先生「もうやめろって!!なぁ!!」 (23)

丸田「こんにちは、お久しぶりです、先生」

先生「おお、丸田、久し振り!それと水谷も!」

水谷「ご無沙汰してます、先生。つってもまだ一年ですか」

先生「まあそうだが」

少女「先生ー」

先生「おう重井か、どうした」

重井「あいさつに来てくださいよぉ、みんなグダグダしてて部活が始まんないです」

先生「あぁ…分かった、呼びに来てくれてすまんな」

重井「いえそんな」

先生「丸田、水谷、悪いけど俺」




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立ってた

一応オリジナルな話

酉テスト

丸田「行きますよ先生」

水谷「後輩の顔が見たいです」

先生「そうか」

重井「先生早くぅ」

先生「行こうか」

丸田・水谷「はい」

丸田「ここもなかなか久し振りで」

水谷「おう」

丸田「重井さんって子、後輩だったみたいだな」

水谷「あんな子去年居たっけ?」

丸田「今3年だから去年は2年だけど、俺は覚えてない」

丸田「廊下で見かけたりしたかもしれないが」

水谷「今年から入ったのかね」

丸田「かもしれないね」


水谷「しかし寒いね」

丸田「もう10月も半ばだよ」

丸田「仕方ないね、北陸だもの」

水谷「ちょっとあったかいお茶でも買ってくる」

水谷「なんか飲む?おごりはせんが買って来てやるよ」

丸田「じゃああったかいココアを」

水谷「よろしい」

丸田「オナシャス」

丸田「しかしやることがない」

丸田「後輩の指導でもするかと思ったが」

丸田「昔取った杵柄と考えていたが」

丸田「予想以上に体が動かない」

丸田「息切れ激しいよ畜生」

丸田「も少し近くで眺めるか」

パァン

丸田「うわっびっくりした」

丸田「あいつは」

後輩A「ファイトぉー」

後輩B「ファイトぉーぅ」

丸田「吉川か、凄いな」

後輩A「11秒04」

後輩B「やべえ」

丸田「やべえ」

丸田「吉川ー」

吉川「んっ」

丸田「吉川お疲れ」

吉川「丸田さん」

丸田「速くなったなぁ、びっくりした」

吉川「ありがとうございますっ」

吉川「丸田さん高校どうっすか」

丸田「おう、まあそれなりに楽しい」

吉川「彼女は?」

丸田「おらんわ」

吉川「なんで!?ギタリストなのに」

丸田「関係ないです、学祭でなかったし」

丸田「それは置いといてタイムやばいね」

丸田「抜けずに頑張った結果だな、凄い」

吉川「まあ頑張ったところでもうすぐやめなきゃいかんのですがね」

丸田「推薦入試受けて通れば受験シーズン中に余裕で部活やってられるぞ」

丸田「D高入るならどうせ陸上続けるんだろ」

水谷「おい」

丸田「あっ」

水谷「どこに行ったのかと探した」

丸田「ごめん」

水谷「ココアな、金出せよ」

丸田「アザス、スィマセン」

水谷「130円になります、早く出してください」

丸田「せこい」

吉川「水谷さんお久しぶりです」

水谷「おう吉川、頑張るねぇ」

吉川「楽しいっすから」

水谷「いい事だ」

丸田「そろそろ戻らなくていいのかい?」

吉川「わ、そうっすね」

水谷「行ってらっしゃーい」

吉川「はーい」

水谷「あっ」

丸田「どした」

水谷「重井さんってどこの種目なんだろ」

水谷「気になる」

丸田「確かに気になる」

水谷「おーい重井さーん」

丸田「呼ぶな呼ぶな迷惑になる」

重井「はーい?」

丸田「来ちゃったじゃん」

水谷「いいじゃんなにびびってんの」

丸田「だから迷惑になるだろ」

水谷「重井さんってさ」

水谷「今年から入ったんだよね」

重井「そうですよ、先輩方は陸上部だったんですね」

丸田「そう、ところでどこの種目やってんの?」

