ジャン「彼女が髪をほどいたら」(45)

ジャン「ったく!・・・ふざけんなよっ・・・」イライラ

マルコ「ジャンどこ行くんだよ、全然食べてないじゃないか!」

ジャン「マルコ、お前はちゃんと食べてから来いよ」イライラ

ジャン「俺はもう、飯を食う気分じゃねえんだよ」グゥ

マルコ(お腹鳴ってるじゃないか・・・)

ミカサ「エレン、座って。ジャンは部屋に戻った」

エレン「・・・クソッ!」


サシャ「・・・」チラッ

サシャ「マルコ、ジャンのパァンを頂いても・・・?」

マルコ「・・・ああ、どうぞ」ニコッ


マルコ(ジャンのパン、持ちかえってあげればよかったかな・・・)ハア


+++++


ジャン(腹が減って眠れねえ)

ジャン(それもこれもあの死に急ぎ野郎のせいだ)イラ

ジャン(・・・)グゥ

ジャン(マルコにパン、持ってきてもらえばよかったな・・・)

ジャン(とはいっても、芋女が食っちまってるんだろうが・・・)


ゴロン・・・

ゴロン・・・


ジャン(・・・夜風にでもあたってくるか)


ソーーーーーッ

カチャッ



マルコ(ん?ジャン・・・?)ムニャ


+++++


ジャン(三日月か・・・)

ジャン(でも三日月ってなんかこわいよな)

ジャン(細いしよ・・・)


トンッ


ジャン(うわっ!)

ジャン(!!!)ドッキィィィィ!


「あわわわわ・・・!」


ジャン「お、おい!こんなとこ座って何やってんだよ!!!」

サシャ「パァン!落っことすところでした」ホッ・・・

ジャン「その前だよ!何してんだよびっくりさせんじゃねえよ!」

サシャ「ジャンこそ何してるんですか?」

ジャン「だからっ!俺が聞いてんだよ!」イライラ

サシャ「夕食のパン、頂いた分を食べようと思いまして♪」ニコ

サシャ「夜中にお腹空いてしまうので、とっておいたんです」

ジャン「そうかよ」グゥ

ジャン「!」///

サシャ「・・・」

サシャ「ジャンは、こんな時間にどうしたんですか?」

ジャン「眠れないから散歩でもと思ってな」

ジャン「さっきは悪かったな、蹴飛ばしてよ」

サシャ「いえいえ。パンは無事でしたから」ニコ



ジャン「・・・」

サシャ「・・・」

ジャン「そのパンもしかして、俺の分か」

サシャ「・・・」

ジャン(そうなんだな・・・)グゥゥゥ

ジャン「!!!」///

サシャ「・・・」

サシャ「半分・・・どうぞ」ハイ

ジャン「///」

サシャ「いらないんでしたら・・・」

ジャン「お、おう。悪いな」///

ジャン(ていうか元々俺のだけどな!)

ジャン(ていうか4分の1だけどな!)

ジャン(・・・まあわかってたけどな)フッ

サシャ「?」



ジャン「お前、毎晩ここで食ってんのか?」モグモグ

サシャ「そうですね、結構ここで食べてます」モグモグ

サシャ「ここは月がよく見えます」

サシャ「意外と星もよく見えます」

ジャン「今日は三日月だな」

サシャ「三日月は、綺麗ですけどちょっとこわいですね」

サシャ「細いですし」

ジャン「!」

ジャン「あ!?あぁ、まあな・・・」

ジャン(い、芋女とおんなじこと思ってんのか!俺!)


ジャン「なんか腹落ち着いた」

ジャン「じゃあな。お前も早く戻れよ」スクッ

サシャ「ハイ!おやすみなさい!」




サシャ「♪」

すいません・・・
読んでくれてる人いたんだね
ありがとう
ゆっくりだけどきちんと書くね


+++++


マルコ(ジャン・・・トイレにいるかと思ったんだけどな)キョロキョロ

マルコ(どこに行ったんだろう?)


