一夏「オルコット様だぁあああ!!生オルコット様だぁあああ!!!」(567)

一夏「(ここがIS学園か……)」

一夏「(愛越と間違って受験したら、まさかISを起動して国に保護されるなんてなぁ……)」

一夏「(予想外にもほどがあるだろ……)」

一夏「(あーもう俺のクラスメイトも女だらけだし……これからどうしろっていうんだよ……あー家帰りてぇ……)」

「……くん?」

一夏「あ?」

山田「織斑、一夏くん?」

一夏「あっ、はい?」

山田「あ、ああっ!ご、ごめんなさい!
な、何か私怒らせることしたかな!?」

一夏「は!?いや、怒ってませんけど……」

山田「け、けど!?や、やっぱり……あ、あのご、ごめんなさい!」

一夏「あ、あの、それより……なんスか?」

山田「そのぅ……自己紹介をしてほしいなぁ、なんて」

一夏「あ」

一夏「(忘れてた。今はSHR中だったんだ……!)」

一夏「(俺『お』だから結構最初のほうじゃん)」

一夏「えーと……」

ザワッ……

一夏「うごっ……」

一夏「(な、なんだよ!?この『きゃーなにするのかしら』オーラ!)」

一夏「(持ちネタなんてねーよ!何もねーよ!身ひとつで来ちゃったんだよ!)」

山田「……」ワクワク

一夏「(求めんなお前ら!!おいちょっと先生も期待すんな!!)」

一夏「えーと。織斑一夏です。よろしくお願いしまス」

一夏「……」

ザワザワ

一夏「以上っす」

ガタタッ

一夏「(なんでコケんだよ)」

「あ、あのー……」

一夏「(そんな泣きそうな声で言うな……悲し……、ん?この気配は)」

ヒュンッ

パシィッ!!

一夏「……千冬姉じゃないか」

千冬「学校では織斑先生と呼べ……。そ、それより、お前……」

一夏「いやそれは殴るためのものじゃないだろ」

千冬「あ、ああ、そうだな……」

千冬「諸君、私が織斑千冬だ―――」

千冬「(と、止められた……!?い、一夏に……!?)」

千冬「(い、いや……ただの、偶然……)」

千冬「――――い、いいな」

キャー! モットシカッテー! ノノシッテー!!

一夏「(相変わらずすごい人気だなぁ)」ボケーッ

千冬「(ま、まさかな……)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キーンコーンカンーンコーン……

一夏「(あぁだりぃ学校だりぃ人生だりぃ家帰りたい)」

「ちょっといいか」

一夏「ん?」

箒「……」

一夏「あ、箒じゃん。ちーっすお久ー」

箒「貴様……いつからそんな軟派なしゃべり方に!」

一夏「どうでもいーじゃねーか。ホラ皆さんの邪魔だ廊下いっぞ廊下」

箒「いちっ……ちょ、ちょっと待てっ……!」

ズルズル

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一夏「で、なんのよ……あ」

箒「どうした?」

一夏「お前剣道の全国大会優勝したんだっけ?おめっとさん」

箒「なんでそんなこと知ってるんだ」

一夏「新聞で見たんだよ。わりーかよ」

箒「な、なんで新聞なんか見てるんだっ」

一夏「いや見るだろ。お前も読めよ新聞」

箒「ぐっ……」

一夏「あー、あと」

箒「な、なんだ!?」

一夏「いきなり大声出すな!怖いわ!」

箒「す、すまん……」

一夏「ったくもう……」

キーンコーンカーンコーン……

一夏「おおう、チャイムか」

箒「あっ」

一夏「ん?どした?」

箒「いや……何も」

ヒュンッ

パシィッ!!

千冬「と、とっとと席につけ……織斑」

一夏「はいはいわかりましたよ織斑センセー」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一夏「……(帰りてぇ)」ボーッ

女子「……」カリカリ

一夏「(真面目にノートとってんのなぁ)」ボケーッ

女子「……な、なに?」

一夏「あ、いや何もない。ごめんご」

女子「そ、そう」

山田「織斑くん、何かわからないところはありますか?」

一夏「え?あー……」

一夏「ありません」

山田「え?」

一夏「ですから、ありません。参考書から教科書まで配布されたものは全部暗記しているので」

山田「ぜ、全部……ですか!?」

一夏「え?まぁ、一応」

千冬「……(あれ!?あれ!?)」オロオロ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――」

キーンコーンカーンコーン……

「ちょっと、よろしくて?」

一夏「ん?」

一夏「ァ……」

一夏「……エェ、ァ……」

セシリア「ちょ、ちょっと、大丈夫ですの?その……」

一夏「お……、オルコット様だぁあああ!!!!」

セシリア「へ!?」

一夏「う、嘘だ!?そんなバカな!?かの有名なイギリス代表候補生にして入試主席のセシリア・オルコット様がこんなところに!?
しかも、お、俺に話しかけてくれている!?……いやそんなハズはない!!これは幻覚だ……幻聴だ!!
確かにこのIS学園にオルコット様がいることは知っている、だがそんな都合よく俺のクラスに入ってくれるだろうか!?否!!そんなハズがない!!」

セシリア「あ、あの……」

一夏「この教室に来たときに確かにオルコット様がいたような気がした、というかオルコット様を見つけたが……これは俺の幻覚!間違いない!!
オルコット様を愛しすぎる俺の脳が生んだ幻想に違いないと信じて疑わなかった!!!しかし今、話しかけてくれているだと!?
い、いや……これも幻聴に違いない!!オルコット様が俺のようなゴミクズにわざわざ話しかける用事などあるはずがない!!」

セシリア「あ、愛し……!?」

一夏「ついに俺の妄想もここまで来てしまったか……。『イギリスの代表候補生が可愛い過ぎる件』で見てから日々妄想はしてきていたが……
ついに俺は妄想を具現化する能力を手に入れたというのか……いや、ISまであるのにわざわざそんなトンデモSFワールドを展開する必要はない……つまりこれは俺の幻覚が
ひどくなっただけ!!くそ……何か早急に対策を……、はっ!!」

セシリア「……?……?」オロオロ

一夏「箒!!今すぐ俺を殴ってくれ!!いいか、全力でだ!!」

箒「うむ!!私もちょうど殴りたかったところだ!!」

ボグシャアッ!!!

ドガシャア!!ガシャンガシャンゴロゴロドガァッ!! ← 一夏が教室を転げまわり壁にぶつかる音

ムクッ

一夏「ま、まだ……まだ消えない!?そんな馬鹿な!!」

箒「(立ち直り早っ……)」

セシリア「あ、あのー……一応わたくし、本物のセシリア・オルコットですわよ?」

一夏「え……?」

箒「一夏、何を言っているのかわからんが、そいつは確かにオルコットで間違いないぞ」

一夏「え……?本当に?オルコット様が……?
妄想でなく、俺の目の前に?な、生オルコット様が……?」

セシリア「そ、そうですわ。わ、わたくしと喋れるなんて光栄なこと……ですがまぁ正直ここまで謙遜されると引きますが……」

一夏「……」

セシリア「あ、あの?」

一夏「オルコット様だぁあああ!!生オルコット様だぁあああ!!!」

セシリア「ひっ!?」

一夏「生身のオルコット様が目の前にいらっしゃる!!俺に話しかけてくださった!!もう死んでも良い!!
ああオルコット様の匂いまで感じ取れる!

セシリア「ひっ!!」バッ

一夏「オルコット様が俺を蔑んだ眼で見ておられる!!もっと見てください!!!もっと蔑んでください!!
あああ最高に気持ちいい!!!俺は……いえわたくしめは貴方の犬でございます!!なんなりとお申し付けください!!」

セシリア「え……あぁ……はい……」

キーンコーンカーンコン……

一夏「チャイムめええええええ!!俺とオルコット様の時間を邪魔するか!?
いいだろう!!勝負だ!!この俺を敵に回したことを後悔するがいい!!!!!」

千冬「お、おりむら……席に……」

一夏「ああああ!?」

千冬「ごめんなさい……」

セシリア「お、織斑さん……席についた方がよろしいのでは……」

一夏「あ、大変もうしわけありません!!今すぐ着席いたします!!!」ガタン!!!

