ、ン、ノ`ヾ、三シ,‐-、ii:::ト、| `
                 |/      `~´     {ミ//⌒ 〉ii,イ i
                 |ヽ、           ミ _j ` /,ィリ '  その通りだ
                 ',            ,リ ゞ ニノ:/ '
                  i ヒ‐-、_      ゙,ヘィ'´ノ:::(  つまりその仮定の場合、残りの9スレの作者は全て即興と言う訳だな
                 | ゙;` ‐-‐'    _,イ   '´|/´ヽ
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           _______二彡'ヽ            | `、
        / ̄     _ .<´   /|    /     | ノ ∨
          /      〈     ,ィ'´  {    i     ソ  λ
       /        }_ ,イ i   ヽ   /      /  ,' \

岡部「>>69の一部をAASSにした場合は↑のようになるな」

まゆり「うわぁ、投下間隔がとっても早いよー」

紅莉栖「驚きね。ほぼ1分感覚ってところかしら」

岡部「その通りだ。まぁ今回の場合は既にセリフが決まっていたからな」

岡部「実際はもう1~2分かかるだろう」

まゆり「AASSって凄いんだねぇ」

紅莉栖「全くだわ。これなら皆AASSにすればいいんじゃないかしら?」

岡部「ところがAASSには多くの弱点があるのだ」

紅莉栖「弱点?」

岡部「ああ。まず第一に展開がスローペースになり易いという事だ」

まゆり「あ、本当だ!4行の文章を表すのに随分時間がかかっちゃってるよ!」

岡部「一般的なAASSの手法ではキャラが切り替わる毎にレスが飛ぶ」

岡部「よって作者が意識していかないと展開が遅くなりダレやすい」

紅莉栖「なるほどね、そこは盲点だったわ」

まゆり「でも多くの弱点って言ってたよね?まだあるの?」

岡部「ああ。慣れて無い作者の場合、使いたいAAを探すのに手間取ってしまうのだ」

紅莉栖「探すのに手間取る?」

岡部「そうだな……例えば>>48にあるシュタゲAAのページを見てみろ」

紅莉栖「AAが一杯あるわね」

岡部「ではそこでまゆりがスターダストシェイクハンドをしているAAを探せ」

紅莉栖「ええっと……ここでもなくて……あ、あったわ」

岡部「慣れていなければ1つのAAを探すのにもこれだけ手間がかかる」

岡部「だがAASSでは全てにAAを使わなければならん」

紅莉栖「成る程……これはかなりの労力だわ」

岡部「しかしシュタゲはまだ楽な方なんだぞ」

岡部「そのサイトのTOPに戻りローゼンメイデンのAAを見てみろ」

まゆり「うわぁ、各キャラ毎にページがあるよ!」

紅莉栖「しかもそれすら表情等の各種項目で別れてるわ!」

岡部「AASSではその場毎に合わせた最適なAAを選択しなければならない」

岡部「故に、このように便利なAAまとめサイトを使うとしても、どこにどのようなAAがあるのか把握しておく必要があるのだ」

岡部「AASSを書く時は」

1・セリフ等を考える
2・状況に見合ったAAを探す
3・セリフをAAに張る
4・コピペした時のズレを修正する

岡部「と非常に忙しい。また2以降の作業をしつつ次のセリフ等も考えなければいけないのだ」

紅莉栖「成る程ね、こりゃ流行らない訳だわ」

まゆり「でもAASSの方が画像も加わる分、分かり易いし感情移入しやすいね」

紅莉栖「そうね。見てる人もこちらのほうが楽しいんじゃないかしら」

岡部「まあそうだな。昨今のヴィジュアルノベル等に比較的近く親しみ易い手法ではある」

岡部「しかし、ここでまた一つの問題がある」

まゆり「えー、まだ問題があるの?」

岡部「普通なら意識する必要は無いが、実は1スレには容量の限界がある」

岡部「この限界、500kb以上はそのスレに書き込む事が出来んのだ」

岡部「そしてAAは大量の容量を使う、つまり……あとは分かるな?」

紅莉栖「そうか……書き込めるレス数が限られる!:

岡部「その通りだ。本当に短い話ならともかく、少しでも長い内容だと1スレで完結出来ない事も多い」

岡部「俺が以前作ったAASSは打ち切りに近い終わり方でも3スレかかった事がある」

まゆり「それじゃ気楽には作れないね」

岡部「即興で作る場合、AASSは相性が悪い場合があるという事だな」

紅莉栖「それでも、面白いやり方だし、もっと流行っていいと思うんだけどな」

岡部「お前の言う事もわかる。実際、今のVIPのSSでAAスレは滅多に立たない」

まゆり「何だか勿体無いね」

岡部「だが、これも仕方ない事なのだ。そしてこれがAASSの最大の弱点でもある」

紅莉栖「最大の弱点?」

岡部「そうだ。もう一度シュタゲとローゼンのAAを見比べて見ろ」

紅莉栖「ローゼンのAA量は異常なくらい多いわね」

まゆり「シュタゲは1Pで収まってるね」

紅莉栖「あ……もしかして……」

岡部「ほぅ、助手よ、気付いたか。伊達に天才を名乗ってはいないな」

紅莉栖「別に名乗っ取らんわ!で、つまりそういう事なのね」

岡部「ああ。AASSは各種場面に対応する為に非常に多くのAAの種類を必要とする」

岡部「つまり大量のAAがある作品でしかAASSは作れないのだ」

岡部「一昔前の人気作品、ローゼン、ハルヒ、らきすた」

岡部「これらは圧倒的な量のAAを所持している」

岡部「故にこれらのSSを作る際にAASSを作る事も容易だった」

岡部「しかし昨今の場合、どれだけ爆発的な人気を博しても当時程AAが大量に作られる事は無くなった」

岡部「ローゼンなら各主要キャラは1M以上の量のAAがある」

岡部「対して、まどまぎ、けいおんでは一番人気のキャラでも精々500kbといったところだ」

紅莉栖「つまり、作りたくてもAAが無いって訳か」

岡部「そうだ、これだけはAA職人以外どうしようもない」

紅莉栖「何だか残念だわ。シュタゲのAASSとか見てみたかったのに」

岡部「まぁ……無理すれば作れない事も無いがな」

岡部「喜怒哀楽の基本AA、それとキャラを象徴するような仕草、シーンのAAがあれば簡易だが可能だ」

岡部「ただし、必然的に同じAAが頻出するからダレる可能性があるがな」

まゆり「AA職人さんがシュタゲAAを一杯作ってくれるといいね」

紅莉栖「そうね」

岡部「と、大分話が逸れてしまったな」

まゆり「何のお話をしてたんだっけ?」

紅莉栖「ええと……即興型が多いって話よ」

岡部「おお、そうだったな」

岡部「とにかくVIPのSSは9割が即興型といっていい」

紅莉栖「そうみたいね。でも何で即興型が多いのかしら?」

岡部「それは簡単な話だ。例えば紅莉栖、お前がネタを思いついたとする」

紅莉栖「ちょ、え?い、今名前で」

岡部「助手はそれを書き上げたい。ではどうする?」

紅莉栖「あ、そ、その。そうね、手書きか、PCでテキストを立ち上げると思うわ」

岡部「しかしふと思いついたネタだ。最後まで書き上げる自信はあるか?」

紅莉栖「SSとは言え結構な労力になるわね。途中で挫折するかも」

岡部「そう、本来小説にしろラノベにしろSSにしろ、執筆とは労力を要するものなのだ」

紅莉栖「本を執筆してる作者の方には頭が下がるわね」

岡部「エロゲの場合、一冊の本と同等以上の文章量もあったりするのだからな」

岡部「一冊の雑誌を一人で全記事書き上げるレベルだ」

まゆり「物書きさんって凄いんだねぇ」

岡部「とまぁ文章を書くのは敷居が高いわけだ」

紅莉栖「そうね。今再認識したわ」

岡部「ところがVIPに来ると大量のSSスレがある」

岡部「自分でも書けそうな文章、内容もシリアスからギャグと何でもありだ」

紅莉栖「な、何だか私もいけそうな気がしてきたわ!」

岡部「そう。本来敷居が高いはずの、執筆の敷居を潜らせるのが、VIPという板の特性の一つと言えるだろう」

岡部「更に昨今ではそういったSSが書籍化される事もある」

まゆり「アイディア次第で一山いけるかもしれないねー!」

岡部「正にまゆりの言うとおりだな」

紅莉栖「うーん、でもまだちょっと納得出来ないわ」

岡部「何だ、不満そうだな、助手よ」

紅莉栖「敷居を低く感じられるのは分かったわ」

紅莉栖「でも、肝心の執筆に対する労力は変わらないじゃないの」

岡部「ほう、いい所に目を着けたな」

岡部「確かに、書きやすい環境であるとは言え、SSを書くのは大きな労力だ」

岡部「しかし、その労力に値する報酬があると言えばどうだ?」

紅莉栖「執筆の、報酬?」

まゆり「でも簡単に書籍化とかは出来ないんじゃないかな?」

岡部「そんな大げさな物では無い。それは本当に単純な物だ」

紅莉栖「それは……?」

まゆり「何なの、オカリン?」

岡部「まだ分からないのか?答えは『レス』だ」

紅莉栖「はぁ?レスって書き込みのレス?」

岡部「そうだ」

まゆり「それが報酬になるの?」

岡部「むしろこれのみの為にSSを書くのが殆どでは無いかな」

岡部「助手よ。貴様、自分の書いた論文が評価された時はどうだった?」

紅莉栖「それは……その、凄く嬉しかったわ。自分が認められた気がして」

岡部「SSも同じ事だ。自分の考えたアイディア、ストーリーをVIPを通じて発表する」

岡部「辛辣なレスも勿論あるだろう。死ねと言われる事もあるだろう」

岡部「だが、それを差し引いて尚」

岡部「面白いと言って貰えた時の喜びは尽くしがたいのだ」

岡部「手軽に作品を発表でき、それを評価してもらえる。だからこそ皆SSを書くわけだな」

紅莉栖「成る程ね。確かに自分を認めてもらえるのは、とても嬉しい事だわ」

まゆり「でもでも。それが即興が多い理由なの?書き溜めも同じなんじゃないかな」

岡部「言いたい事はわかる。だが、即興と書き溜めではレスポンスが違うのだ」

紅莉栖「まだ違いがあるの?」

岡部「即興と書き溜めの見分け方の違いは話したな?」

紅莉栖「えっと、投下が早いのが書き溜め、遅いのが即興で……」

岡部「そう、そこがまず一つの違いだ」

岡部「書き溜めの場合、短時間に大量の投下が可能になる」

岡部「よって着くレスは全体を通しての感想となりがちだ」

まゆり「そうだねぇ。今まで見た部分でのレスになるよね」

岡部「対して即興の場合、次の投下までに間が空く」

岡部「視聴者は必然的に投下された直前の内容に対してのレスが増える」

岡部「つまり即興は1レス毎に反応を貰えるわけだな」

紅莉栖「書き込みの度に反応があるのはモチベの維持に繋がりそうね」

岡部「また、書き溜めの場合、シナリオが完成している為に途中どんな反応があっても変更は難しい」

岡部「例えばキルヒアイスが死ぬ。周りは哀しみのレスと、殺さないでというレスで埋るとしよう」

まゆり「ヤンさん、死んじゃやだよぅ」

岡部「もしこれが即興ならどうだ?」

紅莉栖「即興はシナリオが決まってないから……あ、路線変更で生き残らせる事も可能だわ!」

岡部「そう。ストーリーの柔軟性、これも即興の利点と言えるだろう」

紅莉栖「敷居が低く、柔軟性がある。モチベも維持しやすい。即興のメリットはわかったわ」

紅莉栖「でも、それじゃつまり即興は書き溜めより上の手法って事になるの?」

岡部「当然ながら、そんな事は無い」

岡部「基本的に、書き溜めの方が即興より良い作品が多い」

まゆり「えー、なんでなの?」

岡部「これは簡単だ。単純に作りこみに使える時間が違うからだ」

岡部「じっくりとシナリオとプロットを練れる。誤字の確認も出来る」

岡部「後から見直して不必要な部分を添削、修正出来る。作品内の矛盾等が無いか確認できる」

岡部「書き溜め形式は作者が持つ最大限のレベルの作品を投稿出来る形式なのだ」

岡部「即興の場合、この書き溜めのメリットと同じ事がデメリットになる」

岡部「何しろある種、時間との戦いだ。推敲する余裕が無いから、どうしてもミスが目立つ」

岡部「細部を見ると粗が目立ってしまうのが即興の常だな」

紅莉栖「ふむふむ、SS一つ取っても奥が深いのね」

岡部「ふ、助手達にもようやく理解出来たようだな」

まゆり「じゃあそんなSSを書くオカリンは凄いんだね」

岡部「フゥゥゥゥハハハハハ!そうだ、もっと俺を賞賛するが良い!」

岡部「つまりだな、俺がネタに詰まっても、それは仕方ないという事なのだ」

岡部「では、今度こそ放置>落ちコンボを」

紅莉栖「いや、それとこれとは話が別だから」

岡部「」

岡部「だが、無駄話をしていたお陰である程度は体裁を整えてきたな」

まゆり「SSの解説SSみたいになっちゃったね」

紅莉栖「折角だからSSを書く上での技法みたいなのも紹介したら?」

岡部「それは無理だ」

紅莉栖「な、何よ!いいじゃないの!教えてくれたら皆がSSを書きやすくなるかもしれないわ!」

まゆり「オカリン、意地悪しないで教えてー」

岡部「だから無理なのだ」

紅莉栖「ットにこの頑固者!」

岡部「だって……俺が教えて欲しいくらいなんだ……」

なんか>>1しぃさんの書き方に似ているような気がするが・・・
別人だよな?