スタスタ・・・キョロキョロ・・・


マルコ(!!!)

マルコ(ジャンと・・・サシャ!!!)

マルコ(な、なんで仲良くパン食べてるんだ!?)

マルコ(・・・なぜだ)

マルコ(まったくわからないよ・・・ジャン)コソーリ



マルコ(!!やばいっ!戻ってきた!)


タタタタターーーッ


+++++


カチャリ・・・

ソーーーーーーッ


ジャン(ふぁ~あ)

ジャン(なんかやっと眠れそう)

ジャン(zzzzz)グーグー



マルコ(・・・眠れない!)

マルコ(僕は眠れないよ!ジャン!!)

期待


+++++



マルコ(結局寝不足・・・)

マルコ(でも、昨夜のことは気づいていないふりをしよう・・・)



ジャン「?」

ジャン「なんだよマルコ」


マルコ「い、いやなんでも・・・」

マルコ「それよりジャン、最近元気ないように見えるけど」

マルコ「何か悩み事でもあるのかい?」

ジャン「・・・」

ジャン「悩みなんてねえよ」

マルコ「昨日の夕食だって、食べないで出て行ってしまったし」

マルコ「いつもは殴り合いにはなっても、食べないなんてことはないよね?」

ジャン「なんでもねーよ」

ジャン「お前は俺んちのババアか?!」

マルコ「あはは、ごめんよ」

マルコ「でも、何かあるなら話してほしいな・・・」アハハ・・・


+++++



ジャン(・・・)

ジャン(くっそ・・・)

ジャン(腹が減った)グゥ

ジャン(あの死に急ぎ野郎と同じ空気を吸いながら飯を食う気がしない)イラ

ジャン(あいつ、そしてミカサ・・・)

ジャン(・・・)

ジャン(はぁ・・・)



ゴロン・・・ゴロン・・・



ジャン(芋女・・・)

ジャン(今日も夜食食ってっかな・・・)




ソーーーーーッ

カチャッ



マルコ「」キラーン

>>12
ありがとう
超スローペースだけど読んでもらえたらうれしいです


+++++



ジャン「おい」


サシャ「ジャン」


ジャン「お前なんか食うもん持ってるか?」

サシャ「今日は、ミーナにもらったパンですね」

サシャ「当番代わったお礼にもらいました」


ジャン「・・・」

サシャ「・・・」


サシャ「半分・・・どうぞ」ハイ

ジャン「おう、悪いな」

ジャン(今日はほんとに半分くれんのか)フッ

サシャ「?」



ジャン「」モグモグ

サシャ「」モグモグ


モグモグモグモグ・・・・


サシャ「最近毎晩来ますね」モグモグ

ジャン「・・・」モグモグ

サシャ「ご飯、きちんと食べてないんですか?」

ジャン「・・・」モグモグ

ジャン「うるせーな」モグモグ

サシャ「ごめんなさい」モグモグ

ジャン「・・・」モグモグ

サシャ「元気ないときこそ、食べるんです」

ジャン「!」



サシャ「食べないと、元気が出ません」

サシャ「食べないと、どんどん元気なくなりますよ」モグモグ

ジャン「・・・」

サシャ「見てください!この私を!!」バァン!

ジャン「なんだよ・・・」

サシャ「元気です。よく食べるから!」ドヤァ!

