凛「プロデューサーにプレゼント」 (38)

凛「早苗さーん」

早苗「お?凛ちゃんどうしたの?」グビグビ

凛「…結構酔ってるね」

早苗「こんなのまだまだよ!まだ誰も潰してないし!」

凛「…ほどほどにね」

早苗「で、何の用なの?」

凛「あの…いつもお世話になってるプロデューサーにプレゼントがしたくて…」

早苗「ほーう?」ニヤニヤ

凛「…ホントそういうんじゃないから、日ごろの感謝の気持ちだから」

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早苗「はいはい、で、何でお姉さんにそれを言うの?」

凛「その…プロデューサーお酒好きだから、お酒を渡したいんだけど」

凛「プロデューサーが欲しがってるお酒が見つからないから、ちょっと早苗さんにお酒の事を聞きに来たの」

早苗「なるほどね、どんなお酒なの?」グビグビ

凛「わかめ酒って言うんだけど…」

早苗「ヘブゥ!!!」ブー!

凛「うわっ!」

早苗「…凛ちゃんそれを何処で…?」

凛「えっと、前にプロデューサーが深夜に事務所で…」

P『はぁん!仕事がつかれた!わかめ酒の飲みたい!!!フゥ!!!』

凛「って叫んでて…」

早苗(公衆の面前でなんてこと叫んでるのP君…後でシメとこう)

凛「だからお礼にわかめ酒をプレゼントしたくて…早苗さんこのお酒どこに売ってるか知ってる?」

早苗「い、いやぁ…お、姉さんさっぱり分からないなあ…」

凛「ホントに?さっき明らかにわかめ酒に反応したよね」

早苗「いや、ホントにホント、警察官、ウソ ツカナイ」

凛「…あやしい」

早苗「まあ、ぶっちゃけ知ってるけど」

凛「なんで嘘ついたの!?今!?」

早苗「いや、世の中には知らない方が良い事もあるんだよ」

凛「それでも…プレゼントしたいな」

早苗「…どうしてそこまでするのかなー?」

凛「へ?」

早苗「知らない方がいいって言ってるのに…日ごろの感謝の想いだけじゃないんじゃないの?」ニヤニヤ

凛「ち、ちがうよ!」

早苗「うんうん」ニヤニヤ

凛「と、とにかく!教えてくれないんなら他の人に聞いてくるから」タタタ

早苗「あ、ちょ、それはマズ…行っちゃった…」

早苗「…まあ面白いからいっか、お酒の肴になるしね…」グビッ

早苗「スルメスルメ…っと」パチパチ

凛「東郷さん」ヒョコッ

あい「む?なんだ、凛君かどうした?」チビチビ…

凛「ちょっとお酒の事で質問があるんだけど…」

あい「別に良いが…未成年は飲むんじゃないぞ?」

凛「…流石に飲まないよ」

あい「なら良いが、どうしたね?」

凛「うん、ちょっとお酒の銘柄で教えて欲しい事があって」

あい「ふむ、私はたしなむ程度にしか飲まないが…それでも答えられる事には答えよう」チビチビ

凛「わかめ酒って知ってる?」

あい「ン”ンっフ」ボホォ!

