暦「PSYREN?」 (30)

僕はいつも通り火憐と月火に叩き起こされた。
今日は戦場ヶ原に勉強を見てもらう日だったので昼から民倉荘に行った。
そこで戦場ヶ原がいきなり言い出したのだ。

暦「そのPSYRENっていうのはなんなんだ?」

ひたぎ「神隠しの都市伝説よ」

ひたぎ「噂によると神隠しの裏には秘密結社サイレンと彼らの使者[怪人ネメシスQ]がいるらしいわ」

僕には何故、戦場ヶ原がいきなりそんな話をし出したか分からなかった。

暦「なんでいきなりそんな話を?」

ひたぎ「羽川さんが関わってるかもしれないからよ」


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ちゃんとめだか片付けてからやれよ

化物語×PSYRENのクロスです。

基本的に暦達がPSYREN世界に行ったらという話なのでPSYREN側のキャラが少し出ないかもです。

化物語の方の時系列は一応恋物語以降です。
そこらへんは変更されるかもです。

更新は遅めです。

おかしいところや疑問などがありましたら言ってください。

>>2
なんのことですか?

暦「あいつは忍野を探してるんじゃないのか?」

ひたぎ「そのはずだけど赤いテレカを手に入れたとの連絡があってから連絡が途絶えてるのよ」

噂によると赤いテレカはサイレンの専用回線に繋がる唯一の連絡手段らしい。
もしかするとそれに羽川が巻き込まれたのかもという話だ。

ひたぎ「それでここに一枚、そのテレカがあるんだけど・・・」

暦「なんで持ってる!?」

赤いテレカは今の話じゃだいぶ入手困難じゃなかったのか・・・

ひたぎ「たまたま公衆電話の前を通り掛かったら鳴り始めてね」

ひたぎ「その電話に出たら公衆電話の上にネメシスQらしきものがいたのよ」

それはすぐに消えたらしいが消えた後に公衆電話から赤いテレカが出てきたらしい。

暦「戦場ヶ原、そのテレカを僕にくれないか?」

単なる都市伝説かもしれない。
怪異の仕業かもしれない。
本当に秘密結社があるのかもしれない。
それでも僕は羽川が危険かもしれないなら助けずにはいられない。

ひたぎ「いいわよ、でも必ず帰ってきてね」

暦「ああ、分かっている」

そうして僕は(勉強をきっちりやった後)戦場ヶ原の家を出て近くの公衆電話で赤いテレカを使う。

「おはようございます!」

「世界はつ・な・が・る」

「サイレン入国管理センターです」

始めに聞こえてきたのはそんな女性の声だった。

「それではこれから入国審査を行います」

「質問にお答え下さい」

録音音声らしくこちらが何を言ってもただ話すだけだった。

「質問は2択ニナッテオリマス」

「はいノ場合ハだいやるノ1ヲいいえノ場合ハだいやる2ヲ押シテ下サイ」

その後、63問程よく分からない質問をされた。

「審査終了」

「合否は追ってこちらから連絡いたします・・・」

それを最後に電話は切れた。

次の日、非通知からの電話に出たら次の瞬間どこか分からない場所にいた。

暦「ここはどこだ?」

辺りを見渡すがあるのは静寂だけで答えるものはない。
いや、一人だけあった。
僕はしゃがみ影に話しかける。

暦「おい、忍起きてくれ!」

僕の影に潜む吸血鬼もどき、忍野忍を呼ぶが反応はない。
思えば電話に出たのは朝で忍はまだ眠っている時間帯だ。
しかしこのよく分からない事態で寝ていられても困るので必死に呼ぶが全く反応がない。

暦「忍、ドーナツがあるから出てこい!!お前の好きなゴールデンチョコレートだぞ!!」

忍「ぱないの!」

そんな台詞と共に金髪幼女が影の中から登場する。
拳を突き上げるように飛び出てきた為、影を覗きこむようにしていた僕の顔面に拳がヒットしひっくり返る。
さながら死んだ虫みたいに。

ドーナツを求める忍をどうにか抑えた後に僕は事情を説明した。

暦「……というわけなんだが何か分かるか?」

忍「それだけじゃ判断出来んの」

どうやら忍にも分からないみたいだ。
その時、悲鳴が聞こえそちらを見ると廃屋の中から何やら赤い液体に濡れた百足のような化け物が出てきた。

暦「忍、あれは怪異か!?」

忍「あんな怪異は見たことないの」

そう言いながら忍は妖刀【心渡】を取り出す。
通称、怪異殺し、怪異を切る妖刀ならあの化け物にも効くだろう。
しかし今の忍は血を全く吸っていない故にただの八歳児である。
出来るだけ闘うのは避けたいので物陰に隠れる。
しかしこちらに気付いたらしく向かってくる。
一か八か忍から【心渡】を取り切り掛かろうとする。

羽川「阿良々木君、忍ちゃん伏せて!!」

羽川の声が聞こえたと思うと忍に上から覆い被される。
次の瞬間、百足のような化け物が潰された。

今日はここまで。

ヶ原さんの口調が少しおかしいかもです。

ガハラさんが既にカード使ってるのにそのカードをアララギが使えるのはおかしくないか?