紅莉栖「はぁ?アンタ、今まで偉そうに解説してたのに、技法とか知らないワケ!?」

岡部「まぁ、そういう事になるな」

まゆり「まゆしぃはガッカリなのです」

紅莉栖「ふぅ、もういいわ。岡部から技法を学ぶのは諦めた」

紅莉栖「代わりに、普段岡部がSSを書く時はどうやってるのか教えなさいよ」

岡部「あ、ああ。それなら何とか……」

岡部「そうだな。まず俺の場合、何かネタが思いついた時にSSを書く」

まゆり「それでそれで?」

岡部「ネタにあったシチュを脳内に投下する」

岡部「更に脳内で各キャラを再構築する」

岡部「後は各キャラがそれぞれの行動パターンで動くから、それを文にするだけだな」

紅莉栖「何かフツーねぇ」

岡部「うるさいぞ、助手よ!」

まゆり「でもオカリン、それじゃ普通のSSしか出来ないよ?HENTAISSはどうするの?」

岡部「ま、まぁHENTAIかどうかはともかくギャグ系は少し改良をする」

岡部「各キャラの特性を増幅しコミカルな行動ロジックを加えるわけだな」

岡部「またローゼンにおける蒼星石のようにSS内限定の特性を付与するのもアリだろう」

岡部「ただ、各人が各キャラに持つイメージは人それぞれだからな」

岡部「その辺りの認識で、同じ作品を扱うSSでも作者毎に個性が表れるといっていいだろう」

紅莉栖「成る程ね。キャラの捉え方によって微妙に違いが出るって訳か」

まゆり「これで作者さんを特定する人もいるらしいよ」

紅莉栖「本当にそういうのありえるのかしら?ちょっとした書き込みで作者を特定って難しくない?」

       _
     σ λ
    ~~~~  <>>1しぃもそう思うんだけど>>124さんにバレちゃったよ
    / ´・ω・)
 _, ‐'´  \  / `ー、_  <VIPって怖いね
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ

\ヽ、   ー / ー  〉
  \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/

岡部「本人が気付かぬ所で、何か特徴が出ているのかもしれんな」

まゆり「後で自分の書いたのをそれぞれ読み返してみるといいかもしれないね」

岡部「まぁ癖はそのままパターン化してしまう事もあるからな」

岡部「放置すると、それから作る物が全てマンネリという事もありえる」

紅莉栖「気をつけたい所ね」

岡部「後は……そうだな。俺はやった事は無いがミスリード等も技法だろうな」

まゆり「ミスリード?」

紅莉栖「思わせぶりな描写で視聴者を勘違いさせる事よ」

紅莉栖「例えば、そうね。まゆりが買ってきたバナナが突然消えたとするわ」

紅莉栖「すると、その直後に岡部がバナナの皮をゴミ箱に捨てていたとする」

まゆり「オカリン酷いよー!」

紅莉栖「でも、実はそのバナナは綯ちゃんが食べちゃってたの」

まゆり「それなら仕方ないねー」

紅莉栖「と、こういうのがミスリードね」

岡部「後は代表的な物としては伏線か」

まゆり「伏線?」

紅莉栖「その後の展開を暗示してたり、実は重要なヒントだったりする物よ」

岡部「伏線を上手く配置する事で、視聴者の期待感を膨らませたり、読み返した時の理解度を深めるのに役立つな」

岡部「ただ配置した伏線を消化するのはシナリオをしっかり練らないといけないぞ」

岡部「故に即興で伏線を使う場合はよく考えて使う事だな」

紅莉栖「そうね。消化されてない伏線があるとモヤモヤしたりするわね」

まゆり「計画的に使わないとダメなんだねー」

岡部「と、こんな程度だな、俺から言えるのは」

紅莉栖「まぁ多少なりとも参考にはなったわ」

まゆり「これでまゆしぃもSSが書けそうな気がしてきたよー」

岡部「ほぅ。まゆりはどんなSSを書きたいんだ?」

まゆり「えとね。巨大うーぱがアキバに来て、それをラボの皆で仲良くなってラボメンになってもらうんだー♪」

岡部「はは、まゆりらしいな」

紅莉栖「……」

岡部「助手はどんなSSを書きたいんだ?」

紅莉栖(い、言えない……まゆりのピュアなSSの内容を聞いた後で***な内容なんて言えない!)

岡部「まあどんな内容であれVIPなら受け入れてくれるはずだ」

岡部「住人層も多様で色々な需要があるからな」

紅莉栖「そうね。ざっと見ただけで色んなジャンルがあるしね」

岡部「その通りだ。今の主流だと勇者魔王系、兄妹姉弟系、まどまぎ系、Fate系辺りは目にする機会が多いな」

岡部「アニメ作品のSSはその時に人気がある物はSSになりやすいから、一種の人気のバロメーターといえるだろう」

まゆり「でもシュタゲSSは最近少ないよ?」

紅莉栖「まゆり……それに触れてはダメよ」

岡部「一応ニコニコで全話再放送などもあったらしいがな。一時のブームは去ってしまった感がある」

岡部「ふぅ、長話をしていたら喉が渇いてしまったな。何か飲むか」

紅莉栖「あ、私ドクペでいいわ」

岡部「っと、今きらしているようだな」

まゆり「それじゃコンビニいく?」

岡部「そうだな。ついでに買い置きでもするか」

紅莉栖「あ、私も行くわ。カップ麺終わりそうだし」

岡部「それじゃ行くか」

まゆり「ただいま~♪」

紅莉栖「ふぅ、随分買い込んじゃったわね」

まゆり「やっぱりお買い物は楽しいねー」

紅莉栖「そうね。最近ラボに篭りがちだったし良い気分転換になったわ」

まゆり「じゅ~し~か~らあ~げナンバ~ワァ~ン♪」

紅莉栖「いくら食べても太らないまゆりが羨ましいわ」

紅莉栖&まゆり「キャッキャウフフ♪」

岡部「はぁはぁ……荷物は殆ど俺が持ってるんだがな……」

岡部「こ、これだから2人以上の女と買い物に行くのは嫌なんだ……無駄に時間もかかるし」

まゆり「あ、クリスちゃん、TVのリモコン貸してー」

紅莉栖「はい、どうぞ。何か見たい番組があるの?」

まゆり「うん、今日のNステでファンタズムが出るんだー」

紅莉栖「ええと、確か雷ネットっていうアニメの主題歌を歌ってるんだっけ?」

まゆり「すっごくかっこいい歌なんだよー。クリスちゃんも聞いてみようよ!」

紅莉栖「へぇ、それは楽しみね」

岡部「ふむ、音楽か」

紅莉栖「うん?どうしたの、岡部」

岡部「いや、SSの技法もどきでな。ちょっと思い出した」

紅莉栖「SSで音楽?」

紅莉栖「二つとも全く関連性が見当たらないんだけど」

岡部「極僅かだが、上手くSSと音楽を連動させる作品を作る作者が稀にいるのだ」

まゆり「SSと音楽を?どうやるの?」

岡部「大抵の場合、人がレスを読む時間というのは、そこまで個人差は出ない」

岡部「例えばこのスレを>>1-3まで読むのには凡そ30秒前後かかる、俺の場合はな」

岡部「速読者でもなければこの数値は、それほど大きく開かないのだ」

岡部「さて、あるSSでクライマックスを迎えるとしよう」

岡部「内容だけでも十分熱いが、原作付のSSだとして、その原作の熱いOPや挿入歌が流れたらどうだ?」

まゆり「すっごく盛り上がるよー!」

岡部「うむ、そうだろう。仮にその歌が4分半としたら、歌が終わるのと同じくらいにそのシーンが終わるように調整するのだ」

岡部「時間に合わせないといけないから中々面倒だがな」

岡部「調整も含めて即興でやるのは難しいかもしれん」

紅莉栖「でもかなり難しいわよね、それ」

まゆり「実際にそれで上手くいったSSとかあるの?」

岡部「ああ、あるぞ。これがそうだ。まとめブログのURLは荒れ易いから注意しろよ」

http://punpunpun.blog107.fc2.com/blog-entry-703.html

岡部「これの>>472からBGMが入るんだが、中々ぴったりラストでBGMが終わる」

紅莉栖「これは……酷いわね……」

まゆり「……」

紅莉栖「ま、まゆり!?だ、大丈夫?」

まゆり「うん……大丈夫だよ……」


ダル(オカリン……参考とは言え、二人にそれ見せちゃダメっしょjk……)

