向日葵「櫻子が交通事故に……」(126)

千歳「アァーーーーーッ!? 大室さんが居眠り運転の暴走トラックに轢かれそうになった赤座さんを助けようとして突き飛ばした拍子に押し倒してもうた勢い余って唇と唇が触れ合っとるゥーーーーー!!!」ブシャァッ

櫻子「……!」チュー

あかり「……!」チュー

向日葵「……!」

千歳「これは……とんだサプライズやなぁ……」ボタボタ

櫻子「っ……ひ、ひまわり」

向日葵「………………櫻子」

櫻子「あ、あはは……ビックリしちゃうよね、ほんと。こんなマンガみたいな――」

向日葵「事故ですわ」ボソッ

櫻子「へっ?」

向日葵「そうです、これはれっきとした交通事故ですわ。こんなショッキングな事故、櫻子のトラウマにでもなったら……」ブツブツブツブツ

櫻子「ひ、向日葵? ちょ、どうしたの、目が怖いよ?」

向日葵「……忘れなさい櫻子。いえ、私が忘れさせてあげます! よりインパクトの強い出来事で!!!」ブチュゥゥゥ

櫻子「~~~~~ッ!?!?!?」ジタバタ

綾乃「∵」

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続きまして『櫻子「オレンジのにおい!」』をお楽しみ下さい

櫻子「あっオレンジのにおい! さては向日葵、私のオレンジジュース飲んだな!?」

向日葵「え、あれ櫻子のでしたの?」

櫻子「楽しみにしてたのにー!」

向日葵「ご、ごめんなさい。私、知らなくて……」

櫻子「絶対に許さない、絶対にだ!」

向日葵「ですから、ごめんなさいってば……」

櫻子「返せ! いま返せ! すぐ返せ!」

向日葵「だから、そう言われても――んむっ!?」

櫻子「ぢゅるるるるるるー!」ヂュー

向日葵「んっ、んぅーーー!?」ジタバタ

櫻子「っぷは! うまい!」テーレッテレー

向日葵「もう……櫻子のバカぁ……///」

綾乃「∵」

今日は小ネタ集か

向日葵「そういえば、今月の11日はプッキーの日でしたわね」

櫻子「そだねー……ってアーッ!? 私ってば、そんな日にプッキー食べてなかったような!?」

向日葵「別に無理して食べなくても……」

櫻子「うぅ~、なんか悔しい! 向日葵、プッキー持ってない!?」

向日葵「持ってますけど……でもお生憎様、今口に咥えてるこれが最後の一本ですの♪」フフン

櫻子「えーっ!?」

向日葵「ふふふ、いつぞやの仕返し成功ですわ。ほら、こっちのチョコがついてない方でしたら――」

櫻子「いただきままままままま!」ポリポリポリポリポリポリムチュゥ

向日葵「んむっ?!」

櫻子「ふひほははほほほほへー!(訳:くちのなかのもよこせー!)」レルレルレルレル

向日葵「んっ、ぷぁ、むーーーっ!?」ビクンビクン

櫻子「うむ、いつ食べてもやっぱりプッキーはうまい!」テーレッテレー

向日葵「櫻子ったら、大胆ですわ……///

綾乃「∵」

櫻子「板チョコを冷凍庫に入れてガチガチになったのをパキパキ言わせて食べるのが好き」パキパキ

向日葵「二重の意味で歯が痛くなりそうですわね……ていうか、本当にそれおいしいんですの?」

櫻子「むっ。この櫻子様の言うことが信じられないのか」

向日葵「日頃の行いのせいかしらね」

櫻子「むむっ……そんなこというなら向日葵、ちょっとこっちこいよ」チョイチョイ

向日葵「えー、なんでですの」

櫻子「いーから来いったら!」キィー

向日葵「わかった、わかりましたから暴れないで! 行けばいいんでしょう……?」

櫻子「来ればいいのだ。さて、冷え冷えのチョコをひとかけら食べて、っと」パキッ

向日葵「……はい、キマシタワー。それでなにを――」

櫻子「むちゅー。ほーれ、ぬる冷えチョコをくれてやる。んむー」ブチュッ ニュルルン

向日葵「ッ!!? っ……ふ、うぅっ……!?」ゾクゾクゾクッ

櫻子「……ふぅ。どうだ向日葵、櫻子様の特製チョコの味は!」

向日葵「……あまい……///」

綾乃「∵」

櫻子「ふんぎぎぎぎぎぎぎぎ……!」ググッ

向日葵「ぐぬぬぬぬぬぬぬ……!」グググッ

櫻子「おぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ」ググググググググググ

向日葵「おぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ」」ググググググググググ

「「っ!!」」バキィッ!