>>12
ヶ原さんは未使用です。
PSYRENで言うと一巻で入手と使用は別だったので。
入手がヶ原さんで使用は暦というかんじです。

投下開始したいと思います。

待ってた(・∀・)

僕の上から忍がどいて立ち上がる。
声の主は聞き間違えではなく羽川だった。

暦「羽川……いや猫か?」

ただ羽川の白と黒の頭から猫耳が生えてはいたが。

羽川「どっちでもあるってかんじだけど人格的には私かにゃ?」

羽川ではあるみたいだが何故か猫語になっていた。
羽川の口調で猫語というのも萌えるな。

羽川「それより、阿良々木君がにゃんでここに?」

暦「なんでって羽川がこれに関わって消えたらしいから手掛かりがないか確かめに来たんだ」

まさかいきなり本人に会えるとは思わなかったけど。

その後、僕は詳しく事情を羽川に話した。

羽川「私のせいで巻き込んじゃったのかにゃ?」

暦「そんなことはない」

羽川のせいではない。
これは僕自身が決めたことだ。

地の文でセリフの前に名前は無いんじゃないの? これから書こうとしているストーリーがギャグとかほのぼのならいいと思うけど、シリアスなら緊張感が出づらくなるよryotaさん?

羽川「そう……

羽川が何か言おうとした瞬間、羽川が頭を押さえて倒れた。

暦「羽川!?」

僕は慌てて駆け寄るが迂闊に触れない。
何故なら猫の、ブラック羽川の、能力はエナジードレイン。
触れたら力を吸われるのだ。
こんな状況で弱ったら羽川を守る所じゃなくなる。
しかし僕が迷ってる内に猫耳は消えていた。
試しに触るが力を吸われる感覚はない。
触ると言っても肩をだ。

羽川「阿良々木君」

暦「なんだ羽川!?」

羽川「これはゲームなの」

羽川「ゲームをクリアすれば元の世界に戻れるの」

暦「ゲーム?」

これがこの世界がゲーム?
羽川がどういう意味で言ってるかは分からないがクリアすれば元の世界に戻れる。
それだけ分かればよかった。

羽川「公衆電話を探し……て…」

羽川「そこが…スタート地点だから……」

暦「おい、羽川!?」

そこで羽川は気を失った。
羽川はここがどういう場所か知っているみたいだった。

暦「羽川は気絶してるんだよな?」

忍「こんな時に何を考えてるんじゃお前様は!!」

言った瞬間、突っ込まれた。
というか蹴られた。
羽川を挟んで反対側から今まで何も喋ってなかった忍が僕の顔面を蹴った。
思いっきり無警戒だったので僕はそのままひっくり返った。

忍「ふんっ」

後頭部が地面に打ち付けられると同時に腹にドロップキックされた。
正直、吐きかけたし死ぬかと思った。

暦「な、何をするんだ忍!」

忍「それはこっちの台詞じゃ、ボケが!」

忍「前にもこんなことがあったろう!」

確かにあった気がする。
たぶん『くらやみ』の事件の時に。

暦「でも今回は何もしてないし考えていないぞ!!」

忍「儂が突っ込んでなかったらしとったじゃろ!!」

否定出来ない……

忍「それに仮にしとったら、金的にドロップキックしおるわ」

以前よりすさまじいことを言ってくる。

>>18
はい、では次からそうします。
それから名前違いますよ!?

それから僕らは羽川の言っていたスタート地点を探し歩いていた。
羽川をほっとくわけにもいかないので僕が背負っている。
そうなると必然的に胸が背中に当たるわけだがそこは不可抗力だよな?
羽川が目覚めれば謎も解けるはずだけど頼ってばかりでは駄目だ。

「でもこんな場所に電話なんかあるのか?」

呟くが隣で歩く忍は答えてくれない。
何か考えてるようだ。

「オーイ、阿良々木先輩!!」

どこからか聞き覚えのある後輩の声が聞こえた気がする。
だけどあいつはここにはいないはずだ。
声のした方を恐る恐るみるとそこには学習塾跡よりボロイ建物があった。

建物の中にはどうやら聞き間違いじゃなかったようで神原がいた。

「まさか、阿良々木先輩がいるとは思わなかった」

「それは僕の台詞だ」

お互いに経緯を話した。
どうやら神原は偶然赤いテレカを拾ったようだった。

「それで羽川先輩は大丈夫なのか?」

「気絶しているだけだ」

僕らは上の階へと上がっていた。
どうやら神原がここに来た時、何人かの人間が出ていったのを見たらしい。
上階に着くとそこには公衆電話があった。
僕は近くに羽川を寝かせると電話に近付く。
しかしいくらいじっても反応はない。

「私も試したがダメだった」

そうしているといきなり電話が鳴り始めた。
公衆電話がスタート地点と羽川は言った。
試しにとると何かが脳に直接話しかけてくるような感覚に襲われた。

[サイレンを目指す者に……]
[絶望と力を…!!]
[サイレンに辿り着いた者に世界の全てを]
[このゲームの出口はひとつ]
[サイレンを目指す者よ…]
[世界の出口を探す者よ…]
[門(ゲート)を探せ……]

それを最後に感覚が戻る。

「なんだったのは今のは…」

「何を言っとるのじゃ、お前様」

どうやら忍は何も聞こえなかったみたいだ。

ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

いきなり音が鳴り始める。

「ゲームが始まったのか?」

今日はここまでです。

口調が少しおかしいですかね?
神原あたりが自信ないです。

もう止めたの?

>>24
止めてないです
忙しいだけです

>>18
ryotaじゃないよryuto()だよ

>>26
だから勝手に他人と勘違いしないでくださいな

煽ってるバカに反応すんなよ

コテハンつけなよ

やっぱり止めたんじゃ………

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