一夏「い、一夏さああああんん!!!!???」(261)

【一夏SIDE】

一夏「(ど・・・どういうことですの・・・)」

一夏「(朝・・・起きたら身体が一夏さんに・・・!?)」

一夏「あ・・・あわわわわ」

一夏「きゃあああああああああああああああああ!!!!!」





【セシリアSIDE】

セシリア「のわあああああああああああああ!!!!???」

セシリア「な!!??なにがどうなってんだよ・・・え!?俺!?え!?」

セシリア「それにこの部屋・・・セシリアの部屋じゃないか!見た目もセシリアまんまその・・・」

セシリア「セシリアあああああ!!!???」

セシリア「(この違和感ありありの長い髪・・・それに金髪ふりふりロール・・・)」

一夏「(首が涼しいほどの短髪・・・)」

セシリア「(窮屈な上半身・・・胸が締め付けられる変な感覚・・・)」

一夏「(引き締まった上半身・・・あの重力を感じない・・・)」

セシリア「・・・・・。」

一夏「・・・・・。」

セシリア「(チラッ)」

一夏「(チラッ)」






セシリア「なかったああああああああああああああ!!!!!!!」

一夏「あったあああああああああああああああああ!!!!!!!」

セシリア「(マズイ・・・マズイぞ・・・なんかわからねぇけど・・・俺は今セシリアの身体になってる!)」

セシリア「(セシリアの部屋にいるということは・・・俺が本格的にセシリアのコスプレをやったことではないだろう・・・)」

セシリア「ハッ!って今何時だ!?ヤバイ!遅刻する!って、学校なんか行ってる場合か!」

セシリア「(あ・・・同居人は先に学校に行ったみたいだな・・・せめてもの救いか・・)・」

セシリア「(ん?まてよ?俺がセシリアの身体ってことは・・・俺の身体は・・・まさか!)」

セシリア「まさかっ!!!!」

ダダダダッ!!!



一夏「一夏さあああああああんんんん!!!!!」

セシリア「セシリアああああああああ!!!!!」




鈴「なに・・・あれ・・・」

ラウラ「何をやっている。行くぞ?」

【ばったり両SIDE】

セシリア「みつけたぜ・・・ということはやっぱり・・・」

一夏「わ、私!?ということは貴方は!?」

セシリア「おはようセシリア・・・俺だよ・・・一夏だよ・・・」

一夏「一夏さん!?一夏さんなのですね!?私です!セシリアですわ!」

セシリア「・・・なんだろう・・・俺が俺の声でセシリアの喋り方がものすごく違和感があるんだけど・・・」

一夏「そ、それはお互い様ですわっ!」

【一夏の部屋】

セシリア「と、とにかく!状況を整理しようセシリア。」

一夏「え、えぇ・・・」

セシリア「落ち着いたか?」

一夏「・・・まだ完全にとは言えませんが、ある程度でしたら。。」

セシリア「そうか。じゃあ順にいくぞ。」

一夏「あの・・・学校は・・・」

セシリア「そんなもん行ってる場合じゃないだろう!大体!俺女子の下着つけられんぐわああああああ!!!」

一夏「み、み、み、み、見ましたのね!!!!乙女の純潔を!!!」

セシリア「ちょ!!まてセシリア!!!誤解だ!!!まだ見てなぐはああっ!!!」

一夏「まだってことはこれから見るつもりですのね!!!!」

セシリア「誤解だっていってんだろ!!それにお前だって見たんじゃないのか!?」

一夏「!!!!」

セシリア「ま、まぁ・・・ここはお互いに見られたという事で水に流そうぜ・・・今はそんなレベルで争っている場合じゃない。」

一夏「・・・この責任は取っていただきますわよ・・・」

一夏「で・・・ではもう一度!念のため確認させていただきますわ。」

一夏「今朝目覚めたら、私は一夏さんの身体になっていた。」

セシリア「俺も起きたら身体がセシリアだった。」

一夏「ですが、部屋は一夏さんの部屋でしたわ。」

セシリア「俺もだ。セシリアの部屋だった。」

一夏「つまり、私達はどういう経緯かはわかりかねますが、心が入れ替わってしまった。」

セシリア「あぁ・・・そう結論付けてよさそうだ・・・」

一夏「・・・。」

セシリア「・・・。」

一夏「状況は把握しましたわ。。」

セシリア「原因がさっぱりだな。。昨日何かあったか?」

一夏「いえ、特には・・・わかりませんわ。。」

セシリア「俺ってしょんぼりするとそんな情けない顔してたんだな。。」

セシリア「と、とにかくだ。まず現状はお互いに認識できた。原因を把握したいところだが今のところはまったくわからない。」

一夏「そうですわね・・・よくある前日にお互いの身体がぶつかった拍子に・・・なんて展開もありませんし・・・」

セシリア「ぶつかった・・・?それなら一回あったぞ?」

一夏「あら?そうでした?」

セシリア「昨日の放課後のIS訓練だよ。俺がセシリアの懐に特攻したとき、出力を間違えて体当たりを・・・」

一夏「あぁ・・・そういえばそんなことありましたわね・・・って!?まさかそれで!?」

セシリア「あ、いや!それならその直後で入れ替わってないとおかしくないか?」

一夏「それもそうですわね。。。」

セシリア「とにかく、今最優先なのは今後の対策だと思う。」

一夏「そうですわね。今日は学校も完全に遅刻。。織斑先生が寮まで乗り込んでこなければいいですけども・・・」

セシリア「そうだな・・・とにかく、原因がわからない以上これからどうしていくk・・・」


ガチャッ!!


千冬「織斑!!!!!いつまでだらけている!!!授業はもう始まっているぞ!!!!」

セシリア・一夏「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

千冬「む・・・専用機持ちが揃って遅刻か・・・いや、これはもはやサボリか?」

千冬「オルコット。授業をさぼってまで織斑の部屋で何をしている?事と次第によっては・・・」

一夏「あぁ・・・いや、先生?これはその・・・色々と事情が・・・」

千冬「お前は黙っていろ織斑。私はオルコットに聞いている。」

セシリア「(えええええええ!!!!!)」

一夏「(まずいですわ・・・!先生は私たちが入れ替わっている事を知りません!)」

一夏「(どうしますの!?一夏さん・・・!?)」

セシリア「あぁ・・・いや、これは、その・・・」

千冬「答えられないという事は、最悪の事態として対処するぞ?」

セシリア「さ、最悪の事態!?」

一夏「!」

千冬「節度を守って静かに交際しろといったはずだ。それを守れぬものには、それなりの罰を与える。」

セシリア「ち、違うんだ千冬姉ぇ!!これにはわけが!!」

千冬「私がいつお前の姉になったあああああああああ!!!!!」

セシリア「ぐへぇっ!!!」

千冬「と・・・とにかく。二人とも放課後までに学校に来い!私は授業があるので忙しい。放課後みっちり説教してやる・・・」

セシリア「い、いてぇ・・・」

一夏「(私の身体があああああ!!!!!)」

バタン!!