櫻子「ッ……痛ーい! 歯ぁ痛ーいー!」ジタバタ

向日葵「あ、あごが……あごがビリビリしますわ……」ズキズキ

櫻子「ぅー……やっぱりせんべいを両端から食べるって無理があったのかなー」パリポリ

向日葵「試す前に気付くべきでしたわね」ポリポリ

櫻子「しかもこのせんべい塩気きつい」

向日葵「ほんと。口直しします?」

櫻子「するする。んーっ」

向日葵「んっ……」

ちゅっ

綾乃「∵」

                  _

                 ´     `  .、
.            /  ,ィ    ,、ヘ    ` 、
             ィ´./ l イ / ヘ.}. _ l    ヘ
         ,/ ,イ '`'ヽ辷' '''''斗イ´_L、l== ハ

         ,イ r.'、 ̄ ̄¨`ニ三ニ、¨ ̄  ,ィ.、l==ヘlヘ
        .ム ,゙‐个― ´三三 ` ‐ 个‐' l  ヘ ヽ
      ,ィ ,ィ.j    ,、 ,.、 , 、, 、,. 、    ノ /  i j  ,     ┼ヽ  -|r‐、. レ |
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続きまして『向日葵「3ヶ月だけお姉さん!」』をお楽しみ下さい

向日葵「ついに……ついにキマシタワー!」

ちなつ「なにが?」

向日葵「よくぞ訊いてくれましたわガチ川さん!」

ちなつ「ガチ川さんって言うのやめて」

向日葵「あ、はい」

ちなつ「それで、一体なにが来たの?」

向日葵「ええ……実は、今日が私の誕生日なんですの!」

ちなつ「えっそうなの? おめでとう」

向日葵「ありがとうございますわ!」

ちなつ「……でも、それだけ? 誕生日でハシャぐなんて、なんか向日葵ちゃんのイメージと違う……」

向日葵「もちろん、ただ誕生日が来ただけで浮かれているわけではありませんわ」

ちなつ「じゃあ、なんで?」

向日葵「――だからです」ボソッ

ちなつ「え?」

向日葵「これから3ヶ月の間だけ、私が櫻子よりお姉さんだからですわ!」

ちなつ「………………えー、っと?」

向日葵「なんですのその薄いリアクションは。お姉さんですのよ、お姉さん!」

ちなつ「うん……だけど、それもそんなにハシャぐほどのことなの?」

向日葵「当然ですわ! お姉さん……即ち年上。即ち目上! 櫻子がどうあがこうと覆せない絶対的な優位!」

ちなつ「ぅゎー」

向日葵「私は6月、櫻子が9月。この3ヶ月間は普段拮抗している私達の関係に明確な優劣が生まれる時期ですの!」

ちなつ「なんか大袈裟じゃない……? そんなに大事なの?」

向日葵「ええ。天邪鬼の櫻子もこれにだけは従いますのよ」

ちなつ「そうなんだ?」

向日葵「3姉妹の次女ですし、姉という存在の絶対さは私が教えるまでもありませんわ」

ちなつ「お、同じ妹としてちょっと櫻子ちゃんに同情するかも……」

タッタッタッタッタッ...