あい「ゴホッ…ゴホッ…何処でそれを…?」

凛「Pさんが…」

あい「あのプロデューサーは本当にどうしようもないな…」

凛「知ってるの?」

あい「知っているが…その話はこれ以上話す事は出来ないよ」

凛「早苗さんもそうやって言ったし…なんなの?」

あい「…子供の知ることではないよ」

凛「でも、どうしても知りたいの、教えてくれないかな?」

あい「そうは言ってもだな…」

凛「駄目な事なら自分でしっかり判断して辞めるし、どんなお酒かだけでも良いから…」

あい「ううむ、そのだな、そうは言っても教えられないと言うか…」

凛「私のことそんなに信用できないの?」

あい「いやそういう問題では無くて」

凛「じゃあどういう問題なの?」

あい「それが説明できないからだな…」

凛「なんで」

あい「いやその未成n」

凛「私信用ない?」

あい「そうでなくt」

凛「じゃあ説明して」

あい「うう…」

凛「…どうしても説明できないみたいだね」

あい「すまないが…」

凛「ううん、無理言ってごめんなさい」

凛「…じゃあ、他の人に聞いてくるね」タタタ

あい「あ、おいちょっと…行ってしまった…」

あい「しまったな…傷口が広がらないうちに教えておくべきだったか…?」

あい「いやしかし…説明するのも…なあ?」

あい「…恥ずかしいし」

あい「まあ、誰かが止めてくれるだろう。うん」

・・・・・・事務所・・・・・・

凛「あ、姫川さん」

友紀「おーっ!凛ちゃん!」

凛「ちょっと聞きたい事があるんだけど…」

友紀「何?キャッツの今日の戦績?聞きたい?聞きたい?」

凛「ううん、それはいい」

友紀「ええーっ!聞いとこうよ一応!」

凛「…いや、いいよ、野球良く知らないし」

友紀「そっかー、ううーん…ここの事務所に不満は無いけど野球の話ができるのがPさんだけなのがなぁ…」

凛「まあ、一応聞いてあげるよどうしたの?」

友紀「おお!聞いてよ!今日のキャッツは全勝どころか全試合10点差つけた上で失点無しなんだよ!」

凛「それは凄い事なの?」

友紀「あり得ない事じゃあないけど快挙だよ!いやあ見てて気持ち良かったなー!」

友紀「ああ、そうだ!凛ちゃんどうしたの?」

凛「あ、うん。わかめ酒って知らない?」

友紀「ファッ!?」

友紀「ええっと…いきなり、何?」

凛「いや、プロデューサーの好きなお酒の名前らしいからどこに売ってるのか知りたいんだけど…」

友紀「…凛ちゃんが知るには早すぎるよ」

凛「そっか…わかった」

友紀「へ?やけに諦めが良いね?」

凛「まあ…皆教えてくれないから教えてくれそうな人を総当たりすることにしたんだ」

友紀「え?皆に聞いて回ってるの?」

凛「うん、それじゃあ…」

茜「凛さんちょっと待ったーーーーー!!」

凛「うわっ何?茜ちゃん?」

茜「そんなに簡単にあきらめて良いんですか!!」

凛「でも教えてくれないって言ったし…」

茜「気合いが足りないんですよ!!!気合いがあれば何でもできます!!」

茜「もっと大きな声でお願いしましょう!!そうすれば答えてくれるはずです!!」

友紀「茜ちゃん!!ちょっと待っ」

凛「友紀さん!わかめ酒の事教えて!」

茜「まだまだ足りない!!もっともっとトラーイ!!!」

凛「友紀さん!!!わかめ酒の事教えて!!!」

茜「まだまだいけるはずだあああああ!!!!もっともっとボンバー———!!!!!!!!」

凛「友紀さん!!!!!!!!!わかめ酒の事を教えてください!!!!!!!!!」

友紀「私を巻き込まないでえええええええ!!」

茜「どうしてですか!!こんなに凛ちゃん必死なんですよ!!」

友紀「私も必死なの!!風評被害とか怖いの!!」

凛「友紀さん!!!!私にわかめ酒を伝授して下さい!!!!」

友紀「分かったから!!!分かったから!!!声のトーン落として!!!」

茜「凛ちゃんにわかめ酒を伝授してくれるんですね!!!」

友紀「うん!教えるから!声!声下げて!ね?」

凛「で、わかめ酒ってどんなお酒なの?」

友紀「うん…それはね…種類って言うよりは…その…」チラッ



和久井「ふ…ふふ…wwwwww」ブルブル

川島「…ブフッ…フッ…wwwwwwww」ブルブル


友紀「…あそこの大人二人が教えてくれるって!」

和久井「わからないわ」
川島「わからないわ」

凛「ホントになんなの?」

和久井「そうそう…凛ちゃん?」

凛「何?」

和久井「作ってワクワク、最終回を迎えたらしいわよ」

凛「そう、で、わかめ酒って何?」

和久井「わからないわ」

凛「…川島さん?」

川島「くるくる〜」クルクル

凛「誤魔化せないよ?」

川島「れんぞくサマソ〜」クルンクルン

凛「!…凄いね」

川島「でしょう?」

凛「で、わかめ酒って何?」

川島「わからないわ」

凛「なんなの!もう!」

友紀(こっちのセリフだよ!!)

