小鳩「あ、あんちゃんのパンツ・・・」(145)

小鳩「・・・」

小鳩「クンクン」

小鷹「ただいまー。何やってるんだ小鳩」

小鳩「ひゃあっ!?」

小鳩「い、いきなり声かけんでよあんちゃん!」

小鷹「帰ったから挨拶をしただけだ。何でそんなに慌ててる?」

小鳩「く・・・クックック、我が半身よ。我の背後に音も立てずに近づくとは腕を上げたな」

小鷹「だから普通に・・・ん?その後ろに持ってるの何だ?」

小鳩「なっ!こ、これは・・・!えと、えとその・・・」

小鷹「俺のパンツじゃねえか」

小鳩「だ、だから!それは・・・」

小鷹「洗濯してくれようとしていたのか?」

小鳩「へ?」

小鷹「洗濯してくれようとしていたんだろ?俺のパンツとか洗濯ものを」

小鳩「・・・」

小鳩「ふっ、よくぞ見抜いたな。何、ちょっとした戯れだ。たまには人間どもの文明にでも触れてみようと」

小鷹「悪いな。昨日は部活で疲れていて、つい疎かにしてしまったんだよな」

小鳩「気にするな。我ら吸血鬼と言えど安息は必要だ」

小鷹「それでどうして俺のパンツに顔を埋めていたんだ?」

小鳩「・・・」

小鳩「し、しとらんもん!匂いなんてなんてかいどらんもん!」

小鷹「本当か?」

小鳩「わ、我を疑うか、悲しいことよ。半身を与えてやったのは誰だ?」

小鷹「本当にしてないのか?俺にはそう見えたんだが」

小鳩「くどいぞ。我は血に飢えている・・・早く晩餐の支度にでも取りかかるいい・・・クックックッ」

小鷹「そうか、すまん。俺の勘違いだったか」

小鳩「ふっ、我に嫌疑をかけた代償はいずれしっかりと」

小鷹「ほら、写メだ。バッチリ顔を埋めているじゃねえか」

小鳩「・・・」

小鷹「何か嬉しそうな顔してないか?小鳩も見てみろ」

小鳩「うう・・・」

小鷹「ほら、小鳩。俺の携帯見てみろ」

小鳩「アホー!あんちゃんのアホー!!」

小鷹「どこ行くんだ小鳩もう飯だぞ」

小鳩「いらん!今日はもう寝る!」

小鷹「待てって。何を怒ってるんだ?」

小鳩「離してよあんちゃん!・・・これ以上我を怒らせぬ方が」

小鷹「いいからまずは機嫌直せ。ほら、たかいたかーい」

小鳩「!」

小鳩「は、恥ずかしいよあんちゃん」

小鷹「なんだ、小さい頃はよくしてやっただろう」

小鳩「うちはもう中学生じゃ・・・」

小鷹「恥ずかしいか?まぁ、小鳩が嫌なら止めるけど」

小鳩「あ・・・」

小鷹「どうした?」

小鳩「く、クックック。我を弄ぶとはいい気度胸だな」

小鳩「しかし、同じ手は二度食わぬぞ。嘘だと思うのならばやってみるがいい」

小鷹「何だ、続けてほしいのか。ほらたかいたかーい」

小鳩「クックックッ。頭も撫でるがいい」

小鷹「どうした。今日はやけに甘えるな」ナデナデ

小鳩「ふ、ふぅ・・・」

小鷹「よいしょっと」

小鳩「む、何だもう終わりか。謝罪の気持が足らぬぞ」

小鷹「はいはい」ナデナデ

小鳩「こうしていると遥か昔を思い出す」

小鷹「待て。その前に1つ気になることがある。とても続けられる気分じゃない」

小鳩「何だ、言ってみろ。我は今とても機嫌がいい」

小鷹「どうして俺のパンツに顔を埋めていたんだ?」

小鳩「・・・」

小鳩「やはり今日は休むとしよう。しばしの別れだ半身よ・・・」

小鷹「逃がすか」ダキッ

小鳩「あ、あんちゃん!?抱きつかんでよ!」

小鷹「もう絶対に離さない」

小鳩「え?」

小鷹「絶対に離さないぞ」

小鳩「・・・」

小鷹「ずっとこのままだ」

小鳩「う、うん・・・」

小鷹「・・・」

小鳩「・・・」

小鷹「嫌がっているようだから止めてやるか」

小鳩「え」

何だかんだで小鷹好きだわ
肉の次に

小鳩「・・・」

小鷹「どうした?」

小鳩「クックックッ・・・ようやく諦めたか我が半身よ」

小鷹「ああ、完敗だ」

小鳩「しかし、どうしても理由が知りたくば我を辱めるようなことをする他あるまい」

小鳩「例えば」

小鷹「認めるのか?俺のパンツに顔を埋めていたことを」

小鳩「・・・う、うん」

白々しいビッチじゃないか小鳩・・・

