男「どちら様ですか?」 (91)

ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「私クラスメイトの女と言います
  欠席中のプリントを持ってきました」

男「はあ…どうも  
  プリントだけもらいますね…わざわざご苦労様です。」

女「ちょっと、それだけですか?せっかくわざわざ雨のなか持ってきたのに!
  少しお話しませんか?」

男「おかえりください」

ガチャ ガチン

女「むぅぅぅ…」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381933552


ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です。プリント持ってきましたよ」

男「ではプリントだけ…何をしているのですか?」

女「前はいきなり閉められましたからね
  閉められないようにロック部分にガムテープを貼っています!」

男「やめてください。さようなら」

ベリ ガチャ ガチン

女「あぁぁぁ…」


ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です。プリント持ってきましたよ」

男「いつもありがとうございます。プリントだけもらいますね」

女「えぇ、どうぞ 
  あと、連絡でプリントの中にある進路希望を月末までに提出しろとのことです」

男「…今日は家に入れろとは言わないんですね」

女「押してダメなら引いてみろ作戦です!」

男「さようなら」

ガチャ ガチン


ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です。プリント持ってきました…」

男「…先にプリントもらいますね。それから中へどうぞ」

女「いいです!今日は…よ、用事があるので帰ります」

男「…そんなにビショビショじゃ風邪をひきますよ
  タオルを持ってくるのでそこで待っていてください」

女「なんかいつもと違って優しいですね…」

男「いつも優しいですけど何か?」

女「いえいえ、その優しき心にうたれただけです」

男「重畳ですね」

女「えぇ、とっても」

男「それより、早く中へどうぞ」

女「ありがとうございます、お邪魔します」

家の中


女「シャワーまで借りてしまって申し訳ありません」

男「気にしないでください
  一人暮らしですから」

女「じゃあ、私今危険な状況だったりします?」

男「…」

女「ちょ、ちょっと黙らないで下さいよ」

男「まあ、大丈夫ですよ
  その辺の管理は完璧ですから」

女「生々しい…」

男「まあ、そういうわけであなたを家に上げなかった理由察してもらえましたか?」

女「全く!管理が完璧ならいいじゃないですか!!
  これからはあげてくださいよ」

男「…気が向いたら」

女「では、髪も乾いたので帰りますね」

男「えぇ、さようなら」

女「明日は学校来てくださいね」

男「…」

プロットはできているので日曜日までには完結させます

短いですが今回はここまでです

全体としても短いです

乙です
期待


期待してる

ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です。入れてください」

男「…プリントは?」

女「今日はありませんでしたよ」

女「そんなことより、お話しましょうよ」

男「…はぁ、どうぞ」

女「お邪魔します」

家の中


女「どうして昨日言ったのに来なかったんですか?」

男「別に、誰も行くなんて言ってませんよ」

女「そんなことじゃ、勉強分からなくなりますよ?」

男「まあ、頭だけは良いので問題ないですよ」

男「そのおかげで、退学にならずにすんでますし、教師も家に来ませんしね」

女「むぅ…」

男「…一つ聞いてもいいですか?」

女「どうぞ」

男「どうして、毎日私の家に来るんですか?」


男「正直、2年生に上がってからは始業式しかいってないので面識はないと思うのですが?」

女「えぇ、話したことは一度もないですよ」

男「なら、断ればいいじゃないですか」

男「一度なら分かりますが、毎回となれば断れると思えますよ」

女「えぇ、そうでしょうね。ですが私は男さんに興味があったんです」

男「なぜ、興味を持たれたのですか?」

女「男さんは学校じゃ有名なんですよ!なんてたって学校創立以来の天才ですから」

男「それだけとは思えないんですが?」


女「なかなか鋭いですね…ですがこれ以上は秘密です」

女「というより、学校一の美少女が毎日来てあげてることに幸せを感じないんですか?」