岡部「と、まぁこのようにBGM付SS等も工夫次第で可能なわけだな」

まゆり「内容への没入度が一気にあがるねー」

紅莉栖「参考のSSはAAスレなのね。それも関係あるの?」

岡部「たまたま思いつくのがそれだったというのもあるが、一応関係ある」

岡部「AASSは1レス辺りの時間調整がしやすいからな。そういう意味では普通のSSより使いやすいと言えるだろう」

紅莉栖「ふーむ。でも中々難易度が高いわね」

岡部「そうだな。ある程度書きなれている人間でないと難しいだろう」

紅莉栖「こういう手法もある、って程度に覚えておくのがいいのかもね」

まゆり「引き出しは多いに越した事ないもんね」

まゆり「そういえばオカリンの書いたSSって何処かのまとめに乗ってたりするの?」

紅莉栖「それは興味深いわね。実際どうなの、岡部」

岡部「ああ。今の所、書いたシュタゲSSは、幸いにも全部まとめにのった」

まゆり「まとめに乗るなんてオカリンすごーい!」

岡部「いや、実際の所、今はまとめに乗る事自体は難しくないぞ」

紅莉栖「そうなの?まとめって厳選されたSSしか掲載されないと思っていたけど」

岡部「助手の意見もわかるが、昨今は多少事情が変わってな」

まゆり「事情?」

岡部「ああ。数年前は今ほどSSスレは多くなくてな」

紅莉栖「そういえばそうだった気がするわね」

岡部「まあそれでもマイナー勢力としてそれなりの数はあったが今ほどでは無かったのだ」

岡部「主な理由として当時のSSはAASSに分類されるブーン系、やる夫系」

岡部「また通常スタイルとしてはらきすた、ハルヒ、ローゼン、Fate等が主力だった事が上げられる」

紅莉栖「それがどういう事になるの?」

岡部「原作付であるハルヒ等のSSを書くには当然原作の知識が求められる」

岡部「またAASSは先ほど話したようにAAを扱う技量が必要だ」

紅莉栖「そこまではわかるわ。それで?」

岡部「つまり単にSSを書きたいが主流SSの原作を知らない、AAに馴染みが薄い」

岡部「こういった潜在的作者層が書きにくいという下地があったわけだな」

紅莉栖「成る程……でも、それは今も変わらないんじゃないの?」

岡部「いや。ここ最近魔王勇者系、兄妹姉弟系という2つの主流SSジャンルが生まれた」

岡部「これらは誰でも馴染みがある、容易にアイディアを実らせ、実行しやすいジャンルなのだ」

まゆり「RPGゲームをやった事が無い人って殆どいないもんねぇ」

岡部「ああ。そして後者はより多くの人間が手を出しやすいジャンルなのだ」

岡部「まあ実際に兄弟のいる人間は、あんな事は絶対考えないがな。2次創作ならではと言えるだろう」

岡部「さて、前置きが長くなったが、ここからが本題だ」

岡部「こうした近年のSSジャンルの隆盛によりある一つの変化が起きた」

まゆり「大きな変化?」

岡部「SSまとめサイトの増大化だ。以前はそれほど数が多くなかったSSまとめブログだが、ここ最近一気に数が増えた」

岡部「詳しく説明すると長くなるので省くが、まとめサイトが増えた事によりSSはかなりまとめにのりやすくなったのだ」

岡部「余程酷い内容で無い限り、最後まで完結していればほぼ間違いなくまとめにのるだろう」

岡部「とは言え、SSとは言え一つの作品を完結させるのは中々の労力だがな」

紅莉栖「成る程ね。SSを取り巻く環境が変化したって訳か」

岡部「ああ。実際俺も、昔の自信作がまとめに乗らなかった事は何度もある」

紅莉栖「そういう意味では、今の環境は良くなってきてると言えるのかもね」

岡部「ちなみに、もしSSを書いたとして、まとめに乗るか気になる場合はこういったサイトもある」

http://ssmatomeantenna.info/

岡部「各ジャンル毎に、どのサイトにどんな作品があるか詳しくわかるようになっているぞ」

岡部「またアンテナサイトでも頻繁にどのサイトが更新したかわかるからな」

岡部「早ければ半日程度でまとめに乗る事もある。助手も自分が書いたSSが気になったら探すといい」

まゆり「でも、それじゃまとめに乗らなかった作品はどうなるの?」

岡部「そうだな。大抵はのくす牧場に行けば収録されているのではないか?●を持っているならタイトルでググれば過去ログも見られるはずだ」

紅莉栖「へぇ。でもやっぱり皆まとめサイトに載りたいんでしょうねぇ」

岡部「ところが、皆が皆そういう訳でもないのだ」

紅莉栖「そうなの?」

岡部「ああ。中には自分が一所懸命作ったSSを金儲けなりに利用されるのが嫌だという人もいる」

岡部「また、あくまで便所の落書き程度で書いたSSが発信されるのは恥ずかしいという人もいるな」

まゆり「ちなみにオカリンはどっち派なの?」

岡部「俺は余り気にしないな。まとめサイトでコメントが着いていると嬉しいというのもある。どちらかと言えば載りたい派になるか」

紅莉栖「成る程ね。一概に良いって訳でも無いのね」

岡部「まあ9割の人間は気にしないか嬉しいかといったところか。大手まとめに載るのは一種のステイタス的な風潮もあるようだしな」

紅莉栖「ふむむ。SS然り、まとめサイトにしても奥が深いのねぇ」

紅莉栖「ところでさ、岡部」

岡部「何だ、クリスティーナ」

紅莉栖「このスレ、どうやってオチつけるんだ?」

岡部「痛い所をついてくるな」

紅莉栖「正直、途中で話が二転三転してるよね」

岡部「愚痴を言う為だけに立ったようなスレだからな」

紅莉栖「ここから上手いところ落とさないと、SS解説してるだけのSSで終わるわよ」

まゆり「ていうか、今はSSが話題なだけで、実質雑談してるだけな気がするよ」

岡部「ふむ、困ったな」

岡部「二人とも、何か案は無いか?」

まゆり「まゆしぃ達のSSはこれからだ!ってAA貼って終わりにするのはどうかな?」

岡部「ダメだ。それはもうやって失敗した」

紅莉栖「それじゃもう少し雑談でもする?」

岡部「しかし、何を話すのだ?」

紅莉栖「うーん、難しいわね。どうでもいい時とか仕事中に現実逃避したい時は色々浮かぶんだけど」

紅莉栖「あ、そういえば岡部。アナタ、オカ板暦10年とか言ってたわね。あの路線は?」

岡部「流石にそれは方針が変わりすぎだろう」

まゆり「でも書きながら考えてると、たまに良いアイデア浮かぶよね」

岡部「ふむ、何か思いつくまでの繋ぎにする訳か」

紅莉栖「そもそも科学者を名乗る癖にオカルト好きってのはどうなの?」

岡部「夢があって良いでは無いか。そもそも、俺に言わせれば科学者以上のロマンチスト等そうそういないぞ」

岡部「助手だって、何時ぞやはアインシュタインは残酷だね///とかほざいていたではないか」

紅莉栖「し、知らない!そんな記憶私には無い!」

岡部「まあいい。とにかく単純に怖い話が好きなだけだ」

まゆり「どうでもいいけど、それってオカリンじゃなくて>>1しぃの事だよね」

岡部「ややこしくなるからその辺は触れるな。この場だけの設定だと思え」

紅莉栖「で、オカ板って実際どうなの?私、あんまりあそこ近づきたくないのよね」

まゆり「うん。2ch全体で見ても上位のヤバさって位置にいるよね」

岡部「そうだな。一時期は鬼女板、生物嫌板と同等クラスなポジだったのは間違いない」

紅莉栖「一時期?今は違うの?」

岡部「今のオカ板は……ゴミだ!路傍の石に劣る」

紅莉栖「それはまた穏やかじゃないわね。何かあったの?」

岡部「論より証拠。試しに板を見てみるがいい」

紅莉栖「ちょっと緊張するわね。……あれ?何だかあんまり怖そうなスレって無いのね」

岡部「誤解されがちだが、そもそもオカルトとは隠された物、日常の裏側の秘密、神秘学的等など、多様な意味合いをもっている」

岡部「怖い話=オカルトといった解釈も間違いでは無いが、正しくは無い」

岡部「昔のオカ板は学術的な考察、質の高い怪談等、非常に有意義な板だった。だが今は……見てみろ」

まゆり「んーと……書き込むとなんたらかんたらってスレが多いねぇ」

岡部「オカ板のゴミどもだ。書き込んだ相手に天罰が下る、等といったスレが乱立している」

岡部「オカ板がキチガイ扱いされるのもこいつらが9割の原因と言って良い」

紅莉栖「内容は、と……うわぁ、何か人間の嫌な一面を見たって感じ……」

岡部「日常で嫌いな相手への愚痴をこれでもかと投げつけるような連中だ」

岡部「その鬼気迫る異常なレスが、オカ板をダメにしていったのだ」

岡部「俺の覚えている限り、昔も少数ながらこういったスレはあったのだがな」

岡部「5年程前か、こういった書き込むと系が異常に乱立し始めた」

紅莉栖「確か……2ch住民層が入れ替わった時期ね」

岡部「そうだ。幼稚な連中の流入で板の空気自体が変わってしまった」

まゆり「でも、自治の人が何とかしてくれるんじゃないの?」

岡部「確かにそういった意見も強くあった。実際ローカルルールを変更しようという案も出た」

岡部「それを討論する為のスレがあったのだがな。書き込むと~系や新規流入組が主流の住民層となっていた為に実現しなかった」

紅莉栖「酷い話ね。そんなのオカルトでも何でもなくタダの恨みつらみじゃないの」

岡部「悲しいが、時代が変わったという事なのだろうな」

岡部「また、書き込むと~系だけでなく政治系スレが一時乱立した事も板の没落に拍車をかけた」

紅莉栖「政治?KKKとかの?」

岡部「それならまだ救いはあったのだがな。民主党が政権を取った頃の話だ」

岡部「鳩山を呪い殺すスレだの小沢に天罰を下すスレだのといったスレが増殖した」

岡部「気持ちは俺も分かるが、書き込むと系以上に板違いだ」

岡部「これらは所詮一例だが、住民の入れ替わりと同時に板は大きく様変わりしてしまったという訳だな」

岡部「今のオカ板は広義で見ればオカルトの範囲かもしれんが、まともな内容のスレは殆ど無いといっていいだろう」

まゆり「でも、殆ど、って事は面白いスレもまだあるって事?」

岡部「そうだな。比較的質を保っているスレとしては
LOA・シークレットスレ
エニグマスレ
メディアが隠す世界のタブースレ
辺りは安定した内容で、安心して読める。
程よい怖さの、ほんのりと怖い話スレは定番といって良いだろう」

