モバP「…おい、晶葉、何だこれは」 (103)

晶葉「あー…」

モバP「…」

晶葉「えっとだなー…」

モバP「…」

晶葉「…」

モバP「…」

晶葉「マッサージ機…」

モバP「…ほう?」

晶葉「そう、マッサージ機、マッサージ機だ」

モバP「…なるほど、マッサージ機か」

晶葉「そう、そうだとも!」



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モバP「…これはマッサージ機だったのか」

晶葉「あ、ああ!」

モバP「ほー…」

晶葉「な…何か?」

モバP「俺にはチ○コに見えるがな」

晶葉「あー…」

モバP「ん?」

晶葉「そのー…」

晶葉「…」

モバP「…」

晶葉「…」

モバP「…お前のか?」

晶葉「いやー…そこで、拾って…」

モバP「…ま、こんなくだらん物をお前が作るはずないよな」

晶葉「くだらな…!?」

モバP「お前の自作だな?」

晶葉「う…」

モバP「…」

晶葉「はい…」

モバP「別にな、お前が何を作ろうとナニを作ろうと一向に構わないし俺は口を出し出したりしない」

晶葉「…」

モバP「だがな、晶葉」

モバP「お前はアイドルなんだ、そこは分かってくれ」

晶葉「それは当然だ」

モバP「いいや分かってない」

晶葉「…どこが」

モバP「…」

晶葉「…」

モバP「…じゃあなんでこんなもの楽屋にまで持ってきてるんだ」

晶葉「…」

晶葉「…偶然入ってたんだ」

モバP「偶然?」

晶葉「…ああ、偶然カバンにな」

モバP「…ふむ」

晶葉「…仕方ないだろう、私だって抜けてるとこくらいある」

モバP「…晶葉」

晶葉「なんだ、助手よ?」

モバP「偶然でこんなに入るか?」

晶葉「…」

モバP「1、2、3…」

晶葉「56…」

モバP「…56本?」

晶葉「…そうだ」

モバP「…これ、全部で56本?」

晶葉「…ああ」

モバP「…」

モバP「…どうやってカバンに入れたかはともかくとして」

モバP「お前これを偶然カバンに入ったと言い張るつもりか」

晶葉「…」

モバP「…」

晶葉「…ああ」

モバP「…分かった、なるほど」

モバP「…晶葉、悪かったな」

モバP「…」クルッ

モバP「…お前達、楽屋で誰もいないからいいものの、いい加減土下座はやめなさい」

凛「このままでいいよ」

モバP「…そう」

凛「うん」

モバP「……はぁ…」

晶葉「…すまん皆」ボソッ

モバP「…あのな、いくら仕事が忙しくて会えないからって、仕事場でこういう事はやめなさい」

晶葉「…分かった」





モバP「…お前達のプライベートにまでとやかく言いたくはないけどな、アイドルという立場を考えて行動しなさい」

卯月「はい…」

モバP「…仕事場にまで私的な、ましてやこういう物は持ち込まないこと、いいな?」

未央「申し訳ございません…」

モバP「…物が物なだけに俺も対処しかねるが、今回は見逃すことにする、というか見逃したい」

晶葉「すまん…」

モバP「…ぶっちゃけ取り上げた方がいいのだろうがけどこんなものどうすればいいのか検討もつかない」

モバP「…俺も今回の事は忘れるから、お前達も水に流してそれでパーだ」

モバP「いいか?今度からは頼むから人目につかない、願わくは俺の目の届かないところでやるならやってくれ」

凛「…わかった」



モバP「ほら、もういいから、仕事行きなさい」

凛「…分かった」ガチャ

卯月「すみませんでした…」

未央「気をつけます…」

美穂「まさか見つかるとは思ってなくて…」

モバP「分かった、分かったから、行きなさい」

愛梨「プロデューサーさん…あのね…」

モバP「うん、いい、分かったから、忘れるから、忘れたいから」

モバP「仕事がんばってきなさい、はい、はい、じゃ頑張ってなー」バタン

晶葉「ああ、じゃあ頑張ってくる」ガチャ