一夏「あ・・・あの、一夏さん・・・?」

セシリア「頭がグラっとするぜ・・・」

一夏「先生はとりあえず学校に戻られましたわ・・・とりあえず、この場はなんとか・・・」

セシリア「あぁ・・・まったく面倒なことになった。。」

セシリア「こうなったら、学校で俺達が入れ替わった事を告げて、元に戻るまで皆に協力してもらうしか・・・」

一夏「い、いけません!それはダメですわ!」

セシリア「え?なんで?」

一夏「よく考えてください!クラスメートの男女がいきなり皆に、『私達、中身が入れ替わりましたー』ですわよ?」

一夏「きっと頭がおかしくなったか、何の罰ゲームだろうとかで片付けられるに決まってますわ!」

セシリア「た、たしかに・・・どう見てもあいつら悪いものでも食ったのか?ってなるな・・・」

一夏「それに、箒さん達がそれを聞いたとき、私たちになんて言ってくるか・・・」

セシリア「・・・・・・。」






箒『男の癖に女の振る舞いとは・・・見損なったぞ一夏!!』

鈴『あ、うん一夏バイバイ。あ、セシリアなんだっけ!ごめんね!』

ラウラ『嫁がセシリアになったのか?でも私の嫁は一夏・・・うわああああどうなっている!?』

シャル『半径5m以内に近づかないでくれるかな?オカマさん。』









セシリア「いやだああああああああああ!!!!!」

一夏「!?」

一夏「と、とにかく!元に戻るまではお互いがフォローできるように極力行動を共に致しましょう?」

セシリア「あ、あぁ・・・そうだな。さっきの千冬姉みたいなことが連発したら困る。。」

一夏「では、そのように致しましょう。もちろん、元に戻るためにも色々と調べてみますわ。」

セシリア「じゃあ俺は今後元通りになるまで、どう過ごしていくかを考えておくか。あ・・・」

一夏「・・・?どうかなさいまして?」

セシリア「ちなみにさ、自分のISって動かせるか?」

一夏「そういえば試してませんわね。」

ヴォン・・・

一夏「問題なさそうですわね。」

セシリア「俺もだ。とりあえず、実践練習は問題なさそうだな。」

一夏「はぁ・・・しばらくブルーティアーズともお別れですのね。。」

セシリア「それ言うなって。しばらくの間だけど、俺の白式をお願いします。」

一夏「え?あ、は、はいっ!」

セシリア「もちろん元に戻るまでは、お前のブルーティアーズは俺がちゃんと守るよ。」

一夏「一夏さん・・・」

セシリア「さっ!そうときまれば朝食取ろうぜ!千冬姉は放課後説教らしいから、それまでに色々と相談しよう!」

一夏「ですわね!!!」

―相変わらず一夏の部屋―

一夏「おかしいですわ。。いつもより味が変わって感じます。。」

セシリア「そりゃぁ、身体が違うんだから味の感じ方も違うんじゃないか?」

一夏「んーこれが普段一夏さんが感じている感覚なのですねぇ。」

一夏「(一夏さんになることで一夏さんを知る・・・これはこれでいいですわ!!!)」

一夏「(それに・・・一夏さんも私の身体ですし、私の事を知っていただける・・・)」

一夏「(あぁ・・・!感動ですわっ!!)」

セシリア「(俺の顔がなんか変態みたいだな・・・)」

セシリア「そういえばセシリア・・・」

一夏「なんですの?」

セシリア「これからの事なんだけども」

一夏「あ、そうでしたわね。今後の方針でしたわね。。」

セシリア「やっぱり、俺はセシリアとして、セシリアは俺としてしばらく生活するしかないと思う。」

一夏「そうですわねぇ・・・皆さんに事情をお話しすることも考えてみましたけれども・・・」

セシリア「間違いなく心の病気と思われるな・・・」

一夏「ですわよねぇ・・・」

セシリア「そこでだセシリア!俺にセシリアの事を教えてほしい。」

一夏「え?///」

セシリア「たとえば・・・普段どういう生活してるとか。」

一夏「い、一夏さん・・・///」

一夏「(一夏さんが私を・・・そこまで想ってくださるなんて!///)」

セシリア「(普段のセシリアを演じないと周りに感づかれるかもしれないしなぁ・・・)」

一夏「そ、それでしたら・・・私にも一夏さんのすべてを教えてください!!///」

セシリア「え・・・す、すべて!?」

一夏「私も、完璧に一夏さんを演じて見せますわ!!」

一夏「そ、それに・・・知りたいといえば、知りたいですし・・・///」

一夏「これも何かの縁ですわ!私は、これを機に一夏さんの事を、もっともっと知りたいのですわ!///」

セシリア「セシリア・・・ありがとう!」

セシリア「(なんかすごい可愛いこと言ってるけど、俺の顔&俺の声でキモチワルイ・・・)」

一夏「!!!!!!!!!!!!!!!」

セシリア「!?ど、どうした・・・!?」

一夏「(ま・・・まさかこれは・・・これはひょっとして・・・)」

セシリア「お、おいセシリア・・・?」

一夏「い・・・一・・・夏さん・・・相談したい事が、ありますわ・・・」

セシリア「あ、あぁ・・・なんだ?」

一夏「その・・・御手洗についてなんですけれども・・・」

セシリア「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



セシリア「ま、まさかお前・・・」

一夏「いや!そんな目で見ないでください!」

セシリア「いや!そんな目もどんな目もお前の目だろ!」

セシリア「そ、それよりも・・・」

一夏「・・・ぐすっ」

セシリア「我慢しろなんて・・・無理だよなぁこればっかりは・・・」

一夏「ぐす・・・いち・・・かさぁん・・・」

セシリア「お、落ち付け!気を確かに持って!」

セシリア「・・・確かに俺だって恥ずかしいことは恥ずかしいけど、人間なんだししょうがないと思うぞ・・・」

セシリア「それに・・・俺も多分そのうちしたくなるんだろう・・・」

一夏「!!!最低ですわ!!!乙女の身体を!」

セシリア「ごめん!でもわかってくれよ!こればっかりはどうしようもないんだ!!」

一夏「・・・・ぐす・・・そう、ですわね・・・」

一夏「・・・一夏さん。」

セシリア「な、なんだ?」

一夏「もう我慢がなりません。。」

一夏「まだ心の準備もできていないのに・・・ぐすっ」

セシリア「セシリアごめん・・・本当、ごめん」

一夏「まったくですわ・・・なんで男という生き物はこんなに我慢できないものなのですか・・・」

セシリア「よくわかんないけど・・・ごめん。」

一夏「しかたありませんわ・・・それに、順番が逆でしたらと思うと・・・まだ良かったかもしれませんし・・・」

セシリア「セシリア・・・」

一夏「一夏さん・・・お願いがひとつありますわ。。」

セシリア「なんだ?」

一夏「私を、御手洗まで連れて行って下さい。」

セシリア「はい!?」

一夏「ほらはやく!!!」

セシリア「ちょ!セ、セシリア!?」


―御手洗―

セシリア「な、なんでこんなことに・・・」

一夏「それはコチラの台詞です!私だって・・・心の準備もありますから待っていただきたいのですわ!」

一夏「それでも・・・それでも尿意は待ってくださらないのです!」

セシリア「・・・お前、とんでもない発言したぞ今・・・」

セシリア「で?俺を呼んでどうするんだよ?」

一夏「その・・・男性の方は立ったまま・・・される・・・のでしょ?」

セシリア「はい・・・?」

一夏「お、教えてください!」

セシリア「はいいいいい!!!???」

一夏「もう・・・痛いですわ!一夏さん!!ご自分の身体でしょ!?早くエスコートを!!」

セシリア「で、でもセシリア!それでも今の俺はセシリアの身体で!!」

一夏「時と尿意は一刻を争いますの!!文句も泣くのも終わってから存分に致します!!お願いします!!」

セシリア「くっ・・・ごめんセシリア!ごめんセシリアの身体!!」


――――――――――
――――――――――
―――――――――――


一夏「ぐす・・・ぐす・・・」

セシリア「・・・・・・。」

セシリア「(無理もないか・・・緊急とはいえ、セシリアの手が俺の・・・その・・・モノに触れちまったんだし・・・)」

一夏「(私の手が・・・私の手が・・・一夏さんの・・・うわああぁぁぁ)」

セシリア「(かれこれ1時間・・・彼氏でもないやつのモノを見るのも、それを自分の身体が触った事も・・・)」

セシリア「(セシリアにとってはトラウマだ・・・)」

一夏「(せめて・・・せめて・・・触るときは自分の身体には自分がいて、この身体は一夏さんであってほしかったのに・・・)」

一夏「納得がいきませんわ!!!!!!!!!!!!」

セシリア「!?」

一夏「一夏さん!!!!そちらはまだ御手洗の時間ではありませんの!?」

セシリア「いやいや!!あれって急かしていくようなもんじゃないだろ!!どうしたんだよ急に!」

一夏「どうしたもこうしたも!このままでは不公平だと言っているのです!」

一夏「この私にあのような辱めを・・・一夏さん、責任は取っていただきますわよ!!!!」

セシリア「あ、あぁ・・・いやその、ごめん。」

一夏「あぁぁぁもう!!!部屋を移動しますわよ!」

セシリア「へ?部屋?」

一夏「一夏さんの部屋じゃ、他の学生が訪ねてくるかもしれませんでしょ!?」

セシリア「いやいや・・・今学校だしそれは・・・ないと思うぞ?」

一夏「それがあり得るかもしれない人なのです!」

セシリア「は、はぁ・・・そうなのか・・・」

一夏「それに私の部屋でしたら、学校が終わるまでは人が来る事もありません!」

一夏「さ、行きますわよ!」

セシリア「へーへー・・・」





コンコンコン

シャル「一夏ー?大丈夫ー?」