男「…」

女「む、無言はやめてください…虚しくなります」

男「いえ、幸せは感じないですが感謝はしてますよ」

男「プリント一気に渡されても大変ですし」

女「そ、そっちですか!!」

女「もういいです、帰ります」

男「お帰りはあちらです」

女「…明日はちゃんと来てくださいね」

男「…」

短いですが今日は終了

乙です
男は天才だったのか

いろいろ忙しくて二日ほどあけてしまいました…申し訳ありません
再開します

ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です。プリントを持ってきました」

男「どうぞ」

女「ずいぶん素直になりましたね!」

男「…おかげさまで」




家の中

男「どうぞ、お茶です。それとお菓子をもらったのでこれも」

女「なかなか気が利きますね」

女「もしかして、私が来ると思って用意していたんですか?美しいって罪ですねぇ…」

男「…ご想像にお任せします」

男「それと鏡は洗面台にありますよ!ぜひ、見てきてください」

女「年頃の女の子になんて酷いことを言うんですかねぇ…」

女「普通の女の子なら怒って帰っていますよ…はぁ~」

男「あなたは普通の女の子ではないんですか?」

女「ご想像にお任せします!」

男「あなたと話しているとなぜか疲れますね」

女「ほんと気になりますね」

男「…そんなに私のケーキを欲しそうに見つめなくても…」

男「そんなに欲しいんですか?」

女「…そ、そんなに見つめてましたか?」

男「えぇ、それはもう…よかったらどうぞ」

女「ありがとうございます、このケーキがいけないんです!あんまりにおいしいから」

女「もしかしてこのケーキ○○店の有名なケーキじゃないんですか?」

男「おぉ!よくわかりましたね…さすがは食いしん坊さんですね」

女「分かりますよ!すごくおいしいけど、すごく高いで有名でなかなか手がでなかったんですよ」

女「あと、食いしん坊はいただけませんね…男さん次来た時にくさやをポストから入れますよ?」

男「…ちょっとしたテロですね、やめてください」

男「やはり女の人は高いものは何でも好きなんですね…」

女「あれ?知らなかったんですか?」

女「実は女のほうが現実主義なんですよ、覚えておいてくださいね」

男「はい…よく覚えておきます」

女「そろそろ帰りますね」

男「はい、それでは」

女「えぇ、さようなら」

女「気が向いたら学校来てくださいね」

男「…」

一旦落ち

レスありがとうございます

再開します

ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です。プリント持ってきました」

男「どうぞ」

女「今日はわたしがお菓子を持ってきてあげましたよ」

女「ロールケーキ食べれますよね?」

男「嫌いではないですよ」

女「素直じゃないですね…クス」

家の中

女「今日は少し男さんと真面目な話がしたくて来ました」

男「いつも私はまじめですよ」

女「何かわたしがふまじめみたいな言い方はやめて下さいよ…ロールケーキあげませんよ?」

男「そんな真面目な女さんが真面目な話とはなんですか?」

女「からかってます??」

男「いえいえ、遊んでます」

女「はぁ…もういいです」

女「では、本題に!男さん!!どうして学校に来ないんですか?」

女「毎日毎日こんなかわいい美少女が学校に来て下さいって言ってるのに!!」

女「友さんとかクラスの皆さんも心配してましたよ」

男「…さりげなく自分がかわいいと主張しましたね」

女「えぇ、事実ですから」

男「まあ、それはいいでしょう…なぜ学校に行かないかですか?」

女「はい、そうです。クラスの皆さんや親御さんも心配しておられますよ」

男「そうですか」

女「言いにくいことなら私だけにも話してみませんか?誰にも言いませんから」

男「…」

女「…」

男「…私には友という友人がいます。」

男「彼とは中学校からの付き合いでよく一緒にいました」

男「私は彼のことを親友だと思い、信用していました」

男「…ですが、去年の始業式のことです」

男「私は聞いてしまったんです」

男「彼が彼の友人に私のことを嫌いだというのを…」

男「彼はつづけて言いました。なぜ努力してない自分とあいつが同じ学校なのか!」

男「なぜ勉強していないあいつのほうが成績が良くて褒められるのか?と」

男「私はその言葉をきいて自分が信用していたものがこんなにあっさり崩れるのかとその時初めて知りました」

男「彼がそんな風に考えていたなんて思いもよらなかった」