岡部「個人的には、もしもゾンビが発生したら、というスレが好みだ」

紅莉栖「あー、分かるわ。私、ゾンビの映画を見て、自分なら余裕で生き残れるとか想像した事ある」

岡部「それをより現実的に考察しているのがそのスレだ」

岡部「内容はかなり本格的だぞ。どこが安全か、どんな装備が良いか、野菜を生きていくのに必要なだけ作るにはどれだけの面積が必要か」

岡部「どんな人間と組むべきか、どんな人間が危ないか、対人間にはどうするか、など、これだけで本が作れるレベルだ」

岡部「ちなみに今は25スレ目だが、実際は途中で代替わりしており、実質50スレ目辺りだったはずだ」

岡部「ちなみに日本人には馴染みの薄いジョン・タイターに関してのスレも当時から立っていた」

紅莉栖「それは凄いわね。日本だとシュタゲをプレイした人以外は知ってる人に殆ど会った事が無いもの」

岡部「内容が内容だからな。当時のオカ板では大きなブームにもなっていたぞ」

岡部「他にも有名な預言者の考察など、昔のオカ板はとても面白い板だったのだ」

まゆり「あれ、でもオカリン。オカ板って有名な名物スレが無かったっけ?」

岡部「……」

紅莉栖「なんだ、そんなのがあるなら早く教えなさいよ」

岡部「まゆりの言っているのは……洒落怖スレか」

まゆり「あ、そうそう、それだよー!しゃれこわスレ!名物なんだよね♪」

岡部「洒落怖スレこそ……オカ板の没落を象徴と言っていいだろう」

紅莉栖「しゃれコワ?何だか逆に愉快な響きなんだけど」

岡部「正式名称は『死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?』だ」

紅莉栖「」

岡部「その名に相応しい良質な怖い話が数多く投稿されたオカ板最強のスレだった」

岡部「比較的最近ではコトリバコ等も生んでいる。また初期の頃は今でも語り継がれる名作が大量に現れた」

まゆり「あ、まゆしぃ、コトリバコって聞いた事ある!」

岡部「まぁコトリバコはコトリバコで問題があるのだがな」

岡部「とにかく洒落怖スレはガチで洒落にならなかった」

岡部「まぁどんな話があるかはここを見ろ」

http://syarecowa.moo.jp/

岡部「今までに投稿された話が、ほぼ全て載っている」

岡部「また殿堂入りなどといった怖さのランクで別れているものもあるので、自分のレベルにあった怖い話を見られるぞ」

紅莉栖「凄い数ね。読むだけでも相当時間を潰せそうだわ」

岡部「夜トイレにいけなくなってもしらんがな」

紅莉栖「あはは、もう、怖がらせようったってダメよ」

岡部「言っておくが一部はガチだ」

紅莉栖「」

紅莉栖「ま、まゆり。きょ、今日は私のホテルに泊まりにこない?」

まゆり「えー?いいけど、クリスちゃん、顔が青いよ?大丈夫?」

岡部「と、このように住民を恐怖の底に叩き落し続けてきた洒落怖だが、目立つだけあり、様々な事があった」

紅莉栖「何か事件でもあったの?」

岡部「あれは確か……03年あたりか?まあその前後だ。ある意味歴史に残る嵐がオカ板に沸いた」

岡部「もこだ」

紅莉栖「な、何よそれwww逆に可愛いんだけど」

岡部「まあそうだな。俺もそう思う」

まゆり「そのもこさんは何をしたの?」

岡部「特に何もしてない。突然現れては『もこだよー』等とレスしていっただけだ」

紅莉栖「それなら別に嵐って程じゃないんじゃないの?」

岡部「何というかな……。とにかく、折角怖い話をしているのに脱力系のレスを怒涛のラッシュでしてきてな」

岡部「とにかくウザかった」

まゆり「でも何だかもこさんって可愛いね」

岡部「一部そういった意見も確かにあった。ガチで怖い話のあとでもこを見ると怖さが薄れて助かるという意見もあった」

岡部「あともこは自作の脱力系怖い話も結構投稿していてな。もこ容認派と否定派で大きな論争になったものだ」

紅莉栖「岡部はどっち派だったの?」

岡部「俺は否定派だったな。本気で消えうせて欲しいと思っていた」

岡部「ちなみに、もこの自称怖い話で一番有名なのは恐らくこれだろうな」

もこが牛乳を飲もうと冷蔵庫を開けると誰かの生首が入ってました。
もこはビックリして思わず冷蔵庫のドアを閉めてしまいました。
きっと今のは何かの見間違いであろうと、思い直し再び冷蔵庫を開けると
なんとそこには誰かの生首が白目を向いていたのです。
もこは思わずドアを閉めましたが、きっと疲れていて見えもしないもの見てしまった
のだと思い直し覚悟を決めて改めて冷蔵庫を開けました。
するとそこには何者かの生首が白目を向いてほのかにほくそ笑んでいるのです。
もこはビックリして冷蔵庫のドアを閉めましたが、きっと幻覚を見たに違いない、
最近あまり寝てないから見えもしないものが見えてしまったのだと思い直し、
冷蔵庫を開けました。するとそこのには白目を向いた生首が入ってたのです。
驚いたもこは気がつけば冷蔵庫の扉を閉めていましたが、気のせいだと思い直し
再びドアを開けると、やっぱり白目を向いた生首がほのかに笑っているのです。
思わず扉を閉めてしまいましたがきっと幻覚に違いありません、最近寝てなかったから。
と、思い直し冷蔵庫を開けると、やっぱり誰かの生首が入ってるのです。
思わず冷蔵庫を閉めたもこでしたがこれは何かの間違いに違いない。
疲れているから見えもしない者が見えたのだと思い直し冷蔵庫を開けると
そこにはなんと白目を向いた生首が・・・、うわっと思い冷蔵庫を閉めましたが
きっと疲れのせいで幻覚を見たに違いない、と自分に言い聞かせ再び冷蔵庫を開けると
なんと誰かの生首が白目を向きながら笑っているのです。思わず冷蔵庫の扉を閉めましたが
きっと気のせいで、何かと見間違えをしたのだと自分に言い聞かせ、扉を開け直すと
なんとそこには何者かの生首が白目を向いて笑っていたのです。