千冬「……」

箒「……」

セシリア「……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

千冬「え、えーとな……クラス代表者を決める」

一夏「(クラス代表か……クラス対抗戦等もあるが委員会などの仕事もあるな……
実力のトップでといえばぜひオルコット様を推薦したいが……もし時間をお奪いする結果になったら……)」

女子A「織斑くんがいいと思います!」

女子B「私も!!」

女子C「賛成です!!」

千冬「流石だな……じゃあもう織斑で」

セシリア「まっ……「まてやゴラアアアアアアアアア!!!」

女性陣「ひぃっ!?」

一夏「まだオルコット様の意見を聞いてないだろうが!!殺すぞガキども!!地に這いつくばって耳だけ動かしてろこのアマども!!」

ザワザワ……

セシリア「え、えーと……」

ザワザワ……

一夏「セシリア様が発言するんだから黙ってろこのクズどもォオオオ!!!」

ドガァ!!!

バキィ!!!←机が割れる音

セシリア「ひっ!!」

シーン……

セシリア「あ、あの、えーと……その……えと、わたくし、一応、専用機もちですし、その……
り、立候補しようかなと……思いまして……あ、いや織斑さんが嫌だと言っているわけでなく!!」

一夏「ならオルコット様に決定ですね!!!」

セシリア「え!?」

エェ……ザワザワ……

一夏「おいなんか文句あんのかクズどもぉおおおおお!!!?オルコット様が立候補したんだからオルコット様が代表に決まってるだろォォオォ!?」

千冬「い、いやそのだな一夏……今は民主制という 「黙ってろ!!」 すみませんでした……」

セシリア「あ、あの織斑さん?」

一夏「はっ!わたくしでございましょうか!?
なんなりと思うしつけくださいませ!!!」

セシリア「そ、その……皆さんの意見もあることですし……け、決闘でもしてはいかがでしょうか……
勝った方が……その、クラス代表、という……」

しまった!!

セシリア様×
オルコット様○

訂正

一夏「ええ!?そんな!!わたくしごときがオルコット様に勝てるはずなどありません!!
そのような勝負、結果が見えすぎて意味を成しません!!」

セシリア「な、ならどうでしょう……。えーと……『貴方が勝ったら、わたくしの従者として仕えることを許す』と言ったら……」

一夏「……え!?」

一夏「(お、オルコット様の従者だと!?そんなの、全オルコッ党員が泣いて懇願するご褒美じゃないか!!
これを逃せば機会がない……しかし!!オルコット様を負かすわけには……!!)」

一夏「(……そうだ!!『ギリギリのところまで肉薄して、僅差で負ける』というのはどうだろうか!?
自身の実力を認めてもらえ、かつオルコット様の地位は揺らがない!!)」

一夏「わかりました……受けましょう!
ただし、行くからには全力でいかせていただきます……一切の手加減はナシです!!」

セシリア「ヒッ、わ、わかりましたわ」

セシリア「(な、なんなんでしょうこの人!?し、素人ですわよね!?代表候補生でもなんでもない、IS操縦経験すらない素人ですわよね!?
なんですのこのプレッシャーは!!)」

千冬「えと……じゃあ、勝負は一週間後の月曜、第三アリーナでかまわんな……?」

一夏「ああ」

セシリア「ええ」

のほほんさんをドン引きさせるとはこのワンサマさんやりおるで

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

千冬「なんやかんやで、お前のISは、準備まで時間がかかる。すまんな織斑」

一夏「学園で特別に専用機を用意してくれるってことか?予備機がないから」

千冬「えっ。あ、あぁ。そうだ。特例だがな」

ザワザワ…… センヨウキ!? スゴーイ ワタシモホシイー

一夏「ありがたいことだな。オルコット様に訓練機で挑むなど愚の骨頂。これで万に一つの目程度はあるか」

千冬「……やけに弱気なのだな」

一夏「当然だ。おそらく俺はその専用機を起動し練習に励んだところで、せいぜい数時間。
起動時間がモノを言うIS戦では極めて不利だ。かつ俺のIS『白式』は近接のみ、中距離型の『ブルー・ティアーズ』とは相性が悪い」

千冬「おまっ……その情報を、どこから!?」

一夏「いやまぁどこからだって持ってこれるだろう、これくらい。
対戦まであと数日しかないというのに、何もせず手をこまねくわけにはいくまい」

千冬「……(こいつこんなんだっけ?)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

セシリア「安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど(ぶっちゃけ専用機で訓練機に負けたら明日から学校いけませんわ)」

一夏「はっ。私も少々不安でしたため、少し手回しさせていただきました!」

セシリア「え?」

一夏「あ、気にしないでくださいませ」

セシリア「あ、はい……」

セシリア「ま、まぁ、専用機と訓練機では、流石にフェアじゃありませんものね!」

一夏「その通りですね!オルコット様はイギリス代表候補生があるが故に、この学校でも珍しい、一年次にしての専用機持ち!!
その専用機『ブルー・ティアーズ』は来る者を一掃する最強の中距離タイプ!六七口径特殊レーザーライフルスターライトmkⅢは全てを貫く蒼天の槍!
さらに四方を固める強襲離脱用高機動パッケージ、ストライク・ガンナーのビットによる波状攻撃はどれほどの訓練を積んでも躱せる気がしません!!」

セシリア「ええ、あぁ……はい」

一夏「あ、そういえば俺が一方的にオルコット様の専用機について知ってるのもアンフェアなんで、簡単に俺のISの説明だけしておきますね」

セシリア「え!?いや別にわたくしは」

一夏「そう言わずに!!俺の専用機『白式』は第四世代、完全近接格闘型です。専用装備『雪片弐型』を除く装備はありません。
よって雪片弐型を使用した攻撃しか行えませんが、『零落白夜』という、自身のシールドエネルギーを消費する代わりに、相手のシールドを無効、
ISへの直接攻撃により『絶対防御』を発動させ、相手のシールドエネルギー切れを狙うことができます。対戦の際は間合いに気を付けてください」

セシリア「は、はぁ……(なんでこんなに詳しいのかしら)」

一夏「まぁ、なんにせよこのクラス代表にふさわしいのはセシリア・オルコット様ですよね!!
今日も美しい出で立ち、私の目が二つしかないことをこれほど後悔した日はありません!!」

セシリア「は、はぁ……」

セシリア「え、えーと……。で、ではこれで……」

スタスタスタ……

一夏「(後姿まで美しい)」

一夏「(……あっそういえば今飯時じゃん。オルコット様の美しさに当てられ全ての欲望が雲散霧消していた)」

一夏「箒ー」

箒「な、なんだ?」

一夏「メシ行こうぜ」

シャルの登場で乗り換えるに1000ペリカ

箒「き、貴様がどうしてもというなら……」

一夏「はいはい、行こうぜさっさと」

ズルズル

箒「ちょっ……は、離せっ!」

ブゥンッ  スタッ

一夏「危ないな!いきなり人を投げるな!」

箒「(いま受け見とれるかどうかのレベルで投げたはずなのに、なにこいつ、なんで普通に着地してんの?)」

一夏「腕あげたなぁ」

箒「お前ほどではないがな……」

一夏「え?なんて?」

箒「い、いや何も……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一夏「メシうめぇ」バクバク

箒「(……食事中はふつうなのだな)」

一夏「なんだ人の顔をジロジロと。ご飯粒でもついてるか?」

箒「い、いや……そ、それより、大丈夫なのか?決闘の約束までしてしまって……」

一夏「オルコット様が相手だから……とてもじゃないが勝機は望めないが……ISについては大体しってるし、
やれるだけやるよ」

箒「(だいたいって……参考書暗記しておいて)」

先輩「ねぇ、君って噂のコでしょ?」

一夏「え?あぁ、たぶんそっすね」

先輩「代表候補生のコと勝負するって聞いたんだけど」

一夏「そっすよ」

先輩「でも君、素人だよね?IS起動時間いくつくらい?」

一夏「さぁ……?20分くらいだったと思いますが」

先輩「それじゃあ無理だよ。代表候補生はだいたい300時間くらいはやってるもの」

一夏「はぁ。そっすね」

先輩「でさ、私が教えてあげよっか?ISについて」

一夏「結構です」

先輩「えっ」

箒「えっ」

先輩「な、なんで?」

一夏「実際ISは起動時間勝負なので、教えてもらおうがもらわまいが結果はそう変わりません。かつ俺のISは完全近接型、それも
シールドエネルギー消費型という非常に特殊な形式です。先輩が同等形式のIS所有者ならともかくそうでない普通の指導をされても逆に面倒です。
だから結構です」

