黒井「響ちゃんに悪夢を見せる」 (77)

ショッキングな表現が多々あります
苦手な人は気を付けてください

-研究所-

黒井「.....で、これがそうなのかね」

研究員「ええ、究極の発明」

研究員「他人の夢をコントロールする装置です」

黒井「ホウ!ついに完成したのか!」

研究員「いえ、残念ながらまだ試作段階でして...」

研究員「夢を操作できる時間は、最大でも夢の中で72時間」

研究員「つまり、丸5日分が限界です」

黒井「十分すぎる効果だと思うがね...」

研究員「そうかもしれません、ですがこれ以上の段階へと進むためには」

研究員「人体での臨床実験が必要です」

黒井「人体で、か...」

黒井「クク......そうか...なら」

黒井「765プロのアイドルを使うといい」ニヤリ

-郊外-

響 (今日は久々に貴音とラーメン~♪)

響 (へへ、楽しみしすぎて家を早く出すぎちゃったぞ)

響 (おかげで、待ち合わせの時間までまだずいぶん時間あるさー)フフン

響 「うーん、どこで時間つぶそっかな~...」

響 「うむむ.......」

響 「!」ティン

響 「あ、そーだ、自分、ちょっとオシャレにカフェとかいっちゃうぞ!」

響 (えへへ...カフェなんて、さすが自分、大人のオンナさー!!)



?? 「あの、すみません...」

響 (ん、自分か...?)

響 (も、もしかしてサインとか?か)ドキドキ

響 (い、いやー、人気者はつらいさーー!!)ニヤニヤ

響 「は、はい、なんでっ....むぐっ....!?」

響  (な、なんだ、布...?)

響 「うむっ....む....」ジタバタ

響 「......む.....ぅ」トロン

コテン

響 「.....zzz」


男「もしもし、ターゲット捕獲完了しました」

男「....はい、すぐに施設に運びます」


ブロロロ....

-研究所-

研究員「よしっ、そっと装置に運べ」

黒井「クク、いよいよ人体実験のスタートという訳か」

研究員「あの、本当に見学されるのですか?」

黒井「ああ、そうみられるものでもあるまい」ニヤニヤ

研究員「...あまりいい見世物ではないと思いますよ」

研究員「今回走らせるのは、苦痛のプログラムですから」

黒井「ほう、苦痛...ね......実にいい」

黒井「クク、あの下劣な765プロにはふさわしいではないか!!ハハハ」


研究員「......実験にかかる時間は大体3時間程度です」

研究員「その3時間で彼女には、夢の中で120時間過ごしてもらいます」

黒井「ほう、たった3時間で夢の中で120時間過ごすことが出来るとはな」フム

黒井「まさしく夢のような技術だな」

研究員「ええ、完成すれば世界を変える素晴らしい発明となるでしょう」

研究員「ですがこの子には....かわいそうですが」


研究員「地獄のような苦しみを味わってもらうことになります」


黒井「フン...」

黒井「落ちこぼれのこいつがどうなろうと、知ったことではない」

黒井「それよりも、765プロへ溜まった鬱憤をこいつで少しは晴らさせてもらうとしよう」

黒井「ほら、さっさと始めたまえ」


研究員「...わかりました」

研究員「彼女の情報は、すでに装置にインプットしてあります」

研究員「プログラムは、実験の中で自己学習して精度などが向上するはずです」

研究員「それでは、開始します」

ブゥン.....

~1日目~

ジャラ...

響 「.........はっ」ピク

響 「あれ、自分...?ここは....」

響 「......」キョロキョロ

響 (なんだここ.....見覚えが全くないぞ)

響 (なんか海外ドラマとかの牢屋の中...に見えなくもない、けど....)

響 (......気味が悪い...)

ジャラ

響 「....えっ」

響 「なんだこれ....鎖?」ジャラジャラ

響 「両手......両足にも...。少し余裕はあるみたいだけど」ジャラジャラ

響 (どういうことだ......?)

響 (牢屋の中で両手両足に鎖って...)

響 (もしかして自分、つかまった...のか?いやいや......)


響 「ぷ、プロデューサー........?」

響 「貴音、美希、ぴよ子ー?....だ、だれもいないのかー?」

響 「.......うぅ」

響 (じ、自分、ちょっと怖くなってきたさー...)

響 (これ、なにかの撮影......なのか?)


??「コンニチワ」


響 「ひゃっ!」

響 「ろ、ろ、ロボット?」

ロボ「ハジメマシテ」

ロボ「ロボデス」

響 (見るからにロボだぞ...)