男「そんなにたやすく崩れるなら関係などいらないと思い始めて気が付いたら学校に行かなくなっていました…」

女「…」

女「そうですか…そんなつらいことがあったんですね」

男「はい…」

女「で、その話まだ続くんですか?早く理由を知りたいんですけど」

男「ですから今話してるじゃないですか」

女「えぇ、それらしい話でしたね」

女「でも、それらしいだけであって、本当は違いますよね?」

男「…」

男「どこで気がついたんですか?結構いい線だと思ったんですが…」

女「気がついたも何も…」

女「わたしやあなたのような人が人からいちいち言われたことを真に受けるわけないじゃないですか」

女「その話自体は本当だと思います」

女「だけど、あなたがそれを原因に、他人を原因に自分の行動を決めるなんてないと思ったんです」

男「まあ、似た者同士ですしね」

男「なかなかうまくいきませんね…」

女「さあ、ぜひ今度は本当の話をお願いします」

男「それは…秘密です」

女「ここまで来てそれはないですよ」

男「それはお互い様ですね」

男「隠し事ありますよね?」

女「えぇ、ばれてましたか…」

男「こっちは最近気づいたんですけどね」

男「どうしますか?」

女「女の子には少しくらい秘密があったほうが魅力的らしいですよ?」

男「男女差別は嫌いなんです。能力による差別なら歓迎ですよ」

女「…はぁ…わかりました」

女「今日は帰ります。今度は聞かせてくださいね」

男「善処します」

女「あと、学校来てくださいね」

男「…」

日曜までと言っていたのですが火曜までにかえさせていただきます

すいません

できるだけ早く終わらせるので読んで下されば幸いです

今日は終了です

乙です
無理しないように頑張って下さい
こういう淡々とした男女のやり取りって面白いです

昨日は書けませんでした…申し訳ありません
これから書いていきます

待ってました
無理はしないでくださいね

ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です。プリント持ってきましたよ」

男「ありがとうございます、どうぞ」

家の中

男「あれ?プリントはどこですか?」

女「そんな毎日毎日ありませんよ」

女「入れてもらうための口実です」

男「…」

女「…あれ?もしかして怒ってます?」

男「…はい」

女「…すいません、どうしても男さんと話したかったもので…」

男「まあ、怒ってないんですけどね」

男「それより、あなたが素直に謝ったことに驚きましたよ」

女「むぅぅ…いったいわたしを何だと思っているんですか?天の邪鬼ですか?」

女「自分が悪い時は素直に謝りますよ」

>>36 訂正 追記しました


家の中

男「あれ?プリントはどこですか?」

女「そんな毎日毎日ありませんよ」

女「入れてもらうための口実です」

男「…」

女「…あれ?もしかして怒ってます?」

男「…はい」

男「女さんは嘘はつかないと思っていたもので…」

女「…すいません、どうしても男さんと話したかったもので…」

男「まあ、怒ってないんですけどね」

男「それより、あなたが素直に謝ったことに驚きましたよ」

女「むぅぅ…いったいわたしを何だと思っているんですか?天の邪鬼ですか?」

女「自分が悪い時は素直に謝りますよ」

男「まあ、そういうことにしておきましょう」

女「というか男さんもわたしが嘘をつかないなんて微塵も思ってないですよねぇ?」

男「そりゃ、人間ですから」

女「嘘つきですね」

男「お互い様ですよ」

男「嘘をついたことのない人ほど怖い者はありません」

男「人は嘘をつきゃなきゃ生きてはいけないんですよ」

女「あれ…哲学ですか?なかなか難しいことを考えるんですね」

男「えぇ…考えるのは好きなんです。頭の中で完結させられますから」

女「これはメモしておかないといけませんね」

男「必要ないですよ」

女「いえいえ、男さんのことは何でも知っていたいんです」

男「…」

女「あれどうしました?」

女「もしかして私の気持ちに気がついちゃいましたか?」

男「まさか、あなたの気持ちなんてあなたにしかわかりませんよ」

女「チッ…なかなか強情ですね」

男「いったいこれまでどれほどの無垢な男を勘違いさせてきたんですか?」

女「し、失礼な!!わたしは興味のない人に話しかけられても全無視してますよ」

男「それは、それで酷いですね」

女「酷いなんてとんでもない。優しさですよ」

女「勘違いほど惨めなものはないでしょう?」

男「そうですね」

女「では、わたしはもう遅いので帰りますね」

男「ええ、さようなら。帰り道には気をつけて」