重井「わたしですか?わたしはハードルですよ」

重井「いちおうブロック長やってます」

水谷「あー」

丸田「ハードル過疎ってたしな」



丸田「ありがと、重井さん」

重井「あ、はい」

重井「じゃわたしはこれで」

丸田「うん、頑張って」

水谷「そろそろ部活も終わりだな」

丸田「6時か」

水谷「帰るか」

丸田「そだな」


後輩「ありがとうございました!」

後輩たち「「「ありがとうございました!」」」


先生「丸田ー、水谷ーっ」

丸田「あ、呼んでる」

水谷「なんだろ」

丸田「はーい先生ー」

先生「ちょっと来てくれー」

丸田「どうかしたんですか?」

先生「何から言ったらいいやら」

先生「とりあえず座って話がしたい」

先生「ちょっとお前達に聞いて欲しい事があるんだ」

先生「とりあえず科学教員室に行こう」

先生「人に聞かれにくい」


先生「教師が生徒に対して相談だなんておかしいだろう」

先生「だがもう正直」

丸田「ちょっと待って下さいよ」

水谷「待って待って」

丸田「急すぎです」

丸田「なんで今日の今こんなところで僕らに」


先生「そうだよな」

先生「普通じゃないよな、こんな」

先生「でももう本当に頭がおかしくなりそうで」

水谷「どういう意味…ですか」

先生「毎日」

先生「夜ごと毎日毎日毎日毎日」

先生「ドッペルゲンガーが」

先生「大量の俺が」


丸田「ドッペルゲンガー?」

先生「ドッペルゲンガーだよ」

水谷「なんすかそれ」

丸田「知らなそうだし教えてやるよ」

水谷「あぁうん」

丸田「ドッペルゲンガーってのは簡単に言うなら自分と全く同じ見た目の存在」

丸田「そっくりさんどころじゃなく、鏡に写した自分レベルで一緒なんだ」

丸田「他にも特徴はあるんだけど、そんな感じだな」

水谷「へぇ」

水谷「じゃあ先生は自分と毎晩鉢合わせしてるってことか」

水谷「俺だったらそいつを」

先生「鉢合わせなんてそんな」

先生「一口に言えるようなもんじゃない」

先生「あいつらはもっと恐ろしいんだ」

先生「あいつらは」

丸田「ちょっと待って下さい先生」

丸田「あいつら…って」

丸田「そのドッペルゲンガー複数いるんですか!?」

先生「ああそうだ」

先生「一人二人ならまだいい」

先生「数え切れない程居るんだ」

先生「数え切れない数の俺の目が全て俺に向いている」

先生「それだけでも気がおかしくなりそうなのに」

先生「あいつらは」

先生「俺の前で何のためらいもなく殺し合う」

先生「容赦なく俺が無限に殺されていくんだ」

水谷「うっ…」

丸田「そんな、まさか」

「先生」

水谷「うわぁっ」

丸田「誰…」

先生「重井!?なんでこんな所に」

重井「えっ、その」

重井「ハードルの計画を立てて持って来い、って言ってませんでしたっけ」

重井「終わった後に出そうと思ったら先輩たちと校舎に入っちゃって」

重井「追いかけたら見失っちゃいました」

先生「そうだったか」

重井「それ、に」

重井「…その……」

先生「ああいや、その」

重井「あっ」

水谷「……?」

丸田「先生」

先生「おう」

丸田「(重井さんにも教えるべきでしょうか、ドッペルゲンガーの話)」

先生「(そこなんだ)」

先生「(まあお前達に話してしまった今)」

先生「(こんな事を言うのもどうかと思うが)」

先生「(重井には心配や危険にあって欲しくはない)」

丸田「(でも)」

丸田「(ドッペルゲンガーが現れるとしたら、もうすでに夜)」

先生「(畜生、うっかりしていた)」

先生「(畜生)」



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