紅莉栖「もうこれギャグじゃん」

岡部「と、こんな感じでもこは大暴れしていた」

紅莉栖「嫌いじゃないけど……洒落怖スレじゃ場違いね」

岡部「だが、実際の所は、確か半年ほどでもこは現れなくなった。飽きたんだろうな」

岡部「その後、何度か現れたが、あれは恐らく別人だろう」

まゆり「きっと誰かが真似したくなったんだね」

岡部「だが、今度は洒落怖スレだけでなくオカ板自体を揺るがしかねない事件が起きた」

紅莉栖「こ、今度はどんな……?」

岡部「カレーマニア事件だ」

紅莉栖「まゆり、お腹空いたわね」

まゆり「ルカくん呼んでカレーを作ってもらおうよ」

岡部「おい、俺は真剣に話しているんだぞ!」

紅莉栖「だって、そんな名前の事件、どうせまともな物じゃないわ」

岡部「そう、確かにこれは異常な事件だった」

岡部「掻い摘んで説明すると、カレーマニアというコテが洒落怖等の2ch投稿された話を編集し出版した」

紅莉栖「……?それが何か問題あるの?」

岡部「これの出版物の内容は基本的に2chユーザーの書き込みだ」

岡部「個人の書き込みを使って金儲けをするとは何事かと反感を買い大きな騒ぎになった」

岡部「また自分の書き込みが知らぬ間に本になっているのでは怖くて迂闊にレス出来ないという声も大きかった」

岡部「結果として板を揺るがす大騒動になったんだ」

岡部「今でこそ2ch本は多数に渡って出版されているが、当時としては珍しかったのも背景だな」

岡部「実際のところ、カレーマニアはひろゆきとの交渉もしていたらしいがな」

岡部「これを受けてか、以後2chでレスする際、著作権は2chが保有するといった注意が出るようになった」

紅莉栖「ああ、あれってそういう事だったのね」

岡部「俺も流石にうろ覚えだが、大体こんな流れだ。違ってるかもしれないから、気になったら自分で調べてみてくれ」

まゆり「洒落怖も色々な歴史があるんだねぇ」

岡部「歴史が長くなれば色々と問題も起きるという事だな」

岡部「それからしばらくは平和な時代が続いた。洒落怖スレは安定して良質な怪談を供給していた」

岡部「だが、先ほどの住民入れ替えに伴い、悪質な嵐が多数沸くようになってしまった」

紅莉栖「もこみたいな?」

岡部「全く別の種類だ。これに限っては純粋に単純な嵐だ」

岡部「何というかな……それこそ便所の落書き、ゴミのような、前後と全く関係の無いレスをし続けた」

岡部「また投稿された話、レス者への誹謗中傷も頻繁に行った」

まゆり「それじゃ投稿者さん、嫌になっちゃうね」

岡部「そうだ。その頃から投稿数は一気に激減した。誰しも馬鹿にされる為にレスなどしたくないからな」

岡部「最悪だったのは、これに呼応したゆとり、厨房が多数出現した事だ」

岡部「嵐が沸くとそれに合わせて今日はどうだっただの下らない雑談でレスを埋めるようになっていった」

岡部「また次スレを乱立させ、正しい次スレが埋もれる等も日常茶飯事だったんだ」

岡部「もこの場合は半年ほどで消えたが、こいつらは特定の個人では無く複数がいるためか現在に至るまでスレに居座っている」

岡部「折角の投稿にも感想らしい感想は言わず『つまんね、はい次』等と、俗にハイジと呼ばれる悪習も産み出した」

岡部「もこの場合、まだ愛があったが、こいつらにあるのはただの悪意だ。正直死んで欲しいと思う」

岡部「それでも歴史あるスレという事もあって、今でもそれなりの数の投稿はされているがな」

岡部「正直、今の洒落怖は死んでいるといっていい。正に今のオカ板だ」

紅莉栖「そういう歴史あるものが無残に荒らされるのって悔しいわね……」

岡部「ああ、同感だ。過去に何度もアク禁されているんだが未だに奴らは残っている。もはや病気だな」

まゆり「そ、それじゃあ怖い話の話をしようよ!」

岡部「ん、まだ聞きたいのか?まあいいだろう」

岡部「オカ板には数多くのスレがあったが、その中でも有名なのは『本当に危ない場所を見つけてしまった』だろうな」

まゆり「危ない場所?交差点とか?」

岡部「信号は青になってから進むんだぞ、まゆり」

岡部「これはいわゆるブレアウィッチ系だな」

岡部「スレの>>1が何やらやばそうな場所を発見したとスレを立てた」

岡部「場所が特定され、有志が探索にいったりもしたんだ」

岡部「話すだけだと面白さが失せるが、まとめサイトがあるからのぞいてみるといいぞ」

紅莉栖「面白そうね。チェックしておくわ」

岡部「また近年では『ひとりかくれんぼ』が富に有名だ」

紅莉栖「それは私も聞いた事あるわ。怖くて絶対出来ない」

岡部「ひとりかくれんぼは、その内容の異常さもさることながら、後から新事実が発覚した事も流行に拍車をかけた」

まゆり「新事実?」

岡部「これは儀式の途中で塩水を口に含むのだが、これが曲者でな」

岡部「塩水は霊を退けるのではなく、水に溶け込ませる事で害を無くすものであり、口に含むのが逆に危険という指摘が出た」

岡部「また他の手順も意図的に実行者が危険になるような物であると言われてな」

岡部「こういった真実味を帯びた危険性が逆に隠されていた事で、これは本物かもしれないという信憑性が生まれたのだ」

岡部「指摘の部分はうろ覚えだが、まぁこんな感じだな」

岡部「後は知っての通り、オカ板では毎夜実際に検証する者が現れ一大ムーブメントと化した」

岡部「実行者から実況される内容、うpされる画像等はそれだけで恐怖を感じさせるものだったな」

岡部「そしてオカ板だけに留まらずこのVIP等でも夏場は一人かくれんぼ実況スレ等が頻繁に立つようになった」

まゆり「今だとTATUYAのDVDコーナーにもあるね」

岡部「うむ。最近の中ではトップクラスの逸材と言えるだろうな」

岡部「ちなみに大抵の話には免疫のある俺も、ひとりかくれんぼに関する事を話したりレスする時、何故か悪寒が止まらなくなる」

岡部「この今もな」

岡部「真実性はともかく、俺の中では最上級に位置するオカルト話と言える」

紅莉栖「そういえばコトリバコってのも有名よね。あれはどうなの?」

岡部「コトリバコか……。あれは良くも悪くも怪作だな」

まゆり「どういうこと?有名だから怖いんじゃないの?」

岡部「実際の所、コトリバコ自体はそれ程怖い話では無い。あれより怖い話は幾らでもある」

紅莉栖「それはおかしいわ。もしそうなら何故コトリバコは有名なの?」

岡部「それが怪作たる由縁だ。確かにコトリバコはそれ程怖い話では無い」

岡部「だがコトリバコは、その作品の背景、設定が非常に良く作られていてな」

岡部「その設定が『これは本当に実在するんじゃないのか?』といった真実味を作品に帯びさせた」

岡部「結果としてコトリバコは検証単独スレが立つ程の人気となった訳だ」

紅莉栖「成る程ね。怖さだけじゃなく、その舞台裏も含めたトータルの完成度が人気の秘密なのね」

岡部「だが同時にコトリバコは大罪も生んでしまったのだ」

紅莉栖「大罪?話を聞く限り、良く練られた話みたいだけど」

岡部「今の助手の発言に既に答えがある」

まゆり「??どういう事?」

岡部「良く練られすぎていたんだよ、コトリバコは」

岡部「真偽はともかくとして、実際にコトリバコは大きな評価を得た」

岡部「そして後に続けと言わんばかりに、同じ様に設定の練られた怖い話が続出したんだ」

岡部「以後、1・怪異が起こる>2・霊能者が現れる>3・怪異の背景を説明する>4・すんでの所で助かる」

岡部「こういったパターンの話が大量出現する事になってしまったわけだ」

岡部「怖い話に余り慣れ親しんでいない人には純粋に面白いだろう。怖いだろう」

岡部「ただ、あまりそれが続きすぎて逆に怪談というジャンル自体にマンネリを与えてしまったのも事実だ」

紅莉栖「そういう意味での大罪、か」

岡部「これは俺個人の持論だが、怪談は創作臭を感じさせてはいけない、というのがある」

岡部「どんなに良く出来た怪談、怖い怪談でも、そこに創作臭があると一気に恐怖は消えうせる」

紅莉栖「何だか分かる気がするわ。一気に現実に引き戻されるっていうか」

岡部「無論、俺は創作を否定しない。怖ければそれでいいと思う。実際の所、限りなく10割に近い形で怪談は創作だろう」

岡部「だがほんの少し残された、真実かもしれない、そういった部分があるから人は怪談を楽しめるのだと思う」

岡部「故に、投稿者は安易に創作臭を感じさせてはいけない。これを破った話は一気に質を落とす」

岡部「まあ、こんなのはすれた意見だろうがな」

紅莉栖「岡部なりのポリシーって訳ね」

まゆり「それじゃそうさくしゅーを感じさせない為にはどうすればいいの?」

岡部「うむ、良い質問だ」

岡部「まず第一に霊能者、霊感、視える人、これらは一発でアウトだ」

紅莉栖「それはちょっと厳しすぎるんじゃない?」

岡部「いや、ダメだ。では聞くが、今まで助手はそういった人間に出会った事はあるか?」

紅莉栖「それは……無い、けど。でも、それは私が今までアメリカにいたからで」

岡部「残念だが、ずっと日本育ちの俺もついぞお目にかかった事は無い」

岡部「殆どの人間がそうだろう。余りにも現実感が無さ過ぎて、逆に白けてしまいがちだ」

岡部「とは言えイタコなどもあるし、そういった物を否定する根拠もつもりも無い」

岡部「霊能者がでる話で面白い物も確かにある。しかし安易にこれらを使うと一気にダメになるぞ」

岡部「それに助手の話を受けたとして、それでは、それらは日本限定なものなのか?違うだろう」

紅莉栖「う……これは確かに反論できないわ」

岡部「別に貶すつもりは無い。しかしこれらを使うなら良く考えた上で使うべきだ」

まゆり「ちなみに霊能者さんを使った良い話って?」

岡部「具体例を出すのは余り好みでは無いが、一つくらいはいいだろう」

http://syarecowa.moo.jp/3/412.htm

岡部「この場合、霊能者の出番は非常に少ない。本当に一言しか喋っていない」

岡部「しかし、その一言のインパクト、シンプルさが逆に怖い」

岡部「これを初めて見た時は鳥肌ものだったな」

紅莉栖「ね、ねぇ、まゆり。と、トイレいかない?」

岡部「おい、まだ話は終わってないぞ」

岡部「あとは、そうだな。やはりTさんだろう」

まゆり「寺生まれって凄い!」

紅莉栖「岡部、それギャグて言ってんの?」

岡部「いや、本気だ。Tさんは凄い」

紅莉栖「だって、怖さの欠片も無いじゃないの」

岡部「怖ければ面白いという訳では無いぞ。むしろTさんは怖くなさが突き抜けすぎて逆に面白い」

まゆり「Tさんが出てるだけで安心感が違うよね」

岡部「俺はこれでもTさんの大ファンでな。上でネタを幾つか紹介しているが、実はTさんとのクロスとブロントさんのクロスをそれぞれ考えている」

紅莉栖「」

まゆり「もう怖いものなしなのです」

紅莉栖「破ァッ!」

岡部「助手が壊れた」

紅莉栖「う、うるさいわね!やらないといけない気がしたのよ!」

岡部「ああ、そうそう。Tさんで思い出したがアウト要素として坊さんもある」

岡部「何故か怖い話では坊さんが大活躍するがな。実際の坊さんにあんな力はまず無い」

まゆり「ですよねー」

岡部「本当に坊さんにあんな力があるなら、日本の坊さんの数を考えるに日本から悪霊なり化物は一掃されているはずだ」

岡部「逆に、坊さんが出るが一切力にならない、等は高評価かもしれんな」

紅莉栖「確かにお坊さんが出てきて破ァッ!で解決多いものねぇ」

岡部「後はコトリバコでも触れたが練りすぎた設定はダメだ。作った感が見えすぎる」

岡部「くどくないのならいいんだがな。どうも最近のはくどすぎる」

岡部「しかも大抵の場合、必死の状況で話を聞いているのだろう?」

岡部「なのに何故か一言一句、本人の口調もバッチリで怪異の内容と背景が事細かに説明される」

岡部「お前、どんだけ冷静だったんだよと突っ込みたくなるな」

紅莉栖「確かに、それだけ緊迫した状況でそれほど記憶が鮮明ってのは不自然よね」

岡部「設定は大事だが、それを伝える演出が悪いと一気にダメになるという事だな」

岡部「全体としてこういった話は高評価を受けがちだが、俺は良くないと思っている」

紅莉栖「もっと身近に感じられるような話がいいのかもね」

岡部「とまぁ色々俺の持論を語ってしまったが、怖い話の楽しみ方は人それぞれだ」

岡部「人によって受け取り方は変わる。俺にとって怖い話でも助手にとっては違うかもしれん」

紅莉栖「その逆もまた然り、か」

岡部「そういう事だ。ただし今言ったアウトに関してはまず間違い無い」

岡部「洒落怖住人は多くが古参、怖い話に関してはプロの審査員といっても過言では無い」

岡部「もしまゆりや助手が怖い話を投稿しようと思ったら努々忘れない事だな」

まゆり「あ、あはは。まゆしぃはそういうの苦手かなぁ」

紅莉栖「私も、見るだけならともかく投稿はちょっと怖いわね。祟りとかありそうだし」

そもそも読み手が神格化?するのはおかしいよね
書き手だって、みんなに楽しんでもらいたいから書いたりとかするはずなのに
書かれたものをしっかりと読まずに、酷評するのはおかしい。無差別に叩く人だって例外じゃない
互いに需要があるからそこに娯楽とかが出来るわけで、そこで勝手に「自分が偉い:とか決め付けるのはおかしい