女「そこは男なら送って行くところですよ」

男「あいにく夕飯を作るのに忙しくて」

女「甲斐性なしですね」

女「でしたら今度晩御飯を御馳走してください」

女「それで手を打ちましょう」

男「…考えておきます」

女「いい返事を期待していますね」

女「ではさようなら」

女「明日は学校来てくださいね」

男「…」

ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です。プリント持ってきました」

男「どうぞ…」

女「ありがとうございます」

女「それとこれが今日のプリントです」

男「ほんとにあったんですね」

女「疑ってたんですか?もうしませんよ」

男「信用を頑張って取り戻してください」

男「まあ、別にプリントがなくても来てくれて全然構わないんですけどね」

女「おぉ…珍しいですね。男さんがデレるなんて」

男「どうせ、プリントがなくてもあの手この手で来そうなのは目に見えてますから」

女「だんだん、わたしのことを分かってきてくれましたね」

女「うれしいです」

男「…」

バタン ガチャ

女「あっ!すいません。調子に乗りすぎました」

女「入れてください」

ガチャ

男「どうぞ」

女「お邪魔します…」

家の中

女「今日は男さんも気になる学校の話題を持ってきましたよ」

男「そうですか」

女「あんまり乗り気じゃないですねぇ…」

女「まあ、気にせずお話しますけど」

女「まずはじめに友さんが女1さんと付き合い始めました」

女「告白は女1さんからだったようです」

女「次にクラスメートの男1さんが女2さんと付き合い始めました」

女「今時珍しい男1さんがラブレターを書いたみたいです」

女「また次にこちらもクラスの男2さんが別クラスの女3さんと昨日から付き合い始めたとのことです」

女「こちらは昨日なので現在調査中です」

男「…」

女「黙ってどうしたんですか?何か言いたげですね」

男「…なぜクラスの恋愛事情ばかり報告してるのかと思いまして」

男「そしてなぜそんなに詳しいんですか?怖いです」

女「女の子にはこういう情報が勝手に入ってくるんですよ」

女「それは置いておいて、皆さんが青春を謳歌してる話題を振れば学校に行きたくなるのではと思いまして」

女「抵抗があるようでしたら破局や泥沼劇のほうにしますか?充実してますよ」

男「…結構です」

女「では続けますね」

女「男さんが一年生のころ気になっていた女友さんなんですが…」

女「先月から他校の生徒と付き合ってるらしいですよ」

女「他校の生徒なので詳細は分からないのですがなかなかのイケメンらしいです」

男「ちょ、ちょっと!待ってください。なんで知ってるんですか?」

男「そんなこと…誰にも言った憶えがないんですが」

女「事実であったことは認めるんですね?」

男「…」

女「なんでなんてさっきから言ってるじゃないですか」

女「女の子には勝手に入ってくるものなんです」

男「一年生の時違うクラスで面識のない女子にですか?」

男「少し無理があいませんか?」

女「…」

男「正直に話してもらえたら怒りませんよ」

女「それは起こる人が言うセリフですよ…」

女「実は男友さんに聞きました。あいつは言わなかったけど絶対に女友のことが好きだったと」

男「そうですか…どうやって聞き出したんですか?」

女「それはもう男さんの力になりたいからと言ったら一発で」

男「…」

女「なかなかプライベートなの問題と口を割らなかったので食券五枚で…」

男「あなたらしいですね」

女「えぇ、いつも自分らしくいたいと常々思いながら生活しているんです」

男「皮肉ですよ?」

女「知ってますよ」

女「正直、そんなにへこんでいるようには見えませんね?」

男「心の中では傷心しているかもしれませんよ?」

男「まあ、ないですが」

男「一年も前ですからね…正直顔もよく覚えてないです」

男「それに今は毎日、騒がしい人が来るのでそっちのほうで手いっぱいですよ」

女「そうですか。それは毎日充実していいことですね」

男「えぇ、本当に」

女「では、日も暮れてきたので帰ります」

男「そうですか」

男「そろそろ春ですね」

女「えぇ、わたしたちもう三年生ですよ」

男「早いですね」

女「そうですね」

男「まだまだ、寒いので気をつけて」

女「はい、さようなら」

女「明日は学校来てくださいね」

男「…」



今日はここまでで…おそらく次回最終回です 木曜日になると思います

当初の予定より大幅に遅れて申し訳ないです

読んでもらえたら幸いです


レスありがとうございます とても励みになります

乙です
男は学校へ来るのかな?

