亜美「トリックオア~☆」真美「トリ~ト☆」(241)


P「さて、今日も一日が始まるな」

ガチャ

亜美「兄ちゃ~ん!トリックオア~☆」

真美「トリ~ト☆」

P「うわっ!なんだ?二人とも」

亜美「だから兄ちゃん、トリックオアトリートだよ」

真美「お菓子くれないとイタズラしちゃうよ?」

P「は?あ、今日はハロウィンか・・・残念だがお菓子は持ってないぞ」

亜美「そっか~」

真美「じゃあイタズラするしかないね~☆えいっ!」

P「ばっ・・・いきなり飛び掛かってくるな・・・うわっ!」

バタン!


亜美「くすぐっちゃえ~☆」

真美「それ、こちょこちょこちょ~☆」

P「あははははっ!ばっ・・・やめ・・・あははははっ!」

真美「ここかな?ここが弱いのかな?」

P「や・・・やめ・・・ひっ!あははははっ!」

亜美「おやおやこちらも・・・こちょこちょこちょ」

P「くっ・・・苦しい・・・あははははっ!」

ガチャ

美希「おはよーなのー・・・どうしたの?ハニー。こんなところで寝転んで」

P「み、美希!助け・・・うっ!?」

美希「あ。ハニー、ミキのスカートの中見たでしょ?」


P「み、見てない!見てないから助けてくれよ!」

美希「別にミキ、ハニーになら見られてもいいよ?」

P「へ?」

亜美「やった~!兄ちゃんの名刺入れ発見~☆」

真美「イタズラしちゃお~☆」

P「あ、おまえ達!それはまずい!返せ!」

真美「兄ちゃんが怒った~☆」

亜美「逃っげろ~☆」


美希「・・・・・・・・・・」


P「えっ?ハロウィンパーティーですか?」

社長「ああ、今日はみんなの仕事も早く終わるようだしちょうどいいと思ってね」

P「はあ・・・」

社長「みんなにはもう伝えてあるから大丈夫だ。みんなノリノリだったぞ?」

P「そうですか。やっぱりコスプレなんかした方が・・・」

社長「それは絶対条件だ。私もするのだからね」

P「ちなみに社長はどういったコスプレを・・・」

社長「それは本番までの秘密だよ」


P「いきなり今日ハロウィンパーティーがあるって言われてもなぁ・・・」

小鳥「どうしたんですか?プロデューサーさん」

P「あ、いえ・・・ハロウィンパーティーのことを急に言われたのでどうしようかなって。俺、コスプレとかしたことなくて」

小鳥「そうなんですか。でも最近はお店でコスプレグッズとかありますし適当に買ってしまえばいいんじゃないですか?」

P「そうですね。俺だけ普段着だと逆に浮きそうですしね。ありがとうございます小鳥さん。おかげで吹っ切れました」

小鳥「ぴよっ!?」

小鳥(吹っ切れました→俺の理性はもうありません→今宵は獣が暴走します→獲物はお前だ!→結婚)

小鳥「どんとこいっ!」

P「は?」


―――夕方

P「それで仕事の合間に買ってきたはいいが」

『狼男セット』

P「上半身裸とか律子に何言われるかわからないしスーツでいいか」

P「頭と手くらいしかコスプレしてないけど・・・」

P「まぁ、いっか」

P「みんなはもう集まってるのかな・・・」

ガチャ


小鳥「あ、プロデューサーさん」

P「小鳥さん、お疲れさまです。小鳥さんのそれは・・・」

小鳥「この衣装ですか?これは魔法少・・・」

P「魔女ですね」

小鳥「え・・・いえ・・・これは魔法しょ・・・」

P「魔女ですよね」

小鳥「魔法・・・」

P「魔女ですよね」

小鳥「・・・・・・はい」

P「似合ってますよ、魔女」

小鳥「・・・・・・ありがとうございます」


小鳥「ほかのみんなもすっごく可愛いんですよ。ぜひ見てあげてください」

P「そうなんですか。少し楽しみになって来ましたよ」

小鳥「うふふ」

伊織「ち、ちょっとアンタ」

P「ん?伊織か?お・・・」

伊織「ふ、ふん。どう?」

P「ほぅ、魔法少女か・・・可愛いな」

小鳥「ぴよっ!?」

伊織「か、可愛い・・・」

P「ああ、可愛いぞ。それに良く似合ってる」

伊織「・・・・・・ありがと」

P「ん?なんか言ったか?」

伊織「何も言ってないわよ!バカ!」


P「あら・・・怒られた。俺なんかまずいこと言ったかな?」

亜美「兄ちゃ~ん!」

真美「兄ちゃ~ん!」

P「うわっ!亜美、真美!だからいきなり飛び付くな・・・ってなんだ?その格好」

亜美「妖怪枕がえし!」シャキーン

真美「妖怪小豆洗い!」シャキーン

P「・・・あれ?ハロウィンってこんなんだっけ?」

亜美「兄ちゃ~ん、お菓子~」

真美「くれなきゃイタズラしちゃうよ~」

P「はいはい、ちゃんと買ってきたよ。ほらクッキー」

亜美「ありがと兄ちゃん☆」

真美「お礼にイタズラしてあげる~☆」

P「ちょっ・・・おまえ達!やめ・・・あははははっ!」


P「まったく・・・ひどい目にあった・・・」

響「プロデューサー!」

P「響か。響はどんな・・・うぇっ」

響「どうした?プロデューサー」

P「いや、なんか・・・露出多すぎないか?お腹見えてるし。それは猫娘か?」

響「なに言ってるさ。ハロウィンなんだから狼女だぞ!プロデューサーとお揃いさー」

P「そう言えばそうだな」

響「にひっ。なんか嬉しいぞ。プロデューサーと一緒で」ダキッ

P「お、おい!?そんなくっつくなって」

響「あ・・・ご、ごめん。つい・・・」


P「でもその格好響らしくて似合ってるぞ」

響「そ、そう。ありがとうプロデューサー!」ダキッ

P「だ、だからくっつくなと・・・」

伊織「響!ちょっとこっち来なさい!」

響「?」

P「なんか呼ばれてるぞ。行ってこい」

響「うん」

P「・・・まだ感触が残ってる」

温泉以降何かあった?


P「他の子は・・・あれは貴音か」

P「お~い、貴音~」

貴音「・・・・・・」

P「貴音のはなんのコスプレなんだ?」

貴音「ふんがー」

P「へ?」

貴音「ふんがー」

P「え~と・・・おそらく、おそらくだが・・・フランケンか?」

貴音「ふんがー」コクッ

P「ああ、そうか・・・うん、似合ってる、似合ってるぞ、うん」

貴音「ふんがー」


P「貴音、お前今日ずっとそれなのか?」

貴音「ふんがー?」

P「いや、なんでもない・・・。楽しもうな」

貴音「ふんがー」


P「まぁ、貴音らしいと言えば貴音らしいな・・・」

ゴンッ

P「痛っ・・・あれ?こんなところに壁なんてあったっけ?」

千早「あ、プロデューサー。お疲れさまです」

P「ち、千早か!?」


千早「え、はい。・・・やっぱりおかしいですかね?ぬりかべ」

P「ん・・・まぁ、おかしいって言えばおかしいな・・・。なんでその格好にしたんだ?」

千早「はい。コスプレなんてしたことないので亜美と真美に聞いたら『千早お姉ちゃんにピッタリなのがあるよ』と言われて」

P「あいつらか・・・」

千早「確かに違和感はありましたけど自分で選ぶものよりマシかなと」

P「無難なところでよかったと思うんだけどな」

千早「ですが、一度決めたことですし今日はこの格好でいます」

P「そうか。まぁ、誰に見られるわけでもないしな。楽しんでいけよ」

千早「はい」


P「亜美と真美はあとで説教だな・・・」

真「プロデューサー」

P「真、それに雪歩も」

真「どうですか?ボク」

P「ヴァンパイアか。かっこよくて似合ってるぞ」

真「そう・・・ですか・・・」

P「どうした?元気無いぞ」

真「いや・・・ボクとしてはもっとフリフリの可愛い服を着たかったんです。そうすればボクも可愛い服が似合うってわかってもらえるし」

P「却下だ」

雪歩「却下です」

真「な、なんでですかー!?」


P「いや、まあ・・・似合うのはわかるんだけど・・・」

雪歩「真ちゃんにはかっこよくいて欲しいんだよ!どんな時でも!」

真「ゆ、雪歩~・・・」

P「じゃあ今度可愛い服着て俺と出かけるか?」

真「え!?そ、そそそれって・・・デート・・・?」

P「端から見たらそうかもな。でもたまには真が着たい服着るのもいいだろ?嫌か?」

真「い、嫌なわけ・・・ないじゃないですか・・・」ボソッ

P「ん?」

真「や、約束ですよ!」

P「ああ」

抜けがあるかも知れんが
春香「おっはようございま~す!」

律子『ドキッ!765プロだらけのお買物大会!』

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やよい「いまのわたしにできること」
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P「それで雪歩はなんの格好だ?」

雪歩「これはヴァンパイアに血を吸われる女性の格好です」

P「あ、そういうのもありなんだ」

雪歩「それで私の血を真ちゃんが吸うんですよ!」

真「す、吸わないよ」

雪歩「そして血を吸われた私は一生真ちゃんの虜に・・・」

P「吸われ尽くされて死なないようにな」

雪歩「あぁ、真ちゃ~ん」

真「ぷ、プロデューサー!助けて~!」

P「頑張れヴァンパイア~」


P「遠くで真の悲鳴が聞こえるが俺には聞こえない」

やよい「とりっくおあとり~と」

P「お、やよい・・・カボチャ!?」

やよい「とりっくおあとり~と」

P「あ、ああ。お菓子な・・・はい、クッキーだ」

やよい「ありがとうございます!プロデューサー!」

P「ああ・・・ところでその格好は・・・?」

やよい「これですか?これは『じゃっくらんたん』です!」

P「あ、あれか・・・一瞬わからなかった」

やよい「カボチャの中身はいただけるみたいなので近々カボチャパーティーです!」

P「そうか、カボチャはなかなか栄養あるしな」

やよい「はい!」


P「でもこんな被り物、よく作れたな」

やよい「私、今日休みだったので朝から作ってました」

P「そうか・・・休みなのに・・・なかなかの重労働だっただろ?」

やよい「えへへ、細かいところとかは失敗しちゃいましたけど楽しかったですよ!」

P「そうかそうか。やよいはいい子だなぁ」ポムポム

やよい「?」

P「では、もっとクッキーをあげよう。兄弟にあげてくれ」

やよい「あ、ありがとうございます!」


律子「楽しんでますね、プロデューサー」

P「律子か、律子はどんな・・・あれ?」

律子「どうしたんです?」

P「いや、いつものスーツだからさ」

律子「ああ、これですか?ちょっと忙しくて衣装を買う暇が無かったんです。なにせ当日連絡ですよ?」

P「まぁ、そうだよな。竜宮小町のことで忙しいし俺みたいに暇じゃないもんな」

律子「なに言ってるんですか。って暇を持て余さないでくださいよ!なんならこっちの仕事手伝ってください!」

P「いや!今のは言葉のあやだ!そんなに暇じゃない!」

律子「まったく・・・。でも今は羽を休めましょうね、お互い」

P「ああ」


春香「プロデューサーさん♪」

P「ん?」

春香「どうですか?この衣装。小悪魔をイメージしてみたんですけど」

P「小悪魔か・・・春香ならもっとまがまがしい悪魔でもよかったんじゃないか?」

春香「え?」

P「ほら、角をもっと雄々しいものに換えて、羽なんか羽ばたきで人を殺せるレベルに、しっぽは・・・」

春香「ひ、ひどいですプロデューサーさん・・・私そんなイメージなんですか?」

P「冗談だよ。似合ってるし可愛い。こんな悪魔なら会ってみたいくらいだ」

春香「プロデューサーさん・・・もう!驚かさないでくださいよ!」

P「すまんすまん」


千早「あ、春香」

春香「どうしたの千早ちゃ・・・ぶふっ!」

千早「春香?」

春香「あははははっ!千早ちゃ・・・なに、その格好・・・あははははっ!」

千早「・・・・・・やっぱり変ですかね?」

P「いや、変じゃないよ。春香も笑いすぎだ」ゴツンッ

春香「いたっ!う~・・・殴るなんてひどいですよ~・・・」

P「あんなに笑うのもひどいだろ」

春香「あはは・・・そうですよね。ごめんね千早ちゃん」

千早「いいのよ、春香」


美希「ハニ~♪」

P「み、美希!?お前なんて格好してんだ!?」

春香「うわわ・・・大事なところしか隠してないよ・・・」

千早「くっ・・・」

美希「どう?ミイラなの」

P「ミイラというより痴女に近いぞ」

美希「ちじょ?」

春香「ね、ねぇ・・・美希。さすがにそれは・・・」

美希「なんで?別に誰に見られるわけでもないの」

春香「でででで、でもプロデューサーさんが・・・」

美希「ハニーにならミキは見られてもいいもん」

千早「でもさすがにその格好は・・・もう少し包帯を増やしたり・・・」


美希「いやなの」

春香「美希・・・」

P「美希。あの・・・だな・・・その格好は・・・さすがに・・・」

美希「ハニーはミキの身体みたくないの?」

P「いや、みたいとかみたくないとかじゃなくて・・・」

あずさ「あらあら~美希ちゃん大胆ね~」

P「あ、あずささん・・・っ!?」

あずさ「プロデューサーさん、どうですかね?この衣装。サキュパスをイメージしたんですけど」

P「あ、あの・・・とてもエロ・・・じゃない。とても官能的でいいと思いますよ」

あずさ「うふふ、ありがとうございます」


美希「ねぇ、ハニー・・・」

P「・・・・・・・・」ゴクリ

美希「・・・・・・・・・」

春香「美希?」

美希「ハニーのバカ!」

P「え?」

千早「美希!?」

バタン!

あずさ「あらあら、どうしちゃったんでしょう美希ちゃん」

P「・・・・・美希」

千早「追わないんですか?」

P「千早?」

千早「あんな格好で外なんか出たら・・・」

春香「大変だ~!」


P「みんな・・・は無理か・・・。貴音!真!伊織!律子!美希を探しに行くぞ!」

真「は、はい!」

律子「なにやってるんですか」

伊織「仕方ないわね」

貴音「ふんがー」

伊織「アンタは普通にしゃべりなさいよ!」

貴音「ふんがー」

P「では小鳥さん!ちょっと行ってきます!」

小鳥「はい。ここはお任せください」


P「この人込みの中、まだそんな遠くには行ってないはず・・・」

律子「私と真は向こう側を探しますね!」

P「ああ、頼む!」

律子「行くわよ、真」

真「はい!」


P「くっ・・・どこにいるんだよ」

伊織「・・・で、アンタなにしたの?」

P「な、なんだいきなり」

伊織「なんで美希が出ていったのかって聞いてるのよ」

P「今はそんなこと・・・」

伊織「いいから教えなさいよ」

P「・・・実際のところよくわからない。ただあずささんを見ていたら急に・・・」

伊織「・・・・・・はぁ。アンタは本当に・・・」

P「え?」


伊織「なんでもないわよ、鈍感男」

P「鈍・・・今ははやく美希を探さないと・・・」

伊織「アンタね、少しは考えなさいよ」

P「へ?」

伊織「こんな人込みの中、ほぼ全裸なのが出てきたら少なからず騒ぎがあるはずじゃない」

P「あ・・・」

伊織「でも周りはそんな騒ぎなんて何一つ起こってないじゃない。時々真に対する歓声は聞こえたけど」

P「そうなると・・・」

伊織「行くところなんて一つじゃない」

P「ありがとう!伊織!」

伊織「ホント・・・鈍感」

貴音「ふんがー」


―――屋上

美希「ハニーのバカ・・・」

美希「そんなにあずさがいいならずっと見てればいいの・・・」

美希「あずさはミキなんかよりいい人だし・・・」

美希「ハニーのバカ・・・」

P「バカで悪かったな」

美希「ハニー!?」

P「探したぞ」

美希「な、なんの用なの。ハニーはあずさがいいんでしょ?」

P「は?なに言ってるんだ?」

美希「だってハニー・・・あずさの胸すっごく見てた」

P「なぜバレた」


美希「バレバレなの。だってミキ、ハニーをいつも見てるもん」

P「でもあれは・・・男なら見てしまう・・・というか・・・」

美希「じゃあなんでミキは見てくれなかったの!あずさはよくてなんでミキはダメなの!」

P「美希・・・」

美希「どうしたら・・・ハニーはミキを見てくれるの?教えてよ・・・」

P「俺はいつも見てるぞ、美希」

美希「え?」


P「俺だっていつも見てる。ソファーで寝てるミキ、おにぎりを満面の笑みで頬張るミキ、ファッション誌を食い入るように見てるミキ、そしてなによりステージで輝いてるミキを」

美希「ハニー・・・」

P「今日のおまえの格好はさすがに直視出来なかったけどな」

美希「ハ・・・ニー・・・」

P「でもおまえなりに考えた結果なんだよな。ごめんな、気付いてやれなくて」

美希「違・・・う・・・違うのハニー・・・ミキが・・・ミキがただ・・・」

P「ほら、風邪引くぞ。はやく中に入ろう。みんな待ってる」

美希「・・・うん」


美希「心配かけてごめんなさい・・・」

律子「まったくいつもトラブル起こすんだから」

P「まぁ、いいじゃないか律子。本人も反省してるみたいなんだし」

美希「反省してるのー」

律子「反省の色が見えないんですけど」

P「こら、美希」

美希「冗談なの。ごめんなさい律子・・・さん。もう飛び出したりしないの」

律子「はぁ、まぁいいわ。せっかくのハロウィンなんだしイタズラと思うことにするわ」

美希「ありがとうなの、律子」

律子「はい?」

美希「・・・さん」


P「伊織もありがとうな。おまえがいなかったら見つけられなかったかもしれない」

伊織「べつに。少し考えればわかることよ」

P「それでもだ。ありがとう」ポムポム

伊織「・・・・・・・」

P「あれ?怒らないのか?」

伊織「っ!?な、なによ!子供扱いしないでよ!」

P「すまんすまん」

貴音「ふんがー」

P「貴音もありがとう」

貴音「ふんがー」コクッ

P「そろそろ普通にしゃべらないか?」

貴音「ふんがー」フルフル

P「さいですか」


社長「さて、それではパーティーを再開しよう。まずは場を暖めるために私の手品を・・・」

P「・・・・・・なぁ、春香。社長のあれはなんの格好なんだ?」

春香「え~と・・・社長が言うには影だそうです」

P「そうか全身黒一色だからなにかと思った」


亜美「あ!この手品知ってる!」

真美「服の中に入ってるんだよね!」

小鳥「二人とも。そういうことはわかってても言っちゃダメよ」


美希「ねぇハニー・・・」

P「どうした?美希」

美希「ハニーは本当にいつもミキのこと見てくれてるの?」

P「ああ、美希だけじゃないぞ。この事務所のみんなを見てる」

美希「・・・え?」

P「春香も千早も響もやよいも真美も亜美も真も雪歩も伊織も貴音もあずささんもみんなだ」

美希「・・・そっか」

P「どうした?」

美希「なんでもないの。でもハニーには・・・」

P「?」

美希「最後にはミキだけを見てもらうの!」

―――おしまい♪

この話はここでおしまい。次レスから後日談な感じって思うな

―――翌日

P「はぁ・・・今日も仕事の始まりだ」

PrrrPrrr

P「はい、765プロでございます」

美希『あ・・・ハニー・・・』

P「美希か、どうした?」

美希『ミキ・・・もうダメなの・・・死んじゃいそうなの・・・』

P「は!?どうしたんだ!美希!」

美希『ハニー・・・ミキの家に・・・』

プープープー

P「美希!おい!美希!」

小鳥「どうしたんですか?」

P「わかりません。でも美希が大変みたいなんです。小鳥さん、すみませんが・・・」

小鳥「はい!プロデューサーさんの分は私がなんとかしますから美希ちゃんのところへ」

P「ありがとうございます!」

―――星井家

P「ここか・・・」

ピンポーン

P「・・・・・・」

ピンポーン

P「・・・・まさか!?」

美希『ハニー・・・?』

P「美希か!大丈夫なのか!?」

美希『うん・・・ハニーが来てくれたから・・・今開けるね・・・』

ガチャ

P「美希!・・・なんでパジャマなんだ?」

美希「えへへ・・・風邪引いちゃったの・・・けほけほ」

P「な・・・なんだ・・・」

美希「酷いのハニー!風邪ひきさんになんだなんて」

P「だっておまえが死んじゃうなんて言うから・・・」


美希「今日はパパもママもいないから、ミキ一人で寝てたの」

美希「そうしたらなんか淋しくなって事務所に電話しちゃったの」

P「まったく・・・昨日あんな格好で外になんか出るからだぞ」

美希「ごめんなさいなの・・・」

P「ただの風邪なんだろ?じゃあ安静にして寝てなさい。俺は仕事に戻るから」

美希「待ってなの!ミキ一人なんだよ?風邪引いてるんだよ?看病してほしいの!」

P「でもなぁ・・・」

美希「お願いなの・・・一人でいるのは淋しいの・・・」

P「はぁ・・・しょうがない。特別だぞ」

美希「やった~!」

P「はしゃぐな!」


P「はい。はい。そうです。すみません。ありがとうございます。では・・・」

美希「どうだった?」

P「小鳥さんが俺の代わりになってくれるみたいだ。あとでお礼しておかないとな」

美希「じゃあハニーは今日一日ミキと一緒なの!」

P「まぁ、そうだが。はやくベッドに戻れ。寝ないと治るものも治らないだろ?」

美希「え~・・・せっかくハニーがいるのにつまらないの・・・」

P「言うこと聞かないなら帰るぞ?」

美希「布団に入るの」

P「よろしい」


P「ここが美希の部屋か」

美希「なんか恥ずかしいの」

P「さ、はやく横になれ。頭を冷やすものはあるのか?」

美希「あ、うん・・・そこの引き出しの一番上に・・・」

P「ここか・・・?」ガラッ

美希「ミキの下着が入ってるの」

P「バカかお前は!」バタン!

美希「あはは、ハニー顔真っ赤なの」

P「帰る」

美希「冗談なの~。その下に・・・」

P「まったくお前は・・・」ガラッ

美希「残念、そこも下着なの」

P「美希ぃぃぃぃぃぃ!!」バタン!


P「ほら、氷枕」

美希「ありがとうなの。でもミキ、ハニーになら下着見られてもいいって思うな」

P「なに言ってんだ」

美希「ん?美希は本気だよ」

P「いいから眠ってろ。汗かいて眠れば風邪なんて治るさ」

美希「ミキが寝てる間に帰ったりしない?」

P「ああ、帰らないよ」

美希「本当に?」

P「本当だ」

美希「わかったの。おやすみなさい」

P「ああ、おやすみ」


美希「スー・・・スー・・・ナノー・・・」

P「やっと寝入ったか・・・」

P「・・・・・・なにしてようか」

P「美希の寝顔ぷにぷに」

美希「・・・・あふん」

P「うわっ!起こしたか?」

美希「スー・・・ナノー・・・」

P「ふぅ、大丈夫みたいだ」

P「タオルでも代えるか」


P「ほら、でこ出せ~」

美希「スー・・・でこちゃん・・・ナノー・・・」

P「伊織は関係ないぞ~」

美希「スー・・・ナノー・・・」

P「・・・・・・・・・・・・」

P「こんなゆっくりするのも久しぶりだな・・・」

P「うん・・・眠く・・・なってける・・・な・・・」バタン

P「グー・・・グー・・・」


美希「・・・・・ナノ」

P「グー・・・グー・・・」

美希「あ、ハニー・・・」

P「グー・・・グー・・・」

美希「・・・ハニー、疲れてる」

美希「そうだよね。ミキだけじゃなくてみんなのこと考えてるんだもんね」

美希「なのにいつもミキのわがままに付き合ってくれる」

美希「ミキもハニーのために頑張らないとなの」

美希「・・・・・・・・」

美希「ほっぺたぷにぷに」

P「グー・・・」

美希「ふふっ」


P「グー・・・あれっ?俺・・・」

美希「おはよう、ハニー」

P「す、すまん美希・・・おまえの看病なのに」

美希「いいの。ハニーがいつも大変なのはわかってるから」

P「そうか・・・すまんな」

美希「あ、そうだハニー。ミキ汗かいちゃったから拭いてほしいなって」

P「はぁ?」

美希「あと下着も替えたいから持ってきてほしいな」

P「なっ・・・お前・・・」


美希「ほら~、ハニーはやく」ヌギヌギ

P「ちょっと待て!わかった拭く!拭くから落ち着け!」

P「まずは拭くためのタオル持ってくるから、な!」
P「だからそれまでに下着替えたいなら替えておけな!じゃあ!」

美希「あ、ハニー・・・もう、意気地なし」


P「まったく・・・あいつはいつもいつも・・・」

P「お~い、入るぞ」

美希「どうぞ~なの~」

ガチャ


美希「いやんなの♪」

P「美希ぃぃぃぃぃぃ!!」バタン!

美希「冗談なの~。もう開けていいよ~」

P「本当だろうな・・・ったく」ガチャ

美希「じゃあミキの背中拭いてほしいの」

P「あ、ああ」ゴシゴシ

美希「・・・ぁ・・・あん」

P「変な声を出すな」ゴシゴシ

美希「だ・・・だって・・・ハニーが・・・あふん」

P「拭くのやめるぞ」

美希「まだ全部拭き終わってないの~」

P「じゃあちょっと黙ってろ」

美希「は~いなの」


P「ほら、拭き終わったぞ」

美希「ありがとう、ハニー」

P「じゃあまた寝てなさい」

美希「ハニー・・・お腹すいたの・・・」

P「お腹すいたって・・・どうする?なんか買ってくるか?」

美希「ハニーの料理が食べたいな」

P「ご飯とか使っていいならおかゆくらいなら作るぞ」

美希「うん、台所にあるものは使っていいから作ってきてほしいの」

P「よし、わかった。じゃあちょっと待ってろ」

美希「楽しみにしてるね」

P「あんまり期待はするなよ」


P「冷やご飯があったから案外早く作れたな」

P「美希~入るぞ~」

美希「は~い」

ガチャ

P「ほら、おかゆだ。熱いから気を付けて食べろよ」

美希「あ~ん」

P「ん?どうした?」

美希「だから、あ~ん」

P「食べさせろって?」

美希「そうなの」

P「はぁ、わかったよ。はい、あ~ん」

美希「あ~ん・・・熱っ!」

P「す、すまん!」


美希「う~・・・ひたがやけろひたろ~・・・」

P「悪い、美希。次はちゃんと冷ますよ」

美希「う~・・・」

P「ふ~・・・ふ~・・・ほら、あ~ん」

美希「あ~ん」

P「どうだ?」

美希「おいひいの・・・」

P「まぁ、おかゆを失敗するのも難しいからな」

美希「あ~ん」

P「はいはい、あ~ん」


美希「ごちそうさまなの~」

P「御粗末さまでした。さ、また眠るんだ」

美希「もう眠くないの。ハニーとお話したい」

P「眠くなくても横になっておけ。それだけでいいから」

美希「う~ん・・・わかったの・・・」

P「で、話がしたいってどんな話がしたいんだ?」

美希「えっとね・・・ハニーの好きな人の話とか」

P「はい?」


美希「ハニーはやっぱりあずさみたいな女の人がいいの?」

P「たしかにあずささんはいい女性だと思うな」

美希「やっぱりミキよりもあずさの方がいい?」

P「そんなことはないよ。まず比べることじゃないだろ」

美希「ミキがあずさみたいになったらハニーはどう思う?」

P「美希があずささんみたいになったら?」

美希「うん」

P「・・・・・・そうだな。淋しいかな」

美希「え?」


P「美希には美希の良さがあるわけだろ。なのに美希があずささんみたいになったらその美希の良さはどこかに行ってしまうわけだ」

P「だから淋しい。お前はお前でいいんだよ。無理に変わる必要はないさ。俺は今の美希が好きだぞ」

美希「ハニー・・・でもそのハニーの好きはLoveじゃないよね」

P「・・・・・・まぁな」

美希「そっか・・・」

P「おやすみ、美希」

美希「うん・・・」


P「起きろ~。お~い」ペチペチ

美希「ふにゅ・・・あ、はにぃ・・・」

P「そろそろ遅いから俺帰るぞ」

美希「え~・・・今日は泊まっていっても・・・」

P「さすがにダメだろ。まぁ、もう大丈夫そうだし明日は元気に事務所に来いよ」

美希「わかったの~・・・」

P「じゃあな。あんまり身体冷やすなよ」

美希「ばいば~いなのー」


―――帰り道

P「まったく・・・美希のわがままには困ったもんだ」

P「明日仕事たまってるかな・・・憂鬱だ」

ヒュ~

P「うぅ・・・寒っ・・・はっ・・・はっ・・・はっ・・・」

P「ハックション!!」

P「・・・・・・・あれ?」


―――翌日

美希「おはようございますなのー!」

小鳥「おはよう、美希ちゃん。風邪はもういいの?」

美希「うん!ハニーに看病してもらったから治っちゃったの」

小鳥「それはよかったわね」

美希「あれ?ハニーは?」

小鳥「あ~・・・それが・・・風邪を引いたみたいでお休みなのよ」

美希「えっ!じゃあミキが看病に・・・」

小鳥「あ、美希ちゃん。今日美希ちゃんお仕事入ってるわよ」

美希「え~・・・」ブー

小鳥「でもお仕事すっぽかしたらプロデューサーさん怒るわよ?」

美希「・・・わかったの」

―――P宅

P「まさか二日続けて休むことになるとは・・・」

P「美希の風邪がうつったかな」

P「こりゃ小鳥さんに頭あがらないな・・・げほげほ」

P「あ~・・・苦しい・・・」

P「寝てよ・・・」

ピンポーン

P「誰だ、まさか美希?いや、でも美希は今日仕事が入ってたはず・・・」

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

P「は~い・・・今開けま~す」

ガチャ

亜美「あ、兄ちゃ~ん☆」

真美「看病に来たよ~☆」

P(明日・・・事務所行けるかな?)

おしまい♪

どもども
お疲れさまで
確か誰かにハロウィンコスプレパーティーを言われたので書いてみたけども
後半はただ思いついたからで
淡々と以上

他になに書けと

出発点は真との約束、貴音との約束、伊織への約束、とあるけどビジョンが見えん


真「プ、プロデューサー!」

P「どうした?真」

真「あ、あの・・・この前ハロウィンの時に言ってたことなんですけど・・・」

P「ん?何か言ったかな?」

真「いや・・・その・・・ボクとデートしてくれるって話です」

P(あぁ・・・言ったな。そういえば)

真「で・・・あの・・・次の日曜日なんですけど・・・」

P「ああ。確か空いていたと思うぞ」

真「そうですか!じゃあ次の日曜日にデートしましょうね!」

P「お、おう」


小鳥「大変ですね、プロデューサーさん」

P「あ、小鳥さん。ま、約束しちゃいましたし」

小鳥「それじゃ私もプロデューサーさんとデートの約束でもしちゃおうかしら」

P「ははっ」

小鳥(鼻で笑われた・・・!?)

P「そんなことよりどうしましょうかね。たぶんばれないとは思いますけど」

小鳥(そんなこと・・・)ガビーン

P「どんなところがいいですかね?」

小鳥「・・・・・・」エクトプラズ~ム

P「小鳥さん?」

小鳥「え、あ・・・はい?」

P「いえ、どこに行けばいいかなって」


小鳥「そうですね~。あまり目立ちすぎるとさすがにばれてしまいそうですからね」

小鳥「水族館とかいいんじゃないですか?薄暗いですし、デートにもピッタリかと」

P「水族館ですか。いいですね、でも真はそれでいいのかな?」

小鳥「たぶん真ちゃんはどこでもいいと思いますよ」

P「そんなもんですかね」

小鳥「そんなもんです」


美希「聞いた?雪歩」ボソッ

雪歩「聞いたよ、美希ちゃん」ボソッ

美希「ハニーとデートなんてうらやま・・・許せないの!」

雪歩「真ちゃんに可愛い格好は似合わないよ!」

美希「雪歩!」

雪歩「美希ちゃん!」

ガシッ

美希「尾行大作戦なの!」
雪歩「うん!」


P「真か、ああ。日曜日な、うん。水族館でも行くか?うわっ!どうしたんだよいきなり大きな声出して」

P「じゃあ日曜日。事務所前でいいか?それじゃあな」

P「ふ~・・・」

春香「どうしたんですか?プロデューサー」

P「いやな、ちょっと真と外出することになってな」

春香「へぇ~お仕事でですか?」

P「いや、プライベートで」

春香「あ、そうなんですか」

P「春香だったら水族館でなにしたい?」


春香「水族館・・・ですか?う~ん・・・私だったらプロデューサーさんと一緒にいられるだけでいいですけどね」

P「そう言われるとな・・・」

春香「真もたぶん同じだと思いますよ。特に気にしないでいいですよ」

P「そっかな~・・・ならいいんだけど」

春香「楽しんできてくださいね。あといつか私もどこか連れていってください」

P「ああ。都合の付くときにでもな」


春香「まさか真とね~。だからあんなに楽しそうだったんだ・・・むぐっ」

美希「春香・・・春香も手を貸してほしいの」

春香「むぐっ・・・むぐっ・・・」

雪歩「日曜日、一緒に水族館行こうよ?」

春香「む・・・むぐっ」コクッコクッ

美希「ありがとなの。春香」

春香「ぷはーっ。・・・どうしたの二人とも」

美希「ハニーとデート・・・」

雪歩「真ちゃん・・・」

春香(あ、これ。私がストッパーだ・・・)


―――日曜日

真「プロデューサー!おはようございまーす!」

P「おう、おはよう・・・その服どうしたんだ?」

真「可愛い服でデートって言いましたから。昨日父さんにばれないように買ってきたんです」

P「ほぅ・・・案外似合ってるな。ピンクのフリフリも」

真「そうですか!へへっ!」

P「まぁ、プライベートだしな。好きな格好でいいさ。それにその方が人にばれないかもしれないし」

真「ちょっとそれどういう意味ですか?」

P「そういう意味だよ。お前がスカート履く印象がないからな」


美希「なにか話してるの・・・」

雪歩「真ちゃんが・・・真ちゃんが・・・」

春香「眠い・・・ふわぁ・・・」

美希「でも真くんの服もそこまで悪くはないの。今度コーディネートしちゃおうかな」

雪歩「ダメだよぉ・・・真ちゃんはかっこよくいてほしいの」

春香「・・・あ、二人とも。プロデューサーさんたちが移動するよ」

美希「追うの!」

雪歩「え?でもプロデューサーたちって車移動だよね」

春香「・・・・・・・・・・」

美希「・・・・・・・・・・」


―――車内

P「いつまで膨れてるんだ?」

真「どうせボクはズボンしか履きませんよーだ」ブー

P「怒るなよ。悪かったって」

真「ねぇ、プロデューサー」

P「どうした?」

真「今日のボク、可愛いですか?」

P「何をいきなり」

真「答えてください」

P「・・・ああ、可愛いよ。いつもよりな」

真「本当ですか!ありがとうございます!」


―――タクシー

美希「よかったの・・・うまくタクシーが拾えて」

雪歩「でもだいぶ離されちゃったね」

美希「大丈夫。ハニーがどこにいるかは匂いでわかるの」

春香(猟犬・・・!?)

春香「で、でも二人が気にするほどなにかあるとは思えないけどな~」

美希「春香は黙ってて!」
雪歩「春香ちゃんは黙ってて!」

春香「え~・・・」


―――水族館

P「よし、着いたぞ」

真「えへへっ。プロデューサー」ガシッ

P「どうしたんだ?真。いきなり腕なんか組んで」

真「だって今日はボクたちデートに来たんですよ?恋人気分でもいいじゃないですか」

P「まぁ、別にかまわないけど・・・あ、大人二枚で」

真「~♪~♪」


真「うわぁ・・・綺麗ですねプロデューサー」

P「そうだな。小さい魚が隊列を組んで泳いでるのは圧巻だよな」

真「あっ!ピラルクがいるみたいですよ!」

P「ピラルク?」

真「おっきい魚です」

P「わかりやすくてなによりだ。おっ、こっちには鮫がいるぞ」

真「うわぁ・・・あんなのに襲われたら一溜まりもないや・・・」

P「真でもやっぱり倒せないものがあるんだな」

真「ボクだって女の子ですよ!あんな怖いの無理ですよ!」

P「悪い悪い」


美希「やっと着いたの・・・」

雪歩「どこにいるのかな?順路を進めばいるはずだけど」

春香「ねぇ、二人とも。タクシーの料金と入場料って割勘だよね?ね?」

美希「中は暗くてよくわからないの・・・」

雪歩「ゆっくり急いで進もう」

春香「お~い、聞いてる~?」

美希「行くの!春香!」

春香「え、ええ!?」


真「水のなかのトンネルって神秘的ですね」

P「そうだな。俺たちも水のなかにいるみたいだ」

真「あっ、あっちになにかありますよ。行きましょう、プロデューサー」グイグイッ

P「おいおい、引っ張るなよ」


真「ふれあい広場みたいですよ」

P「ほら、真。ナマコがいるぞ」

真「ちょっ・・・なんですか!?この気持ち悪いの」

P「いいから触ってみろよ」


真「うぅ・・・なんか気持ち悪い・・・」

P「ほらほら」

真「うわっ!動かさないでくださいよ・・・え、えいっ」ニュル

真「気持ち悪いです・・・プロデューサー・・・」

P「そのまま触ってるとおもしろいことがあるぞ」

真「本当ですか?ん・・・くっ・・・こんな感じですか?」ニュルニュル

P「そうそう。擦る感じでな」

真「あれ?なんか固くなってきましたよ?」ニュルニュル

P「そのままそのまま・・・」

変態か!!!


ブバァァァ

真「きゃあ!」

P「ははは!びっくりしたか?」

真「もう!びっくりしますよ!顔にかかったじゃないですか!」

P「でも可愛かったぞ。驚いたとき」

真「っ!?プロデューサーのバカ!」

P「怒るな怒るな。ほら、顔拭いてやるから」

真「もう・・・」ブー

P「悪かったよ。膨れるなって」

真「今度やったら怒りますからね」

P「わかったわかった」


美希「見つけたの!」

雪歩「真ちゃん・・・なにか触ってる・・・?」

春香「黒くて・・・なんか固そう・・・」

美希「黒くて固そう・・・ま、まさかハハハハ、ハニーの・・・」

雪歩「うわっなんか出てきた!?」

美希「黒くて固くて何かが出る・・・ハニーッ!」

春香「ダメ!美希!ばれちゃうよ!」ガシッ

美希「離して春香!ハニーが!ハニーが!」

春香「お、落ち着いて美希!尾行なんかばれたら嫌われちゃうよ!それでもいいの!?」

美希「嫌・・・われ・・・嫌われるのは嫌なの・・・でも・・・」

春香「たぶん美希が考えてるようなことはないから大丈夫だよ」


P「なんだ?騒がしいな」

真「プロデューサー。こっちにカニがいますよ」

P「お、小さいのがたくさんいるな」

真「こんな小さいカニでも挟む力は強いんですよね」

P「そうだな。挟まれると痛いからな。うん、すごく痛い」

真「挟まれたことでもあるんですか?」

P「まぁな」

P「お、ヒトデもいるんだ」

真「また気持ち悪いです」

P「俺もあんまし触りたくはないな」

真「ナマコはいいのに?」

P「あれは真の可愛いところを見るためだし」

真「プ、プロデューサー!?」


美希「春香、ありがとなの。落ち着けたの」

雪歩「なんだろう、真ちゃんが可愛く思えてきたよ・・・ダメ!でもダメ!やっぱり真ちゃんはかっこよくないと!」

春香「頑なだね。でもあんまり動きが無いね」

美希「春香、尾行とは忍耐力なの」

春香「美希が言う?」

美希「動くまで待つしかないの」

春香「そうは言ってもさ・・・」


P「なんかそろそろイルカショーが始まるみたいだぞ」

真「イルカショー!?観たい!観たいです!プロデューサー!」

P「ああ、見に行くから落ち着け真」

真「イルカかぁ・・・可愛いんだろうな」

P「イルカは頭がいいって言うしもしかしたら真に恋をするかもな」

真「な、何言ってるんですか!?プロデューサー!」

P「ほら、会場にいくぞ」

真「あ・・・は、はい!」


美希「動くの」

雪歩「この時間はイルカショーだね。真ちゃんなら・・・いえ、女の子なら誰もがみたいイベントだよ」

春香「え?そ、そうかな?」

美希「ハニーたちにばれない距離を保ってミキたちもイルカショーにいくの」

春香「イルカショーか・・・久しぶりに見るなぁ・・・」

美希「春香!遊びでやってるんじゃないの!」

春香「イルカショーくらい見せてよ!」


―――イルカショー

係員「はい!では次は大ジャンプです!」

ピィィィィ!

バシャャャャン!

真「うわぁ!すごいですよ!プロデューサー!あんなに高いジャンプ!ボクも出来ませんよ!」

P「動物の力ってすごいよな。人間には出来ないことばっかりだ」

係員「では次は会場の誰かにお手伝いしてもらいます。誰かお手伝いしてくれる人はいらっしゃいますか~!」

真「はい!はい!はい!はい!はい!はい!」

P「やる気だな、真」

\ハイナノハイナノハイナノハイナノハイナノ/
\オチツイテ!キョウハダメ!マタコンド!/

P「どこかで聞いた声がするな」


係員「では、そちらのピンクの服を着たお客さま」

真「え?ボク!?やったー!」

P「行ってこい、真」

真「はい!」


係員「では、こちらのフープを投げてください。イルカたちが見事にキャッチしてくれますから」

真「はい!」

真「じゃあ・・・え~い!」ブン!

キラーン☆

イルカ(あれは無理だわ・・・)


係員「あ・・・あははは・・・もう少しやさしめでお願いしてよろしいですかね?」

真「あ、す、すみません。力が入りすぎちゃって・・・えい!」ポン

ザッパァァァン

真「うわぁ、本当にキャッチした・・・」

係員「お客さま、ありがとうございました。それではこれにてイルカショーを終わります!」

ワァァァァァ


真「楽しかったです!プロデューサー!」

P「そうか、よかったなぁ。でもあれは投げすぎだぞ」

真「えへへ、すみません」


美希「ミキもやりたかったの~・・・」

春香「今日はダメだよ。あくまでも尾行なんだから目立っちゃ」

美希「う~・・・」

雪歩「あ、あれ?プロデューサーと真ちゃんは?」

春香「見失っちゃったの!?」

雪歩「うぅ・・・ごめんなさい」

美希「今から探すのは難しいの・・・」

雪歩「え・・・じゃあ・・・」

春香「尾行はおしまいかな?」

美希「う~・・・」

P「誰への何がおしまいだって?」


春香「プ、プロデューサーさん!」

美希「ハニー!」

雪歩「真ちゃんも!」

P「まったく・・・お前たちが尾行なんてまだ早いだろ。まさか春香まで・・・」

春香「あはははは・・・」

真「で、三人とも尾行なんかしてどういうこと?」

雪歩「いや、違うの。違うんだよ真ちゃん!これは・・・」

真「これは・・・なに?」

雪歩「これは・・・」


真「せっかくプロデューサーとデートだったのに・・・」

春香「ご、ごめんね。真。別に私たち邪魔をするつもりじゃ・・・」

真「春香は黙ってて!」

春香「え~・・・」

P「大丈夫だ春香。お前が頑張ってたのは見てたから」

春香「プロデューサーさん・・・」

真「雪歩、説明してくれないか」

雪歩「あの・・・その・・・」


雪歩「私は・・・私は・・・私のなかの真ちゃんはかっこいい真ちゃんなんだもん!」ダッ

P「雪歩!?」

真「・・・・・・・」

P「真!ちょっと待ってろ!っ!?」グッ

P「・・・・・・真?」

真「プロデューサー・・・今日はボクとのデートですよね・・・」

P「あ・・・あぁ・・・」

真「じゃあ今日は・・・ボクだけを見ていてくださいよ。ボクだけを・・・」

美希「ダメだよ!真くん!ハニーはミキの・・・」

春香「ここは落ち着こう美希」

美希「でも・・・」


P「確かにな。今日はおまえとの約束だ。だけど雪歩になにかあったら大変だろ?だから・・・」

真「だけど・・・」

P「またいつか埋め合わせはするよ」

真「プロデューサー・・・」


きゃああああぁぁぁぁ!!

P「雪歩!?」

真「雪歩!?」ダッ

春香「真!」

P「春香!美希とここで待ってろ!」


真「雪歩!雪歩!どこにいるんだ!」

真「雪歩!返事をしてくれ!雪歩!」


ま、真ちゃ~ん!


真「雪歩!?こっちか!」

雪歩「あぅぅ・・・真ちゃぁぁん」ヘタリ

バウッバウッ

真「犬・・・?」

雪歩「助けてぇ・・・真ちゃん」

真「こいつっ!」バキッ

狗「」キャンッ


真「なんでこんなところに犬が?」

雪歩「うぅぅ・・・真ちゃぁぁん」

真「あれ?この犬どこかで・・・」


いぬ美~!どこ行ったんだ!いぬ美~!
ここは入っちゃダメさ~!
いぬ美~!


真「はは・・・いぬ美だったのか」

バウッ

雪歩「いぬ美ちゃん?」

響「あ!真に雪歩!どうしたんだ?こんなところで」


P「はぁ・・・はぁ・・・真・・・お前早すぎだろ・・・」

響「あれ?プロデューサー」

P「あれ?なんで響がこんなところに?」

響「いやぁ・・・いぬ美の散歩してたらいぬ美が急に走りだしちゃって」

真「水族館の中までくるなんていぬ美も度胸があるな」

雪歩「あ・・・あの・・・真ちゃん・・・」

真「ん?どうしたの?雪歩」

雪歩「・・・・・・・ごめんなさい!」


真「雪歩・・・」

雪歩「真ちゃん、今日のことすっごく楽しみにしてたのに邪魔しちゃって」

雪歩「私気付いたよ。真ちゃんはどんな格好でも私の王子さまだって」

真「王子さまって・・・」

雪歩「もう真ちゃんがどんな格好しようと気にしない。どんな格好でもかっこいいもん」

真「雪歩・・・」

響「??プロデューサー、どういうこと?」

P「まぁ、ちょっとな」

P「こういうことだ!!エイ!!」バキッ
響「ひどいさーwwwwww」


真「雪歩、ボクの方こそごめん。ちょっとイライラしてたみたい」

雪歩「真ちゃん・・・」

春香「プロデューサーさん!」

P「ん?春香。待ってろって・・・」

美希「ハニー!」ガシッ

P「うおぅ!?」

美希「ごめんなさい!ごめんなさい!ミキのこと嫌いにならないでほしいの!」

P「は?」

春香「あはは・・・尾行なんかしたら嫌われるって言ったのを思い出したみたいで・・・」

響「春香、美希もいるのか?みんなで遊びか~?今度自分も誘ってほしいぞ」

P「いやそれはお断りだ」
響「ひどいさーwwwwwwwwwwwwww」

P「やだよ!!オラ!!」ゴガッ!
響「なんくるないさーwwwwww」


美希「はにぃぃ・・・ぐすっ」

P「こらこら、泣くことないだろ。これくらいでは嫌いになんかならないさ」

美希「・・・・ほんと?」

P「本当だよ」ポムポム

美希「ハニー・・・」

真「雪歩・・・」

雪歩「真ちゃん・・・」

春香「あれ?これってもしかして私の休みが無くなっただけかな?」

響「?」

響「?」
P「なにがだよ!!エイ!!」ゴスッ!!
響「しーさーwwwwww」


P「さて、帰るか。それじゃみんな車に乗れ~」

響「あ、自分は歩いて帰れるからいいさ。いぬ美もいるし」

P「そうか、じゃあ気を付けて帰れよ」

響「なんくるないさー。じゃあね、みんな~!」

P「じゃあな、響。また事務所で」


―――車内

美希「ナノー・・・ナノー・・・」

雪歩「スー・・・スー・・・」

P「トラブルの中心はおねんねか」

春香「で、でも二人も悪気があったわけではないので・・・」

P「わかってるよ、春香」

真「プロデューサー」

P「どうした?」

真「今日は楽しかったです。最後はこんな感じでしたけど、とっても」

P「そっかそれはよかったよ」

真「またいつか、一緒にお出かけしてくれますか?」

P「ああ、お安い御用だ」


P「ほら、着いたぞ。二人とも起きろ」

美希「ナノー・・・おはよ、ハニー・・・」

雪歩「お、おはようございます」

P「じゃあみんな車に気を付けて帰れよ~」

『は~い!』

雪歩「真ちゃん、一緒に帰ろう」

真「うん、いいよ」

美希「あふぅ、ミキまだ眠いの・・・」

春香「ま、楽しかったしいっか」




春香「あっ!立て替えた分貰うの忘れてた!」

おしまい♪

終わりなくgdgdになるよりはいいだろうしな
まぁ、すでにちょいちょいgdgdだろうけど
今日まだジャンプ見てないし若干腹減ったからコンビニに行きたいな

個人的には美希の風邪で終わりだったんだけどね

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