一夏「!!!!!!!!!!!!!!!」

セシリア「シャ、シャル!?」

シャル「ん?セシリア・・・?とりあえず入っていい?」

セシリア「ま、待って!!」

シャル「・・・セシリア?」

セシリア「(セシリア・・・!どうする!)」

一夏「(仕方ありませんわ・・・アドリブで何とかいたしましょう!)」

一夏「(リハはなし!私は一夏として、一夏さんはセシリアとしての振る舞いを!)」

セシリア「(わ、わかった!いっちょやるか!)」

一夏「(では・・・参りますわよ・・・)」

セシリア「(あぁ・・・。)」

セシリア・一夏「(勝負っ!!!!!!!!)」


ガチャ

シャル「入るよーあれ?セシリアホントにいたんだ?」

セシリア「おっーーーほっほっほ!!まぁ、いるものはしょうがないですわねぇ!!」

一夏「(くっ・・・一夏さん開幕から何言ってますの!?そんな笑い方したことありませんわ!!!!!!!)」

シャル「何その嫌みったらしい言い方・・・まぁいいけど。」

セシリア「そ、それで?シャルロットさんはどうしてここに?今は学校のはずですが・・・」

シャル「はぁ・・・あのさー・・・それ君が言えるセリフ?」

セシリア「あら!私は理由あって本日は欠席していましてよ?なんならちふ・・・織斑先生にでも確認してくればいいじゃない?」

シャル「はぁ・・・僕セシリアに何か悪い事したかなぁ?さっきから挑発してる?」

セシリア「(な、なぜだああああああああああ)」

一夏「(一夏さん・・・どうしてくれますの・・・あ、SOSの顔ですわ・・・)」

一夏「(仕方ありませんわねぇ・・・ここはイギリス貴族の振る舞いをお見せするしか!)」

一夏「ま、まぁまぁ二人とも落ち着いて。友達なんですから!ちゃんと仲良くしていきましょう!ね?」

シャル「・・・え;;いち・・・か?;;」

セシリア「(そんな笑顔で丁寧な口調の俺がいるかあああああああ!!!!)」

シャル「二人とも、なんか変だよ?学校にも来てないし・・・」

一夏「そ、そうかぁ?何も変わってないよな?」

セシリア「そ、そうですわね!」

シャル「いや・・・織斑先生の生徒でありながらズル休みして一夏の部屋に二人でいるなんて変わりすぎなんだけど。」

シャル「で?どうして学校にこなかったの?」

シャル「見たところ二人とも、体調不良ってわけじゃなさそうだね。」

一夏「ち、千冬姉は、何も言ってなかったのか?」

セシリア「そうそう!確か欠席した事で、後で放課後みっちりお説教するみたいですわ!」

シャル「さぁ?僕も聞いてみたけど、先生何にも教えてくれなくて・・・気になって授業抜けてきちゃったよ!」

セシリア「そ・・・そうか・・・」

シャル「それで・・・」

一夏・セシリア「?」

シャル「二人はどうしてこんなところにいるのかな?しかもぎこちない。もしかして・・・」



シャル「いけないことでもしていたのかな?」

一夏「!!!」

セシリア「!!!」

シャル「・・・!!!そ、その反応・・・まんざらはずしてもないみたいだ・・・ね。」

一夏「(いけないこと・・・)」

セシリア「(・・・・たしかにいけないことにはなると思うが。)」

セシリア「(どうすれば・・・!!どうしればこのピンチを切り抜けられるんだ・・・!)」

セシリア「(頼むセシリア!何か上手い言い訳を言ってくれぇぇ!!)」

一夏「(・・・仕方ありませんわね。。ひそかにシミュレートしていたあの言い訳でも使いましょう。)」

一夏「(こ、これは!!あくまでこの危機を脱するための言い訳ですからね!)」

一夏「シャル!!!!」

シャル「ん?何?」

一夏「・・・バレちゃぁしょうがねぇな・・・」

シャル「!?」

セシリア「へ?」

(一夏、セシリアの肩引き寄せ)ガシッ

セシリア「え!!!??」

シャル「なっ!?」

一夏「すまないなシャル。本当は学校に行きたかったんだけどさ、俺のセシリアへの気持ちに抑えが効かなくてさ。」

一夏「無理を言ってサボってもらって、部屋に呼んだんだ。」

シャル「え・・・」

一夏「体調不良でもないし、まして事情があるわけじゃない。セシリアと俺は、愛し合うために学校を欠席したんだ。」

シャル「い・・・いち・・・か!?」

セシリア「ちょ!!!セs・・・んぅっ!?」

一夏「・・・。(うっかりですわよ・・・今セシリアって言おうとしたでしょ・・・)」

シャル「ああぁぁ・・・・!!!」

セシリア「(キ、キス!?キスされてる!?俺に!?俺が俺に!?あ、でも俺はセシリアでこいつはセシリアで!?)」

セシリア「(頭がまわらねえええええとりあえず俺が俺にキスされて気持ち悪いぃぃ!!!!)」

セシリア「ぷはっ!!」

一夏「・・・ごちそうさまでした。美味しかったよセシリア。」

シャル「そ、そんな・・・一夏ぁ・・・」

一夏「・・・。」チラッ

セシリア「!!!!!!」

一夏「(やっぱりポカンしてますわね・・・仕方ありません・・・でも)」

一夏「(女であるが故に、女がどうすればどうなるか・・・熟知していましてよ・・・)」

一夏「と、いうわけなんだ・・・シャルすまない。皆には内緒にして、ここで起きた事は忘れてくれないか。」

一夏「(まぁ・・・忘れろっていう方が無理ではありますけどね。。ごめんなさい。)」

シャル「ぐすっ・・・一夏・・・セシリアと付き合って・・・るの?」

一夏「えぇ、もちろん・・・」

セシリア「(い、いやセシリア!?もしかしてそれでシャルを切りぬけるのか!!!!????)」

シャル「セシリア・・・そうなの・・・?」

セシリア「え?あ・・・えっと・・・」

シャル「そうなの!?いつのまに!?」

一夏「(くっ・・・一夏さんお願い!!合わせてください!!)」

セシリア「(・・・あぁぁぁ・・・もうなるようになれっ!!)」

スッ

一夏「え?」

シャル「!!!!」

セシリア「一夏さん、好きですわ・・・」

一夏「え、いtんぅ・・・」

シャル「!!!!!!!!!!!!!!!」

セシリア「(俺が俺にキス・・・我ながら気持ち悪いな・・・)」

一夏「ぷはっ・・・」

セシリア「シャ、シャルロットさん・・・おわかり、いただけまして?」

シャル「・・・・。」

シャル「・・・・・ごめん。学校・・・戻るね・・・」



セシリア「あ、シャル・・・」


シャル「おじゃま・・・しました。お幸せに、ね。」


バタンッ




一夏「・・・・・。」

セシリア「・・・・・・。」





一夏「・・・いってしまいましたわね。」

セシリア「そう・・・だな・・・」


セシリア「セシリア・・・」

一夏「なんであんなことしたんだ、ですか?」

セシリア「・・・・・・。」

一夏「でしたら、あの場でどうすればよかったのか、おしえてください。」

セシリア「そ、それは・・・」

一夏「身体は違えど、私はファーストキスを一夏さんに捧げました。」

一夏「それだけならまだしも、中身が入れ替わっていますのよ・・・自分自身とキスした感覚ですわ・・・」

一夏「それでも・・・それでも・・・あの場を切り抜けるためには致し方なかったのです。。」

セシリア「セシリア・・・」

一夏「申し訳ありません一夏さん・・・でも、私はっ・・・!私はっ・・・!」

セシリア「セシリアもういい!それ以上いうな!!」

ガバッ

一夏「!?」

セシリア「ごめんな・・・俺が不甲斐ないばかりに・・・セシリアに嫌な思いをさせちまった。。」

セシリア「この責任は俺にある・・・」

一夏「そんな・・・少なくとも私はファーストキスの相手は・・・」

セシリア「セシリア・・・」

一夏「ファーストキスの相手は、間違ってはいませんわっ!!!」

セシリア「!!??」

一夏「一夏さん・・・好きです。ずっと前から、身体が入れ替わる前から、ずっと・・・」

セシリア「セシリア・・・ありがとう・・・!」

セシリア「俺も・・・セシリアの身体になってみて、お前を知って、思った。」

セシリア「セシリアはもう・・・ただの友達じゃない!俺の好きな人だ!!」

一夏「一夏さん・・・!」

セシリア「ごめんなセシリア、もう・・・もうつらい思いは・・・させないとは言い切れないけど・・・」

セシリア「それでも!!これからはちゃんと背負う!一緒に頑張ろう!!セシリア!!」

一夏「いち・・・か・・・さん・・・!」

一夏「はいっ!!!」

―教室―

シャル「・・・・・・。」ボーッ

箒「・・・あいつは何をぼーっとしているのだ?」

鈴「さぁ・・・珍しいわね。。」

ラウラ「悟りでも開いたのだろう。今は邪魔しないほうがよさそうだ。」



ガラッ


セシリア「みなさ~ん!おはようございますですわー!」

一夏「皆おはよう!いやぁ遅刻しちまったぜ!また千冬姉にどやされちまうなぁ!」

シャル「なっ!?」

箒・鈴・ラウラ「!?」

ざわざわ・・・

ざわざわ・・・

シャル「一夏っ!?セシリアっ!?」

鈴「む・・・」

ラウラ「同伴登校だと・・・」

箒「そんなっ!!!!」


一夏「(あの時・・・あの部屋で・・・)」

セシリア「(俺とセシリアは誓ったんだ!絶対に二人で、元の身体に戻ってみせると!)」

一夏「(私達は、もはや運命共同体!恥じらいも何も、お互いにとっぱらいましてよ!)」

セシリア「(さぁ、セシリア・・・これから頑張ろう!)」

一夏「(一夏さん・・・もちろんですわ!)」


こうして、身体が入れ替わった織斑一夏、セシリア・オルコットの戦いは幕を開けた。
はたして二人は元の身体に戻れるのか?
それはまだ、誰も知らない。


To Be Continued...