響 「おい!ロボ、これ...どーいうことなんだ!?」ジャラ

響 「撮影にしたって、ちょっと悪趣味だとおもうぞ!」ガシャ

響 「すぐここから出してよ!!」

ロボ「.........」

ロボ「アナタ 罪 オカシマシタ」

響 「え.....?」

ロボ「アナタニハ」

ロボ「償イ シテ モライマス」

響 「償い?何をいって....」ゾク

ロボ「アナタニ 危害 クワエマセン」スッ

響 (!? あれ、あんなところに台なんてあったか?)

響 (しかも、台の上にいるのは...)

ハム蔵「ぢゅ、ぢゅい....」


響 「は、ハム蔵!?なんでそんなところに...」

響 「おいロボ、これどーいうことなんだ!?」


ロボ「......」ガシャン

ギギギギギ

響 「......え?」ビク

響 「な、なに....それ........金槌?」

ハム蔵「ぢゅ?」


響 「っl!!」ハッ

響 「ハム蔵っ!逃げろ!!」ジャラ

ハム蔵「ぢゅい!?」

ロボ「.....」キリキリキリ

響 「早く!!そこからにげるんだっ!!」ガチャン

ハム蔵「ぢゅ、ぢゅぢゅいっ!」

響 「っ!自分のことはいいから!!は...」


ロボ「.....」ブオン


バキュ

びちゃっ


響 「や.....っく.......」

ぴちゃ....

ロボ「出力設定 ミス 予定ヨリ ハヤク シュウリョウ」ウィー

ロボ「モウシワケアリマセン」


響 「ぇ..........え?」


ロボ「今日ノ ぷろぐらむハ終了デス」


ロボ「マタアシタ」ギギギ


響 「ぉ、おい.......!ちょっと待ってよ...........」

響 「な、なんだよコレ!!おい、ハム蔵!!ハム蔵!!」


「................」


ぴちゃん.....ぴちゃん.......

響 「じょ、冗談だよね..._」

響 「お願いっ!!返事をしてよ、ハム蔵!!!!」

響 「ハム蔵っっ!!!!!!」


ぐちゃ


響 「っ!!!」

響 「う、うぷ..............うええええぇ」ビシャ

響 「.....うぁ...はぁ、はぁ....」ジャラ

響 (......)

響 「......ちがう....違う!!!」ジャラ

響 「.......きっと、たちの悪いドッキリだぞ.....」

響 「あれだって、たぶんよくできた偽物さー」

響 「.................そうに、決まってるぞ.....」

響 「プロデューサー.......どこだ.......?」

響 「これ、番組の撮影なんでしょ?....ねぇ、でてきてよぉ....」

ジャラッ ガシャッ 

響 「......」チラッ

ぴちゃん....ぴちゃん....

響 (本物、な、わけない....ぞ)

響 (ていうか...)

響 「今日はこれで終わりって...もしかして、明日も続くのか....」

響 (何だこれ...悪夢でも見てるのか......?)

響 「いったい.....なんなんだ.........」

響 「なんなんだよぉ.........!!」ガシャン

~2日目~

ロボ「オハヨウ ゴザイマス」

ロボ「ヨク、眠レマシタカ?」

響 「お前......そんなわけないだろ!」ジャラ

響 「おい!!プロデューサー!!!」

響 「冗談にもほどがあるぞっ!!」

響 「いますぐこの収録を辞めてくれ!!」

響 (カメラ、カメラはどこだ......!)

響 (みんな、とっちめてやるぞ......!!!)

ロボ「........」ウィー

ロボ「収録、ナニヲイッテイルンデスカ」

ロボ「ソンナノジャ、アリマセンヨ」

響 「は、はぁ?何言って...」

ロボ「てれびガ コンナ番組ヲ許ス訳」

ロボ「ナイデショウ」

響 「なっ.......!!!」


響 「え....」

響 「テレビ撮影じゃ...ないのか....?」

響 (じゃあ、あの、ハム蔵は...)ゾク


ロボ ジャア ハジメマショウ」

響 「っ!!!!!」

響 「ね、ねぇ!!!待って」

ロボ「今日ハ コノ子デス」スッ


いぬ美「くぅん....」


響 「いぬ美!!」ガシャ

響 (これ......これ...........!!!!)


