レヴィ「おいロック。昼間一緒に歩いてたあのアマ、ありゃ誰だ?」(134)

ロック「別にどいつってほどのもんでもないよ」

レヴィ「あぁん? ハッキリしねぇな。いいかロック。
    それを判断するのはテメェじゃねぇ。この私だ」

ロック「……はぁ。どうしたんだレヴィ?」

レヴィ「あん?」

ロック「『お互いのプライベートには干渉しない』……それがここのルールじゃなかったか?」

レヴィ「チッ……ロック、遊びじゃねぇんだ。この街でつまらねぇ厄介ごとを起こすのは
    他所もんだって相場が決まってる。『それを踏まえたうえで』もう一度聞く。あの女はどこのどいつだ?」

ロック「……さぁね」

レヴィ「」ピキッ

レヴィ「何を隠してるのか知らねぇが、私にも言えねぇってことは、その気に食わねぇ間抜けヅラに鉛を喰らう覚悟はできてんだな?」ジャカッ

ダッチ「物騒だな、レヴィ。そいつはよくねぇぜ。仲間に銃を向けるたぁ、気でも狂っちまったか。とりあえずそいつをしまえ」

レヴィ「しかしよぉダッチ……この野郎、何か隠してるぜ」

ロック「俺は別に何も隠してないよ」

レヴィ「……黙れ。今テメェの口から聞くことは何もねぇんだ。
    状況をよく見ろ、このクソッタレ」

ダッチ「それはテメェの方だレヴィ。何をそう熱くなってんだ。
    落ち着けよ。せっかくのオフに仲間の死に顔なんざ見たくねぇぜ」

レヴィ「いいかロック。これは脅しじゃねぇ。
    次の質問に答えねぇ場合、テメェの額にもう一つ口をこさえて、そいつに無理矢理聞き出してやる。
    『昼間のアマはどこのどいつだ?』」

ロック「はぁ……道を聞かれたから、案内してただけだよ」

レヴィ「まだ誤魔化すつもりか? 私はなぁ、テメェが」

ベニー「はいはいストップストッープ。レヴィ、その辺にしておきなよ。
    ロックの言ってることは事実だよ」

レヴィ「……あぁん?」

レヴィ「ベニー、そいつぁつまらねぇ冗談だ。いいか? ここはロアナプラだ。
    クソッタレの家族サービス専用の遊園地なんかじゃねえ。こんな場所で呑気に迷い子になってるようなやつは、
    日本でRPG7をぶっ放しちまうような世間知らずな野郎だけだぜ」

ベニー「ここに世間を知ってる人間がいるのかい?」

レヴィ「……ケッ」

ベニー「レヴィ、君は出かけていたけど、ローワンの店で働く新人が道に迷ったみたいでさ、
    どうやら困ったらここに来るように伝えられていたみたいなんだ。ま、一応お得意さんだしね」

レヴィ「それで優しくエスコートってか? 馬鹿げてる」

ロック「暇だったから断る理由も無かったんだよ」

レヴィ「はぁ……テメェはちったぁ仕事を選べってんだ。で、いくらだ?」

ロック「? タダだけど?」

レヴィ「あぁ!? タダだと!? おいロック!! 私らはなぁ、お人好しじゃねぇんだ!
    おいダッチ!こいつには一から商売のなんたるかを」

ダッチ「ロックが個人的に引き受けたことなんだ。ロックがいいならそれでいいじゃねぇか」

レヴィ「なっ……ケッ!! ちょっと出てくる」バタンッ!!

ロック「何をピリピリしてるんだ一体……」

コラボ……?

エダ「あっはっは! なんだいレヴィ、随分女らしくなったじゃないか!」

レヴィ「あぁん?」

エダ「あ~お姉さん妬けちまうよ、全く」

レヴィ「うるっせぇよ、ったく。なんだってんだ、金にならねぇことをしてなんになる」

エダ「あの男も中々やるじゃないか。惚れちまいそうだよ」

レヴィ「ケッ、ほざいてろ」

エダ「ぐずぐずしてると取られちまうよ?」

レヴィ「……おいエダ、テメェ何が言いてぇんだ。さっきから聞いてりゃ胸糞悪くて吐いちまいそうだ」

エダ「さぁねぇ。テメェの頭に聞くのが一番早いんじゃないのかね」

レヴィ「……」

エダ「……」

ジャキッ!!

レヴィ「それ以上ほざいたらブッ殺す」

エダ「気づかねぇならテメェの頭ぶち抜いて中身見せてやるよ」

レヴィ「……」

エダ「……」

レヴィ「……」

エダ「……」

レヴィ「……ケッ、やめだやめ。生憎私はそんな気分じゃねぇんだ」ゴトッ

エダ「おや? なんだい釣れないねぇ」

レヴィ「はぁーっ、たくよぉ……。ロックの野郎、いつまでたっても変わりゃしねぇ」

エダ「それがいいところでもあるんじゃないのかい」

レヴィ「どこがだよ。何度言ってもダッセェホワイトカラーの象徴みてぇな服を脱がねぇ。
    あぁ! あの野郎!! そういえば未だに私が買ってやったアロハ着てるの見たことねぇぞ!?」

エダ「ロックにゃあんたの趣味は合わないよ」

レヴィ「くそっ! ……あ~ぁ、つまんねぇなぁ……」プハー

エダ「フルハウス」

レヴィ「……ブタだぜ、ファック!!」バンッ

エダ「ついてないねぇ」

レヴィ「おいロック!! テメェあのアロハ」ガチャッ

ダッチ「おうレヴィ、いいとこに来たな」

レヴィ「……あぁん? なんかおもしれぇ話でもあんのか?」

ダッチ「おもしれぇなんてもんじゃねぇ。今回のは洒落にならねぇ」

レヴィ「なんだよ」

ダッチ「とんでもなくデケェ怪物が紛れ込んでやがった」

レヴィ「回りくどい言い方はよせ、ダッチ。遅漏はこっちが疲れちまうぜ」

ダッチ「すまねぇ、しかし、今回は命すら危うい。が、デケェ賭けでもある」

ベニー「僕はあまり乗り気じゃないね。なんてたって相手はあのバラライカなんだから」

レヴィ「はぁぁ!? 姉御だと!?」

レヴィ「おいダッチ! 私はパスだ! んなもん命(タマ)がいくつあっても足りネェよ!!」

ダッチ「分かってるさ。だがレヴィ、『パスは許されねぇ』」

レヴィ「あ!? どういうことだよ!」

ベニー「あそこで死にそうな顔をしてる彼をみれば分かるよ」

レヴィ「ん?」

ロック「……終わった。思えばメチャクチャな人生だったな。でももう十分だ。俺は疲れたよ」ブツブツ

レヴィ「……おいダッチ、ありゃ、なんだ?
    私がいねぇ間にカルトの勧誘でも来たってのか?」

ダッチ「そうだったら今頃俺は血の気十分でラムでも一杯引っ掛けてるさ。
    ああそうだ。『最高のオフ』だぜ、全く」

レヴィ「……まさか!!」

ベニー「そのまさかさ、レヴィ。ロックが案内したお嬢さん、少しやっかいだったみたいだよ」

レヴィ「あんのボケ……!!!!」

ダッチ「武器商人だ。それもかなりのもんだ。相当の手練れをつれて、市場をかっさらいに来たらしい」

レヴィ「武器商人だぁ!?」

ベニー「この街の市場を奪う、なんて黙っちゃいられない人間はたくさんいるからね」

レヴィ「たくさんどころか街中を敵に回すつもりか!? どこのイカれた野郎だそいつは!!」

ダッチ「トップは若ぇ姉ちゃんらしい。ったく、たいしたもんだよ。
    これほど余計なことをしてくれる客人はそうはいねぇ」

ダッチ「バラライカはお怒りだぜ。俺達が引き入れた種だ、俺達でなんとかしてみろ、だとよ」

レヴィ「ダッチ!! 迷うことはねぇ!! あそこで被害者ヅラしてやがるクソッタレの
大バカ野郎を今すぐ撃ち殺して
    魚のエサにしてやりゃ全て解決だ!! そうだろ!?」

ロック「」ビクッ

クソッタレのチンコ野郎!!
書いてたレスが消えやがったぜ!!ファック!!!!

ダッチ「それは俺も考えたが、無駄だ、レヴィ」

レヴィ「あ゛ぁん!?」

ベニー「あがいたってもう事は動いてるんだ。今更ロックをどうこうしたって、僕達が死ぬだけさ」

レヴィ「クソッタレ!!」

ダッチ「ローワンの野郎が、早速その武器商人とやらに乗っちまったらしい。
    噂じゃ暴力協会も時間の問題だぜ」

レヴィ「あのババァが!? とうとう気でも狂っちまったのか!?」

ダッチ「とんでもねぇ商才だ。この街のトップが一人増えたくらいに考えるべきかもしれねぇ」

ダッチ「とにかくだ。今更ロックを蜂の巣にしたって人手が減るだけだ。下手すりゃ俺達がタンゴを踊る羽目になる。
    どうするよ」

ベニー「どうするも何も、簡単さ。僕達には二つの道がある。乗るか、死ぬか、だ」

レヴィ「どっちも一緒じゃねえか!! 地獄駅へ仲良く4名様ってか!? ファック!!」

ロック「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

寝ーよおっと

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月22日 (日) 23:49:31   ID: A_pXL58q

つづきはよせれ

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