乙でした

レスありがとうございました
書いていきます

>>45  訂正:誤字

男「ちょ、ちょっと!待ってください。なんで知ってるんですか?」

男「そんなこと…誰にも言った憶えがないんですが」

女「事実であったことは認めるんですね?」

男「…」

女「なんでなんてさっきから言ってるじゃないですか」

女「女の子には勝手に入ってくるものなんです」

男「一年生の時違うクラスで面識のない女子にですか?」

男「少し無理がありませんか?」

女「…」

男「正直に話してもらえたら怒りませんよ」

女「それは起こる人が言うセリフですよ…」

ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です。遊びに来ましたよ」

男「…どうぞ」

男「とうとう取り繕うのやめましたね」

女「男さんが来てもいいって言ったんじゃないですか!」

女「女さんはかわいいからいつでも来てくれ!あなたと一緒に居られるだけで幸せだって」

男「そうですね」

バタン ガチャ

女「冗談ですよ!そんないい笑顔で扉を閉めないでください」

ガチャ

男「どうぞ…近所迷惑なので入ってください」

女「はい、ありがとうございますお邪魔します」

家の中

男「今日はそんなにに大きな荷物を持ってどうしたんですか?」

女「あぁ…春休みの課題を男さんに教えてもらおうと思いまして」

女「いいですか?」

男「別に良いですけど…春休みに課題なんてありましたっけ?」

女「あっあるんですよ!ほらわたし達の学校進学校じゃないですか」

男「そうなんですか、行ってないから知らなかったです」

女「そんなコメントし難いこと言わないでください」

男「別に気にしませんよ、わざとですから」

女「性悪ですね」

男「あなたほどでは」

女「どういう意味ですか!」

女「こんな聖人のような女の子に…酷い」

男「…自分で言ってて酷いと思いません?」

女「少し…」

女「でも気付いたんですが男さんも優しいですよね」

女「なんだかんだと部屋に入れてくれますし、いつもお茶菓子まで出してくれますし」

男「結局お菓子ですか…」

女「そういうことじゃなくてですね」

女「いつも来たらすごく忙しそうな時でもわたしの話し相手になってくれるじゃないですか」

女「だからすごく優しいなと思ったんです」

男「買いかぶりすぎですよ。普通です」

女「普通ですか…」

男「えぇ…あとあなたが部屋を荒さないか見張る意味もあります」

女「私を何だと思ってるんっですか!失礼しちゃいます」

男「冗談ですよ」

女「もうこんな時間ですね」

女「そろそろ帰ります」

男「えぇ、お役に立てましたか?」

女「はい、ありがとうございました」

女「男さんは教えるのうまいですね」

男「女さんの飲み込みが早いんですよ」

女「そんなことないです。普通ですよ」

男「…そうですね」

女「男さん知ってましたか?」

女「あと二日で春休みが終わってしまうんですよ」

男「そういえば、そうですね」

女「始業式はぜひ出席してくださいね」

男「考えておきます」

男「それより明日夜時間ありますか?」

女「えぇ…まあ、明日もお邪魔するつもりですし大丈夫ですけど」

男「では、空けておいてください。晩御飯ごちそうしますよ」

女「本当ですか!ありがとうございます」

女「楽しみにしていますね、それではさようなら」

男「えぇ、さようなら」

一旦落ち

再開します

ピンポーン

ガチャ

男「どちら様ですか?」

女「女です」

男「どうぞ」

女「なんかきちっと招待されてきたのは初めてですね」

男「ほっといても来ますからね」

女「そんなこと言ってたら帰っちゃいますよ?」

男「帰っちゃいますか?」

女「いいえ、こんな機会なかなかないので招待されてあげますよ」

男「…天の邪鬼ですね」

女「お互い様です」

男「もうご飯できてますよ」

女「本当ですね。ほんとうにおいしそうです」

男「きちっと家に連絡を入れてきましたか?」

女「…?と言うと?」

男「いえそんな、深い意味はないですよ」

男「高校生がこんな時間に外に居るので心配しているのではないかと思いまして…」

女「あぁ…そうですね。大丈夫です!きちっと伝えてきましたから」

女「あっ、もしかしてわたし今日襲われちゃいます?それなら、家にお泊りの電話してきますね」

男「いえ、ご飯を食べたらお帰り頂くので大丈夫ですよ」

女「つまらないですねぇ~」


すいません>>63は家の中です