顔真っ赤にしながら関係ないレスしてごめんね、ちょっと電話レンジ(仮)でゲル化してくる

岡部「ほぅ、中々面白い意見だな」

まゆり「どうしたの?」

岡部「いや、今>>268のレスを見ていたのだがな」

紅莉栖「読み手が神格化って事?」

岡部「ああ、実に同意見だと思ってな。少し逸れるがこれも話しておこうか」

岡部「確かに、多くの場合においてパワーバランスは書き手側より読み手側が優勢だ」

紅莉栖「言われてみれば確かにそうね」

まゆり「何でなんだろうね?お客様は神様だー!ってこと?」

岡部「本質的にはそういう事だな」

岡部「基本的に読み手側にはリスクが無い。合わないなら読まなければいいし、気に入ったなら読めばいい」

岡部「対して、書き手側は、まず書くという労力、リスクを背負う」

岡部「リスクを背負う以上、何かしらのメリットを望むのは当然の発想と言える」

紅莉栖「この場合、読み手側からの反応、感想、賞賛が値するのかしら」

岡部「そうだな。固定ファンの着くようなプロ、SSであっても人気コテ等のような例外を除けば殆どがそうだろう」

岡部「現状がそうという訳では無いが、一部の読み手が心無いレスをしているのは確かだな」

岡部「むろん感想として批判意見が出るのは仕方ない事だ。むしろSSの場合、肯定意見が多くを占める為、批判は貴重と言える」

岡部「しかし、そこには相互の信頼関係があるべきだ」

紅莉栖「これはまた大きく出たわね」

岡部「いや、これは大げさでは無いぞ。またSSに限った話でも無い」

紅莉栖「というと?ちゃんと理由があるみたいね」

岡部「実生活、仕事でも同じ事だ。2者が存在する場合、そこには相互の信頼、もっと言えば尊敬があるべきだ」

岡部「例えばSSならば書き手と読み手、相互に尊敬をするべきと言える」

岡部「書き手は読み手を尊敬し、読み手は書き手を尊敬する。これは即ち相互の成長に繋がる」

岡部「書き手が読み手の尊敬に応えようとすれば、自ずと読み手の満足に足る質の高い作品を産むべく努力するだろう」

岡部「読み手が書き手の尊敬に応えようとすれば、良き点が褒め、悪しき点はしっかり批判をする」

岡部「これはつまり相互の切磋琢磨に繋がるのだ。尊敬を受けるならそれに甘んじず、それに足るべき存在であれ」

紅莉栖「良い言葉ね。誰の名言?」

岡部「今俺が考えた」

まゆり「でもオカリンはよくいくえふめいになって保守を読み手さんに押し付けてるよね」

おかべ「」

紅莉栖「ちょっと納得しかけたけど一気に台無しになったわ」

岡部「と、とにかくだな。両者は互いを労るべきなのだ」

紅莉栖「はいはい。まあ言いたい事は分かったわ」

岡部「実際はそんなに堅く考えずに気楽に両者とも楽しんでくれればいいと思うがな」

まゆり「でも心構えとまでいかなくても、気持ちの底にそういうのがあるだけでお互いが気持ちよくSSを楽しめるかもね」

岡部「うむ。流石まゆり。綺麗にまとめたな」

紅莉栖「要はどんな立場でも礼節をわきまえましょうって事ね」

まゆり「でもオカリンはよくいくえふめいになって保守を読み手さんに押し付けてるよね」

岡部「それは申し開きのしようもない……もう勘弁してくれ」

岡部「さて、話が逸れたがオカルトの話題に戻るか」

紅莉栖「てかオカルトでまだ話題引っ張るの?」

まゆり「これ何のスレだっけ?」

岡部「繋ぎに使えるネタが今の所これくらいしか無いのだ、我慢しろ」

紅莉栖「はぁ。まぁいいけど、ちゃんと落とし所とか考えておきなさいよね」

岡部「善処しよう」

紅莉栖「男坂は無しだからな」

岡部「」

岡部「えー、それではオカ板に戻るが。やはり2ch初期からあるだけあって洒落怖以外にも多くの名物がある」

紅莉栖「さっきのコトリバコやひとりかくれんぼね」

岡部「その中でも高い支持を勝ち得ているのが師匠シリーズだ」

まゆり「まゆしぃも内容は知らないけど名前は聞いた事あるよ」

岡部「まあぶっちゃけると師匠シリーズは怖くない」

紅莉栖「怖くないのに人気があるの?」

岡部「うむ。怖くないが面白い。それが師匠シリーズだな」

岡部「掻い摘んで言うと主人公?が毎回何かしらの怪異に遭遇し、師匠という先輩に助けてもらう話だな」

岡部「これの面白い所は投稿者に独自のオカルト体系、理論が構築されている所だ」

岡部「そういう意味ではコトリバコの先駆けと言っても良いだろう」

岡部「また毎回色々なシチュエーションが登場し読み手を飽きさせない作りになっている」

紅莉栖「へぇ、面白そうね」

岡部「そうだな。怪談だが程よい恐怖感、また納得できる動機付けがされている」

岡部「イメージ的には、少し前にあったアニメの学校怪談、世紀末オカルト学園といったところか」

紅莉栖「非日常をシリーズ形式で楽しめるってわけね」

岡部「ああ。殊に怖いほど良いとされる洒落怖作品としては敷居も低い。それがファンの獲得に繋がった点もあるだろうな」

岡部「しかし、実はこの師匠シリーズもトラブルに見舞われている」

まゆり「えー?だって悪い所ないんでしょ?」

岡部「話としての完成度は非常に高い。だがコトリバコと同じくそれが仇になった」

紅莉栖「わかりにくいわね。どういうこと?」

岡部「独自のオカルト理論の展開、内容等が洒落怖住民の反感を買った」

岡部「言わば先ほど上げたアウト要綱の一つである練りすぎた設定に抵触した訳だな」

岡部「一度の話で終わるならともかく、何度も話が投稿されるにつけ、次第にバッシングが強くなっていった」

岡部「また、元々怖さを重点とした話では無いために、洒落怖に相応しくないという意見も高まっていった」

岡部「ファンが多くいたので、スレでの馴れ合いを嫌う住人と論争になった事もあった」

岡部「結果として、師匠シリーズは単独スレが立ち、洒落怖からは追い出されてしまったという経緯があるのだ」

紅莉栖「アンチもファンも、双方の気持ちが理解できるからコメントしにくいわね」

岡部「とはいえ、その後も今に至るまで高い支持を得ているのは良い話という証明でもあるな」

岡部「しかし、コトリバコの先駆けと先ほどいったが、悪い部分もこれは先駆けてしまっている」

紅莉栖「っていうと、後続が続いたって事?」

岡部「ああ。以後今に至るまで師匠シリーズが出現してから多くの後追いシリーズ物が出現した」

岡部「まぁそれ自体は悪い事では無い。比較的質の高いものが多かったしな」

岡部「ただ、基本的に後追いも師匠に続いて殆どが洒落怖に現れてな」

岡部「いわばシリーズ化する為の登竜門的に洒落怖が使われてしまったのだ」

岡部「師匠だけならともかく、こうした後続の動きによりシリーズ物は洒落怖スレにおいて蛇蝎の如く嫌われる存在になってしまったという経緯がある」

まゆり「でも、コトリバコもそうだけど、切欠になった作品自体は悪いことってしてないよね」

岡部「ああ。しかしムーブメントを意図せずとも作ってしまった、という点が罪になってしまうんだな」

紅莉栖「何だか理不尽ね。下手な怪談より余程怖い話よ、それ」

岡部「得てして世の中とはそういうもの、という事なんだろうな」

紅莉栖「つまりシリーズ物は洒落怖では厳禁て事ね」

岡部「とまぁ普通はそうだが、一部例外がある」

まゆり「えー?シリーズはダメなのに良いシリーズもあるの?」

岡部「ああ。まあ厳密に言うとシリーズとは少し毛色が違うんだがな」

紅莉栖「でもシリーズなんでしょ?それが許されるなら他も許されるべきだわ」

岡部「何故許されているか。答えは簡単だ。ブッちぎりで怖い」

岡部「その筆頭として上がるのはヤマニシ系だ」

紅莉栖「ヤマニシ?何だか誰かの苗字みたいね」

岡部「先ほどシリーズとは毛色が違うと言ったが、これらは同一人物の投稿では無い」

まゆり「投稿した人が違うのに何でシリーズなの?」

岡部「これに属する話はそれぞれが全く別の場所で起きている。しかし一部の共通点があるため便箋上シリーズ物とされている」

岡部「最も顕著な共通点として怪異に遭遇した被害者は皆、髪を短く、多くの場合坊主にする」

岡部「そうする事で追ってくる怪異から少しでも離れようとする、というのがほぼ通して共通している」

岡部「また、これらの多くが単体でかなりの怖い話となっている」

岡部「故に畏怖を込めてヤマニシ系というシリーズになっているのだ」

紅莉栖「へぇ、興味深いわね。見てみようかな」

岡部「ああ、ちなみに言い忘れたが、これは自己責任系でもある」

まゆり「自己責任?」

岡部「読んだ物へ怪異が降りかかるとされている」

紅莉栖「ま、まゆり?ちょっとトイレいかない?」

岡部「まぁ厳密に言えばシリーズというよりも関連物、というのが正しいだろうな」

紅莉栖「じゃあ、その関連物として。ヤマニシ系は筆頭なんでしょ?他にはどんなのがあるの?」

岡部「そうだな。ヤマニシと同等クラスのものだとヒサルキ系か」

岡部「ヒサルキ、或いはそれに近い名前の不明の何かにより、被害者達が狂気にみまわれるのが共通点だな」

岡部「また毛色が違うが、全く意味がわかりませんの系統も興味深い話だ」

まゆり「その説明じゃ全く意味がわからないよー」

岡部「元々、01年ごろに全く意味がわからない話があってな。失礼だが言語障害者のような投稿があった」

岡部「どうやらバス事故で何かあったというような話だったんだが」

岡部「ところがその2年後、ある投稿を見た一人の住人が、その話と関連性がある事に気付いた」

岡部「良く二つの話を照らし合わせると共通点が多く、実は同じ事に関しての話では無いかと話題になったのだ」

岡部「追い討ちをかけるようにその01年、話の舞台である場所にそれと思われる事件が新聞にのっていた事が判明した」

紅莉栖「それは……ちょっと洒落にならないわね」

岡部「真偽は不明だが、数年越しに真相に近いと思われる投稿が発見され、ちょっとした騒ぎになったものだ」

紅莉栖「しかし、なんていうか、こう、アレね」

紅莉栖「怖い話ばっかりしてるせいか何だか悪寒がするわね」

岡部「そうだろうな。こういうオカルト話は周囲の霊を惹きつけるとされているしな」

紅莉栖「ふ、ふざくんな!そういう事は早くいえ!!」

岡部「ちなみに読んでいるだけでも同じだ。読むことによって波長が合わさってしまうとされている」

まゆり「読み手さん大丈夫かなぁ?」

紅莉栖「読み手さんもそうだけど私の膀胱にも限度があるわ!ま、まゆり、トイレ一緒にきてぇぇぇ!!」

岡部「フッ、安心しろ。俺を誰だと思っている?」

岡部「狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真!」

岡部「魔を退ける術などとっくに会得している!」

岡部「基本的に霊は生者の強い気持ちで追い払えるとされている」

紅莉栖「強い気持ち?ど、どうすればいいの?」

岡部「一番良いのはセックス、オナニーとされてい」ゴブシャァ

紅莉栖「ふざけんな!マジメに答えろ!!」

岡部「お、俺は至ってマジメに話をしていたんだが……」ゴフッ

紅莉栖「え?そ、そうなの?」

岡部「だからそう言っているだろう!これらの行為は強い生の波動を放つとされている」

岡部「次代に繋げる神聖な行為だからな。まぁ後者は予行演習という事で」

岡部「とにかく、これらは強い破邪の力があると言われているのは事実だ」

紅莉栖「ネタだと思ってたらマジらしい死にたい」

紅莉栖「ラ、ラボでそんな事できる訳ないじゃない!もっとこう、他に良いのは無いの!?」

岡部「我侭な奴だな……」

まゆり「でもオカリン、まゆしぃも何だか怖くなってきちゃったのです」

岡部「まゆり……仕方ない、別の方法を教えてやろう」

岡部「この方法は特に何かをする訳では無い。ただイメージするだけでいい」

紅莉栖「イ、イメージ?また何かHENTAI的な事を考えさせるわけじゃないでしょうね!?」

岡部「HENTAIは貴様だろう!人が折角マジメに教えているというのに!」

紅莉栖「すいまえんでした::」

岡部「まず頭の中で自分の全身をイメージする。イメージできたら今度は自分の周りに白い新円をイメージしろ」

岡部「それも出来たら今度はゆっくりとその円を広げていけ」

岡部「円は即ち全を意味する。また白は破邪の色だ。こうする事で霊は近づけなくなるとされている」

紅莉栖「中々上手くできないわ。何か黒が混じっちゃう」

岡部「黒が混じる、或いは消せない場合、それは既に周囲に『居る』とされているな」

紅莉栖「」

まゆり「クリスちゃん、しっかりして!メインヒロインが失禁したら色々まずいよ!」

紅莉栖「」

岡部「はぁ、本当に手間のかかる助手だな。何ならびっくりするほどユートピアでもいいぞ」

岡部「実際あれはオカ板住人公認の退魔法の一つだ、割とガチで」

紅莉栖「岡部ぇぇぇ……お願いよぉぉぉ……恥ずかしくなくて、それでいてばっちりな方法教えてよぉぉぉ……」

岡部「わ、わかったわかった!教えてやるからしがみつくな!」

岡部「仕方ない、とっておきの真言を教えてやろう」

まゆり「シンコン?わわ、まゆしぃ照れちゃうのです///」

岡部「それは新婚だ!俺が言っているのは真言、力ある言葉の事だ」

岡部「念じて唱えるだけで様々なご利益を受けられるとされている。口に出さずとも心の中で唱えても良い」

岡部「まず一つ、光明真言だ。俺に続いて唱えろ」

岡部「オンアボギャベイロシャノウマカボダラマニハンドマジンバラハリバリタヤウン」

岡部「これは死者を極楽浄土に送る効果があるとされている」

紅莉栖「な、長すぎて無理よ!」

岡部「チッ……助手よ、やる気あるのか?」

紅莉栖「ありまくりよ!でもこれは長すぎ!」

岡部「仕方ない、では次だ」

岡部「ノウマクサンマンダバザラダンセンダマカロシャダソワタヤウンタラタカンマン」

岡部「これは不動明王真言。不動明王の加護を受け守護霊や退魔の力が上昇されると言われている」

紅莉栖「お願いします……もっと短い奴で……」

岡部「チッ、それではこれの簡易版だ」

岡部「ノウマクサンマンダバザラダンカン」

紅莉栖「こ、これなら言えそう。ノウマクサンマンダバザラダンカン」

まゆり「二人してそうやってると、まゆしぃ、いけない所に入り込んじゃったみたいなのです」

紅莉栖「ふぅ、ようやく一息つけそう」

まゆり「良かったね、クリスちゃん♪」

紅莉栖「それじゃまゆり、一緒にトイレいきましょ♪」

岡部「結局一緒にいくのかよ……」


紅莉栖「あー、スッキリしたわ!」

岡部「ものすごい笑顔の所悪いが、凡そメインヒロインが吐くセリフでは無いな」

紅莉栖「う、うるさいわね!ずっと我慢してたんだからしょうがないでしょ!」

まゆり「でもオカリン、真言なんてよく知ってたねぇ」

岡部「ああ、あれか?昔コロコロコミックに乗っていてな。必死で暗記したんだ」