和久井(私が言いたいわ…)

川島(気持ちはわかるわ)

三船「…みなさん?あんまり凛ちゃんをいじめちゃ駄目ですよ?」

凛「あっ、三船さん」

三船「もう…みんないじわる過ぎです!…お酒の事くらい教えてあげても良いじゃないですか」

和久井(この反応…)

川島(間違いないわ…)

友紀(まさか、知らない?)

凛「ありがと、三船さん」

三船「うん…私はわかめ酒なんて飲んだ事無いけど…一緒にお酒屋さんに行って探してあげるね」

凛「ありがと!」

三船「じゃあ早速凛ちゃんと行って来ますから」タタタ

凛「近くにお酒屋さんあったかな?」タタタ

和久井「ちょっとまちなさい…ってもう!」

川島「行ってしまったわ…」

友紀「…三船さんゴメン!」

・・・・・・数時間後・・・・・・

P「というわけで、今回は5人で一時的にユニットを組んでもらってだな…」

奈緒「へー、」

卯月「凛ちゃん中心の5人組かぁ…」

加蓮「中々いいアイディアじゃない?」

┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド…

未央「な、何!?地震!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド!!

凛「プロデューサーーーー!!」

P「おう、凛どうし…ゴフッ!!」ドゴォ!!

凛「馬鹿!グズ!!スケベ!!変態!!ロリコン!!ウジ虫!![ピーーー]!!」

P「ありがとうございます!ありがとうございます!!」

未央「ど、どうしたの凛!?」

凛「どうしたもこうしたもないよ!プロデューサーのせいで大恥かいたんだよ!」

凛「この前事務所の試着室で金髪のカツラつけて、」

未央『あはっ☆未央的には、もっとTVに出たいってカンジ!』

凛「とかモノマネしてた人より恥ずかしかったよ!!」

未央「何で知ってるの!?」

奈緒「お、落ち着けよ、凛」

凛「更に言うと、この前事務所で誰もいないのを確認した後、上条さんのメガネつけて」

奈緒『ペルソナ!』カッ

凛「とか割と本気でペルソナ出そうとしてた人より恥ずかしかったよ!」

奈緒「ちょっとぉ!!」

卯月「凛ちゃん…もうやめよ?ね?」

凛「ついでに言うと、ネットで自分の事を尻村さんって呼ばれてるのを引きずって本番で」

卯月『尻村卯月です!がんばります!!』

凛「って間違えちゃった人より恥ずかしいよぉ…」

卯月「うわーん!」

加蓮(下手に触れると恥ずかしい事暴露されそうだから黙っていよう…)

P「落ち着きな?凛?」

凛「うう…この前病室でお見舞いの桃に頬ずりして悶絶してた病弱ッ子より恥ずかしいよぉ…」グスッ

加蓮「何もしてないのに飛び火した!?」

※桃の表面には無数の硬い産毛があります。刺さります。めっちゃ痛いです

P「落ち着け、普段の俺よりかは恥ずかしくないだろ?」

凛「…」グスッ

凛「…うん」

P「何があったんだ?話してみ?」

・・・・・・

凛「…ってことがあって大恥かいたの」

未央「それは…」

奈緒「…ドンマイ」

加蓮「…うん、その、強く生きて?」

P「…なんか、その、すまんかった」

凛「私もごめんなさい…ちょっと気が動転してて…皆の悪口言っちゃって…」

未央「いいよいいよ!凛ちゃんのに比べたら軽いよ!」

凛「 」ズーン

未央「ああ!そういう意味じゃなくて!!」

卯月「あの・・ところで…」

P「どうした?卯月?」

卯月「わかめ酒ってなんですか?」

P「あちゃー」

未央「そうきたかー」

卯月「え?え?」

凛「いいんだよ?卯月はそのままで」

卯月「ええ!?」

・・・・・・

卯月「うーん、結局皆教えてくれなかったな…」

早苗「ウーィオラィッオラィ」グビグビ

卯月「あ!早苗さん!」

早苗「プハッ!ああ〜卯月ちゃんじゃないどったの?」

卯月「わかめ酒ってなんですか?」

早苗「ブファ!!」ブフー!!


おわり

以上です。

短編だったのでVIPに投下しようと思ってましたがクッキー削除して忍法帳がレベル1になってしまったのでこっちに投下しました
くそぅ…

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