ジャン「まあそうだな」

ジャン「ていうか、だいたいお前が落ち込むことなんてねえんだろ?」

ジャン「お前とか、コニーとかな」フッ

サシャ「なんとなく失礼ですね」

サシャ「ありますよ、私でも。落ち込むこと」

ジャン「『食事に肉が出てこない』ーとかいうレベルじゃねえのか?」アハハ

サシャ「・・・」

ジャン「!!!な、なんだよ!急にテンションさげんなって」アセッ


ジャン「・・・」

サシャ「・・・」

サシャ「じゃあ、謝ってください」

ジャン「!?」

サシャ「バカとか芋女とか言ってごめんね、って」

ジャン「はあ?本当のことじゃねえかよ。なんで俺が謝んなくちゃいけねえんだ」

サシャ「ジャンはミカサに、バカとか馬面とか言われたら落ち込みませんか?」

ジャン「う、馬面とかっ!ていうかミカサ関係ねえだろっ!」

サシャ「落ち込みませんかっ!」ジッ

ジャン「・・・」

サシャ「・・・まあいいです」

サシャ「大体ジャンは鈍感すぎるんですよ」

サシャ「ミカサミカサって言ってますけど、どう見てもミカサはエレンしか見てません!」

ジャン「!」

サシャ「ほんとは気が付いていますよねっ」

サシャ「現実を見ることができるジャンだから、ほんとはわかってるはずです!」


サシャ「だいたいですよ、そうやってミカサにうつつを抜かしている間に」

サシャ「ジャンのことを好きだった子はみんな別の男の子にいっちゃってるんですよ!」

サシャ「何て不憫な・・・!」ハア・・・

ジャン「は!?」

サシャ「はっきりいってジャンはモテる設定なんです」

サシャ「嫌な奴だって書かれている場合も多いですが、」

ジャン(『書かれている』・・・?)

サシャ「それはリアルな世界でジャンのような人に勝てない男子が嫌っているのかもしれません」

ジャン(『リアル』・・・?))

サシャ「リアルの世界では、ジャンのような男子はモテるんですよ」

サシャ「リーダー的存在で運動神経がよく頭もいい」

サシャ「ちょっと口が悪いけど自信があって堂々としている」

サシャ「モテます。特に後輩とか間違いなくモテるでしょう」

サシャ「そして男子の中にはそれが面白くない人たちが多い!」

サシャ「なんか目立ってて上から目線で反論とかできないボス猿タイプ!」

サシャ「勝てない!どの分野でも勝てない!!」

サシャ「なんかそういうやつがいるんです現実にも」

サシャ「面白くないけど直接対決できない!だからネットに書き込む!!!」

ジャン(『ネット』・・・?)

サシャ「ということだと思うんですよ」*あくまでもこのサシャの持論ということで。


サシャ「女の子には実は人気がありますから」

サシャ「ジャンいいやつだぜ、とか、ジャンいいよな、とか書き込んでる男の子はわかってます」

サシャ「周りにいるジャンのような友達が、実はいいやつだということを」

サシャ「もしくは自分がジャンのような人か」

ジャン「なんかよくわかんねえけど・・・」???

ジャン(ほめられているのか・・・?)




サシャ「女の子は幸せになりたいですからね」

サシャ「ジャンのようにあからさまにミカサ!とか言ってる人を」

サシャ「いつまでも思い続けたりしませんよ」

サシャ「他の優しくて自分を思ってくれる人が現れたら」

サシャ「そっちにいってどんどん幸せになっていくものです」

ジャン「あからさまになんて言ってねえだろ!」///

ジャン(なんでばれてるんだ・・・?)