向日葵「! 噂をすればこの足音は……」

ちなつ「へ? あ、櫻子ちゃん、向日葵ちゃんの後ろから駆け寄ってきてる……」

櫻子「――」バッ




櫻子「お姉ちゃあああああああああああんさみしかったよおおおおおおおおっ///」ダキッ

向日葵「ああっ、可愛いですわ櫻子!///」ギュウッ



ちなつ「∵」

櫻子「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃあああああああんっ///」ギューッ

向日葵「あらあら……甘えん坊ですわね櫻子は」ナデナデ

櫻子「えへへへへぇ~、お姉ちゃんのにおいだぁ……」スリスリ

向日葵「あんっ、こら櫻子、くすぐったいですわ///」

櫻子「お姉ちゃん、お姉ちゃあん……っ」ギュッ

向日葵「ふふ、本当に仕方のない子……」ナデナデ

櫻子「だってぇ、やっと6月が来たんだよ? たった3ヶ月しかないんだよ?」

向日葵「櫻子……」

櫻子「ずーっと待ってたんだもんっ。その分までたーっくさん、お姉ちゃんに甘えるんだぁ///」チュッチュ

向日葵「ん、んっ……ええ、そうね、そうですわね……3ヶ月だけの私の妹、たっぷり可愛がってあげますわ……」チュッチュ



ちなつ「∵」

ちなつ「」

ちなつ「……」

ちなつ「え……なに? あと3ヶ月も続くの、これ……?」
















撫子「……毎年毎年性懲りもなく……櫻子の姉は私だけなのに……ッ!」ギリッ













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       , '     /           ヘ/  
      /    / ./i   |  .ト  l  ヘ   i'    お
    /    ソ ,' |  ソハ  | | ト、 }   |   
    / ィ  レ'|  | ∟-' `-',ヒノ T 、'i   l   
    ソノ |  t-レ⌒      彳斤心ト   '.  わ 
   ,r{  ,  {,.イ斤Uミ  ,,.....  いo::ソ |   '.  
   ノ  ハ  ',v乂oン '''''''''''''   ̄ .'  j  ヘ      
   ,'   |.ヘ ∧            /  /    ヽ      り
   {/|  i  、 'ゝ          ノイ ノ   トゝ`丶 _
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続きまして『櫻子「たすけてヒマえも~ん!」』をお楽しみ下さい