まゆり「それ、アテになるのかな……」

紅莉栖「」

岡部「だが安心しろ。念のためググったらこれであっていた」

紅莉栖「そ、それならいいけど」

まゆり「もう怖い話はやめにしようよー」

紅莉栖「同感。いくらネタが無いからって流石に引っ張りすぎよ」

岡部「ではこの位にしておくか」

紅莉栖「買い物から帰って、19時くらいからずっとオカルト話よ?ほぼ正味4時間オカルト話ってヤバいわよ」

岡部「言われてみれば確かに……何だか無為な時間を過ごした気がしないでもない……」

紅莉栖「で、そろそろネタなり落とし所は思いついた」

岡部「いや、それが自分でも驚くほどなんだが、まだだ」

紅莉栖「」

まゆり「」

紅莉栖「どーすんのよ、このスレ……」

紅莉栖「もう当初の路線なんか全く違う所に着ちゃってるわよ……」

紅莉栖「新宿行きの電車に乗って、降りたらニューヨークだった位の違いよ、これ」

まゆり「オカリン、これもう収集つかないんじゃないのかな?」

岡部「ぐぬぬ……出来れば綺麗にオチをつけて終わらせたい所だが……」

まゆり「とりあえず何か別の繋ぎネタを使ったらどうかな」

紅莉栖「そうね、岡部のオススメSSとか無いの?」

岡部「ふむ、俺のオススメか……」

岡部「そうだな……例えばローゼンなら彼岸花に代表される作者のシリーズは面白かった」

岡部「珍しい地の文のSSでな。普通テンポが落ちるから地の文は敬遠されがちなんだが」

岡部「何と言うか内容と妙にマッチしてな。冬の朝の空気、というか妙に透明感のある文体だった」

岡部「内容も本編を補完するかのような秀作でな。ローゼン好きならチェックして損はないだろうな」

紅莉栖「ローゼン……ローゼンメイデンね」

まゆり「なんだかロマンチックな感じなのかな?まゆしぃも読んでみたいなあ」

岡部「少し調べればすぐ見つかるからな。是非読んでみるといい」

紅莉栖「他にはどんなのがあるの?」

岡部「いや、それが……」

紅莉栖「それが?」

岡部「実は他に無い」

紅莉栖「」

紅莉栖「岡部……お前、さも自分はSS通みたいな事いってなかったっけ?」

岡部「ま、待て!まずは俺の話を聞け!」

岡部「他に無い、といったのはあくまでローゼンが主流だった時代の話だ」

紅莉栖「それにしたって少なすぎるんじゃないの?」

岡部「いや、これにはちゃんとした理由がある」

紅莉栖「はいはい。どうせ碌でもない理由だろうけど聞いてあげるわ」

岡部「まずだな。ローゼンSSというのは非常に特殊な位置づけのSSだったんだ」

紅莉栖「特殊?」

岡部「そうだ。俺がSSに参入した当初、つまりは08年の7月頃の事だ」

紅莉栖「へぇ、その時期にSSを書き始めたのね」

岡部「当時ローゼンは人気の絶頂を迎えていてな。SSも大量にあったんだ」

岡部「だがアニメの放映も終わっていた時期でな。放映当時は王道的なSSも多かった」

岡部「だが放映が終わった後、王道はなりを潜め、新たなジャンルがローゼンSSの主流となった」

紅莉栖「新たなジャンル?」

岡部「助手でいうところのHENTAIだ」

紅莉栖「」

岡部「今で言うところのマドマギ的なSSがそれこそ跳梁跋扈していた」

岡部「覚えている限りありとあらゆるHENTAISSが飛び交っていてな」

岡部「百合は当然の如くとしてギャグ、バトル、拷問、カニバリズム、スカトロ……それは正に津波だった」

紅莉栖「そ、それなら覚えてるのも一杯あるんじゃないの?」

岡部「普通ならな。だが話したようにローゼンSSは普通じゃなかった」

岡部「恐ろしいSSが心に刻まれると、すぐさまそれと同等かそれ以上に恐ろしいSSが次々と出てくる」

岡部「心象として刻まれたSSが次々と破壊されていき、皮肉にも突出した作品が多い故にそれぞれが打ち消しあってしまったのだ」

岡部「これは大小の差こそあれ、当時を経験した者なら多少は理解を得られる見解だろう」

紅莉栖「ぶっとびすぎて逆に覚え切れなかったって訳か」

岡部「ああ。だが彼岸花作者は純粋に高レベルのSSを送り出していてな。王道でもありレベルの高さもあって俺の記憶に刻まれたという訳だ」

まゆり「でも当時はハルヒSSとらきすたSSとかも猛威を奮ってたんでしょー?」

岡部「ああ。ローゼン、ハルヒ、らきすた。これが当時の3大SSだった」

紅莉栖「それなら、ローゼンは別としてハルヒ、らきすたはどうなのよ」

岡部「まぁローゼンほどHENTAI分は多くなかったように記憶しているな」

岡部「ただ、俺は一つの作品にのめりこむ性質でな」

岡部「当時はローゼンに夢中だったため、ハルヒ、らきすたは、ほぼノーチェックだったのだ」

岡部「またハルヒはアニメのみ、らきすたは未視聴だったため、のめりこみが弱かったのもある」

紅莉栖「何となくわかるわ」

紅莉栖「SSって好きな作品をもっと見たいから見るっていう動機が根底にあると思う」

岡部「そうだな。例えどんなに面白い原作付SSであっても興味のない作品の場合、見ようとは思わないだろう」

岡部「逆に、どんな内容であっても自分の好きな作品のSSなら内容はともかくとしてチェックしてしまうものだ」

岡部「アニメが終了した人気作は特に顕著だな。今まで大好きで追いかけていた物がある日終わってしまう」

岡部「それは恋人の死去に等しいだろう」

岡部「故にドラマCD、資料集等を求めるがそれも限界がある」

岡部「しかしSSは書き手の数だけある。SSの数だけ恋人は生きて語りかけてくれるのだ」ドヤ

紅莉栖「言い回しが一々厨二っぽい」

岡部「」

岡部「と、とにかく、そういうわけでその当時としては俺のオススメはそれしか出せないのだ」

紅莉栖「でも流行って常に変化し続けるものでしょ?その3大ジャンルも今じゃ殆ど見かけないわ」

まゆり「ハルヒはちょこちょこ、ローゼンがたまにくらい?らきすたは全く見ないね」

岡部「ハルヒは設定的に弄りやすいのと、アニメこそ終わって久しいが原作が続いているからな」

岡部「ローゼンは少数だが依然として根強いファンが残っているのが原因だ」

岡部「しかしらきすたは別だ。同じ縄張りにけいおんが現れてしまった」

岡部「無論、らきすたにも依然としてファンはいる。毎年新年は聖地で迎えるファンも多数だ」

岡部「だがSS層としては完全にお株を奪われてしまったわけだな」

紅莉栖「そういわれて見ればけいおんと前後して見かけなくなった気がするわね」

岡部「その後に来た主力ジャンルとしてはとらドラ辺りか?」

まゆり「あー、一時期はやったねぇ」

岡部「あとは禁書シリーズも比較的同時期だな」

岡部「禁書は今でも安定してSSが供給されている人気ジャンルだ」

岡部「あとはけいおんか。絶大なファンとアンチを一気に作り出した」

岡部「残念ながら三つとも未視聴故、俺は全く手をつけていない」

岡部「なのでこれに関してオススメを挙げる事は出来ん」

岡部「マクロスFも一時流行ったが同様の理由でアウトだ」

紅莉栖「へぇ、ちょっと意外。流行とか抑えてるかと思ったけど」

岡部「基本的に俺は放映が終わった物をまとめて見るタイプだからな」

岡部「加えて当時は学業(仕事)が忙しくそういった趣味にかまける暇が無かった」

紅莉栖「その時期はどんなのを見ていたの?」

岡部「そうだな。個人的に夏目友人帳は好きだ」

紅莉栖「これまた腐女子御用達の作品じゃないの」

岡部「何と言うか、あの優しい空気が好きでな。作品にマッチしたBGM、歌と合わせて非常に癒されたものだ」

岡部「にわか認定されそうだが一期の燕回、蛍回は一度見ておくべきと断言する」

紅莉栖「へぇ、そこまでプッシュなんだ。今度借りてくるわ。で、次は何を見たの?」

岡部「そうだな。夏目の次はまどマギか?」

紅莉栖「いや、飛びすぎだろ常識的に考えて」

岡部「忙しかったんだ!仕方ないだろう!」

紅莉栖「ちょ、ちょっと!落ち着いてよ、別に責めてる訳じゃないのよ」

まゆり「そうだよ、オカリン落ち着いて」

岡部「む、まゆり……わかった」

岡部「と、オススメというか俺の遍歴になってしまったな」

紅莉栖「それじゃ岡部はずっとローゼンSSを書いてたの?」

岡部「いや、実際には最初に書いてから半年程度と言ったところだ」

岡部「先も話したように非常に忙しくてな、ネタを考える暇さえ無かった」

岡部「まあVIP自体は見ていたからな。多少ではあるが流行の推移は見てきたつもりだ」

紅莉栖「ダメ人間だなおまえ」

岡部「今日のお前が言うなスレはここですか?」

紅莉栖「そういえば男の人ってロボアニメとか好きじゃない。岡部はどうだったの?」

岡部「舐めてもらっては困るな。当然大好きだ」

岡部「ガンダムは当然だが、後はマクロス7も好きだぞ。7とプラスは数少ない視聴したマクロスでもある」

まゆり「俺の歌をきけー!だね」

岡部「うむ。日曜の朝は毎回早起きしたものだ」

岡部「そうそう、ロボットとは厳密に違うがサイバージャックというのも好きだったな。パワードスーツな」

紅莉栖「機甲警察?お前生まれてなくね?」

岡部「細かい事は気にするな。それに今時レンタルやバンダイチャンネル等で過去作品を見る事も簡単だしな」

岡部「だがやはり何よりも一番好きなのは宇宙の騎士テッカマンブレードだ」

紅莉栖「テッカマン?ああ、主人公が3大不幸主人公に選ばれるような欝アニメだっけ」

岡部「詳しく語ると夜が明けるから止めて置くが、一度全話見ておけ」

まゆり「作画が壊滅してるけどねー」

岡部「それは言うな……っと、脱線してしまったな」

岡部「そんな訳で俺はローゼン以後、SSから遠のいていたのだ」

紅莉栖「で、まどマギを見た、と」

岡部「うむ、なのでオススメを挙げたい所なのだがな」

岡部「どうにも、こう……カップリング物が多くてな。少し性に合わずあまり見て無いのだ」

紅莉栖「はぁ?まどマギはHENTAI含めカップリングが楽しいんじゃないの!」

岡部「ま、まぁそうなんだがな。ローゼンと同じ様にインパクトが強すぎて、あまり覚えている物が無いのだ」

紅莉栖「ほんっと使えないわね。まるでダメな男ね。マダオね」

岡部「」

紅莉栖「はぁ、もういいわ。それで今度はシュタゲにハマったと」

紅莉栖「……空白期間多すぎ。SSを語る資格無いわね」

岡部「すいまえんでした;;」

紅莉栖「で?それならシュタゲSSのオススメはあるんでしょうね?」

岡部「ああ、それは問題無い。それなりにチェックしているつもりだ」

まゆり「ようやくオススメを挙げられるね!」

岡部「ぱっと思いついたのはこれだな」

『岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」 』
『紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」』

紅莉栖「随分暑苦しそうなタイトルね」

岡部「内容もそれに相応しい、勿論良い意味でな」

紅莉栖「どんな内容なの?」

岡部「本編では俺は過去の改変、Dメール等を駆使してまゆりを救おうとした訳だが」

紅莉栖「色んな困難があったわね」

岡部「このSSでは逆にアトラクタフィールドの収束に力技で真っ向から立ち向かう」

岡部「具体的に、俺はタイムリープを駆使しまくり格闘技をマスターしラウンダーを一蹴したりしたな」

紅莉栖「」

岡部「それではダメだったので医学的見地からまゆりを救うべく現代医療をマスターしたりもした」

紅莉栖「もう何でもアリね……」

岡部「他人事のように言っているがな。途中から助手も参加したのだぞ」

紅莉栖「はぁ?何で私が!?」

岡部「まゆりを救う研究の過程でお互いノーベル賞ものの作品を幾つも作ったり二人で自力でタイムマシンを作ったりしていたな」

岡部「最終的にDメールに行き着くのだが、とにかく力技の数々が圧巻だ」

岡部「ハイテンションハイスピードハイクライマックスでバトルも押さえている。これがまず一つだな」

岡部「それとシュタゲSSを語る上で絶対に外せないのはこれだろう」

『紅莉栖「デレデレ本音ちゅっちゅメール……略して『DCメール』?」 』

岡部「内容は……S級濃度のオカクリだな。読んでる方が恥ずかしくなるレベルだ」

岡部「解説の必要も無いだろうが、思った事がメールに送信されてしまうようになった助手が巻き起こすラブコメといったところか」

紅莉栖「フヒヒ……」

岡部「どうした、温泉に浸かった猿のような顔をして」

紅莉栖「し、してない!変な妄想なんかしてないからな!」

岡部「だが、この作品の特徴は内容の濃さも然ることながら、シュタゲSS伝統となったマグマを産んだ事にある」

岡部「あの一連の流れは全てこのSSで生まれた、しかも外野により」

岡部「内容、マグマ、合わせて一度は見ておくべきだn」

岡部「続いてこれだ」

『オカリン「今夜、星を見に行こう!」まゆしぃ「え?」 』

岡部「化物語で使われたスーパーセルの『君の知らない物語』の歌詞を題材にしたSSだな」

岡部「元の歌詞は片思いをしていた女の子が、その相手の男に女が出来て失恋、しかし思いは胸に秘めたまま、という内容だ」

岡部「奇しくも助手とまゆりの関係にドンピシャだ。化物語本編のガハラさんと羽川の関係に非常に似ている」

岡部「そんなシチュも相まって、曲を聴きながらSSをみるとオカマユ派は涙がナイアガラとなり溺死間違い無しの切なさ炸裂系SSだな」

岡部「オススメだからこれもチェックしておけ」

まゆり「……うん、見てみるねー……」

紅莉栖「あ、あははははは、わ、私も後で見てみるわね」


ダル(オカリン……流石にそれはデリカシー無さ杉っしょJK・・・)

岡部「シリアス系が続いたからギャグも混ぜるか」

『岡部「最近ラボが臭い……」』

紅莉栖「なにそのタイトル……」

岡部「いや、助手が臭くてな」

紅莉栖「な……!?」

岡部「ああ、安心しろ。助手だけでない。ラボメンガールズは全員臭い」

まゆり「」

岡部「そこを狂気のマッドサイエンティストである俺が綺麗に全身清掃してやるという内容だな」

岡部「もうこの時点でぶっ飛んでいる。まあシュタゲSSギャグ部門では筆頭クラスと言えるだろう」

岡部「と、まぁ色々あるのだがな。全て個々に紹介では時間が足りなくなってしまう」

岡部「一時の勢いを失ったとは言えシュタゲSSはまだ隆盛している」

岡部「故にまとめサイトでも豊富にまとめられているからな。とりあえず目に付いた物から見ていくといいだろう」

紅莉栖「へぇ、ざっと見ただけでも相当数あるのね」

まゆり「えへへ、まゆしぃが大活躍してるSSとかあるのかなー」

岡部「あ、あぁ……そうだな、色んな意味で大活躍しているぞ……」

まゆり「そうなんだー?楽しみだなー♪」

岡部(おい、助手よ。今晩まゆりは貴様のホテルに泊まるのだったな?)