な~んちゃって。


シャル「(セシリア・・・一夏・・・)」

一夏「(げ・・・シャルロットさん・・・すごいにらんでますわ・・・)」

セシリア「(セシリア・・・いや、俺の顔が強張った・・・シャルか・・・)」

シャル「お、おはよう・・・一夏、セシリア・・・」

箒「貴様ら!完全に遅刻ではないか!もう昼だぞ!」

一夏「いやぁ悪い悪い。どうしても、セシリアが離してくれなくって。」

箒「・・・は?」

セシリア「もう一夏さんったら///そう言いつつも残って下さったのはどこの誰ですか?」

一夏「俺だな!」

セシリア「そうですわよーもう!」

一夏「はっはっはっはっはっは!」

シャル「(なんだろう・・・この二人超ウザイ・・・)」

ラウラ「(何か盛られたのか・・・?)」

― 昼休み 食堂 ―

箒「一夏!セシリアと遅刻で、さっきの会話!どういうことだ!」

鈴「そうよ!どういうこと!?」

一夏「な、なんだなんだ?何か変か?俺達?」

鈴「変も何もないわよ!まるで恋人同士みたいじゃない!?」

セシリア「こ、こいびとだなんて・・・そんな・・・///」

一夏「いやぁ・・・まぁあながち間違いでもないというかなんというか///」

ラウラ「!?」

シャル「・・・。」

箒「なっ!?」

一夏「しょうがねぇ・・・今だから明かすけどさ、な?セシリア。」

セシリア「えぇ・・・実は私たち、恋人として正式にお付き合いする事になりましたの///」

ラウラ「なんだと!?」

シャル「・・・。」

鈴「なっ!?」

箒「なに!?」

一夏「いやぁ、色々あると思うけど、よろしくなっ!」

セシリア「宜しくお願い致しますわ!」

箒「な!?なななな・・・」

ラウラ「あぁ、こちらこそ。」

鈴「ってちょっとあんた!!こちらこそじゃないわよ!意味わかってるの!?」

ラウラ「お前こそ何を慌てている?恋人だろうとなんだろうと、一夏が私の嫁であることに変わりあるまい。」

鈴「・・・あ、そう・・・」

ラウラ「それよりも・・・気になることがひとつ。」

箒「?」

ラウラ「シャルロットだけが、さっきから微動だにしていない。」

シャル「!!」

箒「・・・!そういえば・・・」

鈴「確かに・・・アクションは起こしてないわね。口数も・・・」

シャル「そ、そうかな?僕結構驚いてるよ!!」

シャル「あまりにも衝撃的すぎて言葉にできなかったんだよ。」

セシリア「(シャル・・・お前だけは先に知っているんだったな。)」

一夏「(申し訳ありません。。元に戻りましたら、すべてをお話しいたしますわ・・・)」

ラウラ「ふむ・・・まぁいいだろう。」

ラウラ「私は先に部屋に戻る。」

一夏「ん?何か急ぎか?」

ラウラ「まぁな。シャルロット。こい。」

シャル「え?あ、うん・・・」

セシリア「あら、いってらっしゃいー」

鈴「箒・・・」

箒「うむ。」

箒「一夏、セシリア、私達も先に行くからな。」

一夏「え?みんなでお昼ごはん食べないのか?」

鈴「別にいいわよ。私達は用事があるの。恋人同士、仲良くお昼食べてなさいよ!!馬鹿!!」

セシリア「鈴さん・・・」




一夏「・・・。」

セシリア「・・・。」


一夏「なにか・・・間違えましたでしょうか・・・?」

セシリア「まったくわからん。」

―ラウラ・シャルロット部屋―


ラウラ「シャルロット、吐け。」ガシッ

シャル「・・・乱暴しないでよ。吐けって言われてもね。喉に指でも突っ込もうっていうの・・・?」

ラウラ「とぼけても無駄だ。さっきの食堂でのやり取り。お前は一夏とセシリアについて何か知ってるだろう?」

シャル「さぁ・・・何にも知らないよ。恋人同士って事実で僕はびっくりなんだけど・・・?」

ラウラ「・・・私がさっきお前に話を振ったとき、お前は言葉を発すると同時に、不自然に私を見たな。」

シャル「!!!」

ラウラ「女は嘘をつくとき、不自然なほどしっかり相手の目をを見るものだ。あと真面目な顔つき。」

ラウラ「浮気を疑われて男に違うと言っている女を想像してみろ。しっかりと男を見てはいないか?いつも以上にな。」

シャル「・・・。」

ラウラ「あたかも真実を述べているように振舞うそれは、私には異常に見える。」

ラウラ「箒や鈴は免れても、私の目までごまかせると思うなよ。」

シャル「・・・・・・人は嘘をつくとき目が泳ぐものじゃなかったの?」

ラウラ「あれはどのような嘘をつくか考えるから泳ぐのだ。だが、あの状況がある程度予想できているとしたら?」

シャル「ふぅん・・・」

シャル「さすがラウラだね。バレちゃったか。」

シャル「・・・まったく、黙っていたかったのになぁ・・・」

ラウラ「なぜ黙っていた?」

シャル「そんなの・・・決まってるじゃない。」

シャル「信じられないんだよ。あの二人が。」

シャル「恋人になるにしても、素振りも何もかも、展開が急すぎると思わない?」

シャル「二人が幼いころからそういう仲ならわかるけど。」

シャル「だから、あの時驚かなかったのはこう思ったんだ。」

シャル「『ふぅん、付き合っている事をみんなに公言するんだね。ものすごい不自然だけど』ってね。」

ラウラ「それには同意見だな。真意は見えないが、あの二人には何か秘密がある。」

シャル「うん。」

ラウラ「調べるか?」

シャル「そうだね。でも、しばらくは様子見かな?」

シャル「もしかしたら、勝手にボロが出るかもしれない・・・」

― 鈴の部屋 ―


鈴「一夏・・・まさかセシリアとくっつくなんて・・・」

箒「私だって・・・信じたくはない・・・でも、公言したんだ!一夏が!セシリアが!」

鈴「ぐす・・・」

箒「くっ・・・素直に祝福できない自分が嫌になる・・・」

鈴「それは私だって一緒よ・・・」

箒「これから、どうやって接せればいいのだ・・・」

鈴「だめよ箒。普段通りしないと、あの二人の事だし気にするわ。」

鈴「セシリアは、自分の力で一夏を手に入れたのよ・・・」

鈴「それなら、同じライバルとして勝ちを祝福するのが筋よ・・・」

箒「鈴・・・そう、だな・・・努力しよう・・・」

― 放課後 ―

セシリア「はぁっ!」

一夏「ダメですわ!ビットがあっちこっちに行ってます!」

セシリア「しょうがねぇだろ!一つ一つ動かすのは結構しんどいんだぞ・・・」

一夏「そんなこと言ってますとたたっきりますわよ!!」

スカッ

一夏「あ、あら?」

セシリア「いや、脇が閉まってないからふにゃふにゃだぞ・・・」

一夏「し、仕方ありませんでしょ!?インターセプターとは同じ近接でも全然長さも大きさも違いますし!」

セシリア「はぁ・・・これじゃぁ、IS実習は二人そろって休むしかないな・・・」

一夏「むしろこんなにぐだぐだしてたら、それだけで体調不良で休まされそうですわね・・・」







千冬「遅い・・・あの馬鹿共何をやっている!!!!放課後は説教だといっただろう!!!」

― 一夏の部屋 ―

セシリア「はぁ・・・やっと落ち着いた・・・」

一夏「今日が金曜日でよかったですわね。」

セシリア「まったくだ・・・決意したのはいいけど、やっぱりあいつら相手じゃ骨が折れる。」

一夏「シャルロットさんが一番厄介ですわ・・・彼女には一足先に異変に気付かれています。」

一夏「お昼休みのときだって、一人だけ表情が違いましたし。」

セシリア「そうなのか?よく見てるな。」

一夏「彼女はうまくごまかしたつもりでしょうけどね・・・」

セシリア「全然気付かなかった。」

一夏「あら、これでも女の嘘を見抜くのは自信ありましてよ?」

セシリア「へぇ~、セシリアって結構鋭いんだな。」

一夏「・・・常に疑ってるだけですわ。」

セシリア「んぁ~さて、時間的にそろそろシャワーか。」

一夏「!!!!シャ、シャワーですか・・・」

セシリア「え?あぁ・・・そうだったなどうしよう・・・」

一夏「シャワーに関しては相談してませんでしたわね・・・」

セシリア「セシリアは・・・どうしたい?」

一夏「わ、わたくしですか!?」

セシリア「あ、じゃあ俺の意見から先に言おうか・・・」

一夏「!!!・・・お願いしますわ!」

セシリア「えっと・・・とりあえず俺は、不可抗力になるとはいえ、セシリアの身体を見てしまう事になる。それはごめん・・・」

一夏「それはお互い様ですわ・・・それに、何のための運命共同体なのか・・・」

セシリア「ありがとう・・・それで、この身体は俺が洗っていいのかどうかなんだが・・・」

一夏「と、おっしゃいますと?」

セシリア「いや・・・セシリアに、男の身体を洗わせるのも酷かな・・・って気もしてな。」

一夏「一夏さん・・・」

一夏「一夏さん、私はそこまで考えてくれる一夏さんが大好きですわ。」

セシリア「セシリア・・・」

一夏「だから大丈夫。好きな人の身体ですもの。酷だなんて思いませんわ。」

セシリア「セシリア・・・ありがとう!」

一夏「いえいえ、そ・の・か・わ・り!」

セシリア「?」

一夏「どこをどう洗うのかはご存じでしょ?教えてくださいな。」

セシリア「えええ!?」

一夏「だってそうでしょ?力加減も、その・・・男のソレもどう洗えばいいのか・・・」

一夏「逆に一夏さんだって、私の身体を乱暴に洗わないか心配ですわ・・・赤くアザでもできたら・・・」

セシリア「そ、そうだな・・・俺も、セシリアに教えてもらうべきだな。」

一夏「そうですわよ!」

セシリア「じゃ、じゃあ・・・ご教示お願いします。セシリア先生・・・///」

一夏「こ、こちらこそ・・・お願いします一夏先生・・・///」

― シャワールーム ―

※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※ぇっ!?」
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※夏・・・さぁん・・・なんだか変な感じですわ・・・」
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※リア・・・大丈夫か?」
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※ぁぁっ!」
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※出るぞ!!」
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※すわ!」
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※れが毎日続くと思うと・・・大変ですわね・・・」
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※いか・・・」
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※
※※※二人揃って入浴中故、暫くお待ちください※※※

― 一夏の部屋 ―

一夏「・・・さっぱりしましたわー」

セシリア「そうだなぁ・・・意外と、後半は恥ずかしさもなかったなぁ~」ブォォォ~~

一夏「それはその・・・遅かれ早かれ見る事にはかわりありまs・・・あぁ!ちょっと近いですわ!」

セシリア「おおっ!?すまん・・・こんな感じか?」ブォォォ~~

一夏「・・・まったく、乙女の髪なんですからちゃんとしていただきたいですわ。」

セシリア「女の子は大変だなぁ・・・」ブォォォ~~

一夏「それが終わったら、次は私の部屋までいきますわよ?」

セシリア「へ?」

一夏「いろいろケアをしたいのですが、液は全部あっちにありますの。」

セシリア「ルームメイトとかいるんじゃないのか?大丈夫か?」

一夏「それには心配及びませんわ。今は私の一人部屋です。」

セシリア「えぇ!?いつのまに!?」

一夏「ご都合主義というやつですわ。。。」

ガチャッ

一夏・セシリア「!!!!」

シャル「やぁ、二人とも。今日も一緒なんだね。」

セシリア「(シャル!?)」

一夏「(ここで!?そんなっ・・・!)」

シャル「(ラウラにはああ言ったけどねぇ・・・やっぱ、気になるじゃない?)」

シャル「仲が良いのはいいと思うけど、いいの?織斑先生にバレたら大変だよ?」

一夏「あぁ・・・いや、シャル!これはですね・・・」

セシリア「あ・・・あぁ!いわゆる一身上の都合というやつで・・・」

シャル「え?あ、うん!そうだよねぇ!二人に限ってそんなことないよねぇ~」

セシリア「・・・?」

一夏「(あれは女の目・・・目が笑っていない・・・何を考えていますの・・・)」

シャル「・・・・・・。」

シャル「そういえば、今日一夏に用があるって子がクラスにいたかなぁ?」

セシリア「え?俺?」

シャル「・・・へ?一夏に、だ、よ?」

一夏「(い、一夏さん・・・!なぜ反応しましたの!)」

一夏「あ、えっとシャル?そ、それで?その子は何か言ってたんだ、の?」

シャル「ううん?特に聞いてないよ?」

シャル「(・・・?喋り方変?)」

セシリア「(くそっ・・・不意打ちすぎるぜシャル!!!)さ・・・さぁ!早くいきましょう一夏さん!」

一夏「え?あ、あぁ・・・そうで、だな」

セシリア「そ、それでは~~;;」

タッタッタッタッタッ

シャル「・・・。」


TEL....TEL....