ちなみに京綾は書けない。なぜなら結京派だから

櫻子「ヒマえも~ん!」ドタドタ

向日葵「あらあら、どうしましたのさくらこ太くん」

櫻子「聞いてよヒマえも~ん! ユイアンの奴が!」

向日葵「ユイアン? またユイアンにいじめられましたの?」

櫻子「ちがうよ! ユイアンの奴が近い内にまたリサイタルを開こうとしてるんだ!!!」

向日葵「な、なんですって!!?」ガタッ

櫻子「どうしようヒマえもん……怖いよ……」

向日葵「私だって怖いですわさくらこ太くん……」

櫻子「またキャラに合わないブッ飛んだ歌詞を聞かされるんだ……」

向日葵「またコール&レスポンスで『にゃにゃにゃにゃー!』させられますわ……」

櫻子「そうだヒマえもん、なにかひみつ道具出してよ!」

向日葵「! そうですわ、こんな時のひみつ道具ですわね!」

ゴソゴソ

向日葵「耳栓か楽に死ねる毒薬、どちらにします?」

櫻子「なにその二択!?」

櫻子「ヒマえも~ん!」ドタドタ

向日葵「あらあら、どうしましたのさくらこ太くん」

櫻子「聞いてよヒマえも~ん! キョピ夫の奴が!」

向日葵「キョピ夫? またキョピ夫に成金自慢されましたの?」

櫻子「そうなんだ! キョピ夫の奴、同人活動で稼いだ金にあかせてとうとう自分の家の地下にゲーセンを作ったんだ!」

向日葵「なんと贅沢な!」

櫻子「全国ランキングに『歳納自宅』の名が刻まれる日も近いよーくやしいよー!」

向日葵「さくらこ太くん……ハッ、もしやそのゲーセンで遊ばせてもらえなかったんですの!? 3人用とかのたまって!」

櫻子「ううん、ハブられたのはあかりちゃんだった」

向日葵「起承転結の転直前で話が止まりましたわよ!?」

櫻子「ヒマえも~ん!」ドタドタ

向日葵「あらあら、どうしましたのさくらこ太くん」

櫻子「ヒマえもん! 惚れ薬ちょーだい!」

向日葵「惚れ薬? どうしてさくらこ太くんが惚れ薬なんて……」

櫻子「あかりちゃんに使うの!」

向日葵「え?」

櫻子「聞いてよヒマえもーん! 今日あかりちゃんちに遊びに行ったら、またガチ杉くんにレイプされてたんだ!」

向日葵「またですの……?」

櫻子「まただよヒマえもん! あかりちゃんがかわいそうだし、ここらでいっちょ私のオンナにしてやればガチ杉くんも身を引くと思うんだ!」

向日葵「……」

櫻子「ヒマえもーん!」

向日葵「……」

櫻子「ヒマえもーん?」

向日葵「惚れ薬は……渡せませんわ……」

櫻子「えっ?」

向日葵「……」

櫻子「ヒマえもん?」

向日葵「ごめんなさいさくらこ太くん。惚れ薬はどうしても渡せません」

櫻子「そんな……ヒマえもん、どうして……」

向日葵「だって、それを使わせたら……さくらこ太くんとあかりちゃんがデキ過ぎてしまいますわ……」

櫻子「え……?」

向日葵「……だって、だって私は、さくらこ太くんのことが大好きなんですもの!!」

櫻子「!!」

向日葵「ねぇ、さくらこ太くん……あなたの気持ちを、教えて……?」

櫻子「ヒマえもん……」

向日葵「……」

櫻子「……」

……

…………

………………




櫻子「ヒマえもんの膝枕なら3秒で昼寝できるよ///」

向日葵「もうっ、さくらこ太くんは実にバカですわね///」



綾乃「∵」

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    / ̄ ̄ ̄ ̄\,,      /-、 -、    \
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   |` - c`─ ′  6 l   |. ── |  ──    |   |
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続きまして『向日葵「太陽を追いかけて」』をお楽しみ下さい

ちなつ「櫻子ちゃんと向日葵ちゃんってさ、名前逆じゃない?」

「「えっ?」」

あかり「ぎゃく?」

ちなつ「うん。名前のイメージと、本人のイメージがちぐはぐっていうか……わかんないかな?」

櫻子「あーそれねー。よく言われる」

ちなつ「あ、やっぱり?」

櫻子「まー確かにさー、私もそれは思うわけよー」

あかり「え~? 櫻子ちゃんの名前、可愛いと思うんだけどなぁ」

櫻子「でも書きづらいよ! ていうか書けないよ!」

向日葵「書けなさいよ……」

櫻子「それに櫻子なんて名前じゃ私のこの情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ! そしてなによりも美しさが足りない!!!」

櫻子「せめて……そうだな、クレオパトラぐらいの名前じゃないと!」

向日葵「寝言は寝て言いなさいな」

あかり「(クレオパトラ……)」

ちなつ「(大室クレオパトラ……)」

向日葵「右手を上げて~空指さして~」

俺「何?さしてくれだと」

櫻子「なんだよ向日葵ー。向日葵だって自分の名前に不満とかないのかよー」

向日葵「不満?」

櫻子「そっ。いつも私と比べられてさ、小さい頃は近所のおばちゃん達によく名前まちがえられたよねー」

向日葵「そんなこともありましたわね」

櫻子「だから向日葵も文句の一つぐらいあるでしょ?」

向日葵「ありませんわ」

櫻子「だよねー! ……えっ?」

向日葵「不満も、文句もありません。私はこの向日葵と言う名前をとても大切に思っていますの」

櫻子「な……なんだよ向日葵! こんな時でもいい子ぶんな!」

向日葵「ぶってません」

櫻子「ぶってる」

向日葵「ぶってません」

櫻子「ぶってる!」

向日葵「ぶちますわよ」グッ

櫻子「」ビクッ

……

…………

………………

櫻子「ねー向日葵ー」

向日葵「なんですの?」

櫻子「今日の昼さー、ちなつちゃん達と話したじゃん」

向日葵「……名前のこと?」

櫻子「それそれ。結局、なんで自分の名前が好きかって聞いてない気がするんだけど」

向日葵「嫌いな理由はともかく、わざわざ好きな理由っていう必要があるのかしら……」

櫻子「私が聞きたいんだから必要ありあり! さっ、もったいぶらずに教えろ!」

向日葵「……後悔しませんわね?」

櫻子「へ?」

向日葵「後悔。しませんわね?」

櫻子「な、なんだよ……おどかすなよ。別にいーから、早く教えろってば!