男「冷めないうちに食べましょうか」

女「そうですね」

男「お茶と水どちらがいいですか?」

女「ではお水で」

女「準備手伝いましょうか?」

男「今日はお客なんですからそのままでお願いします」

男「それに準備はもうほとんどできているので」

女「わかりました」




男「それではいただきましょうか」

女「そうですね」

男「いただきます」

女「いただきます」


食事終了後

女「ほんとうにおいしかったです。ありがとうございました」

男「お粗末さまでした」

女「男さんは料理も得意なんですね」

男「そんなことないですよ…一人暮らしが長いので勝手にできるようになったんです」

男「誰でも毎日料理していればうまくなります」

女「そうですか?わたしは自分でこんなにおいしい料理ができるとは思えないですよ」

男「そんなことないですよ。女さんですらうまくなりますよ」

女「なにかひっかかる言い方をしますね…」

女「まあ、いいです。今日はこの辺で帰りますね」

女「料理おいしかったです。ありがとうございました」

男「送っていきますよ、危ないですし」

女「そうですか、ではお言葉に甘えます」

帰り道

女「男さんわたし少しお話があるんですがいいですか?」

男「えぇ、いいですよ」

男「私もありますから」

女「そうですか、それはどういったお話ですか?」

男「…お願いに似た話ですね」

女「なるほど、では男さんゲームをしませんか?」

男「というと?」

女「お互いに秘密がありますよね?」

男「えぇ」

女「お互いに秘密を当て会うんです」

女「もし当たったら、お願いを聞く」

女「外れたらそのお願いはなしで」

女「どうですか?」

男「いいですね。おもしろそうです」

女「男さんなら乗ってくれると思ってました、さすがです」

男「えぇ」

男「私の秘密と女さんの望むことは私が学校へ行かない理由と学校へ行って欲しいということでいいんですか?」

女「えぇ、そうです」

女「では、わたしからお話ししましょうか、男さんの秘密を」

男「…お願いします」

女「はい」

女「男さん”普通です”この言葉をよく使いますよね?」

男「えぇ、まあそうですね」

すいません 今日はここまでで

文章をすっきりさせてくるので完結を明日に伸ばします…

本当に申し訳ありません

またみてもらえると幸いです

レス本当にありがとうございました

乙です

乙でした

遅れて申し訳ありません

書いていきます

女「えぇ、わたしが聞いただけでも数学の問題を教えていただいた時、さっきのようなおいしい料理を作っていただいた時」

女「なにかしらお礼を言うとだいたいこの言葉が返ってきたように思います」

女「わたしは最初、定型句のようにその言葉には大した意味のないもので謙遜しているのだと思っていました」

女「…ですが、一緒にいるうちにそれは違うと考えるようになりました」

女「男さんあなたは自分ができることを他人にも当然のように求めていますよね?」

男「…」

女「男さんは頭がいいです」

女「学年トップをとり続け、全国模試で好成績をとっているのでそれは明らかです」

女「ですが、周りもそのレベルでいることを望んでいませんか?」

女「もちろん、男さんは勉強をしています」

女「ほぼ毎日訪れているわたしが言うので間違いありません」

女「ですが、男さん同じだけ勉強すれば人は同じだけ賢くなるはずだと望んでいませんか?」

男「…」

女「似たような話があります」

女「もちろんこれは、男さんとは違う子のある話です」

女「つまらない話なので期待せず聞いてください」



女「その子はとても優秀な子でした」

女「成績は学校で一番よく、受けた全国模試では必ず3番以内に入るほどでした」

女「それでいて、勉強一筋というわけでもなく、適度に勉強するというかんじでした」

女「そのあたり、その子は男さんとよく似ていますね」

女「ですがその子の周りは違いました」

女「当然です。少し勉強すれば全国模試で上位になれる子がたくさんいるはずありませんよね」

女「常識で考えれば分かります」

女「ですが、その時、その子には分からなかったんです」

女「その子にとって自分の持つ”普通”がすべてであり、常識だったからです」

女「ですからなぜ、少し勉強すれば分かる問題をどうしてそんなにクラスメートたちが悩んでいるのか…」

女「少しの勉強もせず、分からないと早々に匙を投げるクラスメートたちが何が分からないのか…」

