璃緒「凌牙って何時抜いてるの?」 凌牙「は?」 (36)

璃緒「私、一緒に暮らしていて一度もそういう場面に出くわした事無いんだけど?」

凌牙「おい、抜くって何の話だ?」

璃緒「そんなのオナニー、マス掻きの事に決まっているでしょ? あ、マスって言っても魚の話じゃないからね」

凌牙「いや、いくら俺達が水デッキ使っているからってさすがにそんな間違いはしねえよ」

凌牙「いきなり何でそんな話を始めるんだよ」

璃緒「単なる好奇心よ。純粋に凌牙がどんなオナニーをしているのか興味があるの」

凌牙「嫌な純粋だな。ていうか直接的な名称を連呼するなよ、何か悲しくなるから」

璃緒「私は凌牙が自分のキラー・ラブカをどうやってドローして、さらにエンドフェイズにどれだけのライフをポセイドン・ウェーブしているから興味があるの」

凌牙「今度は間接的過ぎて訳分からねえが、最低の事を言っている事だけは理解した」

凌牙「そもそも何だよ、ポセイドン・ウェーブって……」

璃緒「だって睾丸の中の精子の量で威力変わるじゃない」

凌牙「お前、もう1回入院した方が良いんじゃないのか?」

璃緒「嫌よ。凌牙じゃあるまいしそんなに何度も入院したくないわ」

璃緒「凌牙も男だから定期的にちゃんと抜き抜きはしているのよね?」

凌牙「そんな真顔で聞かれても困るんだが……」

璃緒「そうじゃないと溜まりに溜まってリビドー全開になった凌牙が、一緒に暮らしている私を襲わないなんておかしいもの」

凌牙「いや、どれだけリビドー全開になっても実の妹を襲ったりしねえよ」

璃緒「……え?」

凌牙「「え?」じゃねえよ」

璃緒「あ……凌牙ってもしかしてホモなの?」ピキーン

凌牙「またとんでもない事言いだしたな」

璃緒「だって前に凌牙の部屋を漁ったけどそれらしい本もDVDもまったく見つからなかったんだもん。
代わりに見つかったのは『血潜り林檎と金魚鉢男』とか訳わかんない題名の漫画だけだし」

凌牙「何読もうと俺の勝手だろ? そもそも勝手に人の部屋漁ってんじゃねえよ」

璃緒「頻繁に入院する凌牙が悪いのよ。で、ホモなの? 本命はやっぱり名前を良く連呼する遊馬?
でも大丈夫。凌牙がどんな性癖でも私は何度でも受け止めてあげるから」フンス

凌牙「ホモじゃないから受け止めてくれなくて結構だ……ああ、さすがにもう煮えたぎりそうだぜ」

璃緒「何か面倒臭くなってきたから私の前でオナニーしてくれないかしら?」ゴロゴロ

凌牙「お前の発言全てに神宣打ちたくなってきた。それと面倒臭いのは俺の方だ」

璃緒「渋い顔してるわね。嫌なの?」

凌牙「俺が明るい笑顔で「はい、OKです」とでも言うと思ったのか?」

璃緒「何それ見たい」

凌牙「絶対言わないし、やらないからな」

璃緒「何よ。ちょっとこのフィールドでムズムズリズムなテンテンテンポ出してオーバーレイ・ユニット消費するだけじゃない」プンプン

凌牙「そういう表現はもうやめろ、デュエルモンスターズが卑猥に思えて来る」

璃緒「そっちがその気ならこっちにも考えがあってよ……凌牙、私とデュエルなさい!」

凌牙「……何でだ?」

璃緒「問題が起きればデュエルで解決するのはこの世界の真理でしょ?」

璃緒「私が勝ったら凌牙はここでオナニーをするのよ。絶頂の瞬間には高らかに「アビス・スプラッシュ!!」と叫んで貰うわ」

凌牙「……俺が勝ったら?」

璃緒「今後凌牙がオナニーする時に私がオカズになってあげるわ。着ている服も潔く脱ぎ捨てて裸になってあげる。自由を舞う薔薇の様に」

凌牙「断る。勝っても負けても俺にメリットが無さ過ぎる」

璃緒「なっ、実の妹の裸を見るのがデメリットですって! 私のヌードを見たターンはバトルフェイズが出来ないとでも言うの!?」

凌牙「実の妹の裸で戦闘態勢になる奴は正直危ない人間だろ」

凌牙「何でもデュエルで解決出来ると思うなよ」

璃緒「何よ、大抵の事は解決している癖に。凌牙のケチンボ」プクー

凌牙「可愛らしく頬膨らましても今までの発言のせいでまったく可愛く見えないぞ。
まったく、外じゃ立派なお嬢様やってる癖に本性は下ネタ大好き女と知ったら学校の奴らはどう思うだろうな」