鈴『はい~?』

シャル「僕だよ。実は、相談したい事があるんだけど、いいかな?」

鈴『はぁ~?あんたが相談?珍しいじゃないどうしたの?』

シャル「うん、一夏とセシリアの事なんだけどね。」

鈴『え・・・な、何よ、今さら話す事なんてあるの・・・?』

鈴『二人は付き合ってるって昼休みに言ってたでしょ・・・それでおしまいじゃない。』

シャル「うん、それがね・・・どうも違うかもしれないんだ。」

鈴『違う?どういうことよ?』

シャル「詳しい話は僕とラウラの部屋で。あ、箒も呼んでくれると嬉しいかな。」

鈴『詳しい話はって・・・・・・ふぅん。まぁ、わかったわよ。今からでいいの?』

シャル「うん。待ってるね。それじゃあ」

鈴『あ、ストップ!』

シャル「ん?」

鈴『・・・・なんで、どうも違うなんて思ったの・・・?』

シャル「・・・・・・。」

シャル「それはね・・・この世で何の判断材料もないのに、物事をピタリと当てちゃうすごい能力を使ったんだよ。」

鈴『能力?何よそれ・・・』



















シャル「女の勘・・・・ってやつだよ。じゃあね。」

ピッ

― 一夏セシリア対策本部(シャル・ラウラ部屋) ―

シャル「・・・・。」

鈴「・・・・。」

ラウラ「・・・・。」

箒「・・・・。」

シャル「役者は揃ったみたいだね。」

鈴「揃えたのはあんただけどねシャルル・・・」

箒「こんな時間にこんなところで集合とはな。」

ラウラ「おいシャルロット。相手の出方を待つ流れで解決したんじゃないのか?」

シャル「ごめん~でもやっぱり気になってさ。フライング切っちゃった!」

ラウラ「まぁいいだろう。それで?」

シャル「うん。まずは皆に僕の考えを聞いてほしいんだ。」

鈴「・・・。」

箒「?」

シャル「あの二人は、本当に想いを伝えあう形で付き合っていないかもしれない。」

箒「何っ!?」

鈴「!?」

ラウラ「・・・。」

シャル「・・・・。うん、かもしれない、だけどね。」

ラウラ「その根拠は?」

シャル「女の勘。」

鈴「・・・っざけんじゃないわよ!何よその信用のない根拠!」

シャル「シッ・・・声大きいよ。」

鈴「くっ・・・で、どういうことよ?ホントにそれだけなの?」

シャル「ううん。一応、そう考えるに至った材料はあるよ。」

シャル「これなら皆気づいてるんじゃないかな?二人の様子がおかしいこと。」

箒「まぁ・・・あまりにも不自然とは思うが・・・それがどうかしたのか?恋人になったら多少いつもとは違った・・・」

ラウラ「そうだ。問題はその不自然さにある。」

鈴「え?どういうことよ?」

ラウラ「知っての通り、最近は我々と一夏、セシリア6人で行動を共にすることが多くなった。」

ラウラ「セシリアが個人的に一夏にアプローチをかけ、一夏が承諾する流れを作る隙など、あると思うか?」

鈴「まぁ・・・そういわれるとそうね。」

ラウラ「だからこその不自然さだ。あまりにも急過ぎる。」

ラウラ「その不自然さに、シャルロットは着眼したのだろう。」

シャル「うん。実際、僕はあのお昼休みに一夏達がカミングアウトする日の朝、一度二人に会ってるからね。」

シャル「普通にぎこちなさがある恋人みたいだったよ。一夏の部屋に二人でいたし。」

シャル「そりゃ午前中はショックでうな垂れてたけどねぇ・・・でも、考えているうちに気付いたんだ。その不自然な流れに。」

ラウラ「うむ。」

箒「そ、そんなことが・・・」

鈴「え、二人は部屋で何してたの!?ま、まさか・・・」

シャル「・・・キスしたよ。僕に見せつけるようにね。最初は一夏からセシリアに、そのあとセシリアからも。」

箒「なっ!?」

鈴「嘘・・・でしょ?」

シャル「嘘じゃないよ・・・実際この目で見たんだし。」

シャル「だからこそ思ったんだ。あの一夏がそこまで進展させる期間なんて、あったのかな?ってね。」

シャル「実際、その疑問を持って思い返してみたけど、二人とも何かにとり憑かれてるんじゃないかってぐらい言動がおかしい。」

シャル「さっきも部屋で遭遇したけど、一夏の話をしたのにセシリアが反応したり、ね。」

シャル「セシリアがその時自分を『俺』って言ってた。確かね。」

鈴「何よそれ・・・それと、一夏とセシリアが付き合ってるってのとどう関係あんのよ?」

ラウラ「・・・まだ詳しい事はわからない。シャルロットの話も今のところ因果関係がよくわからない。だが・・・」

ラウラ「一夏とセシリアがおかしいという点では、無視できない話だ。」

箒「そう言われてみれば・・・今日二人でISの特訓をしていたのを見たんだが・・・動きがおかしかったな。」

鈴「動き?」

箒「セシリアにしては珍しく、インターセプターを使っていた・・・あの遠距離好きのセシリアが近接装備など・・・」

シャル「それって、セシリアだけなの?」

箒「いや・・・一夏の方も動きが悪かった。ものすごい大振りだったな。」

箒「まるで・・・IS自体に慣れていないような動きだった。」

シャル「ふぅん・・・」

ラウラ「箒の証言も無視できまい。しかし・・・見ていたのか?」

箒「ん?あ、あぁ・・・ちょっと気になってな。」

シャル「うん、ありがとう箒。もしかしたら箒が見たのは重要な事のかもしれないね。」

ラウラ「そうだな。」

鈴「・・・。」

箒「・・・。」

シャル「・・・じゃあ、どうしよっか?箒、鈴。」

箒「?」

ラウラ「私とシャルロットは、引き続き二人が本当に結ばれた関係なのかを、調べる事にする。」

ラウラ「お前達はどうする?」

鈴「え・・・」

箒「ひ、人の恋路に割って入るのか・・・でもそれをしたら一夏に・・・」

ラウラ「割って入るわけではない。二人を信じるためにはっきりさせる。」

シャル「まず本当に恋路?って思ってるからねこっちは。」

シャル「僕はどうしても納得がいかない。きっと二人の間で、『恋人関係になるべき何かが起こった』と考えてる。」

シャル「そんなヤキモキしたままじゃ、恋敵としても、友達としてもセシリアを素直に祝福できないよ。」

鈴「あんた・・・」

ラウラ「今日の話は以上だ。私達と共にくるか、素直に二人を祝福するか、部屋に返って考えてくれ。」

シャル「強制はしないよ。ゆっくり考えてね。」

箒「あ、あぁ・・・」

鈴「わかったわ・・・」

◆◇◆◇翌日◆◇◆◇

― 一夏の部屋 ―

コンッコンッコンッ

一夏「んむ・・・誰ですの・・・今日は休みですのよ。」

コンッコンッコンッ

一夏「(居留守居留守・・・一夏さんでしたら、事前に携帯に連絡が入るはずですわ・・・)」

ドンッドンッドンッ

一夏「あぁ・・・うっとうしいぃ・・・はいー?」

鈴「一夏、あたしよ!!鈴!!」ドンッドンッ

一夏「(え・・・鈴さんっ!?)」

鈴「(お願い!!信じさせて!!)」

― セシリアの部屋 ―

コンッコンッコンッ

セシリア「Zzz・・・」

コンッコンッコンッ

セシリア「Zzz・・・」

ドゴォッ!!!

セシリア「ふぇっ!?」

箒「セシリアおはよう。」

セシリア「ほ、ほっ!?」

箒「何度叩いても反応がないのでな。勝手に入らせてもらったぞセシリア。」

セシリア「(うそだろ・・・?なんで朝から箒が!?)」

箒「(本当に・・・好き合ってるんだろうな・・・)」

箒「む・・・一夏は一緒ではないのか。」

セシリア「あ・・・あらら、いくら付き合っているとはいえ、いきなり部屋にいるなんてことないと思うますわ!」

箒「(あいつの言った通り、変な喋り方かと疑って聞いてみると、ものすごく違和感を感じるな。)」

箒「そうかすまない。あの万年発情期の事だから、てっきりセシリアの部屋にいると思ってな。」

セシリア「だ、誰が万年発情期だ!!」

箒「・・・?あ、すまん。大事な恋人をそのように言ってしまった。謝る。」

セシリア「・・・で、何の用なのですか?」

箒「いや、用なら済んだ。またな、セシリア。」

セシリア「へ?あ、はい・・・」

バタンッ

シャル『一度、セシリアの前で盛大に一夏を馬鹿にしてみてほしいんだ。もちろん反応もちゃんと見といてね。』

箒「(何なんだあいつは・・・読みがどんぴしゃではないか・・・)」

― 一夏の部屋 ―

鈴「あれ、セシリアは一緒じゃないんだ。」

一夏「え?え、えぇまぁ・・・そうだな。。。」

鈴「なぁにぃ?早速喧嘩でもしたわけ?」

一夏「そんなんじゃないよ!全然仲良しだぜ!」

鈴「ふぅん。幸せそうで何よりね。まったく・・・セシリアもあんたみたいな男もっちゃって、苦労するわねぇ~」

一夏「・・・っ!朝から何?最愛の人を馬鹿にして!!喧嘩でも売って・・・!?」

一夏「コホンッ・・・」

鈴「(ほぇぇ~これはモロにおかしいわ・・・シャルルも侮れないわね・・・)」

シャル『鈴は逆に、一夏の前で一夏を馬鹿にしてみてほしいんだ。反応、見てね♪』

一夏「あ、お、俺!セシリアのところに行くから!」

鈴「ん?わかったわよ。お邪魔しましたー」

バタンッ

TEL...TEL...

箒『私だ。』

鈴「私よ。そっちに一夏が行くわ。」

箒「あぁ、わかった。すでにシャルロットの部屋だ。問題はない。」

鈴「そっ。じゃあ私もそっちにいくわね。」

ピッ


― セシリアの部屋 ―

コンコンコンッ!!

セシリア「!?(ま、またか!?)」

一夏「セシリアー!俺だー!」

セシリア「え?あ、あぁ、今開けますわ!」

ガチャッ

一夏「・・・一夏さん・・・。」

セシリア「セシリア・・・。」

一夏・セシリア「やらかしちまった(ましたわ。)」

一夏「朝から、鈴さんが訪ねてきましたの・・・」

セシリア「鈴!?そんな、どういうことだよ・・・」

一夏「そちらは何か?」

セシリア「箒が来た・・・」

一夏「どういうことですの・・・」

セシリア「俺がききてぇよ・・・タイミングからしておかしいだろこれ・・・」

一夏「いくら休日とはいえ、あの二人の行動が妙ですわ・・・」

セシリア「まさか・・・感づかれたか・・・?」

一夏「それこそまさかですわ!中身が入れ替わってるなんて、どんな柔軟な頭の人でも想像もしませんわよ。第一・・・」

セシリア「そうだ・・・ありえないんだ。本来なら。」

一夏「そうですわね・・・それにしても、鈴さんがいきなり来たので少し素が出てしまいましたわ・・・」

セシリア「それなら俺だってそうだ・・・いつまで隠し通せるかだな・・・」

一夏「そうですわねぇ・・・でも幸い、私達から皆の方に向かう際は完璧に演じていますわ。」

セシリア「イレギュラーなイベントに対処できてないってことか・・・もっと意識しなくちゃいけないんだな・・・」

セシリア「とにかく、あいつらは俺達を試してる感がある。」

セシリア「次何か言われても、平然と演じるぞ。」

一夏「そうですわね、頑張りましょう。・・・それにしても・・・さっきのは腑に落ちませんわね・・・」

セシリア「ん?さっきの箒と鈴か?」

一夏「えぇ・・・たとえば、あの箒さんと鈴さんが・・・仮に、仮にですわよ?私達を疑って共謀したとしたらどうでしょう?」

セシリア「あの二人が・・・?」

一夏「えぇ、お互いの反応を疑って、それぞれ分担して部屋を訪ねてきたと仮定したら、です。」

一夏「二人だけで、ですわよ?」

セシリア「箒と・・・鈴・・・だけ・・・?」

セシリア「・・・・・・・・。」

セシリア「・・・・・・・・。」

セシリア「・・・・・・まさか、二人だけじゃ、ない?」

一夏「えぇ・・・かもしれませんわ。」

― 一夏セシリア対策本部(シャル・ラウラ部屋) ―

シャル「ありがとう箒、鈴。だいぶわかってきたよ。」

箒「驚いたぞ。お前の読み通り、セシリアは誰が見ても一目瞭然の振る舞いだ。」

鈴「こっちもね。」

ラウラ「しかし、よくもまぁそこまで的確に狙いを定められるものだな。コツでもあるのか?」

シャル「コツ?そうだねぇ・・・」

シャル「男がどう言われれば喜び怒り、女がどう言われれば喜び怒るかを考える事、かな?」

鈴「あんた・・・そんなキャラだっけ・・・」

箒「しっくりはくるが・・・」

ラウラ「まぁ、今回のはこのあたりで良いだろう。明日は、私の番だ。」

鈴「え?ラウラも何かするの?」






ラウラ「明日の日曜日、裸で一夏の部屋に忍び込もうかと。」

― セシリアの部屋 ―

一夏「とりあえず、今日は元に戻るために色々と調べてみます。」

セシリア「そうだな・・・でもそんな非科学的な事がわかるのか?」

一夏「一般的にこういうファンタジーな場合だと、お互いにキツイ衝撃を浴びせれば元には戻りますけども・・・」

セシリア「キツイ衝撃?ぶつかるとか?」

一夏「それは基本ですわね。あとは、心に響くキツイ衝撃でも戻るケースがありますわ。たとえば・・・」

セシリア「たとえば?」

一夏「キ・・・キス・・・とか?」

セシリア「(恥じらってるとこ悪いんだけど外見が俺だからすっごい気持ち悪い・・・)」

一夏「あ、でもそれはないですわね・・・昨日・・・その、して、ますし?///」

セシリア「え?あ、あぁ・・・そうだな///」

コンコンコンッ!!