サシャ「そういうとこも鈍感です!」

サシャ「ばれてないとでも?甘い!!!」

サシャ「女子の観察力なめんなー!!!」

サシャ「まあ、ジャンの場合は女子だけじゃなくみんな知ってると思いますが」

ジャン「」///

サシャ「なので、あんなに大勢いたジャンのことを好きな女の子も」

サシャ「今はひとりしかいなくなってしまいました」

ジャン「は?」

サシャ「鈍感すぎて、うちに帰りたい」ハァ・・・

サシャ「さっきも一度気がつくべき箇所がありましたけど・・・」ボソッ

サシャ「少女マンガじゃないんだから期待するのが間違っていた・・・」

ジャン「あのなあ、さっきからよくわかんねえんだよ!お前の言ってること!」




サシャ「ジャンは現状を正しく認識することに長けていると」

サシャ「マルコが前にそういっていました」

サシャ「ジャンには怒られそうだからまだ言ってないけどって」

サシャ「マルコが見てたら撤回されちゃいますよ」

ジャン「だから!全然言ってることわかんねえって!」

サシャ「コニー並みかも・・・」ボソッ

サシャ「いや、エレン並み・・・?」ボソッ

ジャン「お前ほんと怒るぞ!何が言いたい!?」








サシャ「だから!!!」


サシャ「ジャンのこと好きだって言ってるんですーーーーっ!!!」


ジャン「」アタママッシロ

サシャ「あ・・・い、言っちゃった・・・!!!」カアァ!!!

ジャン「え・・・あ・・・」コンラン



サシャ「あ・・え・・・お、おやすみなさいっ・・・!!!」ダダダッ!



ジャン「」ホーシン




ジャン「」ボー





ジャン「」カアァァァァァァァ//////

なにこれかわいい

ジャンかわいいジャン



+++++



サシャ<ダダダダダッ!!!!!




マルコ(・・・)

マルコ(サシャよ・・・!)

マルコ(結局目が離せなかったわけだけど・・・)

マルコ(覗き見なんて、全く恥を知れよ・・・僕。)

マルコ(でもとりあえず、ジャンがしんぱい。)

マルコ(・・・)コッソリ

マルコ(・・・石になっている。固まっているね)

マルコ(連れて戻らないと・・・)ヨイショ





マルコ「ジャン、ジャン?」

マルコ「どうしたんだい?部屋に戻ろう?」ユサユサ




ジャン「あ・・・マ、マルコっ!?」キョロキョロ

ジャン「お前いつから・・・っ!?」

マルコ「今通りかかったらジャンが座っているのを見つけたんだ」

マルコ「これは夜風にあたっていたら眠ってしまった、といったところかな?」ニコ

ジャン「お、おう・・・その通りだマルコ。」

マルコ「部屋に帰って眠ろう、ジャン。」ニコ

>>25>>26

どうもありがとう
ジャンがかわいくてしかたないので書いてみた
ので続きも読んでもらえたらうれしい


+++++



ジャン(なんかいろいろ・・・こんらんして・・・)ドキドキ

ジャン(寝れない)ドキドキドキドキ

ジャン(ぜんっぜん寝れない)/////

ゴロン・・・ゴロン・・・

ゴロンゴロン・・・ゴロンゴロン・・・






マルコ(ジャン・・・眠れないんだね・・・)ウフフ

マルコ(なんか・・・よかったね!ジャン!)ウフフフフ

マルコ(・・・)zzz


+++++




マルコ(あ~あよく寝た♪)

マルコ(なぜか僕が幸せに包まれてよく眠れたよ)ウフフ

マルコ(ジャンは・・・寝不足かな)


ジャン「」メノシタクマ

マルコ「おはようジャン」ニコッ

ジャン「・・・おう」ネムイ



マルコ(幸せつかめよ!ジャン!)ワクワク

待ってます

ジャンかわぃ~!


はやく続きかいてー!

私、ジャンサシャ世界一好きなんですー!

>>31
>>32
あがっててびっくりうれしかった
読んでくれてありがとう
誰かが死なないうちに書き上げたいと思うよ・・・


+++++


ジャン(昨日のあれ・・・)

ジャン(急に・・・急になんだっていうんだよクソッ)ガタンッ!


ジャン(いや待て・・・急にだったのか?)ハテナ?

ジャン(もしかしたら、俺が気がつかなかっただけであいつは・・・)

ジャン(確か・・・あいつは俺に『元気がない』と)

ジャン(そんなことに気がついたのは、マルコとあいつだけだ・・・)

ジャン(俺のこと・・・ずっと気にしてたっていうのか・・・?!)カアァァァァ///


ジャン(それなのに俺は・・・)

ジャン(でも・・・俺にはミカサが・・・)

ジャン(・・・いや・・・本当にそうか?)