向日葵「……わかりましたわ」

櫻子「……」

向日葵「向日葵という花があることぐらい、知ってますわよね?」

櫻子「バカにすんな!!」キシャー

向日葵「結構。話を続けますね」

櫻子「……」ガルルルルル

向日葵「花の向日葵は、若い時期には太陽の動きに合わせて向きを変えると言われていますわ」

櫻子「へー」

向日葵「……まぶしい太陽を、一目たりとも見逃すまいと東へ西へ首を回す様を、私は自分に重ねていますの」

櫻子「え? どういう意味?」

向日葵「私も、太陽を追いかけているという意味ですわ」

櫻子「太陽……?」

向日葵「そう」

向日葵「――」



向日葵「櫻子、あなたのことですわ」

櫻子「ぇ――うぇえっ!?///」カァァッ

向日葵「……っ///」カァー

櫻子「ひ、ひひひ、ひま……っ? 今の、どういう……」

向日葵「っ……そのままの、意味ですわ」

櫻子「そ、そのままって……それって……」

向日葵「ええ……私は、あなたという太陽を追いかけている時間に堪らない幸せを感じていますの」

向日葵「あっちへフラフラこっちへフラフラ、まるで安定しない不規則な太陽さんですけどね」クスッ

向日葵「でも、だからこそ私という向日葵も色んな向きでいられる。色んな世界を見られるんですの」

櫻子「ぁ、ぅあ……///」

向日葵「……向日葵は。花の向日葵は、成長と共にまるで動けなくなります」

向日葵「私にももしも、その時がきたら……」

櫻子「……」



向日葵「その時は、どうか私の隣に留まって欲しいなんて、ワガママかしらね」


櫻子「――」

向日葵「……っ」

櫻子「……ひ、向日葵っ」

向日葵「な……なんですの?」

櫻子「どうしよう」

向日葵「え?」

櫻子「どっどうしよう向日葵。私、向日葵なんて嫌いなのに、大嫌いなのに……」

向日葵「……」

櫻子「なのに今、すっごく向日葵とキスしたい……!」

向日葵「!」

櫻子「なにこれ、どうしよう向日葵……?」

向日葵「……櫻子」スッ

櫻子「えっ……」ドキッ

向日葵「櫻子……うれしい、私も、いっしょ……、っ――」

櫻子「ぁ……ひ、ま――」

                               ヽ`
                              ´
                               ´.