先輩「そ、そう……それなら仕方がないわね」

スタスタスタ……

箒「(なんかこの一夏無意味にかっこいいんだけど)」

一夏「さ、俺もまだまだ鍛錬がたりないし……そうだ箒、ちょっと付き合ってもらえるか?」

箒「ふぇ!?」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

道場。

箒「ど、どういうことだ……」

一夏「どういうことだって言われても」

箒「どうしてここまで強くなっている!?」

一夏「別に、普段通り鍛錬を積んできただけだ。別に変なこともなにもしてない」

箒「中学では何部に属していた……!?」

一夏「帰宅部。三年連続皆勤賞だ」

箒「意味が分からん……なんでそれでそんなことになる!!」

一夏「落ち着け箒。お前にしては代名詞が多いぞ」

箒「ええい!納得がいかん!これから毎日来い!勝負だ!!」

一夏「結果は見えてると思うんだけどなぁ……」

箒「そ、それでもだ!」

キャー イチカクンツヨーイ カッコイー

一夏「(耳障りだなぁ……早く家帰ってオルコット様の動画を見たいなぁ……)」

新党のほほん党員としてはメインキャラ以外がバッサリカットされてるのが悲しい

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

対決当日

一夏「……そろそろかね?」

箒「なにがだ?」

タタタタタッ

山田「お、おりむ……」

一夏「専用機が来たんですね?わかりました、すぐ行きます!」

千冬「えっ」

一夏「あの、どっちですか」

千冬「あ、あぁ、こっちだ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ゴゴンッ……

一夏「これか」

千冬「あ、あぁ。時間がないからなるべく早くな。
フォーマットとフィッティングは実戦中に……」

一夏「わかった!」

カシュンカシュンカシュン!

ポンッ

『フォーマットとフィッテングが完了しました』

千冬「えっ」

一夏「大丈夫。千冬姉、いける」

千冬「あ、あぁ……うん」

一夏「箒」

箒「な、なんだ?」

一夏「行ってくる」

箒「え、あぁ……うん」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ピピッ 

『敵機、ブルーティアーズを認識……』

一夏「……ふむ、感度は良好のようだな」

セシリア「え、あぁ……ど、どうも」

一夏「今日もポーズが様になっております!ですが本日に限り私事を抜きにして戦わせていただきます!
よろしくお願いします!」

セシリア「は、はぁ……」

セシリア「(……って!の、飲み込まれちゃだめですわ!な、なんとかこちらのペースに……!!)」

セシリア「えーっと、い、今ならまだ、降参を認めて差し上げますわ!」

一夏「いえ!!男子が一度言った事を曲げるなど、死よりも大きい屈辱!
いくらオルコット様が相手であろうと、自身のベストを尽くすのみでございます!」

ビーッ

一夏「(あ、試合開始ってわけか)」

セシリア「え、えーと……なら、いきますわよ!?」

『――警告!敵IS射撃体勢に……』

一夏「うんわかってる!!」

キュインッ!!!

セシリア「(か、かわした!?)」

一夏「(こんなのは牽制にすぎないはず。ブルーティアーズの持ち味は一方的な中距離砲撃。ピット展開時でもない今この程度を喰らっては
最後まで試合すらできんな)」

セシリア「え、えーと……えーと!」

ガシャシャシャッ!!

一夏「(来たか!ビット……4つ?おかしいな、本当はもう少し……、そうか!あれはあくまでおとり、あれを破壊し終わった後に
本領がくるってか!)」

一夏「ならっ!!」

ギュオッ!!

セシリア「へっ?」

一夏「1!」

ボガン!!

セシリア「え、ええっ!?」

一夏「2!」

ズガンッ!!

セシリア「ちょっ、ちょっと!!待ってくださいまし!!えーと……てい!」

キュインッ!! スカッ!!

セシリア「ええ!?」

一夏「(ISの機能で360度見えるわけだし……左ななめ後ろなんて最も警戒すべき位置、当たらないよな。
人の死角とされるところを狙うのが基本だしなぁ)」

一夏「3!!」

セシリア「ふ、ふぇぇ……」

一夏「(あれ?まだ展開しないのか?まぁいいか)」

セシリア「(どうしましょう!!どうしましょう!?)」

一夏「4!!」

ズガンッ!!!

一夏「(……あれ)」

一夏「(……ブルーティアーズからの反撃がない)」

一夏「……」

一夏「(一発だけ入れとこう)」

ギュンッ!!!

セシリア「ひ、ひぃっ!!」

一夏「ずあっ!!!」

ズガシャアァァアア!!!

セシリア「きゃあああああああ!!!」

『ブルー・ティアーズ……シールドエネルギー、残り6』

一夏「ええ!?そんなに!?」

セシリア「び、ビット~!!」

カシュンカシュン!

一夏「(あれ!ちょっとしか出ない!?)」

セシリア「ま、負けるわけにはいきませんのぉぉ~~!!」

ピシュンピシュン

ガスッ

一夏「痛っ」

『ダメージ低。シールドエネルギー消費19。機体良好……』

一夏「……」

一夏「白式」

『なんスか?』

一夏「自爆」

『ええっ!?』

一夏「ビットの攻撃受けたときに!!はよ!!」

『え、あ……はぁ……』

ピシュン

ガスッ

ズガァァアアアァアァァアァン!!!

一夏「ぐわああああああああああああ!!!!」

セシリア「えええええええええええええ!!?」

『試合終了。勝者――セシリア・オルコット』

一夏「くっ……くそぉォオオ!!まさか今までの攻撃はおとりで、このビットが真打ちだったなんて!!
的確に急所を撃たれ負けてしまった!!」

一夏「さ、流石はオルコットさま……俺があそこまで肉薄した状況すら、ハンデだったのか……最初からこれが狙いだったなんて……流石代表候補生……格が違った」

ガクッ

セシリア「……はぁ」

白式ェ…

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

千冬「ま、まぁ……あれじゃない?うん、頑張った方じゃない?うん」

一夏「いや……自分の未熟さを知ることができた。これからはもっと鍛錬に励むよ」

千冬「あ、そう……」

箒「か、帰るぞ」

一夏「ああ」

>>151
白式は白ワンピースに麦わら帽子の女の子…だっけ?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シャワールーム

セシリア「(今日の試合……)」

サァァァァ

セシリア「(わけわかんねーですわ……)」

セシリア「(なんで起動したての素人があそこまで強くて)」

セシリア「(本当は牽制にしか使えないビットの攻撃でいきなり大破だなんて……)」

セシリア「(やっぱり自爆、ですわよねぇ……あれ……)」

セシリア「(私を……立ててくださったのかしら?)」

セシリア「……」

セシリア「ふふっ」

>>156
マクロス7の花束の少女思い出した

山田「では、一年一組代表は織斑一夏くんで決定です。あ、一つながりでいい感じですね!」

一夏「ちょっと待てゴラアアアアアアアアア!!