ジャン(ああ、あいつもそう言ってたよな)フッ

ジャン(そうだよ、言われなくてもわかってんだよ・・・)

ジャン(ミカサは・・・俺なんて見ちゃいない)

ジャン(わかってるさ・・・わかっちゃいるけど・・・)

ジャン(ミカサが見ているのは俺じゃねえ)

ジャン(あの死に急ぎ野郎だってことが気に入らねえだけだ)ゴゴゴ・・・



ジャン(男らしくねえよな)フッ

ジャン(わかっているから気持ちを伝えることも躊躇して・・・)

ジャン(情けない)ガクッ



ジャン(!!!)ハッ!



ジャン(でもあいつはどうだ?)ドキ

ジャン(俺の気持ちが自分にちっとも向いていないと知っていて)ドキドキ

ジャン(それでも俺のことを・・・)ドキドキドキドキ

ジャン(俺のこと・・・っ)カアァァァァァァァ/////





トコトコトコトコ・・・


アルミン「マ、マルコあのさ・・・」

マルコ「あ、アルミン!」ニコ

アルミン「ジャンのことだけど・・・」オソルオソル

アルミン「さっきから立ったり座ったり・・・」

アルミン「怒ったり笑ったり、青くなったり赤くなったり・・・」

アルミン「どこか具合でも悪いんじゃないのかな・・・?」

マルコ「いや、心配いらないよ」ニコ

マルコ「ちょっといつもより考えることが多くて」

マルコ「ナーバスになっているだけだから」ニコ

アルミン「マルコがそういうなら・・・」ハハハ・・・




マルコ(頑張れ!ジャン!!!)ウフフフフー


+++++


ジャン(第一、俺はどうなりたい?)

ジャン(ミカサのどこに惚れてるんだ?)

ジャン(・・・)

ジャン(黒髪、か・・・)フッ・・・

ジャン(俺より強いところか・・・?)???

ジャン(死に急ぎ野郎に夢中なところ・・・)ズーン・・・

ジャン(初めはもちろん、あのきれいな黒髪に惹かれた)

ジャン(一目惚れってやつだ)////

ジャン(でもその後は・・・)





♪~~~~~~~


コニー「マルコ!」

マルコ「何だい?コニー」ニコ

コニー「ジャンのやつ、最近変じゃねーか?」

コニー「急に立ち上がったり、座ったり」

コニー「あああああ!とかなったり、目の周り線だらけになったり」

マルコ「うーん、そうかい?」

マルコ「君の気のせいだよ、コニー」ニコ

マルコ「君 の 気 の せ い だ よ」ニコーーーーー

コニー「お、そっか。マルコがそういうなら、そうだな!」

コニー「俺は寝るぜ!おやすみ!」zzz



マルコ(コニーが気づいたら、それは限界のサイン)

マルコ(訓練にも支障が出てしまう前に)

マルコ(そろそろ僕の出番かな?)