小鷹「そうか」

小鳩「・・・」

小鷹「やっぱりかいでいたのか」

小鳩「・・・」

小鷹「俺のパンツの臭いを」

小鳩「・・・」

小鷹「誰もいない家で。1人で。こっそりと」

小鳩「だ、だからその理由を知りたくば、先ほどのように後ろから抱きつき我の動きを拘束したり」

小鷹「いや、理由はやっぱりいい。だからそんな小鳩が嫌がるよなことはしないよ」

小鳩「・・・」

小鷹「どうした?」

小鳩「え?あ・・・クックック良い心がけだ。あまり深淵を覗かぬ方がいい・・・」

小鳩「深みにはまりたくなければな」

小鷹「はいはい。今日の晩飯は何にするかな」

小鳩「我は久々にグラタンを所望するぞ。処女の生き血も忘れるでないぞ・・・」

小鷹「何だやっぱり食べるのか」

小鳩「・・・今日のあんちゃんは意地悪じゃ」

小鳩も女だからな
異性のパンツ嗅いじゃうのは致し方ない

小鷹「い、いきなり声かけんでよあんちゃん!」

小鷹「帰ったから挨拶をしただけだ。何でそんなに慌ててる?」

小鷹「く・・・クックック、我が半身よ。我の背後に音も立てずに近づくとは腕を上げたな」

小鷹「だから普通に・・・ん?その後ろに持ってるの何だ?」

小鷹「なっ!こ、これは・・・!えと、えとその・・・」

小鷹「俺のパンツじゃねえか」

小鳩「・・・」モグモグ

小鷹「それでさぁ、なぜか星奈と夜空が俺の好みで喧嘩してな」

小鳩「・・・」モグモグ」

小鷹「何であいつらが俺の好みであそこまで熱くなるんだろうなーって思って」

小鳩「ふん、うちの方があんちゃんのこと好きじゃ」ボソッ

小鷹「え?なんだって?」

小鳩「何でもなかっ!ごちそうさ」

小鷹「いや、今、『うちの方があんちゃんのこと好きじゃ』って言ったろ」

小鳩「い、言っとらんもんそんなこと!」

小鷹「いや確かに聞こえたぞ」

小鳩「あんちゃんの気のせいじゃ・・・」

小鷹「聞こえた気がしたんだけどな」

小鳩「言っとらんもん・・・」

小鷹「そうか。小鳩は俺のこと好きじゃないのか」

小鳩「え?」

小鷹「ショックだな。俺は小鳩に嫌われていたのか」

小鳩「ちが、あ!あんちゃんのこと好きじゃ!!」

小鳩「パンツの匂いをかいでいたのもあんちゃんのことが好きだからで」

小鳩「ほんとはもっと頭を撫でてほしくて」

小鳩「もっと抱っこしてほしくて」

小鳩「もっと一緒に遊んでほしくて」

小鳩「うちはあんちゃんことが世界でいちばん大好きじゃー!!」

小鳩「はぁはぁ」

小鷹「小鳩」

小鳩「あ、あんちゃん」

小鷹「食器洗うから自分の分は下げて」

小鳩「あ、あんちゃ~ん・・・」ダキッ

小鷹「何だ小鳩。洗い物するんだから抱きつくなよ」

小鳩「・・・」

小鷹「何だ、さっきからずっと機嫌悪いな」

小鳩「あんちゃんなんか嫌いじゃ・・・」

小鷹「本当に?」

小鳩「き、嫌いじゃ・・・」

小鷹「一緒に寝るか小鳩」

小鳩「う、うん!」

小鷹「中学生にもなってそれはダメだろう」

小鳩「・・・」

小鷹「暑いな。少し離れてくれ小鳩」

小鳩「今日は離れんもん」ギュー

小鷹「そんなに力いっぱい抱きついてたら小鳩も眠れないだろう」

小鳩「・・・」

小鷹「・・・」

小鳩「あんちゃんこと好きじゃ・・・」

小鷹「・・・」

小鳩「キスしてくれたら眠るけん・・・」

鷹之「暑いな。少し離れてくれ小鳩」

鳩山「今日は離れんもん」ギュー

鷹之「そんなに力いっぱい抱きついてたら小鳩も眠れないだろう」

鳩山「・・・」

鷹之「・・・」

鳩山「あんちゃんこと好きじゃ・・・」

鷹之「・・・」

鳩山「キスしてくれたら眠るけん・・・」

鷹之「暑いな。少し離れてくれ小鳩」

鳩山「今日は離れんもん」ギュー

鷹之「そんなに力いっぱい抱きついてたら小鳩も眠れないだろう」

鳩山「・・・」

鷹之「・・・」

鳩山「あんちゃんこと好きじゃ・・・」

鷹之「・・・」

鳩山「キスしてくれたら眠るけん・・・」

まだかなー

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