山田「ヒィ!!」

一夏「昨日の試合はオルコット様の可憐なる大勝利だろうが!!!なんで俺なんだよ!!オイ!!」

セシリア「そ、それはわたくしが辞退したからですわ!」

一夏「えっ」

一夏「そ、そうでしたか!!それは大変……え?何故辞退されたのですか!?」

セシリア「昨日の試合は……なんというか、確かにあなたの負けですが……なんかこう、
クラス代表って貴方のほうがふさわしいかなぁと思ってしまいまして……」

一夏「そ、そんな!ご謙遜を!!貴方様ほど代表にふさわしい人間もおるますまい!」

セシリア「と、とにかく!わたくしがふさわしいと感じたのです!貴方ならできます!」

一夏「な、なら……不肖織斑一夏、一組の代表を務めさせていただきます!」

ワァァァ……

セシリア「……」

セシリア「(このわたくしに対しての遜った態度さえなければかっこいいのですが……)」

セシリア「うーむ……」

一夏「どうされました!?何かお悩み事ですか!?」

セシリア「い、いえ!!」

一夏「ならよかった……」ホゥ

セシリア「そ、それでですわね」

一夏「はい?」

セシリア「こ、これからはクラス代表戦もありますし、わ、私と特訓をしませんか!?」

一夏「ええっ!?オルコット様と特訓なんて、それは明晰夢中に夢中夢として見る夢のようですが……
結果としてオルコット様のお時間を頂戴することになってしまうのでは……?」

セシリア「い、いえ、わたくしはだいじょう……」

箒「そうだぞ一夏!オルコットの時間を奪うのはよくない!!特訓なら私が付き合おう!!」

一夏「だよな……やはり特訓くらいなら」

セシリア「なにを言ってなさるの!?ランクCの貴方よりもランクAのわたくしの方がより実践的な特訓ができますわ!」

箒「ぐっ……!ら、ランクなど関係ない!それより私は條ノ之束の妹だぞ!!」

セシリア「うぐっ……」

千冬「すわ……」

一夏「……」ギロッ!!

千冬「座ったほうがいいんじゃないかな?二人とも」

セシリア「あ……そうですわね」

箒「うぐ……はい(勢いで無茶苦茶言ってしまった……)」

千冬「それに、お前たちのランクなど私からすれば皆一緒だ」

一夏「(俺はそういえば……SSS+だっけ?訓練機で教官をリンチしただけだから
あんまし関係ないとは思うけど)」

千冬「(あいつは除こう)くだらんもめごとは結構だが……今は私の管轄時間だ」

一夏「(管轄といえば、そろそろ千冬姉は自分の下着を洗えているだろうか。まさかまだ別の人に洗わせているんだろうか)」

ヒュンッ

パシィッ!

千冬「(やっぱり止められるのか……)」

一夏「こわいなぁもう……心でも読めんのかよ」

それでもシャル様ならきっと…

千冬「ではこれよりISの基本的な飛行操作を実践してもらう。織斑、オルコット、飛んでみろ」

一夏「はい」バシュウ!!

セシリア「……」カシャンカシャン

……バシュッ

セシリア「……」ウルウル

千冬「……オルコット、気にするな、あれは規格外だ」

一夏「(まずい!!セシリア様に恥をかかせてしまった!?)」

セシリア「……はい」ウルウル

千冬「えーと……じゃあ、急降下と急停止をやってみろ」

一夏「……オラァ!!」

ギュンッ!!

ズガシャアァァアン!!!

千冬「えええええええええええ!?」

セシリア「ええええええええええ!!?」

一夏「基本操作ができなくて……墜落しちゃいました!!」

セシリア「だ、大丈夫ですか!?」

ギュンッ! ピタッ!

一夏「ええ……ISの仕様のおかげで、傷一つありません。わざわざお気遣いいただきありがとうございます。
流石オルコット様は……基本操作すら優雅で耽美でございますね!!思わず呼吸をすることすら忘れ見とれてしまいました!」

セシリア「え……は、はぁ///」

千冬「お、織斑……今度は武装の展開」

一夏「え?」ギュイン!

一夏「(はっ無意識で!!)」

セシリア「……」シュン

一夏「ああ!!オルコット様!!なんか申し訳ありません!!」

セシリア「いいんですの……一夏さんは悪くありません……」ブツブツ

一夏「(濡れた子犬にドロップキックをかましてしまったかのような罪悪感だ!!胸がつぶれそうだ!!)」

一夏「……(あれ今オルコット様俺の事を名前で……)」

一夏「(……いつもの幻聴だろ!!)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

鈴「ここがIS学園ね!」

鈴「本当に迷路みたいね……なにこれ気が狂いそうだわ」

「だから……そのイメージがわからないと言っている!」

鈴「……ん?人?」

「だぁからぁ言ってるだろうが。フィーリングだよフィーリング」

「横文字を使われてもわからん!」

鈴「……こ、この声……」

チラッ……

一夏「だからこう……ピキーンって感じで、なんとなくわかるだろ?」

箒「いやわからん!お前はなんなんだ!?熟練した兵士か何かなのか!?」

一夏「熟練してるなんて自分で思ったら駄目なんだぞ。戦場では一瞬の油断が命取りだ」

箒「お前本当に何してた!?」


鈴「……」ギリッ

鈴「(誰よ……あの女!?)」

鈴「(一夏は見ただけですぐにわかるくらいかっこよくなってる……なんかもう戦場に身一つでほっぽりだしてもスキップしながら帰ってきそう……!)」

鈴「(……で、誰よ!!あの女は!!私という幼馴染がありながらぁ……!!)」ギリリリリ

弾くんと蘭ちゃんマダー?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
受付「これで手続きは終わりです。ようこそIS学園へ。凰鈴音さん」

鈴「……あの」

受付「はい?」

鈴「織斑一夏って、何組ですか」

受付「一組ですよ。最近代表になったらしいですねぇ。凰さんは2組だからお隣ね」

鈴「……2組の代表の子の名前を教えてください」

受付「いいけど……どうするの?」

鈴「……ちょっと、お願いしたいことがあって」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

女子「織斑君、代表決定おめでとう~~!!」

パン!! パンパン!

一夏「(帰りてぇ……これオルコット様いなかったら直帰コースだわガチで」

黛「はいはーい!!新聞部で~す!噂の織斑君に特別インタビューをしにきました~!!」

一夏「(帰れよ……挽肉にされてぇか)」

黛「では織斑君!クラス代表になった感想をどうぞ!!」

一夏「……」

一夏「オルコット様の慈悲により就任させていただいたクラス代表。代表戦の暁には、必ず勝利をもって貢献させていただきます。
もし仮に自分が負けるようなことがありましたら、その時は切腹をもって代表を辞任させていただきたい所存であります」

黛「……」

女性陣「……」

箒「……」

セシリア「……あのー」

一夏「はっ!!なんでございましょうか!!」

セシリア「さ、流石に切腹は……いかがでしょうか」

一夏「すみません、先ほどの事は取り消しで!!コメントは『まぁなんというかがんばります』にでも
差し替えておいてください!!」

黛「え、あぁ……はぁ……」

黛「あ、セシリアちゃんもコメントちょうだい」

セシリア「わたくし、こういったコメントは好きではありませんが……仕方ないですわね」ウキウキ

一夏「(うれしさを隠すのが下手なオルコット様も可愛いらし美しい耽美だ)」

セシリア「コホン。ではまず、どうしてわたくしがクラス代表を辞退したかというと……」

黛「あ、長そうだからいいや、写真だけちょうだ 「ちょっと待てやゴラアアアアアアアア!!」

黛「ヒィ!?」

一夏「セシリア様のお言葉だろうがああああああああ!!てめぇら一言一句間違いなく聞き逃すなよ!!!
もちろん明朝体サイズ72ですべて新聞として発行しろよ!?無論セシリア様のバストアップ写真が見出しだからな!?」