一夏・セシリア「だ、誰っ!?」




シャル「僕だよ・・・御二人さん。」

セシリア「(箒と鈴の次はシャルだとっ!?)」

一夏「(やっぱり・・・!貴女が黒幕ですのね!シャルロットさん!)」

シャル「(構えられたかな?でもそれは、やましいことがあるからやるんだよねぇ)」

ガチャッ

シャル「入るよ―」

一夏「よ、よう・・・シャル。何か用か?」

シャル「うん。せっかく早起きしてるし、一緒に御飯でも食べにいかない?」

一夏「え?」

セシリア「え?」

シャル「・・・?え?」

一夏「(何か仕掛けに来たわけじゃないの・・・?)え、あ、・・・いいぜ!」

セシリア「はぁ~お腹すきましたわーいきましょう!」

シャル「・・・?じゃあ、いこっか。皆、待ってるから。」

― 喫茶店 ―

鈴「ん~やっぱモーニングは美味しいわよねぇ~」

一夏「だなぁ~あ、コーヒーおかわりお願いします。」

セシリア「あら?一夏さんコーヒー好きでしたっけ?」

一夏「何言ってんだよセシリア。彼氏の好みぐらいわかっててくれよー」

セシリア「あら、ごめんなさい。でも、これでもう覚えましたわ。今度美味しいコーヒーを作りますわね。」

一夏「あぁ、楽しみにしてるよ。」

箒「(くそっ・・・いざ目の前でこのやり取りは堪えるな・・・)」

一夏「(どうですか・・・私と一夏さんの絶妙なやり取り・・・隙等ありはしませんことよ!」

セシリア「(セシリアはシャルがあやしいって言ってたけど、本当なのか・・・?)」

シャル「(今までの会話に違和感はないねぇ・・・逆にそれが違和感なんだけどね。)」

シャル「(この自身ありきの振る舞いの良さは、感づかれたと思ってよさそうだね。)」

シャル「(わかるよね?ラウラ。)」チラッ

ラウラ「(無論だ。)」コクッ

一夏「!!!!(ん、シャルロットさん今、何を指示しましたの・・・)鈴はコーヒー飲めるか?」チラッ

鈴「え?あ、あ、うん・・・ちょっとだけ。」

ラウラ「?」

シャル「ずるーい。僕にもコーヒー頂戴!(一夏の目が変わった・・・?)」

一夏「なぁにいってんだよ。シャルは苦手だろ?(間違いありませんわ・・・皆さん眼の色が違う・・・特に貴女。)」

シャル「そんなことないよ?一応飲めるよ?うん。(セシリアじゃなくて一夏の方かぁ・・・そこは鋭いんだね。)」

一夏「そうか?じゃあ、一口やるよ。(何か罠を張っているか、私達を試している・・・?)」

セシリア「一夏さん!?彼女を前にして何してますの!?(帰りてぇ・・・)」

シャル「あ、セシリアもしかしてやきもち?可愛いなぁ~(セシリアの方はよくわからないけど、まずは一夏からかな。)」

一夏「あぁ、ごめんセシリア。すまんシャル。自分で頼んでくれるか?」

一夏「(幸い、一夏さんはセシリア・オルコットを演じる事だけを集中されているようですし・・・)」

シャル「うん、ごめんね?セシリア。気がきかなくて。(こっちはラウラも箒も鈴もいるし、なんとかなるかな?)」

セシリア「い、いえ!わかっていただければいいんですの!(部屋に帰りたい・・・疲れるんだよなぁセシリアの振る舞い)」

一夏「(ここは、私がうまくかわすしかなさそうですわね・・・)」

シャル「(ここは僕の腕の見せ所かな。)」

シャル「(僕に勝てるかな一夏・・・!)」

一夏「(かわしてみせますわ・・・シャルロットさん!)」


シャル「はぁ~朝なのに食べすぎちゃった。」

一夏「別にいいんじゃないか?朝はエネルギーを消化するから、沢山食べてもいいんだぜ。」

セシリア「あら、ジジくさいですわよ?」

一夏「そ、そんなこというなよ~;」

箒「一夏がジジくさいのは相変わらずだ。」

鈴「そうよねぇ~」

シャル「ははっ。ん~でもそうだなぁ、じゃあせっかくだしエネルギーでも消化しようかな。」

セシリア「・・・?何するんですの?まさかジョギング?」

シャル「まさか。僕達がやるエネルギー消化の効率と言えばアレしかないよ。」

ラウラ「ISだな。」

一夏「(!?)」

セシリア「(げっ・・・!)」

シャル「あ、そうだーせっかく専用気持ちであつまってるんだし、今日は模擬戦でもやってみない?」

シャル「一夏の言ってる、エネルギー消化しようと思うんだ!」

一夏「(まずいですわ・・・今ISなんて乗ったら、それこそ相手の思うつぼ・・・)あー俺パス。」

シャル「え~?なんで?」

一夏「パスと言えばパスだ。食べてすぐの運動は逆に身体に悪いんだ。」

ラウラ「なら、午後からなら問題はないということだな?」

一夏「(しまった・・・)」

箒「やめておけ。本人がやる気がないのに戦ってもつまらん。」

鈴「まぁ一理あるわねぇ~」

ラウラ「そうか?」

セシリア「(ナイスだラウラ!!)」

セシリア「そ、そうですわねぇ~あ!そういえば一夏さん忘れましたの!?午後は私の部屋で・・・えっと・・・」

一夏「ん・・・?あ、あぁ!!!そーだそーだ思い出した!!溜めてたDVDみるんだっけか。」

セシリア「そ、そうですわ!もうっ!忘れるなんてひどいですわ!」

一夏「ごめんごめん・・・」

シャル「そっかぁ~それじゃあしょうがないね。」

― 学園 ―

シャル「それじゃあ、僕らはこれでー」

ラウラ「またな。」

箒「一夏!学生らしい節度のある付き合いだぞ!」

鈴「今度私にDVD貸してねー」

一夏「お~それじゃあまたなぁ~」

セシリア「楽しかったですわ~」










一夏「はぁ・・・疲れましたわ・・・」

セシリア「俺もだ・・・」


― 午後 セシリアの部屋 ―

TV『腕の骨が折れた・・・!』

TV『人間には、215本も骨があんのよ!1本ぐらい何よ!』

セシリア「・・・。」(DVD観賞中)

一夏「・・・。」(DVD観賞中)

セシリア「なぁセシリア。」

一夏「なんですの?」

セシリア「元に戻るための活動なのか?これ。」

一夏「・・・少なくともそうとは言い切れませんわね。」

セシリア「はぁ~・・・」

一夏「ため息やめてくださいな。まぁ、お気持ちはわかりますけど。」

セシリア「だってよー・・・こんな事例聞いた事ないぜ?」

セシリア「調べるって言ったって、相手がオカルトじゃ・・・」

一夏「そうは言いましても・・・実際に入れ替わってるんですから。」

セシリア「だよなぁ・・・」

セシリア「束さんなら・・・もしかしたら直せるかな?」

一夏「束さん・・・?箒さんのお姉さんでしたっけ。」

セシリア「そうそう。あの人ならけろっと解決してくれそうじゃないか?」

一夏「さぁ・・・一夏さんは昔からご存じだからかもしれませんけど・・・」

一夏「でも、どこにいらっしゃるかわかりますの?」

セシリア「ん~箒にでも聞いてみるか。」

一夏「嫌がられそうな気もしますけど・・・まぁ、藁でも掴みたい気分ですし。」

セシリア「だなぁ・・・ん?お前、そんな言葉どこで覚えたんだ?」

一夏「さぁ・・・覚えたというより、知っていた?かしら・・・」

セシリア「ふぅん・・・まぁいいや、いこうぜ!」

一夏「はいっ!」



― 箒の部屋 ―

コンコンコンッ

箒「はい。」

一夏「箒ー俺だー」

セシリア「私ですわー」

箒「(こ、これは・・・有名な俺私詐欺・・・!?って!!)」

PIッ!!

シャル『箒?どうしたの?プライベート・チャネル?』

箒『一夏とセシリアが私の部屋に来た・・・!』

シャル『えっ!?』ガタッ

箒『どうする・・・』

シャル『だ、大丈夫?落ち着いて。二人の様子は?中には入ってないよね?様子は?装備は?1+1は?』

箒『2・・・!!』

シャル『うん、大丈夫そうだね。頑張って!』

箒『はっ!?ちょ・・・おいっ!』PIッ!!

一夏「入るぞ―」ガチャ

セシリア「お邪魔しますわ。」

箒「(まずい・・・シャルロットの作戦で油断していた・・・まさか私単体にくるとは・・・)」

箒「お、おう・・・よくきたな。どうした?DVDはもういいのか?」

一夏「あぁ。それより、箒に頼みごとがあるんだ。」

箒「頼み?」

セシリア「束さんのご連絡先、教えていただけませんか?」

箒「なっ!?姉さん!?」

一夏「ダメ・・・か?」

箒「そ、それは構わんが・・・姉さんに何の用なのだ?私で済むなら・・・」

セシリア「い、いいえ!束さんしかだめなんですの!」

箒「なぜ?」

セシリア「い、一夏さんとお付き合いしていくうえで相談ですわ!やっぱり年上の女性の意見が知りたくて!」

箒「山田先生や千冬さんでもいいだろう・・・」

一夏「(まずいですわ・・・一夏さん・・・どうしますの!?)」

セシリア「な、何を言ってますの!?山田先生は、男性とのお付き合いの経験がないんですのよ!?」

セシリア「未経験の方に何の意見を求めますのよ・・・」

箒「ま、まぁ・・・確かに・・・ちょっとひどい気もするが・・・」

セシリア「それに・・・織斑先生にいたっては、おそらく・・・」

千冬『そうか、早々とそんな相談を持ちかけるようじゃ終わりだな。別れろ』

セシリア「とかいうにきまってますわ!」

箒「た、たしかに・・・ものすごい想像しやすい・・・」

一夏「(うまいですわ一夏さん!!)」

セシリア「だから、ここは束さんが一番適任なのです!」

箒「そうか・・・なら仕方ないわかった。ただし連絡先は教えられん。私が電話をかけるから、そのまま携帯を渡す。」

セシリア「え!?」

一夏「そ、それは・・・」

セシリア「(まずい・・・箒の前で入れ替わった相談なんてできねぇ・・・)」

一夏「(なんとしてでも・・・気絶させてでも・・・!)」

セシリア「ほ、箒さん・・・それは勘弁願いたいですわ。。」

箒「なぜだ?相談だろ?」

セシリア「こ、これは誰にも聞かれたくありませんの!もちろん一夏さんにも!」

一夏「まぁ・・・そうだろうな・・・」

箒「セシリア・・・・・・。」

セシリア「お願いします・・・一夏さんと結ばれた身で図々しいのは百も承知ですわ。。」

箒「・・・いや、私は別にそんなつもりでは・・・わかった。」

セシリア「え?」

箒「じゃあ私が先に姉さんに電話をかけて、そのまま電話をお前に渡そう。自分の部屋で電話してくるといい。」

箒「だが、終わったらすぐ返しに来るんだぞ。」

セシリア「あ、ありがとうですわ!!」

一夏「(やりましたわ!)」

TEL...TEL...