+++++


マルコ「ジャン」

ジャン「・・・」ブツブツブツ・・・

マルコ「ジャン?」

ジャン「・・・お、おうマルコどうした?」

マルコ「うん、ちょっと話せる?」

ジャン「なんだよ改まって」




マルコ「最近の君、ちょっと気になるんだよ」

ジャン「は!?な、何だよ・・・」ドキッ

マルコ「最近元気がなかっただろう?心配なんだ」

マルコ「食事も進まないみたいだし・・・」

ジャン(そ、そっちか・・・)ホッ・・・



マルコ「・・・調査兵団のこと?」

ジャン「!」

ジャン「・・・」

マルコ「ここのところ、調査兵団の話題が多かったから」

マルコ「エレンもずいぶん熱く語っていたし・・・」

マルコ「ジャン・・・もしかして」

マルコ「・・・迷っているの?」



ジャン「・・・」

マルコ「・・・」




ジャン「さすがマルコ、だな」ヘヘッ

マルコ「ふふっ」

ジャン「・・・俺は憲兵団に入って、内地で暮らすんだ」

ジャン「家族も連れて安全なところでな」

ジャン「まあトロスト区だってよ、いい街なんだぜ?」

ジャン「でも・・・あの日壁は壊された・・・」

マルコ「・・・」

ジャン「壁のおかげで今まで平和だった街も、めちゃくちゃになったんだ」

ジャン「次はトロスト区の番だ・・・って思った」

ジャン「まだガキだったけどな」

ジャン「調査兵団になって巨人と戦うってそん時決めたんだよ」

ジャン「そんで『きょじんはおれがぜんめつさせる!』とか言ってたな」

ジャン「何だろうな、根拠のない自信?みたいなやつ?」ハハハ

マルコ「まるでエレンだね」ハハハ

ジャン「今の死に急ぎ野郎なんざ、ガキの頃の俺と同レベルだぜ」ヘッ


ジャン「でも、巨人のこと知っていくうちに」

ジャン「人類が巨人に勝つなんて現実的に無理な話なんだって思ったんだ」

ジャン「調査兵団の上官が召喚されていくのも見た・・・」

ジャン「ぼろぼろに負けた大人って悲惨だぜ」フッ・・・

ジャン「それも有能な猛者たちが、だぞ?」

ジャン「壁の中でのんきに暮らしてる奴らに罵声浴びせられたりしてよ・・・」

ジャン「ガキの俺にとってはかなりの衝撃だった」

ジャン「こんなに強くてもだめなのか、ってな」

ジャン「生きて帰ってきてもこんなことになるのか、って」

ジャン「人類のために戦ってもこうなのか、って」



ジャン「俺は強くなりたいって思ってたよ」

ジャン「強くなって、巨人を倒して、って思ってた」

ジャン「でもな、強い奴等は実は内地にいたんだよな・・・っ!」キッ!

マルコ「・・・」

ジャン「それを知ったときも衝撃だったぜ・・・」

ジャン「それからだ、俺が内地を目指すことにしたのは」

マルコ「・・・」

ジャン「だったら強くなってやるよって・・・」

ジャン「強くなって安全なとこで暮らしてやるよってな・・・」


ジャン「・・・ひねくれてるか?」

マルコ「まあね」ニコ

ジャン「強さって何の意味があるんだろうな・・・」

マルコ「・・・」

マルコ「ジャンは・・・ほんとはわかってたんだよね」

マルコ「憲兵団を選ぶのも、巨人を倒したい気持ちを通過して出した結果なんだよね」

ジャン「・・・」

マルコ「だからエレンに突っかかるのもミカサのことだけじゃないんだね」

ジャン「うるせー」

マルコ「ほんとに誤解されやすいタイプなんだから」ハハハ

ジャン「うるせーよ」

ジャン「そんなこといちいち全部説明してられっかよカッコ悪い」

ジャン「俺がなんも考えないで内地内地言ってると思ってたか?!」

マルコ「あはは、それはない。ジャンに限って」



マルコ「君は聡明で思慮深く、いつだって慎重だ」

マルコ「自分を死なせない方向に思考を向けることができる」

マルコ「もし調査兵団になったとしたら、それはとても役に立つだろう」

マルコ「有能な指揮官になるだろうね」ニコ

ジャン「お前何言ってんだ?」

マルコ「僕は憲兵団でジャンと一緒に働きたいと思っているよ」ニコ

マルコ「でもジャンの心は何て言っているのかな?」

ジャン「・・・」

マルコ「まだ決めるまでには時間があるよ」

マルコ「今は10位以内に入れるように頑張ろう」ニコ

ジャン「そうだな・・・」フッ


ジャン「マルコ」

マルコ「ん?」



ジャン「・・・・言うなよ」ボソッ

マルコ「言わないよ」

ジャン「絶っっっっ対言うなよ!」

マルコ「言わないって」アハハ

ジャン「・・・お前だから話したんだからなっ!」///

マルコ「うん言わない」ニコ

マルコ「ジャンが『くちく!』とか言ってたなんて言わないよ」アハハ!