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続きまして『櫻子「ひまぺろ万能説!」』をお楽しみ下さい

~幼稚園~

櫻子「びええー! ヒザすりむいたー! いたいよー!」エーン

向日葵「さ、さーちゃんっ。おてて、ぺろぺろしてあげる~っ」ペロペロ

櫻子「んっ……わぁ、いたくなくなった! いたくなくなったよひまちゃん、ありがとー!」パァッ

向日葵「えへへ~」

~小学校~

櫻子「おでっ!? うぅっ、ネンザしちゃった……向日葵ー」

向日葵「はいはい……ほら、じっとしてなさいね?」ペロペロペロペロ

櫻子「ん、ひゃっ、くすぐった……ぁ、でも痛くなくなった!」

向日葵「まったく世話が焼けますわ……」

~中学校~

櫻子「あぢっ!? 口の中ヤケドしたー!」

向日葵「颯爽登場!」ペロペロペロペロペロペロ

櫻子「んむっ!? れろ、ぢゅっ、ふぐぅーーーっ!?」ジタバタ

綾乃「∵」

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向日葵変態すぎwww

続きまして『向日葵「本当にあった怖い楓」』をお楽しみ下さい

――あれはまだ蒸し暑い、9月の初めの出来事でしたわ……
   その日、妹は幼馴染みのSさんと一緒に遊んでいましたの

櫻子「うりうり~! どーだ楓、降参か~!?」コチョコチョ

楓「あはっ、きゃははっ! だめっ、もうダメなの、降参なの櫻子お姉ちゃんっ。あははははっ!」キャッキャッ

櫻子「ぶっぶー! 降参は認めませーん! ほれほれほれほれーっ!」コチョコチョ

楓「ひっ!? ぁ、ははっ、ふっ、ぅうっ、あは、あははは!」キャッキャッ

向日葵「もう……櫻子ー、あまり楓をいじめないでちょうだいね?」

櫻子「ふふふ、向日葵の頼みでもそいつは聞けないね。だってこれから……」

楓「~~~~~っ……!」ジタジタ

櫻子「ほっぺたムニムニしたり、」

楓「」ピタッ

櫻子「あとすっげーくすぐるもん!」

楓「……」

向日葵「すっげーくすぐるって、これ以上したら楓が……あら?」

櫻子「お?」

楓「……」

櫻子「……楓? おーい、楓ってば」ユサユサ

楓「……」

向日葵「ちょっ……楓!? どうしましたの、大丈夫!?」

楓「――」


楓「……向日葵オネエチャン……」


向日葵「っ、楓!?」

楓「櫻子オ姉チャンヲ許シテアゲテ……?」ニタリ

櫻子「え……?」

楓「……櫻子オ姉チャンハ、キット疲レテルダケナノ……悪イノハ……現代ノ教育ガ、社会ニ齎シタ……歪、ダヨ……?」ニマァ

「「ッ!?」

楓「楓ガ我慢スレバ、櫻子オ姉チャンハソレデ満足ナンダヨネ……?」ニヤニヤ

櫻子「ひ……ッ」

楓「イイヨ……? ソノ代ワリ……」ユラリ...

向日葵「ぁ……あ、ぁ……!」
















 楓 「 強 ク 生 キ テ ネ … … ? 」













櫻子「ぃ――いやぁあああああああああああああああああああっっっ!!?」

向日葵「か、楓っ! 楓! おねがいっ、目を覚まして楓……っ!」ギュッ

楓「っ!?」ガクン

向日葵「楓……楓ぇ……!」ギュゥゥゥ...

楓「お、おねえちゃん……?」

櫻子「!」

向日葵「楓!? 正気に戻りましたの!?」

楓「しょうき……? なんだかよくわからないけど、とっても寒いの……おねえちゃん、さむいよ……っ」ギュウ

向日葵「ああ……楓……!」ギュッ

櫻子「楓ぇ、ごめんね、ごめんね……!」ギュー

――あれは、一体なんだったのでしょうか
   それは今でもわかりません
   ただ……あの時、妹に乗り移っていた「なにか」は、今も私達をどこかで見つめているように思えてならないのです
   
   ちょうど、
        そう、
           あな
              たの後
                 ろ
                 からも……

  ,.'::::::::::::::::::::::::r:::::x::::::::::::::::::::::::::::::::、ヘ:::i:::::::::::::::::丶
 /:::::::::/::::::::::::::/´ ソヾ:::::::::::::::::::::リ│l `、i',::::::::::::::::::::
 '::i::i:::l::::::::::ハ::i    リヾ:::;::.::::::::/__レ'  :ソ :i::::::::::::::::::,
 ::; iノ::::::::::::l ヽ!テフミェ、 l,リ、:::/´,イ"'Zゞ、 l:::::i:::::::::::'
 リ |::::i::::',:::i, ':' ゝ_ ソ ;i   y て、,ィ´ リ::::'::::::::::;

   リ;:l::::::',::ヽ_iゞ_ /      i:'   .,ノ:y::::::::::7
    ',',リ::ヾ '´_ソ     .    ゝ-弋冫,'::::::::':
     ',.::::丶_ xxx         xxx ∠;:;:::::r   
     /::::::::',       o       ,ィ:::::::ヽ   
    ケ:::,ィ::::::ヽ            ソ:::::::::::::i

    ヾ:: i:::::::::::::::::"' 冫 . .-‐'''::::::彳:::::::':'、::
     "'-ヽ::::::::::::/\   / \::::::......:':':/    
       -::::::::〉廴_冫_ヾヽ_,ノ ,':::::ヽ

      /ヘ:::::::::::':'   :';::::i。`   ;;;;;;::::::ヽ
     /  ゝ:::;;;´─ーソ:::::',。──`::;,:::::ノ `、      ┼ヽ  -|r‐、. レ |
     ヽ、 ,ィ ',:::、 ノ /:':':':'ハ。 | / ヘソ / ソ      d⌒) ./| _ノ  __ノ

やあ (´・ω・`)

ようこそ、ひまさくSSスレへ。

このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。


うん、「おわり」なんだ。済まない。

仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。


でも、このレスを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない

「おつかれ」みたいなものを感じてくれたと思う。

殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい

そう思って、このレスを作ったんだ。


じゃあ、布団を敷こう。な!

ちなみに、参考までにどのネタが良かったとか書いてくれると助かる。しからば

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