黛「いやその……あの……」

セシリア「あの……一夏さん、いいんです。いいですから……」

一夏「え?そうですか?じゃあ構いません。写真ですね?」

黛「(この人怖い……)」

黛「と、とりあえず織斑君に惚れたからということにしておこう……」

セシリア「な、なっ、ななっ……!?」

一夏「何言ってんだゴラアアアアアアアアアアアアアア!!!」

黛「ヒィ!?」

一夏「オルコット様のような高貴で上品なお方が俺みたいな一般クズピープルに惚れるわけないだろうが!!
考えろゴミども!お前らの脳はダニに劣るのか!?」

黛「そそそそうですよね!!す、すみません!!」

セシリア「……むぅ」

一夏「あれ……オルコット様?怒ってらっしゃいます?わたくしめが何かお気に障ることを申し上げましたでしょうか……!?」

セシリア「どうせわたくしの脳はダニにも劣りますわ……」

一夏「いえ!!それはオルコット様に向けたものではなく!!」

セシリア「じゃあ、さっきのは取り消してくださいます?」

一夏「もちろんです!!オルコット様だって高貴で上品で優雅で耽美でお美しくこの世界全ての美女のいいとこどりをしたとしても生まれない絶世の美女!!
ですが内面的には普通の女の子の面も持ち合わせた万能な人間!よって男子に惚れることくらいあって当然ですね!!……あれ?」

セシリア「……」ニコッ

黛「え、えと、じゃあ並んでもらえますか?写真撮るから」

セシリア「えっ?」

一夏「ああ、世にも珍しい一年で同クラスで専用機持ちだからってことか……」

黛「手とかつないでもらえるかな?」

一夏「ええっ!?俺なんかが手をつなぐなど……ッ」

ガシッ

セシリア「ふふっ♪」

一夏「お、オルコット様!?どうされました!?」

セシリア「別になんでもありませんわー♪」

黛「じゃあとるよ~♪35×51÷24は~?」

一夏「74.375」

パシャッ

黛「……何者なんですかマジで」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

女子「織斑くん、おはよー。転校生の噂聞いた?」

一夏「いや?(昨日も今日もオルコット様の事で頭がいっぱいだったしな)」

女子「なんでも中国の代表候補生なんだってさ」

一夏「ふーん」

セシリア「あら、わたくしの存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら?(っしゃ!!一夏さんが興味なさげですわ!!っしゃ!!)」

一夏「どんなやつなんだろうな」

箒「む……気になるのか?」

一夏「そりゃあ、代表候補生ともなると、クラス代表にもなりえるじゃねぇか。だったら俺との対戦もありうる。
ならプロファイリングしておいて損はないだろ」

箒「……え、あぁ、そうだな」

一夏「だろ?」

箒「……」

セシリア「……」

一夏「クラス代表戦……」

女子「頑張ってね!」

女子B「織斑君が勝てばみんな幸せだよ!」

一夏「いやまぁ、俺がクラス代表になった以上……敗北は許されないけどな」

セシリア「そ、そうとうですわね……」

箒「その自身はどこからくるんだ……」

女子C「きゃー!織斑くんかっこいー!」

一夏「(どんな敵であろうと……八つ裂きにするのみだ。それがオルコット様を差し置いてクラス代表になってしまった俺の使命)」





鈴「……ひっ!今なんか背筋がぞくってした!!」

女子「それに、今のところ専用機を持ってるのなんて、一組と四組だけだから、余裕だよ!」

一夏「なに言ってるんだ?」

鈴「そ……あれ?」

一夏「中国の代表候補生が転入してきたんだろ?クラス代表なって交代するかもしれないじゃないか」

一夏「もし仮にその候補生が2組に転入してきたとしてだ、そしたら2組の元代表は、自分より確実に強い代表候補生にクラス代表を譲るだろう」

一夏「デザートまでかかってんだ。よっぽど強いかプライドが高くないと、そのままってわけにはいかんだろ」

一夏「そしてその代表候補生……代表候補生っていうんだから、専用機くらいあるだろ」

一夏「だから、その線でいくなら、その転入生が1、4のいずれの組にも転入していなかったら、確実にそいつともぶつかることになるわけだ」

女子「……そ、そうだね!!」

鈴「流石は一夏だよね!!」

一夏「あれ?鈴?お前……鈴か?」

鈴「あ、そうよ!中国代表候補生、凰鈴音です!今日は宣戦布告に来ました!
よろしくお願いします!」ペコリ

女子「(かわいい)」

一夏「久しぶりだな……あ、おい」

鈴「え?」

バシン!!

鈴「~~~!!?」

千冬「さっさと教室に戻れ」

鈴「ち、千冬さん……」

千冬「織斑先生とよべ。あと早くしろ」

鈴「すみません……」トボトボトボ

一夏「っていうかアイツ、IS操縦者だったのか……初めて知った」

箒「い、一夏!!今のは誰だ!!えらく親しそうだったな!?」

セシリア「そうですわ!説明してください!」

一夏「ええ!?」

フゥン パシィッ!!

千冬「えと……HR始めたいんだけど……」

一夏「あぁ……後で説明しますね」

セシリア「は、はい……」

箒「う、うん……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

箒「(何者だあいつは……何者だあいつは……)」

千冬「條ノ之、答えは?」

箒「……き、聞いてませんでした」


パッシーン

千冬「オルコット」

セシリア「たとえばデートに誘うとか……、いえ、もっと効果的な」

ヒュンッ

ビシッ!!

千冬「(出席簿が消しゴムではじかれた!?)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「お前のせいだ!」

セシリア「私は何が起きてるのか不可思議でしたが、あなたのせいですわ!!」

一夏「ええ!?俺がなにかしましたか!?」

箒「いいからさっさと説明をだな」

一夏「ええと……とりあえず話だけなら食事中にでも……」

箒「む……仕方がないな」

セシリア「そうですわね、言って差し上げないこともないですわね」

一夏「感涙の極みです」

セシリア「(この態度さえなければわたくし400歩くらいの前進が可能なような気がするのですが、気のせいですわよね?)」

訂正

「お前のせいだ!」×

箒「お前のせいだ!」○

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

鈴「待ってたわよ!一夏!」

一夏「通行の邪魔」

鈴「えっ……」

鈴「……」シュン

一夏「あーもうなんだよ。麺のびんぞ」

鈴「わ、わかってるわよ!」パァァ

鈴「大体、アンタを待ってたんでしょうが!なんで早く来ないのよ!!」

一夏「おばちゃん俺これ」

おばちゃん「はいよー」

一夏「それにしても久しぶりだよな。ちょうどまる一年ってとこか。元気そうでなによりだ」

鈴「あ、あんたのほうこそ怪我しなさいよ!」

一夏「はは。服の下は生傷だらけだぞ?この前銃弾が脇腹えぐったときは流石にきつかったよ」

鈴「……なにしてたのよ」

一夏「それはまぁ、秘密ってやつだ」

箒「ゴホン!!ゴホンゴホン!!!」

セシリア「ンンンン!!一夏さん?注文の品、できてましてよ!?」

一夏「ああ!気づかず申し訳ありません!!お手数おかけします!!」

セシリア「い、いえ……」

鈴「……」

一夏「あ、向こうのテーブル空いてる、行こうぜ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一夏「鈴、いつ日本に帰ってきたんだ?おばさん元気か?いつ代表候補生になったんだ?」

鈴「ちょ、ちょ、質問が多い!
アンタこそ、何IS使ってんのよ。ニュースで見たときびっくりしたじゃない」

一夏「知らねーよ。なんかISが俺に語りかけてきたんだよ」

鈴「なにそれ!?」

一夏「え!?皆なんないの!?」

セシリア「初耳ですわよ!?」

一夏「どうしよう白式!!俺変かも!!」

白式『旦那はふつうッスよ』

一夏「ならよかった……」

鈴「え!?今何!?なんかノイズ入ったんだけど!?」

箒「お前ISと喋れるのか!?」

一夏「え、あぁ……うん……」

セシリア「(問題が多すぎますわ!!)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

箒「一夏、そろそろどういう関係か説明して欲しいのだが……」

セシリア「そうですわ!一夏さん、まさかこちらの方と付き合ってらっしゃるの!?」

鈴「べべ、別に私たちは付き合ってるわけじゃ……」

一夏「全く持ってそうだよな。ただの幼馴染ですよ」

鈴「……」ギロ

一夏「何故にらむ」

鈴「なんでもないわよ!!」

箒「幼馴染……?」

一夏「箒が引っ越してった、小4の終わりの後、小5の頭だったかな?に鈴が転校してきたんだよ。
だからちょうど、入れ違いってやつか」

箒「ふむ……」

一夏「で、こっちが箒、ほら、前に離したろ?剣道場の娘だよ」

鈴「ふぅん。そうなんだ」

箒「……」

鈴「はじめまして。これからよろしくね」

箒「ああ、こちらこそ」

バチバチバチッ!!