束『はろー!もしもし箒ちゃん?優しくてプリティーな束おねえさんだよ!?どうしたの?』

箒「・・・ッツ・・切りますよ。」

束『あぁっ!!嘘嘘!!冗談だよぅ~切らないで~;;』

箒「はぁ・・・」

束『それでそれで?どうしたのかな箒ちゃんー?紅椿の調子でも悪い?』

箒「いえ、あいにく調子が悪いのは私の友人です。」

束『友人?』

箒「以前お会いした、セシリア・オルコットという私の友人です。青のパイスーに金髪の。」

束『ほほぉ~♪ぜぇんぜん覚えてない!!!!』

箒「・・・・。」

束『それでそれで?』

箒「その友人がですね・・・姉さんに相談したい事があると・・・」

束『IS関係はNGだよ?』

箒「安心してください。かすりもしてません。」

束『ふむふむ!まったく話が見えないけど、お姉さんはどうしたらいいのかな?』

箒「今そのセシリアと一緒にいます。電話を渡しますので、相談に乗ってやってください。」

箒「なんでも、姉さんを年上の女性と見込んでの相談だそうですよ。」

束『ほほぉ!箒ちゃんの友達が相談とは!これはお姉さんとしてしっかりしないとダメだよねぇ~♪』

箒「お願いします。じゃあ、かわりますね。」

束『はいは~い♪』

箒「・・・・・・ほら、セシリア。」スッ

セシリア「ありがとうございます。」

セシリア「(よし!後はこの携帯を部屋まで持ち帰って・・・)」

セシリア「一夏さん!一夏さんは部屋に戻ってくださいな!私も戻ります!」

一夏「え?あ、あぁ・・・わかった。(頼みましたわよ・・・一夏さん、束さん・・・)」

― セシリアの部屋 ―

セシリア「・・・・・・もしもし。」

束『はいはい~君が箒ちゃんの友達かな?』

セシリア「束さんすみません・・・俺は一夏です。」

束『・・・?いっくん?』

セシリア「そうです。」

束『ホントに?声が女の子みたいだよ?』

セシリア「話せば長くなりますが・・・」




~ 一夏(セシリア) 説明中 ~




束『へぇ~不思議なこともあるもんだねぇ~』

セシリア「お願いします!!こういうのは、もう束さんにしか相談できないんです!」

束『まぁねぇ~もちろん箒ちゃんは知らないんだよね?』

セシリア「えぇ・・・箒だけじゃなく、誰も知りません。」

束『そっかぁ~しょうがないなぁ~束お姉さんがいっくんのために、一肌脱いであげよう!』

セシリア「し、信じてくれますか!?」

束『もちろん!声は違っても、いっくんの話し方は私わかるよ~大丈ブイブイ♪』

セシリア「束さん・・・ありがとう・・・ございます・・・うぅ・・・」

束『泣くなぁ男の子でしょ?あ、今は女の子だっけ♪まぁ大丈夫!私がちょちょいのちょいで治してあげる!』

束『ま、お代はちゃんともらうけどねぇ~♪』

セシリア「げ・・・お金・・・ですか?」

束『ううん♪元の身体に戻ったら、久しぶりにマッサージしてもらおっかなぁ~♪』

セシリア「あ・・・はいっ!喜んで!」

束『うんうん♪お願いね!!』

束『それじゃあ早速だけど、明日の夜中にねぇ~・・・』

――――――――――――・・・
―――――――――――――・・・

― 一夏の部屋 ―

一夏「で、明日の夜中に第三アリーナですか・・・」

セシリア「今夜は徹夜だーって言ってたな・・・何か作るのかも。」

一夏「作るにしても何を作るのかも不明ですし、徹夜とかで出来るものなのでしょうか・・・」

セシリア「さぁなぁ・・・でも束さんだからなんだかんだいって、やってくれそうだ。」

一夏「そうですわね・・・一夏さんを信頼して、束さんも信頼しますわ。」

セシリア「・・・明日になったら、元に戻れるかもしれないんだな。」

セシリア「あ、あのさセシリア!」

一夏「な、なんですの?」

セシリア「俺・・・もし、もしも元の身体に戻れたら・・・」

一夏「一夏さん・・・大丈夫ですわ。私も、同じ気持ちです。」

セシリア「セシリア・・・」

一夏「戻りましょう。二人で、一緒に。」

セシリア「あぁ、そうだな。」

― シャルロット・ラウラ部屋 ―

セシリア『俺は今セシリアという子の身体になりました。そして、セシリアは今、俺の身体にいます。。』

セシリア『お願いします!俺達はホントにお互いに初めて好きになった人なんです!』

セシリア『束さんしか、頼める人がいないんです!!』


シャル・ラウラ・箒・鈴「・・・・・・。」


束『明日の夜!21時かな?第三アリーナにいてくれたら、元に戻してあげるよ~ん♪』

束『遅れちゃダメだからね♪』

シャル「・・・衝撃だよ。誰が予想付くのこれ・・・」

ラウラ「やり取りを録音していた事は評価するが、これは・・・」

鈴「わけわからない・・・でも・・・」

箒「くっ・・・なんなのだこれはっ!」

シャル「僕は・・・二人はずっと何かの罰ゲームか、そんな単純な事付き合いしていると思ってたんだ。」

シャル「ううん。あまりにも不可解すぎて、無理やりそう思い込ませてたかもしれない・・・」

シャル「でもそれがこんな・・・二人は本当に好き合っていて、挙句の果てには中身が入れ替わり・・・?」

ラウラ「非科学的だな。演技かもしれん。」

鈴「演技であそこまでセシリアが一夏の振る舞いをできるの・・・?」

箒「それ以前に・・・姉さんと連絡取ってまで演技する意味がわからない。」

シャル「うん・・・おそらくこのセシリア、いや一夏かな。一夏が言っている事はおそらく本当だと、思う。」

鈴「なんていうか・・・複雑よね。」

箒「・・・。」

鈴「だって・・・様子がおかしい時にはもう、二人は入れ替わってたんでしょ。」

鈴「それを私達にバレないようにするために、お互いの話し方を理解し合って、合わせてたのよ。」

鈴「しかも、お互いに好き同士だったのに・・・」

シャル「僕がみたキスも、入れ替わった状態でやっていたんだね。。」

箒「なんだろう・・・最初は面白半分で秘密を暴いてやろうと思っていたが・・・」

シャル「うん・・・なんか、興ざめしちゃった。」

ラウラ「・・・。しかし、これからどうする?」

シャル「これから?」

ラウラ「一夏とセシリアは明日の夜21時、第三アリーナにいる。確かめるのか?」

鈴「本当に入れ替わってるかどうか?」

ラウラ「無論だ。」

箒「私は反対だ。今まで二人が隠し通してきたものを、今さら・・・」

鈴「私もパス。やるなら、ラウラとシャルでどうぞって感じ。」

ラウラ「だ、そうだシャルロット。私達は21時に第三アリーナに向かうぞ。」

シャル「えぇっ!?」

ラウラ「・・・私はこの目で見なければ納得はしない。それに、このような重大な事、黙っていたのには腹が立つ。」

シャル「ラウラ・・・うん、それは僕も思う。」

箒「それじゃあ、私達はここまでだな。」

鈴「そのようね。それじゃあ、またね。」


ラウラ「さて、仲間のありがたみを教えに行くか。」

シャル「そうだね。」

― 翌日 21時 第三アリーナ ―

一夏「つきましたわね。」

セシリア「だな。」

束「おっそ~い!私は1時間前から待ってたんだよ~?」

セシリア「あ、束さんこんばんは。」

束「おほっ!いっくん可愛くなったねぇ~♪戻らなくていいんじゃない?」

一夏「こ、こまりますわ!」

束「おおっ?ということは、君がセシリアオルゴールかなっ?」

一夏「オルコットですわ!!」

セシリア「まぁまぁ・・・束さん、久しぶりに積もる話もあると思うんですけど・・・」

束「んもぅいっくんは気が早いなぁ~大丈夫!」

束「はいっ!名付けて『入れ替わった二人を元に戻してみよう装置』!」

セシリア「・・・まんまじゃないかそれ。」

一夏「これは・・・?機械の帽子が2つ?」

束「ふっふっふ・・・この帽子をお互いに被ってみて!」

一夏「はぁ・・・」カポッ

セシリア「か、髪が・・・」カポッ

束「はいOK~♪で^良く見てみて?なんとこの二つの帽子、ケーブルで繋がってます~♪」

セシリア「おおっ・・・」

一夏「確かに・・・ケーブルの真ん中にボタンがありますわね?」

束「そそっ!後はそのボタンをポチッとすれば交換完了~ん~さすが天才束さんはやることが違うね!」

セシリア「す、すごい・・・ISだけでもすごいけど、こんなものまで作っちゃうのすごい・・・」

セシリア「22世紀からいらしたんでしょうか・・・」

束「んふふ♪それじゃあさっそく~」






シャル・ラウラ「ちょっとまったーーーー!!!!」

一夏「!?」

セシリア「えぇっ!?」

束「ん?」

セシリア「あ、ISに乗ってって・・・うわっ!!!」バシッ

シャル「装置は取ったよ!」

ラウラ「よくやった!!」

セシリア「ちょ!!シャル!!ラウラ!!!」

一夏「何をしますの!?」

シャル「っ!!・・・なるほど・・・やっぱり入れ替わっていたんだね。二人とも。」

ラウラ「その話し方・・・ついに本性を出したようだな!」

セシリア「しまっ!?」

一夏「バレてましたの!?」

シャル「とっくにね。束さんに電話したんでしょ?あの時ね、箒は通話音声を録音していたんだよ!」

セシリア「なっ!?録音!?」

一夏「箒さんがっ!?そんな・・・!」

シャル「ありがとう一夏。束さんにお願いしてこの装置を作ってもらって。」

ラウラ「これで我々の用はすんだ。さて・・・」

束「ありゃりゃ~すっかり蚊帳の外だよ私・・・」

セシリア「くっ!それを返せ!!」ガシャッ

シャル「あれ?一夏・・・セシリアの機体なのに起動するんだーちゃんと使えるの?」

セシリア「セシリアの事は何でも知ってるんだ!起動ぐらいできる!」

一夏「一夏さん・・・私だって一夏さんの理解は世界一ですわっ!」ガシャッ

ラウラ「ブルーティアーズに白式か・・・」

シャル「・・・ふぅん。」

シャル『ラウラ。装置は僕が持っておくよ。大丈夫、壊さないし、ちゃんと返すよ。』

ラウラ『ふん・・・お前も随分と黒い奴だな。素直に戻させてやればいいものを・・・』

シャル『入れ替わったとかそんな大事な事、友達に黙っていた罰だよ。まったく・・・相談してくれてもいいのにね。』

ラウラ『それについては同意見だ。少しは仲間を信用しろというものだ。』

シャル『だからこの装置奪取で、反省してもらうよ。』

セシリア「くそっ・・・シャル!それは俺達には必要なんだ!返してくれ!」

シャル「返す?何言ってるの?まぁもう夜も遅いしねぇ~、寝ぼけるのも無理もないかな。」

ラウラ「このようなありがたい装置。一人占めするとは見損なったぞ。」

セシリア「な、何に使うつもりなんだ・・・」

シャル「ん~そうだなぁ。僕は一度一夏になってみたいかな。」

シャル「もちろん、今の状態だと僕の身体はセシリアが入る事になるけども。」

シャル「一夏の身体を得て、一夏の、すべてを知るんだ。」

セシリア「えぇっ!?」

シャル「セシリアだけズルいよ。僕にもスポット頂戴?」

一夏「・・・っ!!やらせませんわ!!一夏さんを知るのはこの恋人、セシリア・オルコットでしてよ!」

シャル「はぁ~・・・じゃあかかっておいでよ一夏の恋人さん。でも遠距離戦が得意なセシリアが、白式を扱えるの?」

一夏「や、やってみなければわかりませんわ!」

シャル「ふぅん。いいよ、おいでよセシリア。」

一夏「・・・侮らないでくださいな!」

ラウラ「それではセシリア、いいや、一夏か。お前の相手は、私がしてやろう。」

セシリア「くっ・・・ラウラかよ・・・」

ラウラ「ふっ・・・ブルーティアーズ・・・はたして、近距離主体の一夏が扱えるものかな?」

セシリア「ナメるなっ!!」ジャキッ

ラウラ「・・・ほう。近接武器も搭載されていたのだな。」

セシリア「蒼雫に装備されている近接用の短刀だ。セシリアに教えてもらった。」

セシリア「こんなこともあろうかと、シミュっといて良かったぜ。」

ラウラ「ならば・・・私も近接でやってやろう。もっとも、私は2本だがな。」

セシリア「くっ・・・束さん!危ないからさがっ・・・っていない!?」

ラウラ「余所見は禁物だぞ!」

セシリア「うわっ!」

ラウラ「私を想像上の練習だけで倒せると思うなっ!」

一夏「くっ・・・ちょこまかと!」

シャル「むしろ君がぎこちないんだよ・・・ほら、今なら当たるよ!」

一夏「くっ!容赦しませ・・・!!!!」

シャル「これな~んだ?」チラッ

一夏「はっ!『入れ替わった二人を元に戻してみよう装置』!?」

シャル「え、何これそんなダサイ名前なの・・・?でもっ!」

ガキンッ!!