ロボ 「罪ハ 償ワナケレバ ナリマセン」キュラキュラ


響 「ひっ!!!」ビク

響 「や、やめろ!!!」


響 「なんだそれ....!!ねぇ!その糸鋸はなんなんだよお!!!」

ロボ「安心 シテクダサイ」

ロボ「昨日ノヨウナ 失敗ハ シマセン」

響 「え?」


ロボ「10時間掛ケテ ユックリト 眠ラセマス 」

きゅらきゅらきゅら

響 「!!」


響 「う、う、うああああああ!!!!」ジャラ

響 「ふざけるな!!!やめろ!!!やめろってば!!!」ガシャン

響 「いぬ美!いぬ美!!逃げてぇっ!!!!!」

響 「ねぇ!!!はやく!!!」

いぬ美「わふ?」ノソ

響 「バカっ!!こっちじゃない!!」ガシャ

響 「お願いだから早く逃げてよ!!!ねえっ!!!走るんだっ!」ガシャガシャ

響 「いぬ美ぃ!!!!!」


ロボ「.......」スッ

じぐり

いぬ美「ギャインっ!」

ブシュ



響 「ああぁああアアアアアア!!!!!!」ガン

いぬ美「ぎゃぅぅ....」ドバドバ


きゅらきゅらきゅら


響 「いぬ美ぃ!!!」ガチャ

響 「くそっ!!!手錠...外れて!!外れてよぉ!!!」ガチャガチャ

響 「うああああ!!はずれろよ!!あああああ!!!!」ガンガンガンガンガン


キュイイイイイ

いぬ美「ぎゃいいいいいいいん!!!!!!」


響 「うああああああああああ」

響 「やめろおお....」ガシャン

響 「やめてくれえええええええ!!!!! 」

-10時間後-

シィン...

響 「あ....うあぁあ....あ」


ロボ「今日ノ プログラムハ終了デス」

ロボ「ソレデハ、マタアシタ」ギギ

ロボ「オヤスミナサイ」

響 「......」

響 「い...ぬ............み.....?」


ごとん ごろごろ


響 「あああ」

響 「うああああああああ」

響 「嘘、嘘だ....いぬ美...........」

響 「ああああああああああああああ!!!!!!!!」

響 「ああああ!!!!!!」

響 「いやだ!!!こんなのいやだぁl!!!!!」

響 「助けて!!!助けてよ!!!!」

響 「誰か!!!!!」

響 「ぷろでゅーさー!!!ぴよ子!!!」

響 「貴音!!美希!!春香!!!まこと...いおり....ゆきほ.....」

響 「にぃに、あんまー....たーりー.....」


響 「う..うぇえ...」

響 「うあああああああああ!!」

~三日目~ 

ロボ「おはよう ございます」

ロボ「じゃあ 今日も はじめましょう」

響 「ひっ... 」ビク

響 「もう、やめて......」ジャラ

響 「やめて、やめてください」

響 「お願いです.......」

響 「自分がなにかしたなら、謝ります...........」グス

響 「罪を犯したっていうなら、自分がどんなことでもして償う、からぁ」ボロボロ

響 「だから、もうやめてよぉ.....」ボロボロ


ロボ 「これは 償い です」


響 「うぅ、お願いだから.....」


ロボ「今日は、コノカタが主役です」


うさ江「きゅい?」


響 「ひっ、う、うさえっっ!」ガシャン

ロボ 「償い なのです」スッ

響 「っ!!ひぃ.....うぁあああ」

響 「もう、いやだぁ.....」


響 (なんでだよ....)

響 (それは.....キリ......じゃないか....)

響 「あ、うあぁ、ああぁあ....」


ロボ「......」スゥ


ぶず


うさ江「ぎゅっっ!!」ビクン


響 「うああああ」

響 「あぁぁぁぁああぁああ」

-10時間後-

ロボ「今日の プログラムは 終了です」

ロボ「それでは また明日」ギギギ

響 「うさ...え...」

響 (夢だ....)

響 (これは夢だ........)

響 「夢.......」チラ


びちょ


響 「うあぁ」

響 「うあぁああああああああああああああああ」

響 「っ」ブツン

くたり
響 (おねがい、夢なら、はやくさめて........)

~4日目~ 

ロボ「おはようございます」

ロボ「今日もいい天気ですね」

響 「........ひ」

響 「...いや.....こないで」ガチャ

ロボ「まぁまぁ」


ロボ「はい、今日はこの子です」


ぶた太「ぶぃ...」


響 (ぶた太......)

ロボ「では、いつものとおり始めましょう」

響 「......」ビクン

ボゥ

メラメラ

ぶた太「ぴぎっ」

ぶた太「ぴぎいいいぎぎぎっ」ジタバタ


響 (やめて.......)

響 (やめてぇ..........)


