食堂

セシリア「おはようございます」

シャル「おはよっ」

一夏「おーおはよう」

箒「おはよう」

セシリア「ご一緒してもよろしいですか？」

一夏「もちろん。ちょっとつめてくれ箒」

箒「あぁ」ｽｯ

一夏「二人とも洋食かー」

セシリア「朝はパンに限りますわ」

シャル「僕はご飯も好きだけど、今日はパンの気分なの」

一夏「俺はご飯じゃないとなぁ」

箒「日本人なら米だ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

一夏「だよな。箒醤油とってくれるか？」

箒「ん」ｽｯ

一夏「朝はご飯と納豆だよやっぱ」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

セシリア「っ！？」

シャル「そ、それは」

一夏「ん？どうしたんだ？二人とも」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

セシリア「ぅ・・・な、なんでもはりませんふぁ」

シャル「うん、なんでもないよなんでも・・・」

一夏「もしかして・・・納豆苦手なのか？」

セシリア「え、えっと・・・はい」

シャル「僕もそのにおいがちょっと・・・」

一夏「あー、外人さんは納豆だめって言うもんな。こんなに美味しいのに」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

セシリア「そのそも、それは大豆が腐ったものとお聞きしましたわ。そんなもの食べて平気なんですの？」

一夏「身体にいいんだぞ納豆は。それにチーズだってあんまり変わらないだろ」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