一夏「大変だ白式……火花が見える」

白式『旦那、それは見えてはいけないモノですぜ』

一夏「マジかよ……」

セシリア「ンンンッ!!わたくしの存在を忘れてもらっては困りますわ。中国代表候補生、凰鈴音さん?」

鈴「……誰?」

セシリア「なっ」

ブチィッッ!!!

セシリア「えっ」

一夏「お前今なんつったあああああああああああ!!!??かの有名なイギリス代表候補生、入試主席のセシリア・オルコット様を知らないってえええええええええええ!!???」

鈴「ひいいいいいいいい!?一夏どうしたの!?いや本当どうしたの!?」

一夏「表でろォオオオ!!歯ぁくいしばれ!!!今のうちに遺書の内容だけ考えろ!!!俺が代筆して代引きで送ってやるよぉおおお!!」

ズルズル

鈴「ひぃい!!一夏!!ごめんなさい!!助けて!!やめて!!お願い!!」

セシリア「い、一夏さん!?さ、流石にやりすぎかと!!」

一夏「あ、そうですか?ごめんね鈴やりすぎたよ」ナデナデ

鈴「あ……うん……許す……///」

箒「……」イラッ

セシリア「……」ムカッ

一夏「で、この人はかの有名なイギリス代表で、専用機は……」

セシリア「一夏さん」

一夏「はい?」

セシリア「ちょっとだけなら辱めても構いません」

一夏「承知しました」

ズルズルズル……

鈴「ちょっとおおおおおお!!一夏ぁああ!?どこいくのおおおぉぉ!?にゃああああ!!」

セッシーはドSだなぁ~

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴「一夏、そこは違う穴……じゃなくて、アンタIS操縦者なんだって?」

箒「(なにされたんだろう)」

セシリア「(ちょっとだけ気になりますわ)」

一夏「ほだよ」モグモグ

鈴「ふーん……」

一夏「(うどんうめぇ)」モッシャモッシャ

鈴「あ、あのさぁ。ISの操縦、見てあげてもいいけど?」

一夏「いらね」

鈴「はっ……はぁああ!!?」

鈴「アンタ何を……私は代表候補生なのよ!?それに――

一夏「鈴」

鈴「なによ!?」

一夏「敵機Aのレーザーライフルが起動、0.3秒後に自機後方距離300角度40の位置より発射、かつ敵機Bが近接ブレードで1秒後に攻撃の予定、敵機C
は0.5秒おきに自動操縦型ミサイルポッドで攻撃してきます。距離は600。対してこちらの武器は近接ブレード一本。どう戦いますか?」

鈴「えっ……ええっ!?」

鈴「そ、そんなの無理に決まってるじゃない!?」

一夏「はいはずれ。敵機Aのレーザーライフルを躱します、まず間違いなく敵機Bは射線上に来ませんので、射線に入らない位置を予測し迎撃態勢、
ミサイルポッドに関しては、攻撃が来る前に敵機Cに近づきます。この際敵機Bはミサイルポッドの近くには寄ることができないため、私はCを破壊することができます」

鈴「き、机上論よ!!言い方よ!!」

一夏「……それでもだ。俺の装備は近接ブレードのみ。相手の自動操縦やライフルに剣一本で対応しなきゃならないんだ。
お前はその戦い方について俺より詳しいってのか?」

鈴「ええ……ああ……うう……!!」

箒「(わたしも切り出せなくなったぞ!!)」

セシリア「(わたしも何も言えなくなりました!!なぜでしょう!?)」

鈴「く、くそう!!それより一夏、放課後は暇だよね!?よかったら食事でも……」

箒「いや!一夏は私と特訓だ!

セシリア「いいえ!!一夏さんはわたくしと特訓をするんですわ!」

一夏「えぇ……!?えっと……今日は……あああ!!」

鈴「ん?」

箒「む?」

セシリア「はい?」

一夏「大変申し訳ありませんが……今日は大切な用事がありました。
いくらオルコット様の申し出といえど……ここで欠席するわけにはいきません」

一夏「ふたりもすまんな……今日は……今日だけは……どうしてもだめだ」

鈴「そ、そう……まぁ私は明日でもいいしね!」

箒「ま、まぁ私も寛容だしな!!」

セシリア「明日こそはわたくしと特訓ですわよね!」

一夏「うぅ~ん……?」

セシリア「(それにしても、一夏さんの大切な要件ってなんなんでしょう)」

鈴「(そんなに重要なことなのかな?)」

箒「(気になるな……)」

このワンサマさんなら尾行してもすぐバレるだろwww

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
放課後

キーンコーンカーンコーン……


タッタッタッタッ……

一夏「急がねば、もうすぐ始まってしまう……」




セシリア「いったいなんなんでしょう……」

箒「気になるな……」

セシリア「……貴方まで!何をしているのですか!?」

箒「う、うるさい!お前だって同じだろう!」

鈴「シー!一夏に見つかっちゃうわよ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
大講堂

一夏「……諸君らに集まってもらったのは他でもない」

ザワザワ……

一夏「諸君らは我が党に多大な貢献をしてくれている。それを見過ごす我が党ではない!」

ザワッ……

一夏「そう……我々は解き放たれたのだ!!世界に!真の美を!真の芸術を!真の優雅さを!!」

一夏「知らしめる時がッ……来たのだ!!」

ワァァァァァアア!!

一夏「申し遅れた。諸君なら知っているとは思うだろうが……一応名乗っておこう」

一夏「私が、オルコッ党代表、織斑、一夏だ!」

ワァアアァアァァァァァア!!



鈴「ええええええええええええ!?」

箒「な、なんだ……これは……!?」

セシリア「わ、私の名前が……!?」

      \                     ∧ ∧          /_|/|/|/|/|    祭りだ!急げ!
  .      \               ( ゜д゜) +      /文.|/ // /
ΦΦΦΦΦΦ\          +  +:www;         ./ | ̄|/|/|          ∧_∧
           \生首わっしょい+ ;: ;. +討ち取ったわっ/ .|  |//           (___)
  「ワッショイ!!\   ∧_∧  ∧_∧  ∧_∧  /  / ヽ             /〔 祭 〕〕つ
             \( ´∀`∩∩´∀`∩∩´∀` .) / |  |ヽ/l             /二二ヽ
 /■\   /■\  \つ   ノ ヽ    ノヽ  ⊂//|  |__|/    ∧_∧    / /(_)  急げ!
∩ ´∀`)∩∩ ´∀`)∩∩ \ | l i、∧∧∧∧∧.  /|  .|/      ( ´∀`)   (_)    ∧_∧
〉     _ノ 〉     _ノ 〉   \ <        > |/       // /  ^ ̄]゜         (`   )
ノ ノ  ノ  ノ ノ  ノ  ノ ノ  ノ<     ま  >          / ̄ ̄_ヽ         ⊂〔〔 祭 〕
し´(_)   し´(_)   し´(_) <  予  つ >          /_ノ(_)          ┌|___|
――――――――――――――<     り >―――――――――――――――――――――

                    <  感  の >     .        /,/-_-_-_-_-_\   ) )
                     <  !!      >       ( (   /,, /― ((神輿))―\
   まつりだワッショイ!!      ∨∨∨∨∨            (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) ))
   まつりだワッショイ!!  ///         \.        .∩ヽヽ∩ヽXXXXXXXX/ .∩
\ まつりだワッショイ!!/ + /            \       i||i ∩i||i:||::::¥_][_¥::::||. i||i   ワショーイ
                +   /              \ ワショーイ   †人=†††¶┌┐¶††††
/■ \ /■ \ / ■\  + /お祭りマダー?   マダミタイヨ \ ■\[/■ / ■\/■\] /■\ ■\/■\
(´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`)  / ■\   /■\     /■\二( ´∀( ´∀( ´∀`).□´∀` )Д´)□∀`)
つ   ノ(つ  丿(つ  つ )/ ´∀`)△( ´∀`,.)      (・∀・ \|祭)~| 祭) ̄||祭) ̄|つ ⊂|_((|祭)~ノ | ) )つ
ヽ  ( ノ ( ヽノ  ) ) ). //    つ  ⊃目⊂) ∬ ⊂  ⊂ )\ _ノ 〓二ノ〓二ノ) ( / (L〓|〓二|〓=〓ヽ
(_)し' し(_) (_)_)/(人_つ_つ (_(_) 目△▲_(_つ  \)_)し(_)し(_)(_(_,(_)(_)し' (_)

一夏「今回のオルコッ党大会議に参加してくれた諸君……」

一夏「諸君らは、選ばれしオルコッ党員である!!その誇りとして……」

一夏「本日は……オルコッ党党首、セシリア・オルコット様に来ていただいた!!!」


セシリア「えええ!?」

ザワッ!!