一夏「!!!!」

シャル「ダメだよセシリア?油断したよね?容赦しないのはこっちの方だよ!」

一夏「灰色の鱗殻!?」

シャル「これでっ!」

箒「やめろおおおおおおお!!!!!!」

シャル「え!?」

一夏「箒さん!?」

ラウラ「どうした一夏?私はお前のアウェイで戦っているのだぞ!!」ガキンッ

セシリア「くそっ・・・さすがにこの短刀でプラズマ刀2本は・・・!」

ラウラ「おとなしく遠距離デビューしたらどうだ?少しなら、練習時間をくれてやるぞ?」

セシリア「そ、そんなかっこわるいことなんてできるかよ!!」

ラウラ「そうか!ならばこれで(ドゴォッ)ぐあぁっ!」

セシリア「!!!」

ラウラ「後方!?」

鈴「ごめん~私よ。」

セシリア「鈴!?」

ラウラ「何っ!・・・お前一体どういうつもりだ!」

鈴「いやぁそれがさ~ちょっと、セシリアが、いや一夏?可哀想になってきてねぇ~」






鈴「これ以上やるなら・・・私が相手になるわよ。」

ラウラ「・・・はぁ。」

箒「もうやめろ!二人は本気だ!」

シャル「ん?」

箒「お前の事だ!!!こいつらが何も相談しなかった事でこんな茶番をやっているのだろう!」

セシリア「え?」

シャル「あちゃぁ~」

セシリア「ど、どういうことだよ・・・?」

シャル「あははは~;;ごめん~嘘嘘!冗談だよ、冗談!」

セシリア「・・・・・・はい?」

シャル「はぁ・・・でも、二人が慣れない機体で戦ってるのは、面白かったし。これでいいかなぁ。」

シャル「ラウラー!終わりー!」

ラウラ「む・・・そうか。」

一夏「へ?・・・終わり?え?え?」

箒「まったく・・・来て正解だったな・・・とりあえずお前達は全員ISから降りてあつまれ!馬鹿ものどもがっ!!」

鈴「ほら入れ替わったお二人さん!あんた達もISひっこめなさい!」

一夏・セシリア「は、はぁ・・・」

箒「まったく・・・その装置が壊れたらどうするつもりだったんだ・・・」

シャル「あの・・・そろそろさすがに砂場正座はちょっと痛い・・・」

ラウラ「この程度で根をあげるな。おい、生ぬるいぞ。拷問するなら足に重しを置け。」

シャル「そ、それだけはやめて!もたないよ!」

箒「そもそも拷問ではない!!!」

一夏・セシリア「・・・。」

セシリア「あのさ箒・・・ちょっといいか?」

箒「なんだ?」

セシリア「最初から説明してくれないか・・・?」

鈴「ま、いきなりこれじゃあわけわかんないわよねぇ~」


~ 箒&鈴が説明中 ~
(シャル・ラウラは正座中)


セシリア「ということはあれか?お前らは俺達がおかしいって思って、真相を暴こうとしてたって?」

一夏「その後箒さんの録音で真相がわかり、なんでそこまで重大な事を言わなかったのかと怒って、今回の芝居を?」

シャル「うん、ごめんね。」

セシリア「はぁ・・・なんというか、なぁ?」

一夏「そうですわ!!私達!本気で焦りましたのよ!?」

ラウラ「すまん。悪気は・・・ほんの少しだけあった。」

鈴「あったの!?」

ラウラ「黙っていたということは、信じてもらえなかったんだろう。それが残念であり、同時に腹が立った。」

セシリア「まぁ・・・こんなことになるなら、最初っから相談してれば良かったかもなぁ・・・」

セシリア「ごめんな。皆。」

鈴「・・・べ、別に謝られる事じゃないし!」

箒「うむ。わかればよいのだ。少しは私達を信用しろ。」

ラウラ「そうだな。」

シャル「本当にごめんね?ほら、はやくこれで元に戻ろう?」

スッ


一夏「ありがとうございます。シャルロットさん。どこも・・・壊れてませんわよね?」

シャル「だ、大丈夫!!;;ちゃんと考えて戦ってたから;;」

一夏「まったく・・・もし壊れたら本気で怒りましたわよ・・・」

セシリア「よし・・・それじゃあそろそろ始めるか。セシリア・・・被ったか?」カポッ

一夏「えぇ、準備は万端ですわ。」カポッ

セシリア「それじゃあ、押すぞ?」

一夏「えぇ!」

一夏・セシリア「せーの!!」


キュイイイイイイイイン!!!!

一夏「あぁぁぁ!!い、痛っ!!」

セシリア「な、あぁぁぁ!!!」

箒「なっ!?」

シャル「一夏!?」

ラウラ「セシリア!!」

鈴「一夏ぁぁ!!」


――――――――――――・・・
―――――――――――――・・・
――――――――――――――・・・

― 保健室 ―

パチッ

一夏「・・・・・・・・。」

一夏「・・・・・・ここ・・・は?」

シャル「一夏!?」

箒「一夏!」

一夏「・・・シャル・・・箒・・・」

シャル「一夏!?一夏なの?セシリアじゃない!?」

一夏「ぇ・・・あ・・・あ・・?」

一夏「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!????」

一夏「元に!!!!戻ったああああああ!!!!!」

セシリア「い、一夏さん・・・耳に響きますわ・・・」

一夏「はっ!?セ・・・セシリア・・・?」

セシリア「はい。一足お先に、目覚めさせていただきましたわ。」

セシリア「おはようございます。一夏さん♪」

一夏「あ・・・ぁ・・・」

一夏「セシリアああああああああああああ!!!!!!」

ベシッ

箒「うるさいぞ。ここは病人が寝るところだ。」

一夏「ってぇ・・・!」

セシリア「ふふっ元気そうですわね。」

一夏「まぁ・・・一応そうかな。セシリア・・・身体は大丈夫か?」

セシリア「頭が少し痛いくらいで、特に何も心配ありませんわ!」

一夏「そっかぁ・・・よかった・・・よかった・・・!」

セシリア「一夏さんこそ、気分はいかがですか?」

一夏「お前と一緒だ。ちょっと頭が痛む・・・でも特に意識しなくても大丈夫なレベルだ。」

セシリア「そうですか。良かったですわ!」

一夏「あれ・・・そういえば束さん・・・お礼を言わなきゃ・・・」

セシリア「そういえば・・・どこに?」

箒「あの戦いでどさくさに逃げたそうだ。礼を言う時はまた電話させてやる。まずは体調を完全に戻せ。」

一夏「ははっ・・・本当、あの人は超人と思うぜ・・・」

セシリア「ちなみに、装置は壊れてしまいましたわ・・・入れ替わってる最中に壊れなくて良かったですわね。」

一夏「そっか。」

一夏「なにはともあれ!これで元通りってわけだな!!」

シャル「今度は何かあったらちゃんと相談してね?」

一夏「お・・・おうっ!すまなかった。ありがとう。」

― 一夏の部屋 ―


一夏「セ、セシリア・・・」

セシリア「はい。」

一夏「なんというかその・・・戻れてよかったな。」

セシリア「えぇ、でも、今思うと貴重な体験で良かった気もしますわ。」

一夏「良かった?」

セシリア「だって、あんなにも近くで一夏さんを感じる事が出来ましたのよ。」

セシリア「一夏さんを想う私にとっては、忘れてはいけない出来事ですわ。」

一夏「セシリア・・・あぁ!俺もだ!!!」

一夏「俺もセシリアとあんな近くで一緒にいて、なんというか、嬉しかった。」

一夏「情けない彼氏かもしれないけど、その・・・これからも、一緒にいてくれるか?」

セシリア「むしろ、こちらからお願い致しますわ。一夏さんが嫌だと言っても、逃がしませんわよ?」

一夏「ははっ!セシリアらしいや。」

セシリア「それでは・・・今夜は早速一夏さんのお部屋に行きますわね。」

一夏「え・・・?」

セシリア「あら・・・想い人のすべてを目の当たりにしたのに、愛されてる感はなかったですわ・・・」

セシリア「その声、その身体で、私を愛して下さいな。」

一夏「セシリア・・・手加減できないかもしれないぞ?」

セシリア「元よりそのような器用な真似、期待しておりませんわ。」

一夏「うぐ・・・」

セシリア「一夏さんは一夏さんらしく、それが私にとって大好きな一夏さんなのですのよ。」

一夏「や、やめろよ///・・・なんというか、むず痒いぜ・・・」

セシリア「ふふっ・・・それじゃあ、また夜に。」

一夏「あ、あぁ!」

こうして、俺とセシリアの奇妙な入れ替わりは、わずか三日間で幕を閉じた。
結局あれの原因は何だったのかはわからない。
でも、俺はこの出来事で、セシリアという最愛の人を見つける事が出来た。
それについては、感謝するべきなんだろうと思う。



さて・・・今夜はセシリアも来る事だし、部屋でも片付けておくか・・・
残念ながら、夜の描写は書き手がヘッタクソなんで想像で勘弁してやってくれな。

PIPIPIPI!!!

一夏「ん?」


From:シャル
Sub:Re:
本文:

一夏、セシリアとのアレは黙っててあげるけど!
ちゃんとアレは用意しておくんだよー!
by専用機持ち一同


一夏「はは・・・あいつら・・・まいったな・・・」


fin...

おっつー!

あれ…千冬姉は?

これにて終了。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。

>>248
ずっと説教しようと待機ですw

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月09日 (火) 02:39:04   ID: fKvUs1oA

妾きたねえ

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