シャル「チーズは全然違うよ一夏」

一夏「そうか？でも納豆駄目なんじゃ」ﾄﾛｰﾝ

一夏「二人とは結婚できないな～」

セシリア「・・・えっ？」

シャル「・・・な、なんて言ったの？一夏」

一夏「むぐむぐ、んぐっ・・・いや、納豆食えないんじゃ二人とは結婚できないなって」

セシリア「どうしてですの！！？？」

シャル「そんなのおかしいよね！！？？」

一夏「お、おぉなんだ急に二人とも」

セシリア「そんな腐った大豆が食べられないからって、どうして結婚できないんですの！？」

シャル「そんな理由で結婚できないなんて納得できないよ！」

一夏「納豆食うことが出来なくて納得できないってか。ははっ」

シャル「・・・・・・」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

セシリア「・・・・・・」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

一夏「・・・すいませんでしたもうしません」

箒「・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

セシリア「で？どうなんですの？」

一夏「どうって」

シャル「理由を説明する必要があるよね？」

一夏「んー・・・例えばだぜ？」ﾎﾜﾝﾎﾜﾝ

一夏『あれ、納豆は・・・』

シャル『僕が作った朝ご飯に文句があるの？』

一夏『な、ないよもちろん。でも俺は毎朝納豆が食べたいって』

シャル『ふーん。僕が嫌いなの知ってるのにね。嫌がらせなの？』

一夏『そんなんじゃなくって、ただ食べたいから』

シャル『ろくな稼ぎもないくせに・・・文句があるなら言ったら？ねえ』

一夏『ご、ごめん・・・』



一夏「こうなるだろ？」

シャル「僕はこんなこと言わないよ！」

一夏「今日は納豆ご飯だぞ！」

シャル「うん、納豆美味しいよね」

一夏「今日もご飯納豆だ！」

シャル「え、また？でも美味しいからいっか」

一夏「今日もまた、ネバネバ納豆ご飯だ！」

シャル「さすがに三日連続は、、、」

一夏「さあ、シャルの大好きなご飯納豆ネバネバだぞ！」

シャル「」

一夏「でも納豆嫌いな人と結婚したら絶対こうなるって！毎日一緒にいるんだからこういう小さいことが積み重なってくと大変なんだよ！」

シャル「僕は我慢できるよ！」

一夏「だからその我慢ってのが駄目なんだってば」

シャル「う、うぅ」

箒「・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

セシリア「食事はシェフに作らせればいいんですから、わたくしは問題ありませんわね！」ﾄﾞﾔｯ

一夏「ご飯は奥さんに作ってもらいたいです。もちろん俺も作るけどさ」

セシリア「なら毎日納豆を買って」

一夏「それに俺が納豆食べてる横で毎日嫌そうな顔されるの嫌だしなあ」

セシリア「嫌そうな顔なんてそんな」

一夏「さっきしたじゃん」

セシリア「うぅっ・・・」

箒「・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

シャル「・・・」ｽﾞｰﾝ

セシリア「・・・」ｽﾞｰﾝ

鈴「おはよー！なに二人とも沈んでんの？」

一夏「二人とも納豆嫌いらしくって」

鈴「あー、あたしもあれ嫌い。臭くて無理ｙ」

一夏「中国人にだけは言われたくないわボケェ！！！死ねっ！！！」

鈴「なっ・・・そんな言い方しなくたって・・・ぐすっ」

放課後

セシリア「というわけで、納豆克服大作戦を開始致しますわ！」

シャル「絶対克服しようっ！」

セシリア「よろしくお願い致しますわ。先生」

箒「わ、わたしは先生だなんてそんな」

シャル「納豆をあんなに美味しそうに食べるなんてすごいよ」

セシリア「ミス納豆ですわ！」

ラウラ「うむ」

箒「その呼ばれ方は嫌だ・・・」

箒「ところでなぜラウラが。好き嫌いなどないだろう」

シャル「ラウラは助っ人。ね」

ラウラ「うむ」

セシリア「さて、納豆はたくさん用意しました。早速はじめましょう」ﾄﾞｻｯ

シャル「どうやれば食べられるようになるの？」

箒「わたしは小さい頃から食べていたから・・・」

ラウラ「・・・」ｶﾞｻｶﾞｻ

シャル「あっ、まだ食べちゃ駄目だよラウラ」ﾒｯ

ラウラ「むう」

セシリア「なにか食べやすくなる方法はないんですの？」

箒「なら・・・王道の薬味をいれてみるのはどうだ」

セシリア「ヤクミ？」

箒「食材は借りていいのか？」

シャル「うん。好きに使って大丈夫だよ部長に許可とってあるから」

※家庭科室です

箒「ネギを刻んで」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

セシリア「華麗ですわ・・・」

箒「納豆と混ぜて」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

箒「完成。一番ポピュラーな食べ方だと思う」

セシリア「くんくん・・・うぇっ」

シャル「納豆とネギのにおいが混ざって・・・もっと無理かな」

箒「美味しいんだがな」

シャル「はいラウラ。食べていいよ」

ラウラ「うまい」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

※使用した納豆はラウラが美味しく頂きました

シャル「じゃあ僕は一夏の山芋を…」ｶﾁｬｶﾁｬ

一夏「ちょ」ﾎﾟﾛﾝ

セシリア「早く特製とろろを出してくださいまし！」ｼｺｼｺ

一夏「ふぁ、ふぁああッ！」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

セシリア「においを強くしてどうするんですの！」

シャル「このにおいをなんとか出来ない？」

箒「においを・・・なら」ｶﾞﾁｬｯ

箒「卵を割って」ﾊﾟｶｯ

箒「黄身だけを納豆と混ぜて」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

箒「これならどうだ？」

セシリア「くんくん・・・あんまりにおいがしませんわ！」

シャル「卵でコーティングしたからだね。これなら食べられそう」

セシリア「いただきます」ﾊﾟｸｯ

シャル「いただきます」ﾊﾟｸｯ

セシリア「・・・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

シャル「・・・み・・・みふ・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

箒「駄目か・・・」

セシリア「騙されましたわ！」

シャル「してやられたね・・・味もあんなだったなんて」

ラウラ「うまいぞ？」ﾊﾟｸﾊﾟｸ


セシリア「もっとこう、バシッとですね」

箒「なら、同じくらいにおいが強いものと混ぜてみるのは」ｽｯ

シャル「・・・キムチ？」

箒「けっこういけるんだぞ」ﾈﾁｬﾈﾁｬ

セシリア「ひっ・・・シャルロットさん！窓を！窓をあけてくださうぇぇぇ」

シャル「ひどいよ箒！なに考えてるの！？おぇっ」

箒「す、すまん」

ラウラ「ぴりっとうまい」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

箒「納豆はよく混ぜるとにおいがなくなるらしい」

セシリア「ほんとうですの？」

シャル「もっとひどくなりそうだけど」

箒「将〇の寿司でやっていたから本当だと思う」ﾈﾘﾈﾘﾈﾘ



箒「ふぅ・・・意外と疲れる」ﾈﾘﾈﾘﾈﾘ

シャル「あ、セシリア今週のジャンプ読んだ？」

セシリア「まだですわ」

シャル「多分この変に・・・あった。部長が毎週買ってるんだ」

セシリア「素晴らしいですわ！まずはこち亀から」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

箒「・・・」ﾈﾘﾈﾘﾈﾘ

箒「・・・」ﾈﾘﾈﾘﾈﾘ

セシリア「ハンターハンターはやっぱり最高ですわ」

シャル「えー、僕はワンピースのが好きだけど」

セシリア「出ましたわワンピ厨！これだから素人さんは困りますわー」

シャル「僕は素人じゃないよ！小さい頃から読んでるもん」

セシリア「なら他に好きな漫画はなんですの？」

シャル「スラムダンクとかNANAとか」

セシリア「・・・お話になりませんわ」

箒「・・・」ﾈﾘﾈﾘﾈﾘ

シャル「す、好きなんだからいいでしょ！」

セシリア「はぁー、まあシャルロットさんがそれでいいならいいと思いますわ」

シャル「ぐぬぬぬぬ」

箒「・・・っ！」ﾊﾞﾝ!

セシリア「ど、どうしたんですの箒さん。まさかあなたまでワンピ厨なのでは」

箒「なんでわたしが必死に納豆を混ぜて、お前たちが漫画を読んでいるんだ！！おかしいだろ！！！」

セシリア「・・・てへっ」

シャル「てへっ」

箒「・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

シャル「ほら、ラウラも」

ラウラ「わたしもやるのか。てへっ」

箒「・・・帰る」

セシリア「じょ、ジョークですわジョーク！」

シャル「ほら、怒らないで箒。ねっ？」

箒「・・・」

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　　　　　　　　　　　　　　　ﾚY^Ｖ^ヽｌ

なんやかんやあって二人は納豆を克服した



シャル「ほら、美味しく納豆食べられるようになったんだよ一夏！」ｸﾞｲｯ

セシリア「アフタヌーンティーのお供は納豆が一番ですわ一夏さん！」ｸﾞｲｸﾞｲｯ

一夏「そ、それはいいんだけどさ二人とも・・・納豆食ったら歯みがこうぜ」

一夏「ちょっと臭うよ・・・ははっ」

セシリア「納豆なんて二度と食べませんわ！」

シャル「納豆なんて死ねばいいのに！！」


終わり