一夏「行け!遠隔操縦式IS『送迎』!」

ギュンッ

セシリア「きゃっ」

ギュンッ……

ストッ

セシリア「あ、あはは……(バレてましたのね)」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアア!!

セシリア「きゃっ」

ナマオルコットサマダァァア!! シセンクダサイ!!  ワァァアアア!!

パッシャ パッシャ

セシリア「きゃ、きゃ……」

一夏「きいいいいいいいいさあああああまあああああらあああああああ!!!」

ズガアァァン!!!

シンッ……

一夏「写真は構わんが、控えろ!!!オルコット様がおびえておられるだろうが!!
いいか!?写真を撮るときは挙手をし、当てられたのちに、撮影許可をいただき、フラッシュを焚くな!!」

ザワザワ……

一夏「それでも無許可に写真を撮る輩がいようものなら……俺の遠隔操縦式、電子機器破壊用IS『爆砕』が火を噴くが?」

シン……

一夏「さぁ無許可に写真を撮ったものは今すぐ消せ!!消せぬのならカメラを壊せ!!
言っておくが俺にはすべてわかっているからな!!」

ザワ……ザワ……

セシリア「あ、あの……一夏さん、いくらなんでも」

一夏「オルコット様!!深い転落とはその一瞬の甘えという隙からなるものなのです!
このオルコッ党を思うのならば、冷徹な視線で物事をとらえてください!」

箒「おいあいつ何個IS持ってるんだ!?」

鈴「ありなの!?あんなのありなの!?」

一夏「では……オルコット様より一言いただきたいと思います」

セシリア「え!?あ、はぁ……」

ワアアアアアアアアアアアアア!!

一夏「どうぞ」

セシリア「え、えーと……(な、何も思いつきませんわ!!)」

一夏「どうぞリラックスしてください。党員たちはみな、貴方の魅力にひかれて集まったのです。
どのような一言でも……必ず士気はあがります」

セシリア「えーと……その……」

一夏「どうしました?」

セシリア「これはどのような集団なのですか?」

一夏「ああ、そういえば……!!」

ザワッ……

一夏「諸君、静粛にしてくれ。
これは今まで非公式だったオルコッ党が完全に公式になる瞬間なのだ」

シンッ……

一夏「この党、セシリア・オルコッ党とは……」

セシリア「(まんま私の名前ですわ!?)」

一夏「世界にオルコット様の美しさ、可憐さ、優雅さ、気品の高さ……その他枚挙にいとまがないほどの項目を、
世界の全人類に知らしめるために作られました」

セシリア「ええっ!?」

一夏「具体的な活動としては、まずさまざまな活動を通し、資金を蓄え……
オルコット様専用チャンネルを作ったり、オルコット様専用ショップを作ったり……
後々には、この党名をまま引き継ぎ、政界進出も考えています。
オルコット様を愛でる法律を作成すれば……世界は平和になるのです」

セシリア「(完全に怪しい宗教ですわ!!)」

一夏「そしてもちろんオルコット様自身の防備も完全です……。
ここにいる党員全員が軍隊上がりの生え抜きのエリート揃い……もし裏切るものがいたとしても、
私不肖織斑一夏が、責任をもって始末させていただきます」

セシリア「(戦争になりかねない武力を手にしてしまったわ!!)」

一夏「ご理解いただけたでしょうか?わたくしはこのオルコッ党の繁栄に……人生を費やしてきました。
ISを使えるとわかったときは、どう喜びを表現してよいかわからないほどの歓喜につつまれました」

一夏「これらがオルコッ党の全容でございます……党員に共通する意思はひとつ。
『セシリア・オルコット様は上品かわいい』です」

セシリア「は、はぁ……(なんかいろいろどうしよう)」

セシリア「えと……よくわかりませんが、みなさん頑張ってください……?」

ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

セシリア「ひゃっ!?」

一夏「……ブラボー」


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


鈴「な、何がおこってるのかわからにゃい……」

箒「奇遇だな、私もだ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
教室

一夏「ふぁぁああ……ねむ」

箒「お、おはよう……一夏」

一夏「ほはよふ」フワァァア

セシリア「おはようございます、一夏さん」

ガタッ

ビシッ!

一夏「おはようございます!オルコット様!!
今日もお美しくてなによりです!!」

箒「(差が……!!)」

セシリア「(うーん……)」

セシリア「一夏さん」

一夏「は、なんでございましょうか」

セシリア「その態度やめてもらえませんか?」

一夏「……エ!?」

セシリア「まず敬語禁止、過度な謙遜禁止、あとわたくしをほめたたえてくれるのはありがたいですが、一言で構いませんわ」

一夏「なっ……はっ……ええ!?そ、それでは……いや……だったら……わたくし……いや、俺は……」

セシリア「どうもこうも、ほかの方のように接してくだされば構いませんの。私だって、どこにでもいる女の子なんですのよ?」

一夏「そ、それは承知してい……いや、わかってるま……るけど……」

一夏「オルコット様……いや、おる、オルコット……は……お、俺が……みんなの前で演説しているところも……」

一夏「党員の手前……代表がそのような……態度をとるのは……どうか……なって……?」

セシリア「オルコッ党代表であるわたくしがこういっているのですよ!?」

一夏「う……うがああああああああああ!!!!」

ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!!