ジャン「てめえ・・・マルコ!!!」



コノヤローコノヤロー! ゴメンゴメン!

オマエナンカコウダ! アハハ!ゴメンッテバジャン!

アハハ!アハハ!・・・



ジャン「・・・」

マルコ「・・・」



マルコ「ところでさ・・・」

マルコ「最近クリスタのことどう思う?」

ジャン「なんだ、唐突だな」

マルコ「うん」

ジャン「そうだな・・・」

ジャン「頑張ってんじゃねえの?馬術なんてかなわねーし」

マルコ「そうだよね」

マルコ「あと天使だよね」

ジャン「そうだな、女神でもあるしな」



マルコ「アニは?」

ジャン「んー?あいつの格闘術はやっぱすげえよな」

ジャン「立体機動も結構なもんだ」

マルコ「やっぱりジャンは周りをよく見ているね」サスガ!

ジャン「へへ」エッヘン!






マルコ「じゃあさ、サシャは?」





ジャン「え!!!」ドキッ!!!

ジャン「あ!あ・・・シャ・・・シャサ・・シャ・・・」アタフタ///





.


マルコ「どうしてサシャのときだけ動揺するのさ」アハハ

マルコ(ここまで動揺するとは想定外)キャワワ

ジャン「何なんだよ急に・・・」シドロモドロ///

マルコ「ええっ!?全然急じゃないだろ!?」

マルコ「ほんとにジャンはわかりやすいなあ」ニコ




マルコ「ジャン、こないだの夜サシャといたよね」




ジャン「」ボッ!!!//////////





マルコ「あれ、ジャン、大丈夫?」ボッテナッタ!

ジャン「お・・・お前・・・」カアァァァァ///

マルコ「?」

マルコ「ジャンが座っていた方からサシャが走ってきたんだよ」

マルコ「だからそうかなーと思って聞いてみただけだよ」

マルコ(ゴメンジャンゴメン)テヘ


ジャン「お、おう・・・そうか・・・」ホッ・・・

マルコ「サシャはさ、最初は本当に驚いたけど、意外と頑張り屋さんだよね」

ジャン「・・・お、おう」

マルコ「食欲に関してはもうどうしようもないけど」

マルコ「そういうとこもなんか動物っぽくて結構かわいいと思うんだよね」

ジャン「な・・・っ!」ドキッ!

マルコ「ミカサと違って表情もコロコロ変わるし」

マルコ「そういうところもかわいいよなぁ」

ジャン「うっ・・・」ドキドキドキ


マルコ「なーんてね!」ニコ

ジャン「!?」ドキドキドキドキ

マルコ「びっくりした?」

ジャン「えっ?!」ドキドキドキドキ


マルコ「ね、今、ジャン、びっくりした?」

マルコ「僕がサシャに気があると思ってびっくりした?」

ジャン「マルコてめえ・・・!」ピキ・・・

マルコ「ゴメンゴメン!本当にゴメン!!」

マルコ「でもさ、もう君も気がついているんだろ?」

マルコ「ミカサはエレンしか見ていないんだよ・・・」

ジャン「・・・ったくよ」

ジャン「そんなことわかってんだよ」

マルコ「ミカサを幸せにできるのはジャンじゃないんだ…残念だけど」

マルコ「ミカサにジャンは必要じゃないんだよ」

マルコ「全く。全然。」

ジャン「お前・・・俺いま結構へこんでるぞ?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月09日 (木) 23:17:20   ID: ZP9fJfzn

じゃんかあいい///
やばいな、ジャンサシャってはじめてだけどすごくいい///
またかいてくれ!!!

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