女「どうして、その子にとって少しの努力で解決できる問題に対して諦める、もしくは他力本願な態度しかとらない人たちが分からなかったのです」



女「それでいて、クラスメートたちはその子のことを天才と呼び、特別視しました」

女「クラスメートたちには悪気は全くありません、それは誰が見ても明らかだったでしょう」

女「ですがその子はクラスメートたちから天才と呼ばれることで次第に気づきました」

女「自分は常に一人になってしまっているのではないかと」

女「天才と言う言葉は都合のいい言葉だと思います」

女「天才という言葉を使えば、そこにどんな努力が隠れていようと普通の中からはじき出されます」

女「天才という言葉を使えば、特殊なものを取り除き普通という輪の結束は固められます」

女「そうして、一人対多数という構図がだんだんと怖くなり、その子は学校に行かなくなりました」

一旦落ち

乙でした

乙です

すいません
バイト落ちでした
書いていきます

女「つまらない話ですがこれで終わりです」

男「…その子はその後どうなりましたか?」

女「さあ、あまり詳しくは知らないですが今はとても充実した生活を送っているらしいですよ」

男「そうですか…」

女「わたしはその子と男さんが似ているとは思いますが同じだとは思いません」

女「その子にっとって”普通”は疑いようのないものでした」

女「ですが、男さん、あなたは違いますよね?」

男「…」

女「あなたの使う”普通”は暗示に似ているとわたしは考えています」

女「自分を特別視して、集団の中からはじき出されないように」

女「”普通”という言葉の中に自分の願望を反映させて」

女「そうして自分を守っている」

女「学校に行かなくなったのも相手の”普通”と自分の”普通”との対立で孤立してしまわないようにするため」

女「まだその子のように完全に孤立したわけでもなのにそうなることを恐れて学校に行けなくなっているんです」

女「これがあなたが学校に行けない理由です」

女「どうですか?男さん」


男「…どうせ誤魔化しても無駄なんですよね?」

女「えぇ、もちろんです。ここ最近ずっと男さんを観てきましたから」

男「まあ、あなた相手に誤魔化したりしませんけど…」

男「えぇ、まあ、おおむねその通りです」

男「ですが一つだけ間違いがあります」

男「私が怖かったのは天才というレッテルによって孤立することではなく…」

男「自分の中の”普通”が普通ではないと認めてしまうことのほうがよっぽど怖かったんです」

男「だから、私は学校に行けませんでした」

男「でもまあ、おおむね正解なので良いですよ。正解ということで」

女「そうですか、ありがとうございます」

女「ですが…それは意外ですね」

女「男さんはすでに自分の”普通”が普通ではないと分かっていますよね?」

女「それなのに怖かったんですか?」

男「”普通”というのは自分自身の過去からできた自分の芯のようなものですからね…」

男「それを普通ではないと認めてしまうことで自分があやふやになりそうな気がして怖かったんです」

男「分かっているのと認めるのは違いますから…」

女「あぁ…納得しました。ありがとうございます」

女「では、わたしからそんな男さんにありがたいアドバイスを一つ送りましょう」

女「これで普通の学校生活を送れること間違いなしです」

男「気になりますね…何でしょう?」

女「えぇ、簡単な話です。自分の”普通”も他人の”普通”もいったん認めちゃいましょう」

女「もちろん。そうすると自分の中で譲れない部分、譲れる部分が出てきます」

女「だから、そんな時は、そのうえで適当なところで、折り合いをつけたらいいんです」

女「なにも全てを受け入れて、聖人君主になる必要はありません」

女「すべての話に向き合わず、適当に流すことを学ぶんです」

男「それができないから苦労してるんですが…」

女「甘えてはいけません」

女「その結果の行動が不登校ですか?なんの解決にもなりませんよ」

女「だから、学校に行くんです!一つの建物の中に同年代の性別を問わない人達が生活を送っている」

女「社会の中で生きていく術を学ぶうえでここほど打ってつけの空間をわたしは知りません」

女「ですから、いいですか?明日から学校にちゃんと行ってくださいね」

男「約束ですからね。行かせてもらいます」

女「では交代ですね。男さん秘密と願いをどうぞ」

女「と言ってる間に家の近くについてしまいました」

男「私の願いも秘密も短いのでそんなに時間はとらせませんよ」

