結衣「京子を監禁しよう」(118)

京子「ちなちゅー!」ダキッ

ちなつ「ちょ、やめてください、京子先輩!」サッ


京子「あやのー!」ダキッ

綾乃「と、歳納京子、は、離れなさいよ///」


京子「あっかりーん!」ダキッ

あかり「うわあ、京子ちゃん、あかり驚いたよぉ」


京子「ちづる~!」ダキッ

千鶴「うせろ」ドガッ


結衣「……」

京子「あ、結衣、おはよ~」

結衣(何で私にだけ抱きつかないんだよ…)イライラ

結衣(私が一番京子と距離が近いはずだろ…)イライラ

結衣(何時も家に泊めてやってるのに1回も無いってどういう事だよ…)イライラ

結衣(くそっくそっくそっ)イライライラ

結衣「京子、今日、私の家に泊まりにきなよ」

京子「お、珍しいじゃん、結衣のほうから誘ってくるなんて」

京子「さてはまた1人ぼっちが寂しくなっちゃったのかな結衣ちゃんは!」

結衣「ははは、まあ、そんなとこ」

結衣「明日から連休だからさ、学校始まるまでは泊まっていってくれてかまわないよ」

京子「いや、毎日は流石に迷惑でしょ~、けど今日は泊まりに行くね!」

結衣「……うん、じゃあ、晩御飯用意して待ってるよ、京子」

京子「勿論、ラムレーズンもな!」

結衣「はいはい…」

京子「じゃあ、家に寄ってお泊りセット持ってくる~!」

~1日目~

京子「おーい、結衣~?来たよ~」ピンポンピンポンピンポン

結衣「いらっしゃい、さ、入ってよ」

京子「ご苦労!」

結衣「……」カチャッ

結衣「……」カチャッカチャッ

京子「うお、結衣、凄い厳重な鍵つけたんだね」

結衣「うん、やっぱり1人暮らしは物騒だから、さ」

京子「ふー!やっぱり結衣の家はくつろげるなあ!」

結衣「食事も出来てるから、一緒に食べよ?」

京子「あ、オムライスじゃん、美味しそう♪」

京子「いっただっきまーす!」

結衣「……召し上がれ」

京子「美味しかったです!結衣ママ!」

結衣「誰がママだ」

京子「さーて、じゃあ次はデザートにラムレーズン…を…」クラッ

京子「……」zzz

結衣「……おやすみ、京子」

京子「…はっ!?あー、あかりの頭からイボイボが生えてくる夢見てた…」

京子「あれ、何か首についてる…ん?これ、首輪?」

京子「というか、首輪に鎖がついてて…」ジャラジャラ

京子「壁に繋がれてる」

結衣「京子、目が覚めた?」

京子「あ、結衣、ラムレーズンまだー?」

結衣「…え」

京子「ほら、鎖があるからラムレーズン取りに行けないじゃん、だから持ってきて」

結衣「京子、この状況判ってるの?」

京子「はーやーくー」ジタバタ

結衣「……判ったよ、取りに行くよ、けど食べたらちゃんと話を聴くんだぞ?」

京子「ラムレーズンうめえ!」モクモク

結衣「京子、私はね、京子が他の女の子と…」

京子「結衣、ゲームの続きしていい?」

結衣「…え」

京子「確か、ボス戦の前で止まってたよね」ゴソゴソ

京子「…よし、倒した!結衣、ほら、倒したよ!」

結衣「京子、よくそんなレベルで倒したな…というか、回復アイテム完全に底尽きてたじゃん」

京子「ギリギリの戦いが私を高めてくれるんだよ…!」

結衣「あーあ、折角、エリクサーとか沢山溜めてたのに全部無くなって…って」

結衣「おいこら」

京子「ん?」

結衣「京子、そろそろ私の話を聞け」ジロッ

京子「や、やだ、結衣///」

京子「そ、そんな真剣な顔でどうしちゃったの///」

京子「も、もしかして、結衣…私に、告白するつもりじゃ…///」

結衣「な…!?///」カー

結衣「こ、告白なんてするはずないだろ!」

結衣「な、な、な、何で私が京子に告白なんてしなくちゃなんないんだよ!」

結衣「ふ、ふざけてないで、お風呂沸いてるんだから早く入れ!///」

京子「ちぇっ、はーい」

京子「あ、じゃあちょっと首輪外してくれる?お風呂入りにいけないし」ジャラジャラ

結衣「ああー!もう、世話が焼ける!ほら、これでいいだろ!」ピーン

京子『ふふんふん~♪』ジャバー

結衣「まったく、こっちが真面目な話しようとするとすぐ茶化すんだから、京子は」ハァ

結衣「そもそも、何で私のほうから告白するって話になるんだよ」ブツブツ

結衣「普通に考えれば京子の方から告白するのが当たり前だろ」ブツブツ

結衣「京子は本当に子供だよな、それで私がいったい何回泣いたか…」ブツブツ

結衣「こないだだって、綾乃と二人でイチャイチャしてたし…」ブツブツ

京子「結衣~、上がったよ~」

京子「ふう、さっぱりした!」

結衣(…湯上りの京子、何時も可愛いよな…)

結衣(しまった、どうせなら一緒に入ればよかった…)

京子「結衣も私の残り湯に入ってくるがいいよ、私の残り湯に」

結衣「の、残り湯を強調するな!じゃあ、ちょっと入ってくるから…」


ザバー


結衣「ふう…一日の疲れが取れる…」

結衣「……」チャプチャプ

結衣(京子が残り湯残り湯って言うから、何か意識しちゃうな…)

結衣(え、こ、これは…)

結衣(湯の中に縮れ毛が…)

結衣(私はまだ生えてないし…え、これって、もしかして…京子の…!?)

結衣「……」

結衣「……」パクッ

結衣「ふう、良い湯だった…」

京子「お帰り、結衣~」

結衣「……」

結衣「あ、あのさ、京子」

京子「何?」

結衣「京子って、そ、その…」

京子「何だよ、結衣、さっきから何か言いたいことあるの?」

結衣(くっ!毛が生えてるのかなんて聞けるはずないじゃないか…!)

結衣「何でもないよ!」

京子「えー、何怒ってんのさ…え、ひょっとして…」

京子「生理?」

結衣「京子!」ダッ

京子「ひい、許してー!」ピュー

結衣「はぁ…はぁ…はぁ…」

京子「はぁ…はぁ…せ、折角お風呂入ったのに、また汗まみれに…」

結衣「きょ、京子が逃げるからだろ…」ハァハァ

京子「結衣が追いかけるからじゃん」ハァハァ

結衣「あーもー、もう一回お風呂入ってくる!」

京子「あ、じゃあ私も一緒に~」

結衣「…え?」

京子「いいじゃん、修学旅行でも一緒に入ってたし」

結衣「だ、ダメだよ馬鹿、私の家のお風呂は狭いんだ!」

京子「密着して入れば平気だよ?」

結衣「だ、だめったらだめ!」

京子「はい!」

結衣(あーもう何なんだ京子は!なんであんなに無防備なの!)ブクブク

結衣(一緒になんて入ったら我慢できなくなっちゃうじゃん馬鹿なのか京子は!)ブクブクブク

結衣(もー!人の気も知らないで…!)ブクブクブクブク

結衣「い、いかん、のぼせちゃう、そろそろ出ないと…」

京子「結衣~?やっぱり一緒に…」ガラガラ

結衣「…!?」プッ

結衣(は、裸の京子が…!)

結衣(だめ、鼻血が…!千歳じゃあるまいし、くっこんな事で…!)

京子「うわ!結衣!?大丈夫!?ゆい!ゆいー!!」

結衣(だめ…意識が…京子…)

結衣(毛が…)


~2日目~


結衣「はっ…」

結衣「あれ、もう、朝…?」

結衣「うそ、私、お風呂場で気を失って…そのまま朝まで寝てたの!?」

結衣(パジャマは着てるし、布団の中にいたから、京子が助けてくれたのかな…)

京子「うん、そうそう、そうなんだよ~」

結衣(京子…誰かと電話してる…?)

京子「もう、怒らないでよ、綾乃」

結衣「……!」イラッ

結衣(……綾乃と、話してるのか…)

結衣(そうだ、思い出したぞ、私、昨日、京子を首輪で監禁しようと…)

京子「さっすが綾乃、話がわかる~!愛してるよ~!」

結衣(……!)イライラッ

結衣(私の家に来てるのに綾乃と話してるのかよ…!)

結衣(そうだ、きっと、京子は綾乃と出かけるつもりなんだ…)

結衣(私を置いて出かけるつもりなんだね)

結衣(けど、残念だったね、京子…)

結衣(京子は、この部屋から出られない…)ジャラジャラ

京子「うん、今から楽しみだね~!ばいばーい!」カチャ

結衣「京子、誰と話してたの?」

京子「あ、結衣、目、覚ましたんだ」

京子「昨日はびっくりしたよ、いきなり…」

結衣「京子」

京子「え?何?」

結衣「誰と、話をしていた、の?」

京子「ああ、綾乃とだよ」

結衣「へえ、綾乃と」

結衣「綾乃なんかと、何の話をしてたの?」

京子「うん、今日、一緒に買い物行く約束してるんだ」

結衣「そう、買い物に、それは楽しそうだね…」ジャラッ

京子「けど、今日は中止にした」

結衣「……え?」

京子「だって、結衣、昨日倒れちゃうんだもん、心配だから、今日は一緒にいてあげる!」

京子「もう一日、泊まってもいいでしょ?」

結衣「え、あ、うん…」

京子「よーし、そうと決れば、布団に入って入って!」

結衣「え、いや、いいよ、別に風邪とかじゃないからさ」

京子「えー、けど、結衣、昨日は学校でずっと顔色真っ青だったよ?」

京子「家に戻ってからは大分マシだったから気にしてなかったけど」

京子「風邪じゃないなら、疲れが溜まってるとかだと思うから、今日は安静にした方がいいと思う」

結衣(きょ、京子、私のことをちゃんと見ててくれたんだ…)

結衣(……首輪は、明日、で、いいかな…)

京子「いいから、黙って私に看病させなさいって!」

結衣「う、うん、じゃあ、布団に入っておくね…」

京子「宜しい!じゃあ、私はお粥作ってくるね~」

京子「~♪」カチャカチャ

結衣(そういえば…京子が台所に立ってるのを私が眺めてるって、はじめてだよな…)

結衣(いいな…この光景…)

結衣(ずっとこんな時間が続けば…)

京子「はい、出来ました!京子ちゃん特製激辛お粥!」

結衣「…え」

京子「はい、ふーふーしてあげるから、結衣、口を開けて~」

結衣「ちょっと待って、京子、さっきのネーミング、凄く気になるんだけど」

京子「いいから、はい、口を開けて~」

結衣「い、嫌だよ、激辛なんだろ?」ササッ

京子「……」カチャン

結衣「え、く、首輪はめられた…え?」

京子「はい、結衣、あーんして?」

結衣「い、嫌だって!やめて、許して京子!」

京子「ふふふ、幾ら叫んでも無駄だよ、結衣…鎖で逃げられないから」

結衣「ひ!?い、いや…やめて!やめてよ!!」

結衣「ううう、か、からいよぉ…喉が痛いよお…」シクシク

京子「風邪の時は熱いもので汗をかくのが一番なんだって!」

結衣「風邪じゃないって言ったじゃないか…」シクシク

京子「あ、そうだった…」

結衣「あの、それと、京子?」

結衣「首のこれ、外して欲しいんだけど…」

京子「えー、何かワンコみたいで可愛いのに?」

京子「結衣がそういうの似合うって、ちょっと以外だったよね」

結衣「そ、そうかな?そんなに可愛い?///」

京子「うんうん、可愛い可愛い!」ナデナデ

結衣「ふあ…」ポー

結衣(京子にちゃんと撫でられるなんて…何年ぶりだろ…)ポー

結衣(ひょっとしてはじめてなんじゃ…)ポー

京子「うわ、結衣、顔が真っ赤だよ?やっぱり首輪外して、もう寝た方がいいよ」

結衣「あ、い、いや、首輪はいいよ、このままで…」

結衣「けど、ちょっと、ちょっとだけ布団に入らせてもらうね…」

書き貯めてた分が無くなったので書き貯め始めまーす

結衣(ダメだ、京子の顔、見れない)モゾモゾ

結衣(…私は、京子の事を、ずっと守ってきた…)

結衣(京子の事を撫でてあげた回数なんて、数えきれないくらいだ…)

結衣(けど…私、私本当は…)

結衣(本当は京子に甘えたかったのかな…)

結衣(本当は…頭撫でてもらいたかったのかな…)

結衣(あれ、何で涙が…)グスッ

京子「結衣、泣いてるの?」

結衣「別に…」

京子「そう」

結衣「……」

京子「私ね、子供のころ、泣き虫だったよね」

京子「いっつも、結衣に守ってもらってた」

京子「ほら、覚えてる?私が迷子になって泣いてた時も」

京子「一番最初に結衣が見つけてくれたよね」

京子「給食食べられなくて困ってた時も、そう」

京子「他の子に苛められる時も」

京子「サッと現れて格好良く助けてくれる」

京子「私の王子様だと思ってた」

京子「けど、私、見ちゃったんだ」

京子「結衣が私の為に他の子とケンカしたあと、隠れて泣いてるのを」

京子「私の給食たべたくれたせいで、先生に怒られてるのを」

京子「私の為に駆けつけようとして、転んで怪我をしちゃったのを」

京子「私の前では我慢して泣かないようにしてくれてたのを」

京子「だから、私、結衣を助けたいって思った」

京子「助けらる女の子になれるよう、頑張った」

京子「頑張って、強くなれたと思う」

京子「だからね、結衣、私に、泣いてる理由、教えてほしいな」

京子「それとも、私には、まだ結衣を助ける権利とか、ないのかな…」

結衣「……」

京子「……」

結衣「京子、私…」グスッ

京子「…うん」

結衣「わたし、京子に、守ってほしい」

結衣「私の事を、撫でてほしい」ヒック

結衣「抱きしめてほしい」ヒックヒック

結衣「他の女の子よりも、私を大切にしてほしい」ポロポロ

結衣「だって、だって私は、ずっと、京子の事を好きだったから」

結衣「私は弱虫だから、ずっと、ずっとそれが言えなかった…」グスッグスッ

結衣「ずっと、ずっと京子や、他の子達のせいにしてきた…」

結衣「けど、いま、京子に勇気をもらったから…頑張って言うね…」

結衣「……」

結衣「京子、私は、貴女が、好きです」グスッ

京子「…ありがとう、結衣」スッ

京子「私も、結衣の事を、愛してる…」


チュ



~3日目~

京子「ゆいー、早く早く~!」

結衣「もう、そんなに急がなくても映画は逃げないって」

結衣「というか、恋人になって初デートがミラクるんの映画っていうのはどうなの?」

京子「じゃあ、結衣、どこか別の所に連れてってくれる?」

結衣「え、そ、そんな、いきなり言われても、思いつかないよ…」

結衣「えーと、水族館?いや、何か違う、動物園?美術館?公園?」

京子「ふふ、結衣に任せると明日になっちゃうね!」ナデナデ

結衣「ななな、人前で撫でるな///」

京子「今日は私がエスコートするから、次のデートの参考にしたまえ!」

結衣「何でそこまで偉そうなんだよ…」ハァ

結衣「…見てろよ、超楽しいデートに連れて行ってやる」

京子「楽しみにしてるね!」

結衣「うん、だから、今日のエスコートはよろしくね」

結衣「私の大切な王子様」




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