紅莉栖(そうだけど、それが何か?)

岡部(絶対にまゆりにPCを触らせるな。まゆりにシュタゲSSサイトを見せるなよ、絶対だ)

紅莉栖(えー、なんでよ?こんなに楽しみにしてるのに可哀相よ)

岡部(馬鹿ッ!まゆりがまっちょしぃSSを見たら……!)

まゆり「なに……これ……」

岡部「しまった、携帯から見れるまとめサイトかッ!!」

まゆり「まゆしぃは……まゆしぃは……」ゴゴゴゴゴ

岡部「50万……100万……馬鹿な、まだ上昇するのか!?」

まゆり「まゆしぃは悲しくなると……ついつい殺っちゃうのです……」

岡部「目覚めてしまった……まゆり、いや、まっちょしぃが……!」

       _
     σ   λ
     ~~~~ 
    / ´・ω・)   <オカリン♪クリスちゃん♪

 _, ‐'´  \  / `ー、_ あそこにゲルバナがあるでしょ~?
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ

\ヽ、   ー / ー  〉
  \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/


       _
     σ   λ
     ~~~~ 
    /´・ω・ )   <数分後の貴様の姿だ

 _, ‐'´  \  / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ

\ヽ、   ー / ー  〉
  \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/

岡部「やめろおおおおおおおおおおおお!!!!」

紅莉栖「岡部えええええええええええええええ!!」

                 \、 \ \

               _, -≧ヽォ`ヽ、ヽ、 、  i
           `ヾミ ̄::::::::::::::``‐- 、::::`ヽ`ヽi_|i i  、
            _, -‐゙:::::-‐'⌒`゙ヽ、_::::::::\:::::::::ii`:`|i、 i   i
        -‐'"ラ,ィ- ‐- 、__:::::::::::::::::`ヽ、\ヽ、::ii:::/ィヘ }i ノ

         ,イ´:::::::::::_, -‐'⌒`ミヾ、/:::::/ヘ:i:i,ィ::ノ,ヘ:::::i/レ'
        '´ ̄/:::::‐'´:::,ィ彡三ミヾ、iiヾ、ii、、NiヾY,ヘi,ィ,,'彡ニュ、
        _,-"7::::,彡/:彡,ィ三   i   ii   ii   }i |、::、ヽ`ヽ、
         ,=イ彡ィ/;三,彡三   i  ii   i  リ i:::,ィト、i
           |:,-‐、三三彡   i   i   i  /  |:/゙}i }i
          ノ:{ ⌒ヽミj      ̄二=ェ,,,,,,, ノ ',,,ィ'"7:{ / /
         -'´jヘ /,` ミ     fモ;テヽ.   泛フ/リヽ
          /'´}ヘゝ_, ミ         ""  i ゙゙ /
           j::::ゝ-i ミ           i  /
         -‐'´|::::|  、            _ ノ /   やめろおおおおおおおおおおおお!!!!
           __゙从  \.     , -- ,  /
          ,イ 7.     \   ゝ-―' /
        /" ムノ   i    \   , ", /
      _,イ   {´     i      `フ‐+‐'
   .< ,'   ,'     i     /  \`ヽ、_
.<    ,'    |     i    ノ ヽ   \  `≧‐- 、
       ,'    |      i   r´   }N   ヽ
      ,'    !       i i    ,イ ゙ト、   \
     ,'     {\       _,-'´/ .ハ    〉
     〈     ト、 `ヽ、-‐ヽ  ´ ./ /  ヘ  /

            、__    /,-‐イ´   ,ィ
            `ヽ、___≧、.,/'´i::::::'´ ̄ ̄孑‐ュ、_,
              ,≧::;;:::::i::::::::i::::::::/::::::::::::::::≧ニ=-‐
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      `‐=ラ彡ニミヌヘ:/,ヘ::,ヘ::::i|::i|::,ィリ彡テ'´⌒ヽ:ミニ、__,

       /孑'´,ィ::|iミ、|iミ、|iミvi|,ィi|彡i|,ィ彡三ミ、:::::ト、

       ´ j,ィ´7彡|i゙゙゙|i゙゙゙゙゙|i゙゙゙゙""7""'i|""""ミ、`ヾ、{ `
      -‐'´ |::ノ彡 ヽ .|i  |i  /  i|     ミヾ、ミヘ、
         ノ;ィ':彡  i i   ii /   /       ミヾ、ト、 `
       -‐´/三ミ-‐'"゙゙゙゙ニ=、|i  ルニ""`゙ヽ ミミト、i ヽ って、あ……ここは……ラボか?

        ノ〈ヘiミ  イモ;テヽ    ィモ;テフ  ミr'´゙li
          ヘ rヌ         .:        ,ミ' i }   ネタを考えているうちに寝入ってしまったのか……
           ヘ`}i        :i       ,リ_ノ/
            `圦      :|       ム/
            ノヘ     `      /:::ト-、
            '´{ィヘ、  -‐ ‐-、   ,イ|:,イ:)
             i(`゙|\  ;:.;   ./ {( '"
              ` .|  \;.;_;.;_,ィ'´   i`
              /i            |\
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        フ::::::::::::::::::::::::::Z   l:|     !:!     ̄i!ヽ::::::く
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          イ::::::/:::::::::i!::::::7    ´ ̄ ` ー=ア  、  Ⅵ リ `ヾ
        ノ':::/::::::::::::リ::/     近カ ̄T    f`ー |:i
        リ:/:::::::::::::::::::|      ` ̄      迩ヶ リ}
        从::::/  ̄ヽ:::!               i  |
        }:::::| う { l:i                ヽ !  フッ、この俺ともあろう者が……
        ハ::::ヽ    |:!            ー ン  '
        ノイ:::\  '                 ′  まぁ少し考えればわかることだ
          V:::::::フ         ー== =ァ /
           リ:::::::|             , `j ′    まゆりがあんなにマッチョな訳がない
          イ::::::;ハ  ヽ            , ;  ′
          ノ':::::リ    `  __     ' , ′'

           从           ‐-     /
            i            r‐   ̄
         へ /              ′
       / V     l       /
      l´     ヽ     |         /、
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     ノ'l::::::|:::l          /:r; : r、} `ー ̄ "   |::::::ハ
      /⌒Vi          \: : : :ノ        ;:::::::|   (ポンポン)
       |   ハ|              ヽ/       ∧::リヘ
      い ( リ         ___         'ハ!
       \        /      ヾ      /´l   む?誰かいるのか?
       ヽ__!     ( ___    |     / /
        |::::|:ヽ            `'    /ノ/
         ハ:::! : ヽ       __..ィ:7   . :/ /
        ノ'l:::|: ヘ: :ヽ    , , ー   /:/イリ
        イ:ハ: : :ヘ : \  ' ; , '  /: :イ:ハ!
          川: : : : ヘ: : ; : ; ー:-:‐: : : /:ハ{
         |: : : : : :ヽ : : :_:_:_:_:_:_/: :/:/

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      /:::::::::::{::/|:/´ //l/ ̄`l/}:::\
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     //:::::::::::´ヽ ///    /// }::;::::}`==-  オッカリ~ン♪

     ´/:/:::;::;:::::::ミ     (__人_)   /;::|ヽ|
      {:/|;/|:|{:ヽ:ヽー-. . ._. . . ,イl;// `
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    ,r'''''´:_ : : : : : : ´ヽ、 `: : : : :〃_: : : : :  `ヽ、
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  ,/: /: :       `ヽ´   ` 、       ヽ,   :}
 /: /: : : :            `i      ヽ      ヽ; . : }
. {: /: : : : :          :}      .ヽ,       ヽ-く、
. {:{: : : : : : .          :}       :}      |: : .ヽ,
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   ノイ::::::::::::::::::::::::::::::::::ア   |{   {        }  _i:::l |  }
    ハ::::::::::::::::::::::::::::/    从   ヽ       ノ/ |:::! ノ
     И::::/⌒ヽ::::::/   ´ ̄丁¨==ァ   チ=' ハヘ
      リ::| ⌒  ';:::l     z===彡  .. {^   l
        ハ  ( i:::|            ´ ::: |    ′ ああ、なんだまゆりか
         ト  ハ::!           ..::: 〉   ′
         |:::\_`           ー '  /
.        从:::|  l      、___  -ァ ′
           N   \     `ー─‐ ´ /
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        /   \    >   ;  ; , 'ノ

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          Z:::::::/::::::rr´Τ ̄|! ̄´ | !}:::::ヽ
        ノィ:/::::::::ア{ │  {    } ノ i:::::ハ
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         イ:::::::::l  ´rヒzデ  イtテ ハリ
            从⌒、l       |   l   ……
           ヽ ヘ      , 〉   ′
            `ーヽ    _ _  /
             从 、    ,  /
              ル  ヽ __;_;_'イ
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               / j    /  H ヽ__
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     __ -‐ / /      /!  V   ‐- __
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.  /      /     | ///////////|   V         \
  {       \   |/////////// |    V           |

     イイイイイイ
    7:::::::::::::::::メ      _/\/\/|/|_

    `i、 ̄,ヽ:::::ト     \          /
     リ゚ ゚ ::::.r'     <飛べよぉぉぉぉ!>
     'iД _八j_, -、   /           \
     `ヘ、_ノ /  `i   ̄|/\/\/\/ ̄

      /7、}//rj 、xク、
     ヽi::ヾjヽ//  ',
. r=r‐ 、__,、' i:.:`ー‐' ',  〉‐、__,-─、‐‐、__

.>'⌒irノ_ノヘ',:.:.:\  ヽ、       〉'´`   \
' ̄`ヽ \  レ:.:.:.:.:\   ̄ ̄ ̄/    xヘ_i
    i  >=三,7;/ヽ\__/     |
   _j/三三三{;i三三三ミヘ       |

   {三三三三>==x三三ミヘ       |
   マ三三く     `マ三三ミ\   r-'
    マ三ミム、      \三三 ミ\'´
     \三三ム、_.   `マ三三ミ\、

       `マ三三}-、 ̄ ̄ ̄`\三三三\
        |三シ__j ||       \三三三ト、
          i´_}||        `マ三三ミ}
          ∨∨          マ三ヲ〈、
           `´            i─-||
                        ト--イj

                        ヽシ´

     ____        _                シュタインズ・ゲート
     ( ゙、_.`゙ _n_    .`_゙  , __  __  ::γ,r'"''t!: .
    `''- 、ヽ.゙f!''γ゙ニヽ1| 1!'".゙f! (、_`゙ o::{. {::::::t-r ''~〕! 十 γ゙ニヽ

    f 、__ノソ l:しヽヾ_ィ 」:!_._!L j.l_ ,、,_) i7::ヽヽ ノ_j:: ど,j!、 lレヾゞ
     ~ ̄~ .~   ̄ 
                   岡部「ネタが思いつかん……」
                  
                           第一部 完 !!

       _
     σ   λ
     ~~~~ 
    / ´・ω・)   <トゥットゥル~♪

 _, ‐'´  \  / `ー、_   
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ <本日は……あれ?えと、このスレなんだったっけ?
{ 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ <えっと、えっと、SS解説スレ?をご覧いただきありがとうございました

\ヽ、   ー / ー  〉
  \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/   <こんな遅くなっちゃってごめんね、オチも超適当だよね それじゃおやすみ~♪


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