響 「ぁ....ぁぁ..ぁ.....」


メラメラメラメラ

-10時間後-

ロボ「どうでしょうか」

ロボ「ああ、よく焼けましたね」

ロボ「これで、今日のプログラムは終了です」

響 「..........ぉ...」ピク


ロボ「ところで、お腹はすいていますか」

ロボ「これ、食べますか?」

響 「っ」ビクン

ロボ「そうですか、では置いておきますね」スッ

ロボ「遠慮しないでください」


ロボ「たくさんありますから」

どさどさどさ

響 「........」

どちゃ...


響 「...うぁあぇ」ビシャ

響 「あ、ぅ、うえええええぇえ」ビシャアアアア

響 「ぁああぁぁぁあ」ボロボロ


ロボ「よろこんでもらえてうれしいです」

ロボ「それでは、また明日」


響 「あぁぁああぁあ」

響 「ぁぁぁぁ....ぁああ....」

~最終日~

ロボ「やあおはよう」

ロボ「クク、今日で5日目だねぇ」


響 「ぅ......ぁ.........」ジャラ


ロボ「今日は、どいつがいいだろうね」

響 「ゃ.........」

響 「ぁ......」ピク

ロボ「そうだな....ああそうだ。今日は特別に」


ロボ「キミに選ばせてやろう」


響 「......ぅぁ?」ビク

ロボ「うれしいだろう?」

響 「.....」

響 「.........」

響 「...じぶんが、えらぶのか」

ロボ「ウィ、よくわかってるじゃないか」

響 「.......」ジャラ

響 (ねこ吉、ワニ子、モモ次郎)

響 (へび香、シマ男、オウ助....)

響 (....バカバカしい)

響 (選べるわけ、ないだろ......)

響 (.......)

響 (ぁあ、......そっか)


響 「....じぶん」

ロボ「ん?」

響 「...じぶんに...して、ください」

ロボ「それは、きみが今日のメインになるってことかい?」

響 「はい......そうです......自分が......わたしが」ジャラ

響 「おとなしく、......ろされますから......」

響 「それで、もう......こんな..こんなことは」

響 「終わりに......してください.......」スッ

ロボ「おやおや...」

ロボ「土下座までされてはな...」

ロボ「いいだろう、わかった。君を殺して、この茶番は終わりにしよう」

ロボ「クク、ちょうど私も飽きてきたところだ」

響 「ありがとう、ございます......」

ロボ「礼にはおよばん。........それじゃ」


ロボ「この子たちはもう要らないな」カチッ


響「...え」


ヒュウウウウ

ドズン


ぶじゅっ



響 「  」パクパク

響 「......ぁ」

響 「...ぁああぁ」ペタン

響 「なんで......なんでぇっ」

ロボ「何を言っている。もう終わりにするなら」


ロボ「こいつらは生きていてもムダだろう」


響 「っ!!!!!!」

響 「........ぁぁ....ぅぁぁあ」

ロボ「ん?」

響 「....ゆるさない........」ジャラ

響 「お前だけは...」

響 「おまえだけはあああああ゛あ゛!!!」ガシャン

響 「うあぁあああ゛あ゛あ゛ア゛ア゛あ゛ぁア゛!!」

ロボ「なっ...ええいっ!暴れないという約束だろうがっ」


響 「ごろしてやる゛ぅ......」


響 「ごろじでやる゛うううあああああああ!!!」ガンガンガン

響 「うわああああああああああ!!!」ボロボロ

ロボ「クク、コワイねぇ」

ロボ「コワイから」


がちゃん


響 「っ!!!」ギシッ

ロボ「台に拘束させてもらうとしようか」

響 「くそぉ....くそぉ........」ボロボロ


ロボ「ククク、ではそろそろ約束どおり」ヌゥ

響 「......ひっ」ビク




ロボ「始めようか」

ばきゅ

響 「ぎ...」


ざく

響 「いぎゃ....」


キリキリキリ...

響 「き、ぎぃいいいいい゛い゛い゛い゛!!!!」



響 (ころじでやる....ごろじてやる.....)

ぶじゅ

響 「ひっ!!ぎぃぃっ」

響 「ーーーーーーーっ!!」

響 (ころ....じで..や....る....)


ぶすぶすぶす

響 「あああああああああああああああああああ゛!!」

(.......)


ジジジジジジ

響 「あがががっががががががあああああああああああああああ」

響 (...はやく..)


響 (ころして...くれ.............)

響 「.............ぁ」ブツン



ピピッ

-研究所-

ピピッ

研究員「実験.....終了です」


響 「..っ!...!!.......っっ!!」ビクビク

響 「....!.......っ....!...っ.!......っ!」ビクッビクン


研究員「.........」

黒井「........」

黒井「......落ち着いたら処置をして、街に帰してやれ.....」ウプ


研究員「はい、わかりました.....」



響 「.....!......っ!」ビクン

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