璃緒「別に凌牙以外の人間にどう思われても気にしないわよ」

凌牙「少しは気にしろよ。あのデブとかショック受けると思うぞ」

璃緒「鉄男君の事? どうして?」

凌牙「どうしてって……明らかにあいつはお前に好意を持っているだろ」

璃緒「え、そうなの?」

凌牙「そうなのって気付いてなかったのか?」

璃緒「全然気付かなかったわ」

凌牙「……一応聞くがお前はあいつの事どう思っているんだ?」

璃緒「気になるの?」

凌牙「ニヤニヤ顔は止めろ。嫌なら言わなくても良いぞ」

璃緒「そうね……結構良い人だと思うわ。意外と誠実そうだし」

凌牙「それはお前的にも好感触という事か?」

璃緒「ああ、あくまで良い人と思うだけだから恋愛感情は無いわ」(ヾノ・∀・`)ナイナイ

凌牙「じゃあ遊馬はどうなんだ?」

璃緒「え、遊馬は凌牙の想い人でしょ?」

凌牙「そのネタをまだ続けるならさすがに頭殴るぞ?」

璃緒「嫌いじゃないわよ。真っ直ぐで正義感も強いし、何より凌牙が認めたデュエリストだし……ああ、でも人を変な名前で呼ぶところだけは気に入らないわね」

凌牙「Ⅳは?」

璃緒「人を長期入院させた相手に好意を持つと思って? おまけに私が寝ている間に凌牙に迷惑掛けたみたいだし……次あったら凍らしてやる」

凌牙(目が本気だ)

璃緒「心配しなくても私は凌牙以外の男に興味はないわよ」

凌牙「ブラコン過ぎて逆に心配だ」

璃緒「凌牙だってシスコンじゃない。どうせ私が他の男連れて来ても簡単には認めない癖に」

凌牙「…………」

璃緒「ふふ、否定しないところが可愛いわよ」

凌牙「うるさい」

凌牙「ちゃんとした相手なら認めるさ。どの道俺は何時までもお前の傍には居ないんだからな」

璃緒「居るわよ。私は凌牙から離れる気はないから……もし凌牙が離れても着いて行くわ」

凌牙「ヤンデレかよ。怖い事言うな」

璃緒「あら、私は本気よ」

璃緒「凌牙となら地獄にだって着いていくつもりよ」

凌牙「……地獄に行く予定はないんだが?」

璃緒「長い人生何が起こるか分からないわよ? でも安心して。私は凌牙が何処に行っても離れないから」

凌牙「…………」

璃緒「なぜなら私と凌牙には絆がある。その絆は運命にだって断つ事は出来ないわ」

凌牙「……そんな恥ずかしい台詞、良く平気で言えるな」

璃緒「凌牙の前だからよ」

凌牙「意味が分からん」

凌牙「……本当に傍にいる気か」

璃緒「ええ」

凌牙「……何処に行っても着いて来るのか?」

璃緒「女に二言はありませんわ」

凌牙「……すまん」

璃緒「何で謝るの?」

凌牙「何でだろうな?」

璃緒「変な凌牙ね」

凌牙「ああ、そうだな……」

凌牙「何か……変だな」

…………

ミザエル「ナッシュとメラグはあんなところで一体何をしているんだ?」

ドルベ「…………」

ミザエル「しかもお互いの事を『凌牙』と『璃緒』と呼んでいる……あの名前はもう捨てたのだろう?」

ドルベ「……そうだ。あれは無意識にやっている事に過ぎない」

ミザエル「どういう意味だ?」

ドルベ「二人は自らの意思でバリアンに戻ってきてくれた。だが二人が過ごした人間としての日々はそう簡単に捨てられるものではなかったのだろう」

ドルベ「さらにもうすぐ一時的とはいえ仲間だった相手と戦わなければならない。どれだけ決意したとしてもそれは簡単に割り切れるものではない」

ドルベ「だから二人の時、無意識に再現してしまっているのだ。人間として過ごした日々を……何時の日か語り合った日常の一幕を」

ドルベ「それによって心の均等を保っているのだ」

ミザエル「それは未練があるって事だろ? 良いのか、放っておいて」

ドルベ「先ほども言ったがあれは二人が無意識にしている事だ。意図してやっている事ではない……おそらく記憶にも残らないだろう」

ドルベ「逆に無理に止めればそれこそ危険だ」

ミザエル「…………」

ドルベ「心配するな。万が一あの二人が裏切る様な真似をすればその時は私が討つ……それが友としての勤めだ」

ミザエル「……ふん」

ドルベ(友、か……)

ドルベ(バリアン世界の為とはいえナッシュ、私は君に茨の道を歩かせた……歩いている足は君のものでも歩かせたのは私だ)

ドルベ(そんな私は果たして君の友と呼んで良いのだろうか?)



メラグ「凌牙、今晩何が食べたい?」

ナッシュ「そう言って俺に作らすつもりだろ?」

メラグ「あら、ばれた♪」

おわり

読んでくれた人ありがとうございました。

>>1は『璃緒「凌牙、一緒にお風呂に入るわよ」 凌牙「は?」』の人か?

>>30
そうです。書いたの大分前だからその題名久々に聞いたw

>>31
デュエル脳展開でやっと気づいたわww
ごめんよ、もっと早く気付くべきだった

これ以外に何か書いてたりする?

>>32
遊戯王のSSだと、

遊馬「アストラルが居るせいで抜けない……」

遊星「よし、抜こう」

アキ「遊星とイチャイチャしたい」

遊星「新型エンジンが完成しない……」

遊星「アキ、お前のDホイールが出来たぞ」

多分これで全部。遊戯王以外は「はたらく魔王さま」のSS書いてた。

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