モバP「待て、お前は待て」

晶葉「な…なんだ、忘れるんじゃなかったのか?」

モバP「違う、別件だ」

モバP「あ~…いや、同じ件ではあるが…」

晶葉「まだ何かあるのか?」

モバP「…まぁ、な」

晶葉「これ以上私にどう恥をかかせようというんだ!」

モバP「いや…これなんだがな?」

晶葉「…」

モバP「…その、だな」

晶葉「…ああそうだよ!バ○ブだよ!!何が悪い!!」

晶葉「これでいいか?他に何がある!」

モバP「どうも見覚えがあってな…」

晶葉「じゃあ仕事頑張ってくる」ガチャ


晶葉「…そこをどいてくれないと仕事に行けないんだが」

モバP「別件で用事があると言ったろう」

晶葉「…なんだ」

モバP「…」

晶葉「…」

モバP「…これ、型は俺だな?」

晶葉「…気のせいだ」

モバP「気のせい?」

晶葉「…そうだ」

モバP「ほくろの位置までピッタリなこれがか?」

晶葉「…」

モバP「この実に微妙な曲がり具合までもか?」

晶葉「…」

モバP「お前な、毎日見てるようなモノを見間違えると思っているのか」

晶葉「…」

モバP「どうやった、はけ」

晶葉「…」

モバP「…」

モバP「最近事務所でお茶飲むとやけに眠くなるんだが…」

モバP「お前だったのか」

晶葉「そ、そんなことはしてない!それは違う!!」

モバP「それは?じゃあどれならやったんだ?」

晶葉「う…む…」

モバP「…」

晶葉「…」

モバP「…あ」

晶葉「…」

モバP「あ、あ、ああぁ!!」

晶葉「… !?な、なんだ!?」

モバP「晶葉、眼鏡、眼鏡よこせ」

晶葉「こ、断る!」

モバP「あ、こら!よこせ!!」

晶葉「いやだ!やめろ、助手のくせに!!!」

モバP「おーおーこれはこれは…」

晶葉「く、くそ…これだから大人は…」

モバP「どうりで俺と話すときは下ばっか向いてたわけだ」

晶葉「…」

モバP「はー…なるほどなー…」

晶葉「…もういいだろう、返せ」

モバP「こんな物をよくもまぁ…」

晶葉「…」

モバP「…」

晶葉「…おい、それをつけたままこっちを向くな!」

モバP「…」

晶葉「まじまじと見てるんじゃない!!」

モバP「…安心しろ、俺は菜々でしか興奮しない」

晶葉「返せ!!」バッ

モバP「おっと…」

晶葉「こんなもの!」メキョッ

モバP「あーあー…」

晶葉「くそっくそっ…!」ダンダン

モバP「気はすんだか?」

晶葉「実に爽快だね!!」

モバP「じゃあもう一個の方も出せ」

晶葉「…」

モバP「…」

晶葉「…なんで知ってる」

モバP「お前は単純だな」

晶葉「くそっ!分かった、出せばいいんだろ出せば!!」ガラガラ

モバP「…ほう」

モバP「これはスキャナか?」

晶葉「小さいだろ!?大発明だ!!」

モバP「…」

晶葉「やってみればいい!」

モバP「…」チーン

モバP「…」カチカチ

モバP「…なるほど、簡易レントゲンのような物か」

モバP「…ここまで小型化したことは褒めてやる」

晶葉「そうだろう!?あっはっはっは!!!」



モバP「これで全部か?」

晶葉「そうだとも!!私の大発明は気に入ってくれたか?」

モバP「座れ」

晶葉「くそぅ…」

モバP「いいか、確実にお前は方向性を間違えている」

晶葉「知ってるさ…」

晶葉「…でもな、これだけは分かってくれ」

モバP「…おう」

晶葉「ロボットを作るには莫大な費用が必要なんだ」

晶葉「それこそ、一大企業がスポンサーとしてついてくれなきゃいけないほどにな」

モバP「…うん」

晶葉「だが私は一介の準アイドルだ、全て私が作るにしたって限界がある」

モバP「…そうだな」

晶葉「当然融資なんてしてくれるはずも無い」

晶葉「こんな年端もいかない少女に誰がお金を出してくれる?」

モバP「…うん」

晶葉「材料費だって馬鹿にならない、ましてや中古を流用するにしたってまかなえる分には限界がある」

晶葉「私の財産にだって底が尽きかけていたんだ、こうするしか無かった…」

モバP「…そう、だったのか」

晶葉「…ああ」

モバP「でもな、それでもお前は方向性を間違えている」

晶葉「…」

モバP「その発明品を売れ」

晶葉「…あ、そうだな」

モバP「晶葉はぬけてるなぁ…」

晶葉「あっはっはっは!面目ない!」

晶葉「いやー、失敗だな!」

モバP「それにお前、ロボット件はホ○ダさんがスポンサーについてるだろ、俺は知ってるぞ」

晶葉「…」

モバP「…何故やった」

晶葉「…」

モバP「…もう誤魔化されんぞ」

晶葉「…ったんだ…」

モバP「…なんと?」

晶葉「興味があったんだよ!!」

晶葉「コソコソ作ってたら奴らにばれてこのざまだ!!」

モバP「…なんと」

晶葉「私だけでprprするつもりが、どうしてこうなった!!」

モバP「…晶葉」

晶葉「…なんだ、軽蔑するならすればいいじゃないか」

モバP「…晶葉」

晶葉「…」

モバP「…晶葉」

晶葉「何か言えよ…」

モバP「…いや、何と言えばいいのか」

晶葉「あ、そう…」

晶葉「はは…ははは…」

晶葉「おしまいだ…もう本人にばれたらおしまいだ…」

晶葉「ふふふふふ…」

モバP「…」

モバP「なあ、晶葉」

晶葉「…今度はなんだ」

モバP「…俺がこんな事でなんだかんだ思うと思うか?」

晶葉「…」

モバP「コソコソやるくらいなら俺に言えばいくらだって協力したぞ」

モバP「晶葉がそういう歳だって知ってるし、実験だの改良だのでストレス溜まってたのも知ってる」

モバP「もっと俺を信頼して欲しかったな」

晶葉「…信頼してサイズ測らせろと言えと」

モバP「…ん、いや、まぁ…でもそれくらいならした…かもしれんぞ」

晶葉「…わけがわからん」

モバP「…あー…つまり色々溜まってたんなら俺に吐き出せって事だ、なんだって受け止めるさ、俺はプロデューサーだぞ」

晶葉「…ははは」

晶葉「…受け止めてくれるんだな」

モバP「…なかなかお前を構えなかった責任もあるしな」

晶葉「…すまん」

モバP「…おう」

晶葉「…怒らないか」

モバP「怒ろうかと思ったが可哀想になってな」

晶葉「…」

モバP「あ、うん、すまん」

晶葉「…分かった、もうどうにでもなれ」

モバP「…は?」

晶葉「…しろ」

モバP「…はぇ?」

晶葉「…私としろ」

(後どうするか忘れたとか言えない)

モバP「…」

晶葉「おい、聞こえなかったのか」

晶葉「私t…」

モバP「…晶葉」

晶葉「なんだ」

モバP「…落ち着け、お前はアイドルだろうが」

晶葉「…」

モバP「第一、何事にも順序という物があるだろう」

モバP「受け止めてやるとは言ったがな…」

晶葉「いや、いい、そうだな…私がどうかしていた…」

モバP「…うん」

晶葉「…すまん、ちゃんとする」

(もうどうにでもな~れ)

晶葉「…」

モバP「…ほら」

晶葉「…ほんとにいいんだな」

モバP「今更だぞ」

晶葉「…他のアイドルとの関係なぞ私は考えてないぞ」

モバP「いいから」

晶葉「…わかった、よく聞いてろ」

晶葉「…」

晶葉「私と付き合え」

モバP「断る」

晶葉「…」

モバP「悪いが浮気をする気はないんでな」

晶葉「あは…あはは…」

晶葉「…」

晶葉「そうだったな…助手よ、お前はそういうやつだったな…」

モバP「ちゃんと受け止めてやったぞ?」

晶葉「受け止めた上でぶっ壊されたな」

モバP「…ごめんな晶葉」

晶葉「…ふふ…ははは…」

晶葉「あははは、なんかもういいや」

晶葉「いいよ、今はあのウサミンと幸せにしてるがいい、この長小包茎プロデューサーが」

モバP「ちょ」


(なんでこうなった…どうすりゃいいの…)

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