女「そうですか、では、改めてどうぞ」

男「えぇ、では願いから」

男「女さん私はあなたに興味があります」

女「ほほう…それはあれですね。毎日かいがいしく家を訪れるわたしに惚れたので付き合って下さいということですね?」

男「いいえ、違います」

女「むぅ…ではいったいなんでしょう?」

男「えぇ、女さん私がが大学を卒業したら結婚してくれませんか?」

女「はい!?」

男「ですから結婚してくださいと言ってるんです」

女「い、いきなり結婚というのはは早すぎるんじゃないですか?」

女「付き合って様子を見るもんじゃないんですか?」

男「私に聞かれても分かりませんが、私は今後あなた以外の女性を好きにならないと思うので言ってるんです」

女「そ、そうですか…」

女「とりあえず、この話は置いておきましょう。大学卒業まで」

男「そうですね、まあ、約束ですから守ってもらいますが」

女「…わかりました。では秘密のほうをどうぞ」

女「そもそも、これが間違っていれば無効になりますから」

男「えぇ、そうですね」

男「では、女さんあなたの秘密は年齢です」

男「どうですか?」

女「…」

女「ご明察です」

男「そうですか、ではもう家も近いのでこの辺で」

女「えぇ、そうですね、このへんで」

男「女さん明日は学校来てくれますよね?」

女「…」

翌日 学校

ガラガラガラ

男「おはよう」

男友「おはよう、やっと来たのか」

男「あぁ、甘えてばかりもいられなくてな…」

男友「あれ?言葉どうした?いつもの敬語じゃないのか?」

男「やめたんだあれ…偉ぶってるみたいで気持ち悪いだろ?」

男友「まあ、お前がいいならいいんじゃないか」

男「そうだな」

男「ところで女さんって人知ってるか?」

男友「うん?いや知らない」

男「そうか…」

大学卒業式後

?「あの~プリント持って来ましたよ」

男「…」

男「そうですか、ありがたく受け取りますね」

女「あとはあなたが記入するだけですよ」

男「市役所まで取りに行く暇が省けましたよ」

女「敬語やめたんじゃないんですか?」

男「さすがに年上の方には使いますよ」

女「そうですか…わたしのこと怒ってます?」

男「いいえ、なんだかそうなる気がしてましたから」

女「そうですか…」

男「ですが、あなたの口からちゃんと説明してほしいです」

女「そうですね」

女「では、もうお気づきだとは思いますがわたしはあなたの不登校を解消するという依頼を男さんのご両親から受けて行動していました」

女「ご両親から受けた依頼は単純なもので、男さんの不登校を解消し、その後継続的に学校に通える状態にすること」

女「そのための、手段はこちらの自由でかまわないというものでした」

女「そのためわたしは男さんを学校に行かせるためほぼ毎日男さんの家に通うことにしました」

女「そのあとは、一緒に過ごしていたのでわかりますよね?」

男「…まあ、そんなとこでしょうね」

女「ほんとうに申し訳ありませんでした。わたしはあなたのことを都合よくだましていました」

男「別に気にしていませんよ」

男「そのことを踏まえて私はあなたが好きになっていましたから」

男「それにここに来ていただけたということは結婚してもらえるんですよね?」

女「もちろんです!さっき婚姻届渡したじゃないですか」

男「そうですけど、念のためにです。約束だから結婚するじゃ悪いじゃないですか…」

女「そんなことはありませんよ。いくらわたしでも約束だから結婚するはありえません」

女「ほんとうに、男さんが好きだからです。途中からあなたの家に行くのが本当に楽しくなっていました」

男「それはよかったです」

男「それでは、結婚の準備すぐに取り掛からなくてはいけないですね」

男「それに結婚式などの資金をためるために頑張って働くので少しだけ待ってて下さいね」

女「その必要はないですよ。男さんんのご両親からいただいた報酬がありますから」

女「すぐにでも結婚できますよ」






終わり

これで終わりです

読んでいただいた方にはひたすら感謝です

完結を先週の日曜と言っておきながら今日になるという体たらく本当に申し訳ありません

とりあえず今日の昼ごろに依頼出します それまで置いておきます

ありがとうございました


楽しかったよ

乙。おもしろかった

乙です
面白かったです

乙でした

乙あんこ

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