セシリア「い、一夏さん!?やめてくださいまし!!」

一夏「え、選べない……俺には……どちらも……うがああああああああああ!!!」

箒「一夏!落ち着け!!」

鈴「い、一夏!どうしたの!?」

セシリア「一夏さん!落ち着いて……落ち着いて!」

一夏「……私は、オルコッ党の党首なのです。
その私が……オルコッ党をここまで大きくできたのも……無論貴方を思う気持ちがあったからこそ」

セシリア「……へ!?///」

鈴「(死のう)」

箒「(自殺の名所に旅行だ)」

一夏「だからッ……だからこそッ……!!
俺はオルコット様となれなしくなど……!!」

鈴「私は!?」

一夏「いいにきまってるだろうが……!!」

鈴「っしゃ!!やっぱ生きる!!」

箒「おい!!ずるいぞ2組!!」

鈴「2組言うな!!」

一夏「……私は、オルコッ党の党首なのです。
その私が……オルコッ党をここまで大きくできたのも……無論貴方を思う気持ちがあったからこそ」×

一夏「……私は、オルコッ党の代表なのです。
その私が……オルコッ党をここまで大きくできたのも……無論貴方を思う気持ちがあったからこそ」


訂正

セシリア「……なら」

一夏「……なら?」

セシリア「そんな党!つぶれちゃえばいいんですわよ!!!」

一夏「……!!?」

セシリア「わたくしのためだとかおっしゃっても……わたくしの幸せを邪魔するのであれば、必要ありませんわ!!」

セシリア「とっととその党を取り潰してくださいまし!」

一夏「お、オルコット様……」

鈴「ちょっ!いくらなんでも言い過ぎじゃあ……!」

セシリア「フンだですわ!!」

一夏「……」フラッ

トボ、トボ、トボ……

箒「おい一夏……どこへ」

一夏「放っておいてくれ」

箒「いち……」

箒「……」

セシリア「一夏さん……」

トボ、トボ……

一夏「少し……ひとりにしてください」

鈴「……一夏」

鈴「……(大丈夫)」

鈴「(一夏ならきっと……)」



トボ、トボ……

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

白式『らしくないですぜ、旦那』

一夏「……そうか?」

白式『旦那はどんな困難であろうと、その身一つで、今まで一度もくじけずに戦ってきたじゃないっすか』

一夏「やはり……記憶を共有しているんだな」

白式『ええ。あっしもまるで生まれたときから旦那と一緒だったような錯覚すら覚えますよ』

一夏「俺は……どうすればいいんだろうな」

白式『それは旦那が考えることでさぁ』

一夏「そうか……はは。そうだよな」

白式『旦那には力があるじゃないですか。束さんもびっくりの力が』

一夏「……そんなもの、オルコット様一人……、いたいけな少女一人満足させることのできない力に、何の意味がある」

白式『ありますよ。力はいつだって、何かを成し遂げるためにあるものなんすから』

一夏「そう……か……」

白式が出来る子過ぎて辛い

白式『ちなみに……わかってると思いますが、オルコットさんは旦那の事好きですよ、男性として』

一夏「えっマジ!?」

白式『気づいてなかったの!?』

一夏「いや超初耳だよ!耳を疑いすぎて疑心暗鬼になりそうだよ!!」

白式『無論鈴さんも箒さんも旦那ラブですよ?』

一夏「うっそおおおお!?あいつらが!?ガチで!?俺ハーレムじゃん!!」

白式『ええ本当に気づいてなかったの!?』

一夏「気づくかよ!!俺鍛錬とかISのこととかオルコッ党の事とかで頭いっぱいだったよ!!」

白式『どうしようこの鈍感!!』

一夏「いや流石にウソだろ?お前は俺に都合いいように記憶を改ざんして判断してるんだろ?」

白式『いやきわめて客観的な判断スけどね!?」

一夏「えええ!?マジ!?マジどうしよう!」

白式『予想外っすよ……』

一夏「マジかよ……あぁ……できれば何も知りたくなかった」

白式『戻せばいいじゃないですか』

一夏「……何をだよ」

白式『時を』

一夏「それは……禁忌だ。
俺がどうこうしていい次元じゃない」

白式『でも旦那ならできる……違いますか?』

一夏「……」

白式『まぁ旦那が納得してるならあっしは何もいいませんよ。でも旦那、覚えておいてください。
どんなものごとにも、リミットはあるんですよ。あっしのシールドエネルギー然りね』

一夏「白式……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
クラス代表戦 当日


鈴「よく逃げずに来たわね……いや、やっぱり……
大丈夫なの?一夏……」

一夏「鈴は優しいな」

鈴「はふぅおぁっ!?な、なななによ急に!」

一夏「でも決めたんだ。だから大丈夫。
あと―――」

鈴「え?なんて、よく聞こえ―――」

ビーッ

ギャンッ!!

鈴「―――ッ!!」

ズバァッ!!

『ダメージ 大 甲龍 残りシールドエネルギー 180』

鈴「(一撃でこの威力……!?とにかく、間合いを……!!)」

ギュオッ……

一夏「『間合いを、とればいい。』」

一夏「――そう、思ってたんだろ?」

ズシャアアアッ!!!

鈴「―――ッ!!」

ビーッ

『試合終了。勝者――織斑 一夏』

鈴「は、はは……」

鈴「(秒殺……中国代表候補生の、私が……)」ガクッ

一夏「……っ!!」

ズドオォォォン!!

千冬「なんだ!?」

『ステージ中央に熱源。所属不明のISと断定。ロックされています』

鈴「いちっ……」

一夏「でりゃああああああああああああああ!!!」

ドガガァ!!

鈴「ええ!?」

一夏「俺の白式は初手が一番大事なんだよ!!ぜあっ!!」

ドゴッ!!

鈴「駄目よ!そいつに肉弾戦なんて……うぇ!?」

一夏「わかってるよ!!おらぁ!!」

ゴシャッ!!

一夏「だから!壁のシールドエネルギーにぶつけてんだよ!!!うらぁっ!!」

ズゴシャンッ!!

一夏「おらあああああ!!!」

ボグシャアアッ!!!

バゴシャーン!

『敵機、シールドエネルギー0 活動限界です』

一夏「……鈴、一個だけ言っておくわ」

鈴「はい!?」

一夏「戦場ではな、くっちゃべってるやつから真っ先に死ぬんだよ」

鈴「(そ、それを言われても……!?)」

セシリア「……(どうしましょう!?何にもしてませんわ!)」

一夏「う、うわー!この敵機まだ動くぞー!オルコット様助けてー!!」

セシリア「(一夏さん大好き!!)」

キュインッ

ドゴゴォン……

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
保健室

一夏「わかってはいたんだ……俺はここにいてはいけないと。
俺は本当の織斑一夏ではないと」

白式『旦那……』

一夏「織斑一夏は勤勉だが、ここまでじゃないし、オルコット様……いやセシリアはかわいいしちゅっちゅしたいとは思っているが、
崇拝するほどではない。それに本当の織斑一夏なら……あのISと同士討ちがやっとだろうし、無人機が来る前に鈴との決着もつけられない……」

一夏「俺が何もしなかったら……俺が何も知らなかったら……セシリアとらぶらぶちゅっちゅできたのかな」

白式『気にするのはそこですかい、旦那』

一夏「当たり前じゃん!俺だって年頃なピュアーなボーイなんだよ!!この前の雑誌のアンケートで『まだ』が24%しかなくて超焦ってんの!!
しかも3割くらいが16歳だぜ!?そりゃ気にもなるわ!!」

白式『旦那……最後の最後でカッコよくない……』

一夏「織斑一夏はカッコ良いかもしれないが……俺は違うんだよ!俺は……」

ガララッ

セシリア「……一夏さん!」

一夏「……オルコット様」

セシリア「名前で呼んでは……くれないのですね」

一夏「……本当は」

セシリア「え?」

一夏「本当は、俺だって名前で呼びたい――」

セシリア「えっ……」

一夏「衆人観衆の目など気にせず抱きついて匂いを嗅ぎたい。その絹糸のような高貴な髪を櫛で梳きたい。
その控えめに主張する胸に顔をうずめたい。その麗しい瞳を永遠に見つめたい。
その白く美しく水をはじく頬を撫ぜたい。すこし大きくて魅力的な臀部を存分に味わいたい」

セシリア「えっ……はっ……やっ……その、なんというか、そういうことは、その、段階を踏んでというかですわね」

一夏「その、潤う唇に……一度だけでも触れたかった」

スッ……

セシリア「えっ!?ほひ、ごほっ!ごほっ!!一夏さん!?いち、いちちちい!!」

一夏「でもごめん。ずっと―――」

セシリア「で、ででですから一夏さん!そういことはその!あの!もうちょっと!!」

セシリア「まずはお友達というフレンドリィな関係からステップして……」

セシリア「いちか、さん……?」


サァァァァ……


セシリア「どこ……に……」



セシリア「……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一夏「あー体がだるい……」

一夏「眠い……」

一夏「帰りたい……」

「ちょっと、よろしくて?」

一夏「へ?」

「聞いてます?お返事は?」

一夏「あ、ああ。訊いてるけど……どういう要件だ?」

「まぁ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?

一夏「…………」

一夏「悪いな、俺、君が誰だか知らないし」

「わたくしを知らない?この――」


こんどは、うまくいくだろうか。
ここから先は、俺ではない、『織斑一夏』の物語――



                                     終わり


久々に面白いISのSSだった

ハイ終了!ラウラとかシャルを期待してた人はすまんね。
最初から一巻のみで終わらせるつもりだったんよ。
こんな時間まで見続けてくれてサンクス!解釈は勝手にどぞ。

ああ、大事なことを言い忘れた
セシリアかわいいよセシリアちゅっちゅ!
どんどん扱いが不遇になってるとか気にしない!へたれお嬢様キャラって最高よね!!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月22日 (日) 20:13:47   ID: hkhlJHG3

・・・なんか、いいな。これ

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom