探偵「人探しているんですが」巫女「あ、その人私が殺した人だ」(165)

神社

探偵「え?」

巫女「それでは」

探偵「……」

巫女「境内の掃除しなきゃ。忙しい忙しい」

探偵「待て」

巫女「はい?」

探偵「君はこの写真の人を殺したのか?」

巫女「ええ、間違いなく」

期待していいですか?

ふぅ…

はよ続き

探偵「じゃあ、警察に行こうか」

巫女「嫌ですよ」

探偵「人を殺したんだろ?」

巫女「でも、捕まりたくはないですし」

探偵「……」

巫女「それに刑事さんじゃないですよね?」

探偵「ああ」

巫女「なら、私を逮捕はできないですよね?」

探偵「そうだが、俺が通報すれば捕まるぞ?」

巫女「証拠は?」

探偵「は?」

巫女「私が殺した証拠ってどこにあります?」

探偵「今、君が自白しただろ」

巫女「録音してたんですか?」

探偵「してないが」

巫女「じゃあ、無理ですね。先ほどの会話なんて誰も証言できません」

探偵「いや……」

巫女「ただの妄言で処理されます。物的証拠もないんですから」

探偵「……日本の警察は甘くないぞ?」

巫女「それでも私は、ふ、き、そ♪」

探偵「なんか腹立つな」

巫女「事実ですし」

巫女「貴方には認めちゃいましたけど、まあ、警察では私を捕まえられませんよ」

探偵「どうしてこの人を殺したんだ?」

巫女「うーん……どうして言わなきゃいけないんです?」

探偵「言ってくれ」

巫女「あー、証拠がないからって動機を探ってるんですねー?」

探偵「……」

巫女「ぶっぶー、その手には乗りませんよ?確かに動機があれば警察は動くかもしれませんけど」

探偵「お前……」

巫女「でも、動機はありません」

探偵「なに?」

巫女「だって、私はその写真の人のこと全く知りませんし」

実は探偵が探していたのは妖怪に乗っ取られていた人間で巫女は社会の裏に潜む妖怪たちと日夜戦っていたまで読んだ

探偵「どういうことだ?」

巫女「言った通りです。私にその人を殺すだけの理由はどこにもありません」

探偵「は……?」

巫女「出逢ったときに殺しましたからね。警察もその人の交友関係から私に辿り着くのは不可能に近いと思います」

探偵「……」

巫女「ふふ……じゃあ、私は掃除をしないといけませんので」

探偵「少し、この辺を散歩してもいいか?」

巫女「ええ、どうぞ」

探偵「ありがとう」

巫女「あ、一応ここ、禁煙なんで」

探偵「ああ、悪い」

巫女「マナーは守ってくださいね?ポイ捨てもダメですよ?」

探偵「……」

探偵(周囲に変わったところはない……まあ、ここに死体があるとは思えないが)

巫女「ふきそーじ♪はきそーじ♪」

探偵(そもそもあの子が殺したというのが信じられん)

探偵(快楽殺人者にしては妙に清廉潔白としすぎている)

探偵(まあ、殺人が趣味ならなんの後ろめたさもないのだろうが)

探偵「……」

巫女「なんですか?」

探偵「いや」

巫女「散歩は終わりですか?」

探偵「ああ」

巫女「お疲れさまです」

探偵(本当に殺したのか?この子が)

この探偵はなんで神社で聞き込みなんかしてるんだ?
巫女と被害者の面識はないんだろ?

探偵「少しいいか?」

巫女「はい」

探偵「君はここで何を?」

巫女「見て分かりません?」

探偵「掃除」

巫女「正解!」

探偵「……他には?」

巫女「ここでやる仕事はお掃除ぐらいなものですね」

探偵「神主の娘か?」

巫女「まあ、そうなりますかね?」

探偵「普段は?」

巫女「普段からここで掃除してますよ?」

探偵「他にやってることはないのか?」

巫女「強いて言うなら……人をこの世から消している、ぐらいですかね?」

探偵「……」

巫女「うふふ」

探偵「そうか」

巫女「ええ」

探偵「……それは趣味で?」

巫女「趣味というか義務というか」

探偵「義務?」

巫女「はい。私がやるべきこと、ですから」

探偵「やるべきことねえ」

巫女「貴方も死にます?」

探偵「いや、まだ生きたい」

巫女「ざーんねん」

探偵(義務……精神異常者か?)

支援

巫女「なんです?」

探偵「いや……神主は君がしていることを知っているのか?」

巫女「勿論」

探偵「な……」

巫女「でも、それは私の義務ですからね」

探偵「狂ってるのか、お前らは?」

巫女「さあ、自分のことなんで貴方から見たら狂ってるかもしれませんね」

探偵「……」

巫女「違います?」

探偵「彼がここによくお参りにきていたのは知ってるか?」

巫女「私は知りませんがいつも受験に合格できますようにって、1年前から通ってたらしいですね」

探偵「知らない?いつも掃除をしていたんだろう?」

巫女「その人が来るのは早朝なんで私は見たことないですよ」

探偵「じゃあ、誰から聞いた?」

巫女「勿論、神主様に」

ふむ

探偵「……神主に会えるか?」

巫女「いえ、今はいません」

探偵「いつ会える?」

巫女「会ってどうするんですか?」

探偵「話を聞く」

巫女「あー、わかった。私が神主様を庇ってると考えたんですね?」

探偵「ああ」

巫女「ぶっぶー!私が殺したんですから神主様は関係ありませんよ?」

探偵「だが、話は聞きたい」

巫女「じゃあ、私はあなたのような人がいるから逃げるようにと神主様に伝えましょう」

探偵「逃げてくれた方が助かる。警察も容易に動いてくれるだろう」

巫女「うわ、卑怯」

探偵「本当に人を殺しているなら捕まるべきだ。お前も神主も」

巫女「だから、私も神主様も捕まえられませんって」

探偵「どうしてだ?」

巫女「証拠」

探偵「……」

巫女「裁判になったときそれがないと不起訴でしょう?状況証拠すらないですよ?」

探偵「本当に殺したのか?」

巫女「ええ」

探偵「死体は?」

巫女「ありません」

探偵「どこにある?」

巫女「だから、ありません」

探偵「言えないってことか……まあ、死体以上の証拠はないだろうしな」

巫女「ふふ、そうですね」

探偵(遊ばれている可能性もあるだろうが……もう少し聞いてみないと。本当だったらまずいし)

探偵「義務といったな?」

巫女「はい」

探偵「どういう意味だ?」

巫女「難しい質問ですね。人は何故生きているのか、ってぐらい哲学的な問いですよ?」

探偵「つまり、君にとって殺人は人が生き続けるようなことだと?」

巫女「はい。人を殺さないといけないから、というほうがいいかもしれませんね」

探偵「なるほど」

巫女「ええ。それぐらい答えにくい質問です」

探偵「……どうやって殺した?」

巫女「え?」

探偵「殺害方法は?」

巫女「そんなの知ってどうするんですか?」

探偵「君が殺人犯ならいえるだろ?」

しえんage

芳しい厨二の匂い

巫女「死体が見つかった時に殺害方法が正しいかどうか判断するんですか?」

探偵「ああ」

巫女「でも、死体はないですからね」

探偵「何故、言おうとしない?」

巫女「……」

探偵「やはりか」

巫女「え?」

探偵「どうやら時間を無駄にしただけみたいだな」

巫女「なにがです?」

探偵「殺害方法を言えないなら、君は少なくても殺人犯じゃないだろ」

巫女「なるほど。そういう解釈もできますか。でも、私が殺したんですよ?」

探偵「もういいよ。それじゃあ」

巫女「―――食べたんですよ」

探偵「……なに?」

なに?

ナンダッテー

うまい!

もっと食わせろ

たまげたなあ……

もっしゃもっしゃ

巫女「足から徐々に。食べ終えるのに結構時間がかかりましたね」

探偵「食べた?」

巫女「はい」

探偵「もっとマシな嘘を言え」

巫女「でも、それを確認する術がない」

探偵「……」

巫女「私の言っていることは嘘だという確信を得る材料がありませんよね?」

探偵「おい……」

巫女「というわけで、貴方は私が殺人犯かもしれないと心の隅で思い続けるわけです」

探偵「なにを言ってるんだ。冗談もいい加減にしろ」

巫女「ふふ。冗談ならもっとマシな嘘をつきます」

探偵「……!」

続けて

奇妙なハナシだな…

巫女「さてと、どうされます?」

探偵「なにがだ?」

巫女「私を捕まえます?」

探偵「おい……何で食べた?」

巫女「あれ?私の言うこと信じてくれるんですか?うれしなー」

探偵「答えろ」

巫女「貴方、お腹が空いたら霞でも食べてますか?」

探偵「い、や……」

巫女「私もですよ。空腹を覚えればお野菜もお肉も食べたくなりますからね」

探偵「腹が減ったから、人間を食べたのか?」

巫女「ええ。そうですよ?」

探偵「……馬鹿馬鹿しい」

巫女「馬鹿馬鹿しい話でも、気にせざるを得ませんよねぇ?」

探偵「……」

なんだよこの巫女 結局かまってちゃんかよ

探偵「今の話を誰に喋るかもしれんぞ?」

巫女「どーぞ。私が殺人犯でカニバリズムだと吹聴して回ってください。それこそ狼少年のようになるでしょうけど」

探偵「……」

巫女「私は貴方に事実を喋っている。だけど、貴方がそれが事実だと知る手段が今のところ存在してません」

探偵「そうだな」

巫女「てことは、警察もご友人も信じてくれませんよ?」

探偵「ああ、君の言う通りだ」

巫女「ふふ」

探偵「食べたのはいつだ?」

巫女「三日前ですね。その日の夜に捕食しました」

探偵「夜?」

巫女「はい」

探偵「どこで?」

巫女「ここで」

支援

私怨

なんだ…カニバリズムスレか

探偵「ここで?――夜にこの人が来たのか?何時頃だ?」

巫女「確か日付は変わっていたかと」

探偵「お参りか?」

巫女「違いますね。奥の林に行こうとしてました」

探偵「林に?」

巫女「はい」

探偵「その時に捕まえたのか?」

巫女「そうです」

探偵「……どうしてだ?」

巫女「え?だからお腹が空いていたからで……」

探偵「違う。どうして君がそんな時間にいる?」

巫女「ちょうど帰るところだったんですよ」

探偵「意味が分からない」

巫女「神主様と交代する直前だったので」

探偵「交代?」

巫女「この神社を荒らされるわけにはいきませんから、年中無休で見張ってます」

探偵「24時間も?」

巫女「はい」

探偵「それだけの場所にはみえないが?」

巫女「ひどいなぁ。ここは由緒ある神社なんですよ?」

探偵「そうなのか」

巫女「弥生時代にまでその歴史は遡りますね」

探偵「すまんが、そう言う話は苦手なんだ」

巫女「そうですか」

探偵「……捕食したときの様子は?」

巫女「様子?」

探偵「騒いでいたとか、腰をぬかしていたとか」

巫女「頭を撫でてくれましたね」

探偵「は?」

>>39
>巫女「弥生時代にまでその歴史は遡りますね」
解散

巫女「かわいいねーって」

探偵「可愛い」

巫女「はい」

探偵「その後は?」

巫女「その後はその人が林の中に行こうとしたので、足に噛みつきました」

探偵「足?」

巫女「それで足からパクパクっと」

探偵「どうして?」

巫女「何がです?」

探偵「いや、俺が君の立場なら腕とかに噛みつくと思う。わざわざ狙いにくい足なんて……」

巫女「そのときは狙いやすかったんです」

探偵「この人はどんな体勢だったんだ?」

巫女「しゃがんでました」

探偵「しゃがんで君の頭を撫でたのか?」

巫女「はい」

適当なところで切り上げてこの探偵レコーダー買いに行けよ、この娘ペラペラしゃべるぞ
パーみたいだから

ずいぶん背の高い男なんだな

この巫女実は仮の姿で本当の姿は獣なんじゃねーのか?

しゃがんでたら足食いにくいよね?

探偵「君は座っていたのか?」

巫女「そのときは」

探偵「どうやって?」

巫女「どうって……座るって体勢にそんなに種類はないと思いますけど」

探偵「地面に座っていたのか?」

巫女「ええ」

探偵「そのとき、この人は何か言ってたか?可愛いのほかに」

巫女「珍しいね、とか言ってました」

探偵(珍しい?普通なら、こんなところでなにをしているか訊ねるだろうに……なんだまるで捨て猫でも見たような反応だな)

巫女「どうしました?」

探偵「頭を撫でた後、林の中に行こうとしたんだよな?」

巫女「はい」

探偵「そのとき何か言ってたか?」

巫女「うーん……溜息を繰り返し吐いてましたね」

探偵「……」

>>11
近辺で死んでたから聞き込みしてんじゃね

>>47
死体は食ったらしいぞ?

狼か確かに子犬みたいに見えるかもしれん

化け猫か

>>48
被害者はよくこの神社にお参りに来ていた らしい
>>15参照

だいたい読めたけど続き書いてほしいから推測は書かないでおく

探偵「林の中に入っていく人間は他にもいるのか?」

巫女「いますねー。毎年1~2人ぐらいですけど」

探偵「結構だな」

巫女「まあ、林の中に入られると面倒なんでいつも瀬戸際で止めますけど」

探偵「何が面倒なんだ?」

巫女「うーん……縄張りってあまり荒らされたくないんで」

探偵「縄張り……」

巫女「はい」

探偵「縄張りを荒らす輩がいるのか?」

巫女「昔はよく野良猫とか野良犬がいましたけど、今はそんなにいませんね」

探偵「お前、好きな食べ物はなんだ?」

巫女「は?」

探偵「油揚げとか魚とか言わないだろうな?」

巫女「魚は好きですけど、鶏も好きですね」

探偵「じゃあもういい。やっぱり君は殺人なんてしていない。別を当たるよ」

巫女「どうしてです?私は確かに殺しましたよ」

探偵「君の言葉を借りて言うならば、『それはただの妄言で処理されます。物的証拠もないんですから』ということだ」

巫女「そ、それは・・・」

なかなか面白いかもしれないかもしれない

探偵「……お前、何者なんだ?」

巫女「見て分かりません?」

探偵「ああ」

巫女「ふふ」

探偵「今まで林の中に入ろうとした奴は何匹も食ってきたのか?」

巫女「ええ。やっぱり縄張りは大事にしないと」

探偵「それはいつからだ?」

巫女「私が生まれたのは5年前ですけど、人を食べ始めたのは去年からです」

探偵「どうして?」

巫女「いきなり人間を食べるのはだめだって神主様が言うんで」

探偵「神主とお前は血縁関係じゃないのか?」

巫女「血縁というより、その名の通り神様ですし」

探偵「神様?」

巫女「はい。ここを守る神様です」

5歳か・・・ふむふむ・・・

ロリだー

探偵「タバコ、吸ってもいいか?」

巫女「えー、禁煙ですよ?」

探偵「ちょっと考えをまとめたいんだ」

巫女「敷地の外でお願いします」

探偵「逃げないだろうな?」

巫女「逃げませんよ」

探偵「……じゃあ、少し待っててくれ」

巫女「はい」

探偵(これ以上、話を聞いても意味がないな)

探偵(それでも依頼は遂行しないといけない)

探偵(この写真の人物が最後に訪れた場所がここだという決定的なモノさえあれば……)

探偵(何かないか……なにか……)

探偵「ふぅー……」

探偵「三日前、この人が林でしようとしたことを考えれば……何か持ってきていたはずだ」

探偵「それはもう捨てられたのか?」

探偵「お待たせ」

巫女「どうも」

探偵「三日前、この人はどんな恰好だった?」

巫女「普通の私服でしたよ?」

探偵「荷物は?」

巫女「あー、なんかおっきなリュックサックは背負ってましたね」

探偵「それはどこに?それまで食べたわけじゃないだろ?」

巫女「林の中のゴミ捨て場に捨てましたね」

探偵「案内してくれるか?それを見たい」

巫女「どうしてですか?」

探偵「ここに彼が来たっていう決定的な証拠だろうが」

巫女「おぉ」

探偵「なんだ……あるじゃないか」

巫女「でも……死ぬ覚悟はあるんですか?」

探偵「え……?」

支援

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1 |巫女と探偵|ポエムは禁止。

巫女「縄張りを荒らすおつもりなら、容赦はしませんよ?」

探偵(なんだ……眼の色が……)

巫女「……」

探偵「あ、荒らすわけじゃない。ただ、そのリュックサックが見たいだけだ」

巫女「でも、縄張りを荒らされるかもしれない。そんな危険性があるのに案内できるわけないでしょう」

探偵「それもそうだな。じゃあ、そのリュックサックをここにもってきてくれないか?」

巫女「その隙に林の中に入られたら困ります」

探偵「厳しいな」

巫女「ここの守り手なので、ここを離れるわけにはいかないんですよ」

探偵「じゃあ、結局確かめようがないじゃないか」

巫女「ですね」

探偵「―――君は人間じゃないのか?五年前に生まれたにしては発育もよすぎるし、さっきから不可解なことばかりを言っているが」

巫女「だから最初に言ったじゃないですか。警察では私を捕まえることはできないって」

探偵「……」

巫女「接点もなし、動機もなし、凶器もなし、死体もなし、その上私は人間でなし。ほら、やっぱり私はふ、き、そ♪」

探偵「言っておくがな」

巫女「なんですか?」

探偵「お前は殺したと証言しているんだぞ?」

巫女「それが?」

探偵「そして今は人間そのものだ」

巫女「昼間はこの姿の方がいいんで」

探偵「だが、君が人間でないという確証はない」

巫女「お?」

探偵「殺したというならどこかに何かがあるはずだ。食ったにしろ切り刻んだにしろ血痕はどこかにあるだろう。ここになければ君の家を調べれば……」

巫女「でも、何もない」

探偵「……」

巫女「私の家は林の中にある洞穴ですからね」

探偵「君は……」

巫女「ふふふ」

探偵(ここ以外の場所を回るか……?)

巫女「……」

探偵(だが、もしこの子の言っていることが本当で林の中にこの人の私物があるとするなら……)

巫女「どうされました?林の中、気になるんですか?」

探偵「……いや。もういい」

巫女「え?」

探偵「君の話はあまりにも荒唐無稽だ。信じられる要素がなさすぎる」

巫女「そうですか」

探偵「他を探すことにする」

巫女「わかりました。それでは御機嫌よう」

探偵「ああ」

探偵「……」

探偵(夜に来てみるか)

深夜 神社

探偵「……」

探偵(誰もいないか……?)

探偵(よし……)

探偵「……」

探偵(灯りが一つも無いから不気味だな)

探偵(彼女の話では神主が来ると言っていたが、どうやらいないようだ)

探偵(やはり嘘だったのか……?)

探偵(まあいい。林の中に探し人の物があればそれでいいんだからな)

探偵(行くか)

死亡フラグ立ちましたー

いや俺が

いや、この探偵はきっとキック力増強シューズや時計型麻酔銃でなんとかするはずだ
またはトイズ

つづきはよ

天罰が下るよっ



探偵(だが……どこにあるんだ?)

探偵(それほど広くはないから探しやすいとは思うが)

探偵(だが、ここまで暗く静かだと、やはり怖いな)

探偵(無ければ無いでいいから……早く探そう)

探偵「……」

探偵「……もっと奥か?」

少女「なにしてるんですか?」

探偵「……?!」

少女「ここに入って何をされるつもりなんですか?」

探偵「き、みは……?!」

少女「……」

ざわざわ

探偵「あ、俺は探偵で……人を探してて」

少女「……こんなところに人なんていませんよ」

探偵「君は……なにを?」

少女「お昼に林には入るなと言われたのでは?」

探偵「あ、ああ……」

少女「どうして入るんですか?」

探偵「いや……」

少女「それもわざわざあの子がいないときに来て……」

探偵「だから君は一体……!?」

少女「ゴミ捨て場はここを真直ぐ言った先にあります」

探偵「え?」

少女「その写真の男性が背負っていたのは赤いリュックでした。探してみてください。リュックはそれぐらいしかないはずですからすぐに見つかるかと」

探偵「ちょ……」

少女「それでは」

探偵「このキック力増強シューズで巫女の尻を蹴れば……」

探偵(なんだったんだ……?)

探偵(まあいい……リュックを探してみよう)

探偵(こっちと言ってたけど……)

探偵「…………」

探偵「―――ここか」

探偵「確かにゴミ捨て場のようだな……」

探偵「リュックは……」

探偵「………」

探偵「あった。これだな」

探偵「中身は……やはり縄か」

探偵「やはり自殺を図ろうとしていたのか……ん?」

探偵「これは……遺書か」

探偵「………」

探偵「受験に失敗しました。もう迷惑はかけられないので死にます……か」

探偵「これを家族の人に伝えないと……でも、遺体がどこにもないんじゃな……」

ふむ。面白くなってきたな

なんかこわい

探偵「……」

『はい、もしもし?』

探偵「あ、私です。ご依頼についてですが」

『見つかったんですか?』

探偵「……警察に連絡をしたほうがいいかと」

『ですから、ただの家出だって言って全く相手にしてくれなかったんですよ!?』

探偵「いえ……そうではなくて」

『まさか……誰かに?』

探偵「いや……なんといえばいいか」

『なんですか!?教えてください!?』

探偵「詳しいお話は明日お伝えしますが、息子さんは死んでます」

『え……』

探偵「ですから、今すぐ警察に連絡をして神社を徹底的に捜索するようにお願いしたほうがいいでしょう」

『そ、そんな……うぅ……』

支援

探偵「大丈夫ですか?」

『……』

探偵「私の方から警察に事情を説明してみます。そのあと貴方の方にも連絡が行くでしょうが、説明等をお願いします」

『わかりました』

探偵「では」

探偵「……よし」

探偵「移動しながら通報するか」

探偵「出来るだけ、ここには居たくないし」

探偵(遺留品はここに置いておいた方がいいな)

探偵(林を出よう……)

探偵「―――もしもし?」

探偵「はい……事件です。実は――」

神社

探偵(五分もすれば来るだろう……それまでここで待つか)

少女「―――あれ?リュックは?」

探偵「!?」

少女「……」

探偵「誰だ、君は?」

少女「もう満足ですか?」

探偵「ああ」

少女「……でも、林に入っちゃいましたね?」

探偵「別に荒らしたわけじゃない。何も持ち出してもいないだろ?」

少女「そうですね」

探偵「……何者なんだ?」

少女「ここの神主です」

探偵「神主……君が?」

少女「ここをずっと守ってきたんです」

探偵「昼間にいた巫女さんとか?」

少女「はい」

探偵「彼女は人間じゃないと言っていたが?」

少女「あの子は狐ですからね。人に化けるのは得意ですよ」

探偵「狐?」

少女「はい」

探偵「……それを信じろって?」

少女「信じなくてもいいですよ?あの子が人前で本当の姿を晒すのは死期が迫った人間の前だけですから、普通は信じられないでしょう」

探偵「死期が迫った人間?」

少女「はい。死に逝く人には本来の姿が見えてしまうので」

探偵「じゃあ、俺はまだまだ生きられるわけか」

少女「すぐに死にたくなると思いますけどね」

探偵「は?」

しえん

鬱endか…

少女「それでは、また。私はいつでもここに居ますので」

探偵「いつでもって……」

少女「ふふ……」

探偵「あ、おい!!」

探偵「……なんなんだよ」

探偵「……」

探偵(いや、この話はここで終わりだ。もういいだろう)

探偵(気にはなるが、深追いは危険な気がするしな)

探偵「……ん?」

探偵「まだ来ないか……」

探偵「帰ったら携帯電話充電しないと……もうバッテリーが切れそうだ」

探偵「……煙草でも吸っとくか」

境内でタバコ…

探偵「……電話か。この番号は……警察?」

探偵「もしもし?」

『もしもし?今、どちらに?』

探偵「境内ですが」

『どこにいます?』

探偵「いや、鳥居の傍に立ってますけど?」

『は?』

探偵「え?」

『冗談はやめてください』

探偵「いや……」

『私も今、鳥居の傍にいますよ?』

探偵「え……?」

『どこにいるんですか?』

パラレルとか異世界にきたのか?

神隠し?

狐の結界?

結界内か?

異世界か…

探偵「何をいってるんですか?早く神社に来てください」

『ですから、もう通報を受けて到着しています』

探偵「いないじゃないですか」

『……警察をからかっているんですか?』

探偵「いや……」

『で……あ……よ?』

探偵「あ、え?すいません、よく聞こえないんですけど?」

『――――』

探偵「もしもし?もしもし?」

探偵「―――ちっ、バッテリーが切れた」

探偵「どうなってるんだ?向こうも冗談を言ってるようには見えなかったし」

探偵「場所を間違えてるのか……?」

探偵「いや住所は教えたし、同じ名前の神社なんてこの近辺にはないはずだ」

探偵「……コンビニで使い捨て充電器でも買うか」

支援

探偵(車が……一台も通って無い)

探偵(まあ、この辺は交通量は少ないが)

探偵「あった、コンビニだ」

探偵「―――誰もいない?」

探偵「すいませーん!!」

探偵「……」

探偵「商品はあるな……」

探偵「店員もいないなんて、ありえないだろ……」

探偵「外か?」

探偵「……」

探偵「―――いない」

探偵「どういうことだ……?」

パンツ破いた

探偵「――もう15分か。ゴミ捨てには長すぎる」

探偵「……金を置いておけばいいか」

探偵「よし、これで充電すれば」

探偵「―――もしもし?」

『――――』

探偵「あの、先ほどはバッテリーが切れてしまって――」

『どちらに御掛けでしょうか?』

探偵「……誰だ?」

『この世界には貴方と私だけ』

探偵「……」

『もう誰もいないんですよ?』

探偵「……何を言ってるんだ?」

『ふふふ……』

探偵「―――くそ!!なんだよこれ!!」

探偵「誰もいない……?そんなことあるわけないだろう!!」

うふふふふふ

探偵(他に24時間、誰かが居そうな場所は……!!)

探偵「――あった。警察署」

探偵「ここなら……!!」

探偵「すいませ―――え?」

探偵「誰もいない……」

探偵「そんなバカな……」

少女「――だから、言ったじゃないですか」

探偵「!?」

少女「貴方は私の領内へと足を踏み入れた。あの子に止められたのに」

探偵「……君は?」

少女「神主です」

探偵「そんなことを聞いてるんじゃない!!」

少女「ふふ……では、何を聞きたいんですか?」

探偵「君は……なんだ?」

少女「何といわれても」

探偵「なんだこれは……俺に催眠術でもかけたのか?」

少女「いーえ。貴方が消えただけですよ?」

探偵「消えた……?」

少女「そう」

探偵「どこから?」

少女「世界から」

探偵「……」

少女「信じられませんか?」

探偵「意味が分からない」

少女「貴方は神隠しにあったんですよ」

探偵「神隠し……?」

少女「そう。私が貴方を世界から隠したんです」

探偵「なに……?」

止めた狐子ちゃん可愛いすぎだろ

少女「貴方が探していた人も、同じです」

探偵「え?」

少女「この世界に入り込んだんです」

探偵「やめろ……意味が分からないって言ってるだろ」

少女「その人は自殺をするためにあの林に入ったんですけど、私がこの世界のことを説明したら割と喜んでましたね」

探偵「……」

少女「それからしばらく……この世界で言うと約10年ですが、住んでました。自由気ままに」

探偵「十年……?」

少女「でも、いきなり元の世界に帰りたいなんていいだしたんですよね」

少女「それはできないっていうと、無理矢理林の中に向かって行ってしまって」

探偵「巫女が食べたのか?」

少女「そういうことです」

探偵「俺は夢を見ているのか?」

少女「そうですね。ただ、絶対に覚めませんけど」

支援

 

探偵「……なんで帰れないんだ?」

少女「なんでって……それがこの世界のルールですから」

探偵「ルール?」

少女「望んだにしろ望まないにしろ、神様の世界に足を踏み込んだ訳ですから」

探偵「……」

少女「あの子だって子どもが入らないように見張ってるのもそのためです。深夜は流石に寝ちゃいますけど」

探偵「……なんで君がとめなかった?」

少女「昼間にあの子が止めたにも関わらず入ろうとする者を再度止めても仕方ないですからね」

探偵「俺はどうなる?」

少女「この世界で永遠に生き続けてください。死にたくなったら自殺してくれて構いません」

探偵「……」

少女「ただし、林の中には入らないように。あの子が殺しにかかりますからね?」

探偵「……ふざけんな」

少女「……」

探偵「そんな話、信じられるわけないだろうが」

この世界で2chができるのかが重要

無理か

探偵「何が神隠しだ……馬鹿馬鹿しい」

少女「……」

探偵「―――どけ!!」

少女「あ……」

探偵(そんなわけあるか……!!)

探偵(どこかに誰かはいるだろ……いるはずだ!!)

探偵「はぁ……はぁ……」

探偵「そうだ……自宅に帰ろう……!」

探偵「誰かに……連絡を……はぁ……はぁ……!!」

探偵(あり得ない……神隠しなんて……)

喋り相手いる分まだマシだと思うな

>>108
にちゃんのない世界なんて死んでしまいます

自宅

探偵「電話……」

探偵「―――もしもし!?」

『―――』

探偵「……」

『こんばんは』

探偵「ひぃ!!!」

探偵「駄目だ……そうだ……インターネットはどうだ……?」

探偵「メールでもなんでもいい……誰かに連絡を……」

探偵「―――よし、パソコンは問題なく起動した」

探偵「中身も変化はない……送受信フォルダもそのままだ」

探偵「とりあえず連絡を……ん?メールが来た……!!」

探偵「誰が―――」

【だから、この世界には誰もいませんてば。】

探偵「な、なんだ……よ……これ……!?」

なぁ>>1
そろそろ貴様に言わなければならないことがあるんだ。

俺も今日まで言うべきかどうか悩んだ。
言わなければお前も俺も普通の生活を続けていくことができる。今までどおりにな。
だが、やっぱりそれじゃだめなんだ。偽りのなかで生きていてはだめなんだ。
それに、もう時間がないんだ。
今、俺はお前に真実を告げる。

2ちゃんねるを

見ているのは

ひろゆきと

俺と

お前だけだ。

驚いたか?当然だよな。だがそれが真実だ。
辛かったぜ。お前が2ちゃんを見つけるずっと前から、俺は何十台ものPCに囲まれ毎日2ちゃんを保ってきた。
だから、あの厨房も、あのコテハンも、すべて俺だったんだ。
お前が初めて2ちゃんを見たとき、俺は人生であれほど嬉しかったことはなかったぜ。
時には心苦しいながらもお前を叩いたりもした。許してくれ。
と、今話せるのはここまでだ。もうすぐすべてを知るときが来る。
そのときまでに、心の準備をしておいてくれ。

神社

探偵「はぁ……はぁ……」

狐「……」

探偵「お前か……」

狐「はい」

探偵「俺は帰る……」

狐「殺しますよ?」

探偵「狐に何ができる……俺は元の世界に未練がある」

狐「……」

探偵「邪魔するな」

狐「……でも、止めたのに入って行った貴方が悪いですよ」

探偵「知るか」

狐「お引き取りを」

探偵「……俺は帰る」

誰もいない→電気があるのはおかしい→電気他は外から取り入れている筈
であればPCでオンラインに繋げ、2chができないとおかしい
でもできないって事は女の子が必死こいて電気的なものを作っているはず→可愛い

少女と2人きりハァハァ

bad endか…?

少女が自転車こいで電気発電しながらメールうって電話かけてる参考画像プリーズ

狐「……」

探偵「……」

狐「それ以上は進まないように」

探偵「―――ふっ!!」

狐「あ……」

探偵(走れば、この距離なら流石に追いつけないだろう!!)

少女「―――どちらへ?」

探偵「!?」

少女「……」

狐「……」

探偵「やめろ……どけよ……」

少女「……」

狐「……」

探偵「く……くるな……!!」

神社

「やはり悪戯か?」

「でも、あの人の息子さんが失踪したのは本当なんですよね?」

「ああ、みたいだな」

「だが、誰もいなんじゃな」

「林の中へ入ってみますか?」

「そうだなぁ……」

巫女「お巡りさん?」

「え?」

巫女「先ほどまで居た男性なんですけど……」

「貴女、その男性を見たんですか?」

巫女「はい。もう消えちゃいましたよ?」

「消えたって……どこに?」

巫女「向こうのほうです」

「……本当ですか?」

みんな林の中はいれば解決じゃん

うん

巫女「林の方にはいません」

「……」

巫女「……えへ」

「そうですか。わかりました」

巫女「どうかお引き取りを」

「よし。いくぞ」

巫女「あ、ちょっと」

「林の中、調べさせてもらいますよ?」

巫女「あーダメですってばー!!」

「失礼」

巫女「うわー」

巫女「しーらない。私は止めましたからね?」

そして誰もいなくなった

巫女がムカつくな

神社

探偵「……」

狐「……」

少女「思いとどまりました?」

探偵「……」

狐「神様。もう一人、入ってきたようです」

少女「そう……じゃあ、行ってくるから」

狐「はい」

探偵「……もう一人来たのか?」

狐「貴方は会えませんけど」

探偵「……」

狐「この世界には常に一人だけ。二人が同時に入ってこようが、この世界には一人だけですから」

探偵「そうなのか」

狐「……ところで、本当に諦めてくれました?」

「あーダメですってばー!!」(おら!いけいけ!そっちいけ!)

巫女「行くなよ!?絶対行くなよ!?」

探偵「……」

狐「私のこと……今はどう見えてます?」

探偵「狐だ」

狐「早く諦めてくださいよ」

探偵「……何をいってるんだ?」

狐「私が狐に見えるなら、それは貴方が今にも帰ろうとしている証拠ですよ?」

探偵「……」

狐「ね?もうここで住めばいいじゃないですか。たまにだったら私も神様も話し相手ぐらいにはなってあげますし」

探偵「うるさい」

狐「あの……今はそんなにお腹も空いてないんで、できれば食べたくないんですけど」

探偵「……どけぇ!!」

狐「――ガウ!!」

探偵「がっ……!?!?」

狐「……足から頂きます」

探偵「や、め―――」

せめて獣姦経験してからだな

 

数日後 神社

「ここ知ってる?」

「なにがー?」

「自殺の名所なんだって」

「マジで?」

「噂だとあの林の中に入っていくと安楽死できるとか」

「へえ、苦しまないでいいんだ」

「そうそう」

巫女「―――苦しいですよ?」

「うわぁ!?」

巫女「死ぬのは苦しいですよ?」

「え……?」

巫女「足から無くなっていく感覚は、相当辛いですよ?」

「な、なに……この人……」

「ちょ……もういこうよ」

エキノコックス来るーーー


本州にはなかったな

クマに食べられながら母親に
携帯電話で助けを求めてた女の子思い出した

巫女「さようならー」

少女「……」

巫女「あ、神主様。ちーす」

少女「今日も見張りがんばってね」

巫女「はい」

少女「それじゃあ、私は寝るから」

巫女「はーい、ごゆっくりー!」

巫女「さーてと、お掃除しよっと

女「――すいません」

巫女「はい?」

女「この写真の男性を知りませんか?探偵でこの辺を調査していたらしいんですが」

女「私の恋人なんですか、連絡がつかなくて……それで探してて」

巫女「――あ、その人私が殺した人だ」



おしまい

>>1

乙 面白かった

え?なんかなぁ

救いは無いんですか?

女もくわれる話しはよぉ


萌絵で妄想した

乙 よかった

探偵の彼女が主役だと考えるとなかなか面白い

導入だけは良かった


面白かった
結局bad endか

乙です
おもしろかったです

なるほど
よくわからん


おもしろかった

ハッピーエンド主義者で悪かったな、でも面白かった

乙よかった

2chでも少女しかスレ立ててないんだろうな

おもろかった
乙だ



自殺した人はなんで十年たってから
急に帰りたいと思ったんだ?

捜索届けだしてから死亡認定まで何年?

>>155
飽きたんじゃないの

>>22で巫女が余計なこと言ってなければ縄張り荒らされたりしなかったよね

巫女も楽しんでんじゃない?

林に入って欲しくないのに必死で自分が殺しましたアピールする意味がわからん

巫女が馬鹿だからで全部説明つきそうだけどな



この救いようが無い感じがいいね



こういう話好きだわ

世にも奇妙な話でありそうだなw

俺なら巫女と神主で3Pしながら永遠に暮らす

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